JPH0546289U - 飴菓子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 斬新な構造及び特異な食感を有する飴菓子を
提供する。 【構成】 常法により製造した球状飴菓子本体２の外周
面に細桿状の飴菓子体３を多数突設せしめて、毬栗又は
雲丹のような外観を呈する飴菓子１とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は飴菓子に係り、殊に斬新な構造と特異な食感とを有している飴菓子に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

飴菓子体の表面に突起部を有する従来の飴菓子としては、例えば、角状の突起 を有する金平糖、叉ガム液を塗布した粒子径の大きなグラニュ−糖を飴玉本体の 外周に付着させ、乾燥させた飴菓子等が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の金平糖やグラニュ−糖付着飴菓子は、回転釜掛を主体として成形されて いるので該飴菓子の表面の凸凹が小さく、見た目に斬新さを感じさせるものでは なく、また食感も特異なものとは云えないものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段及び作用】

本考案は、斬新な構造及び特異な食感を有する飴菓子を提供することを目的と してなされたものであり、その要旨とする処は飴菓子本体の外周面に細桿状の飴 菓子体が多数突設されていることにある。

【０００５】 本考案による飴菓子の製造に用いられる飴菓子本体としては、常法により製造 される飴生地を適宣成型手段により任意の形状に成形できるものであれば特に限 定されるものではなく、例えば球状の飴菓子本体が使用される。また、本考案に による飴菓子の製造に用いられる細桿状の飴菓子体としては、常法により製造さ れる飴生地を適宣成型手段により細桿状に成形できるものであれば特に限定され るものではなく、例えば常法により製造される飴生地を直径 1 mm程度に延ばし て長さ 10 mm程度に切断して成形される細桿状の飴菓子体が使用される。

【０００６】 前記飴菓子本体の外周面に細桿状の飴菓子体を多数突設せしめる方法としては 、まだ冷却していない軟らかい段階の飴菓子本体の外周面に細桿状飴菓子体を多 数突き刺して冷却することにより行うか、或いは飴菓子本体を冷却固化させた後 、細桿状飴菓子体の一端を加熱融解させて、該融解部を当該飴菓子体に接着させ ることにより行うことができる。 また、必要に応じて飴生地に色素、香料、酸味料等を加えることにより色、味 等に変化を付けることができ、特に、飴菓子本体と細桿状の飴菓子体とを異なる 色調、味にすれば食味・食感を向上させることができる。

【０００７】 次に、本考案の実施例を図面を参照して具体的に説明する。

【実施例】

砂糖 460.00 重量部と、水飴 385.70 重量部と、仕込水 1594.28 重量部と、 カラメル色素 0.01 重量部と、栗フレ−バ− 0.01 重量部とを混合して、水分 1 .50 重量部の飴生地を得た。次いで、該飴生地を直径 1 mm程度に延ばして長さ 10 mmに切断後常温で冷却して、細桿状飴菓子体を得た。一方、上記飴生地を直 径 25 mmの棒状に成型後球断機により切断し、次いでシノ取り機により直径 25 mmの球状飴菓子本体を得た。

【０００８】 前記で得た細桿状飴菓子体を上記で得たまだ軟らかい球状飴菓子本体の外周面 に多数突き刺し、毬栗状の構造を有する飴菓子を製造した。この飴菓子は図１に 示されるような外観形状及び図２に示されるような断面形状を有している。 該栗の毬状の該飴菓子１を喫食してみると、口の中で多数の細桿状飴菓子体３ の感触を感じると共に、細桿状飴菓子体３が除々に融けてゆき該細桿状飴菓子体 ３が殆ど全部融けた後に、球状飴菓子本体２が融けるものであり、従って、特異 な食感を有していた。 尚、上記と同様の配合で、但し色素量を 10 倍増加させ全体を黒い色調になせ ば、雲丹に似た外観を有する飴菓子となる。

【０００９】

【考案の効果】 本考案による飴菓子は、単純な味覚を有する一般的な飴玉とは全く異なる範疇 に属する斬新な構造と特異な食感を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す栗様の飴菓子の斜視図で
ある。

【図２】図１に示された飴菓子の断面図である。

【符号の説明】

１ 飴菓子 ２ 飴菓子本体 ３ 細桿状の飴菓子体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 飴菓子本体の外周面に細桿状の飴菓子体
   が多数突設されていることを特徴とする飴菓子。