JPH054601Y2 - - Google Patents

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JPH054601Y2
JPH054601Y2 JP1985118057U JP11805785U JPH054601Y2 JP H054601 Y2 JPH054601 Y2 JP H054601Y2 JP 1985118057 U JP1985118057 U JP 1985118057U JP 11805785 U JP11805785 U JP 11805785U JP H054601 Y2 JPH054601 Y2 JP H054601Y2
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flywheel
crankshaft
center
groove
engine
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JP1985118057U
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、内燃機関のフライホイール装置に関
し、特に、フライホイールとクランクシヤフトの
曲げ共振を抑制する技術に関する。
<従来の技術> 内燃機関に代表される容積形の原動機は、ガス
タービン或いは電動機と異なりそのトルク発生は
燃焼室内の爆発が間欠的であるため間欠的であ
り、クランクシヤフトの回転むらが生じ、常に機
関振動の原因となる。
かかる回転むらを抑制するため、周知のように
クランクシヤフト端部に鋳鉄或いは鋼製のフライ
ホイールが取り付けられている(特開昭55−
17051号公報等参照)。
即ち、フライホイールはそのはずみ車としての
機能により機関からの運動エネルギーの一部を蓄
積し出力側の回転変動、トルク変動を緩和してい
る。
<考案が解決しようとする問題点> ここで、従来のフライホイール装置を第5図に
示す。
図において、1はシリンダブロツク、2はシリ
ンダヘツド、3はオイルパン、4はクランクシヤ
フトで、シリンダブロツク1の主軸受5,6に支
持されたクランクジヤーナル7と、クランクアー
ム8と、クランクピン9とを有し、その端部に
は、フライホイール10が取り付けられている。
前記クランクピン9は、内燃機関の燃焼室11
における燃焼爆発力を受けるピストン12にコネ
クテイングロツド13を介してリンク結合されて
いる。
しかしながら、このような従来のフライホイー
ル装置にあつては、第6図に示すように、主軸受
5と6との間に位置する気筒における燃焼爆発力
Fがフライホイール10と主軸受5,6間に位置
するクランクシヤフト4部のクランクピン9に作
用すると、クランクシヤフト4とフライホイール
10は図の実線で示す正常位置から破線で示す曲
げ共振状態となり、曲げ共振の振幅レベルが大き
いため、主軸受5,6前後に大きな振動が発生
し、この振動がシリンダブロツク1に伝達される
という問題があつた。
この結果、エンジン騒音を増大させると共に軸
受部の摩耗も生じ易くなるという欠点を生じる。
更に、高回転時のクランクシヤフト4の折損と
いう問題により、エンジンの最高回転数に制限を
受け易くなるという不都合もある。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みなされ
たもので、フライホイールに曲げ剛性が小さい部
分を設け、曲げ共振状態の発生時にこの曲げ剛性
が小さい部分が効果的に曲がるようにし、フライ
ホイールの曲げ共振の振幅レベルを低減すること
を目的とする。
<問題点を解決するための手段> このため、本考案は、クランクシヤフト端部に
取り付けられたフライホイールに隣接するクラン
クピン中心とクランクシヤフト中心とを含む面に
対して垂直な軸を間に挟んで対称となり、フライ
ホイール面を横断する一対の溝をフライホイール
のクランクシヤフト取付側の面に設けた構成とす
る。
<作用> かかる構成において、燃焼爆発力は、クランク
ピンに作用し、クランクシヤフトとフライホイー
ルは正常位置から曲げ共振状態となるが、フライ
ホイールの曲げ剛性が小さい溝を設けた部分が曲
がり、曲げ共振の振幅レベルが従来よりも低減す
る。
特に、上記の溝は、フライホイール面を横断す
るように設けられているため、フライホイールの
前記軸を間に挟んだ両側部位の端から端まで延
び、この部位全体の肉厚が薄くなるため、溝を設
けた部分の間がりが効果的に生じ、曲げ共振の振
幅レベルの低減効果を確実に得ることができる。
<実施例> 以下、本考案の一実施例を第1図〜第4図に基
づいて説明する。
尚、第1図において、第5図と同一要素のもの
には同一符号を付して説明を簡単にする。
第1図において、フライホイール20のクラン
クシヤフト4取付側の面には、クランクシヤフト
4端部に取り付けられたフライホイール20に隣
接するクランクピン9の中心9aとクランクシヤ
フト4の中心4aとを含む面に対して垂直な軸1
5を間に挟んで対称となり、フライホイール20
面を横断する一対の溝が設けられている。
具体的には、フライホイール20のクランクシ
ヤフト4取付側の面において、前記軸15と夫々
所定距離lをもつて平行な一対の直線夫々に沿う
部分に溝即ち、グルーブ16を形成してある。
第2図は他の実施例を示しており、フライホイ
ール20のクランクシヤフト4取付側の面におい
て、クランクシヤフト4の中心4a周りの部分1
7と周辺部分18とを残して環状に形成された溝
部19aと前記軸15方向に沿う部分に前記周辺
部分18を分断するように形成された溝19bと
からなる溝19を一体成形により設けるようにし
ている。
尚、上記分断された周辺部分18夫々をフライ
ホイール20と別体に形成し、これをボルト等で
固定取付する構成にし、クランクシヤフト4の中
心4a周りの部分17と別体の周辺部分18とを
除く部位に溝19が形成されるようにしても良
い。
かかる構成によると、第3図に示すように、燃
焼爆発力Fは、クランクピン9に作用し、クラン
クシヤフト4とフライホイール20は図の実線で
示す正常位置から破線で示す曲げ共振状態となる
が、フライホイール20の曲げ剛性が小さいグル
ーブ16及び溝19を設けた部分が図に示すよう
に曲がり、曲げ共振の振幅レベルが従来よりも低
減する。
特に、上記の溝19は、フライホイール20面
を横断するように設けられているため、フライホ
イール20の軸15を間に挟んだ両側部位の端か
ら端までの肉厚が薄くなり、上述したグルーブ1
6及び溝19を設けた部分の曲がりが効果的に生
じ、曲げ共振の振幅レベルの低減効果を確実に得
ることができる。
以上により、主軸受5,6前後振動の低減が可
能となり、シリンダブロツク1の振動騒音を低減
できると共に、該主軸受5,6部の摩耗を低減で
きる。又、高回転時のクランクシヤフト4の折損
防止対策にも有効であり、エンジンの最高回転数
の増加を図ることが可能となる。
第4図はクランクアーム8のA点とフライホイ
ール20のB点における固有振動の変化を示すグ
ラフであり、実線で示すものが従来のフライホイ
ール装置、破線で示すものが本考案のフライホイ
ール装置であり、本考案のものの方が振動の振幅
レベルを小さくできるのが明らかである。
<考案の効果> 以上述べたように、本考案によれば、クランク
シヤフト端部に取り付けられたフライホイールに
隣接するクランクピン中心とクランクシヤフト中
心とを含む面に対して垂直な軸を間に挟んで対称
となり、フライホイール面を横断する一対の溝を
フライホイールのクランクシヤフト取付側の面に
設けるようにしたから、フライホイールの曲げ剛
性が小さい溝を設けた部分の曲がりが効果的に発
生し、曲げ共振の振幅レベルの低減を確実に図
れ、シリンダブロツクの振動騒音を低減できると
共に、軸受部の摩耗を低減でき、更に、高回転時
のクランクシヤフトの折損防止対策にも有効なも
のとなる実用的効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るフライホイール装置の一
実施例を示す図で、Aは全体の断面図、Bはフラ
イホイールの側面図、第2図はフライホイールの
他の実施例を示す図で、Aは側面図、BはAの
−断面図、第3図はクランクシヤフトとフライ
ホイールの曲げ共振状態を示す概略図、第4図
A,Bは夫々クランクシヤフトとフライホイール
の振動特性を表すグラフ、第5図は従来装置の断
面図、第6図は同上装置におけるクランクシヤフ
トとフライホイールの曲げ共振状態を示す概略図
である。 4……クランクシヤフト、4a……クランクシ
ヤフト中心、9……クランクピン、9a……クラ
ンクピン中心、15……軸、16……グルーブ、
19……溝、20……フライホイール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクシヤフト端部に取り付けられたフライ
    ホイールに隣接するクランクピン中心とクランク
    シヤフト中心とを含む面に対して垂直な軸を間に
    挾んで対称となり、フライホイール面を横断する
    一対の溝をフライホイールのクランクシヤフト取
    付側の面に設けたことを特徴とする内燃機関のフ
    ライホイール装置。
JP1985118057U 1985-08-02 1985-08-02 Expired - Lifetime JPH054601Y2 (ja)

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JP1985118057U JPH054601Y2 (ja) 1985-08-02 1985-08-02

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JPS6227244U JPS6227244U (ja) 1987-02-19
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JP4742459B2 (ja) * 2001-07-03 2011-08-10 いすゞ自動車株式会社 フライホイール
JP7110829B2 (ja) * 2018-08-29 2022-08-02 トヨタ自動車株式会社 ダイナミックダンパ

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JPS59226727A (ja) * 1983-06-03 1984-12-19 Mazda Motor Corp エンジンのダイナミツクダンパ−

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JPS6227244U (ja) 1987-02-19

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