JP2002296122A - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents
熱処理装置および熱処理方法Info
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Abstract
でき、従って、被処理体について、所望の熱処理を急速
的に行うことができる熱処理装置および熱処理方法を提
供することにある。 【解決手段】 熱処理装置は、処理容器内に配置された
被処理体を加熱手段によって加熱することにより所定の
熱処理を行う熱処理装置において、加熱手段を制御する
ための温度データを検出する温度検出器を処理容器内に
備えてなり、温度検出器は、保護管と、この保護管内に
配設された熱電対を備えた温度検出体とにより構成され
ており、前記温度検出体は、熱電対を構成する金属素線
の結合部が板状の受熱体に接続されてなるものである。
熱処理方法は、上記の熱処理装置を用いる熱処理方法で
あって、板状の受熱体が、被処理体と同一の材料よりな
るものである。
Description
熱処理方法に関する。
は、例えば半導体ウエハよりなる被処理体に対して、酸
化、拡散、成膜などの処理を行うために、各種の熱処理
装置が用いられており、例えば複数の被処理体の熱処理
を一度に行うことができるバッチ式の縦型熱処理装置が
知られている。
数枚の被処理体を上下方向に所定間隔で保持させた被処
理体保持具を処理容器内に収容し、この処理容器の周囲
に設けられた筒状ヒータによって、処理容器内に設けら
れた温度検出器により検出された温度データに基づいて
制御された発熱量で被処理体を加熱することにより、被
処理体について所定の熱処理が行われる。
均一な膜質及び特性の良好な成膜等を達成するために、
各半導体ウエハの面内の温度の均一性が高いことに加
え、上下方向の異なる位置に設置されている半導体ウエ
ハ間での温度の均一性が高いことが要求されており、こ
のような要求に対して、処理容器内を上下方向に複数の
加熱領域(ゾーン)に区分し、各々の加熱領域に応じた
発熱量分布で加熱することにより、被処理体の熱処理が
なされている。
検出器は、例えば石英ガラスよりなり、処理容器内を上
方向に伸びる直管状の保護管と、この保護管内において
処理容器の加熱領域の各々に対応する位置に配置された
熱電対とにより構成されており、これにより、処理容器
内の各々の加熱領域に対応した位置の温度が検出され、
検出された温度データに基づいて加熱手段の発熱量分布
が調整される。図6に示すように、熱電対60は、例え
ば、白金よりなる金属素線61Aと、白金ロジウム合金
よりなる金属素線61Bとが組み合わされてなり、各々
の金属素線61A、61Bには、例えばアルミナセラミ
ックスよりなるスリーブ状の絶縁部材62A、62B
が、金属素線61A、61Bが挿通された状態で設けら
れている。そして、金属素線61A、61Bは、リード
線として保護管65内を伸びて外部に導かれ、制御装置
に接続されている。
処理装置においては、温度検出器における熱電対60の
昇温特性が被処理体である半導体ウエハの昇温特性と異
なり、熱電対60の温度の立ち上がり特性が半導体ウエ
ハより緩慢であるため、加熱時において、実際に温度検
出器により検出される温度と半導体ウエハの温度との間
には誤差が不可避的に生じ、その結果、被処理体の温度
に基づいて、加熱手段の温度制御を高い精度で行うこと
が困難であり、結局、被処理体について所望の熱処理を
急速的に行うことができない、という問題がある。
れたものであって、その目的は、被処理体の温度検出を
高い精度で行うことができ、従って、被処理体につい
て、所望の熱処理を急速的に行うことができる熱処理装
置を提供することにある。本発明の他の目的は、被処理
体の温度検出を高い精度で行うことができ、従って、被
処理体について、所望の熱処理を急速的に行うことがで
きる熱処理方法を提供することにある。
処理容器内に配置された被処理体を加熱手段によって加
熱することにより所定の熱処理を行う熱処理装置におい
て、前記加熱手段を制御するための温度データを検出す
る温度検出器を処理容器内に備えてなり、温度検出器
は、保護管と、この保護管内に配設された熱電対を備え
た温度検出体とにより構成されており、前記温度検出体
は、熱電対を構成する金属素線の結合部が板状の受熱体
に接続されてなるものであることを特徴とする。
高さ方向に所定間隔で保持する被処理体保持具を処理容
器内に収容し、この処理容器において上下方向に区分さ
れた複数の加熱領域の各々について温度制御が可能とさ
れた加熱手段によって被処理体を加熱することにより、
所定の熱処理を行う熱処理装置において、前記加熱手段
を制御するための温度データを検出する温度検出器を処
理容器内に備えてなり、温度検出器は、処理容器内にお
いて上方に伸びるよう配置された保護管と、この保護管
内において、前記加熱領域の各々に対応する位置に配置
された、熱電対を備えた複数の温度検出体とにより構成
されており、前記温度検出体の各々は、熱電対を構成す
る金属素線の結合部が板状の受熱体に接続されてなるも
のであることを特徴とする。
熱体は、その厚みが0.5〜1mmであると共に、保護
管の内径に適合する寸法を有するものであることが好ま
しい。
体において、加熱手段から放射されるエネルギーのう
ち、熱電対に入射されるエネルギーを示す形態係数が、
受熱体を備えていない熱電対に比して高くなる。
を用いる熱処理方法であって、板状の受熱体が、被処理
体と同一の材料よりなるものであることを特徴とする。
成する温度検出体は、板状の受熱体を有し、この受熱体
に接触した状態の熱電対により温度を検出するものであ
って、いわば受熱を行うための専用の部材として受熱体
が設けられており、当該受熱体が被処理体の昇温特性に
近似または略一致した昇温特性を得ることができるた
め、温度検出体によって被処理体の温度を高い忠実度で
検出することができ、従って、加熱手段の制御を正確に
行うことができる。
を構成する温度検出体の各々によって、複数に区分され
た処理容器内の加熱領域の各々において正確な温度検出
を行うことができ、従って、検出された温度データに基
づいて、加熱手段が制御された発熱量分布で作動される
ことにより、互いに上下方向の異なる位置に配置されて
いる被処理体間において、実質的に均一な温度状態を達
成することができる。
理装置の温度検出器を構成する温度検出体において、受
熱体が被処理体と同一の材料よりなるものであるため、
当該受熱体の昇温特性が被処理体の昇温特性に一致した
ものとなり、結局、被処理体の温度を高い忠実度で検出
することができ、従って、加熱手段の制御を正確に行う
ことができる。
照しながら、CVD法により被処理体に対して成膜処理
を行うための縦型熱処理装置を例に挙げて説明する。図
1は、本発明の縦型熱処理装置の一例における構成の概
略を示す説明用断面図である。この縦型熱処理装置にお
いては、高さ方向(図1において、上下方向)に伸びる
よう配置された、上端が開放されている直管状の内管1
1Aと、その周囲に所定の間隔を隔てて同心状に配置さ
れた、上端が閉塞されている外管11Bとよりなる二重
管構造を有する処理容器(プロセスチューブ)11を備
えており、処理容器11の下方空間は、後述する被処理
体保持具としてのボートに対して、被処理体である半導
体ウエハの移載等が行われるローディングエリアLとさ
れている。そして、内管11Aおよび外管11Bは、い
ずれも耐熱性および耐食性に優れた材料、例えば高純度
の石英ガラスにより形成されている。
端部には、上端にフランジ部分12Aを有する短円筒状
のマニホールド12が設けられており、当該フランジ部
分12Aには、例えばOリングなどのシール手段(図示
せず)を介して外管11Bの下端部に設けられた下端フ
ランジ部分111がフランジ押え13によって接合され
て、処理容器11の外管11Bが固定された状態とされ
ている。処理容器11における内管11Aは、外管11
Bの下端面より下方に延出して、マニホールド12内に
挿入された状態で、このマニホールド12の内面に設け
られた環状の内管支持部14により支持されている。
面において、マニホールド12の一方の側壁には、処理
容器11内に処理ガスや不活性ガスを導入するガス導入
用開口15が設けられており、このガス導入用開口15
には、ガス供給源(図示せず)に接続されたガス供給配
管15Aが内管11A内を上方に伸びるよう設けられて
いる。また、マニホールド12の他方の側壁には、処理
容器11内を排気する排気部16が設けられており、こ
の排気部16には、例えば真空ポンプおよび圧力制御機
構を有する排気機構(図示せず)が接続され、これによ
り、処理容器11内が所定の圧力に制御される。
されて被処理体保持具であるウエハボート17を処理容
器11内に搬入、搬出する昇降機構21が設けられてお
り、この昇降機構21は、処理容器11の下端開口11
Cを開閉する円板状の蓋体20を備えている。ウエハボ
ート17は、例えば高純度の石英ガラスよりなり、多数
枚、例えば100〜150枚程度の半導体ウエハを上下
に所定間隔(ピッチ)、例えば5.2〜20.8mmで
多段に保持する構成とされている。
容器11と平行に上方に伸びる柱状の支持部材22が蓋
体20を貫通する状態で設けられており、この支持部材
22には、その上部にウエハボート17が載置される円
板状のボートサポート22Aが一体に設けられていると
共に、蓋体20の下部に設けられた回転駆動手段23に
接続されている。また、蓋体20の上部には、例えば石
英よりなる保温筒24が、支持部材22が挿通された状
態で設けられている。
に収容された半導体ウエハを所定の処理温度に加熱する
ための加熱手段としての筒状ヒータ30が処理容器11
の周囲を取り囲む状態で設置されている。筒状ヒータ3
0には、線状の抵抗発熱体が内面に螺旋状または蛇行状
に配設された円筒状の断熱材(図示せず)が設けられて
おり、この抵抗発熱体は、後述する温度検出器40によ
り検出された処理容器11の温度データに基づいて、処
理容器11内が予め設定された温度状態となるよう供給
すべき電力の大きさを制御する制御部31に接続されて
いる。
高さ方向に複数の加熱領域Z1〜Z4に分けて、加熱領
域の各々について独立して温度制御が可能な状態、すな
わちゾーン制御が可能な状態とされている。なお、加熱
領域数は、適宜に設定することができる。
におけるウエハボート17と対向する状態で筒状ヒータ
30の上端面と平行に配置された面状ヒータ32が設け
られており、これにより、処理容器11の上方からの放
熱が有効に防止され、半導体ウエハをその面内において
高い均一性で加熱処理することができる。面状ヒータ3
2は、例えば線状の抵抗発熱体が板状の基材上に配線さ
れてなり、この抵抗発熱体は、制御部31に接続されて
いる。
11内に温度検出器40が配置されており、この温度検
出器40により検出された温度データに基づいて筒状ヒ
ータ30および面状ヒータ32の発熱量の大きさが制御
される。具体的には、温度検出器40は、マニホールド
12の他方の壁面を気密に貫通する状態で処理容器11
内に導入されて、処理容器11内における所定の位置に
収容されたウエハボート17と内管11Bとの間に形成
される略環状の空間内を、内管11Bと平行に高さ方向
に伸びるよう配置されており、内管11Bの上端面から
延出する先端部分が、処理容器11の中心位置に向かっ
てウエハボート17の上面と平行に伸びる状態とされて
いる。
に、例えば透明石英ガラスよりなる保護管41と、この
保護管41内において、面状ヒータ32による加熱領域
に対応する位置(例えば面状ヒータ32の中心位置に相
当する位置)および筒状ヒータ31による各々の加熱領
域Z1〜Z4に対応する位置に配設された、複数(この
実施例においては合計5つ)の熱電対42を備えた温度
検出体49とにより構成されている。
上下方向に伸びる直管状の第1の温度検知部41Aと、
この第1の温度検知部41Aの上端に連続して当該第1
の温度検知部41Aの管軸に直交する水平方向(図2に
おいて右方向)に伸びる第2の温度検知部41Bとから
なり、第1の温度検知部41Aの下端に連続して水平方
向に伸びる基端側部分41Cは、処理容器11内に配置
されるときに、マニホールド12の他方の側壁を気密に
貫通して処理容器11の外部に突出するよう、第2の温
度検知部41Bが伸びる方向とは逆方向(図2において
左方)に伸びる状態でとされている。
2の温度検知部41Bの先端部分が閉じた状態とされて
いると共に、その基端側部分41Cが例えば接着剤など
の封止材45により気密に封止されいる構成のものであ
ってもよく、この封止部を介して、温度検出体49に備
えられた熱電対42の金属素線43が外部に引き出され
ている。また、保護管41内には、熱電対42の酸化を
防止するために、例えば窒素ガス(N2 ガス)などの不
活性ガスが充填されていてもよい。そして、熱電対42
の金属素線43は、補償導線を介して制御部31の入力
端子に接続されている。
電対42を構成する金属素線43A、43Bの結合部4
4が、例えば耐熱性を有する接着剤などによって板状の
受熱体48に固着された状態に接続されてなるものであ
る。この例においては、熱電対42の結合部44が受熱
体48の表面の中心位置に配置されるよう接続されてい
る。
化物、窒化物、炭化物、その他よりなり、具体的には、
例えば石英、ケイ素、炭化ケイ素、カーボンなどが挙げ
られる。この受熱体48は、特に被処理体と同一の材料
よりなるものであることが好ましい。これにより、受熱
体48は、その昇温特性が被処理体の昇温特性に一致し
たものとなるため、温度検出器40によって被処理体の
温度を極めて高い忠実度で検出することができるように
なる。
m、特に0.725〜0.775mmであることが好ま
しく、この範囲を外れると、機械的強度が小さくて実用
上の問題があり、あるいは熱容量が大きくなり過ぎるた
めに好適な昇温特性が得られないものとなる。また、受
熱体48は、保護管41の内径に適合する寸法を有する
ものとされ、例えば、表面積が2mm2 以上であること
が好ましい。この例においては、受熱体48は、熱電対
42に係る結合部44より大きい表面積を有するものと
されている。
熱手段から放射されるエネルギーのうち、熱電対に入射
されるエネルギーを示す形態係数が、受熱体を備えてい
ない熱電対に比して高くなる。
が例えば0.3mmである、例えば白金(Pt)素線4
3Aと白金ロジウム合金(Pt/Rh)素線43Bとよ
りなるものである。そして、熱電対42の金属素線43
A、43Bの各々には、例えばアルミナセラミックスよ
りなる絶縁部材47A、47Bが、金属素線43A、4
3Bが挿通された状態で設けられており、この絶縁部材
47A、47Bは、長さが例えば3mm程度のスリーブ
状のビーズの複数がその長さ方向に連なる状態で構成さ
れている。なお、図2においては、便宜上、一の絶縁部
材のみが示されている。
において実施される被処理体(半導体ウエハ)に対する
熱処理について説明する。先ず、ローディングエリアL
において、半導体ウエハの移載が行われて半導体ウエハ
を保持した状態のウエハボート17が、蓋体20が最下
位置にあるときのボートサポート22A上に載置された
後、昇降機構21により蓋体20が上方向に駆動されて
ウエハボート17が下端開口11Cから処理容器11内
に搬入されると共に、蓋体20により処理容器11の下
端開口11Cが気密に閉塞される。そして、排気手段が
作動されて処理容器11内が所定の圧力、例えば6×1
0 -4Pa程度に減圧されると共に、筒状ヒータ30およ
び面状ヒータ32により処理容器11内の温度が所定の
温度となるよう制御された状態において、回転駆動手段
23によりウエハボート17が回転されながら、処理容
器11内に処理ガスが導入されて、半導体ウエハに対し
て成膜処理が行われる。
温度検出器40により、半導体ウエハの温度を高い忠実
度で検出することができ、その結果、検出された温度デ
ータに基づいて筒状ヒータ30および面状ヒータ32の
発熱量を制御することにより、所望の熱処理を急速的に
行うことができる。
検出体49は、熱電対42を構成する各々の金属素線4
3A、43Bの結合部44が、板状の受熱体48に固着
された状態に接続された構成を有し、当該受熱体48に
接触した状態の熱電対42により温度を検出するもので
あって、いわば、この受熱体48が受熱を行うための専
用の部材として設けられているため、当該受熱体48の
作用により、温度検出体49の昇温特性を半導体ウエハ
の昇温特性に近似または略一致したものとすることが容
易であり、これにより、半導体ウエハの温度を高い忠実
度で検出することができる。その結果、温度検出体49
の昇温特性を半導体ウエハの昇温特性に対して高い忠実
度で一致させることができその結果、半導体ウエハの温
度を高い忠実度で検出することができる。従って、検出
された温度データに基づいて筒状ヒータ30および面状
ヒータ32の発熱量が制御されることにより、半導体ウ
エハに対して所定の熱処理を急速的に行うことができ
る。
導体ウエハと同一の材料よりなる板体を選択的に用いた
場合には、当該受熱体48の昇温特性が被処理体の昇温
特性に一致したものとなるため、温度検出器40によっ
て検出される被処理体の温度は極めて高い忠実度が得ら
れる。
ゾーン制御が行われるので、処理容器11内に配置され
た各半導体ウエハの面内だけでなく、互いに上下方向の
異なる位置に配置された半導体ウエハ間に対しても、均
一な温度状態に制御された状態において所定の熱処理を
行うことができる。
装置による実験例について説明する。 <実験例1>温度検出器における温度検出体としては、
厚み0.725mm、縦5mm、横5mmの石英板より
なる受熱体の表面の中心位置に、それぞれ素線径が0.
3mmの白金素線と白金ロジウム合金素線とにより構成
される熱電対の結合部が接着剤「スミセム」(住友スリ
ーエム(株)製)によって接続されてなる構成のものを
用いた。
15.6mmのピッチで上下方向に多段に保持するウエ
ハボートを処理容器内に導入し、所定の発熱量で筒状ヒ
ータ(30)および面状ヒータ(32)を作動させて5
分間の熱処理を行い、この熱処理中における、温度検出
体の温度変化と共に、20枚目の位置に配置された半導
体ウエハの温度変化を、この半導体ウエハの中心位置に
接触させた熱電対を用いて調べたところ、図4に示すよ
うに、温度検出体に係る温度変化曲線Aおよび半導体ウ
エハの温度変化曲線Bによって表される結果が得られ
た。
受熱体を備えていない熱電対により温度を検出する構成
の温度検出器を用いたこと以外は、実験例1と同様にし
て熱処理を行うことにより半導体ウエハおよび熱電対の
温度変化を調べた結果を温度変化曲線Cとして図4に併
せて示す。
有する温度検出体の温度変化を示す温度変化曲線Aは、
半導体ウエハの温度変化を示す温度変化曲線Bと近似し
ている。これに対し、温度変化曲線Cは、温度変化曲線
Bと異なるものである。これにより、熱電対に接続した
受熱体を有する温度検出体は、被処理体の温度を高い忠
実度で検出できることが確認された。
たが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、
種々の変更を加えることができる。例えば、熱電対42
は、図5に示すように、各々金属素線43A、43Bお
よびこれらの金属素線43A、43Bの結合部44の表
面に、例えばシリコンよりなる反射防止性能を有する膜
50が形成されているものであってもよい。この場合に
は、金属素線43A、43Bを絶縁するために必要とさ
れる絶縁部材が不要となるので、熱電対42全体の熱容
量が小さいものとなると共に、結合部44が半導体ウエ
ハよりの放射光に対する反射率が小さいもの(熱放射率
が高いもの)となるため、熱電対42自体の応答性が速
くなり、被処理体である半導体ウエハの温度を極めて高
い忠実度で検出することができる。
して、基端側部分において、気密に封止された構成のも
のを用いることができる。この場合には、処理容器内が
減圧状態とされた際に、何らかの原因によって保護管が
破裂してその破片が処理容器内に飛散することを確実に
防止することができる。また、保護管の基端側部分に、
その全周にわたって環状の溝が形成されていてもよく、
当該温度検出器を処理容器内に配置するに際しては、こ
の環状溝にマニホールドの側壁を嵌合させた状態で配置
されてストッパとして機能することにより、処理容器内
が減圧状態とされた際に、温度検出器が処理容器内に引
き込まれることを防止することができる。
成膜処理を行う縦型熱処理装置に適用した場合について
説明したが、成膜処理に限らず、例えば酸化処理、拡散
処理、アニール処理等を行う熱処理装置に適用すること
もできる。また、被処理体が高さ方向に多段に保持され
た状態で処理容器内に収容されて所定の処理が行われ
る、いわゆる縦型熱処理装置に限定されるものではな
い。
器を構成する温度検出体は、板状の受熱体を有し、この
受熱体に接触した状態の熱電対により温度を検出するも
のであって、いわば受熱を行うための専用の部材として
受熱体が設けられており、当該受熱体が被処理体の昇温
特性に近似または略一致した昇温特性を得ることができ
るため、温度検出体によって被処理体の温度を高い忠実
度で検出することができ、従って、加熱手段の制御を正
確に行うことができるため、被処理体について所望の熱
処理を急速的に行うことができる。
を構成する温度検出体の各々によって、複数に区分され
た処理容器内の加熱領域の各々において正確な温度検出
を行うことができ、従って、検出された温度データに基
づいて、加熱手段が制御された発熱量分布で作動される
ことにより、互いに上下方向の異なる位置に配置されて
いる被処理体間において、実質的に均一な温度状態を達
成することができる。
理装置の温度検出器を構成する温度検出体において、受
熱体が被処理体と同一の材料よりなるものであるため、
当該受熱体の昇温特性が被処理体の昇温特性に一致した
ものとなり、結局、被処理体の温度を高い忠実度で検出
することができ、従って、加熱手段の制御を正確に行う
ことができ、その結果、被処理体について所望の熱処理
を急速的に行うことができる。
概略を示す説明用断面図である。
ある。
示す説明用断面図である。
自体の温度と時間との関係を、各々の温度変化曲線とし
て示す図である。
を示す説明用断面図である。
を示す説明用断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 処理容器内に配置された被処理体を加熱
手段によって加熱することにより所定の熱処理を行う熱
処理装置において、 前記加熱手段を制御するための温度データを検出する温
度検出器を処理容器内に備えてなり、 温度検出器は、保護管と、この保護管内に配設された熱
電対を備えた温度検出体とにより構成されており、 前記温度検出体は、熱電対を構成する金属素線の結合部
が板状の受熱体に接続されてなるものであることを特徴
とする熱処理装置。 - 【請求項2】 複数の被処理体を高さ方向に所定間隔で
保持する被処理体保持具を処理容器内に収容し、この処
理容器において上下方向に区分された複数の加熱領域の
各々について温度制御が可能とされた加熱手段によって
被処理体を加熱することにより、所定の熱処理を行う熱
処理装置において、 前記加熱手段を制御するための温度データを検出する温
度検出器を処理容器内に備えてなり、 温度検出器は、処理容器内において上方に伸びるよう配
置された保護管と、この保護管内において、前記加熱領
域の各々に対応する位置に配置された、熱電対を備えた
複数の温度検出体とにより構成されており、 前記温度検出体の各々は、熱電対を構成する金属素線の
結合部が板状の受熱体に接続されてなるものであること
を特徴とする熱処理装置。 - 【請求項3】 板状の受熱体は、その厚みが0.5〜1
mmであると共に、保護管の内径に適合する寸法を有す
るものであることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の熱処理装置。 - 【請求項4】 温度検出体において、加熱手段から放射
されるエネルギーのうち、熱電対に入射されるエネルギ
ーを示す形態係数が、受熱体を備えていない熱電対に比
して高いことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
かに記載の熱処理装置。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
熱処理装置を用いる熱処理方法であって、 板状の受熱体が、被処理体と同一の材料よりなるもので
あることを特徴とする熱処理方法。
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-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001100030A patent/JP2002296122A/ja active Pending
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JP2007057528A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Heraeus Electro-Nite Internatl Nv | 溶融金属の温度測定装置 |
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WO2013031449A1 (ja) * | 2011-08-29 | 2013-03-07 | 三洋電機株式会社 | 光ピックアップ装置および温度検出装置 |
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