JPH0546577U - 車両用灯具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 別物スイッチのハウジングへの取付時や灯具
の車体への取付時の作業性が向上すると共に、ランプ交
換後のコードの組付作業性が向上し、構成を簡単にした
車両用灯具を提供する。 【構成】 コード２６の所定箇所に装着した弾性体３０
がクランプ部２８に引っ掛かることにより、コード２６
がコード挿通孔２９から抜け外れるのを防止すると共
に、弾性体３０をカバー２１の裏面の壁部相互間３１に
圧入することによりコード２６の弛みを防止するように
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用ルームランプ等の車両用灯具に関する

【０００２】

【従来の技術】

従来、図６に示すように車体に固定されるハウジング１にランプ２を取り付け 、ハウジング１に開閉自在に装着されるカバー３にスイッチ４を取り付け、この スイッチ４とランプ２とをコード５で接続して成る車両用灯具は公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

斯かる従来の車両用灯具にあっては、カバー３の開閉に支障をきたすことがな いように、コード５を十分な長さに設定する必要がある関係上、コード５に弛み を生じ、これが邪魔になるため図７に示す如くハウジング１に一対のピン６，６ を突設し、これらのピン６，６によりコード５を弛まないようにクランプしてい たが、クランプ状態が不確実であった。

【０００４】 従って、コード５の弛みが邪魔になってオプションによる別物スイッチのハウ ジングへの取付時や灯具の車体への取付時の作業性が悪いと共に、ランプ２の交 換後のコード５の組付作業性が悪く、また、ピン６，６を突設するためのスペー スを必要とするため、構成が複雑になるという問題点があった。

【０００５】 本考案は上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、別物ス イッチのハウジングへの取付時や灯具の車体への取付時の作業性が向上すると共 に、ランプ交換後のコードの組付作業性が向上し、しかも構成を簡単にした車両 用灯具を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本考案の車両用灯具は、車体に固定されるハウジン グにランプを取り付け、前記ハウジングに開閉自在に装着されるカバーにスイッ チを取り付け、このスイッチと前記ランプとをコードで接続して成る車両用灯具 において、前記コードを前記ハウジングのバルブ取付部近傍に設けたクランプ部 のコード挿通孔に移動自在に挿通し、前記コードの所定箇所に弾性体を装着して 成り、該弾性体は、前記クランプ部に引っ掛かることにより前記コードが前記コ ード挿通孔から抜け外れるのを防止すると共に前記カバー裏面の壁部相互間に圧 入することにより前記コ−ドの弛みを防止することを特徴するものである。

【０００７】

【作用】

ランプ交換時は弾性体がクランプ部に引っ掛り、コードがコード挿通孔から抜 け外れるのを防止する。これにより、ランプ交換後のコード組付作業性が向上す る。

【０００８】 また、弾性体をカバー裏面の壁部相互間に圧入すればコードの弛みを防止でき るので、コードが弛んで邪魔になるということがなく、別物スイッチのハウジン グへの取付時や灯具の車体への取付時の作業性が向上する。

【０００９】

【実施例】

以下、本の考案の一実施例を図１〜図５に基き説明する。

【００１０】 図１は本考案に係る車両用灯具の表面図、図２は同裏面図であり、両図中、２ ０は自動車の車体天井部に取り付けられるハウジングで、その下面には透光性を 有するカバー２１が開閉自在に装着されている。ハウジング２０にはコンソール 照明用ランプである第１ランプ２２、マジックランプである第２，第３ランプ２ ３，２４がそれぞれ取り付けられている。

【００１１】 第１ランプ２２のスイッチ２５はカバー２１に取り付けられており、このスイ ッチ２５の操作子２５ａはカバー２１の下面図に表出している。スイッチ２５は 図３に示す如くコード２６を介して第一ランプ２２とコネクタ２７に接続されて いる。コード２６は、カバー２１の開閉に支障をきたさないように十分な長さに 設定されている。コード２６はハウジング２０の第１ランプ２２の取付部近傍に 設けられたクランプ部２８のコード挿通孔２９に移動自在に挿通されている。コ ード２６の所定箇所にはスポンジ等の弾性体３０が巻き付けられている。

【００１２】 この弾性体３０は、図４に示す如くカバー２１の裏面の適宜箇所に存在する壁 部相互間３１に圧入することにより、コード２６の弛みを防止する。また、弾性 体３０は、図５に示す如くクランプ部２８に引っ掛かることにより、コード２６ がコード挿通孔２９から抜け外れるのを防止する。

【００１３】 ハウジング２０には、第２，第３ランプ２３，２４のスイッチ３２，３３が取 り付けられており、これらスイッチ３２，３３の操作子３２ａ，３３ａは、カバ ー２１の下面（表面）側に表出している。これらスイッチ３２，３３はコード３ ４，３５をを介して第２，第３ランプ２３，２４とコネクタ２４に接続されてい る。

【００１４】 以上の如く構成された車両用灯具は、これを車体へ取付時や、オプションによ る別物スイッチをハウジング２０へ取り付ける時や、この灯具を車体へ取り付け るときは、コード２６に取り付けた弾性体３０をカバー２１の裏面の壁部相互間 ３１に図４の如く圧入しておくことにより、コード２６が弛んで吊れ下がって邪 魔になるということがなく、作業性が向上する。

【００１５】 また、第１〜第３ランプ２２〜２４を交換するに際し、カバー２１を開くのに 伴いコード２６が引っ張られて図３中、矢印Ａ方向に移動するが、図５に示す如 く、弾性体３０がクランプ部２８に引っ掛かることにより、コード２６がコード 挿入孔２９から抜け外れない。従って、ランプ交換後に、カバー２１を閉めるの に伴いコード２６を図３中矢印Ｂ方向に引き戻して、弾性体３０をカバー２１の 裏面の壁部相互間３１に圧入して、コード２６が弛まないようにハウジング２０ に組み付けることができるので、コード２６の組付作業性が向上する。

【００１６】

【考案の効果】

以上の如く本考案の車両用灯具によれば、ランプ交換後のコード組付作業性が 向上すると共に、別物スイッチのハウジングへの取付時や灯具の車体への取付時 作業性が向上し、構成が簡単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す車両用灯具の表面図で
ある。

【図２】同灯具の裏面図である。

【図３】同灯具の要部拡大斜視図である。

【図４】図２のＣ−Ｃ線断面図である。

【図５】図２のＤ円部の拡大斜視図である。

【図６】従来の車両用灯具の裏面図である。

【図７】同灯具におけるコ−ドクランプ状態の斜視図で
ある。

【符号の説明】

２０ ハウジング ２１ カバー ２２ 第１ランプ（ランプ） ２５ スイッチ ２６ コード ２８ クランプ部 ２９ コード挿通孔 ３０ 弾性体 ３１ 壁部相互間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体に固定されるハウジングにランプを
   取り付け、前記ハウジングに開閉自在に装着されるカバ
   ーにスイッチを取り付け、このスイッチと前記ランプと
   をコードで接続して成る車両用灯具において、前記コー
   ドを前記ハウジングのバルブ取付部近傍に設けたクラン
   プ部のコード挿通孔に移動自在に挿通し、前記コードの
   所定箇所に弾性体を装着して成り、該弾性体は、前記ク
   ランプ部に引っ掛かることにより前記コードが前記コー
   ド挿通孔から抜け外れるのを防止すると共に前記カバー
   裏面の壁部相互間に圧入することにより前記コ−ドの弛
   みを防止することを特徴する車両用灯具。