JPH054623A - きんちやく型密封自動包装機と方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】一夜漬け等を液漏れをせずに見栄えのよいきん
ちゃく包装にする。 【構成】三方自動包装手段１０で上部シールをその袋の
開口部より下げてシールし、その上部シール付近をきん
ちゃくタイプにすべく中心に寄せ、そこを針金２３で縛
り固定化する。これをすべて自動的になす機械とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、広くは自動包装機と方
法に関するものであって、特に自動的に製袋しながらそ
の袋に所定の物をシールする密封自動包装機と方法に関
するものである。就中、その袋がきんちゃく型をし、且
つ密封を保つきんちゃく型密封自動包装機と方法に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、密封自動包装機と方法は、合成樹
脂等の膜を円筒状にしながら背面と底面を加熱等でシー
ルして、その中に紅茶の葉やインスタントラーメンやそ
の他の食品等所定の物を入れた後にその上面をシールす
るようになっている。

【０００３】一方、きんちゃく型の袋は、別な製袋機で
製袋し、その袋を開けてそこに漬物等所定の物を挿入し
てからその挿入口付近を寄せ集めて首部を作り、針金や
粘着バンドでその首部を閉じると言うものであった。し
たがって、手作業が非常に多いものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前者の密封自動包装機
と方法は、完全自動化ができるゆえに、包装スピードが
早いばかりでなく、人手不足を解消して、包装のコスト
安になっているが、四角な平袋ゆえに包装の中身によっ
ては見た目において大変に不適切になる。たとえば、一
夜漬等の漬物は、四角い平袋に入れてあるといかにもま
ずそうに見える。これに対して、これをきんちゃくタイ
プの袋に入れると、非常にうまそうに見えて販売促進に
役立つ。

【０００５】一方、後者のきんちゃく袋は、上述のごと
くにその包装する商品によっては大変よいが、その首部
のシールが不完全で液漏れする。その液が水ならそれほ
ど問題ないが、漬物等であると臭いが漏れ、さらにはそ
の袋がべたつき不潔である。その上に、上述したごとく
に人手に頼るゆえに、コスト高となり人手も集まらず製
品の製造スピードも遅くなってしまう。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明にかかるきんちゃ
く型密封自動包装機と方法は、以上の問題点に鑑みてそ
の請求項１の発明は、製袋部と被包装物投入部とシール
部とから成る密封自動包装手段を基本構成にし、これに
密封きんちゃく自動成形装置を組み合わせた包装機とし
たものである。

【０００７】そして、その請求項２の発明は、それを方
法の発明としたものである。

【０００８】以下に、本発明にかかるきんちゃく型密封
自動包装機と方法の具体的な構成を詳細に記載する。最
初に、本発明にかかるきんちゃく型密封自動包装機の請
求項１の発明の構成を説明する。まず、開口下部シール
密封自動包装手段がある。これは、シートから包装袋を
作る製袋部とこの製袋部により作られた包装袋に被包装
物を投入する被包装物投入部と包装袋の開口部の下方を
シールしその被包装物の入った包装袋を包装物にする開
口下部シール部とから成る。

【０００９】つぎに、包装物吊り下げ手段がある。これ
は、上記の開口下部シール密封自動包装手段により製造
された包装物の開口下部シール箇所の上部中央部を挟み
吊り下げるものである。そして、包装物切り離し手段が
ある。これは、上記の包装物吊り下げ手段の上部位置に
て上記の包装物を切断するものである。さらに、首作り
手段がある。これは、上記の包装物の開口下部シール箇
所を中央に絞って首部にするものである。最後に、首部
固定手段がある。これは、上記の首作り手段により作ら
れた包装物の首部を針金等により固定するものである。

【００１０】つぎに、本発明の請求項２の発明にかかる
きんちゃく型密封自動包装方法の構成を説明する。最初
に、開口下部シール密封自動包装手段を用いて、以下の
ことを行う。まず、その製袋部により包装袋を製袋す
る。つぎに、その包装袋に被包装物投入部により被包装
物が投入される。そして、しごきロールがその包装袋の
上部両面を軽く挟んで、脱気部がその包装袋の中の余分
な気体や液体を次の包装袋となる上部部分に押し上げ
る。さらに、上記のしごきロールがそれをしごいた後
に、開口下部シール部がその包装袋の開口下部をシール
しその被包装物の入った包装袋を包装物にする。

【００１１】そして、密封きんちゃく自動成形装置を用
いて以下のことを行う。まず、包装物吊り下げ手段が、
上記の開口下部シール密封自動包装手段により製造され
た包装物の開口下部シール箇所の上部中央部を挟み吊り
下げる。つぎに、包装物切り離し手段が、上記の包装物
吊り下げ手段の上部位置にて上記の包装物を切断し、首
作り手段が上記の包装物の開口下部シール箇所を中央に
絞りその箇所を首部にする。最後に、首部固定手段が上
記の首作り手段により作られた包装物の首部を針金等に
より固定する。

【００１２】

【作用】本発明にかかるきんちゃく型密封自動包装機と
方法は、以上のごとくに構成したゆえに以下のごとき作
用が生じた。最初に、本発明にかかるきんちゃく型密封
自動包装機の請求項１の発明の作用を説明する。まず、
開口下部シール密封自動包装手段が、以下のごとく働
く。すなわち、製袋部がシートから包装袋を作る。つぎ
に、被包装物投入部が、上記の製袋部により作られた包
装袋に被包装物を投入る。そして、開口下部シール部
が、その包装袋の開口部の下方をシールしてその被包装
物の入った包装袋を包装物にする。

【００１３】つぎに、包装物吊り下げ手段が、上記の開
口下部シール密封自動包装手段により製造された包装物
の開口下部シール箇所の上部中央部を挟み吊り下げる。
そして、包装物切り離し手段が、上記の包装物吊り下げ
手段の上部位置にて上記の包装物を切断する。さらに、
首作り手段が、上記の包装物の開口下部シール箇所を中
央に絞って首部にする。最後に、首部固定手段が、上記
の首作り手段により作られた包装物の首部を針金等によ
り固定する。

【００１４】しかして、本発明の請求項２の発明にかか
るきんちゃく型密封自動包装方法の作用を説明する。最
初に、開口下部シール密封自動包装手段を用いて、以下
のことが行なわれる。まず、その製袋部により包装袋が
製袋される。つぎに、その包装袋に被包装物投入部によ
り被包装物が投入される。そして、しごきロールによ
り、その包装袋の上部両面が軽く挟まれて、脱気部によ
りその包装袋の中の余分な気体や液体が次の包装袋とな
る上部部分に押し上げられる。さらに、上記のしごきロ
ールにより、それがしごかれた後に、開口下部シール部
によりその包装袋の開口下部がシールされその被包装物
の入った包装袋が包装物になる。

【００１５】そして、密封きんちゃく自動成形装置を用
いて以下のことが行なわれる。まず包装物吊り下げ手段
により、上記の開口下部シール密封自動包装手段で製造
された包装物の開口下部シール箇所の上部中央部が挟ま
れ吊り下げられる。つぎに、包装物切り離し手段により
上記の包装物吊り下げ手段の上部位置にて上記の包装物
が切断される。そして、首作り手段により上記の包装物
の開口下部シール箇所が中央に絞られてその箇所が首部
になる。最後に、首部固定手段により、上記の首作り手
段で作られた包装物の首部が針金等により固定される。

【００１６】

【実施例】以下に、本発明にかかるきんちゃく型密封自
動包装機と方法をその一実施例を用いて添付の図面と共
に詳細に述べる。図１は、本発明にかかるきんちゃく型
密封自動包装機の一実施例の側面図であって、そのカバ
ーを外した状態を示したものである。図２は、その正面
図で密封きんちゃく自動成形装置を省略したものであ
る。図３は、図１のものの包装物吊り下げ手段付近の拡
大平面図である。図４は、本実施例により製造された包
装物であって、その袋を分かりやすくするためにその漬
物を封入していない状態を示した正面図である。図５
は、図１のものの密封きんちゃく自動成形装置付近の拡
大平面図を示したものである。図６は、図５のものの一
部省略側面図である。

【００１７】まず、包装袋２１の開口部２１ａの下部を
シールする三方自動包装手段１０がある。これは、連続
した合成樹脂シート２０から背部と底部をそれぞれセン
ターシール部１１とボトムシール部１２で加熱してシー
ルした包装袋２１を作る製袋部１３とこの製袋部により
作られた包装袋２１に漬物（図示なし）を投入する漬物
投入部１４と包装袋の開口部の下方をシールしその漬物
の入った包装袋２１を包装物２２にする開口下部シール
部１５とから成る。この開口下部シール部１５によりシ
ールされた開口下部シール箇所２２ａを分かりやすくす
るために、その漬物を封入していない状態を示した包装
袋の正面図を図４に示した。そして、この開口下部シー
ル箇所２２ａが後述する首部２３になるのである。な
お、図中２２ｂと２２ｃは、それぞれセンターシール箇
所とボトムシール箇所である。さらに、本実施例におい
ては、この開口下部シール部１５の前段に、しごきロー
ル１６と脱気部１７が設けられている。

【００１８】つぎに、密封きんちゃく自動成形装置３０
がある。これは、まず開閉する一対の棒状の包装物吊り
下げ手段３１（特に第３図参照）がある。この包装物吊
り下げ手段３１は、上記の開口下部シール三方自動包装
手段１０により製造された包装物２２の開口下部シール
箇所の上部中央部を挟み吊り下げるものである。そし
て、包装物切り離しカッター３２がある。これは、上記
の包装物吊り下げ手段３１の上部位置にて上記の包装物
を切断するものである。さらに、首作り手段がある。こ
れは、上記の包装物２２の開口下部シール箇所２２ａを
絞り、首部２３にするものである。最後に、首部固定手
段３３がある。これは、上記の首作り手段により作られ
た包装物２２の首部２３を針金や粘着テープ等の首部固
定物２４により固定するものである。なお、本実施例で
はこの首作り手段は、具体的には図３に示すごとくに、
上記の包装物吊り下げ手段３１と後述する挟持移動手段
３４と上記の首部固定手段３３からなる。

【００１９】かようにして、最初に、開口下部シール三
方自動包装手段１０を用いて、以下のことが行なわれ
る。まず、その製袋部１３により包装袋２１が製袋され
る。つぎに、その包装袋２１に漬物投入部１４により漬
物が投入される。そして、しごきロール１６により、そ
の包装袋２１の上部両面が軽く挟まれて、脱気部１７に
よりその包装袋２１の中の余分な気体や液体が次の包装
袋となる上部部分に押し上げられる。さらに、上記のし
ごきロール１６により、それがしごかれた後に、開口下
部シール部１２によりその包装袋２１の開口下部２１ａ
がシールされその漬物の入った包装袋２１が包装物２２
になる。

【００２０】そして、密封きんちゃく自動成形装置３０
を用いて以下のことが行なわれる。まず、包装物吊り下
げ手段３１により、上記の開口下部シール三方自動包装
手段１０で製造された包装物の開口下部シール箇所２２
ａの上部中央部が挟まれ吊り下げられる。つぎに、包装
物切り離しカッター３２により上記の包装物吊り下げ手
段３１の上部位置にて上記の包装物２２が切断される。
そして、首作り手段により上記の包装物の開口下部シー
ル箇所が中央に絞られてその箇所が首部２３になる。最
後に、首部固定手段２４により、上記の首作り手段で作
られた包装物の首部２３が針金２４等により固定され
る。

【００２１】なお、上記の首作りは以下のごとくに動作
する。まず上記の包装物吊り下げ手段３１がその包装物
２２を吊り下げるのであるが、図３に示すその付近の平
面図のごとくに、この包装物吊り下げ手段３１の中央部
はその内側に突起している。そして、その両サイドは、
ガイド３１ａとなっている。そこで、挟持移動手段３４
がその包装物釣り下げ手段３１の位置付近でその包装物
２２を左右から挟むと（図４の矢印方向参照）、その包
装物２２の開口下部シール箇所２２ａ付近は図３，５，
６に示すごとくに締められて首部２３になる。このとき
に、上記のガイド３１ａがその袋の締められている箇所
が前後に飛び出さずに中心に集まるガイドとして働く。
こうして、出来たきんちゃくタイプの包装物２２をその
挟持移動手段３４が、上記の首部固定手段３３の箇所に
運ぶ。そして、そこで、針金２４等によりその首部２３
が固定されるのである。

【００２２】かようにして、図７に示す包装物の拡大正
面図のごとくき密封きんちゃく包装物ができる。すなわ
ち、その開口部２１ａの下部がシールされた密封包装物
２２の中には、一夜漬け４０等の被包装物が入ってい
る。そして、その密封包装物２２の開口下部シール部２
２ａ付近をその中央に向けて集合させて首状にした首部
２３がある。最後に、針金２４や粘着テープ等の首部固
定物がある。これが、上記の首部２３を固定するもので
ある。

【００２３】

【発明の効果】本発明にかかるきんちゃく型密封自動包
装機と方法は、以上のごとくになしたゆえに以下のごと
き多大な効果が生じた。すなわち、一夜漬け等のきんち
ゃくタイプの包装に向いている被包装物をきんちゃく包
装し、しかもそのきんちゃく首部を予めシールすること
によって液漏れを完全に防いた。

【００２３】そして、その包装加工時にも液は一滴も外
に漏れないゆえに、大変に衛生的であり、臭いもしな
い。さらに、その包装加工が完全に自動化されているゆ
えに、包装加工のスピードが早く経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるきんちゃく型密封自動包装機の
一実施例の側面図で、そのカバーを外した状態を示した
ものである。

【図２】その正面図で密封きんちゃく自動成形装置を省
略したものである。

【図３】図１のものの包装物吊り下げ手段付近の拡大平
面図である。

【図４】本実施例により製造された包装物であって、そ
の袋を分かりやすくするためにその漬物を封入していな
い状態を示した正面図である。

【図５】図１のものの密封きんちゃく自動成形装置付近
の拡大平面図を示したものである。

【図６】図５のものの一部省略側面図である。

【図７】包装物の拡大正面図である。

【符号の説明】

１０ 開口下部シール三方自動包装手段 １１ センターシール部 １２ ボトムシール部 １３ 製袋部 １４ 漬物投入部 １５ 開口下部シール部 １６ しごきロール １７ 脱気部 ２０ 合成樹脂シート ２１ 包装袋 ２２ 包装物 ２２ａ 開口下部シール箇所 ２２ｂ センターシール箇所 ２２ｃ ボトムシール箇所 ２３ 首部 ２３ 針金 ３０ 密封きんちゃく自動成形装置 ３１ 包装物吊り下げ手段 ３２ カッター ３３ 首部固定手段 ３４ 挟持移動手段 ４０ 一夜漬け

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シートから包装袋を作る製袋部とこの製袋
   部により作られた包装袋に被包装物を投入する被包装物
   投入部と包装袋の開口部の下方をシールしその被包装物
   の入った包装袋を包装物にする開口下部シール部とから
   成る開口下部シール密封自動包装手段、該開口下部シー
   ル密封自動包装手段により製造された包装物の開口下部
   シール箇所の上部中央部を挟み吊り下げる包装物吊り下
   げ手段、該包装物吊り下げ手段の上部位置にて上記の包
   装物を切断する包装物切り離し手段、上記の包装物の開
   口下部シール箇所を中央に絞り首部にする首作り手段、
   該首作り手段により作られた包装物の首部を針金等によ
   り固定する首部固定手段、より構成されたことを特徴と
   するきんちゃく型密封自動包装機。
2. 【請求項２】最初に、開口下部シール密封自動包装手段
   により、その製袋部により包装袋を製袋し、その包装袋
   に被包装物投入部により被包装物が投入され、しごきロ
   ールがその包装袋の上部両面を軽く挟み、脱気部がその
   包装袋の中の余分な気体や液体を次の包装袋となる上部
   部分に押し上げて、上記のしごきロールがそれをしごい
   た後に、開口下部シール部がその包装袋の開口下部をシ
   ールしその被包装物の入った包装袋を包装物にする。つ
   ぎに、密封きんちゃく自動成形装置により、包装物吊り
   下げ手段が上記の開口下部シール密封自動包装手段によ
   り製造された包装物の開口下部シール箇所の上部中央部
   を挟み吊り下げ、包装物切り離し手段が上記の包装物吊
   り下げ手段の上部位置にて上記の包装物を切断し、首作
   り手段が上記の包装物の開口下部シール箇所を中央に絞
   り首部にし、首部固定手段が上記の首作り手段により作
   られた包装物の首部を針金等により固定する、ことより
   構成されたことを特徴とするきんちゃく型密封自動包装
   方法。