JPH054929A - 抗ウイルス活性物質の分画精製方法 - Google Patents
抗ウイルス活性物質の分画精製方法Info
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- JPH054929A JPH054929A JP3039358A JP3935891A JPH054929A JP H054929 A JPH054929 A JP H054929A JP 3039358 A JP3039358 A JP 3039358A JP 3935891 A JP3935891 A JP 3935891A JP H054929 A JPH054929 A JP H054929A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 砂糖黍バカスおよび米ぬかを含有する培地に
椎茸菌を培養した培養物から抗ウイルス活性物質を効率
よく分画精製する。 【構成】 上記の水抽出液を限外ろ過するかまたは限外
ろ過したのち疎水クロマトグラフィーにより分画精製す
る。
椎茸菌を培養した培養物から抗ウイルス活性物質を効率
よく分画精製する。 【構成】 上記の水抽出液を限外ろ過するかまたは限外
ろ過したのち疎水クロマトグラフィーにより分画精製す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は砂糖黍バガスに由来する
抗ウイルス剤に関する。
抗ウイルス剤に関する。
【0002】
【従来の技術】砂糖黍バガスを原料とする固形培地に椎
茸菌を生育させた後、これを熱水抽出することにより得
られる粗抽出液は抗腫瘍活性,免疫賦活活性など種々の
生理活性を有することが知られている(特公昭53−2
3392,特公昭62−37609,特願昭58−79
145,特願昭61−115710)。本粗抽出液の製
造方法は特公昭53−10117号公報に記載されてい
る。粗抽出液は、「LEM」の通称で呼ばれており健康
食品,飲料の材料として利用されている。
茸菌を生育させた後、これを熱水抽出することにより得
られる粗抽出液は抗腫瘍活性,免疫賦活活性など種々の
生理活性を有することが知られている(特公昭53−2
3392,特公昭62−37609,特願昭58−79
145,特願昭61−115710)。本粗抽出液の製
造方法は特公昭53−10117号公報に記載されてい
る。粗抽出液は、「LEM」の通称で呼ばれており健康
食品,飲料の材料として利用されている。
【0003】近年、上記の粗抽出液の有する多様な生理
活性の中で抗ウイルス活性が注目され、研究が進められ
ている。植物ウイルスの一つ、タバコモザイクウイルス
に対する抑制効果から粗抽出液は農薬として登録されて
いる。さらに人体においては、粗抽出液の熱風乾燥物が
活動型B型肝炎に対する治療効果を有することが報告さ
れている(原田ら(肝胆膵14 327 1987),
菅野ら(CancerLetters 17 109−
115 1982),鈴木ら(医学のあゆみ138−4
41 1986))。試験管内の試験では、抗エイズウ
イルス(HIV)活性が鈴木ら(Biochem.Bi
ophisic.ResearchCommun.16
0 367−373 1989),栃倉ら(Med.M
icrobiol.Immunol.177 235−
244 1988)により報告されている。それらの研
究で粗抽出液に由来する画分がHIVの細胞への吸着、
ウイルス感染に起因する細胞融合を阻害することが示さ
れた。単純ヘルペスウイルス(HSV)に対しても、粗
抽出液およびJLS−18と呼ばれるその分画がウイル
スの吸着や増殖を阻害することが本発明者らにより発見
されている(特願平2−3818)。神経節に潜伏感染
したHSVの再活性化を利用した動物実験系において、
JLS−18は、腹腔投与のみならず経口投与でも抑制
効果を示すことが確認されている(Chatterje
e等 第8回国際ウイルス学会、ベルリン、p34−5
7、要旨集324頁 1990)。これらの結果は、粗
抽出液に含まれる生理活性物質の治療薬への応用の可能
性を強く示唆している。
活性の中で抗ウイルス活性が注目され、研究が進められ
ている。植物ウイルスの一つ、タバコモザイクウイルス
に対する抑制効果から粗抽出液は農薬として登録されて
いる。さらに人体においては、粗抽出液の熱風乾燥物が
活動型B型肝炎に対する治療効果を有することが報告さ
れている(原田ら(肝胆膵14 327 1987),
菅野ら(CancerLetters 17 109−
115 1982),鈴木ら(医学のあゆみ138−4
41 1986))。試験管内の試験では、抗エイズウ
イルス(HIV)活性が鈴木ら(Biochem.Bi
ophisic.ResearchCommun.16
0 367−373 1989),栃倉ら(Med.M
icrobiol.Immunol.177 235−
244 1988)により報告されている。それらの研
究で粗抽出液に由来する画分がHIVの細胞への吸着、
ウイルス感染に起因する細胞融合を阻害することが示さ
れた。単純ヘルペスウイルス(HSV)に対しても、粗
抽出液およびJLS−18と呼ばれるその分画がウイル
スの吸着や増殖を阻害することが本発明者らにより発見
されている(特願平2−3818)。神経節に潜伏感染
したHSVの再活性化を利用した動物実験系において、
JLS−18は、腹腔投与のみならず経口投与でも抑制
効果を示すことが確認されている(Chatterje
e等 第8回国際ウイルス学会、ベルリン、p34−5
7、要旨集324頁 1990)。これらの結果は、粗
抽出液に含まれる生理活性物質の治療薬への応用の可能
性を強く示唆している。
【0004】これら多様な生理活性を有する成分を粗抽
出液より単離,同定する試みも報告されている。鈴木等
(前出)はマクロファージの糖代謝能を亢進する生物活
性を指標として、エタノール沈澱法,フェニルセファロ
ースを用いたクロマトグラフィー法およびゲルろ過法の
組み合わせからなる方法で活性の集中する画分の調製を
試みている。
出液より単離,同定する試みも報告されている。鈴木等
(前出)はマクロファージの糖代謝能を亢進する生物活
性を指標として、エタノール沈澱法,フェニルセファロ
ースを用いたクロマトグラフィー法およびゲルろ過法の
組み合わせからなる方法で活性の集中する画分の調製を
試みている。
【0005】本発明者らは、粗抽出液の有するHSV吸
着阻害活性を発見し(特願平1−32058)、これを
指標として独自に簡素化した分画方法を開発し活性の集
中する画分を得た。続いて、さらに改良した方法を発明
し、得られた分画(JLS−18)が吸着阻害活性のほ
かに増殖阻害活性,潜伏感染ウイルスの再発の阻害活性
を有すること、きわめて有力な抗ヘルペスウイルス剤の
構成成分たりうることを発見した(特願平2−381
8)。
着阻害活性を発見し(特願平1−32058)、これを
指標として独自に簡素化した分画方法を開発し活性の集
中する画分を得た。続いて、さらに改良した方法を発明
し、得られた分画(JLS−18)が吸着阻害活性のほ
かに増殖阻害活性,潜伏感染ウイルスの再発の阻害活性
を有すること、きわめて有力な抗ヘルペスウイルス剤の
構成成分たりうることを発見した(特願平2−381
8)。
【0006】その画分(JLS−18)は、疏水性が強
く、リグニンを主成分として、10−30%の糖,微量
のたん白の複合体を含んでいた。この画分の分析値は鈴
木等の報告したものと近似しており、この結果は粗抽出
液中に含まれる活性成分による多様な生理活性が本物質
に帰属することを示唆している。
く、リグニンを主成分として、10−30%の糖,微量
のたん白の複合体を含んでいた。この画分の分析値は鈴
木等の報告したものと近似しており、この結果は粗抽出
液中に含まれる活性成分による多様な生理活性が本物質
に帰属することを示唆している。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】粗抽出液をそのまま熱
風乾燥した粉末(LEM)は、3−9g/日の量が人体
に経口で投与されている。しかしながら粗抽出液中には
溶質分が乾燥重量として1,000mlあたり約7g含
まれており、本抽出物をそのまま薬剤として供給しよう
とすると、きわめて大量の抽出液を処理しなければなら
ない。
風乾燥した粉末(LEM)は、3−9g/日の量が人体
に経口で投与されている。しかしながら粗抽出液中には
溶質分が乾燥重量として1,000mlあたり約7g含
まれており、本抽出物をそのまま薬剤として供給しよう
とすると、きわめて大量の抽出液を処理しなければなら
ない。
【0008】したがって、粗抽出液を精製濃縮すること
が要求されるが、粗抽出液あるいはその熱風乾燥物は活
性に関係のない灰分や低分子成分をきわめて大量に含ん
でいるので、クロマトグラフィーにより分画精製する
際、これらが非特異的に樹脂に吸着し、樹脂の再生,再
使用を困難にする。エタノール沈澱法による脱塩濃縮
は、生物活性を有する画分を沈澱させるためには50%
以上のエタノール濃度が必要であることから、大量のエ
タノールを使用しなければならず、経済性,安全性上困
難である。また、エタノール沈澱画分を疏水クロマトグ
ラフィーにより分画すると、他の成分が強く樹脂に吸着
し、樹脂の再生,再使用を困難にするため本工程がきわ
めて高価なものとなる。さらに、本工程で主活性成分の
溶出に用いられる高濃度のエチレングリコール水溶液
(特公平2−237934)は、高粘度でカラムの流速
がきわめて遅くなるうえ、樹脂の容量変化が大きく作業
性がきわめて悪い。また、溶出液からエチレングリコー
ルを除去する工程が必要となり、大量処理上、困難が大
きい。また、ゲルろ過クロマトグラフィーを用いた分子
量分画による精製も経口薬の製法としては工業的とはい
えない。
が要求されるが、粗抽出液あるいはその熱風乾燥物は活
性に関係のない灰分や低分子成分をきわめて大量に含ん
でいるので、クロマトグラフィーにより分画精製する
際、これらが非特異的に樹脂に吸着し、樹脂の再生,再
使用を困難にする。エタノール沈澱法による脱塩濃縮
は、生物活性を有する画分を沈澱させるためには50%
以上のエタノール濃度が必要であることから、大量のエ
タノールを使用しなければならず、経済性,安全性上困
難である。また、エタノール沈澱画分を疏水クロマトグ
ラフィーにより分画すると、他の成分が強く樹脂に吸着
し、樹脂の再生,再使用を困難にするため本工程がきわ
めて高価なものとなる。さらに、本工程で主活性成分の
溶出に用いられる高濃度のエチレングリコール水溶液
(特公平2−237934)は、高粘度でカラムの流速
がきわめて遅くなるうえ、樹脂の容量変化が大きく作業
性がきわめて悪い。また、溶出液からエチレングリコー
ルを除去する工程が必要となり、大量処理上、困難が大
きい。また、ゲルろ過クロマトグラフィーを用いた分子
量分画による精製も経口薬の製法としては工業的とはい
えない。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決する手
段として、本発明者らは種々のタイプの限外ろ過膜を使
用して分画精製法,濃縮法を検討したところ、回収率,
作業性において、ホローファイバーあるいはタンジェン
シャルフロー型機能膜を用いて限外ろ過を行うことによ
り、きわめて簡便に活性物質が濃縮,精製されることを
見いだした。本検討にあたって、生物活性の測定は、単
純ヘルペスウイルスの吸着阻害活性を指標とした。この
方法は特願平1−32058に記載されている通りであ
る。続いて本工程を実施する際、前処理としてポアサイ
ズの大きい限外ろ過膜を通過させることにより、濃縮処
理の作業性を著しく向上することができた上、引き続き
通過液を適当なポアサイズの限外ろ過膜を用いて濃縮操
作を行うことにより、得られた精製物の乾燥重量あたり
の生物活性(比活性)は粗抽出液の10−20倍に上昇
した。さらに、本精製品を原料として疏水クロマトグラ
フィーにより精製を行うと2−10倍の比活性の向上が
認められた。この場合樹脂への非特異的吸着物がきわめ
て少なく、しかも樹脂の再生がきわめて容易であった。
粗抽出液あるいはアルコール沈澱したJLS−18分画
を疏水性の樹脂に吸着したのち活性成分を溶出する際、
従来は高濃度のエチレングリコール水溶液が使用されて
いたが、本発明になる限外ろ過処理したJLS−18分
画を疏水性樹脂に吸着させた場合驚くべきことに、蒸留
水を使用して効率よく有効成分を溶出することが可能と
なることが見いだされた。このことにより、溶出物の後
処理が不要になった上、作業性がきわめて向上した。ま
た、樹脂の容量変化をなくすことが可能であった。疏水
クロマトグラフィーに利用する疏水基,樹脂に関して作
業効率,経済性等を念頭に置き検討をすすめたところ、
フェニル−セファロースR CL−4B(ファルマシア)
は、強度,流速,再生再利用上大量精製には適さなかっ
た。フェニル−トヨパールR (トーソー)も流速,吸着
力の点で適さなかった。しかしながら、まったく予期せ
ぬことにオクチルセルロファインR (生化学工業)が、
吸着力,再生の容易さ,強度,流速等どの点においても
良好な結果を示し、有力な担体であることが明らかにな
った。フェニル−セルロファインR (生化学工業)も再
生上問題が残るものの使用が可能であった。
段として、本発明者らは種々のタイプの限外ろ過膜を使
用して分画精製法,濃縮法を検討したところ、回収率,
作業性において、ホローファイバーあるいはタンジェン
シャルフロー型機能膜を用いて限外ろ過を行うことによ
り、きわめて簡便に活性物質が濃縮,精製されることを
見いだした。本検討にあたって、生物活性の測定は、単
純ヘルペスウイルスの吸着阻害活性を指標とした。この
方法は特願平1−32058に記載されている通りであ
る。続いて本工程を実施する際、前処理としてポアサイ
ズの大きい限外ろ過膜を通過させることにより、濃縮処
理の作業性を著しく向上することができた上、引き続き
通過液を適当なポアサイズの限外ろ過膜を用いて濃縮操
作を行うことにより、得られた精製物の乾燥重量あたり
の生物活性(比活性)は粗抽出液の10−20倍に上昇
した。さらに、本精製品を原料として疏水クロマトグラ
フィーにより精製を行うと2−10倍の比活性の向上が
認められた。この場合樹脂への非特異的吸着物がきわめ
て少なく、しかも樹脂の再生がきわめて容易であった。
粗抽出液あるいはアルコール沈澱したJLS−18分画
を疏水性の樹脂に吸着したのち活性成分を溶出する際、
従来は高濃度のエチレングリコール水溶液が使用されて
いたが、本発明になる限外ろ過処理したJLS−18分
画を疏水性樹脂に吸着させた場合驚くべきことに、蒸留
水を使用して効率よく有効成分を溶出することが可能と
なることが見いだされた。このことにより、溶出物の後
処理が不要になった上、作業性がきわめて向上した。ま
た、樹脂の容量変化をなくすことが可能であった。疏水
クロマトグラフィーに利用する疏水基,樹脂に関して作
業効率,経済性等を念頭に置き検討をすすめたところ、
フェニル−セファロースR CL−4B(ファルマシア)
は、強度,流速,再生再利用上大量精製には適さなかっ
た。フェニル−トヨパールR (トーソー)も流速,吸着
力の点で適さなかった。しかしながら、まったく予期せ
ぬことにオクチルセルロファインR (生化学工業)が、
吸着力,再生の容易さ,強度,流速等どの点においても
良好な結果を示し、有力な担体であることが明らかにな
った。フェニル−セルロファインR (生化学工業)も再
生上問題が残るものの使用が可能であった。
【0010】本発明はこれらの知見に基づくもので、砂
糖黍バガスおよび米ぬかを含有する培地に椎茸菌を培養
して得られた培養物の水性抽出物を限外ろ過し、濾液を
採取することを特徴とする抗ウイルス活性物質の分画精
製法、および上記の濾液を疏水クロマトグラフィーに付
し抗ウイルス活性を示すフラクションを採取することを
特徴とする抗ウイルス活性物質の分画精製法である。
糖黍バガスおよび米ぬかを含有する培地に椎茸菌を培養
して得られた培養物の水性抽出物を限外ろ過し、濾液を
採取することを特徴とする抗ウイルス活性物質の分画精
製法、および上記の濾液を疏水クロマトグラフィーに付
し抗ウイルス活性を示すフラクションを採取することを
特徴とする抗ウイルス活性物質の分画精製法である。
【0011】砂糖黍バガスおよび米ぬかを含有する培地
に椎茸菌を培養して得られた培養物を水で抽出して得ら
れるウイルス活性の粗抽出液はすでに知られており、た
とえば特公昭53−10117号公報の記載に従って得
ることができる。
に椎茸菌を培養して得られた培養物を水で抽出して得ら
れるウイルス活性の粗抽出液はすでに知られており、た
とえば特公昭53−10117号公報の記載に従って得
ることができる。
【0012】限外ろ過は分子量カット10000〜30
000ダルトンのフィルターを用いて行うのがよく、好
ましくは珪藻土や孔径0.1〜0.45μmのフィルタ
ーを用いて予備ろ過することにより限外ろ過の作業性を
著しく向上させることができる。
000ダルトンのフィルターを用いて行うのがよく、好
ましくは珪藻土や孔径0.1〜0.45μmのフィルタ
ーを用いて予備ろ過することにより限外ろ過の作業性を
著しく向上させることができる。
【0013】限外ろ過のフィルターとしては、ホローフ
ァイバーもしくはタンジェンシャルフロー型の機能膜を
用いることができる。
ァイバーもしくはタンジェンシャルフロー型の機能膜を
用いることができる。
【0014】この限外ろ過により、濾液のウイルスに対
する活性は乾燥重量あたり粗抽出液の10〜20倍に上
昇する。
する活性は乾燥重量あたり粗抽出液の10〜20倍に上
昇する。
【0015】かくして得られた濾液を疏水クロマトグラ
フィーに付してさらに精製分画することができる。
フィーに付してさらに精製分画することができる。
【0016】疏水クロマトグラフィーの担体としては、
たとえばフェニルセルロファインR (生化学工業製、フ
ェニル基をセルロース系樹脂セルロファインR に付加し
たもの),オクチルセルロファインR (生化学工業製、
オクチル基をセルロース系樹脂に付加したもの)が好ま
しい。
たとえばフェニルセルロファインR (生化学工業製、フ
ェニル基をセルロース系樹脂セルロファインR に付加し
たもの),オクチルセルロファインR (生化学工業製、
オクチル基をセルロース系樹脂に付加したもの)が好ま
しい。
【0017】溶出液としては水やエチレングリコール水
溶液を用いることができ、特に水を用いれば溶出液から
水以外の溶媒を除去する操作が不要となる利点がある。
溶液を用いることができ、特に水を用いれば溶出液から
水以外の溶媒を除去する操作が不要となる利点がある。
【0018】溶出される各分画の抗ウイルス活性をプラ
ーク法で測定して活性を示す分画を採取する。プラーク
法のかわりに280nmの吸収を指標にしてもよい。
ーク法で測定して活性を示す分画を採取する。プラーク
法のかわりに280nmの吸収を指標にしてもよい。
【0019】かくして、効率よく抗ウイルス活性物質を
精製,分画することができる。
精製,分画することができる。
【0020】以下に実験例および実施例により本発明を
さらに説明する。
さらに説明する。
【0021】〔実験例1〕砂糖黍バガス9,米ぬか1の
組成比からなる固形培地に椎茸菌子を植え込み5カ月室
温で培養した。これを60度の熱純水で抽出し、0.7
%(7g/L)の溶質を含む原液を得た。これを珪藻土
および0.45μmの膜で予備ろ過して、粗抽出液とし
た。本抽出液の50Lづつを種々の限外ろ過膜で1Lま
で濃縮した。これに蒸留水を4L加えたのち、1Lまで
濃縮した。この操作を5回くりかえした。抗ウイルス活
性は後記の方法で測定した。本実験の結果を表1に示し
た。回収率においてタンジェンシャルフロー型が優れて
いた。比活性の上昇率(精製効率)は中空糸型限外ろ過
膜も、タンジェンシャルフロー型と同等の性能を示し
た。作業性(処理に要する時間)の観点からは、よりポ
アサイズの大きい膜が優れていたが、ポアサイズが大き
くなるにつれて収率が低下した。これらの実験から、J
LS−18の分画精製,濃縮において、限外ろ過膜がき
わめて有効な手段であることが明らかになった。
組成比からなる固形培地に椎茸菌子を植え込み5カ月室
温で培養した。これを60度の熱純水で抽出し、0.7
%(7g/L)の溶質を含む原液を得た。これを珪藻土
および0.45μmの膜で予備ろ過して、粗抽出液とし
た。本抽出液の50Lづつを種々の限外ろ過膜で1Lま
で濃縮した。これに蒸留水を4L加えたのち、1Lまで
濃縮した。この操作を5回くりかえした。抗ウイルス活
性は後記の方法で測定した。本実験の結果を表1に示し
た。回収率においてタンジェンシャルフロー型が優れて
いた。比活性の上昇率(精製効率)は中空糸型限外ろ過
膜も、タンジェンシャルフロー型と同等の性能を示し
た。作業性(処理に要する時間)の観点からは、よりポ
アサイズの大きい膜が優れていたが、ポアサイズが大き
くなるにつれて収率が低下した。これらの実験から、J
LS−18の分画精製,濃縮において、限外ろ過膜がき
わめて有効な手段であることが明らかになった。
【0022】〔実験例2〕タンジェンシャルフロー型P
TTK膜により分画精製した濃縮液に硫安を加え塩濃度
を1Mに調整した後、3mlづつを、フェニル−セファ
ロース(ファルマシア),フェニル−トヨパール(トー
ソー),フェニル−セルロファインおよびオクチル−セ
ルロファインを充填したカラム(容量1ml)に負荷し
た。10mlの1M硫安を通してカラムを洗った後、5
mlの0.1M硫安で一次溶出した。次に二次溶出とし
て、5mlの蒸留水をカラムに通した。5mlの0.2
N苛性ソーダ溶液を通過してカラムを再生した後、5m
lの1M硫安を通過してカラムを再生した。この操作を
100回繰り返し、活性の回収,カラムの容量変化,流
速について検討した。表2に示した結果から、JLS−
18の工業的生産上、オクチル−セルロファインの優位
性が明らかになった。
TTK膜により分画精製した濃縮液に硫安を加え塩濃度
を1Mに調整した後、3mlづつを、フェニル−セファ
ロース(ファルマシア),フェニル−トヨパール(トー
ソー),フェニル−セルロファインおよびオクチル−セ
ルロファインを充填したカラム(容量1ml)に負荷し
た。10mlの1M硫安を通してカラムを洗った後、5
mlの0.1M硫安で一次溶出した。次に二次溶出とし
て、5mlの蒸留水をカラムに通した。5mlの0.2
N苛性ソーダ溶液を通過してカラムを再生した後、5m
lの1M硫安を通過してカラムを再生した。この操作を
100回繰り返し、活性の回収,カラムの容量変化,流
速について検討した。表2に示した結果から、JLS−
18の工業的生産上、オクチル−セルロファインの優位
性が明らかになった。
【0023】〔実施例1〕粗抽出液1,000Lを旭化
成製中空糸型限外ろ過膜“マイクローザPSV103”
(ポアサイズ0.1μm、旭化成)を通過させた。通過
液をミリポア社製タンジェンシャルフロー型限外ろ過膜
“PTTK”(分子量30000カット、ミリポア)を
使用して5Lまで濃縮した。45Lの蒸留水を加えて1
0倍希釈したのち、5Lまで濃縮した。この操作を5回
繰り返して、灰分その他の低分子成分を除去した。5L
の濃縮液に5Lの1M硫安を加えて混和したのち、これ
をあらかじめ5M硫安溶液で平衡化しておいた5Lのオ
クチル−セルロファインカラムに負荷した、続いて50
Lの0.5M硫安溶液を通過させたのち、25Lの0.
1M硫安溶液で一次溶出したのち、25Lの蒸留水で二
次溶出した。溶出終了後、25Lの0.1N苛性ソーダ
を通過させたのち、約200Lの蒸留水を通過させて、
カラムを再生した。さらに25Lの0.5Mの硫安溶液
を通過させることにより平衡化した。本操作を繰り返し
実施して、一次および二次溶出の際、280nmの吸収
しが0.1以上認められる範囲をプールした。一次溶出
液として8L、二次溶出液として3Lが得られた。本実
施例の結果を表3に示した。本方法で精製したJLS−
18画分(二次溶出液)は1600単位/mgであり、
生物活性の回収率は51%に達した。本実験の結果、本
発明による精製法はきわめて優れた方法であることが明
らかになった。得られた抗ウイルス活性分画の分析値の
比較を表4に示した。対照に従来法により精製した分画
精製物の分析値を示した。これは、培養物の水抽出液に
1Mになるように硫安を添加し、フェニルトヨパール
(トーソー)カラムに負荷し、通過液の塩濃度を暫時低
下させて(硫安1M〜リン酸10mM、pH7.4)不
純物を溶離した後、リン酸10mM以下の塩濃度で溶出
して得た活性分画である。
成製中空糸型限外ろ過膜“マイクローザPSV103”
(ポアサイズ0.1μm、旭化成)を通過させた。通過
液をミリポア社製タンジェンシャルフロー型限外ろ過膜
“PTTK”(分子量30000カット、ミリポア)を
使用して5Lまで濃縮した。45Lの蒸留水を加えて1
0倍希釈したのち、5Lまで濃縮した。この操作を5回
繰り返して、灰分その他の低分子成分を除去した。5L
の濃縮液に5Lの1M硫安を加えて混和したのち、これ
をあらかじめ5M硫安溶液で平衡化しておいた5Lのオ
クチル−セルロファインカラムに負荷した、続いて50
Lの0.5M硫安溶液を通過させたのち、25Lの0.
1M硫安溶液で一次溶出したのち、25Lの蒸留水で二
次溶出した。溶出終了後、25Lの0.1N苛性ソーダ
を通過させたのち、約200Lの蒸留水を通過させて、
カラムを再生した。さらに25Lの0.5Mの硫安溶液
を通過させることにより平衡化した。本操作を繰り返し
実施して、一次および二次溶出の際、280nmの吸収
しが0.1以上認められる範囲をプールした。一次溶出
液として8L、二次溶出液として3Lが得られた。本実
施例の結果を表3に示した。本方法で精製したJLS−
18画分(二次溶出液)は1600単位/mgであり、
生物活性の回収率は51%に達した。本実験の結果、本
発明による精製法はきわめて優れた方法であることが明
らかになった。得られた抗ウイルス活性分画の分析値の
比較を表4に示した。対照に従来法により精製した分画
精製物の分析値を示した。これは、培養物の水抽出液に
1Mになるように硫安を添加し、フェニルトヨパール
(トーソー)カラムに負荷し、通過液の塩濃度を暫時低
下させて(硫安1M〜リン酸10mM、pH7.4)不
純物を溶離した後、リン酸10mM以下の塩濃度で溶出
して得た活性分画である。
【0024】〔抗ウイルス活性測定法〕ウイルスの吸着
阻害の強さを次のようにして測定した。猿腎由来Ver
o細胞をヌンク製24穴組織培養用プレートに生育させ
た。単純ヘルペスウイルス1型(アラバマ大学ウイルス
学教室、ホイットリイ教授より分与)F株を0.1ml
中に50ないし100プラーク形成単位含むように、1
%の血清(大日本製薬)を含むイーグルMEM(日水製
薬)からなる培地で希釈した。LEMあるいはその分画
を段階希釈したものおよび比較したい薬剤を段階希釈し
たものをウイルス希釈液と等量混合し37℃で1ないし
2時間反応させた。ダルベッコー処方のリン酸緩衝生理
食塩水(PBS,日水製薬)で、プレート中の細胞を洗
った後、反応液0.1mlずつを各穴に加え、1時間細
胞と接触させた。細胞をPBSで洗った後、0.2%の
寒天を含む前述した培地を重層し固化した上で、2日間
炭酸ガス孵卵器中で培養した。次いで、各穴の細胞を、
1mlずつの10%ホルマリン(和光純薬)で固定し、
0.5mlずつの0.03%メチレンブルー(シグマ)
で染色し、プラークを計数して活性値を算出した。
阻害の強さを次のようにして測定した。猿腎由来Ver
o細胞をヌンク製24穴組織培養用プレートに生育させ
た。単純ヘルペスウイルス1型(アラバマ大学ウイルス
学教室、ホイットリイ教授より分与)F株を0.1ml
中に50ないし100プラーク形成単位含むように、1
%の血清(大日本製薬)を含むイーグルMEM(日水製
薬)からなる培地で希釈した。LEMあるいはその分画
を段階希釈したものおよび比較したい薬剤を段階希釈し
たものをウイルス希釈液と等量混合し37℃で1ないし
2時間反応させた。ダルベッコー処方のリン酸緩衝生理
食塩水(PBS,日水製薬)で、プレート中の細胞を洗
った後、反応液0.1mlずつを各穴に加え、1時間細
胞と接触させた。細胞をPBSで洗った後、0.2%の
寒天を含む前述した培地を重層し固化した上で、2日間
炭酸ガス孵卵器中で培養した。次いで、各穴の細胞を、
1mlずつの10%ホルマリン(和光純薬)で固定し、
0.5mlずつの0.03%メチレンブルー(シグマ)
で染色し、プラークを計数して活性値を算出した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、砂糖黍バガスと米ぬか
を含有する培地に椎茸菌を培養した培養物の水抽出液か
ら、きわめて効率よく抗ウイルス活性物質を分画精製す
ることができる。
を含有する培地に椎茸菌を培養した培養物の水抽出液か
ら、きわめて効率よく抗ウイルス活性物質を分画精製す
ることができる。
【表1】
表1 限外ろ過膜の種類とろ過特性
──────────────────────────────────
生物活性1)の回収(単位) 乾燥重量(g)
ろ過内液 ろ過外液 (内液)
──────────────────────────────────
粗抽出液 (2.0×107 ) (350)
タンジェンシャルフロー型2)
(10 4 ダルトン) 3) 1.9×107 ND 43.5
(3×104 ダルトン) 1.4×107 0.4×107 18.0
(10 5 ダルトン) 0.7×107 1.1×107 8.5
(3×105 ダルトン) 0.5×107 1.3×107 6.3
中空糸型4)
(10 4 ダルトン) 0.4×107 1.5×107 6.2
(3×104 ダルトン) 1.1×107 0.8×107 12.8
(10 5 ダルトン) 1.1×107 0.7×107 24.2
──────────────────────────────────
表 1 (続)
──────────────────────────────────
精製効率 作業時間(h)
(内液)
──────────────────────────────────
粗抽出液 1
タンジェンシャルフロー型2)
(10 4 ダルトン) 3) 7.6 3.3
(3×104 ダルトン) 13.6 3.0
(10 5 ダルトン) 14.4 2.4
(3×105 ダルトン) 13.8 2.2
中空糸型4)
(10 4 ダルトン) 11.3 3.4
(3×104 ダルトン) 15.0 6.1
(10 5 ダルトン) 7.9 20
──────────────────────────────────
1)生物活性 ウイルス吸着阻害活性をさす。50%の吸
着阻害を示す希釈濃度を1単位として、それぞれの試料
が50%阻害を示す希釈倍率を単位数として表示した。 2)タンジェンシャルフロー型としてミリポア製PTG
C,PTTK,PTHK,PTMKの4種類のポアサイ
ズを用いた。 3)各機能膜の分子量カットオフ値。 4)中空糸膜型としてPSV103,AHP1010,A
CP1050の3種類のポアサイズを用いた。
着阻害を示す希釈濃度を1単位として、それぞれの試料
が50%阻害を示す希釈倍率を単位数として表示した。 2)タンジェンシャルフロー型としてミリポア製PTG
C,PTTK,PTHK,PTMKの4種類のポアサイ
ズを用いた。 3)各機能膜の分子量カットオフ値。 4)中空糸膜型としてPSV103,AHP1010,A
CP1050の3種類のポアサイズを用いた。
【表2】
表2 疏水性樹脂の比較
──────────────────────────────────
オクチルセルロ フェニルセルロ
ファイン ファイン
──────────────────────────────────
第1回目
流速 大(加圧可能) 大(加圧可能)
収率(%) 51 53
比活性(単位/mg) 1620 1600
容積変化1) なし なし
再生後の着色2) なし なし
第3回目
流速 大(加圧可能) 大(加圧可能)
収率 53 50
比活性 1600 1640
容積変化1) なし なし
再生後の着色2) なし なし
第30回目
流速 大(加圧可能) 大(加圧可能)
収率 52 47
比活性 1610 1580
容積変化1) なし 小
第100回目
流速 大(加圧可能) 大(加圧可能)
収率 50 42
比活性 1590 1590
容積変化1) なし 小
──────────────────────────────────
表 2 (続)
──────────────────────────────────
フェニルトヨパール フェニルセファロース
──────────────────────────────────
第1回目
流速 中 小
収率(%) 50 53
比活性(単位/mg) 1650 1620
容積変化1) 小 大
再生後の着色2) 若干 顕著
第3回目
流速 中 小
収率 46 39
比活性 1610 1590
容積変化1) 小 大
再生後の着色2) 若干 顕著
第30回目
流速 中 小
収率 40 11
比活性 1570 1600
容積変化1) 小 顕著
第100回目
流速 中 使用不能
収率 33
比活性 1560
容積変化1) 小
──────────────────────────────────
1)クロマトグラフィー実施前に対する実施後の樹脂の容
積変化 2)クロマトグラフィー実施後に再生処理した樹脂の着色
積変化 2)クロマトグラフィー実施後に再生処理した樹脂の着色
【表3】
表3 JLS−18の大量精製例(実施例)
──────────────────────────────────
容 量 生物活性1) 回収率
(L) (×103 単位/ml) (%)
──────────────────────────────────
粗抽出液 1000 380 100
中空糸型膜ろ過液 1030 315 85
タンジェンシャル
フロー型膜濃縮液 5 64,600 85
カラムチャージ液 10 NT NT
カラムチャージ漏れ 35 1,080 0.1
一次溶出液 8 14,100 30
二次溶出液 3 64,200 51
──────────────────────────────────
────────────────────────────
総乾燥重量 比 活 性
(g) (単位/mg)
────────────────────────────
粗抽出液 7000 54
中空糸型膜ろ過液 6130 53
タンジェンシャル
フロー型膜濃縮液 448 721
カラムチャージ液 NT NT
カラムチャージ漏れ NT NT
一次溶出液 241 468
二次溶出液 120 1,605
────────────────────────────
1)ウイルス吸着阻害活性
【表4】
表4 JLS−18活性画分の分析値
──────────────────────────────────
限外ろ過/オクチル法 従 来 法
──────────────────────────────────
組成比(%)
蛋白質 2 2
糖 24 23
リグニン 74 75
──────────────────────────────────
アミノ酸組成(%)
Asx 15.5 Met 0.5 Asx 15.6 Met 0.4
Thr 6.8 Ile 4.2 Thr 6.9 Ile 4.1
Ser 6.9 Leu 5.3 Ser 6.8 Leu 5.2
Glx 16.2 Tyr 1.3 Glx 16.1 Tyr 1.2
Pro 7.3 Phe 3.9 Pro 7.2 Phe 4.1
Gly 10.5 Lys 4.1 Gly 10.4 Lys 4.2
Ala 8.1 His 2.5 Ala 8.3 His 2.4
Val 6.1 Arg 0.8 Val 6.1 Arg 1.0
──────────────────────────────────
糖組成(%)
Glucose 33 32
Xylose 42 50
Galactose 6 3
Alabinose 16 15
Mannose 3 0
──────────────────────────────────
【表1】
【表1】
【表2】
【表2】
フロントページの続き
(72)発明者 山本 佳希
大阪府東大阪市荒川2丁目19番1号
(72)発明者 松尾 昭夫
兵庫県神戸市須磨区東落合3丁目29番30号
Claims (5)
- 【請求項1】 砂糖黍バガスおよび米糠を含有する培地
に椎茸菌を培養して得られた培養物の水性抽出物を限外
ろ過し、ろ液を採取することを特徴とする抗ウイルス活
性物質の分画精製法。 - 【請求項2】 水性抽出物が孔径0.1〜0.45μm
の限外ろ過膜で予備ろ過される請求項1記載の分画精製
法。 - 【請求項3】 限外ろ過をタンジェンシャルフロー型装
置もしくは中空糸型膜を用いた装置で行う請求項1また
は2記載の分画精製法。 - 【請求項4】 請求項1の方法により採取したろ液を疏
水クロマトグラフィーに付し、抗ウイルス活性を示す分
画を採取することを特徴とする抗ウイルス活性物質の分
画精製法。 - 【請求項5】 疏水クロマトグラフィーの担体としてオ
クチル基もしくはフェニル基を官能基として付加したセ
ルロース系の樹脂を用いる請求項4記載の分画精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3039358A JPH054929A (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 抗ウイルス活性物質の分画精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3039358A JPH054929A (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 抗ウイルス活性物質の分画精製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054929A true JPH054929A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=12550852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3039358A Pending JPH054929A (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 抗ウイルス活性物質の分画精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054929A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5759283A (en) * | 1996-05-14 | 1998-06-02 | The Western Sugar Company | Method for processing sugar beets to produce a purified beet juice product |
US7150885B2 (en) | 1998-10-09 | 2006-12-19 | Mitsui Sugar Co., Ltd. | Preventives/remedies for infection, anti-endtoxin agents, vaccine adjuvants and growth promoters |
JP2010520301A (ja) * | 2007-03-05 | 2010-06-10 | オーエム ファーマ | 消化管又は尿管の障害のための細菌抽出物及びその製造方法 |
JP5865990B1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-02-17 | 株式会社長岡商会 | 菌糸体含有培地からの有用成分の取得方法 |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP3039358A patent/JPH054929A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5759283A (en) * | 1996-05-14 | 1998-06-02 | The Western Sugar Company | Method for processing sugar beets to produce a purified beet juice product |
US7150885B2 (en) | 1998-10-09 | 2006-12-19 | Mitsui Sugar Co., Ltd. | Preventives/remedies for infection, anti-endtoxin agents, vaccine adjuvants and growth promoters |
US7368136B2 (en) | 1998-10-09 | 2008-05-06 | Mitsui Sugar Co., Ltd. | Preventives or remedies for infection, anti-endotoxin agents, vaccine adjuvants and growth promoters |
US7416745B2 (en) | 1998-10-09 | 2008-08-26 | Mitsui Sugar Co. Ltd | Preventives or remedies for infection, anti-endotoxin agents, vaccine adjuvants and growth promoters |
JP2010520301A (ja) * | 2007-03-05 | 2010-06-10 | オーエム ファーマ | 消化管又は尿管の障害のための細菌抽出物及びその製造方法 |
US9017743B2 (en) | 2007-03-05 | 2015-04-28 | Om Pharma | Bacterial extract for digestive or urinary tract disorders and process for its preparation |
US9198961B2 (en) | 2007-03-05 | 2015-12-01 | Om Pharma | Bacterial extract for digestive or urinary tract disorders and process for its preparation |
JP5865990B1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-02-17 | 株式会社長岡商会 | 菌糸体含有培地からの有用成分の取得方法 |
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