JPH0548391B2 - - Google Patents

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JPH0548391B2
JPH0548391B2 JP19105385A JP19105385A JPH0548391B2 JP H0548391 B2 JPH0548391 B2 JP H0548391B2 JP 19105385 A JP19105385 A JP 19105385A JP 19105385 A JP19105385 A JP 19105385A JP H0548391 B2 JPH0548391 B2 JP H0548391B2
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JP
Japan
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line pressure
pressure
control
pulley
speed
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JP19105385A
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JPS6253244A (ja
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Kazunari Tezuka
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication of JPS6253244A publication Critical patent/JPS6253244A/ja
Publication of JPH0548391B2 publication Critical patent/JPH0548391B2/ja
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車両用ベルト式無段変速機において
ライン圧を電子制御する油圧制御装置に関し、詳
しくは、ライン圧を開ループ制御する場合の種々
のバラツキに対する初期設定に関する。
【従来の技術】 この種の無段変速機の制御に関しては、例えば
特開昭55−65755号公報に示す基本的なものがあ
り、機械的に変速及びライン圧制御することが示
されている。ところで機械的な制御では、バルブ
や油圧制御系の構造が複雑になり、入力情報や制
御が自から制限される。そこで近年、種々の情
報、要件を電気的に処理して、変速及びライン圧
を最適に電子制御する傾向にある。 ここで無段変速機は、プーリとベルトの摩擦に
より動力伝達することを前提にしている。このた
めライン圧の電子制御では、適正な入力情報によ
りプーリとベルトの伝達トルクを正確に推定し、
この伝達トルクに対して常にベルトスリツプを生
じない必要最小限のプーリ押付け力を付与するよ
うに制御することが望まれる。 従来、上記無段変速機のライン圧電子制御に関
しては、例えば特開昭59−19755号公報の先行技
術があり、目標ライン圧に対し、実際値が一致す
るようにフイードバツク制御することが示されて
いる。
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記先行技術のライン圧フイードバツ
ク制御の方法によると、種々のセンサが必要にな
つて高価なものになる。また無段変速機では変速
比が最大または最小の状態に固定される場合を除
いて、アクセルの踏み加減、車速等により変速比
が常に変動しており、変速全域が過渡状態と言え
る。このため過渡状態が連続している状況におい
てフイードバツク制御すると、かえつて応答が遅
くなり、ライン圧制御が不正確になる等の問題が
ある。 そこでライン圧制御の応答性を改善するには、
目標ライン圧に応じた操作量の電気信号を出力し
て、開ループ制御することが望まれる。ところで
ライン圧は油温、経時変化、部品のバラツキ等の
影響を受けるため、ライン圧を開ループ制御する
だけでは、油温の変動等の影響により実際のライ
ン圧にズレを生じることがある。このためライン
圧の開ループ制御では、ライン圧が変化しないよ
うな定常状態において、目標ライン圧と実際のラ
イン圧のズレを無くすように初期設定することが
必要になる。 本発明は、このような点に鑑み、ライン圧の開
ループ制御において、油温等の影響によるズレを
防止して正確にライン圧制御できる無段変速機の
油圧制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、第1図において本発
明の構成について説明すると、ライン圧制御弁4
0は制御ユニツト70の電気信号によりライン圧
を制御するように構成される。 制御ユニツト70はライン圧開ループ制御する
ため、プライマリプーリ回転数とセカンダリプー
リ回転数により変速比を算出する手段75と、変
速比に応じて単位トルク当りの必要ライン圧を設
定する手段82と、エンジン回転数とスロツトル
開度によりエンジントルクを設定する手段81
と、各変速比で単位トルク当りの必要ライン圧と
エンジントルクにより目標ライン圧を算出する手
段83と、目標ライン圧に応じた操作量の電気信
号を出力する手段84とを備える。 またライン圧の初期設定として、エンジン回転
数とセカンダリ回転数によりライン圧を判定すべ
きか否かを判断する手段91と、ライン圧を判定
する場合にはライン圧油路22に設けられる圧力
スイツチ90の信号により補正量を定める手段9
3と、補正量の操作量に対する補正率を算出する
手段94と、その補正率に基づいて電気信号の操
作量を補正する手段95とを備えることを特徴と
する。
【作用】
上記構成による本発明では、無段変速機が基本
的には、制御ユニツト70の電気信号によりライ
ン圧制御弁40を作動して電子的にライン圧制御
される。 そして車両停止や走行時には、制御ユニツト7
0で常に実際の変速比が正確に算出され、この変
速比に応じて単位トルク当たりの必要ライン圧が
設定される。またエンジントルクが推定され、こ
れら単位トルク当たりの必要ライン圧とエンジン
トルクにより目標ライン圧が、伝達トルクに対応
して算出される。そして目標ライン圧に応じた操
作量の電気信号が出力して、ライン圧が開ループ
制御され、常にベルトスリツプを生じない必要最
小限に連続的に電子制御される。 また制御ユニツト70では、ライン圧が固定制
御され初期設定に適した条件として例えばアイド
ル時が判断され、このアイドル時に圧力スイツチ
90の信号によりライン圧の状態が検出される。
そしてライン圧の油温等の影響でズレを生じてい
る場合は、補正量とこの場合の操作量により補正
率が算出され、操作量が補正率により一律に補正
される。このためライン圧は目標ライン圧と一致
するように初期設定され、これによりライン圧開
ループ制御において、常にライン圧を応答良く且
つ正確に制御することが可能となる。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 第2図において、本発明が適応される無段変速
機の概略について説明する。先ず、駆動系につい
て説明すると、エンジン1がクラツチ2、前後進
切換装置3を介して無段変速機4の主軸5に連結
される。 無段変速機4は、主軸5に対して副軸6が平行
配置され、主軸5にプライマリプーリ7が設けら
れ、副軸6にセカンダリプーリ8が設けられ、両
プーリ7,8に駆動ベルト11が巻付けられる。
両プーリ7,8は、固定側と油圧シリンダ9,1
0を備えて軸方向移動可能に設けられる可動側と
によりプーリ間隔可変に構成され、セカンダリシ
リンダ10に対しプライマリシリンダ9の方が受
圧面積が大きく形成される。またライン圧と変速
を制御する電気信号を出力する制御ユニツト70
と、電気信号によりプライマリ圧とセカンダリ側
のライン圧とを変化する油圧回路20を備え、ラ
イン圧とプライマリ圧とが電子的に制御される。
そしてライン圧により適正にベルトクランプし、
プライマリ圧により駆動ベルト11のプーリ7,
8に対する巻付け径の比を変えて無段変速するよ
うに構成される。 また副軸6は、1組のリダクシヨンギヤ12,
13を介して出力軸14に連結される。そして出
力軸14のドライブギヤ15が、フアイナルギヤ
16、デイフアレンシヤルギヤ17、車軸18を
介して駆動輪19に伝動構成される。 第3図において、油圧回路20を含む油圧制御
系について説明する。先ず、エンジン1により駆
動されるオイルポンプ21を有し、このオイルポ
ンプ21の吐出側のライン圧油路22がセカンダ
リシリンダ10、ライン圧制御弁40及び変速速
度制御弁50に連通され、変速速度制御弁50が
油路23を介してプライマリシリンダ9に連通さ
れる。変速速度制御弁50のドレン側の油路24
は、プライマリシリンダ9の排油の際に空気が侵
入するのを防ぐチエツク弁25を有してオイルパ
ン26に連通される。またライン圧制御弁40の
ドレン側の油路27には、一定の潤滑圧を発生す
るリユーブリケイシヨン弁28が設けられ、この
潤滑圧の油路27が駆動ベルト11の潤滑ノズル
29、及びプリフイリング弁30を介してプライ
マリシリンダ9への油路23にそれぞれ連通され
る。 ライン圧制御弁40は、弁体41にスプール4
2が移動可能に挿入され、このスプール42が油
路22のポート41aをドレンポート41bに連
通して調圧する。スプール42の一方のポート4
1cには、油路22から分岐する油路46により
ライン圧PLが作用する。またスプール42の他
方には、電気的にライン圧制御する制御ポート4
1dが設けられ、機械的に最低ライン圧PLmin
に設定するスプリング43が付勢される。そして
制御ポート41dには、油路47により信号油圧
としてライン圧制御用のデユーテイ圧Pdが供給
される。またスプリング43の端部は調整ねじ4
4を有するブロツク45で支持され、スプリング
43の設定荷重を調整して、各部品のバラツキに
よるデユーテイ比Dと最低ライン圧PLminの関
係を調整することが可能になつている。 そこでライン圧PL、その有効面積SL、デユー
テイ圧Pd、その有効面積Sd、スプリング荷重Fs
とすると、次式が成立する。 Fs+Pd・Sd=PL・SL PL=(Pd・Sd+Fs)/SL 従つて、ライン圧PLはスプリング荷重Fsとデ
ユーテイ圧Pdの関数で連続的に変化するように
制御され、デユーテイ圧Pdに対して増大関数で
制御される。 変速速度制御弁50は、弁体51にスプール5
2が移動可能に挿入され、スプール52の左右の
移動により油路22のポート51aを油路23の
ポート51bに連通する給油位置と、ポート51
bをドレンポート51cに連通する排油位置との
間で動作する。スプール52の一方のポート51
dには油路53により一定のレデユーシング圧
PRが作用し、他方のポート51eには油路54
により信号油圧として変速速度制御用のデユーテ
イ圧Pdが作用する。またポート51eでスプー
ル52に初期設定用のスプリング55が付勢さ
れ、デユーテイ圧Pdのオンにより排油側に動作
するように構成される。 信号油圧のデユーテイ圧Pdは、レデユーシン
グ圧PRを元圧として電気信号のデユーテイ比D
に応じたパルス状に生成される。このためデユー
テイ圧Pdのオン/オフ比(デユーテイ比)を変
化させることで給油と排油の時間、即ち流入、流
出流量が変化し、変速速度を制御することが可能
となる。 即ち、変速速度di/dtはプライマリシリンダ9
の流量Qの関数であり、流量Qはデユーテイ比
D、ライン圧PL、プライマリ圧Ppの関数である
ため、次式が成立する。 di/dt=f(Q)=f(D、PL、Pp) ここでライン圧PLは変速比iとエンジントル
クTにより制御され、プライマリ圧Ppはライン
圧PLと変速比iで決まるので、Tを一定と仮定
すると、 di/dt=f(D、i) となる。一方、変速速度di/dtは、定常での目標
変速比isと実変速比iの偏差に基づいて決められ
るので、次式が成立する。 di/dt=k(is−i) このことから、各変速比iにおいて目標変速比
isを定めて変速速度di/dtを決めてやれば、その
変速速度di/dtと変速比iの関係からデユーテイ
比Dが求まる。そこで、このデユーテイ比Dで変
速速度制御弁50を動作すれば、変速全域で変速
速度制御できることがわかる。 次いで、信号油圧としてのデユーテイ圧Pdを
生成する回路について説明する。先ず、一定のレ
デユーシング圧PRを発生する回路として、ライ
ン圧油路22が流量を制限するオリフイス32を
介して油路31に分岐し、この油路31がレデユ
ーシング弁60に連通される。 レデユーシング弁60は、弁体61にスプール
62が移動可能に挿入され、スプール62の一方
にスプリング63が付勢される。また油路31と
連通する入口ポート61a、出口ポート61b、
ドレンポート61cを備え、出口ポート61bか
らのレデユーシング圧が油路33によりスプール
62のスプリング63と反対側のポート61dに
作用する。スプリング63の一方のブロツク64
は調整ねじなどで移動して、スプリング荷重と共
にレデユーシング圧PRを調整可能になつている。 これによりライン圧PLがオリフイス32によ
り制限してポート61aに供給され、油路33の
レデユーシング圧PRが低下すると、スプリング
63によりスプール62がポート61aと61b
とを連通してライン圧PLを導入する。またポー
ト61dの油圧の上昇により、スプール62が戻
されポート61bと61cとを連通してレデユー
シング圧PRを減じる。こうしてレデユーシング
圧PRの低下分だけライン圧PLを補給し、常にス
プリング63の荷重と等しい一定のレデユーシン
グ圧PRを発生する。 このレデユーシング圧PRの油路33は、オリ
フイス34を介してライン圧制御用ソレノイド弁
65、アキユムレータ66及びデユーテイ圧Pd
の油路37に連通される。そしてソレノイド弁6
5がデユーテイ信号により一定のレデユーシング
圧PRを断続的に排油してパルス状の油圧を生成
し、この油圧をアキユムレータ66で所定のレベ
ルのデユーテイ圧Pdに平滑化して油路37によ
りライン圧制御弁40に供給する。 また油路33のオリフイス34の上流側から油
路53が分岐し、油路53の途中からオリフイス
35を有して変速速度制御用ソレノイド弁67と
油路54に連通される。そしてソレノイド弁67
がデユーテイ信号により同様にデユーテイ圧Pd
を生成し、このデユーテイ圧Pdを油路54によ
りそのまま変速速度制御弁50に供給する。 ソレノイド弁65は、デユーテイ信号のオンで
排油する構成である。このためデユーテイ比Dに
対してデユーテイ圧Pdを、減少関数の特性で生
成する。 ソレノイド弁67も同様の構成であるため、デ
ユーテイ比Dが大きい場合は変速速度制御弁50
を給油位置に切換える時間が長くなつてシフトア
ツプさせ、逆の場合は排油位置に切換える時間が
長くなつてシフトダウンする。そしてis−iの偏
差が大きいほどデユーテイ比Dの変化が大きいこ
とで、変速スピードを速く制御する。 更に、第4図において、制御ユニツト70を含
む電気制御系について説明する。先ず、プライマ
リプーリ回転数Npを検出するプライマリプーリ
回転数センサ71、セカンダリプーリ回転数Ns
を検出するセカンダリプーリ回転数センサ72、
エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数セ
ンサ74及びスロツトル開度θを検出するスロツ
トル開度センサ73を有する。これらセンサ信号
は制御ユニツト70に入力する。 制御ユニツト70において、変速速度制御系に
ついて説明する。プライマリプーリ回転数Npと
セカンダリプーリ回転数Nsが入力する実変速比
算出部75を有し、実変速比iを、i=Np/Ns
により算出する。またセカンダリプーリ回転数
Nsとスロツトル開度θは目標変速比検索部76
に入力し、変速パターンに基づくNs−θのテー
ブルにより目標変速比isを検索する。 そして実変速比i、定常での目標変速比is及び
係数設定部77の係数kは、変速速度算出部78
に入力して、変速速度di/dtを、 di/dt=k(is−i) により算出する。また変速速度di/dtの符号が正
の場合はシフトダウン、負の場合はシフトアツプ
に定める。 変速速度di/dtと実変速比iは更にデユーテイ
比検索部79に入力して、変速速度di/dtと実変
速比iに応じた操作量としてのデユーテイ比Dを
設定する。 ここでデユーテイ比DはD=f(di/dt、i)
の関係により、±di/dtとiに基づいてテーブル
が設定されている。即ち、給油と排油がバランス
するD=50%を境にして、シフトアツプの−di/
dtとiのテーブルでは、D=50〜100%の値に、
シフトダウンの+di/dtとiのテーブルでは、D
=50〜0%の値に振り分けてある。 そしてシフトアツプのテーブルでは、デユーテ
イ比Dがiに対して減少関数で、−di/dtに対し
て増大関数で設定される。またシフトダウンのテ
ーブルでは、デユーテイ比Dが逆にiに対して増
大関数で、di/dtに対しては減少関数で設定され
ている。そこでこのテーブルを参照して、di/dt
とiに応じたデユーテイ比Dが検索される。そし
てデユーテイ比Dの電気信号を駆動部80を介し
てソレノイド弁67に出力する。 続いて、ライン圧制御系について説明する。先
ず、制御原理について説明する。この種のベルト
式無段変速機は、セカンダリプーリでライン圧に
よりベルトクランプした状態でプーリとベルトの
摩擦でトルク伝達する。そこで許容入力トルク
(スリツプ無しで伝達可能なトルク)Tmax、セ
カンダリプーリでのベルトクランプ力Fs、プー
リとベルトの間の摩擦係数μ、プライマリプーリ
でのベルトピツチ半径R1、セカンダリプーリで
のベルトピツチ半径R2、プーリのベルト挟み角
度α、ライン圧PL、セカンダリピストン有効受
圧面積As、プーリ比(変速比)i、プライマリ
プーリでのプーリ角β、プーリ中心間距離Cとす
ると、トルク伝達容量がセカンダリプーリでの力
学的バランスから、以下の式で簡易的に示すこと
ができる。 Tmax=Fs・2・μ・R1/cosα ……(1) また、 Fs=PL・As R2=R1−C・sinβ i=R2/R1 従つて、R1=1/f(1−i)となり、R1が
iの関数となる。また(1)式において、 1/f′(i)=As・2・μ・/cosα・f(1−i) とすると、 Tmax=PL/f′(i) になる。 そこで一定のトルクをベルトスリツプ無しで伝
達可能な最小ライン圧として、単位トルク当たり
の必要ライン圧PLuを求めると、 PLu=f′(i) によりiの関数になる。即ち、単位トルク当たり
の必要ライン圧PLuは、変速比iの大きい低速段
で高く、変速比iが小さくなるほど低下するよう
に設定される。 このため単位トルク当たりの必要ライン圧PLu
とエンジントルクTにより目標ライン圧PLtを算
出することで、プーリとベルトの伝達トルクに対
応した必要最小限の目標ライン圧PLtを正確に算
出することが可能となる。 そこでライン圧制御系では、スロツトル開度θ
とエンジン回転数Neがエンジントルク設定部8
1に入力して、θ−Neのテーブルを参照してエ
ンジントルクTを設定する。また必要ライン圧設
定部82ではPLu−iのテーブルにより、単位ト
ルク当りの必要ライン圧PLuを変速比iに応じて
設定する。 これらエンジントルクTと単位トルク当りの必
要ライン圧PLuは目標ライン圧算出部83に入力
して、目標ライン圧PLtを、PLt=PLu・Tによ
り算出する。目標ライン圧PLtはデユーテイ比設
定部84に入力し、目標ライン圧PLtに応じた操
作量としてのデユーテイ比Dを、第5図aのよう
に減少関数的に設定する。 ここでライン圧制御弁40は圧力調整弁であ
り、オイルポンプ21はエンジン1により駆動さ
れる。このためエンジン回転数Neによりポンプ
吐出量が変化すると、電気信号の操作量が同一で
も実際のライン圧が変動するため、エンジン回転
数Neに対して操作量を補正する必要がある。そ
こで操作量のデユーテイ比Dが、第5図bのよう
にエンジン回転数Neと目標ライン圧PLtの関係
で設定され、このマツプを参照してデユーテイ比
Dを算出する。 即ち、所定のエンジン回転数Ne1の目標ライン
圧がCの場合は、そのエンジン回転数Ne1での最
低圧力Pmin(デユーテイ比100%)の点Aと、最
高出力Pmax(デユーテイ比0%)の点Bを検索
し、デユーテイ比Dを以下により算出する。 D=(B−C)/(B−A) そしてデユーテイDの電気信号を駆動部85を
介してソレノイド弁65に出力する。 更に、ライン圧開ループ制御のライン圧初期設
定手段について説明する。先ず、第3図に示すよ
うにライン圧油路22中に、実際のライン圧を直
接検出する圧力スイツチ90が設置される。この
圧力スイツチ90は、例えばアイドル等の一定条
件下の必要最低限の油圧をしきい値としてオン、
オフするように設定される。 制御ユニツト70はエンジン回転数Neとセカ
ンダリ回転数Nsが入力する条件設定部91を有
し、ライン圧が比較的高い値に固定制御されて初
期設定に適した条件として、例えばアイドリング
の初期設定条件を定める。このアイドリングと圧
力スイツチ90の信号はライン圧低下判定部92
に入力し、アイドル時の圧力スイツチのオン、オ
フにより、実際のライン圧が必要最低限の油圧か
らずれているか否かを判断する。 そしてスイツチオフでライン圧が必要最低限以
下にずれている場合は、低下信号を補正量設定部
93に入力して補正量ΔYを定める。ここで第5
図aに示すように、デユーテイ比に対してライン
圧は減少関数の関係になつているため、補正量と
して−ΔYを設定する。この補正量−ΔYとデユ
ーテイ比Dは補正率算出部94に入力し、補正率
Wを、W=(1−ΔY/D)により計算する。 またデユーテイ比設定部の出力側にはデユーテ
イ比補正部95が付設され、デユーテイ比に補正
率を乗算して補正する。この場合に補正率算出部
94は圧力スイツチ90がオンするまで−ΔY/
Dにより補正率Wを順次更新し、圧力スイツチ9
0がオンした際に最終的な補正率Wを決定し、こ
れ以降は最終補正率Wにより一律に補正する。 次に、この実施例の作用について説明する。 先ず、エンジン1の運転によりオイルポンプ2
1が駆動し、油路22のライン圧PLはセカンダ
リシリンダ10にのみ供給されて、変速比最大の
低速段になる。このときライン圧PLを用いたレ
デユーシング弁60により一定のレデユーシング
圧PRが取出され、このレデユーシング圧PRが各
ソレノイド弁65,67に導かれて、電子的にラ
イン圧及び変速制御することが可能になる。 またプライマリプーリ回転数Np、セカンダリ
プーリ回転数Ns、スロツトル開度θ及びエンジ
ン回転数Neの信号が制御ユニツト70に入力す
る。そしてライン圧制御系では、プライマリプー
リ回転数Npとセカンダリプーリ回転数Nsにより
実際の変速比iが算出され、この変速比iに応じ
た単位トルク当たりの必要ライン圧PLuが設定さ
れる。またエンジン回転数Neとスロツトル開度
θによりエンジントルクTが推定され、単位トル
ク当たりの必要ライン圧PLuをエンジントルクT
を乗算して目標ライン圧PLtが算出される。 そこで車両停止のアイドル時には、セカンダリ
プーリ回転数Nsが零になることで最大変速比に
なり、単位トルク当たりの必要ライン圧PLuが大
きく設定される。このためエンジントルクTが小
さくても目標ライン圧PLtが比較的大きく算出さ
れ、小さいデユーテイ比Dの信号がソレノイド弁
65に出力する。そこでソレノイド弁65の排油
量が少なくなつて大きいデユーテイ圧Pdに変換
され、このデユーテイ圧Pdがライン圧制御弁4
0のポート41dに導入する。そこでライン圧制
御弁40では、最低ライン圧PLminを設定する
スプリング43の荷重とデユーテイ圧Pdとがラ
イン圧PLを高くする方向に作用して、ライン圧
PLは高く制御される。 また発進や加速時にエンジントルクTが大きく
なると、目標ライン圧PLtが更に大きく算出され
る。そこでデユーテイ比Dが一層小さく設定さ
れ、ライン圧制御弁40でライン圧PLがエンジ
ントルクTの分だけ高く制御される。 更に、車速の上昇により変速制御が開始して変
速比iが小さくなり、エンジントルクTも小さく
なると、デユーテイ比Dが大きくなる。このため
ソレノイド弁65では排油量の増大でデユーテイ
圧Pdが低くなり、ライン圧制御弁40において
ライン圧PLは順次低く制御される。この場合に
最小変速比で最小エンジントルクの場合は、デユ
ーテイ圧Pdが略零になり、スプリング荷重で最
低ライン圧PLminに制御される。 こうしてライン圧PLは目標ライン圧PLtに応
じたデユーテイ比Dの電気信号で開ループ制御さ
れ、変速比iが小さいほど低く、エンジントルク
Tが大きいほど高く連続的に電子制御される。そ
して変速比iに応じた必要ライン圧PLuにより、
目標ライン圧PLtがプーリとベルトの伝達トルク
に対応したものになつて、ライン圧PLにより常
にベルトスリツプを生じない必要最小限のプーリ
押付け力が付与される。 一方、発進後は、制御ユニツト70において更
にis−iにより変速速度di/dtが算出され、この
di/dtとiの関数で設定されるデユーテイ比Dの
信号がソレノイド弁67に出力してデユーテイ圧
Pdに変換される。そしてこのデユーテイ圧Pdが
変速速度制御弁50に導入して動作し、プライマ
リシリンダ9にライン圧PLを所定の流量で給排
油してプライマリ圧Ppを変化する。そこで目標
変速比isに実際の変速比iが追従して、運転、走
行状態に応じて適正に変速制御され、この場合に
過渡状態のようにis−iが大きいほど速い変速ス
ピードで変速される。 上述のライン圧の開ループ制御において、油温
等によりライン圧が変動する場合の補正制御を、
第6図のフローチヤートを用いて説明する。先
ず、エンジン運転時にはステツプS1で補正係数
を1に定め、ステツプS2で実変速比i、エンジ
ントルクT、目標ライン圧PLtを算出し、ステツ
プS3で目標ライン圧PLtに応じたデユーテイ比D
を設定し、ステツプS4でデユーテイ比Dと補正
率Wを乗算して出力する。 その後ステツプS5で初期設定の条件をチエツ
クし、アイドル時の条件の場合は、ステツプS6
に進んで圧力スイツチ90をチエツクする。そし
て圧力スイツチ90がオンする場合は、アイドル
時のライン圧PLが必要最低限を満たすことでそ
のまま元に戻り、補正されない。 一方、油温等の影響によりライン圧PLが必要
最低限以下に低下して圧力スイツチ90がオフす
ると、ステツプS6からステツプS7に進んで、補
正量−ΔYとデユーテイ比Dにより−ΔY/Dを
算出し、ステツプS8で補正率Wから−ΔY/Dを
減算する。そしてステツプS9で圧力スイツチ9
0をチエツクさて、圧力スイツチ90がオンする
まで補正率Wを更新し、圧力スイツチ90がオン
すると元に戻つて、これ以降は最終的な補計率W
をデユーテイ比Dに乗算して一律に補正する。 そこでデユーテイ比Dは補正率Wにより減少補
正され、このデユーテイ信号がソレノイド弁65
に出力してデユーテイ圧Pdが少し高くなる。こ
のためライン圧制御弁40ではライン圧PLが少
し高く補正制御され、アイドル時のライン圧PL
が必要最低限を満たすように初期設定される。こ
うして電気信号の操作量に対してライン圧PLが、
油温等の影響でズレを生じることが無くなり、こ
れ以降はライン圧開ループ制御によりライン圧
PLが常に正確に制御される。 以上、本発明の一実施例について説明したが、
アイドリング時毎に補正をやり直して、油温のよ
うに回復するものに対処することもできる。
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によると、無段変
速機で電子的にライン圧制御する油圧制御装置に
おいて、制御ユニツトはプライマリプーリ回転数
とセカンダリプーリ回転数により実際の変速比を
算出し、変速比に応じて単位トルク当たりの必要
ライン圧を定め、単位トルク当たりの必要ライン
圧とエンジントルクにより目標ライン圧PLtを算
出するので、ライン圧を伝達トルクに対応してベ
ルトスリツプしない必要最小限に制御できる。 また目標ライン圧に応じた操作量の電気信号で
ライン圧を開ループ制御する構成であるから、応
答性が向上する。油温、経時変化、部品のバラツ
キに対しライン圧を初期設定するので、ライン圧
制御の精度が向上する。 必要最低限のライン圧をしきい値にした圧力ス
イツチでフイードバツク制御して補正する構成で
あるから、構造が簡単で安価になる。補正率Wを
算出して一律に補正する構成では、経時変化、部
品のバラツキの補正に対し時に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無段変速機の油圧制御装置を
示す機能ブロツク図、第2図は本発明が適応され
る無段変速機の概略を示す構成図、第3図は本発
明の油圧制御装置の実施例を示す油圧回路図、第
4図は電気制御系のブロツク図、第5図aは目標
ライン圧と操作量の関係を、bは目標ライン圧、
エンジン回転数と操作量の関係を示す図、第6図
はライン圧の初期設定制御を示すフローチヤート
である。 4……無段変速機、5……主軸、11……駆動
ベルト、6……副軸、7……プライマリプーリ、
8……セカンダリプーリ、9……プライマリシリ
ンダ、10……セカンダリシリンダ、21……オ
イルポンプ、22,23……油路、40……ライ
ン圧制御弁、50……変速速度制御弁、70……
制御ユニツト、75……実変速比算出部、81…
…エンジントルク設定部、82……必要ライン圧
設定部、83……目標ライン圧算出部、84……
デユーテイ比設定部、90……圧力スイツチ9
0、91……条件設定部、92……ライン圧低下
判定部、93……補正量設定部、94……補正率
算出部、95……デユーテイ比補正部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン側の主軸にプーリ間隔可変のプライ
    マリプーリが設けられ、主軸に平行配置される車
    輪側の副軸にプーリ間隔可変のセカンダリプーリ
    が設けられ、両プーリの間に駆動ベルトが巻回さ
    れ、油圧源からの油路にライン圧を制御しそのラ
    イン圧をセカンダリプーリのシリンダに供給して
    プーリ押付け力を付与するライン圧制御弁が設け
    られ、プライマリプーリのシリンダへの油路にラ
    イン圧を給排油してプライマリ圧を変化する変速
    速度制御弁が設けられ、プライマリ圧により両プ
    ーリに対する駆動ベルトの巻付け径の比を変化し
    て無段階に変速する無段変速機において、 上記ライン圧制御弁40は制御ユニツト70の
    電気信号によりライン圧を制御するように構成す
    ると共に、 上記制御ユニツト70はプライマリプーリ回転
    数とセカンダリプーリ回転数により変速比を算出
    する手段75と、変速比に応じて単位トルク当り
    の必要ライン圧を設定する手段82と、エンジン
    回転数とスロツトル開度によりエンジントルクを
    設定する手段81と、各変速比で単位トルク当り
    の必要ライン圧とエンジントルクにより目標ライ
    ン圧を算出する手段83と、目標ライン圧に応じ
    た操作量の電気信号を出力する手段84と、エン
    ジン回転数とセカンダリ回転数によりライン圧を
    判定すべきか否かを判断する手段91と、ライン
    圧を判定する場合にはライン圧油路22に設けら
    れる圧力スイツチ90の信号により補正量を定め
    る手段93と、補正量の操作量に対する補正率を
    算出する手段94と、その補正率に基づいて電気
    信号の操作量を補正する手段95とを備えること
    を特徴とする無段変速機の油圧制御装置。 2 上記ライン圧制御弁40は所定のライン圧を
    設定するスプリング43と制御ポート41dとを
    有し、ライン圧油路22から流量制限手段32を
    介して分岐する油路31に設けられるソレノイド
    弁65が、制御ユニツト70の電気信号に応じた
    信号油圧を生成してライン圧制御弁40の制御ポ
    ート41dに導入し、ライン圧をスプリング荷重
    と信号油圧の関数で可変制御するように構成され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    無段変速機の油圧制御装置。
JP19105385A 1985-08-30 1985-08-30 無段変速機の油圧制御装置 Granted JPS6253244A (ja)

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