JPH0545804A - 写真フイルムカートリツジ用テレンプの製造方法及び装置 - Google Patents

写真フイルムカートリツジ用テレンプの製造方法及び装置

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JPH0545804A
JPH0545804A JP3223399A JP22339991A JPH0545804A JP H0545804 A JPH0545804 A JP H0545804A JP 3223399 A JP3223399 A JP 3223399A JP 22339991 A JP22339991 A JP 22339991A JP H0545804 A JPH0545804 A JP H0545804A
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JP
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pile
telemp
brushing
film
roller
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JP3223399A
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Inventor
Koichi Takahashi
孝一 高橋
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/26Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
    • G03B2217/265Details of light-proofing

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フイルムカートリッジのフイルム出入口
を遮光し、またフイルム送り出し時の抵抗を減らすため
に、パイルが傾斜したテレンプを効率的に製造する方法
及び装置を提供する。 【構成】 一対の針ローラ21,22の間には、ブラッ
シングローラ23を設ける。ブラッシングローラ23を
テレンプ素材10の送り方向に対し傾斜させて取り付
け、テレンプ素材10の各パイルを素材の幅方向に梳き
ながら傾斜させる。傾斜したパイルを加熱ドラム40で
加熱して各パイルに傾斜癖をつける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真フイルムカートリッ
ジ用テレンプの製造方法及び装置に関し、特にパトロー
ネ内に巻き取り収納されたフイルム先端を、巻取軸の給
送方向への回転によりカートリッジから外に出すように
した写真フイルムカートリッジ用テレンプの製造方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フイルム装填を簡単にするため
に、フイルムカートリッジ内にフイルムを全て巻き取っ
て収納しておき、巻取軸を巻取方向とは反対側の給送方
向へ回転することにより、フイルム先端をカートリッジ
から出して頭出しするようにした写真フイルムパトロー
ネが提案されている。このような逆転給送タイプの写真
フイルムカートリッジでは、フイルムの最大巻取径をカ
ートリッジ収納室の内周面の径とほぼ同じか、やや小さ
めになるように設定して、巻取軸の給送方向への回転時
の巻きほぐれを防止して、フイルム先端をフイルム出入
り口から排出するようにしている。したがって、フイル
ム出入り口に取り付けられる遮光テレンプは、逆転給送
時に大きな給送トルクを発生する原因となる。このた
め、通常の写真フイルムカートリッジに使用しているテ
レンプを逆転給送タイプに使用すると、上下のテレンプ
のパイルの絡み合いをほどきながらフイルム先端が通過
するために非常に強い抵抗を受け、しばしばこのフイル
ム出入り口でフイルムの先端が停止してしまうことがあ
った。したがって、逆転給送タイプのフイルムカートリ
ッジでは、パイルを傾斜させた傾斜テレンプを用い、テ
レンプを通過する時の抵抗を小さくする必要がある。
【0003】このような傾斜テレンプを製造するために
は、パイルを根元から傾斜させる必要がある。ここで、
傾斜テレンプとは、パイルの基布との角度がほぼ一定方
向を向いて傾斜している遮光テレンプのことである。こ
の遮光テレンプは、傾斜したパイルの上に隣のパイルが
重なるように構成されている。更に、傾斜テレンプは、
パイルがフイルム給送方向に向けて傾斜するような向き
で、写真フイルムカートリッジのフイルム出入り口に貼
りつけられる。このように、パイルをその傾斜がフイル
ム給送方向となるようにフイルム出入り口に取り付ける
ことにより、頭出し時の給送トルクを小さくすることが
できる。
【0004】このような傾斜テレンプを作成する場合
に、パイルを傾斜する方法として、ブラッシングローラ
等でパイルを一定方向に傾斜させることが考えられる
(例えば、特願平2−127874号)。しかしなが
ら、通常はブラッシングローラの軸をテレンプの進行方
向に対し直交させて配置するため、パイルの傾斜方向が
テレンプの送り方向となる。そして、パイルの傾斜方向
をフイルムの給送方向に揃えるようにして、傾斜テレン
プをカートリッジのフイルム出入り口に取り付けるた
め、テレンプを幅5ミリメートル程度の短冊状に切断し
て使用する必要がある。したがって、パイルの傾斜方向
が短冊の幅方向になるようにして切断するため、切断線
上の傾斜したパイルの先端も切られてしまい、遮光性能
が低下するという問題がある。
【0005】本発明は、遮光テレンプを効率良く製造す
ることができ、しかも、遮光性が低下することのないよ
うにした遮光テレンプの製造方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、帯状のテレンプ素材を送って、この送り
中のテレンプ素材のパイルをブラシ部材により送り方向
に対し傾斜させてブラッシングし、テレンプ素材の送り
速度ベクトルとブラッシング速度ベクトルとの合成ベク
トルによりパイルをテレンプの送り方向に対し90度±
45度の範囲で傾斜させる工程と、パイルに熱を加えて
傾斜方向に癖をつける工程とを有するものである。
【0007】また、別の発明は、帯状のテレンプ素材を
送る手段と、送り中のテレンプ素材のパイルを送り方向
に対し傾斜させてブラッシングして、テレンプ素材の送
り速度ベクトルとブラッシング速度ベクトルとの合成ベ
クトルによりパイルをテレンプの送り方向に対し90度
±45度の範囲で傾斜させるブラシ部材と、ブラッシン
グ中のテレンプ素材がブラッシング方向に移動すること
の無いように規制する手段と、ブラッシングされたテレ
ンプ素材のパイルに熱を加えて傾斜方向に癖をつける手
段とを有するものである。
【0008】帯状のテレンプ素材は、傾斜させ易いよう
に、先ず整毛ブラシにより予めパイルが起こされる。そ
の後、ブラッシングローラやブラッシングベルト等のブ
ラシ部材によりパイルは傾斜させられるように梳かれ
る。この傾斜方向は、ブラッシングローラの周速度ベク
トルと、テレンプの送り速度ベクトルとの合成ベクトル
として与えられ、これにより、パイルは、テレンプの送
り方向に対し90度±45度の範囲で傾斜させられる。
なお、パイルがテレンプの送り方向に対し90度±45
度の範囲内で一方向に梳かれるため、テレンプが幅方向
に移動することのないように、針ローラや溝ローラ等の
移動規制手段により、テレンプ素材の幅方向での移動が
規制される。この後、ブラッシングされたパイルは、加
熱ローラにより熱が加えられ、傾斜した方向で癖がつけ
られる。これにより、写真フイルムカートリッジのフイ
ルム出入り口に取り付けられる遮光テレンプが形成され
る。フイルムの頭だし時には、遮光テレンプの各パイル
がフイルム給送方向に向かって傾斜しているため、フイ
ルム先端の通過抵抗が小さくされ、フイルム先端は遮光
テレンプを円滑に通過する。
【0009】
【実施例】図1に示すように、テレンプ素材10は、複
数個の送りローラ対9によりライン内で送られる。そし
て、先ずテレンプ素材10は、整毛ローラ11,12に
より、各パイルが立つように起毛させられる。テレンプ
素材10は予め幅5mm程度にカットされ、帯状にされて
いる。整毛ローラ11,12の軸はテレンプ素材10の
幅方向で取り付けられており、一方のローラ11がテレ
ンプ素材の送り方向に回転し、他方のローラ12がこれ
と反対の方向に回転する。これにより、各パイルは効率
よく起毛させられる。なお、整毛ローラ11,12の一
方は省略してもよい。整毛ローラ11,12は、多数の
線材13をローラ本体14の周面に合成樹脂等の基材に
より固定したものである。線材としては、金属線の他
に、獣毛や合成樹脂毛等が用いられる。
【0010】整毛ローラ11,12を通過したテレンプ
素材10は、ガイドローラ17を介し、ブラッシング部
20に送られる。ブラッシング部20は、針ローラ2
1,22と、ブラッシングローラ23と、支持台24と
を備えている。針ローラ21,22は互いに離されて設
けられており、これらローラ21,22間に、ブラッシ
ングローラ23が配置されている。支持台24は、ブラ
ッシングローラ23でテレンプ素材10のパイルが梳か
れるときに、テレンプ素材10が下方に逃げることの無
いように、これを支持する。
【0011】図2に示すように、ブラッシングローラ2
3は、ローラ本体27の周面に、直径約2mm以下のステ
ンレス製ブラシワイヤ25を、ゴム基材26で多数固定
したものである。ブラシワイヤ25は先端から約10mm
の位置で、ブラッシングローラ23の梳く方向に約15
度程度曲げられており、ブラシワイヤ25の先端がテレ
ンプ素材10の基布部分を直接擦ることのないようにさ
れている。これにより、テレンプ素材10の基布部分を
傷めることなく、各パイルを傾斜させるように梳くこと
ができる。なお、ブラシワイヤ25はステンレスの他に
他の金属線を用いてもよく、更には、獣毛、合成樹脂毛
等を用いてもよい。なお、ブラッシングローラ23とテ
レンプ素材10との間隔は、テレンプ素材10の基布部
分をブラシワイヤ25の先端折り曲げ部25aが擦るく
らいがよい。
【0012】ブラッシングローラ23は、テレンプ素材
10の送り方向に対し、10度以上、望ましくは30度
以上の傾斜を持つようにして取り付けられる。本実施例
では、ブラッシングローラ23は約45度で取り付けら
れている。図3に示すように、ブラッシングローラ23
の周速度ベクトルVBRと、テレンプ素材10の送り速度
ベクトルVT との合成ベクトルが、実際にパイルを梳く
方向及び速度を示すブラッシング速度ベクトルVとな
る。例えば、テレンプ素材10の送り速度を10m/mi
n とし、ブラッシングローラ23の周速度を14.14
m/min (150mmの直径で30rpm で回転)とし、ブ
ラッシングローラ23の取付角度をテレンプ素材10の
送り方向に対し45度の角度で取り付けた時には、合成
ベクトルVは、テレンプ素材10の送り方向に直交する
方向で10m/min となる。したがって、各パイルは送
り方向に直交する方向で10m/min でブラシワイヤ2
5によりブラッシングされ、テレンプ素材10の送り方
向に直交する方向で傾斜することになる。
【0013】針ローラ21,22は、図4に示すよう
に、多数の針27をローラ本体28の周面に合成樹脂等
の基材29により固定したものである。針27は、高さ
3〜5mm程度で直径2mm以下の先細りの金属線が用いら
れる。この針ローラ21,23は、ブラッシングローラ
23によりテレンプ素材10が送り方向に対し直交する
方向で梳かれる時に、テレンプ素材10が幅方向で逃げ
ることの無いように幅方向での移動を規制する。なお、
合成樹脂等の基材29により固着する代わりに、ローラ
本体28の周面に各針27を植設してもよい。また、針
ローラ21,22の代わりに、図5に示すような、溝付
きローラ30を用いてもよい。なお、溝31の深さは基
布厚さの10%以上、ピッチは0.2mm以上が望まし
い。
【0014】また、図1に示すように、整毛ローラ1
1,12の上流側には、ラインテンションを一定に保持
するためのテンションローラ35、ガイドローラ36,
37が設けられている。このテンションローラ35によ
りテレンプ素材10には常に一定張力が加わり安定した
ブラッシングを行うことが可能になり、パイルの傾斜方
向が揃えられる。
【0015】ブラッシングローラ23で梳かれて幅方向
に各パイルが傾斜されたテレンプ素材10は、加熱ドラ
ム40に送られる。加熱ドラム40は、金属ローラによ
り構成され、これにテレンプ素材10が巻き回される。
加熱ドラム40の内部には誘導加熱コイルが配置されて
いる。なお、加熱ドラム40は、誘導加熱コイルを用い
る他に、蒸気を内部に通してもよい。この加熱ドラム4
0による加熱により、テレンプ素材10の傾斜パイルに
は確実に傾斜癖がつく。更に、傾斜癖を確実につけるた
めに、パイル面をドラム側にすることが好ましい。ま
た、加熱ドラム40の接触により各パイルの傾斜方向が
乱れることのないように、加熱ドラム40の周速度をテ
レンプ素材10の送り速度と一致させている。
【0016】なお、ブラッシングローラ23を用いる代
わりに、図6,図7に示すように、ブラッシングベルト
50を用いてもよい。この場合には、ゴムベルト本体5
1の周面に、合成樹脂製の固定剤52により、ブラッシ
ングローラ23と同様の金属線や獣毛、合成樹脂製毛等
のブラシワイヤ53を固着する。そして、支持台56で
テレンプ素材10を支持させた状態で、このテレンプ素
材10に、ガイドローラ55によりブラッシングベルト
50を接触させる。モータ57はブラッシングベルト5
0を矢印方向に回転させ、テレンプ素材10のパイルを
ブラッシングする。また、ブラッシングローラ23やブ
ラッシングベルト50等の、テレンプ素材送り方向に対
する取り付け角度を設定自在とすることにより、各テレ
ンプ素材10のパイルの傾斜方向を制御することもでき
る。
【0017】また、上記実施例では、加熱ドラム40の
周速度とテレンプ素材10の送り速度とを一致させて、
加熱ドラム40の接触によるパイルの傾斜方向の乱れが
生じることのないようにしたが、これに代えて、加熱ド
ラム40を、ブラッシングローラ23のように、テレン
プ素材10の送り方向に対し傾斜させて取り付けること
で、各パイルを傾斜方向にドラム周面により擦るように
してもよい。この場合には、傾斜癖をより一層確実につ
けるとともに、各パイルの傾斜方向も一定化することが
できる。
【0018】また、上記実施例では、予めテレンプ素材
10はカートリッジに取り付ける幅で帯状にカットし、
これを1本のみブラッシングするようにしたが、この他
に、複数本のテレンプ素材を同時に搬送し、これらを同
一のブラッシングローラ等によりブラッシングしてもよ
い。また、上記実施例では、カートリッジに取り付ける
幅でカットしたテレンプ素材10を用いたが、これに代
えて、幅広のテレンプ素材をブラッシングしてパイルに
傾斜癖を付け、この後に、所望の幅でカットしてカート
リッジに取り付けるようにしてもよい。
【0019】次に、本発明の実施結果について説明す
る。 (実施例1)次の内容のベルベット織物を製織した。 織機:シャットル織機 織幅:100mm パイル部分の織幅:90mm 織構造:図8 パイル糸:100d/48fの66ナイロン糸 基布の経糸:120d/30fのレーヨン糸 基布の緯糸:150d/25fのレーヨン糸 緯糸の打ち込み密度:1インチ当たり54回 なお、図8において、符号Wは経糸,Fは緯糸,Pはパ
イル糸を示し、斜線部分は経糸が緯糸の上に出ている部
分,×印部分はパイル糸が緯糸の上に浮いている部分を
それぞれ示している。
【0020】次に、この布をシャーリング機にて2.0
mmの幅でカットした。これを、定法にしたがって、ウイ
ンス染色機で黒色の直接染料と黒色の酸性染料にて、1
浴2段染めで濃色に染色した。染色後、充分にソーピン
グを行った後、ウインス染色機から揚げて遠心脱水を実
施した。
【0021】これを、ブラッシングロール23付きのド
ラム乾燥機で以下の条件でパイルに傾斜を付与した。 加熱ドラム40の温度:170°C 加熱ドラム40の前後の張力:10kg テレンプ素材10の送り速度:4m/min そして、加熱ドラム40に入る直前に、ブラッシングロ
ーラ23をテレンプ素材10の送り方向に直交する方向
を「0」として、これに対し30度傾けて、緯糸方向に
毛並みを揃える。加熱ドラム40の回転数をテレンプ素
材10の送り速度より遅くして、加熱ドラム40にはパ
イル面が接触するようにした。また、アクリル系の目止
め剤で、テレンプ素材10の裏面に目止めを施して、遮
光テレンプを作成した。
【0022】(実施例2)実施例1において、パイル糸
をキュプラ100d/40fに、織組織を図9に変更
し、また染色は黒色の直接染料で濃色の染色をし、ドラ
ム乾燥の温度は90°Cに変更した以外は、実施例1と
同様に実施して、遮光テレンプを作成した。
【0023】(実施例3)実施例1において、加熱ドラ
ム40にてパイルに傾斜癖を付与する際に、加熱ドラム
40に入る前に緯糸方向に毛並みを揃えるために、ブラ
ッシングベルト50をテレンプ素材10の送り方向に対
し45度の角度で設置し、且つベルト50を送り方向と
は逆に回転させ、回転の周速度が送り速度の約1.5倍
となるように回転させて、パイルを緯糸方向に備えて倒
した後、直ぐに加熱ドラム40にテレンプ素材10を入
れるようにした。この際、加熱ドラム40の回転数は、
周速度がテレンプの送り速度と一致するようにした。そ
の他は、実施例1と同様に実施して、遮光テレンプを作
成した。
【0024】(実施例4)実施例2のテレンプを、実施
例3と同じように緯糸方向に傾斜させた遮光テレンプを
作成した。
【0025】(比較例)実施例1において、織組織を図
10とし、緯糸の打ち込み密度を1インチ当たり95回
とし、更にシャーリング長さを1.6mmとし、ブラッシ
ングローラ23及び加熱ドラム40による傾斜癖の付与
を省略した以外は、実施例1と同様に実施した遮光テレ
ンプを作成した。
【0026】上記各テレンプを、比較例、実施例1,実
施例2については緯糸方向に長くなるように、実施例
3,実施例4は経糸方向に長くなるように、幅5mm、長
さ40mmに打ち抜いて、図11(a),(b)に示す写
真フイルムカートリッジ78のポート部83にアクリル
系の厚み0.15mmの粘着剤で貼り付けた。
【0027】写真フイルムカートリッジ78は、カート
リッジ本体79の内周に巻き緩み防止用の幅0.5mm,
高さ0.6mmのリブ80,81を設け、スプール回転に
よってフイルム82の先端部82aをポート部83(高
さは2.0mmとした)から送り出すとともに、フイルム
先端部82aに例えば幅方向にそれぞれ10mmの2つの
係止穴84,85を設け、カートリッジ本体79内にフ
イルム82を引き込む際に、テレンプ87に係止穴8
4,85が引っ掛かるようにしてフイルム先端部82a
をポート部83で係止するようにしたものである。な
お、係止穴84,85は図のように斜めにカットしてお
り、フイルム巻き込み時にテレンプ87と係合しやすく
している。また、符号89はフイルム先端部82aをテ
レンプ87に押し付けてテレンプ87と係止穴84,8
5との係合を補助する押圧遮光部材である。また、フイ
ルム82は、例えばフジカラースーパーHG400(商
品名)とし、フイルム先端部82aを最先端部から他方
の端に向かって60度の傾斜をつけてカットした。
【0028】この写真フイルムカートリッジ78のフイ
ルム送り出し時の給送トルクを、給送トルク計で測定し
た。測定値は、フイルム先端部82aが、ポート部83
から突出した時のピーク値とした。更に、繰り返し数3
0回で、ポート部83からフイルム先端部82aが突出
した個数を頭出し率として測定した。また、フイルム先
端部82aを引き込む際のトルク値(引き込みトルク
値)を測定した。上記測定結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】上記表1からも明らかなように、本発明の
傾斜パイルを持つテレンプの製造方法と装置を使っての
実施例では、いずれも給送トルクが小さく、頭出し率も
100%と確実に給送することができる写真フイルムカ
ートリッジ用テレンプを得ることができた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブラッシングローラ又はブラッシングベルトをテレンプ
素材の送り方向に対し傾斜させて取り付け、これらロー
ラ又はベルトの周速度ベクトルと、テレンプ素材の送り
速度ベクトルとによる合成ベクトルにより、テレンプ素
材の各パイルを素材の幅方向に傾斜させるように梳くこ
とができる。しかも、各パイルを傾斜させた後に加熱し
て、各パイルに傾斜癖を与えるために、効率よく傾斜テ
レンプを作成することができる。更に、予め遮光テレン
プとしての幅で切断された帯状のテレンプ素材に対し素
材の幅方向でパイルを梳くようにすることで、各パイル
を傾斜させた後に,所定の幅に切断するものと異なり、
切断により切断線上の傾斜パイルが切断されることもな
く、遮光性が低下することも無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した傾斜テレンプの製造装置を示
す概略図である。
【図2】本発明で用いるブラッシングローラを示す断面
図である。
【図3】合成ベクトルを示す説明図である。
【図4】針ローラを示す断面図である。
【図5】溝付きローラを示す正面図である。
【図6】ブラッシングベルトを示す概略図である。
【図7】ブラッシングベルトを示す断面図である。
【図8】実施例1のテレンプ素材の織構造を示す組織図
である。
【図9】実施例2のテレンプ素材の織構造を示す組織図
である。
【図10】比較例のテレンプ素材の織構造を示す組織図
である。
【図11】(a)は逆転給送タイプの写真フイルムカー
トリッジを示す斜視図である。(b)は(a)に示す写
真フイルムカートリッジの断面図である。
【符号の説明】
10 テレンプ素材 11,12 整毛ローラ 20 ブラッシング部 21,22 針ローラ 23 ブラッシングローラ 24 支持台 25,53 ブラシワイヤ 35 テンションローラ 40 加熱ドラム 78 写真フイルムカートリッジ 87 テレンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状のテレンプ素材を送って、この送り
    中のテレンプ素材のパイルをブラシ部材により送り方向
    に対し傾斜させてブラッシングし、テレンプ素材の送り
    速度ベクトルとブラッシング速度ベクトルとの合成ベク
    トルによりパイルを送り方向に対し90度±45度の範
    囲内の一定方向に傾斜させる工程と、パイルに熱を加え
    て傾斜方向に癖をつける工程とを有することを特徴とす
    る写真フイルムカートリッジ用テレンプの製造方法。
  2. 【請求項2】 帯状のテレンプ素材を送る手段と、送り
    中のテレンプ素材のパイルを送り方向に対し傾斜させて
    ブラッシングして、テレンプ素材の送り速度ベクトルと
    ブラッシング速度ベクトルとの合成ベクトルによりパイ
    ルをテレンプの送り方向に対し90度±45度の範囲で
    傾斜させるブラシ部材と、ブラッシング中のテレンプ素
    材がブラッシング方向に移動することの無いように規制
    する手段と、ブラッシングされたテレンプ素材のパイル
    に熱を加えて傾斜方向に癖をつける手段とを有すること
    を特徴とする写真フイルムカートリッジ用テレンプの製
    造装置。
JP3223399A 1991-08-08 1991-08-08 写真フイルムカートリツジ用テレンプの製造方法及び装置 Pending JPH0545804A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218282A (ja) * 2005-02-12 2006-08-24 Nordenia Deutschland Gronau Gmbh 係止付ファスナー、特にオムツ用ファスナーのための複合材料を製造するための方法

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JP2006218282A (ja) * 2005-02-12 2006-08-24 Nordenia Deutschland Gronau Gmbh 係止付ファスナー、特にオムツ用ファスナーのための複合材料を製造するための方法

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