JPH054871A - 耐食性マグネシア・カーボン質れんが - Google Patents

耐食性マグネシア・カーボン質れんが

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JPH054871A
JPH054871A JP3178980A JP17898091A JPH054871A JP H054871 A JPH054871 A JP H054871A JP 3178980 A JP3178980 A JP 3178980A JP 17898091 A JP17898091 A JP 17898091A JP H054871 A JPH054871 A JP H054871A
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英昭 西尾
Ichiji Iwato
一司 岩藤
Takenao Hisamoto
武尚 久本
Masanori Ogata
昌徳 小形
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、低塩基度スラグに対して優
れた耐食性を有するマグネシア・カーボン質れんがを提
供することにある。 【構成】 本発明に係る耐食性マグネシア・カーボン質
れんがは、鱗状黒鉛5〜30重量%、酸化鉄0.5〜1
0重量%、金属クロム、炭化クロム及びフェロクロムか
らなる群から選択されたクロム化合物の1種または2種
以上を1〜15重量%、残部が焼結または電融マグネシ
アからなる配合物100重量部に対してシリコン、金属
アルミニウム、アルミニウム−マグネシウム合金からな
る群から選択された1種または2種以上の金属粉末を外
掛で0.5〜5重量%添加・配合してなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐食性マグネシア・カー
ボン質れんがに関する。
【0002】
【従来の技術】マグネシアは融点が高く、塩基性鋼滓に
対する耐食性にも優れていることから塩基性耐火れんが
の主原料として使用されている。特に、製鋼炉等の内張
り耐火物としてマグネシア・カーボン質れんがが従来よ
り使用されている。このマグネシア・カーボン質れんが
は高塩基度スラグに対する安定性を有し、それによって
卓越した耐スポーリング性を有する。しかし、マグネシ
ア・カーボン質れんがは操業雰囲気中の酸素またはスラ
グ中の酸化鉄による酸化作用を受けるとスラグ浸透阻止
効果が低下するという欠点がある。
【0003】このような欠点を解決するものとして、例
えば特開昭60−11264号公報には、重量比率でクロムカ
ーバイド5〜50%と、マグネシア50〜95%と、炭
素0〜40%とからなる組成を有するマグネシア・クロ
ムカーバイドれんがが開示されている。マグネシアにク
ロムカーバイドを添加することによりスラグ浸透防止に
効果があり、しかもクロムカーバイドはカーボンに較べ
て雰囲気あるいはスラグ中の酸化鉄による影響を受けに
くく、れんがの耐スラグ性を向上できるものである。
【0004】また、特開平1−320262号公報には、黒鉛
3〜50重量%と、アルミニウム含有金属をAlとして
0.1〜10重量%と、金属クロム及びクロムカーバイ
ド、硼化クロム等のクロム化合物の中の1種または2種
以上を0.7〜16重量%とを含有し、残部がマグネシ
アクリンカーからなる耐火物が開示されている。この耐
火物は金属クロムあるいはクロム化合物が操業中高温雰
囲気下で酸化され、Cr23として存在し、その後、れ
んが内部を含めて稼働表面とスラグとの反応層中でMg
O−Cr23系の高融点物を生成し、スラグの見掛け粘
性を高めてマグネシア骨材の低塩基度スラグへの溶出を
抑制できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのクロ
ムカーバイド等のクロム化合物を添加・配合したマグネ
シア系耐火物は、クロムカーバイド等のクロム化合物が
耐火物やれんが組織内に分散して存在しているために、
耐食性に及ぼす効果が充分とは言い難い。また、特開平
60−11264号公報に記載されているマグネシア・クロム
カーバイドれんがの場合には、クロムカーバイドの使用
量が比較的多く、このため使用時にスラグ中の酸素と反
応する酸化により体積変化を起こし、れんが組織が崩れ
る危険性がある。また、特開平1−320262号公報の耐火
物においては、炭化硼素も添加可能である旨記載されて
いるが、炭化硼素はスラグ中の酸素と反応してB23
生じる。B23自体は低融点の酸化物であることは周知
の事実であり、耐火物中の成分あるいはスラグ中の成分
と反応して低融点の液相を生じ、れんがの溶損速度を早
める危険性がある。
【0006】従って、本発明の目的は、低塩基度スラグ
に対して優れた耐食性を有するマグネシア・カーボン質
れんがを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の耐食性マ
グネシア・カーボン質れんがは、鱗状黒鉛5〜30重量
%、酸化鉄0.5〜10重量%、金属クロム、炭化クロ
ム及びフェロクロムからなる群から選択されたクロム化
合物の1種または2種以上を1〜15重量%、残部が焼
結または電融マグネシアからなる配合物100重量部に
対してシリコン、金属アルミニウム、アルミニウム−マ
グネシウム合金からなる群から選択された1種または2
種以上の金属粉末を外掛で0.5〜5重量%添加・配合
してなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、マグネシア・カーボン質れんがに酸
化鉄を添加し、それに加えて金属クロム、炭化クロム、
フェロクロムのうちの1種または2種以上を添加して上
述の問題点を図ったものである。
【0009】本発明のマグネシア・カーボン質れんがに
は、マグネシア質原料としては焼結マグネシアや電融マ
グネシアを使用することができる。
【0010】次に、本発明のマグネシア・カーボン質れ
んがのカーボン源としては鱗状黒鉛を使用することが好
ましい。鱗状黒鉛は特に限定されるものではなく、慣用
のものが使用できる。鱗状黒鉛の添加・配合量は5〜3
0重量%の範囲内である。該添加・配合量が5重量%未
満の場合には、鱗状黒鉛の添加効果がなく、また、30
重量%を超えるとれんが成形時に問題が生じるために好
ましくない。
【0011】次に、酸化鉄は通常高温下でマグネシア・
カーボン質れんが中の鱗状黒鉛を酸化させ、れんがの組
織を劣化させるためマグネシア・カーボン質れんがには
好ましくない成分であるが、本発明のマグネシア・カー
ボン質れんがにおいては、少量の酸化鉄の添加はれんが
の組織劣化にはならず、その逆に鱗状黒鉛を酸化させて
生じた金属鉄は、金属クロムやクロム化合物と反応し、
Fe−Cr系の合金の薄い皮膜をれんがとスラグの境界
に生成させ、スラグの浸潤を防止する効果がある。図1
のFe−Cr系状態図に示すように、Fe−Cr系反応
物はFeの比率が高くなる程融点が低下する。従って、
Fe量を制御すれば、マグネシア・カーボン質れんがの
使用温度付近で粘性の高いFe−Cr系反応物を生成さ
せることができる。従って、酸化鉄の添加・配合量は
0.5〜10重量%の範囲内が好ましい。
【0012】また、本発明のマグネシア・カーボン質れ
んがには、金属クロム、炭化クロムやフェロクロム等の
クロム化合物を1〜15重量%添加・配合できる。これ
らの成分の添加・配合量が1重量%未満や15重量%を
超える場合には添加効果がない。なお、これらの成分は
1種または2種以上を併用することができる。
【0013】本発明のマグネシア・カーボン質れんがに
は、上述の成分よりなる配合物100重量部に対してシ
リコン、金属アルミニウム、アルミニウム−マグネシウ
ム合金等の金属粉末を外掛で0.5〜5重量%添加す
る。これらの金属粉末は鱗状黒鉛の酸化防止及び100
0℃付近(中間温度域)での強度を維持するために添加さ
れるものであり、該添加・配合量が0.5重量%未満で
はその添加効果がなく、また、5重量%を超えて添加し
た場合にはスラグ中の主成分であるSiO2、CaOと
反応し、SiO2−CaO−Al23系低融物が生成
し、低塩基度スラグに対して、耐スラグ性を阻害するこ
とがあるために好ましくない。
【0014】なお、上述のような配合を有する本発明の
耐食性マグネシア・カーボン質れんがは慣用の操作によ
り不焼成れんがとして提供することができる。
【0015】
【実施例】
実施例 以下の実施例及び比較例において使用した原料の品質は
下記の通りであった: 酸化鉄 Fe23=99.2重量% 炭化クロム Fe=0.20重量%、Cr=89.87重量%、
C=9.68重量% 金属クロム Fe=0.27重量%、Cr=99.68重量%、
C=0.01重量% フェロクロム Cr=72.19重量%、FeC=27.66重量
【0016】以下の表1に示す配合割合の原料を用い、
バインダーとしてフェノール樹脂を適当量加えてミキサ
ーで充分混練した後、フリクションプレスにて230m
m×114mm×65mmの並型れんがを作製した。得
られたれんがの諸特性を表1に併記する。
【0017】
【表1】
【0018】なお、表1中の侵食テスト方法は横型アー
ク回転法、試験温度1700℃×4時間、スラグ使用量
1.2kg×4回で行った。溶損指数は比較品1を10
0とした場合の比率で示す。使用したスラグの組成は下
記の通りである。 SiO2 35.71重量% Al23 13.14重量% Fe23 0.87重量% TiO2 1.33重量% CaO 41.08重量% MgO 7.53重量% MnO 0.37重量% CaO/SiO2モル比 1.2
【0019】また、図2は本発明品No.3の侵食テス
ト後の組織を示す走査型電子顕微鏡写真である。図2に
示すようにスラグに接したれんが表面部分に生成したF
e−Cr系化合物は粘性の高い液状に近い状態で薄い皮
膜を形成し、れんがを保護していることが観察できる。
【0020】
【発明の効果】本発明の耐食性マグネシア・カーボン質
れんがは酸化鉄と金属クロムやクロム化合物をマグネシ
ア並びにカーボン原料に添加した構成となっており、ク
ロムは低塩基度スラグに対して最も有効な成分であるこ
とは良く知られている。一方、れんが表面部分に生成し
たFe−Cr系皮膜はスラグ中の酸素と反応し、酸化さ
れた場合、FeCr24系スピネルを生成するため、ス
ラグに対して有効である。上記侵食テストの結果、本発
明品は従来のれんがよりも高耐食性であることが確認さ
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】Fe−Cr系状態図である。
【図2】本発明品No.3の侵食テスト後の組織を示す
走査型電子顕微鏡写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鱗状黒鉛5〜30重量%、酸化鉄0.5
    〜10重量%、金属クロム、炭化クロム及びフェロクロ
    ムからなる群から選択されたクロム化合物の1種または
    2種以上を1〜15重量%、残部が焼結または電融マグ
    ネシアからなる配合物100重量部に対してシリコン、
    金属アルミニウム、アルミニウム−マグネシウム合金か
    らなる群から選択された1種または2種以上の金属粉末
    を外掛で0.5〜5重量%添加・配合してなることを特
    徴とする耐食性マグネシア・カーボン質れんが。
JP3178980A 1991-06-25 1991-06-25 耐食性マグネシア・カーボン質れんが Expired - Lifetime JP2994097B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100601082B1 (ko) * 1998-12-29 2006-09-27 재단법인 포항산업과학연구원 마그네시아 - 흑연계 용사재료 및 그 제조방법
JP2014156389A (ja) * 2013-01-16 2014-08-28 Kurosaki Harima Corp マグネシアカーボンれんが
JP2014196229A (ja) * 2013-03-06 2014-10-16 黒崎播磨株式会社 マグネシアカーボンれんが

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KR100601082B1 (ko) * 1998-12-29 2006-09-27 재단법인 포항산업과학연구원 마그네시아 - 흑연계 용사재료 및 그 제조방법
JP2014156389A (ja) * 2013-01-16 2014-08-28 Kurosaki Harima Corp マグネシアカーボンれんが
JP2014196229A (ja) * 2013-03-06 2014-10-16 黒崎播磨株式会社 マグネシアカーボンれんが

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