JPH0547615A - 半導体ウエハ - Google Patents

半導体ウエハ

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JPH0547615A
JPH0547615A JP22969791A JP22969791A JPH0547615A JP H0547615 A JPH0547615 A JP H0547615A JP 22969791 A JP22969791 A JP 22969791A JP 22969791 A JP22969791 A JP 22969791A JP H0547615 A JPH0547615 A JP H0547615A
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hole
gas
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wafer
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Wataru Okase
亘 大加瀬
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Tokyo Electron Sagami Ltd
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Tokyo Electron Sagami Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成膜不良や熱歪を伴うことなく熱処理するこ
とが可能な構造の半導体ウエハを提供することにある。 【構成】 中央部に貫通孔を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスの製造
に使用される半導体ウエハに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、半導
体ウエハの酸化・拡散処理、CVD処理等が行われる。
特に、最近においては、0.4μmから0.2μmへと
半導体デバイスのデザインルールの微細化が進み、ま
た、半導体ウエハについても8インチから12インチへ
と大径化が進み、このような大面積の極薄膜形成技術に
対応すべく急速熱処理装置の開発が緊急の課題となって
きた。
【0003】具体的に説明すると、半導体ウエハのプロ
セス処理では、サーマルバジェット(熱履歴)を小さく
することが必須の条件であり、例えば50〜100Åの
ドーピング処理、ゲート酸化膜やキャパシター絶縁膜の
極薄膜形成においては、急速熱処理すなわち短時間で熱
処理を行うことが不可欠である。また、例えばPN接合
を0.1μm以下と浅くして、低抵抗化を図り、任意形
状表面への接合形成を可能にするためには、接合時の膜
劣化や結晶欠陥の発生を防止する必要があるが、PN接
合の活性領域が狭いために急速熱処理を行うことが必要
である。
【0004】また、例えばLOCOS酸化膜の形成にお
いては、隣接するLOCOS酸化膜の圧縮応力が熱サイ
クルによる相乗効果で拡大し、表面電位の変動、リーク
電流、耐圧等の信頼性の低減が生じやすいが、これを防
止するためには急速熱処理により熱サイクルを低減する
ことが必要である。また、例えば高誘電体材料を使用し
てキャパシター絶縁膜を形成する場合には、メタルオキ
サイド(Ta2 5 等)、ポリイミド(パッシベーショ
ン膜)等の成膜を可能にするメタル成膜とドーピングが
できる複合プロセス処理が可能なシステムが必要とされ
るに至った。
【0005】そして、半導体ウエハの径が8インチから
12インチへと大径化しつつある現状においては、半導
体ウエハの中央部と周辺部との温度差を小さくして均一
に急速熱処理ができ、半導体ウエハに生じやすいスリッ
プ、歪、ソリの低減化を図り、半導体デバイスの製作上
不都合が生じないようにする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば10イ
ンチ以上の大径の半導体ウエハを熱処理する場合には、
半導体ウエハの処理面上で処理ガスの滞留が生じやすい
ため、成膜不良や熱歪が生ずる問題がある。そこで、本
発明者は、熱処理装置の改良とは別に、処理の対象であ
る半導体ウエハ自体の改良により上記問題の解決を図る
べく鋭意研究を重ねたところ、中央部に貫通孔を設ける
というきわめて簡単な構成により、処理面上での処理ガ
スの滞留を防止することができることを見出して本発明
を完成したものである。本発明の目的は、成膜不良や熱
歪を伴うことなく熱処理することが可能な構造の半導体
ウエハを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の半導体ウエハは、中央部に貫通孔を設けた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、半導体ウエハの中央部に貫
通孔を設けたので、半導体ウエハを熱処理する際には、
処理ガスが当該貫通孔を通過するようになって処理面上
における処理ガスの滞留が防止され、良好に成膜するこ
とができる。また、処理ガスの滞留がなくなるので、熱
歪の発生も防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 〔実施例1〕図1は、本実施例に係る半導体ウエハの断
面図であり、1は半導体ウエハ、15は貫通孔である。
半導体ウエハ1は、シリコンからなり、その中央部に貫
通孔15が設けられている。貫通孔15の大きさは、あ
まり大きすぎると歩留りが悪くなるので、例えば5〜2
0mm程度とされる。貫通孔15は、シリコンのインゴ
ットの状態で設けてもよいし、インゴットをスライスし
た後に設けてもよい。また、貫通孔15を形成するため
の手段としては、コアドリル等を用いることができる。
貫通孔15の形状は特に限定されない。例えば図2に示
すような円形状、あるいは三角形状、四角形状等の種々
の形状を採用することができる。
【0010】このような貫通孔15を有する半導体ウエ
ハ1によれば、半導体ウエハ1の熱処理においては、図
3に示すように、処理ガス(矢印で示す)が当該貫通孔
15を通過するようになるので、処理ガスの滞留が防止
され、良好な処理を行うことができる。また、処理ガス
の滞留がなくなるので、処理面の温度の不均一が生ぜ
ず、熱歪の発生も防止することができる。また、図4に
示すように、半導体ウエハ1の熱処理中においては、貫
通孔15の周囲からも放熱(矢印で示す)が促進される
ようになるので、従来においては半導体ウエハ1の中央
部の温度が高くなりがちであったところ、そのような問
題が生ぜず、半導体ウエハ1の全面において均一な温度
で熱処理を行うことが可能となる。
【0011】さらに、図5に示すように、半導体ウエハ
1の貫通孔15を利用して半導体ウエハ1の保持および
位置決めを行うことができるので、ウエハ保持具3の構
造が簡単となる。すなわち、中央部に貫通孔のない従来
の半導体ウエハにおいては、半導体ウエハの外周の裏面
側を3〜5個の保持突起により保持し、さらに半導体ウ
エハの外周縁に対向するようストッパーを設けて位置決
めを行うようにしていたため、ウエハ保持具の構造が複
雑となっていたが、貫通孔15を利用して位置決めする
ことによりストッパーが不要となるので保持構造が簡単
となる。図5において、31は支軸、32は保持突起で
ある。支軸31は貫通孔15に嵌合し得る外径を有して
いる。保持突起32は、半導体ウエハ1の外周に沿って
ほぼ均等に離間した位置に合計3〜5個設けられてお
り、半導体ウエハ1の裏面側に当接して、当該半導体ウ
エハ1を保持している。この保持突起32の先端すなわ
ち半導体ウエハ1に接触する端部には、1.0mmφ程
度の丸みが設けられている。
【0012】また、図6に示すように、多数枚の半導体
ウエハ1を縦に並列に配置して、バッチ式で熱処理を行
う場合には、各半導体ウエハ1の貫通孔15に処理ガス
のノズル16を挿通させ、隣接する半導体ウエハ1,1
間の間隙に矢印で示すように処理ガスを供給することが
可能となり、処理ガスの流れをスムーズにすることがで
きる。この場合、半導体ウエハ1を固定してノズル16
を回転させるようにしてもよいし、ノズル16を固定し
て半導体ウエハ1を回転させるようにしてもよい。ま
た、エッチング処理する場合においても、エッチングガ
スの流れが良好となるため精度の高い処理が可能とな
る。特に、半導体ウエハ1の外径が10インチ以上のも
のにおいて上記効果が顕著に発揮される。
【0013】〔実施例2〕図7は、本実施例に係る半導
体ウエハ1の平面図であり、本実施例では、貫通孔15
を異方性のある形状としたものである。すなわち、貫通
孔15は、円形状の大径の孔17の周囲の一部に円形状
の小径の孔18を設けた形状になっている。この小径の
孔18は例えば半導体ウエハ1の結晶方法を示す目印と
なるものである。従って、このような半導体ウエハ1に
よれば、結晶方向を示すオリエンテーションフラット
(点線で示す)やノッチ等を形成する必要がないという
利点がある。
【0014】次に、本発明の半導体ウエハを用いて熱処
理する場合の具体的態様について説明する。図8は、酸
化・拡散処理を行う場合に好適な熱処理装置の概略を示
す。半導体ウエハ1の貫通孔15がウエハ保持具3の中
央に一体的に形成された支軸31に係合するとともに、
半導体ウエハ1の処理面11とは反対の裏面がウエハ保
持具3の周縁部に形成された3〜5個の保持突起32に
当接し、これによって半導体ウエハ1が水平の姿勢に保
持されている。このウエハ保持具3は、例えば高純度炭
化ケイ素(SiC)等のように耐熱性が優れ、かつ、汚
染の少ない材料により構成することが好ましい。特に、
高純度炭化ケイ素(SiC)は石英(SiO2 )よりも
耐熱性が優れており、約1200℃の高温にも十分に耐
えることができるので、酸化・拡散処理用の材料として
好適なものである。
【0015】半導体ウエハ1の処理面11に対向するよ
う例えば直上部において面状発熱源2が保温材4の上部
内壁に固定配置されている。面状発熱源2と半導体ウエ
ハ1との最短離間距離Lは、装置を小型化する観点から
は短い方がよいが、大面積の半導体ウエハ1の全面を均
一な温度で加熱する観点からは長い方がよい。具体的に
は、両条件をある程度満足し得る距離、例えば50〜1
50mm程度とされる。ここで「最短離間距離」とは、
半導体ウエハ1の接近が停止されて静止した状態でプロ
セス処理されるときの所定位置から面状発熱源2までの
距離をいう。
【0016】この面状発熱源2は、例えば二ケイ化モリ
ブデン(MoSi2)、鉄(Fe)とクロム(Cr)と
アルミニウム(Al)の合金線であるカンタル(商品
名)線等の抵抗発熱体を面状に配置することにより構成
することができる。特に、二ケイ化モリブデン(MoS
2 )は約1800℃の高温にも十分に耐えることがで
きるので、酸化・拡散処理のための装置の材料としては
好適である。
【0017】この面状発熱源2の発熱面は、半導体ウエ
ハ1の処理面と同様の形態、すなわち円形状であること
が好ましく、また、その外径が半導体ウエハ1の外径の
2倍以上であることが好ましい。このような条件を満た
す面状発熱源2によれば、半導体ウエハ1の中央部と周
辺部との間の温度差を十分に小さくすることができ、半
導体ウエハ1の全面をさらに均一な温度で熱処理するこ
とができる。
【0018】面状発熱源2の温度は、半導体ウエハ1の
最高使用温度よりも100〜300℃高いことが好まし
い。面状発熱源2は加熱制御部(図示省略)により駆動
されるが、その温度コントロールは、面状発熱源2の適
宜の位置に熱電対等の温度センサー(図示省略)を配置
して、これよりの検出信号に基づいて行うことができ
る。
【0019】また、面状発熱源2と半導体ウエハ1との
間に面状の均熱部材(図示省略)を配置するようにして
もよい。この均熱部材は、面状発熱源2に発熱ムラが存
在する場合にこの発熱ムラを解消して半導体ウエハ1に
向かう放射熱を十分に垂直方向に制御するものである。
また、均熱部材を例えば高純度炭化ケイ素(SiC)等
のように汚染の少ない材料により構成し、さらにこの均
熱部材により面状発熱源2を処理空間から完全に隔離す
ることにより、面状発熱源2が汚染の原因となる重金属
を含む材料により構成されている場合にも、当該重金属
による汚染を有効に防止することができる。
【0020】この均熱部材は半導体ウエハ1の処理面1
1に対向するよう配置され、その外径は面状発熱源2の
場合と同様に半導体ウエハ1の外径の2倍以上であるこ
とが好ましい。また、この均熱部材は、その中央部の肉
厚が周辺部の肉厚より厚いことが好ましい。このような
肉厚とすることにより、半導体ウエハ1の周辺部の熱放
散を少なくして中央部と周辺部との間の温度の均一性を
さらに高めることができる。また、この均熱部材は、そ
の周辺部が半導体ウエハ1に接近する方向に湾曲する形
態としてもよい。このような湾曲した周辺部を有するこ
とにより、半導体ウエハ1の周辺部の熱放散を少なくし
て中央部と周辺部との温度差を小さくすることができ
る。
【0021】図8の5は移動機構であり、この移動機構
5は、ウエハ保持具3を面状発熱源2に対して急速に接
近移動させ、次いで急速に後退移動させるものであり、
モータ51と、駆動軸52と、駆動アーム53とにより
構成されている。モータ51は駆動軸52に連結されて
いて、モータ51により駆動軸52が回転制御される。
駆動軸52にはネジが設けられており、このネジを介し
て駆動アーム53の一端と螺合されている。駆動アーム
53の他端は後述するモータ61を介してウエハ保持具
3に連結されている。モータ51が駆動軸52を回転さ
せると、この駆動軸52に設けられたネジの作用により
駆動アーム53が上昇または下降移動し、この駆動アー
ム53の移動に伴ってウエハ保持具3が上昇または下降
移動する。従って、モータ51の回転を制御回路により
制御することにより、ウエハ保持具3の上昇速度または
下降速度を適宜調整することができる。ウエハ保持具3
の移動距離は例えば300〜600mm程度であり、移
動速度は50〜200mm/sec以上の急速とするの
が好ましい。
【0022】酸化・拡散処理における熱処理モードの一
例について説明すると、面状発熱源2の温度を例えば1
300℃の一定温度とした状態で、窒素ガス(N2 )を
流しながら、半導体ウエハ1の温度が室温から約500
℃に到達するように、例えば200mm/secの上昇
速度でウエハ保持具3を上昇移動させる。半導体ウエハ
1の温度が約500℃に到達したら、さらに半導体ウエ
ハ1の温度が約1200℃に到達するように、例えば1
00mm/secの上昇速度でウエハ保持具3をさらに
上昇移動させる。半導体ウエハ1の温度が約1200℃
に到達したら、ウエハ保持具3を当該位置に固定した状
態で、窒素ガスの供給を停止し、次いで酸素ガス
(O2 )を供給しながら、酸化・拡散処理を行う。酸化
・拡散処理が終了したら、上記の工程を逆の順番で繰返
すことにより、半導体ウエハ1の温度を室温まで冷却す
る。
【0023】半導体ウエハ1の酸化・拡散処理中は、回
転機構6により半導体ウエハ1がその貫通孔15を軸と
して回転移動される。回転機構6において、61はモー
タであり、半導体ウエハ1をウエハ保持具3と共に回転
するものである。
【0024】図8の保温材4は、例えばアルミナセラミ
ックスからなり、半導体ウエハ1の移動方向に沿って適
正な温度勾配をもたせるために、下部に向かうに従って
肉厚が薄くなっている。すなわち、下部に至るほど保温
効果を少なくしている。保温材4の下端部には、熱処理
の終了後に半導体ウエハ1を急速に冷却するための冷却
手段(図示省略)を設けることが好ましい。冷却手段と
しては、アンモニア、二硫化イオウ、水等の冷媒を用い
ることができる。冷媒の潜熱を利用して例えば300〜
400℃の温度に冷却することが好ましい。保温材4の
内径は、半導体ウエハ1の温度を考慮して定めることが
好ましいが、例えば半導体ウエハ1が10インチの場合
には、その2倍程度の500〜600mmφ程度が好ま
しい。
【0025】図8の7は処理容器であり、例えば石英
(SiO2 )等により形成することができる。この処理
容器7は下端に開口を有する筒状の形態を有しており、
ウエハ保持具3および半導体ウエハ1を面状発熱源2お
よび保温材4から隔離して半導体ウエハ1の雰囲気を外
部から分離するものである。
【0026】図8の8はガス導入管であり、その一端が
処理容器7の下部から外部に突出し、その他端が処理容
器7の内部において上方に伸長して半導体ウエハ1の斜
め上方に位置されている。このガス導入管8は、処理容
器7に対して例えばOリングをネジにより締め付けるこ
とにより気密に固定されている。
【0027】図8の9はガス排出管であり、処理容器7
の下部において処理容器7の内外を貫通するように設け
られている。移動機構5によってウエハ保持具3が上昇
し、半導体ウエハ1が完全に処理容器7内に収納された
状態で、処理容器7がすべて密閉された状態となるよう
にしている。ガス導入管8から処理容器7内にプロセス
ガスを導入し、面状発熱源2による放射熱によって処理
容器7内の温度を酸化・拡散処理に必要な所定温度にす
る。処理容器7内の温度は、面状発熱源2からの距離が
一定であれば、一定の温度となるので、半導体ウエハ1
の最高位置(静止位置)をあらかじめ設定しておくこと
により、酸化・拡散処理に必要な所定温度(例えば12
00℃)とすることができる。半導体ウエハ1は、加熱
下でのプロセスガスの反応により酸化・拡散処理がなさ
れる。
【0028】その結果、半導体ウエハ1にスリップ、
歪、ソリ等が生ぜず、信頼性の高い熱処理が可能とな
り、また、最近の半導体デバイスのデザインルールの微
細化、半導体ウエハの大径化に対応した急速熱処理が可
能となる。従って、例えば50〜100Åのドーピング
処理、ゲート酸化膜やキャパシター絶縁膜の極薄膜形
成、0.1μm以下の浅いPN接合の形成、LOCOS
酸化膜の形成、高誘電体材料を使用したキャパシター絶
縁膜の形成等の種々の熱処理において、著しく優れた効
果を発揮する。
【0029】図9は、CVD処理を行う場合に好適な熱
処理装置の概略を示す。ウエハ保持具3、移動機構5、
回転機構6は、図8と同様の構成である。面状発熱源2
は、その周辺部が半導体ウエハ1に接近する方向に湾曲
した形態を有している。これにより半導体ウエハ1の周
辺部の放熱を抑制することができ、半導体ウエハ1の全
面の温度をさらに均一化することができる。保温材4の
上部内壁は、面状発熱源2の湾曲した周辺部を受容し得
る形態となっている。
【0030】処理容器7は、外管71と内管72とを備
えた二重管構造になっており、外管71は、石英(Si
2 )等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞され、下端
に開口を有する円筒状の形態である。内管72は、上端
および下端の両端に開口を有する円筒状の形態を有し、
外管71内に間隔をおいて同心円状に配置されている。
内管72の上部開口から上昇したガスは、内管72と外
管71との間の間隙を介して系外へ排出されるようにな
っている。外管71および内管72の下端開口には、例
えばステンレス等よりなるマニホールド73が係合さ
れ、このマニホールド73に外管71および内管72が
保持されている。このマニホールド73は基台(図示省
略)に固定されている。
【0031】外管71の下端部およびマニホールド73
の上部開口端部には、それぞれ環状のフランジ71Aお
よび73Aが設けられ、フランジ71A,73A間には
弾性部材よりなるOリング74が配置され、両者の間が
気密封止されている。内管72の下端部は、マニホール
ド73の内壁の中段より内方へ突出させて形成した保持
部75により保持されている。
【0032】マニホールド73の下段の一側には、上方
の熱処理部に向けて屈曲された例えば石英からなる第1
のガス導入管76がシール部材(図示省略)を介して貫
通しており、処理容器7内に成膜用ガス、例えばジクロ
ルシラン(SiH2 Cl2 )ガスが供給されるようにな
っている。この第1のガス導入管76は、ガス供給源
(図示省略)に接続されている。マニホールド73の下
段の他側には、上方の熱処理部に向けて屈曲された例え
ば石英からなる第2のガス導入管77がシール部材(図
示省略)を介して貫通しており、処理容器7内に成膜用
ガス、例えばアンモニア(NH3 )ガスが供給されるよ
うになっている。この第2のガス導入管77は、ガス供
給源に接続されている。
【0033】マニホールド73の上段には、真空ポンプ
(図示省略)等の排気系に接続された排気管78が接続
されており、内管72と外管71との間の間隙を流下す
る処理済ガスを系外に排出し、処理容器7内を所定の圧
力の減圧雰囲気に設定し得るようになっている。マニホ
ールド73の下端開口部には、例えばステンレス等より
なる円盤状のキャップ部79が、弾性部材よりなるOリ
ング80を介して気密封止可能に着脱自在に取付けられ
ている。
【0034】このキャップ部79のほぼ中心部には、例
えば磁気シールにより気密な状態で回転可能な回転軸6
2が貫通している。この回転軸62はウエハ保持具3の
回転軸であって、その下端部には、これを所定の速度で
もって回転させるためのモータ61が接続されている。
このモータ61は、移動機構5の駆動アーム53に固定
されており、駆動アーム53の昇降により、キャップ部
79と回転軸62とが一体的に昇降して、ウエハ保持具
3をロード、アンロードするようになっている。
【0035】図9の熱処理装置を用いたCVD処理の一
例を説明すると、まず、移動機構5によりウエハ保持具
3を下降させてアンロードにする。ウエハ保持具3に1
枚の半導体ウエハ1を保持する。次いで、面状発熱源2
を駆動して発熱させ、ウエハ保持具3の最高位置の雰囲
気を例えば700℃の均熱状態にする。移動機構5によ
り、ウエハ保持具3を上昇させて処理容器7内にロード
し、処理容器7の内部温度を例えば700℃に維持す
る。処理容器7内を所定の真空状態まで排気した後、回
転機構6により、ウエハ保持具3を回転させてその上に
保持された半導体ウエハ1を一体的に回転させる。
【0036】同時に、第1のガス導入管76から成膜用
ガス例えばジクロルシラン(SiH2 Cl2 )ガスを供
給し、第2のガス導入管77から成膜用ガス例えばアン
モニア(NH3 )ガスを供給する。供給された成膜用ガ
スは、処理容器7内を上昇し、半導体ウエハ1の上方か
ら半導体ウエハ1に対して均等に供給される。処理容器
7内は、排気管78を介して排気され、0.1〜0.5
Torrの範囲内、例えば0.5Torrになるように
圧力が制御され、所定時間成膜処理を行う。
【0037】このようにして成膜処理が終了すると、次
の半導体ウエハの成膜処理に移るべく、処理容器7内の
処理ガスをN2 等の不活性ガスと置換するとともに、内
部圧力を常圧まで高め、その後、移動機構5によりウエ
ハ保持具3を下降させて、ウエハ保持具3および処理済
の半導体ウエハ1を処理容器7から取り出す。処理容器
7からアンロードされたウエハ保持具3上の処理済の半
導体ウエハ1は、未処理の半導体ウエハと交換され、再
度前述と同様にして処理容器7内にロードされ、成膜処
理がなされる。
【0038】図9に示した熱処理装置において、ウエハ
保持具3を固定して、面状発熱源2を昇降させるように
してもよい。また、処理済の半導体ウエハ1を取り出す
際には、まず、面状発熱源2と保温材4と外管71とを
上昇させ、次いで、内管72を上昇させるようにするこ
とが好ましい。このようにウエハ保持具3を固定する場
合には、半導体ウエハ1が受ける機械的衝撃力が少なく
なるので、半導体ウエハ1上の薄膜にダメージを与えな
いようにすることができ、また、マニホールド73を移
動させる必要がないことから、装置の構成を簡単にする
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体ウ
エハによれば、中央部に貫通孔を設けたので、処理面上
での処理ガスの滞留を防止することができ、成膜不良や
熱歪を伴うことなく熱処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る半導体ウエハの断面図である。
【図2】半導体ウエハの平面図である。
【図3】半導体ウエハの処理面における処理ガスの流れ
を示す説明図である。
【図4】半導体ウエハの放熱方向を示す説明図である。
【図5】半導体ウエハの保持の態様を示す説明図であ
る。
【図6】バッチ式処理を行う場合の処理ガスの流れを示
す説明図である。
【図7】実施例2に係る半導体ウエハの平面図である。
【図8】酸化・拡散処理を行う場合に好適な熱処理装置
の概略図である。
【図9】CVD処理を行う場合に好適な熱処理装置の概
略図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 15 貫通孔 16 処理ガスのノズル 17 大径の
孔 18 小径の孔 2 面状発
熱源 3 ウエハ保持具 31 支軸 32 保持突起 4 保温材 5 移動機構 51 モータ 52 駆動軸 53 駆動ア
ーム 6 回転機構 61 モータ 62 回転軸 7 処理容
器 71 外管 72 内管 73 マニホールド 71A フラン
ジ 73A フランジ 74 Oリン
グ 75 保持部 76 第1の
ガス導入管 77 第2のガス導入管 78 排気管 79 キャップ部 8 ガス導
入管 80 Oリング 9 ガス排
出管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に貫通孔を設けたことを特徴とす
    る半導体ウエハ。
JP22969791A 1991-08-16 1991-08-16 半導体ウエハ Withdrawn JPH0547615A (ja)

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