JPH0546132B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は市外通話のときなど、複数の交換局を
介してトールダイヤルをしたとき、相手加入者で
はなく交換局・中継線の障害などのため、被呼加
入者まで接続できなかつたとき、発信局が予定着
信局の状態に対応して制御処理を行う方法に関す
る。

(2) 従来技術と問題点 従来第１図に示すように、Ａ局の加入者SUB
−Ａが市外通話のときなどＣ局の加入者SUB−
Ｃへトールダイヤルするとき、中継線CH１、Ｂ
局、中継線CH２を介して接続される。このとき
Ｂ交換局またはＣ局における障害の場合、中継線
CH２の全話中の場合、Ｃ局の加入者SUB−Ｃの
話中、加入者の種別（特殊集団電話加入者など）
により接続が完了しなかつた場合は、接続できな
かつたＢ局またはＣ局から、Ａ局に対し話中音
BTを送出するのみであつた。そのため発信者
SUB−Ａは交換局Ａを介して話中音BTを聴取す
ることで、相手に接続できなかつたことを確認す
るが、接続できない理由まで判断することはでき
なかつた。

そのため障害がＣ局に関連して発生し、中継線
CH２までは正常であるとき、または被呼者話中
のとき、第１図ａに示すようにＣ局において話中
音BTを接続し、Ｂ局を経由してＡ局に伝送され
る。この図は各局において、時分割交換機を使用
する接続例を示し、Ａ局においてＳは送信側端、
Ｒは受信側端を意味し、他の局においては単に２
本の線で示している。この場合中継線CH１，
CH２は話中音BTを伝送するためにだけ使用さ
れる。発信加入者SUB−ＡはＣ局障害であるこ
とが判らないため何回も発信を繰り返すから、各
中継線の使用効率が低下することになつた。

障害がＢ局において発生したとき、第１図ｂに
示すように、Ｂ局において話中音BTを接続し、
Ａ局に伝送される。このときも中継線CH１は何
回も無効捕捉される。

(3) 発明の目的 本発明の目的は前述の欠点を改善し、複数の交
換局を経由する相手に接続を要求したとき、局・
中継線の障害などで接続できないとき、発信局に
対し通知信号を伝送し、その後発信局において予
定着信局までの接続未完了内容に対応した制御方
法を提供することにある。

(4) 発明の構成 前述の目的を達成するための本発明の構成は、
複数の交換局を介してトールダイヤルをして、中
継線全話中・障害などの理由で被呼加入者まで接
続ができなかつた場合、前記ダイヤル信号の着信
した局は、接続未完了内容を示す信号を発信局へ
返送し、前記トールダイヤルの発信局は、接続未
完了内容を示す信号を受信したとき、発信者へ接
続未完了である旨を通知することと、トールダイ
ヤル着信局までの中継線・交換局・被呼加入者に
対する種々の接続未完了内容に対応した制御処理
を行うことである。

(5) 発明の実施例 第２図は本発明についての概要説明図である。
交換局の交換機は時分割電子交換機を使用する場
合を例示する。第２図において、SUB−Ａから
SUB−Ｃへ発信したとき、Ｂ局またはＣ局で接
続が完了しなかつたときは、接続未完了局からＡ
局に対し通知信号を例えばプツシユ釦ダイヤル信
号（PB信号）により送り返す。そのとき中継線
CH２の全話中、被呼者SUB−Ｃの話中、Ｃ局の
障害などにより異なる信号内容とする。Ａ局にお
いてはダイヤル信号を送出した後、前述の信号が
返送されたときは、PB信号受信器PBRECで受信
翻訳し、後述の処理を行う。

なお第３図は各交換局の構成図を示す。第３図
においてNWは時分割電子交換ネツトワーク、
LCは加入者回路で例えばSUB−Ａが接続され
る。PBRECはPB信号受信器で第２図と同一のも
の、BTは話中音発信器、CCは中央処理装置、
MMはメモリ、TRKはトランクを示し、その動
作はPBRECを除き通常と同様である。

第４図ａは、Ｃ局で障害が発生するなど接続が
完了しないとき、Ｃ局においてプツシユ釦ダイヤ
ル信号PB０〜PBnの何れか１つまたは２つ以上
の組合せを操作して、Ａ局に伝送する。Ａ局では
PB信号を受信器PBRECで受信し次いで翻訳す
る。

第４図ｂは、Ｂ局で接続が完了しなかつた場合
の説明図であつて、Ｂ局からPB信号が送出され
る。

Ａ局において、PB信号受信器PBRECでPB信
号を受信し、翻訳した結果「被呼者話中」であつ
た場合、第５図ａに示すように捕捉中の中継線
CH１を開放し、発呼加入者と話中音源BTとを
接続する。若し発呼加入者がデータ端末であつた
ときは、第５図ｂに示すように捕捉中の中継線
CH１を開放しデータ端末には被呼者話中情報を
デイジタル信号で返送する。

また中継線CH２が「全話中」という信号であ
ると判つたときは、第６図ａに示すように捕捉中
の中継線CH１を開放し、発呼加入者と話中音源
BTを接続すると共に、中継線CH２全話中とい
う情報をＡ局のトラヒツクメモリに格納し、トラ
ヒツク管理を行う。また発呼加入者がデータ端末
の場合は、第６図ｂに示すようにCH２全話中情
報をデイジタル信号で送出する。

更にＢ局またはＣ局が「障害」であつたとき
は、第７図ａに示すように捕捉中の中継線CH１
を開放し、発呼加入者に対し障害のトーキ送出を
とこなうと共に、その後のＢ局、Ｃ局への呼を自
動閉塞する。若し迂回方路があるときは、その呼
を迂回接続させる。そしてＢ局、Ｃ局の障害内容
を自局障害メモリに格納し、自動的に保守者に通
知する。発呼加入者がデータ端末の場合は第８図
ｂに示すようにＢ局、Ｃ局の障害情報をデイジタ
ル信号で送出する。

以上の説明において、障害などの情報をＢ局な
どからＡ局へ通知するときの信号としてPBコー
ドを使用する場合を述べたが、この信号はPBコ
ードに限らず他の信号（例えばデイジタル符号コ
ード）であつても良い。

(6) 発明の効果 このようにして本発明によると、トールダイヤ
ルの発信局において、着信局までの中継線状態な
どが監視でき、接続未完了に遭遇した場合は、発
信局において中継線を開放するため、中継線の無
効捕捉が極めて少なくなる。発呼加入者（データ
端末）に接続未完了の理由が通知できるため、発
呼加入者に対してのサービスが向上する。またＢ
局、Ｃ局が無人局の場合にはＡ局において障害集
中監視が可能である。Ｂ局、Ｃ局が障害のときは
Ａ局において、回線自動閉塞及び迂回制御自動切
り替えが可能となる、などの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のトータルダイヤルと話中音送出
を説明する図、第２図は本発明についての概要説
明図、第３図は各交換局の一般的な構成図、第４
図は本発明の実施例による接続図、第５図は被呼
者話中の場合の接続図、第６図は中継線全話中の
場合の接続図、第７図は局障害の場合の接続図で
ある。 SUB−Ａ……発呼加入者、SUB−Ｃ……被呼
加入者、CH１，CH２……中継線、BT……話中
音（源）、PBREC……プツシユ釦ダイヤル信号
受信器、NW……時分割電子交換ネツトワーク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の交換局を介しトールダイヤルをして、
   中継線全話中・障害などの理由で被呼加入者まで
   接続が出来なかつた場合、前記ダイヤル信号の着
   信した局は、接続未完了内容を示す信号を発信局
   へ返送し、 前記トールダイヤルの発信局は、 接続未完了内容を示す信号を受信したとき、発
   信者へ接続未完了である旨を通知することと、 トールダイヤル着信局までの中継線・交換局・
   被呼加入者に対する種々の接続未完了内容に対応
   した制御処理を行うこと、 を特徴とするトールダイヤルの発信局より着信局
   への制御方法。