JPH0547880Y2 - - Google Patents

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JPH0547880Y2
JPH0547880Y2 JP1985116591U JP11659185U JPH0547880Y2 JP H0547880 Y2 JPH0547880 Y2 JP H0547880Y2 JP 1985116591 U JP1985116591 U JP 1985116591U JP 11659185 U JP11659185 U JP 11659185U JP H0547880 Y2 JPH0547880 Y2 JP H0547880Y2
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piston
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用油圧緩衝器の減衰力発生部構
造の改良に関し、特に、ピストン低速域の減衰力
特性のうち、微低速域部分での減衰力特性を持ち
上げて、良路走行時におけるフワフワ感を除去す
るこの種油圧緩衝器への使用に最適な減衰力発生
部構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の油圧緩衝器の減衰力発生部構造
としては、たとえば、昭和47年特許出願公告第
37759号公報にみられるようなものが知られてい
る。
すなわち、このものは、ピストンの微低速域で
の減衰力特性を決める小径オリフイスと、ピスト
ン低速域での減衰力特性を決めるオリフイスの2
つの大小オリフイスと、ピストン作動時に作動油
室からの圧力を受けて動作を始めたことにのみ小
径オリフイスの働きを減殺させるように働く遊動
ピストンとを用い、これらをピストンの中・高速
域における減衰力特性を決めるメインバルブと並
列に配置することで、遊動ピストンの動作以前に
おけるピストン微低速域での減衰力特性を小径オ
リフイスに依存して持ち上げ、それにより、良路
走行時におけるフワフワ感を除去するようにして
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このものでは、遊動ピストンを
必要とするために、その分ピストン部或いはベー
スバルブ部の軸方向長さが大きくなり、有効スト
ロークが犠牲となつて油圧緩衝器自体が長大化す
るばかりか、摺動摩擦等に基づく遊動ピストンの
動作抵抗の違いから、ピストンの微低速域から低
速域に亙つての減衰力特性にバラつきが生じ易い
等の問題点がある。
従つて、本考案の目的は、コンパクトな構成
で、しかも常に安定してピストンの微低速域での
減衰力特性を持ち上げることのできるこの種油圧
緩衝器の減衰力発生部構造を提供することであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成はピ
ストン低速域の減衰力特性を決めるオリフイスと
直列に、この低速域減衰力特性のうちのピストン
微低速域での減衰力特性部分のみを持ち上げる比
例特性をもつた微低速バルブを配置し、これら微
低速バルブとオリフイスをピストンの中・高速域
における減衰力特性を決めるメインバルブに対し
て並列に配置したことを特徴とするものである。
〔作用〕
これにより、構造的にもコンパクトでしかも作
動の安定したバルブ機構によつて、ピストンの微
低速域における減衰力特性を持ち上げ得ることに
なる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて本考案を説明
する。
第1図は、本考案の一実施例である油圧緩衝器
の減衰力発生部を示す要部縦断面図であつて、シ
リンダ10内にはピストン32が摺動自在に挿入
されており、このピストン32でシリンダ10内
を上部作動油室Aと下部作動油室Bとに区画して
いる。また、ピストンロツド20は、下端インロ
ー部21でピストン32を担い、かつ、このピス
トン32から上部作動油室Aを貫通してシリンダ
10外へと延びている。
中・高速域の減衰力発生部を備えるピストン3
2は、内側に位置する伸側ポート32aと外側に
位置する圧側ポート32bとを有する。伸側ポー
ト32aは、上方のピストン32と下方のシム3
5およびバルブストツパ36とによつて内周側を
固定された伸側メインバルブ、即ちピストン中・
高速域の減衰力特性を決めるメインバルブ33に
依つて通常下端を閉じられており、また、圧側ポ
ート32bは、バルブストツパ37との間に介装
されたスプリング38で下方へと附勢されたチエ
ツクバルブ34で通常上端を閉じられている。
そして、上記のように構成されたピストン部3
0は、ピストンロツド20における下端インロー
部21のねじ部22にピストンナツト31をねじ
込むことで、ピストンロツド20の段部23との
間に挟持した状態で固定されている。
なお、ピストン部30のチエツクバルブ34に
は、伸側ポート32aに対向して油孔34aが穿
設されており、また、バルブストツパ37には切
り欠き37aが形成されていて、これら切り欠き
37aと油孔34aとで上方作動油室A内の油が
円滑にピストン32の伸側ポート32aへと流入
できるようになつている。さらに、ピストン32
の外周面には、シリンダ10の内面に摺接するピ
ストンシール39が設けられている。
シリンダ10内の上部作動油室Aは、ピストン
32の伸側ポート32aと並列にピストンロツド
20に設けた油通路24とピストンナツト31の
内室31aを通して下部作動油室Bに連通してお
り、このピストンナツト31の内室31a内に
は、伸側メインバルブ33と並列状態を保つて本
考案の要部構成を形づくるピストン微低速域およ
び低速域の減衰力特性を決める減衰力発生部40
が納められている。
即ち、減衰力発生部40は、中心に油孔41a
をもつバルブシート部材41と、このバルブシー
ト部材41の下面シート部41bに接離して油孔
41aを開閉する微低速バルブ42、およびこの
微低速バルブ42との間にスプリング43を介装
してピストンナツト31に嵌着した中央にオリフ
イス44aをもつキヤツプ体44とで構成されて
いる。
減衰力発生部40の微低速バルブ42は外周に
切り欠き42aを備えており、かつ、スプリング
43に基づく比例特性たるバルブ特性よつてピス
トン微低速域での減衰力特性を決めるように設定
されおり、かつ、オリフイス44aは、同様にピ
ストン低速域での減衰力特性を決めるようにその
大きさが設定されている。
次にその作用を説明する。
シリンダ10内でピストン32が上昇を始める
と、第1段階でのピストン微低速範囲では、上部
作動油室A内の油がピストンロツド20の油通路
24からピストンナツト31の内室31aおよび
バルブシート部材41の油孔41aを通して微低
速バルブ42をスプリング43に抗して押し開き
つつキヤツプ体44のオリフイス44aを通つて
下部作動油室Bに流出する。そのため、この第1
段階でのピストン微低速範囲では、第2図のo−
x1線にみられるように、オリフイス44aによる
減衰力特性bに微低速バルブ42の減衰力特性a
が合成された形の減衰力特性を示すことになる。
ピストン速度が微低速範囲を越えて低速域に入
る第2段階では、上部作動油室A内の油圧がさら
に上昇し、微低速バルブ42の減衰力特性aに比
較してオリフイス44aによる減衰力特性bの方
が高くなるので、この第2段階では第2図の線c
にみられるように、オリフイス44aのみによる
減衰力特性を示す。
さらにピストン速度が速くなつて中・高速域に
入る第3段階に達すると、上部作動油室A内の油
が伸側メインバルブ33を押し開きつつピストン
32の伸側ポート32aを通つて直接下部作動油
室B側に流れ、それ以降は伸側メインバルブ33
によつて決まる中・高速域の減衰力特性(第2図
では図示を省略してある)を示すことになる。
かくして、このものによれば、メインバルブと
オリフイスのみを組み合わせた従来の減衰力発生
部に比べ、微低速バルブ42を付加するだけでピ
ストン微低速域での減衰力特性を第2図実線のよ
うに持ち上げることが可能になるのである。
第3図は、本考案による減衰力発生部40をベ
ースバルブ部50に適用した実施例を示すもの
で、ベースバルブ52は、圧側メインバルブ53
とチエツクバルブ54とを備え、このベースバル
ブ52によつて下部作動油室Bとエンドキヤツプ
11で閉じられた下方油室52aとを区画してお
り、かつ、下方油室52aは、ベースバルブ52
に形成した切り欠き52bを通してシリンダ10
とアウターチユーブ12間のリザーバ室Cに通じ
ている。
ベースバルブ52の中央部分には、それを貫通
してピストン微低速域での減衰力特性を決めるオ
リフイス51bをもつたセツトピン51が加締め
止めされており、このセツトピン51の内室51
a内に、先の実施例と同じ油孔41aをもつバル
ブシート部材41と、スプリング43によつて附
勢され、かつ、外周に切り欠き42aをもつた微
低速バルブ42とからなる減衰力発生部40が納
められている。
従つて、このものにあつても、シリンダ10内
をピストンが下降する圧縮行程時において、ピス
トンが微低速で動作する第1段階、およびピスト
ン低速域の第2段階にあつては、下部作動油室B
内の油がバルブシート部材41の油孔41aを通
して微低速バルブ42を押し開きつつ、オリフイ
ス51bから下方油室52aを通つてリザーバ室
Cに流入し、また、ピストンが中・高速域に達す
る第3段階では、上部作動油室B内の油が直接圧
側メインバルブを押し開きつつ下方油室52aを
通してリザーバ室Cに流入することになり、これ
によつて、先の実施例の場合と同様に、ピストン
微低速域での減衰力特性のみを持ち上げ得ること
になる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、オリフイスと直列にピストン
微低速域での減衰力特性部分のみを持ち上げる比
例特性をもつた微低速バルブを配置したから、ピ
ストン微低速範囲では、オリフイスによる減衰力
特性に微低速バルブの減衰力特性が合成された形
の減衰力特性が得られる。
即ち、微低速バルブによりピストン微低速域で
の減衰力特性を持ち上げることが可能となり、良
路走行時のフワフワ感を確実に取り除くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例である油圧緩衝器
の減衰力発生部を示す要部縦断面図、第2図は、
減衰力の特性線図、第3図は、本考案の他の実施
例を第1図と同様に示す要部縦断面図である。 10……シリンダ、20……ピストンロツド、
30……ピストン部、31……ピストンナツト、
33……伸側メインバルブ、40……減衰力発生
部、41……バルブシート部材、42……微低速
バルブ、42a……切り欠き、43……スプリン
グ、44……キヤツプ体、44a……オリフイ
ス、50……ベースバルブ部、51……セツトピ
ン、51b……オリフイス、53……圧側メイン
バルブ、A……上部作動油室、B……下部作動油
室、C……リザーバ室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ピストン低速域の減衰力特性を決めるオリフ
    イスと直列に、この低速域減衰力特性のうちの
    ピストン微低速域での減衰力特性部分のみを持
    ち上げる比例特性をもつた微低速バルブを配置
    し、これら微低速バルブとオリフイスをピスト
    ンの中・高速域における減衰力特性を決めるメ
    インバルブに対して並列に配置したことを特徴
    とする油圧緩衝器の減衰力発生部構造。 (2) 減衰力発生部がピストン部に配設されている
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧緩衝
    器の減衰力発生部構造。 (3) 減衰力発生部がベースバルブ部に配設されて
    いる実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧
    緩衝器の減衰力発生部構造。
JP1985116591U 1985-07-31 1985-07-31 Expired - Lifetime JPH0547880Y2 (ja)

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JPS6225344U JPS6225344U (ja) 1987-02-16
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