JPH0586U - 飴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 斬新な構造を有し、老若男女を問わず好まれ
る飴を提供する。 【構成】 飴生地を用いスタンピング・マシーンによ
り、楕円球状（ラグビーボール状）の軸部１と笠状の飴
菓子体２とを一体成型した後、常温下で冷却して、団栗
形状の飴３とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は飴に係り、殊に斬新な形状・構造を有する飴に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、別個に成形された軸部と笠部とが一体化されている菓子としては、例え ば、軸部にカステラを使用し、笠部を羊羹にて成形した茸型一口菓子体を、溶融 砂糖液に浸漬することにより外周面を砂糖体にて被覆した茸型一口菓子が知られ ていた（実公昭４５−１６６７７号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記茸型一口菓子は、素材自体が斬新なものではなく、甘味が強すぎるために 最近の子供には好まれない点、また、味覚や色調のバリエーション等にも限りが あり、需要者の好みに応じて簡単に且つ様々に変化させることができない菓子で あった。 従って、本考案は、上記茸型一口菓子を基本着想として種々検討した結果、使 用する素材を飴にすることで堅牢性を付与し、子供にも好まれ且つ親しみがもた れやすく、しかも、見た目にも可愛らしさが増すことができる飴を完成するに至 ったのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段及び作用】

本考案は、老若男女を問わず親しまれると共に、斬新な構造を有する飴を提供 することを目的としてなされたものであり、その要旨とする構成は球状又は楕円 球状に成形した飴菓子本体からなる軸部に笠状の飴菓子体が一体化されているこ とに存する。

【０００５】 本考案による飴を具現化したものとしては、例えば、図１に示す如く、楕円球 状（ラグビーボール状）に成形される飴菓子本体からなる軸部１と、笠状の飴菓 子体２とを適宜成形手段により一体成形される団栗形状等の飴３がある。また、 笠状の飴菓子体２の表面には更に団栗らしくするために必要に応じて縞柄４を一 体成型時に形成することもできる。

【０００６】 前記の楕円球状に成形される飴菓子本体からなる軸部１と、笠状の飴菓子体２ とは適宜成形手段により一体成形して団栗形状の飴３としたが、軸部１と笠状の 飴菓子体２とを別々に成形した後、一体化することも可能である。例えば、笠状 の飴菓子体成型用の半円球状凹部を有するモールドに常法により製造した飴生地 を流し込み、別にスタンピング・マシーン（Stampping Machine）により成形し た楕円球状の飴菓子本体からなる軸部を前記モールドに流し込んだ飴生地に圧入 接着させ、全体を冷却後、モールドから剥離することにより団栗形状の飴を成形 することもできる。即ち、図２に示す如く、軸部１ａと縞柄４ａを有する笠状の 飴菓子体２ａとは予め一体化されておらず、別々に成形後、圧入接着により一体 化して飴３ａとする（図２は団栗ではなく、椎の実を横にした飴となされている ）。

【０００７】 また、軸部と笠状の飴菓子体とを別々に成形した後に一体化する別の方法とし ては、まだ冷却していない軟らかい段階の軸部１ａの上部に笠状の飴菓子体２ａ を圧着接合して冷却することにより行うか、或いは、軸部１ａと笠状の飴菓子体 ２ａとを別々に冷却固化させた後、笠状の飴菓子体２ａの嵌め込む部分を加熱融 解させて、該融解部を当該軸部１ａに接着させることにより一体化することがで きる。

【０００８】 尚、前記軸部１ａは、常法により製造される飴生地をスタンピング・マシーン により楕円球状に成形したが、適宜成形手段により楕円球状又は球状に成形でき るものであれば特に限定されるものではなく、また、前記笠状の飴菓子体２ａも 、半円球状の凹部を有するモールドにより成型したが、常法により製造される飴 生地を適宜成形手段により笠状に成形できるものであれば特に限定されるもので はない。さらに、必要に応じて飴生地に色素、香料、酸味料等を加えることによ り色、味等に変化を付けることができ、特に、軸部１ａと笠状の飴菓子体２ａと を異なる色調、味にすれば食味・外観にバラエティーを与えることができる。

【０００９】 次に、本考案の実施例を図面を参照して具体的に説明する。

【実施例１】 砂糖 460.00 重量部と、水飴 385.70 重量部と、仕込水 1594.28 重量部と、 カラメル色素 0.01 重量部とを混合し、煮詰めて水分含量 1.50 重量部とした後 、シナモンフレーバー 0.01 重量部を混合して飴生地を得た。次いで、該飴生地 を常法によりモールダー（成型機）であるスタンピング・マシーンを使用して、 軸部１と笠状の飴菓子体２とを一体成型した後、常温下で冷却して、図１にて示 される飴３を得た。

【００１０】

【実施例２】 砂糖 460.00 重量部と、水飴 385.70 重量部と、仕込水 1594.28 重量部と、 カラメル色素 0.01 重量部とを混合し、煮詰めて水分含量 1.50 重量部とした後 、シナモンフレーバー 0.01 重量部を混合して飴生地を得た。次いで、該飴生地 を常法によりモールダー（成型機）を使用してラグビーボール状に成型後、常温 下で冷却して、軸部１ａを得た。一方、上記飴生地をラグビーボール状の短径の 一端部が充分に嵌まる大きさの笠状飴菓子体成型用の半円球状モールドに注入し て、該飴生地がまだ固化しないうちに流し込み型内の飴菓子体の水平面のほぼ中 心部に、前記ラグビーボール状に成形した軸部１ａを圧入接着して固定後、常温 下で冷却して図２にて示される飴３ａを得た。

【００１１】 尚、上記実施例２と同様の配合で、但し色素を 10 倍増量して、軸部１ａの飴 生地に混入すれば、軸部１ａと笠状の飴菓子体２ａとの色調が異なるものを得る ことができ、一層親しみを有する飴とすることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案による飴は団栗乃至椎の実に類した構造を有しており、構成素材が飴で あるために軸部と笠状の飴菓子体において別個の色調や呈味を有するようになす ことができ、従って視覚的に可愛らしいものであり、味覚的にもバラエティーに 富んだものとすることができる。 従って、従来の所謂「飴玉」とは異なる範疇に属するものと云うことができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す正面図である。

【図２】本考案の第２実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１，１ａ 軸部 ２，２ａ 笠状の飴菓子体 ３，３ａ 飴

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 球状又は楕円球状に成形した飴菓子本体
   からなる軸部に笠状の飴菓子体が一体化されていること
   を特徴とする飴。