JPH054672U - 監視用カメラ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 監視用カメラの構造を簡素化するために、ネ
ジでの固定を少なくし、組立てた状態で調整が出来るよ
うに基板に直接確認が出来るようにし、又、内部の熱を
早く最短で放熱可能とする。 【構成】 金属板に基板を接触させ対面に撮像板を付
け、その前面にレンズユニットを取り付ける。カメラケ
ース開口部内周に前面ゴムパッキンを載せこれに当接さ
せたガラス、硬質ゴムパッキン及びさきほどのレンズユ
ニットを押し付け金属板をカメラケースに固定する。さ
らに基板、後方面にカバーをカメラケースにゴムパッキ
ンを介して固定する。 【効果】 金属板をカメラケースに押し付け固定するだ
けで、レンズユニット前面部の気密性が保て、さらに基
板部の熱を金属板を介してカメラケース外部に伝える。
又、カバーをはずすことで、基板後面の調整をすること
が出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、防水機構を有するカメラケース内の部品取付けの構造に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来のカメラケースの防水機構を示す断面図であり、図において、１は カメラケース、２は撮像板、３はこの撮像板２と接している金属板、４は撮像板 ２と金属板３とをささえ光学像を電気信号に変える基板ユニット、５は撮像板２ をかぶせ、金属板３と接触しているレンズユニット、６はレンズユニット５を固 定するネジ、７はレンズユニット６をささえる板、８はレンズユニット６と板７ とを結合するネジ、９は板７をカメラケース１と結合させるネジ、10は前面ガラ ス、11は前面ガラス10をつつみ込んだゴムパッキン、12はゴムパッキン11を押え たカバー、13はカバー12とゴムパッキン11とをカメラケース１に結合させたネジ 。

【０００３】 次に、動作について説明する。 基板４に撮像板２を金属板３を介して半田にて固定している。レンズユニット ５は金属板３に接して、基板４を介してネジ６にて固定されている。レンズユニ ットはささえ板７にネジにより固定され、ささえ板７はネジ９にてカメラケース １に固定されている。すなわち、ネジ９をはずすことでレンズユニット５、基板 ４、金属板３、撮像板２をはずすことが出来る。このようにすることで熱に弱い 撮像板２を基板４が発生する熱を金属板３を通してレンズユニット５に伝える。 レンズユニット５からの熱はネジ８で固定したささえ板７に伝わり、カメラケー ス１にネジ９に伝え放熱する。又、外面において、カメラケース１に収納された 上記内部部品を雨、風、塵、ガスから守るために、カメラケース１の内部を密閉 する必要がある。このため、カメラケース１の前面にガラス10をゴムパッキン11 を介してカバー12によりネジ13にて取付け防水効果を得ている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の監視用カメラ構造は、以上のように構成されているのて、内部ユニット を取り出すために、ネジが多く、内部ユニットを調整するためにも外部に出した 状態で調整する必要がある。又、内部基板からの熱を外部に放熱するにも金属板 からレンズユニットを介してささえ板を通してカメラケースに伝えるため、放熱 ルートが長く、内部に熱を持ちやすくなり、熱に弱い撮像板に悪影響を与えるな どの課題があった。

【０００５】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ネジを少な くして取付け、調整が機器に付けた状態で可能とし、又、放熱をも最短で伝える 監視カメラ構造を得ることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る監視用カメラ構造は、カメラケースに接した金属板に基板を付 け又、その対面に撮像板及びレンズユニットを設け、レンズユニット前面にゴム パッキン、ガラス、さらにゴムパッキンをカメラケースに合わせるように付ける とともに、基板後面にカバーをゴムパッキンを介してカメラケースと付けるよう にしたものである。

【０００７】

【作用】

この考案におけるカメラ構造は、基板内部の熱は金属板からカメラケースへ伝 わり又、レンズユニットが前面ゴムパッキン及びガラスをカメラケースに押し付 けるように金属板を後方より押し付けて、気密的に塞いでいる。

【０００８】

【実施例】

実施例１． 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１および図２において、 14は熱伝導の良い例えばアルミニウム等で形成された金属板、15はこの金属板に 接している基板、16は前記レンズユニット５と金属板14と基板15とを止めるネジ 、17は前記レンズユニット５の前面に付けた硬質ゴムパッキン、18はガラス、19 はガラス18の前面に付けたゴムパッキン、20はカメラケース、21は前記金属板14 をカメラケース20に付けるネジ、22はカメラケース20の後面に付けるカバー、23 はカメラケース20とカバー22との間に付けたゴムパッキン、24はカメラケース20 の開口部、25はカバー22を取付けるネジで、Ａは、レンズユニット５、金属板14 、基板16等を収容する気密空間である。

【０００９】 次に動作について説明する。金属板14に接触させて基板15に半田付けしている 撮像板２の前面に、レンズユニット５を金属板14と基板15と合せてネジ16にて取 付ける。レンズユニット５の前面にタワミの小さい硬質ゴムパッキン17を付けそ の前にガラス18を付けさらにその前にゴムパッキン19をカメラケース20の開口部 24の内側に沿せて付け、金属板14をネジ21でカメラケース20に押し付けることで 開口部24と気密空間Ａとの気密性が保て、基板15の後方面にゴムパッキン23を介 してカメラケース20にカバー22を押し付けネジ25にて固定し、全体の気密をする ものである。 このようにすることで、基板15で発熱した熱は金属板14を介してカメラケース 20に伝わり、撮像板２に伝わりにくくしている。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、金属板をカメラケースに押し付け固定する だけでレンズユニット前面部の気密性が保て、さらに基板内部で発生した熱を金 属板を介してカメラケース外部に伝え、又、カバーをはずした状態で基板後方が 確認出来、調整することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例による監視用カメラ構造を
示す断面側面図である。

【図２】この考案の一実施例による監視用カメラ構造を
示す断面平面図である。

【図３】従来の監視用カメラ構造を示す断面側面図であ
る。

【符号の説明】

２ 撮像板 ５ レンズユニット 14 金属板 15 基板 17 硬質ゴムパッキン 18 ガラス 19 ゴムパッキン 20 カメラケース 22 カバー

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 電子部品を付けた基板と、基板を固定す
   る金属板と、この金属板を介して前記基板に付けた撮像
   板と、この撮像板上にレンズを前記金属板と前記基板を
   介して固定し、前記レンズの前面開口部を前面ゴムパッ
   キンを介して気密的に塞ぐガラスと、このガラス前面に
   ゴムパッキンをカメラケースを介して取付け、前記金属
   板を前記カメラケースの一部に押し付けて固定し、上記
   カメラケースの背面にゴムパッキンを介して取付けられ
   たカバーとを備えた監視用カメラ構造。