JPH0546723A - 図表作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】表示すべき図表のタイプ等についてユーザによ
る特別な知識を必要とすることなく、対象のデータに基
づく所望のパラメータの的確なタイプの図表による表示
を可能にすること。 【構成】対象とするデータに対応する各種のパラメータ
について、各パラメータとそれらの属性との対応を表す
対応情報（パラメータ属性記憶部１１に格納されている
もの）と、パラメータ間の関係を表す関係情報（パラメ
ータ間依存関係記憶部１２内に格納されているもの）
と、複数種類の図表（棒グラフ、折れ線グラフ、散布
図、表その他のもの）と前記の属性および関係による選
択規則（ルール）を表す規則情報（図表選択ルール記憶
部１３に格納されているもの）とを記憶する記憶手段
（１）と、入力パラメータの名称に基づき、前記の対応
情報、関係情報および規則情報を用いて表現可能なタイ
プの図表を選択する選択手段（３）と、入力パラメータ
の値に基づいて前記の選択結果による図表を作成・表示
する図表作成・表示手段（４）とを備えるように構成さ
れているもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は図表作成装置に関する
ものであり、特に、現に扱っているデータを的確に把握
することができるタイプの図表を選択して作成する図表
作成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来用いられているこの種の装置におい
ては、図表作成の担当者（ユーザ）が適当と考えられる
図表のタイプを（例えば、棒グラフ、折れ線グラフ、円
グラフ等の各種のものから）自ら選択して、このように
して選択された図表によって対象とするデータを表示す
るようにされている。ところが、このような従来の装置
においては、前述されたように、図表のタイプの選択が
ユーザに委ねられていることから、ユーザにかかる負担
が大きくなることに加えて、明らかに誤りのある図表の
表現まで許容してしまうという難点があった。なお、こ
の種の装置については以下の刊行物に説明がある。即
ち、”ＦＵＪＩ ＸＥＲＯＸ ８０８０−ＪＳｔａｒ Ｉ
Ｉ ＶＰ ビジネスグラフ操作説明書：昭和６１年４月
第１版第１刷発行：著作権者 富士ゼロックス株式会社
１９８６：発行 富士ゼロックス株式会社”に相応の説
明がなされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の技術においては次のような問題点があった。即
ち、前述されたような従来の装置においては、作成しよ
うとする図表のタイプの選択が図表作成の担当者として
のユーザに委ねられているために、このユーザにかかる
負担が大きくなり、これに加えて、明らかに誤りのある
図表の表現まで許容してしまうという問題点があった。

【０００４】この発明は、上記されたような問題を解決
するためになされたものであって、現に扱っているデー
タを的確に把握することができるタイプの図表を選択し
て作成する図表作成装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記された目的を達する
ために、この発明に係る図表作成装置は、各パラメータ
の名称とそれらの属性との対応を表す対応情報と、パラ
メータ間の関係を表す関係情報と、前記の属性および関
係に基づく複数種類の図表からの選択規則を表す規則情
報とを記憶する記憶手段（図１の１）と、入力パラメー
タの名称に基づき、前記対応情報、関係情報および規則
情報を用いて表現可能な図表を選択する選択手段（図１
の３）と、入力パラメータの値に基づいて前記選択の結
果による図表を作成・表示する作成・表示手段（図１の
４）と、を備えていることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】この発明によれば、記憶手段（図１の１）にお
ける各種のパラメータの名称とそれらの属性との対応を
表す対応情報（図２の＃１テーブル２０に格納されてい
る情報）と、パラメータ間の関係を表す関係情報（図３
の＃２テーブル３０に格納されている情報）と、前記の
属性および関係に基づく複数種類の図表からの選択規則
を表す規則情報（図４の＃３テーブル４０に格納されて
いる情報）とを用いることにより、前記各種のパラメー
タに関連しているデータについて、適切なタイプの図表
による表現を実現することができる。即ち、装置のユー
ザによって指定される所要の入力パラメータの名称に即
して、前記対応情報、関係情報および規則情報から表現
可能なタイプの図表が選択手段（図１の３）により選択
されて、前記選択の結果による図表がその作成・表示手
段（図１の４）を用いて作成・表示される。かくして、
この発明の装置のユーザにとっては、図表のタイプ等に
関する特別な知識をもつことを必要とすることなく、対
象のデータに関する適切な図表による表現を、確実かつ
簡単に実現することができる。

【０００７】

【実施例】図１は、この発明の一実施例である図表作成
装置を示す構成図である。この図１において、記憶装置
１に含まれているものは、所要個数のパラメータの名称
とそれらの属性との対応を表す情報をテーブル形式で記
憶するパラメータ属性記憶部１１、パラメータ間の関係
を表す情報をテーブル形式で記憶するパラメータ間の依
存関係記憶部１２、および、前記の属性および関係に基
づく複数種類の図表からの選択ルール（規則）を表す情
報をテーブル形式で記憶する図表選択ルール記憶部１３
である。なお、これらの情報の記憶の態様については、
ここで例示されているテーブル形式に限られるものでは
なく、必要に応じて任意所望の記憶の態様をとることが
できる。図表化対象パラメータ選択装置２は、外部から
の入力データに基づいて、対応する図表のタイプの基礎
になるパラメータを選択するためのものである。図表選
択装置３は適切な図表のタイプを選択するためのもので
あって、前記の入力データに基づくパラメータの名称に
即して、前記されたパラメータの名称と属性との対応テ
ーブルの内容、パラメータ間の依存関係テーブルの内
容、および、前記の属性および関係に基づく図表タイプ
の選択ルール・テーブルの内容から、表現可能な図表を
選択する機能を果たすものである。また、図表作成・表
示装置４は、入力パラメータの値に基づいて前記選択の
結果によるタイプの図表を作成・表示するものである。
そして、これらの手段によって、この発明の実施例であ
る図表作成装置が構成されている。

【０００８】図２に示された＃１テーブル２０における
名称欄２１，タイプ欄２２，固定した順序の有無欄２３
には、それぞれに、所要の図表表示をするためのデータ
に関するパラメータに関連した事項が格納されている。
ここで、前記図表表示をするためのデータは、イーサネ
ットのような適当なネットワークを流れるイーサネット
フレームを一定の時間にわたってモニタし、その結果と
して得られるものである。このようなデータに関するパ
ラメータの名称は、Ａ：直接宛先アドレス、Ｂ：直接発
信元アドレス、Ｃ：フレームタイプ、Ｄ：フレームサイ
ズ、および、Ｅ：フレーム数であり、これらは名称欄２
１内に順次格納されている。また、タイプ欄２２，固定
した順序の有無欄２３には、それぞれに、前記複数個の
パラメータの属性を表すデータが格納されている。例え
ば、Ａ：直接宛先アドレスについてみると、そのタイプ
は”分類”であり、固定した順序の有無は”無”である
とされている。次に、Ｄ：フレームサイズについてみる
と、そのタイプは”数値”であり、固定した順序の有無
は”有”であるとされている。これら以外のパラメータ
についても同様であるが、その説明は省略する。

【０００９】図３に示された＃２テーブル３０における
パラメータ１の名称欄３１，パラメータ２の名称欄３
２，関係欄３３には、それぞれに、ある所定のパラメー
タの名称、これに対応する別のパラメータの名称、およ
び、これら両者の関係を表す事項が格納されている。例
えば、この＃２テーブル３０におけるＰ列についてみる
と、パラメータ１の名称欄３１には直接宛先アドレスが
格納されており、パラメータ２の名称欄３２にはフレー
ム数が格納されている。そして、関係欄３３には、［左
項（パラメータ１の名称）に対し右項（パラメータ２の
名称）が必ず１つ定まる］という”関係”が規定されて
いる。その他のＱ、Ｓ、Ｔ列についても同様であるか
ら、その説明は省略する。

【００１０】図４に示された＃３テーブル４０における
図表欄４１，（ある所定のパラメータ１に対応する）タ
イプ１欄４２，（前記所定のパラメータ１に対応する）
順序１欄４３，（ある所定のパラメータ２に対応する）
タイプ２欄４４，（前記所定のパラメータ２に対応す
る）順序２欄４５，関係欄４６には、それぞれに、所定
の事項が必要に応じて格納されている。この＃３テーブ
ル４０におけるＷ列を例にとってみると、図表欄４１
は”棒グラフ”，タイプ１欄４２は”分類”，順序１欄
４３およびタイプ２欄４４はブランク，順序２欄４５
は”有”，そして、関係欄４６は［左項（パラメータ
１）に対し右項（パラメータ２）が必ず１つ定まる］と
されている。その他のＸ，Ｙ，Ｚ列についても同様であ
る。なお、この図４におけるブランクは次のような意味
をもつものである。即ち、いずれの図表に対応するパラ
メータであっても、例えば分類や数値のようなタイプの
欄がブランクであるときには、分類または数値のいずれ
でも差し支えないものとされる。このことは、固定した
順序の有無のいかんや、パラメータ間の関係についても
同様である。

【００１１】図５におけるフローチャートは、上記＃１
テーブル２０から＃３テーブル４０までの格納内容を用
いて、ある対象のデータに対して適切な図表を選択する
動作を説明するためのものである。この図５において、
ある所定の手段によって装置を起動させ（Ｓ５１）、こ
れに次いで、ユーザに対して示されたパラメータ（ここ
では、＃１テーブル２０内の５種類のパラメータ）の中
から、所望の２個のパラメータがユーザによって選択さ
れる（Ｓ５２）。ここでは、例えば、”直接宛先アドレ
ス”および”フレーム数”がパラメータとして選択され
たとする。これに次いで、先に選択されたパラメータに
対応する属性が＃１テーブル２０から取り込まれる。前
述の”直接宛先アドレス”および”フレーム数”の場合
には、それぞれに、”分類、無”および”数値、有”が
対応の属性とされている。次に、先に選択されたパラメ
ータ間の関係が＃２テーブル３０によって求められる
（Ｓ５４）。この＃２テーブル３０におけるＰ列での記
述により、前述された”直接宛先アドレス”と”フレー
ム数”との関係が、［左項に対し右項が必ず１つ定ま
る］ということが認められる。これに続けて、上記のよ
うに規定されたパラメータの属性とパラメータ間の関係
に基づき、適切な図表の候補が＃３テーブル４０によっ
て求められる（Ｓ５５）。ここで、図４における＃３テ
ーブル４０を参照すると、棒グラフ、散布図および表は
図表の候補として挙げられるが、折れ線グラフについて
は条件が合っていないために、候補にはされないことが
認められる。即ち、前述されたように、パラメータ１の
例としての”直接宛先アドレス”に対応する属性は”分
類、無”とされているが、先の４種の図表の中では、順
序１欄４３において、折れ線グラフだけが特定の属性
（即ち”有”）にされている。従って、この折れ線グラ
フだけが候補から外されることになる。次に、先のステ
ップに続くＳ５６においては、候補としての図表がユー
ザに対して示されて、その中の一つをユーザが選択する
ようにされる。そして、ユーザが選択した図表の候補に
よって、前述のようにしたパラメータ間の関係が表示さ
れる（Ｓ５７）。いま、ユーザが棒グラフを図表の候補
として選択したとすると、”直接宛先アドレス”と”フ
レーム数”との関係が棒グラフによって表示されること
になる。この選択された棒グラフが図表の候補として適
切であったとすれば、所期のデータ表示の目的を果たし
たことになるから、最後のＳ５９において作業が終了す
る。これに対して、現在表示されている図表とは別の図
表に切り替えようとするときには、Ｓ５８においてその
旨の指示をしてから、所要のステップ（例えばＳ５３）
まで戻って必要な作業をやり直すことになる。

【００１２】

【発明の効果】以上詳細に説明されたように、この発明
に係る図表作成装置は、入力されるパラメータの名称に
即して、その属性との対応情報およびパラメータ間の関
係情報に基づく所定の規則情報によって表現可能な図表
を選択し、表示することを特徴としていることから、図
表化しようとするパラメータを選択するだけで、この選
択したパラメータにとって適切なタイプの図表を幾つか
の候補の中から容易に選択することが可能にされてい
る。そして、ユーザにとっては図表のタイプ等に関する
特別な知識をもつことが必要とされず、対象のデータに
関する適切な図表による表現を確実かつ簡単に実現する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例である図表作成装置を示す
構成図である。

【図２】上記実施例の動作を説明するための、＃１テー
ブル２０の格納内容の例示図である。

【図３】上記実施例の動作を説明するための、＃２テー
ブル３０の格納内容の例示図である。

【図４】上記実施例の動作を説明するための、＃３テー
ブル４０の格納内容の例示図である。

【図５】上記実施例の動作の態様を説明するためのフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１−− 記憶装置，１１−− パラメータ属性記憶部，１
２−− パラメータ間依存関係記憶部，１３−− 図表選
択ルール記憶部，２−− 図表化対象パラメータ選択装
置，３−− 図表選択装置，４−− 図表作成・表示装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各パラメータの名称とそれらの属性との対
   応を表す対応情報と、パラメータ間の関係を表す関係情
   報と、前記の属性および関係に基づく複数種類の図表か
   らの選択規則を表す規則情報とを記憶する記憶手段と、 入力パラメータの名称に基づき、前記対応情報、関係情
   報および規則情報を用いて表現可能な図表を選択する選
   択手段と、 入力パラメータの値に基づいて前記選択の結果による図
   表を作成・表示する作成・表示手段と、 を備えていることを特徴とする図表作成装置。