JPH0548392A - スーパヘテロダイン受信機およびその調整装置 - Google Patents

スーパヘテロダイン受信機およびその調整装置

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JPH0548392A
JPH0548392A JP3199555A JP19955591A JPH0548392A JP H0548392 A JPH0548392 A JP H0548392A JP 3199555 A JP3199555 A JP 3199555A JP 19955591 A JP19955591 A JP 19955591A JP H0548392 A JPH0548392 A JP H0548392A
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忠治 内野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧可変容量ダイオードを同調回路の1構成
手段とし、小形でかつ高感度のスーパヘテロダイン受信
機を得る。 【構成】 アンテナおよび高周波同調回路2,4は、D
/A回路12,13からのアナログ電圧によって同調周
波数がそれぞれ設定される。システムコントローラ11
は、局部発振回路6を制御して、受信すべき周波数と中
間周波数だけ異なる周波数で発振させる。システムコン
トローラ11内には電気的書換え可能な読出し専用メモ
リEEPROMが設けられ、受信周波数毎にD/A回路
12,13にそれぞれ設定すべきデジタルデータが予め
設定される。システムコントローラ11は、局部発振回
路6の発振周波数を設定するとともに、D/A回路1
2,13にデジタルデータをそれぞれ設定し、アンテナ
同調回路2および高周波同調回路4に同調させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変容量ダイオードな
どの電圧可変容量素子を同調回路の1構成手段としたス
ーパヘテロダイン受信機およびその調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からのスーパヘテロダイン受信機の
概略的な構成を図8に示す。この受信機は、集積回路に
よって構成するに適した公知の構成である。図におい
て、アンテナ31からの入力は、アンテナ同調回路3
2、高周波増幅回路33および高周波同調回路34を通
り、混合回路35に与えられる。一方、局部発振回路4
1からの出力は分周回路42に与えられ、システムコン
トローラ43から与えられた分周データに基づき、ある
基準となる周波数まで分周される。この基準周波数の信
号は、水晶発振回路で構成され、正確かつ安定な周波数
の信号を発生する基準発振回路44から発生され、分周
回路45によって分周して得られる。それぞれの分周回
路42,45の出力は、位相比較器46に入力される。
位相比較器46は、この両信号の位相差に比例した直流
出力を導出し、共振回路40に供給する。共振回路40
は、局部発振回路41のタンク回路として動作し、電圧
可変形の容量素子である可変容量ダイオードを含み、共
振回路40および局部発振回路41は電圧可変形発振
器、いわゆるVCOとして動作する。このように構成さ
れた局部発振回路41は、両分周回路42,45からの
出力の位相を一致させようとする帰還ループが形成され
ることにより、いわゆるフェーズロックトループ(略称
「PLL」)制御が行われ、局部発振回路41の発振周
波数の安定度は基準発振回路47の水晶発振器と等価に
なる。システムコントローラ43は、分周回路42の分
周比を任意に可変することにより、局部発振回路41の
発振周波数を任意に指定して、ラジオ放送受信機のよう
に指定された受信周波数帯域にある任意の周波数の放送
局を、高い精度で受信することができることは周知のと
おりである。この周波数は、表示手段47によって表示
される。
【0003】混合回路35は、この局部発振回路41か
らの出力と受信信号とを混合し、中間周波数の信号を発
生させ、中間周波増幅回路36によって増幅させる。増
幅された中間周波数信号は、さらに復調回路37によっ
て音響信号として復調され、低周波増幅回路38によっ
てスピーカ39が駆動されて音響化される。
【0004】一方、アンテナ(略称「ANT」)および
高周波(略称「RF」)の各同調回路32,34は、正
確に希望受信周波数に同調させる必要がある。受信必要
帯域内では、両同調回路32,34の同調周波数は、局
部発振回路41の発振周波数との間に一定の周波数差で
トラッキングが調整される。このため、共振回路40と
同様に、電圧可変容量素子を含んで構成され、位相比較
回路46からの直流電圧が印加される。このような構成
の受信機では、いわゆるバリコンと称される機械式可変
容量を使用することなく電子化して選局手段を構成する
ことができ、集積回路化が容易で小形化が可能で、受信
機の周波数安定度が良好であるため、広く実用されてい
る。
【0005】図8に示す同調回路32,34は、一般的
に図9に示すような回路構成を有する。すなわちインダ
クタ101および可変容量ダイオード102、バイパス
コンデンサ103で構成される共振回路を基本とし、温
度補正用コンデンサ104、トリマと呼ばれる可変容量
コンデンサ105が付加されている。可変容量ダイオー
ド102の容量を設定するための直流電圧は、抵抗10
6を介して端子107から与えられる。この共振回路へ
の入力は端子108,109に与えられ、選択された周
波数成分は端子110,111から取出される。図8図
示の共振回路40も、基本的には図9に示す共振回路で
構成されるけれども、希望受信周波数と常に中間周波数
分だけ発振周波数をシフトさせる必要から、コンデンサ
103をバイパスコンデンサとしてではなく、いわゆる
パッティングコンデンサとして動作させる。この動作の
違いは、コンデンサ103の容量値による。容量値が可
変容量ダイオード102の容量値よりも充分に大きいと
きは、可変容量ダイオード102とコンデンサ103と
の直列回路の容量値は、可変容量ダイオード102の容
量によって定まるけれども、コンデンサ103の容量が
あまり大きくないときには、直列回路の容量値にも影響
するからである。このようにして、同調回路32,34
および同調回路40の共振周波数は、一定の中間周波数
の差を保持するトラッキングが取られた状態で変化し、
選局動作を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来からの、図8のよ
うに構成されるスーパヘテロダイン受信機は、大量に生
産しようとする場合、個々の構成部品の持つ電気的特性
が定格からばらつくために、最適の性能を得るためには
調整という作業を必要とする。
【0007】まず選局手段として使用される可変容量ダ
イオードは、直流電圧対静電容量特性のばらつきが大き
い。一般的には、希望周波数同調用および局部発振回路
用の可変容量ダイオードとして、できるかぎり特性の揃
ったものを選別して使用することでトラッキングエラー
の発生を極力防止する方法が取られる。このようにして
選別された可変容量ダイオードは、他の選別した組合わ
せの可変容量ダイオードとは無視できない特性差を有し
ており、この差を吸収するために、可変容量コンデンサ
105を設け、静電容量の補正を行う必要がある。ま
た、個々の部品を配線し、実装するとき、必ず浮遊容量
が生じ、この容量も個々の受信機でばらつくので、これ
も可変容量コンデンサ105によって併せて吸収させる
必要がある。
【0008】一方、インダクタ101もそのインダクタ
ンスを一定の値に固定して生産することは極めて困難で
ある。また、仮に精度の高いインダクタが実現できたと
しても、それを実装する段階で生じる浮遊インダクタン
スのばらつきがあるため、結局、個々の受信機の配線組
立て終了後、最適受信性能が得られるように、インダク
タ101に設けられるコアなどを移動させて、最適イン
ダクタンスに調整する必要がある。
【0009】図9図示の共振回路は、可変容量および可
変インダクタが存在し、これらの可変手段が機械的に実
現されていることから、これらを小形化するには限界が
ある。特に、受信機を構成する能動素子がほとんど集積
回路化されたとき、この機械的可変構造のインダクタや
容量の存在は、受信機を小形化しかつ大量に生産する上
で大きな障害となる。
【0010】同調回路素子の電気的特性のばらつきを自
動的に補正して、最適トラッキング状態を得る方法とし
て、特公昭62−34177号公報に開示されている先
行技術がある。この先行技術では、受信周波数を設定す
るたび毎に自動トラッキング調整機能を動作させるの
で、同調回路素子のばらつきを吸収することはできるけ
れども、選局動作を実施するたび毎に、基本周波数が最
適受信状態になるまで調整するので時間がかかり、使い
づらいという問題がある。また、電圧可変容量ダイオー
ドに与えるべき直流電圧発生器としてのD/A回路を1
つしか設けず、このD/A回路で得られた各同調回路用
最適直流電圧はアナログ電圧としてサンプルホールド回
路でそれぞれホールドする構成であるため、回路構成が
複雑になるという問題がある。
【0011】本発明の目的は、機械的な可変手段を含ま
ず、回路構成が簡単で小形化の容易なスーパヘテロダイ
ン受信機を提供することであり、またそのようなスーパ
ヘテロダイン受信機を短時間で調整可能な調整装置を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信信号を局
部発振器からの信号と混合し、中間周波数に変換してか
ら復調するスーパヘテロダイン受信機において、予め定
める周波数間隔で受信すべき周波数を表すデジタル信号
を発生し、受信した信号を復調するための制御を行う信
号発生制御手段と、信号発生制御手段からのデジタル信
号に応答し、受信すべき周波数と中間周波数だけ異なる
周波数の信号を発生する局部発振手段と、1または複数
の同調回路であって、各同調回路は、インダクタと、電
圧可変容量素子とを含み、電圧可変容量素子に与える電
圧を可変して受信信号を選択するための共振周波数を可
変することができる、そのような同調回路と、電気的書
換え可能な読出し専用メモリであって、前記予め定める
周波数間隔で、各同調回路の電圧可変容量素子へ与える
べき電圧を表すデジタルデータが予めストアされる、そ
のような読出し専用メモリと、信号発生制御手段からの
デジタル信号に応答し、受信すべき周波数に基づいて読
出し専用メモリのストア内容を読出し、読出されたデジ
タルデータから変換したアナログ電圧を各同調回路の電
圧可変素子に与える電圧変換手段とを含むことを特徴と
するスーパヘテロダイン受信機である。
【0013】また本発明は、前記各同調回路に含まれる
インダクタは、インダクタンスの可変手段を持たないこ
とを特徴とする。
【0014】また本発明は、受信信号を局部発振器から
の信号と混合し、中間周波数に変換してから復調するス
ーパヘテロダイン受信機において、予め定める周波数間
隔で受信すべき周波数を表すデジタル信号を発生し、受
信した信号を復調するための制御を行う信号発生制御手
段と、信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、
受信すべき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号
を発生する局部発振手段と、1または複数の同調回路で
あって、各同調回路は、インダクタと、電圧可変容量素
子とを含み、電圧可変容量素子に与える電圧を可変して
受信信号を選択するための共振周波数を可変することが
できる、そのような同調回路と、電気的書換え可能な読
出し専用メモリであって、前記予め定める周波数間隔
で、各同調回路の電圧可変容量素子へ与えるべき電圧を
表すデジタルデータが予めストアされる、そのような読
出し専用メモリと、信号発生制御手段からのデジタル信
号に応答し、受信すべき周波数に基づいて読出し専用メ
モリのストア内容を読出し、読出されたデジタルデータ
から変換したアナログ電圧を各同調回路の電圧可変素子
に与える電圧変換手段と、受信信号の電界強度を検出す
る電界強度検出手段とを含み、前記信号発生制御手段
は、予め定める周波数の範囲内で順次的に周波数を変化
させるサーチ機能を備え、サーチ動作中、電界強度検出
手段からの出力に応答し、予め定める電界強度以上の信
号を受信したとき、サーチ動作を解除してその周波数で
受信信号を復調させ、前記電界強度検出手段は、スーパ
ヘテロダイン受信機の製造時に、前記各同調回路毎の可
変容量素子に与えるべき電圧を表すデジタルデータを読
出し専用メモリにストアする工程で、受信機感度の大小
の判定手段としても使用可能であることを特徴とするス
ーパヘテロダイン受信機である。
【0015】また本発明は、受信信号を局部発振器から
の信号と混合し、中間周波数に変換してから復調するス
ーパヘテロダイン受信機において、予め定める周波数間
隔で受信すべき周波数を表すデジタル信号を発生し、受
信した信号を復調するための制御を行う信号発生制御手
段と、信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、
受信すべき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号
を発生する局部発振手段と、1または複数の同調回路で
あって、各同調回路は、インダクタと、電圧可変容量素
子とを含み、電圧可変容量素子に与える電圧を可変して
受信信号を選択するための共振周波数を可変することが
できる、そのような同調回路と、電気的書換え可能な読
出し専用メモリであって、前記予め定める周波数間隔
で、各同調回路の電圧可変容量素子へ与えるべき電圧を
表すデジタルデータが予めストアされる、そのような読
出し専用メモリと、信号発生制御手段からのデジタル信
号に応答し、受信すべき周波数に基づいて読出し専用メ
モリのストア内容を読出し、読出されたデジタルデータ
から変換したアナログ電圧を各同調回路の電圧可変素子
に与える電圧変換手段と、受信信号の電界強度を検出す
る電界強度検出手段と、受信信号を変換した中間周波数
信号を計数する計数手段とを含み、前記信号発生制御手
段は、予め定める周波数の範囲内で順次的に周波数を変
化させるサーチ機能を備え、サーチ動作中、前記電圧変
換手段は、前記読出し専用メモリから読出したストア内
容を予め定める比率で変更してから前記アナログ電圧に
変換し、信号発生制御手段は、電界強度検出手段および
計数手段からの出力に応答し、受信信号が予め定める値
以上の電界強度を有し、かつ、変換した中間周波数信号
の計数値が予め定める許容範囲内であるとき、サーチ動
作を解除してその周波数の信号を受信して復調すること
を特徴とするスーパヘテロダイン受信機である。
【0016】また本発明は、受信信号を局部発振器から
の信号と混合し、中間周波数に変換してから復調するス
ーパヘテロダイン受信機において、予め定める周波数間
隔で受信すべき周波数を表すデジタル信号を発生し、受
信した信号を復調するための制御を行う信号発生制御手
段と、信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、
受信すべき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号
を発生する局部発振手段と、1または複数の同調回路で
あって、各同調回路は、インダクタと、電圧可変容量素
子とを含み、電圧可変容量素子に与える電圧を可変して
受信信号を選択するための共振周波数を可変することが
できる、そのような同調回路と、電気的書換え可能な読
出し専用メモリであって、前記予め定める周波数間隔
で、各同調回路の電圧可変容量素子へ与えるべき電圧を
表すデジタルデータが予めストアされる、そのような読
出し専用メモリと、信号発生制御手段からのデジタル信
号に応答し、受信すべき周波数に基づいて読出し専用メ
モリのストア内容を読出し、読出されたデジタルデータ
から変換したアナログ電圧を各同調回路の電圧可変素子
に与える電圧変換手段と、複数の記憶チャネルを指定す
る指定手段とを含み、前記読出し専用メモリには、指定
手段によって指定可能な複数の記憶チャネル毎に予め受
信周波数を表すデジタルデータがストアされ、前記信号
発生制御手段は、指定手段からの出力に応答し、指定さ
れた記憶チャネルに対応する受信周波数を読出し専用メ
モリから読出して受信し、復調することを特徴とするス
ーパヘテロダイン受信機である。
【0017】また本発明は、受信信号を局部発振器から
の信号と混合し、中間周波数に変換してから復調するス
ーパヘテロダイン受信機において、予め定める周波数間
隔で受信すべき周波数を表すデジタル信号を発生し、受
信した信号を復調するための制御を行う信号発生制御手
段と、信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、
受信すべき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号
を発生する局部発振手段と、1または複数の同調回路で
あって、各同調回路は、インダクタと、電圧可変容量素
子とを含み、電圧可変容量素子に与える電圧を可変して
受信信号を選択するための共振周波数を可変することが
できる、そのような同調回路と、電気的書換え可能な読
出し専用メモリであって、前記予め定める周波数間隔
で、各同調回路の電圧可変容量素子へ与えるべき電圧を
表すデジタルデータが予めストアされる、そのような読
出し専用メモリと、信号発生制御手段からのデジタル信
号に応答し、受信すべき周波数に基づいて読出し専用メ
モリのストア内容を読出し、読出されたデジタルデータ
から変換したアナログ電圧を各同調回路の電圧可変素子
に与える電圧変換手段とを含み、前記信号発生制御手段
は、前記読出し専用メモリにデジタルデータがストアさ
れている周波数とは異なる周波数を表すデジタル信号も
発生可能であり、前記電圧変換手段は、デジタル信号が
表す周波数に対応して読出し専用メモリにデジタルデー
タがストアされていないとき、その周波数の前後のスト
ア内容を読出して、その周波数に対するデジタルデータ
を推定し、この推定結果を前記アナログ電圧に変換する
ことを特徴とするスーパヘテロダイン受信機である。
【0018】また本発明は、受信すべき周波数を表すデ
ジタル信号に基づいて、局部発振周波数が決定され、読
出し専用メモリから読出したデジタルデータを変換した
アナログ電圧が与えられて同調回路の共振周波数が受信
周波数に同調するスーパヘテロダイン受信機の調整装置
であって、調整すべきスーパヘテロダイン受信機が受信
すべき複数の周波数を指示する周波数指示手段と、周波
数指示手段からの出力に応答し、指示された周波数の信
号を発生して前記スーパヘテロダイン受信機に与える信
号発生手段と、前記スーパヘテロダイン受信機からの受
信出力に応答し、スーパヘテロダイン受信機の受信感度
を判定する感度判定手段と、周波数指示手段および感度
判定手段からの出力に応答し、各受信周波数毎に予め定
める範囲内で同調回路に与えるアナログ電圧に変換され
るデジタルデータを変化して導出し、最高受信感度が得
られるデジタルデータを前記読出し専用メモリに書込む
書込み手段とを含み、書込み手段が導出するデジタルデ
ータの初期値として、各受信周波数に最も近い、すでに
書込まれたデジタルデータを用いることを特徴とするス
ーパヘテロダイン受信機の調整装置である。
【0019】また本発明は、受信すべき周波数を表すデ
ジタル信号に基づいて、局部発振周波数が決定され、読
出し専用メモリから読出したデジタルデータを変換した
アナログ電圧が与えられて同調回路の共振周波数が受信
周波数に同調するスーパヘテロダイン受信機の調整装置
であって、調整すべきスーパヘテロダイン受信機が受信
すべき複数の周波数を指示する周波数指示手段と、周波
数指示手段からの出力に応答し、指示された周波数の信
号を発生して前記スーパヘテロダイン受信機に与える信
号発生手段と、前記スーパヘテロダイン受信機からの受
信出力に応答し、スーパヘテロダイン受信機の受信感度
を判定する感度判定手段と、周波数指示手段および感度
判定手段からの出力に応答し、各受信周波数毎に予め定
める範囲内で同調回路に与えるアナログ電圧に変換され
るデジタルデータを変化して導出し、最高受信感度が得
られるデジタルデータを前記読出し専用メモリに書込む
書込み手段とを含み、書込み手段が導出するデジタルデ
ータの初期値として、各受信周波数毎に、予め実験的に
求めた平均値を用いることを特徴とするスーパヘテロダ
イン受信機の調整装置である。
【0020】
【作用】本発明に従えば、同調回路は電圧可変容量素子
を含み、電圧変換手段からのアナログ電圧によって受信
すべき周波数に同調される。このアナログ電圧は、受信
すべき周波数毎に読出し専用メモリに予めデジタルデー
タとしてストアされているものが読出されて変換され
る。局部発振手段は、受信すべき周波数と中間周波数だ
け異なる周波数の信号を発生し、受信信号と混合して中
間周波数に変換してから復調させる。したがって、同調
回路の電圧可変容量素子やインダクタにばらつきがあっ
ても、予め受信すべき周波数に同調するアナログ電圧に
対応するデジタルデータを電気的書換え可能な読出し専
用メモリにストアしておくことによって、受信すべき周
波数に同調させることは容易である。このため、電圧可
変容量素子などの選別作業は不要となる。
【0021】また本発明に従えば、同調回路に含まれる
インダクタの値にばらつきがあっても、読出し専用メモ
リにストアするデジタルデータによって同調回路の共振
周波数を調整することができる。インダクタはインダク
タンスの可変手段を持たなくてもよいので、小形に構成
することが容易であり、また受信機回路において実装す
る場合の取付位置や、シールドなどに対する制約を少な
くすることができる。
【0022】また本発明に従えば、電界強度検出手段が
検出する予め定める電界強度以上の信号をサーチして受
信することができる。この電界強度判定手段は、受信機
の製造時には、同調回路毎の可変容量素子に与えるべき
電圧を表すデジタルデータを読出し専用メモリにストア
する工程で受信機感度の大小判定手段としても使用可能
であるので、電気的書換え可能な読出し専用メモリにデ
ータをストアする作業を容易に行うことができる。
【0023】また本発明に従えば、サーチ動作中には、
各同調回路の電圧可変容量素子に与えられるアナログ電
圧が、予め読出し専用メモリにストアされているデジタ
ルデータを一定の比率で変化させたデータとなる。この
ため、同調回路の共振周波数は受信信号の周波数からず
れた状態となり、受信信号は減衰して受信されるので、
受信信号が予め定める値以上の電界強度を有しているか
否かの判断が容易となる。またこのサーチ機能は、受信
信号を変換した中間周波数信号を計数して、その計数値
が予め定める許容範囲内であるとき解除され、その周波
数の信号を受信して復調するので、サーチ動作を確実に
行うことができる。
【0024】また本発明に従えば、指定手段によって複
数の記憶チャネルのうちの1つを指定することができ、
各チャネル毎の受信周波数は読出し専用メモリにストア
される。信号発生制御手段は、指定手段からの出力に応
答して指定された記憶チャネルに対応する受信周波数を
読出し専用メモリから読出し、その周波数の信号を受信
して復調することができる。
【0025】また本発明に従えば、読出し専用メモリに
対応する周波数のデジタルデータがストアされていない
ときにも、前後の周波数のデジタルデータから推定して
同調回路に与えるべきアナログ電圧を発生することがで
きる。これによって、読出し専用メモリの容量が小さく
ても多くの周波数の信号を受信することができる。
【0026】また本発明に従えば、受信すべき周波数毎
に、最高受信感度が得られるようなデジタルデータを電
気的書換え可能な読出し専用メモリにストアすることが
できる。この調整時に、初期値として各受信周波数に最
も近いすでに書込まれたデジタルデータを用いるので、
初期値の段階ですでに最高受信感度に近い状態となり、
最高受信状態に迅速に到達することができ、調整時間を
短縮することができる。
【0027】また本発明に従えば、調整の初期値とし
て、予め実験的に求めた平均値を用いるので、同調回路
のばらつきの範囲内で迅速に最高受信感度が得られ、調
整時間を短縮することができる。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のスーパヘテロダ
イン受信機の全体の構成を示す。アンテナ1から入力さ
れた希望周波数を有する信号は、アンテナ同調回路2、
高周波増幅回路3、高周波同調回路4を経て混合回路5
に入力される。一方、希望周波数より中間周波数だけ高
い周波数の信号を発振する局部発振回路6は、その信号
を混合回路5へ与える。混合回路5は、入力信号を中間
周波数信号に変換し、中間周波増幅回路7に与える。中
間周波増幅回路7によって増幅された中間周波信号は、
復調回路8によって復調され、音響信号となり、低周波
増幅器9によって増幅されてスピーカ10が駆動され、
音響化される。
【0029】これらのアナログ信号処理系に対して、デ
ジタル信号処理系として、システムコントローラ11、
デジタル/アナログ変換(以下「D/A」と略称する)
回路12,13を設ける。システムコントローラ11の
制御端子14から、局部発振回路6へ、発振すべき周波
数に対応するデジタル信号を与える。局部発振回路6
は、フェーズロックトループ(以下「PLL」と略称す
る)方式の発振器であり、その詳細は図2に示す。
【0030】図2において、水晶発振器6Eと発振回路
6Fにより安定な基準周波数信号が得られる。この基準
周波数信号は、分周回路6Gによって分周され、位相比
較回路6Hに与えられる。この分周回路6Gからの基準
周波数は、スーパヘテロダイン受信機が受信すべき周波
数間隔に相当する周波数、たとえば9kHzに選ばれ
る。一方、分周回路6Dは、プログラマブル分周回路と
して構成され、制御ライン6Bから入力されるシステム
コントローラ11の制御端子14からのデジタル信号に
よって、分周率が設定される。分周回路6Dは、設定さ
れた分周率で、電圧制御発振器(以下「VCO」とい
う)6Cの出力を分周する。この分周された出力も位相
比較回路6Hに加えられる。位相比較回路6Hは、両分
周回路6D,6Gからの出力の位相差に比例した直流電
圧をVCO6Cに供給することにより、PLL回路を構
成する。このPLL動作によって、VCO6Cは、発振
器6Fと同等な安定度を有するようになり、分周回路6
Dの分周比を変化させることによって、分周回路6Gの
出力周波数である9kHzの分周率の逆数倍の周波数を
発振することができる。
【0031】図1に戻り、局部発振回路6からは、端子
6Aから混合回路5に信号が供給される。一方、アンテ
ナ同調回路2および高周波同調回路4は、直流電圧によ
って静電容量を可変することができる可変容量ダイオー
ド、いわゆるバリキャップを使用した可変周波数同調回
路を構成し、その内部構成は図3に示される。
【0032】図3において、同調コイル51は固定イン
ダクタンス、すなわちインダクタンスを可変することが
できないコイルであり、バリキャップ52およびバイパ
スコンデンサ53との閉ループ回路によって共振回路を
形成する。バリキャップ52の静電容量は、抵抗54を
介して、図1図示の端子18または19により与えられ
る直流電圧によって可変される。コンデンサ55は、こ
の同調回路全体の温度特性を補償するためのコンデンサ
であり、希望周波数の入力信号は端子56から入力さ
れ、端子57から出力される。
【0033】図1図示のマスタコントローラ17は、こ
の受信機を製造するために必要な制御装置であり、シス
テムコントローラ11と接続され、かつ内蔵する発振器
の出力をアンテナ1へ疎に結合してある。このマスタコ
ントローラ17の必要性および機能は後述する。
【0034】図1図示のD/A回路12,13とシステ
ムコントローラ11の構成の詳細を図4に示す。図4に
おいて図1図示に対応する部分は、同一の参照符を付
す。システムコントローラ11は、プログラム制御式の
マイクロコンピュータによって実現される。中央処理装
置(以下「CPU」と略称する)21からデータバス2
7、アドレスバス28の2つのバスが出て、これらのバ
ス上に以下の回路が接続される。すなわち、制御プログ
ラム格納用マスクROM22、電気的書換え可能な読出
し専用メモリであるEEPROM23、演算データを一
時的に格納するメモリであるRAM24、D/A回路1
2,13、局部発振回路6へデジタル信号をシリアルデ
ータとして出力するSiO14、中間周波数信号を計数
するカウンタ30、復調回路のキャリア出力レベルをデ
ジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換(以下
「A/D」と略称する)回路29、マスタコントローラ
17との間で信号の送受信を行うSiO28、受信機を
操作するためのキー26および受信機の状態を表示する
表示器25である。
【0035】以下説明の便宜のため、522kHzから
1620kHzまでを9kHz間隔で受信する中波(略
称「MW」)帯受信機について説明する。
【0036】マスタコントローラ17は、自動調整プロ
グラムを起動させると、最初に522kHzの周波数を
発振させ、かつデータバス27より、SiO28を介し
て522kHzの受信指示を与える。システムコントロ
ーラ11は、受信指示を受けると局部発振回路6の発振
周波数が中間周波数450kHz分だけ高い972kH
zで発振するような分周データをSiO14を介して局
部発振回路6に与える。またD/A回路12,13に
は、522kHzに同調すべき、予め実験的に求めたデ
ータをマスタコントローラ17に記憶させた平均的なデ
ジタルデータがプリセットされる。次にA/D回路29
は、端子16からの受信キャリアの強弱に比例した直流
信号をデジタルデータに変換する。この状態で、まずD
/A回路13のデジタルデータをインクリメントまたは
デクリメントして、キャリア出力が最大電圧となるとこ
ろをシステムコントーラ11の制御で求める。高周波同
調回路4が522kHzに正確に同調するにつれて、キ
ャリア出力も上昇し、真の同調点が判明しにくくなるた
め、必要に応じてシステムコントーラ11は、マスタコ
ントローラ17に対して発振器の出力レベルを下げる指
示も与える。これらの繰返しの後、最大出力状態が確定
したならば、D/A回路13の中のデジタルデータをE
EPROM23の第1の番地に書込む。
【0037】次のアンテナ同調回路にも同様にして、D
/A回路12のデジタルデータを確定させ、最大出力状
態が確定したならばそのデジタルデータをEEPROM
23の第2の番地へ書込む。以上の動作で522kHz
のみは最適トラッキングが取れた受信状態に調整される
ことになる。
【0038】次にシステムコントーラ11は、調整完了
の報告をマスタコントローラ17に与え、マスタコント
ローラ17は周波数を9kHzアップさせ、531kH
zの受信指示をシステムコントーラ11に与える。
【0039】ところで実用可能なバリキャップにおい
て、そのトラッキングエラーを無視できる程度まで同調
周波数分解能を得ようとするならば、D/A回路12,
13の2値化されたデジタルデータは、実験的に11〜
12ビット必要である。前述の最適同調点を探す動作ス
テップは、D/A回路12,13に与えるデジタルデー
タをインクリメント(+1)またはデクリメント(−
1)後、A/D回路29のデータ比較の繰返しであるか
ら、D/A回路に与える最初のデジタルデータが最終値
に近いほど、この最適同調点を探すステップ数は少なく
てすむ。したがって、531kHzの最適同調点を速く
探そうとするならば、前回の522kHz受信時確定し
たデジタルデータを初期値としてそれぞれD/A回路1
2,13に与えることが合理的である。この周波数にお
いても、その最適同調点を探した後、D/A回路13,
12の最適デジタルデータは、EEPROM23の第
3、第4アドレスにそれぞれ格納される。以降同様にし
て、1620kHzまでの動作を繰返せば、受信周波数
に対するアンテナおよび高周波同調回路用直流電圧デー
タがすべてEEPROM23の中に書込まれることにな
る。このように調整された受信機は、同調回路を構成す
るインダクタやバリキャップの電気的特性にばらつきが
あっても、正確に真の同調を得ることができ、かつD/
A回路12,13の出力精度も必要とせず、大量に受信
機を製造しようとするとき、必ず生じる各構成素子の選
別作業や特性の一致した素子のみを組合わせて使用する
管理業務が不要となるばかりか、機械的可変機能の不要
なインダクタやコンデンサを使用するため、その形状を
小形化できるメリットが生じ、経済的効果が大である。
【0040】なおこの受信機で希望周波数を受信しよう
とするときは、キー26の中にある選局釦などにより、
または、予めプリセットされていた受信周波数を読出す
ことにより、受信周波数を確定した後、SiO14から
その周波数に対応した分周データを局部発振回路6に与
え、かつこの受信周波数に対応した番地のデジタルデー
タをEEPROM23から読出し、それぞれD/A回路
12,14に出力することはいうまでもない。
【0041】ところで、A/D回路29は、一般的には
複数ビットのA/D回路で実現されるが、これが1ビッ
トのA/D回路であっても、レベル変化を確認して、受
信感度を測定することができるので、最適同調状態を得
ることができることは勿論である。
【0042】また各D/A回路用デジタルデータを、電
気的書換え可能な読出し専用メモリであるEEPROM
に記憶するように構成したことにより、製造工程におい
て行うこの書込み作業が純電気的に行え、高速作業が可
能となる一方、この書込まれたデジタルデータが停電
や、電源供給手段に他の異常が発生したようなときにも
容易に消失しないという効果がある。特にこのような構
成による受信機の場合は、このデジタルデータが消失さ
れたとき通常の使用状態では動作不能という重大な欠陥
に陥るけれども、デジタルデータが消失しないので、電
池でバックアップされたメモリへ記憶させるような場合
に比較して、はるかに大きな信頼性を確保することが可
能となる。
【0043】図1図示の実施例によるスーパヘテロダイ
ン受信機は、以下のようにも応用することができる。本
実施例は、受信帯域内において、点在する放送局をサー
チして放送局が受信されると、その周波数でサーチを止
めて受信状態とするいわゆるオートサーチ機能が実現可
能である。キー26の中にあるオートサーチオン/オフ
釦と選局釦との組合わせでこの機能を実現させることが
できる。オートサーチ状態になったシステムコントロー
ラ11は、まず受信周波数を1ステップアップもしくは
ダウンしてその周波数に放送局、すなわち受信キャリア
があるかないかを判定する。この判定は、A/D回路2
9の入力データを検出することにより行われ、入力デー
タが予め定められた受信キャリア強度以上ないときは、
さらに周波数をアップまたはダウンし、必要な受信キャ
リア強度以上の信号が得られるまで続け、信号が得られ
たらサーチ動作を停止し、受信状態にする。すなわち、
A/D回路29は、受信機を製造するときはトラッキン
グ調整の出力検出器として使用でき、また受信機として
実使用時はオートサーチ時のキャリア検出器として使用
できるから、非常に経済的である。
【0044】またオートサーチ状態で、A/D回路29
にてキャリア強度を検出するとき、中間周波増幅回路7
の選択度をある程度狭くしたフィルタをとおしてキャリ
ア検出しないと、目的の周波数の1つ前もしくは後の周
波数でサーチ動作が停止し、受信状態になることがあ
る。これは受信しようとする放送局の電界強度が大きい
ほど発生しやすい。このオートサーチエラーを防止する
ためにカウンタ30を設け、このカウンタ30によって
中間周波数信号を計数し、大略的に450kHzの周波
数を計数したときのみオートサーチ動作を停止させるよ
うに制御プログラムを構成する。すなわちオートサーチ
状態停止の条件は、A/D回路29の検出レベルが規定
値以上あることおよびカウンタ30の計測値が大略的に
450kHzであるとすることにより正確にオンライン
の受信周波数でオートサーチ動作を解除することができ
る。
【0045】このような構成の受信機において、復調回
路8からのキャリア検出直流電圧は、一般に図5に示す
ような特性を有する。図5において、Aの曲線は受信信
号の電界強度を次第に増加させたときの被変調波の復調
信号出力である。中間周波増幅回路7は広いダイナミッ
クレンジを得るために、自動利得調整機能を付して構成
されることが多く、ある入力レベル以上になると復調出
力は増加しなくなる。これに対してキャリア検出出力
は、Bの曲線のごとく、受信信号のかなり広範囲にわた
り、入力レベルに比例した出力電圧が得られるよう、特
別な回路方式が使用される。この回路方式は、キャリア
出力レベルと自動利得制御用の制御電圧を加工して作り
出すように構成され、温度によってその絶対出力レベル
が変化したり、回路素子によるばらつきが大きいという
短所がある。
【0046】受信帯域内にある多くの放送局の信号に対
して、ある程度のS/Nを確保できる、すなわち電界強
度の大きい放送波を受信したときのみオートサーチ機能
を解除させることができるようにすることが、実用的で
あり、前述のごとく短所があっても、そのばらつきを半
固定抵抗等で調整し、カーブBに示すような特性を維持
させることが行われている。
【0047】このような問題点を簡単に解決するために
は、オートサーチ動作のときのみ受信機の感度を下げ、
復調信号の出力特性が曲線Eのようになるようにすれば
よい。復調信号が入力レベルに応じて変化する範囲にお
いては、受信キャリアレベルも比例して変化している状
態であり、これを直流電圧として取出すことは容易であ
る。本実施例においては、このオートサーチ時のみ感度
を低下させる手段が、特別な回路素子を用意することな
く、プログラム制御の方法のみで実現可能である。すな
わち、オートサーチ状態のときのみ、アンテナおよび高
周波同調回路2,4を、ある比率で離調させる。離調さ
せる方法は、真の同調時のD/A回路12,13のデジ
タルデータに対して、実験的に求めた離調係数を乗算
し、その乗算されたデジタルデータをD/A回路12,
13に供給することによる。
【0048】希望周波数に対する同調がずれたことによ
り、受信キャリア出力信号は、真の同調点で最大となら
ず若干ずれるけれども、カウンタ30との併用で、本実
施例では計数値が450kHzであることを確認して、
正しい受信周波数でオートサーチ状態を解除することが
できる。オートサーチ状態を解除した後は、D/A回路
12,13へ真の同調が得られるデジタルデータを与え
ることは勿論である。
【0049】さらに他の応用として、この種の受信機に
おいて、特によく受信したい周波数を予めプリセットチ
ャネルに記憶させておき、必要に応じてそのプリセット
チャンネルの番号を指定することによって、一挙動にし
て目的の周波数を受信する機能がある。通常、このプリ
セットチャネル番号に対応した番地を、RAM24のメ
モリ上に配置し、その必要により書換えたり読出したり
している。従来からの受信機において、プログラム制御
方式のシステムコントローラ11を使用する限り、その
ワークエリアとしてのRAM24は必ず必要であり、そ
の一部をこのプリセットチャネルの周波数データ記憶エ
リアとして使用することは非常に経済的であり広く利用
されている。しかしながら、メモリとしてRAM24を
使用している関係上、受信機の電源を遮断したとき、こ
の記憶データが消失しないよう、RAM領域のみ電池や
大容量のコンデンサでバックアップする方式が取られ
る。また電源遮断を検知して素早くバックアップ状態に
させる必要から、システムコントローラとしてのリセッ
ト回路の設計は細心の注意が必要である。本実施例によ
れば、このプリセットチャネルに対する記憶エリアとし
て、EEPROM23の中の番地を指定することによ
り、これらの問題が一挙に解決する。本実施例における
EEPROM23の使用ビットは、D/A回路12,1
3用データがそれぞれ12ビット必要とし、522kH
zから1620kHzまでの9kHz毎の全周波数につ
いて、これを記憶させようとすると、2952ビット必
要となる。一方、プリセットチャネルが20局分あり、
1局あたり20ビットのデータが必要であるとしても、
プリセットチャネル用の記憶エリアは400ビットあれ
ばよい。EEPROMは集積回路技術にて製造される
が、この製造工程上、約3000ビットの容量と、約3
400ビットの容量との間で経済的な差異が生じること
はほとんどない。すなわち本実施例の構成の受信機の場
合、プリセットチャネル用記憶領域をEEPROM23
の中に取ることにより経済的でかつシステムリセットに
関する設計の煩わしさがないという合理的な効果を生み
出す。
【0050】さらに経済性を追及するために、図4に示
すシステムコントローラ11とD/A回路12,13を
1つの集積回路で実現することはすでに公知の技術を使
って充分に可能である。ここで本発明を、多バンド受信
機に応用した場合、その全受信周波数のD/A回路デー
タを記憶するためには、EEPROMの容量に大容量を
要する。そこで、トラッキングエラーを無視できる範囲
にて、記憶データを削減する方法を説明する。説明を簡
単にするために、上述の実施例で示した522kHzか
ら1620kHzまでの9kHz間隔で受信できる受信
機について説明する。
【0051】図6は522kHzから720kHzまで
の受信周波数に対して、D/A回路に与えるべきデジタ
ルデータのグラフである。すなわち522kHzが1番
低い周波数となるため、このときのバリキャップ電圧も
最も低い値となる。仮に612kHzのD/A回路デー
タBがないものとすると、その前後にあるデジタルデー
タ、603kHz用のA、および621kHz用のCの
データから平均値(この例では(A+C)/2)をとっ
て、これをB1としたとき、真の値BとB1との差は極
めてわずかとなる。同様にデジタルデータDとGが存在
し、EとFを推定する場合にも、
【0052】
【数1】E1 = (G−D)/3+D
【0053】
【数2】F1 = G−(G−D)/3 で求めることができ、さらにHとLのデータが存在し、
I1,J1,K1のデータを推定することも可能であ
る。
【0054】また他の推定方法として、以下のような方
法もある。図7は、電圧可変容量ダイオード(バリキャ
ップ)の直流電圧対静電容量の特性の一例を示す。バリ
キャップに印加される直流電圧をV、そのときの静電容
量をCとすると、CはVのマイナスK2乗に比例する。
すなわち、
【0055】
【数3】C = K1(V)-k2 ここでK1,K2はそれぞれ定数である。図7の特性
と、数3の式を実験的に一致させるためには、次の数4
の式で表す方が都合がよい。
【0056】
【数4】C = K1(V+K3)-K2 ただしK1,K2,K3は定数である。この式より、同
調回路を形成するインダクタのインダクタンスをL、同
調回路の浮遊容量をC0とし、同調回路の共振周波数を
fとすれば、印加すべき直流電圧Vは、
【0057】
【数5】
【0058】で表される。数5の中の未知定数は5つ、
すなわちK1,K2,K3,LおよびC0であるから、
確定したD/A回路用デジタルデータが少なくとも5つ
の周波数で判明しておれば、これらの未知定数を方程式
にて解くことができ、結果的に任意の周波数におけるD
/A回路用デジタルデータを推定することが可能とな
る。
【0059】ただしいかなる推定方法を取ろうとも、デ
ータの欠落周波数が多いほど、推定したときのデジタル
データにより同調させたとき、トラッキングエラーの量
は大きくなり、実用可能なデータ欠落度合いは、アンテ
ナおよび高周波同調回路のQの値にも影響されるため、
実験的に決定する必要がある。実験によれば、本実施例
の回路構成にて、データとデータの間の欠落を、2周波
数とした場合でもトラッキングエラーは実用上無視でき
ることを確認できた。また図1の実施例から、高周波同
調回路4とD/A回路13を廃止した場合、欠落を4周
波数分まで許容することができた。
【0060】より経済的な受信機を得ようとするとき、
若干のトラッキングエラーはその受信機の実用上で特に
問題にならないことが多い。D/A回路用のデジタルデ
ータをどれだけの周波数でEEPROMに記憶させるか
は、その受信機全体の特性と経済性で決定される。たと
えば、4つ目の周波数間隔毎にデジタルデータを記憶
し、その間にある3つの周波数のデジタルデータを前述
の方法で推定する制御プログラムを有する受信機の場
合、EEPROMの必要容量を、約1/4に縮小可能と
なる。
【0061】さらに、本実施例の受信機の製造工程にお
いては、次のようにして、同調デジタルデータを短時間
に確定させることができる。近接した受信周波数の確定
データを予め初期設定しておき、このデジタルデータか
らインクリメントまたはデクリメントを始めることによ
り、その調整時間を短縮する方法はすでに説明したけれ
ども、確定データと確定データの周波数間隔が大きくな
ったとき、前述の方法では製造工程における時間短縮の
効果が少なくなる可能性がある。このような条件下で
は、下記の方法で時間短縮を行うことができる。
【0062】すなわち、各回路素子の電気的特性のばら
つきは、無制限ではなく、経済的に生産可能な範囲で、
ある限定された範囲内に抑えることは可能である。この
限定された範囲内のセンタ値の素子のみを組合わせ、こ
の組合わせ受信機における周波数対A/D回路用デジタ
ルデータを予め測定しておき、このデジタルデータをマ
スタコントローラ17の中にあるメモリへ記憶させてお
けばよい。そして、同調デジタルデータ調整動作におい
て、周波数が設定されたならば、まず、このマスタコン
トローラ17の中に記憶されたデジタルデータを、シス
テムコントローラ11へ供給し、D/A回路12,13
にそれぞれ初期設定する。これによって、調整時のステ
ップ数を減小させることができ、大幅に調整時間の短縮
が可能となる。
【0063】また図1図示の実施例において、局部発振
回路6は、PLL方式の発振器を使用しているけれど
も、発振周波数データを与えることにより目的の周波数
を作り出す、いわゆるダイレクトシンセイザ方式の発振
器を使用してもよいことは勿論である。
【0064】また本実施例において、D/A回路12,
13の方式について具体的には説明しないけれども、現
在実現可能な方式、すなわちPWM波とフィルタの組合
わせやラダー抵抗方式など、いずれの方式でも可能であ
ることは勿論である。
【0065】また希望周波数同調回路は、アンテナ用同
調回路2と高周波増幅回路用同調回路4の2組を用いる
場合について説明しているけれども、どちらか一方を廃
止し、それに対応するD/A回路も廃止した簡単な構成
の受信機であってもよいことは勿論である。また、同調
回路の数を多くし、高周波の選択度を向上することがで
きることは勿論である。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な回
路構成で同調回路を小形に構成することができ、かつ各
受信周波数において最適な受信状態を達成することがで
きる。したがって、同調回路には調整用の可変容量コン
デンサなどを設ける必要がなく、電圧可変容量素子の特
性を選別する必要もないので、小形で、構成のかつ安価
なスーパヘテロダイン受信機を得ることができる。
【0067】また本発明によれば、同調回路に含まれる
インダクタは、インダクタンスの可変手段を持たないの
で、同調回路を小形に安価に構成することができ、イン
ダクタのインダクタンス調整に要する時間も不要とな
る。
【0068】また本発明によれば、電界強度検出手段
を、サーチ動作における信号受信の判断と、製造時の電
圧可変容量素子に与えるべきデジタルデータを読出し専
用メモリにストアする工程の両方で使用することができ
るので、使い易く、調整が容易なスーパヘテロダイン受
信機を得ることができる。
【0069】また本発明によれば、サーチ動作時に、同
調回路の同調がずらされるので、信号が減衰され、電界
強度検出手段からの出力によって受信信号が予め定める
値以上の電界強度を有するか否かの判断が容易であり、
サーチ動作を確実に行うことができる。
【0070】また本発明によれば、複数の記憶チャネル
に予めストアされた周波数を有する受信信号を、指定手
段によって指定して迅速に受信し復調することができ
る。各記憶チャネルは読出し専用メモリ内に設けられる
ので、このような記憶チャネル動作を簡単に実現するこ
とができる。
【0071】また本発明によれば、読出し専用メモリに
ストアされているデジタルデータを補完してアナログ電
圧に変換し、同調回路の電圧可変容量素子に与えること
ができるので、少ない容量の読出し専用メモリを用い
て、多くの周波数の受信を行うことができる。
【0072】また本発明によれば、読出し専用メモリに
デジタルデータをストアしていく工程で、各周波数にお
いて、すでにストアされている最も近い周波数のデータ
を初期値として周波数を変化させ、最高受信感度が得ら
れるデジタルデータを読出し専用メモリにストアするこ
とができるので、各周波数毎の調整を迅速に行うことが
できる。
【0073】また本発明によれば、各周波数毎の初期値
として、予め実験的に求められた平均値を用いるので、
最高受信感度を得ることができるデジタルデータを迅速
に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスーパヘテロダイン受信機
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1図示の局部発振回路6の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図3】図1図示の同調回路2,4の電気回路図であ
る。
【図4】図1図示のシステムコントローラ11の電気的
構成を示すブロック図である。
【図5】図1図示のスーパヘテロダイン受信機の入力信
号と出力との関係を示すグラフである。
【図6】図3図示の同調回路の特性を示すグラフであ
る。
【図7】図3図示の電圧可変容量ダイオード52の特性
を示すグラフである。
【図8】従来からのスーパヘテロダイン受信機の電気的
構成を示すブロック図である。
【図9】図8図示の同調回路32,34および共振回路
40の電気回路図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 アンテナ同調回路 3 高周波増幅回路 4 高周波同調回路 5 混合回路 6 局部発振回路 7 中間周波増幅回路 8 復調回路 11 システムコントローラ 12,13 D/A回路 17 マスタコントローラ 21 CPU 23 EEPROM 26 キー 29 A/D回路 30 カウンタ 51 インダクタ 52 可変容量ダイオード 53,55 コンデンサ 54 抵抗

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を局部発振器からの信号と混合
    し、中間周波数に変換してから復調するスーパヘテロダ
    イン受信機において、 予め定める周波数間隔で受信すべき周波数を表すデジタ
    ル信号を発生し、受信した信号を復調するための制御を
    行う信号発生制御手段と、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号を発生
    する局部発振手段と、 1または複数の同調回路であって、各同調回路は、 インダクタと、 電圧可変容量素子とを含み、 電圧可変容量素子に与える電圧を可変して受信信号を選
    択するための共振周波数を可変することができる、その
    ような同調回路と、 電気的書換え可能な読出し専用メモリであって、前記予
    め定める周波数間隔で、各同調回路の電圧可変容量素子
    へ与えるべき電圧を表すデジタルデータが予めストアさ
    れる、そのような読出し専用メモリと、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数に基づいて読出し専用メモリのストア内容を
    読出し、読出されたデジタルデータから変換したアナロ
    グ電圧を各同調回路の電圧可変素子に与える電圧変換手
    段とを含むことを特徴とするスーパヘテロダイン受信
    機。
  2. 【請求項2】 前記各同調回路に含まれるインダクタ
    は、インダクタンスの可変手段を持たないことを特徴と
    する請求項1記載のスーパヘテロダイン受信機。
  3. 【請求項3】 受信信号を局部発振器からの信号と混合
    し、中間周波数に変換してから復調するスーパヘテロダ
    イン受信機において、 予め定める周波数間隔で受信すべき周波数を表すデジタ
    ル信号を発生し、受信した信号を復調するための制御を
    行う信号発生制御手段と、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号を発生
    する局部発振手段と、 1または複数の同調回路であって、各同調回路は、 インダクタと、 電圧可変容量素子とを含み、 電圧可変容量素子に与える電圧を可変して受信信号を選
    択するための共振周波数を可変することができる、その
    ような同調回路と、 電気的書換え可能な読出し専用メモリであって、前記予
    め定める周波数間隔で、各同調回路の電圧可変容量素子
    へ与えるべき電圧を表すデジタルデータが予めストアさ
    れる、そのような読出し専用メモリと、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数に基づいて読出し専用メモリのストア内容を
    読出し、読出されたデジタルデータから変換したアナロ
    グ電圧を各同調回路の電圧可変素子に与える電圧変換手
    段と、 受信信号の電界強度を検出する電界強度検出手段とを含
    み、 前記信号発生制御手段は、予め定める周波数の範囲内で
    順次的に周波数を変化させるサーチ機能を備え、サーチ
    動作中、電界強度検出手段からの出力に応答し、予め定
    める電界強度以上の信号を受信したとき、サーチ動作を
    解除してその周波数で受信信号を復調させ、 前記電界強度検出手段は、スーパヘテロダイン受信機の
    製造時に、前記各同調回路毎の可変容量素子に与えるべ
    き電圧を表すデジタルデータを読出し専用メモリにスト
    アする工程で、受信機感度の大小の判定手段としても使
    用可能であることを特徴とするスーパヘテロダイン受信
    機。
  4. 【請求項4】 受信信号を局部発振器からの信号と混合
    し、中間周波数に変換してから復調するスーパヘテロダ
    イン受信機において、 予め定める周波数間隔で受信すべき周波数を表すデジタ
    ル信号を発生し、受信した信号を復調するための制御を
    行う信号発生制御手段と、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号を発生
    する局部発振手段と、 1または複数の同調回路であって、各同調回路は、 インダクタと、 電圧可変容量素子とを含み、 電圧可変容量素子に与える電圧を可変して受信信号を選
    択するための共振周波数を可変することができる、その
    ような同調回路と、 電気的書換え可能な読出し専用メモリであって、前記予
    め定める周波数間隔で、各同調回路の電圧可変容量素子
    へ与えるべき電圧を表すデジタルデータが予めストアさ
    れる、そのような読出し専用メモリと、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数に基づいて読出し専用メモリのストア内容を
    読出し、読出されたデジタルデータから変換したアナロ
    グ電圧を各同調回路の電圧可変素子に与える電圧変換手
    段と、 受信信号の電界強度を検出する電界強度検出手段と、 受信信号を変換した中間周波数信号を計数する計数手段
    とを含み、 前記信号発生制御手段は、予め定める周波数の範囲内で
    順次的に周波数を変化させるサーチ機能を備え、サーチ
    動作中、 前記電圧変換手段は、前記読出し専用メモリから読出し
    たストア内容を予め定める比率で変更してから前記アナ
    ログ電圧に変換し、 信号発生制御手段は、電界強度検出手段および計数手段
    からの出力に応答し、受信信号が予め定める値以上の電
    界強度を有し、かつ、変換した中間周波数信号の計数値
    が予め定める許容範囲内であるとき、サーチ動作を解除
    してその周波数の信号を受信して復調することを特徴と
    するスーパヘテロダイン受信機。
  5. 【請求項5】 受信信号を局部発振器からの信号と混合
    し、中間周波数に変換してから復調するスーパヘテロダ
    イン受信機において、 予め定める周波数間隔で受信すべき周波数を表すデジタ
    ル信号を発生し、受信した信号を復調するための制御を
    行う信号発生制御手段と、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号を発生
    する局部発振手段と、 1または複数の同調回路であって、各同調回路は、 インダクタと、 電圧可変容量素子とを含み、 電圧可変容量素子に与える電圧を可変して受信信号を選
    択するための共振周波数を可変することができる、その
    ような同調回路と、 電気的書換え可能な読出し専用メモリであって、前記予
    め定める周波数間隔で、各同調回路の電圧可変容量素子
    へ与えるべき電圧を表すデジタルデータが予めストアさ
    れる、そのような読出し専用メモリと、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数に基づいて読出し専用メモリのストア内容を
    読出し、読出されたデジタルデータから変換したアナロ
    グ電圧を各同調回路の電圧可変素子に与える電圧変換手
    段と、 複数の記憶チャネルを指定する指定手段とを含み、 前記読出し専用メモリには、指定手段によって指定可能
    な複数の記憶チャネル毎に予め受信周波数を表すデジタ
    ルデータがストアされ、 前記信号発生制御手段は、指定手段からの出力に応答
    し、指定された記憶チャネルに対応する受信周波数を読
    出し専用メモリから読出して受信し、復調することを特
    徴とするスーパヘテロダイン受信機。
  6. 【請求項6】 受信信号を局部発振器からの信号と混合
    し、中間周波数に変換してから復調するスーパヘテロダ
    イン受信機において、 予め定める周波数間隔で受信すべき周波数を表すデジタ
    ル信号を発生し、受信した信号を復調するための制御を
    行う信号発生制御手段と、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数と中間周波数だけ異なる周波数の信号を発生
    する局部発振手段と、 1または複数の同調回路であって、各同調回路は、 インダクタと、 電圧可変容量素子とを含み、 電圧可変容量素子に与える電圧を可変して受信信号を選
    択するための共振周波数を可変することができる、その
    ような同調回路と、 電気的書換え可能な読出し専用メモリであって、前記予
    め定める周波数間隔で、各同調回路の電圧可変容量素子
    へ与えるべき電圧を表すデジタルデータが予めストアさ
    れる、そのような読出し専用メモリと、 信号発生制御手段からのデジタル信号に応答し、受信す
    べき周波数に基づいて読出し専用メモリのストア内容を
    読出し、読出されたデジタルデータから変換したアナロ
    グ電圧を各同調回路の電圧可変素子に与える電圧変換手
    段とを含み、 前記信号発生制御手段は、前記読出し専用メモリにデジ
    タルデータがストアされている周波数とは異なる周波数
    を表すデジタル信号も発生可能であり、 前記電圧変換手段は、デジタル信号が表す周波数に対応
    して読出し専用メモリにデジタルデータがストアされて
    いないとき、その周波数の前後のストア内容を読出し
    て、その周波数に対するデジタルデータを推定し、この
    推定結果を前記アナログ電圧に変換することを特徴とす
    るスーパヘテロダイン受信機。
  7. 【請求項7】 受信すべき周波数を表すデジタル信号に
    基づいて、局部発振周波数が決定され、読出し専用メモ
    リから読出したデジタルデータを変換したアナログ電圧
    が与えられて同調回路の共振周波数が受信周波数に同調
    するスーパヘテロダイン受信機の調整装置であって、 調整すべきスーパヘテロダイン受信機が受信すべき複数
    の周波数を指示する周波数指示手段と、 周波数指示手段からの出力に応答し、指示された周波数
    の信号を発生して前記スーパヘテロダイン受信機に与え
    る信号発生手段と、 前記スーパヘテロダイン受信機からの受信出力に応答
    し、スーパヘテロダイン受信機の受信感度を判定する感
    度判定手段と、 周波数指示手段および感度判定手段からの出力に応答
    し、各受信周波数毎に予め定める範囲内で同調回路に与
    えるアナログ電圧に変換されるデジタルデータを変化し
    て導出し、最高受信感度が得られるデジタルデータを前
    記読出し専用メモリに書込む書込み手段とを含み、 書込み手段が導出するデジタルデータの初期値として、
    各受信周波数に最も近い、すでに書込まれたデジタルデ
    ータを用いることを特徴とするスーパヘテロダイン受信
    機の調整装置。
  8. 【請求項8】 受信すべき周波数を表すデジタル信号に
    基づいて、局部発振周波数が決定され、読出し専用メモ
    リから読出したデジタルデータを変換したアナログ電圧
    が与えられて同調回路の共振周波数が受信周波数に同調
    するスーパヘテロダイン受信機の調整装置であって、 調整すべきスーパヘテロダイン受信機が受信すべき複数
    の周波数を指示する周波数指示手段と、 周波数指示手段からの出力に応答し、指示された周波数
    の信号を発生して前記スーパヘテロダイン受信機に与え
    る信号発生手段と、 前記スーパヘテロダイン受信機からの受信出力に応答
    し、スーパヘテロダイン受信機の受信感度を判定する感
    度判定手段と、 周波数指示手段および感度判定手段からの出力に応答
    し、各受信周波数毎に予め定める範囲内で同調回路に与
    えるアナログ電圧に変換されるデジタルデータを変化し
    て導出し、最高受信感度が得られるデジタルデータを前
    記読出し専用メモリに書込む書込み手段とを含み、 書込み手段が導出するデジタルデータの初期値として、
    各受信周波数毎に、予め実験的に求めた平均値を用いる
    ことを特徴とするスーパヘテロダイン受信機の調整装
    置。
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JP2010283876A (ja) * 2002-09-27 2010-12-16 Thomson Licensing テレビジョン信号チューナ用の電子的整合システム
WO2011033908A1 (ja) 2009-09-18 2011-03-24 ミツミ電機株式会社 スーパーヘテロダイン方式の受信装置及び受信方法、並びに受信装置用半導体集積回路

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