JP3119706B2 - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents

熱処理装置および熱処理方法

Info

Publication number
JP3119706B2
JP3119706B2 JP03351331A JP35133191A JP3119706B2 JP 3119706 B2 JP3119706 B2 JP 3119706B2 JP 03351331 A JP03351331 A JP 03351331A JP 35133191 A JP35133191 A JP 35133191A JP 3119706 B2 JP3119706 B2 JP 3119706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
processing
heating source
temperature
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03351331A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05166740A (ja
Inventor
靖司 八木
聡 河内
亘 大加瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP03351331A priority Critical patent/JP3119706B2/ja
Priority to US07/987,024 priority patent/US5429498A/en
Publication of JPH05166740A publication Critical patent/JPH05166740A/ja
Priority to US08/341,047 priority patent/US5651670A/en
Priority to US08/410,538 priority patent/US5662469A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3119706B2 publication Critical patent/JP3119706B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理装置および熱処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造において
は、半導体ウエハの酸化拡散処理、CVD処理等が行わ
れる。特に、最近においては、0.4μmから0.2μ
mへと半導体デバイスのデザインルールの微細化が進
み、また、半導体ウエハについても8インチから12イ
ンチへと大径化が進み、このような大面積の極薄膜形成
技術に対応すべく急速熱処理装置の開発が緊急の課題と
なっている。
【0003】具体的に説明すると、半導体ウエハのプロ
セス処理では、サーマルバジェット(熱履歴)を小さく
することが必須の条件であり、例えば50〜100Åの
ドーピング処理、ゲート酸化膜やキャパシター絶縁膜の
極薄膜形成においては、急速熱処理すなわち短時間で熱
処理を行うことが不可欠である。また、例えばPN接合
を0.1μm以下と浅くして、低抵抗化を図り、任意形
状表面への接合形成を可能にするためには、接合時の膜
劣化や結晶欠陥の発生を防止する必要があるが、PN接
合の活性領域が狭いために急速熱処理を行うことが必要
である。
【0004】また、例えばLOCOS酸化膜の形成にお
いては、隣接するLOCOS酸化膜の圧縮応力が熱サイ
クルによる相乗効果で拡大し、表面電位の変動、リーク
電流、耐圧等の信頼性の低減が生じやすいが、これを防
止するためには急速熱処理により熱サイクルを低減する
ことが必要である。また、例えば高誘電体材料を使用し
てキャパシター絶縁膜を形成する場合には、メタルオキ
サイド(Ta2 5 等)、ポリイミド(パッシベーショ
ン膜)等の成膜を可能にするメタル成膜とドーピングが
できる複合プロセス処理が可能なシステムが必要とされ
るに至った。
【0005】そして、半導体ウエハの径が8インチから
12インチへと大径化しつつある現状においては、半導
体ウエハの中央部と周辺部との温度差を小さくして均一
に急速熱処理ができ、半導体ウエハに生じやすいスリッ
プ、歪、ソリの低減化を図り、半導体デバイスの製作上
不都合が生じないようにする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の縦型の
バッチ処理型熱処理装置においては、石英製のウエハボ
ートに積層収納された半導体ウエハを取り囲むように筒
状の発熱源を配置して、半導体ウエハの周辺部から中央
部に向かって加熱するようにしているため、半導体ウエ
ハを急速に加熱しようとすると、半導体ウエハの中央部
と周辺部との間に大きな温度勾配が生じて、均一な熱処
理ができない問題がある。このような事情から、本発明
者は、処理容器内に配置された半導体ウエハの処理面に
対向するよう面状発熱源を配置することにより、半導体
ウエハの面内温度の均一化を図る技術について鋭意研究
を重ねてきたところ、このような面状発熱源だけでは、
処理容器内における処理ガスの滞留によって、半導体ウ
エハの下降時または上昇時において、半導体ウエハの面
内温度の均一性が十分とならない問題が生じた。
【0007】そこで、半導体ウエハの昇降中において当
該半導体ウエハを側部から加熱するために処理容器の外
周を取囲むよう補助加熱源を配置したところ、半導体ウ
エハの面内温度の均一性が改善された。しかし、さらに
面内温度の均一性を高めるためには、補助加熱源を配置
するのみでは不十分であることが判明した。本発明の目
的は、被処理体の熱処理中および移動中における面内温
度の均一性を高めることができる熱処理装置および熱処
理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、以下の特徴を有する。 (1)本発明の熱処理装置は、広域の処理空間と狭域の
昇降温空間を有する処理容器と、面状の被処理体を保持
する被処理体保持手段と、この被処理体保持手段により
広域の処理空間に位置された面状の被処理体の処理面に
対向するように配置されたメイン加熱源と、広域の処理
空間および狭域の昇降温空間をそれぞれ取囲むよう配置
された広域の補助加熱源および狭域の補助加熱源と、被
処理体保持手段により保持された被処理体の温度を検出
する温度検出手段と、被処理体の検出温度に基づいて制
御しながら被処理体保持手段を処理容器の内外に移動さ
せる移動手段とを備えてなることを特徴とする。 (2)前記(1)の被処理体保持手段が、支柱と、この
支柱から伸びる先端部を有する少なくとも3本の保持部
と、少なくとも3つの位置決め部とを備えてなり、被処
理体の裏面が前記保持部の先端部に当接されて保持され
ることを特徴とする。
【0009】(3)前記(1)の被処理体保持手段が、
管状の支柱と、この支柱内を貫通して伸びる閉塞先端部
を有する少なくとも3本の管状の保持部と、少なくとも
3つの位置決め部とを備えてなり、前記(1)の温度検
出手段が、前記被処理体保持手段における管状の保持部
の閉塞先端部の内壁に当接配置された温度センサーと、
この温度センサーに接続され、当該管状の保持部内を通
過して外部の制御回路に接続される配線部とを備えてな
り、被処理体の裏面が前記保持部の閉塞先端部に当接さ
れて保持されることを特徴とする。 (4)前記(1)の熱処理装置を用いた熱処理方法にお
いて、メイン加熱源の入力電力を一定にした状態で、メ
イン加熱源に対する被処理体の静止位置を変化させて熱
処理を行うことを特徴とする。
【0010】
【作用】前記(1)の熱処理装置によれば、被処理体の
熱処理中は、広域の処理空間においてメイン加熱源と広
域の補助加熱源により加熱されるので、面内温度の均一
性が十分に維持される。また、被処理体の移動中は、メ
イン加熱源から遠ざかるにつれて被処理体の周辺部の放
熱が大きくなりやすいが、昇降温空間を狭域としてガス
の滞留を防止し、狭域の補助加熱源により被処理体に接
近した状態で加熱するので、周辺部の放熱が抑制され、
面内温度の均一性が高くなる。しかも、温度検出手段に
より被処理体の温度を検出しながら、移動手段により被
処理体を制御しながら移動させるので、被処理体の移動
時においても面内温度の均一性が高くなる。前記(2)
の熱処理装置によれば、被処理体保持手段が、熱容量の
小さい構造であるため、被処理体の温度を高い精度で検
出することができる。前記(3)の熱処理装置によれ
ば、温度センサーの配線部が被処理体保持手段における
管状の保持部内を通過するように配設されているため、
被処理体保持手段を移動させる際になんら障害にならな
い。前記(4)の熱処理方法によれば、メイン加熱源の
入力電力を一定にした状態で、メイン加熱源に対する被
処理体の静止位置を変化させて熱処理を行うので、処理
温度の異なる複数の処理を大きな自由度で行うことがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、以
下の実施例は面状の被処理体として半導体ウエハを使用
した例であるが、本発明においては、半導体ウエハに限
定されることはなく、例えばLCD等のようにその他の
面状の被処理体を用いることもできる。
【0012】〔実施例1〕本実施例は請求項1に対応す
る実施例であり、半導体ウエハの酸化拡散処理に好適な
熱処理装置について説明する。図1は本実施例に係る熱
処理装置の概略図である。1は被処理体としての半導体
ウエハ、2は処理容器、3は被処理体保持手段、4はメ
イン加熱源、5Aは広域の補助加熱源、5Bは狭域の補
助加熱源、6は温度検出手段、7は移動手段、8は蓋部
材、9は断熱材である。
【0013】処理容器2は、耐熱性の高い材料、例えば
高純度石英(SiO2 )等により形成され、下端に開口
を有する筒状の形態を有する。処理容器2内において、
21は狭域の昇降温空間(出入口側空間)、22は広域
の処理空間である。処理空間22は半導体ウエハ1が静
止されて熱処理される空間であり、温度の安定化を図る
ために広域とされている。昇降温空間21は半導体ウエ
ハ1が昇降するための空間であり、昇降時における半導
体ウエハ1の面内温度の均一化を図るために絞り込まれ
て狭域とされている。本実施例では、処理容器2自体を
絞り込むことにより狭域の昇降温空間21が形成されて
いるが、一様な径の筒状の処理容器2を用いて、処理容
器2の内部に絞り込むための部材を配置して昇降温空間
21を狭域としてもよい。
【0014】メイン加熱源4は、広域の処理空間22に
位置された半導体ウエハ1の処理面11に対向するよう
断熱材9の上部内壁に固定配置されている。このメイン
加熱源4は、面状の形態を有しており、例えば二ケイ化
モリブデン(MoSi2 )、鉄(Fe)とクロム(C
r)とアルミニウム(Al)の合金線であるカンタル
(商品名)線等の抵抗発熱体を面状に配置することによ
り構成することができる。例えば二ケイ化モリブデン
(MoSi2 )は、単線として使用することができ、カ
ンタル線はコイルとして使用することができる。特に、
二ケイ化モリブデン(MoSi2 )は約1800℃の高
温にも十分に耐えることができるので、酸化拡散処理装
置用の材料としては好適である。
【0015】メイン加熱源4の発熱面は、半導体ウエハ
1の処理面11と同様の形態、すなわち円形状であるこ
とが好ましい。また、メイン加熱源4の外径は半導体ウ
エハ1の外径の2倍以上であることが好ましい。メイン
加熱源4の発熱面は、半導体ウエハ1と平行に配置され
ることが好ましい。メイン加熱源4の発熱面は、全体が
一様な平面であってもよいし、周辺部が半導体ウエハ1
に接近する方向に湾曲していてもよい。
【0016】広域の処理空間22を取囲むよう広域の補
助加熱源5Aが配置され、狭域の昇降温空間21を取囲
むよう狭域の補助加熱源5Bが配置されている。すなわ
ち、広域の補助加熱源5Aと処理空間22における半導
体ウエハ1との距離よりも、狭域の補助加熱源5Bと移
動中の半導体ウエハ1との距離の方が短くなっている。
このように補助加熱源からの距離を変化させることによ
り、半導体ウエハ1の熱処理中および昇降中における面
内温度の均一化を図ることができる。補助加熱源5Aお
よび5Bは、例えばメイン加熱源4と同様の抵抗発熱体
を用いて構成することができる。
【0017】被処理体保持手段3は、半導体ウエハ1を
保持するためのものであり、例えば高純度炭化ケイ素
(SiC)等のように耐熱性が優れ、かつ、汚染の少な
い材料により構成することが好ましい。特に、高純度炭
化ケイ素(SiC)は石英(SiO2 )よりも耐熱性が
優れており、約1200℃の高温にも十分に耐えること
ができるので、酸化拡散処理装置用の材料として好適な
ものである。
【0018】温度検出手段6は、例えば半導体ウエハ1
の裏面12に当接するよう配置された熱電対等の温度セ
ンサーにより構成することができる。
【0019】移動手段7は、温度検出手段6により検出
された半導体ウエハ1の検出温度に基づいて制御しなが
ら被処理体保持手段3を処理容器2の内外に移動させる
ものである。すなわち、熱処理に際しては、移動手段7
により被処理体保持手段3に保持された半導体ウエハ1
が処理空間22に急速に上昇させられ、熱処理後は、移
動手段7により被処理体保持手段3に保持された半導体
ウエハ1が昇降温空間21を通過して処理容器2の外部
に急速に下降させられる。検出温度に基づく制御方法と
しては、被処理体保持手段3の上昇速度または下降速度
を調整する方法がある。被処理体保持手段3の移動距離
は例えば300〜600mm程度であり、移動速度は1
000mm/min以上の急速とするのが好ましい。移
動手段7の構成は、特に限定されないが、図1では、モ
ータ71と、駆動軸72と、駆動アーム73とにより構
成されている。モータ71は駆動軸72に連結され、こ
の駆動軸72にはネジが設けられており、このネジを介
して駆動アーム73の一端と螺合されている。モータ7
1が駆動軸72を回転させると、この駆動軸72に設け
られたネジの作用により駆動アーム73が上昇または下
降移動し、この駆動アーム73の移動に伴って被処理体
保持手段3が上昇または下降移動する。
【0020】半導体ウエハ1の熱処理中は、回転機構7
4により半導体ウエハ1がその中心を軸として回転移動
されることが好ましい。この回転機構は、例えばモータ
により構成することができる。
【0021】断熱材9は、例えばアルミナセラミックス
からなり、メイン加熱源4および補助加熱源5Aおよび
5Bを取囲むように配置されている。
【0022】処理容器2には、ガス導入管23およびガ
ス排出管24が接続され、プロセスガスの導入および排
気が行われる。
【0023】酸化拡散処理時においては、ガス導入管2
3から処理容器2内にプロセスガスを導入し、メイン加
熱源4および広域の補助加熱源5Aによる放射熱によっ
て処理容器2の処理空間22における温度を酸化拡散処
理に必要な所定温度に設定する。半導体ウエハ1の昇降
時は、狭域の補助加熱源5Bによって、処理容器2の狭
域の昇降温空間21内の温度を200〜300℃に設定
する。
【0024】蓋部材8は、別個の移動手段75により、
処理容器2に対して上昇または下降される。この移動手
段75は、前記の移動手段7と同様にして構成すること
ができる。
【0025】25は例えば炭化ケイ素(SiC)からな
る遮蔽部材であり、補助加熱源5Aおよび5Bからの金
属(K,Fe,Cu,Ca,Na,Al等)の混入を防
止するものである。
【0026】本実施例の熱処理装置によれば、以下の作
用効果が奏される。 (1)半導体ウエハ1の熱処理中は、広域の処理空間2
2においてメイン加熱源4と広域の補助加熱源5Aによ
り加熱されるので、面内温度の均一性が十分に維持され
る。 (2)半導体ウエハ1の移動中は、メイン加熱源4から
遠ざかるにつれて半導体ウエハ1の周辺部の放熱が大き
くなりやすいが、昇降温空間21を狭域としてガスの滞
留を防止し、狭域の補助加熱源5Bにより半導体ウエハ
1に接近した状態で加熱するので、周辺部の放熱が抑制
され、面内温度の均一性が高くなる。 (3)温度検出手段6により半導体ウエハ1の温度を検
出しながら、移動手段7により半導体ウエハ1を制御し
ながら移動させるので、半導体ウエハ1の移動時におい
て面内温度の均一性が高くなる。 (4)処理容器2自体を絞り込むことにより、蓋部材8
との気密シールも構造的に容易となる。
【0027】〔実施例2〕本実施例は、請求項2に対応
する実施例であり、実施例1の被処理体保持手段3とし
て、図2に示す特定の構造のものを用いる。すなわち、
本実施例の被処理体保持手段3は、小径棒状の支柱31
と、この支柱31から伸びる先端部32Aを有する少な
くとも3本の小径棒状の保持部32と、少なくとも3つ
の位置決め部34とを備えてなる。33は必要に応じて
設けられる環状の補強部である。保持部32の先端側は
この補強部33に連結され、位置決め部34が補強部3
3に固定されている。半導体ウエハ1は、その裏面12
が保持部32の先端部32Aに当接されて保持されてい
る。半導体ウエハ1の裏面12には、熱電対等の温度セ
ンサーからなる温度検出手段6が設けられている。先端
部32Aの形状は円形状、平坦状、テーパー状等のいず
れの形態であってもよい。この被処理体保持手段3の全
体は、例えば高純度石英(SiO2 )から構成されてい
る。保持部32の数は最低3本あれば、半導体ウエハ1
の保持が可能である。支柱31の出入口側部分は、例え
ばOリング35を介して蓋部材8に対して気密にシール
されている。本実施例の熱処理装置によれば、被処理体
保持手段3の全体が熱容量の小さい構造であるため、温
度検出手段6による検出精度が高くなる。従って、半導
体ウエハ1の温度を高い精度で検出することができる。
【0028】〔実施例3〕本実施例は、請求項3に対応
する実施例であり、実施例1の被処理体保持手段3およ
び温度検出手段6として、図3に示す特定の構造のもの
を用いる。すなわち、本実施例の被処理体保持手段3
は、小径管状の支柱31と、この支柱31内を貫通して
伸びる閉塞先端部32Bを有する少なくとも3本の小径
管状の保持部32と、少なくとも3つの位置決め部34
とを備えてなる。33は必要に応じて設けられる環状の
補強部である。保持部32の先端側はこの補強部33に
連結され、位置決め部34が補強部33に固定されてい
る。また、本実施例の温度検出手段6は、被処理体保持
手段3における小径管状の保持部32の閉塞先端部32
Bの内壁に当接配置された温度センサー61と、この温
度センサー61に接続され、当該小径管状の保持部32
内を通過して外部の制御回路(図示省略)に接続される
配線部62とを備えてなる。
【0029】半導体ウエハ1は、その裏面12が保持部
32の閉塞先端部32Bに当接されて保持されている。
閉塞先端部32Bの形状は円形状、平坦状、テーパー状
等のいずれの形態であってもよい。この被処理体保持手
段3の全体は、例えば高純度石英(SiO2 )から構成
されている。保持部32の数は最低3本あれば、半導体
ウエハ1の保持が可能であるが、半導体ウエハ1の中央
部と周辺部の温度を検出するために、中央部に当接する
1本の保持部32と、周辺部の3箇所において当接する
3本の保持部32の合計4本を設けることが好ましい。
支柱31の出入口側部分は、例えばOリング35を介し
て蓋部材8に対して気密にシールされている。本実施例
の熱処理装置によれば、温度センサー61の配線部62
が被処理体保持手段3における小径管状の保持部32内
を通過するように配設されているため、被処理体保持手
段3を移動させる際になんら障害にならない。従って、
半導体ウエハ1の静止中のみならず、昇降中においても
円滑に温度を測定することができる。
【0030】〔実施例4〕本実施例は、請求項4に対応
する実施例であり、実施例1の熱処理装置を用いた熱処
理方法において、メイン加熱源4の入力電力を一定にし
た状態で、図4において実線と点線で示すように、メイ
ン加熱源4に対する半導体ウエハ1の静止位置を変化さ
せて熱処理を行う。本実施例の熱処理方法によれば、処
理容器2内の温度は、メイン加熱源4からの距離が一定
であれば、一定の温度となるので、半導体ウエハ1の静
止位置をあらかじめ設定しておくことにより、処理温度
の異なる複数の熱処理を迅速にかつ大きな自由度で行う
ことができる。例えば、図4の実線で示す位置では高温
で熱処理がなされ、点線で示す位置では低温で熱処理が
なされる。
【0031】〔実施例5〕本実施例は、請求項1に対応
する実施例であり、半導体ウエハのCVD処理に好適な
熱処理装置について説明する。図5は本実施例に係る熱
処理装置の概略図である。本実施例では、図1の実施例
において、遮蔽部材25を除去し、ガス導入管およびガ
ス排出管の構成をCVD処理に適合するように変更し、
さらに内管およびマニホールドを設けたほかは実施例1
と同様の構成である。26A,26Bはガス導入管、2
7はガス排出管、28は内管、29はマニホールドであ
る。CVD処理においては、半導体ウエハ1の温度は、
熱処理中、すなわち処理空間22では400〜800
℃、昇降時、すなわち出入口側の昇降温空間21内では
100〜200℃である。本実施例によれば、実施例1
と同様の作用効果が発揮される。
【0032】以上、本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明の熱処理装置は、常圧のプロセス、減圧プロ
セス、真空プロセスのいずれにも適用することができ
る。また、酸化拡散処理、CVD処理のほか、アニール
等の各種の熱処理に適用することができる。また、被処
理体としては、半導体ウエハに限定されず、LCD等の
その他の面状の被処理体であってもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が奏され
る。 (1)請求項1の熱処理装置によれば、被処理体の熱処
理および移動中における面内温度の均一性が向上する。 (2)請求項2の熱処理装置によれば、被処理体の温度
を高い精度で検出することができ、移動手段による制御
の信頼性が高くなる。 (3)請求項3の熱処理装置によれば、被処理体保持手
段を移動させる際に温度検出手段がなんら障害にならな
い。 (4)請求項4の熱処理方法によれば、処理温度の異な
る複数の処理を大きな自由度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る熱処理装置の概略断面
図である。
【図2】本発明の実施例2に係る熱処理装置の要部の概
略断面図である。
【図3】本発明の実施例3に係る熱処理装置の要部の概
略断面図である。
【図4】本発明の実施例4に係る熱処理方法の要部の概
略断面図である。
【図5】本発明の実施例5に係る熱処理装置の概略断面
図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 11 処理面 12 裏面 2 処理容
器 21 狭域の昇降温空間 22 広域の
処理空間 23 ガス導入管 24 ガス排
出管 25 遮蔽部材 26A,26B
ガス導入管 27 ガス排出管 28 内管 29 マニホールド 3 被処理
体保持手段 31 支柱 32 保持部 32A 先端部 32B 閉塞先
端部 33 補強部 34 位置決
め部 4 メイン加熱源 5A 広域の
補助加熱源 5B 狭域の補助加熱源 6 温度検
出手段 61 温度センサー 62 配線部 7 移動手段 71 モータ 72 駆動軸 73 駆動ア
ーム 74 回転機構 75 移動手
段 8 蓋部材 9 断熱材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/22 - 21/24 H01L 21/31 H01L 21/365 H01L 21/38 - 21/40 H01L 21/469 H01L 21/86

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広域の処理空間と狭域の昇降温空間を有
    する処理容器と、 面状の被処理体を保持する被処理体保持手段と、 この被処理体保持手段により広域の処理空間に位置され
    た面状の被処理体の処理面に対向するように配置された
    メイン加熱源と、 広域の処理空間および狭域の昇降温空間をそれぞれ取囲
    むよう配置された広域の補助加熱源および狭域の補助加
    熱源と、 被処理体保持手段により保持された被処理体の温度を検
    出する温度検出手段と、 被処理体の検出温度に基づいて制御しながら被処理体保
    持手段を処理容器の内外に移動させる移動手段とを備え
    てなることを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理体保持手段が、支柱と、この支柱
    から伸びる先端部を有する少なくとも3本の保持部と、
    少なくとも3つの位置決め部とを備えてなり、被処理体
    の裏面が前記保持部の先端部に当接されて保持されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理体保持手段が、管状の支柱と、こ
    の支柱内を貫通して伸びる閉塞先端部を有する少なくと
    も3本の管状の保持部と、少なくとも3つの位置決め部
    とを備えてなり、温度検出手段 が、前記被処理体保持手段における管状の
    保持部の閉塞先端部の内壁に当接配置された温度センサ
    ーと、この温度センサーに接続され、当該管状の保持部
    内を通過して外部の制御回路に接続される配線部とを備
    えてなり、 被処理体の裏面が前記保持部の閉塞先端部に当接されて
    保持されることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の熱処理装置を用いた熱
    処理方法において、 メイン加熱源の入力電力を一定にした状態で、メイン加
    熱源に対する被処理体の静止位置を変化させて熱処理を
    行うことを特徴とする熱処理方法。
JP03351331A 1991-12-13 1991-12-13 熱処理装置および熱処理方法 Expired - Fee Related JP3119706B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03351331A JP3119706B2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 熱処理装置および熱処理方法
US07/987,024 US5429498A (en) 1991-12-13 1992-12-07 Heat treatment method and apparatus thereof
US08/341,047 US5651670A (en) 1991-12-13 1994-11-16 Heat treatment method and apparatus thereof
US08/410,538 US5662469A (en) 1991-12-13 1995-03-24 Heat treatment method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03351331A JP3119706B2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 熱処理装置および熱処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05166740A JPH05166740A (ja) 1993-07-02
JP3119706B2 true JP3119706B2 (ja) 2000-12-25

Family

ID=18416579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03351331A Expired - Fee Related JP3119706B2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 熱処理装置および熱処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3119706B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6345150B1 (en) * 1999-11-30 2002-02-05 Wafermasters, Inc. Single wafer annealing oven
CN110791745B (zh) * 2019-12-12 2024-02-13 上海超导科技股份有限公司 适用于卷对卷连续化带材的正交式辐射辅助传导加热设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05166740A (ja) 1993-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5536918A (en) Heat treatment apparatus utilizing flat heating elements for treating semiconductor wafers
US6331212B1 (en) Methods and apparatus for thermally processing wafers
JP3241401B2 (ja) 急速熱処理装置
JP4365017B2 (ja) 熱処理装置の降温レート制御方法および熱処理装置
JPH05121342A (ja) 熱処理装置
JP3138304B2 (ja) 熱処理装置
JP3119706B2 (ja) 熱処理装置および熱処理方法
JP3281018B2 (ja) 熱処理方法
TW564503B (en) Heat treatment method and device
JP3126455B2 (ja) 熱処理装置
JP3179806B2 (ja) 熱処理方法および熱処理装置
JP3151022B2 (ja) 熱処理装置
JP3464005B2 (ja) 熱処理方法
JP3451097B2 (ja) 熱処理装置
JP2001291710A (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
JP3497317B2 (ja) 半導体熱処理方法およびそれに用いる装置
JP3182532B2 (ja) 熱処理装置
JP3553512B2 (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
JP3507548B2 (ja) 熱処理方法
JP3119708B2 (ja) 熱処理装置および熱処理方法
JP2001284341A (ja) 熱処理方法
JPH05144758A (ja) 熱処理装置
JP2001267258A (ja) 熱処理方法および熱処理装置
JP2002296122A (ja) 熱処理装置および熱処理方法
JPH05206047A (ja) 熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000926

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees