JPH05460A - シート・モールデイング・コンパウンド - Google Patents

シート・モールデイング・コンパウンド

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Publication number
JPH05460A
JPH05460A JP3153212A JP15321291A JPH05460A JP H05460 A JPH05460 A JP H05460A JP 3153212 A JP3153212 A JP 3153212A JP 15321291 A JP15321291 A JP 15321291A JP H05460 A JPH05460 A JP H05460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
weight
short
fiber
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3153212A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Okubo
光夫 大久保
Shohei Kawasaki
章平 川崎
Masaharu Takeshima
正治 武島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH05460A publication Critical patent/JPH05460A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】プレス成形における、金型内の樹脂が流動する
終端部等で強化繊維が特定方向に配向して成形品の強度
に方向性を発生することのない、SMCを提供する。 【構成】熱硬化製樹脂ペーストに強化繊維を混合する。
強化繊維は、長さ1〜5mmの短繊維が全強化繊維中5
〜30重量%と、長さ12〜50mmの長繊維全強化繊
維中95〜70重量%とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス成形における、
金型内の樹脂が流動する終端部等で強化繊維を特定方向
に配向させて強度の方向性を発生させることのない、シ
ート・モールディング・コンパウンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート・モールディング・コンパ
ウンド(以下SMCという)としては、通常、25〜3
0mmの長繊維のガラスチョップ層に化学増粘剤を含有
する熱硬化性樹脂ペーストを含浸してシート状にしたも
のを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のSM
Cシートを使用してプレス成形を行った場合、金型内の
樹脂が流動する終端部等においては、ガラス繊維が樹脂
の流れ方向に沿って配向して、強度に方向性が生ずると
いう問題点があった。例えば、プレス成形により浴槽を
成形した場合、通常、成形すべき浴槽の底壁部に相当す
る部分にSMCシートを供給してプレス成形するが、こ
の場合における上端縁の四隅部においては、樹脂が流動
する終端部に当たるために、樹脂が四隅部に向かって流
れ、その流れ方向に沿って強化繊維が配向してしまう。
その結果、成形品の四隅部の曲げ強度は、樹脂の流れ方
向に直交する方向は高いが、平行方向は低くなってしま
うという問題点があった。
【0004】本発明は上記の如き従来の問題点を解消
し、金型内の樹脂が流動する終端部で強化繊維が樹脂の
流れ方向に沿って配向されて成形品の強度に方向性を発
生させることのない、SMCを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のシート・モール
ディング・コンパウンドは、熱硬化性樹脂ペーストに強
化繊維が混合されたシート・モールディング・コンパウ
ンドにおいて、強化繊維が、長さ1〜5mmの短繊維が
全強化繊維中5〜30重量%と、長さ12〜50mmの
長繊維が全強化繊維中95〜70重量%とからなるもの
である。
【0006】本発明のSMCにおいて、熱硬化性樹脂ペ
ーストとしては、例えば、熱硬化性樹脂液100重量部
に、硬化触媒0.5〜5重量部、化学増粘剤0.1〜1
0重量部、充填剤20〜600重量部、適量の各種着色
剤、必要に応じて離型剤、安定剤等を配合して調整され
る。
【0007】熱硬化性樹脂液としては、例えば、不飽和
ポリエステルやアクリル化エポキシのようにカルボン酸
残基をもった熱硬化性樹脂に、必要に応じてスチレン樹
脂等の収縮防止用樹脂30重量%以下の範囲で配合し、
これにスチレンのような重合性モノマー5〜70重量%
で希釈したもの等が好適に用いられる。
【0008】化学増粘剤としては、例えば、ベンゾール
パーオキサイドやt−ブチルパーオキシベンゾエート等
の有機過酸化物等が用いられる。化学増粘剤としては、
例えば、酸化マグネシウムや水酸化マグネシウム等が用
いられる。
【0009】充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、
クレーまたは水酸化アルミニウム等が用いられる。安定
剤としては、例えば、ハイドロキノンやパラベンゾキノ
ン等が用いられる。
【0010】本発明のSMCにおいて、強化繊維として
の短繊維および長繊維の材料としては、Eガラス、Cガ
ラスまたはTガラス等、通常SMCに用いられるガラス
繊維のロービングを切断したものが用いられる。用いら
れるロービングとしては、一般的には、繊維径1〜50
μmのモノフィラメントが50〜4000本収束された
ものが好適である。
【0011】短繊維としては、長さ1〜5mmのものが
用いられる。1mm未満だと、熱硬化性樹脂の流れを乱
す効果を充分期待することができない。5mmを越える
と、短繊維が一方向に配向しやすくなる。
【0012】長繊維としては、長さ12〜50mmのも
のが用いられる。12mm未満だと、十分な補強効果を
発揮しないために、成形品の強度が十分ではなく、50
mmを越えると、樹脂の含浸が不良となり、成形時にふ
くれ等が発生し易く、成形品の外観が悪くなってしま
う。
【0013】強化繊維における、短繊維および長繊維の
量的混合割合は、短繊維が全強化繊維中の5〜30重量
%、長繊維が全強化繊維中の95〜70重量%である必
要があり、夫々好ましい混合割合は、短繊維が10〜2
0重量%、長繊維が90〜80重量%である。
【0014】短繊維が5重量%未満で長繊維が95重量
%を越えると、樹脂の含浸が不良となり、成形時にふく
れ等が発生し易く、成形品の外観が悪くなってしまい、
短繊維が30重量%を越え、長繊維が70重量%未満だ
と、十分な補強効果を発揮しないために、十分な強度の
成形品を得ることができない。
【0015】用いる強化繊維の量は、熱硬化性樹脂を含
む樹脂分100重量部に対して、5〜200重量部が好
適に用いられ、より好適には10〜150重量部であ
る。強化繊維の量が5重量部未満では、量が少ないため
に補強の効果が十分ではない。150重量部を越える
と、補強繊維の量が多くなりすぎ、SMC製造時に補強
繊維に樹脂を含浸させることが難しくなる。
【0016】本発明のSMCは、従来公知のプレス成形
に供される。例えば、130〜160℃に加熱されたプ
レス成形型内にSMCを入れて40〜120kg/cm
2 の圧力で30〜4分間、加圧成形した後、成形型を開
いて成形品を取り出す。
【0017】
【作用】本発明において、熱硬化性樹脂ペーストに、長
さ1〜5mmの短繊維が全強化繊維中5〜30重量%
と、長さ12〜50mmの長繊維が全強化繊維中95〜
70重量%とからなる強化繊維が混合されたSMCを用
いて、プレス成形を行った場合、金型内の樹脂が流動す
る終端部で、短繊維が樹脂の流れが一定方向に向かうの
を乱して、長繊維が特定方向に配向することがなく、成
形品の強度に方向性を発生させることがない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。図1はロービングを切断して短繊維および長
繊維を調整する切断装置の一例を示す斜視図である。切
断装置1はロータリーカッター11とゴムロール12と
からなる。ロータリーカッター11には、軸方向に長繊
維の切断長さに相当する間隔をあけて複数本の長刃11
1が平行に設けられている。長刃111の間には、長刃
111と平行に所定間隔をあけて短刃112が設けられ
ている。長刃111と短刃112間および短刃112間
の間隔は短繊維の切断長さに相当する間隔とされてい
る。
【0019】図2はロービングを切断して短繊維および
長繊維を調整する切断装置の別の例を示す斜視図であ
る。切断装置2はロータリーカッター21とゴムロール
22とからなる。ロータリーカッター21には、軸方向
に長刃211が複数本設けられている。長刃211間の
間隔は、長繊維の切断長さに相当する間隔と短繊維の切
断長さに相当する間隔の2種類とされている。
【0020】本発明の短繊維および長繊維は図1または
図2に示す切断装置1または2を用いて、そのロータリ
ーカッター11、21とゴムロール12、22との間に
挟んで切断することによって作製する。
【0021】ポリエステル樹脂(武田薬品株式会社製:
ポリスチレン樹脂約30重量%、スチレンモノマー約7
0重量%)30重量部、炭酸カルシウム(日東粉化株式
会社製:NS─100)120重量部、硬化剤(ターシ
ャリーブチルオキシベンゾエート含有量98%)1重量
部、ステアリン酸亜鉛(堺化学工業株式会社製:SZ─
2000)5重量部を混合し、十分に攪拌して熱硬化性
樹脂ペーストを製造した。
【0022】この熱硬化性樹脂ペーストを、長さ3mm
の短繊維(旭ファイバーグラス株式会社製:ロービン
グ、ER4630LBD166Wを裁断したもの)4重
量部、長さ24mmの長繊維(同上)22重量部に含浸
させ、SMCを得た。
【0023】このようにして得られたSMCを、以下の
ようにしてプレス成形した。上型を150℃、下型を1
35℃に加熱した浴槽成形用金型内にSMC20kgを
チャージし、100kg/cm2 の圧力で200秒間加
圧成形した後、金型を開いて図3に示す如き浴槽3を取
り出した。
【0024】このようにして得られた浴槽は、上端部の
隅部31の状態は次のとおりであった。樹脂の流れと直
交する方向および平行方向に切断し、断面を軟X線写真
撮影したところ、強化繊維は一定方向に配向していない
ことが確認された。
【0025】樹脂の流れと直交する方向および平行方向
に試験片を切り出し、JISK6911に準じて曲げ試
験を行ったところ、曲げ強度は、樹脂の流れと直交方向
が15kgf/mm2 、平行方向が13kgf/mm2
であり、曲げ強度に方向性がなかった。
【0026】強化繊維として、全部長さ24mmの長繊
維(同上)26重量部を用いた以外は上記と全く同じ方
法により、SMCを製造し、このSMCについて、上記
と全く同じようにして成形した浴槽の状態は次のとおり
であった。
【0027】断面の軟X線写真撮影の結果、強化繊維が
樹脂の流れ方向に沿って配向しているのが確認された。
曲げ強度は、樹脂の流れ方向と直交方向が13kgf/
mm2 であるのに対して、平行方向が5kgf/mm2
しかなかった。
【0028】
【効果】本発明のSMCは、上記の如き構成とされてい
るので、プレス成形を行った場合、金型内の樹脂が流動
する終端部で、短繊維が樹脂の流れが特定方向に向かう
のを乱して、長繊維が一定方向に配向することがなく、
強度に方向性を発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いる切断装置の一例を示す
斜視図である。
【図2】本発明の実施例に用いる切断装置の別の一例を
示す斜視図である。
【図3】本発明のSMCにより成形された浴槽を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1、2 切断装置 3 浴槽 11、21 ロータリーカッター 12、22 ゴムロール 31 隅部 111、211 長刃 112 短刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 101:10 105:06

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱硬化性樹脂ペーストに強化繊維が混合
    されたシート・モールディング・コンパウンドにおい
    て、強化繊維が、長さ1〜5mmの短繊維が全強化繊維
    中5〜30重量%と、長さ12〜50mmの長繊維が全
    強化繊維中95〜70重量%とからなることを特徴とす
    るシート・モールディング・コンパウンド。
JP3153212A 1991-06-25 1991-06-25 シート・モールデイング・コンパウンド Pending JPH05460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3153212A JPH05460A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 シート・モールデイング・コンパウンド

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JP3153212A JPH05460A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 シート・モールデイング・コンパウンド

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JPH05460A true JPH05460A (ja) 1993-01-08

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ID=15557501

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JP3153212A Pending JPH05460A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 シート・モールデイング・コンパウンド

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JP (1) JPH05460A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285607A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Daikyo Nishikawa Kk Smcシート材及びその製造方法
EP2127822A2 (en) * 2008-05-29 2009-12-02 Leatherman Tool Group, Inc. Folding hand tool having an at least partially composite handle
JP2012111909A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Panasonic Corp 繊維強化プラスチック平板およびその製造方法
JP2018165337A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 住友ベークライト株式会社 複合成形体および複合成形体の製造方法

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