JPH0546777Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、人体の皮膚上に点在するツボへ導電
性の接触子によつて低周波を間欠的に付与する人
体の側頭部に位置するこめかみ部へのマツサージ
具に関するものである。

［従来技術とその問題点］ 従来より、人体のツボへ導電性の接触子により
低周波を間欠的に与えることによつて、肩凝りや
腰痛等を癒したり、血行の増進を図ることは広く
公知であるが、通常は、接触子を手で持つて身体
の所望部位に当てマツサージするものであり、常
に手で保持している為、一定時間が経時すると腕
が疲労して直ぐに止めざるを得なくなり、その上
押圧する力加減を調節するのに苦慮していたもの
である。

又、最近では、特に生活環境による眼精疲労や
神経的なストレスを訴える人が多いことから、此
等を解消する際に効果的な、こめかみ部分専用の
マツサージ具が待望されている状況にある。

［問題点を解決する手段］ 本考案は前述の諸事情を鑑み、人体の両側頭部
に位置するこめかみの「太陽」と称されている経
穴（ツボ）及び、その周辺にマツサージを施す為
に、聴音可能な耳当設部を付設したヘツドホーン
型と成して上下方向に摺動させ位置調節を自在に
すると共に、接触子を取り外し可能な螺子状に形
成して前後方向の位置調節を自在とすることによ
つて、使用者の頭部形状に合わせた的確なツボに
マツサージを施すことが出来るマツサージ具を提
供するものである。

［考案の構成］ 本考案の構成は、通電片の一端辺へ耳当設部を
設け、他端辺へ調節螺子孔を貫設させた弾性屈曲
部を形成し、該耳当設部の裏面へ低周波発生装置
と電気的に接続したコード接続部と摺動突部とを
設けた構成である。

［実施例］ 次いで本考案を実施例の図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図は本考案のマツサージ具１の側頭部への
使用状態の説明図であり、第２図は本考案のマツ
サージ具１の説明の為の全体斜視図である。

本考案は、長さを有する一対の通電片２の一端
辺へ夫々耳当接部３を設け、他端辺へは複数の調
節螺子孔４ａを長さ方向に直列状に貫設させた弾
性屈曲部４を夫々形成し、該夫々の耳当接部３の
裏面へ低周波発生装置Ａと電気的に接続するコー
ド接続部２ｂと前記通電片２に対して略直角状の
摺動突部２ａとを設けると共に、人頭の形に沿つ
て馬蹄状に湾曲成形させた弾性帯５の両端辺へ若
干長さ方向に亘つて摺動溝部５ａを形成し、該
夫々の摺動溝部５ａへ前記摺動突部２ａを摺動調
節可能に挿入させ且つ前記夫々の任意の調節螺子
孔４ａへ一対の接続螺子６を夫々螺入することに
よつて上下方向及び前後方向の調節を自在とした
ものである。

即ち、本考案は、人体の皮膚の上に点在するツ
ボへ導電性の接触子によつて低周波を間欠的に付
与することにより、血行の増進、経穴経絡への刺
激を与えるマツサージ具１に関するものであり、
長さを有する一対の通電片２の一端辺へ夫々人体
の耳輪と称される部分へ当てがう適宜な大きさと
材質から成る耳当接部３を設け、他端辺へは人体
の耳から目尻にかけての形状に沿つて屈曲させた
弾性屈曲部４を夫々形成するものであり、前記通
電片２と弾性屈曲部４は銅等の金属製の導電部材
で形成し、人体に直接触れて通電しない様に外周
に亘つて絶縁性のペイントを塗布したり、或は樹
脂層で被覆を施すものであり、該夫々の弾性屈曲
部４の長さ方向へは接触螺子６が螺入可能な複数
の調節螺子孔４ａを直列状に貫設させるものであ
る。

前記夫々の耳当接部３の裏面へは通電片２に対
して略直角状に若干長さを有して突出させた摺動
突部２ａとコード接続部２ｂとを設けるものであ
り、本考案の如く、該摺動突部２ａの形状をその
まま利用してコード接続部２ｂを設けても、別の
位置へ接続部２ｂを設けても良く、該コード接続
部２ｂと小型の低周波発生装置Ａのプラス側とを
コードＢを介して電気的に接続し、一方マイナス
側とマジツクテープ等を付設した腕バンドＣとを
電気的に接続させ、手首に適宜捲着させマイナス
電流をアースするものであり、該低周波発生装置
Ａの電源は本体へ内蔵した乾電池等を使用したり
外部電源として車載用のAC12V又は、家電用の
DC100V等をアダプターを介して使用する構造で
も良く、コントローラーを回線の途中へ付加して
電流の強弱、間欠の時間、周波数等を調整できる
構造とすることが好ましい。

本考案の長さを有する弾性帯５は、金属製、或
いは硬質可塑性樹脂製で馬蹄形状に人の頭に沿つ
て人頭の両側頭間より若干狭巾に屈曲成形して、
ヘツドホーン型として頭へ被るようにして使用す
るもので、両端辺の若干長さ方向に亘つて形成し
た夫々の摺動溝部５ａへ前記耳当接部３の裏面に
形成した摺動突部２ａを挿入することによつて、
マツサージ具１を組立てるものである。

本考案のマツサージ具１を使用する際は、マツ
サージ具１本体を手で持つて前記通電片２を各人
の頭の大小、形状に合わせて上下方向へ摺動させ
更に、前記夫々の任意の調節螺子孔４ａへ一対の
接触螺子６を夫々螺入することによつて前後方向
の調節をしながら、前記弾性体の弾性を利して耳
当接部３で両側の耳輪部を押圧させて装着し、該
接触螺子６の先端部分を所望する頭部のマツサー
ジを施す、例えば「太陽」と称される経穴（ツ
ボ）が有る両側頭部のこめかみ等に当接し、前記
低周波発生装置Ａで発生させた低周波を間欠的に
与えてマツサージを施すものであり、加えて、前
記接触螺子６は螺入加減で長さを微調節できるも
ので、前記弾性屈曲体の押圧力を補つて当接部３
分へ心地良くフイツトするものである。

本考案のマツサージ具１は、複数個を同時に使
用すれば、両側頭部等の多数箇所の同時マツサー
ジも可能であり、頭部のみ成らず腰部、大腿部等
のマツサージも手で持つ必要が無く、経時的に行
うことも可能である。

［考案の効果］ 本考案は前述の如く、弾性帯で馬蹄形状のヘツ
ドホーン型にした事で、適宜な押圧力であらゆる
人の頭部へ確りと固定でき、手に疲労を与えるこ
と無く経時的な使用が可能であることは勿論、更
に接触子を付設した通電片を上下方向へ摺動可能
と成し、又接触子を螺子式にして複数の調節孔で
前後方向に適宜調節させて、特にこめかみ部分等
の所望位置へのマツサージを行うことが可能であ
り、目の疲労を回復させ、神経的なストレスを確
実に和らげる効果を有す極めて有意義な考案であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のマツサージ具の側頭部への使
用状態の説明図であり、第２図は本考案のマツサ
ージ具の説明の為の全体斜視図である。 Ａ……低周波発生装置、Ｂ……コード、Ｃ……
腕バンド、１……マツサージ具、２……通電片、
２ａ……摺動突部、２ｂ……コード接続部、３…
…耳当接部、４……弾性屈曲部、４ａ……調節螺
子孔、５……弾性帯、５ａ……摺動溝部、６……
接触螺子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長さを有する一対の通電片の一端辺へ夫々耳当
   接部を設け、他端辺へは複数の調節螺子孔を長さ
   方向に直列状に貫設させた弾性屈曲部を夫々に形
   成し、該夫々の耳当設部の裏面へ低周波発生装置
   と電気的に接続するコード接続部と前記通電片に
   対して略直角状の摺動突部とを設けると共に、人
   頭の形に沿つて馬蹄状に湾曲成形させた弾性帯の
   両端辺へ若干長さ方向に亘つて摺動溝部を形成
   し、該夫々の摺動溝部へ前記摺動突部を摺動可能
   に挿入させ且つ前記夫々の任意の調節螺子孔へ
   夫々接続螺子を螺入することによつて上下方向及
   び前後方向の調節を自在としたことを特徴とする
   頭部用低周波マツサージ具。