JPH0546744Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【0001】

【産業上の利用分野】 本考案はベツドにおける
サイドフレームに関するものである。

【0002】

【従来の技術】 例えば、患者がベツドから車椅
子に移乗したり、介助バー等をつかんで立上り訓
練を行つたりする際、介助の必要な場合は介助者
によつて、患者は、先ず、横たわつた状態から、
上半身を起こしながら身体をベツドサイド側に移
動し、ベツドサイドにおいてマツトレスＭ上に座
つた状態で足を病室床について待機する姿勢をと
る。

【0003】

【考案が解決しようとする課題】 ところで、サ
イドフレーム１に側柵等の付属品を取り付けるた
めに、床板２に比較してサイドフレーム１をベツ
ド幅方向外側に差ａが必要である（図３参照）。
この差ａのために、図４に示すように、患者は病
室床面上に足を付ける際に、サイドフレーム１の
端面にふくらはぎ等があたり、邪魔となるばかり
か、急に触れると冷たく感じ、患者は不快感を覚
えることとなる。前記差ａの影響を抑えるには、
床板上端面からサイドフレーム１における付属部
品の取付け面に至る差ｂを大きくとればよいので
あるが、床板２からサイドフレーム１を離した構
造とすると、床板２とサイドフレーム１との間隔
ｄが大きいので、寝具等を巻き込む等の不具合が
生じる。 本考案はこのような課題を解決するためになされ
たもので、ベツド床板とサイドフレームにおける
ベツド幅方向の差による影響を抑制し、病室床面
上への足付き性を改善し、患者が容易に立ち上が
ることができるようにしたベツドにおけるサイド
フレームを提供することを目的とする。

【0004】

【課題を解決するための手段】 前記した課題を
解決するために、本考案は、ベツドの床板上端面
からサイドフレームにおける付属部品の取付け面
に至る段差を、サイドフレームにおけるベツド幅
方向の突出量に比較して大きく設定したことを特
徴とするものである。 また、前記サイドフレームにおいて、側柵等の付
属部品の取付け穴が形成された面を床板下端面か
ら離隔させると共に、ベツドの内側に面した側
に、上方に傾斜させた傾斜部を設けて床板に近接
させる構成としたことを特徴とするものである。

【0005】

【作用】 本考案によれば、床板上端面からサイ
ドフレームにおける付属部品の取付け面に至る段
差を大きく設定してあるので、患者がベツドサイ
ドにおいてマツトレス上に座り、足を病室床につ
いた状態で待機する姿勢をとつても、サイドフレ
ームが邪魔になることはない。また、立ち上がる
際、足元は、サイドフレーム端面に近接した位置
にあるので、容易に立ち上がることができる。

【0006】

【実施例】 次に、本考案にかかるベツドにおけ
るサイドフレームについて、一実施例を挙げ、添
付の図面を参照しながら以下説明する。 図１において、参照符号１０はベツドにおけるサ
イドフレームを示し、このサイドフレーム１０の
ベツド中心側には、マツトレスを載置するための
床板１１が配設される。また、このサイドフレー
ム１０の上端面には、側柵等の付属部品の取付け
穴１２が形成されると共に、床板１１下面に指向
して近接するように傾斜部１３が起曲形成されて
いる。

【0007】 かかるサイドフレーム１０において、
床板１１およびサイドフレーム１０のベツド幅方
向の端面の差をＡとし、床板１１上端面からサイ
ドフレーム１０における付属部品の取付け面に至
る差をＢとし、床板１１下面とサイドフレーム１
０の傾斜部１３との間隔をＤとする。また、前記
床板１１とサイドフレーム１０の端面を結ぶ線
と、垂線との角度をθとする。前記床板１１およ
びサイドフレーム１０のベツド幅方向の端面の差
Ａは、サイドフレーム１０の取付け穴１２に取り
付けられる側柵等の付属部品の占有空間を提供し
ているもので、不可欠のものである。また、床板
１１上端面からサイドフレーム１０の取付け面に
至る段差Ｂは、前記床板１１とサイドフレーム１
０の端面を結ぶ線と、垂線との角度θを決めるも
のである。前記角度θの大きさによつて床板１１
上のマツトレス１４から足を床面についた際の床
面における足の位置が決まる。

【0008】 以上のようなベツドにおけるサイドフ
レーム１０によれば、床板１１上端面からサイド
フレーム１０の取付け面に至る段差Ｂが、床板１
１およびサイドフレーム１０のベツド幅方向の端
面の差Ａに比較して大きく設定してあるので、床
板１１とサイドフレーム１０の端面を結ぶ線と、
垂線との角度θを小さくすることができ、患者が
ベツドサイドにおいてマツトレス１４上に座り、
足を病室床面についた状態で待機する姿勢をとつ
ても、サイドフレーム１０が邪魔になることはな
い。また、立ち上がる際、足元は、角度θによつ
て、サイドフレーム１０端面に近接した位置に置
くことができるので、容易に立ち上がることがで
きる（図２参照）。 また、床板１１上端面からサイドフレーム１０の
取付け面に至る段差Ｂを大きくとつても、サイド
フレーム１０と床板１１下面とは、傾斜部１３を
介して近接しているので、寝具等の巻き込みなど
のトラブルは避けることができる。

【0009】

【考案の効果】 以上の通り、本考案によれば、
床板上端面からサイドフレームにおける付属部品
の取付け面に至る差を大きく設定してあるので、
患者がベツドサイドにおいてマツトレス上に座
り、足元を病室床においてサイドフレーム端面に
近接した位置に置くことができ、サイドフレーム
が邪魔になることはない。また、立ち上がる際、
足元は、サイドフレーム端面に近接した位置にあ
るので、容易に立ち上がることができる。

【0010】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるベツドにおけるサイドフ
レームの要部断面説明図である。

【図２】図１に示すベツドの使用状態を示す図で
ある。

【図３】従来におけるベツドにおけるサイドフレ
ームの要部断面説明図である。

【図４】図３に示すベツドの使用状態を示す図で
ある。

【符号の説明】

１０……サイドフレーム １１……床板 １２……取付け穴 １３……傾斜部 １４……マツトレス。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベツドの床板上端面からサイドフ
   レームにおける付属部品の取付け面に至る段差
   を、サイドフレームにおけるベツド幅方向の突出
   量に比較して大きく設定したことを特徴とするベ
   ツドにおけるサイドフレーム。
2. 【請求項２】 請求項１記載のサイドフレームに
   おいて、側柵等の付属部品の取付け穴が形成され
   た面を床板下端面から離隔させると共に、ベツド
   の内側に面した側に、上方に傾斜させた傾斜部を
   設けて床板に近接させる構成としたことを特徴と
   するベツドにおけるサイドフレーム。