JPH0545773Y2 - - Google Patents

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JPH0545773Y2
JPH0545773Y2 JP10185888U JP10185888U JPH0545773Y2 JP H0545773 Y2 JPH0545773 Y2 JP H0545773Y2 JP 10185888 U JP10185888 U JP 10185888U JP 10185888 U JP10185888 U JP 10185888U JP H0545773 Y2 JPH0545773 Y2 JP H0545773Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、複数の排気系路を有するエンジンに
おいて、少なくとも1つの排気系路を開閉するた
めの排気制御弁に関するものである。
(従来技術) エンジンにおいては、複数の排気系路を有し
て、少なくとも1つの排気系路を排気制御弁によ
つて開閉するようにしたものがある。たとえば、
複数の排気ターボ過給機を備えて、一部のターボ
過給機を特定の運転領域でのみ作動させる場合に
は、この作動、非作動されるターボ過給機のター
ビンに対する排気ガスの供給、遮断を切換えるた
めに排気制御弁が用いられる(例えば特開昭60−
259722号公報参照)。また、ターボ過給機が複数
のスルロール通路を備えて、少なくとも1つのス
クロール通路を開閉するためとしてもこの種の排
気制御弁が用いられる(例えば実公昭60−1230号
公報参照)。さらに、複数の排気系路に互いに異
なる特性の消音器を設けて、使用する消音器を切
換えるためとしてもこの種の排気制御弁が用いら
れる(例えば特開昭59−74325号公報参照)。
上述した排気制御弁においては、製造誤差や組
付け誤差等を吸収して確実に閉弁作用が得らるの
みならず、開弁させるための力すなわち開弁力を
小さくすることが望まれる。
このため、前記実公昭60−1230号公報記載のも
のにおいては、排気制御弁を次のような構成とし
てある。すなわち、弁体を、排気系路に形成され
た弁座に離着座されると共に中央部に開口を有す
る大きな第1弁体と、該第1弁体の中央開口部周
縁に離着座される小さな第2弁体とを設け、両弁
体の閉弁方向が排気ガスの流れ方向となるよう
に、換言すれば閉弁時にその上流側の排気圧力を
受けて閉弁方向に押圧されるいわゆる背圧タイプ
とされる。そして、第2弁体は、第1弁体の反対
側の面に位置する抜け止め部を有して、この抜け
止め部が第1弁体に対して、上記中央開口部を遊
嵌する連結部により連結されている。そして、開
閉操作は、ストクーク動されるアクチユエータに
よつて第1弁体を第2弁体に対して接近、離間さ
せるような力を与えることにより行なわれる。こ
のように構成された排気制御弁は、閉弁時にあつ
ては、その上流側の排気圧を受けて閉弁方向に押
圧される一方、第1弁体と第2弁体とが遊嵌状態
となつているので、製造誤差等を吸収して、確実
な閉弁作用が期待し得る。また、開弁時には、先
ず、小さな第1弁体が第2弁体を中央開口を開く
ので、第2弁体の上流と下流との圧力差が小さく
なつて、引続き小さい力で第2弁体が開弁され得
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前述したような排気制御弁にあ
つては、小さな第1弁体がアクチユエータ(操作
ロツド)と剛体的に結合されているため、この部
分の製造誤差等に起因する第1弁体の第2弁体に
対する位置ずれを生じ易く、確実な閉弁作用を得
るという点では十分に満足し得ないことになる。
これに加えて、排気系路に対する配置の制約等
から、排気制御弁を揺動式、すなわち所定の回動
軸線を中心とした揺動に応じて開閉が行なわれる
形式のものとせざるを得ない場合がある。
したがつて、本考案の目的は、揺動に応じて開
閉される排気制御弁であることを前提として、確
実な閉弁作用が得られると共に小さな開弁力で開
くことができるようにしたエンジンの排気制御弁
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案にあつては
次のような構成としてある。すなわち、 複数の排気系路のうちあらかじめ定めた条件に
したがつて少なくとも1つの排気系路を開閉し、
閉弁時に上流側の排気圧力を受けて閉弁方向に押
圧されるエンジンの排気制御弁において、 所定の回動軸線を中心にして揺動される保持ア
ームと、 前記保持アームに所定の遊びを有するように保
持され、該保持アームの揺動に応じて排気系路に
形成された弁座に離着座される弁体と、 を備え、前記所定の遊びが、閉弁状態から前記保
持アームを開弁方向に揺動させた初期時に、前記
弁体のうち前記回動軸線に近い側部分のみが前記
弁座から離間されるように設定されている、 ような構成としてある。
このような構成とされた排気制御弁は、弁体が
保持アームに対してフローテイング支持される関
係上、弁体は、閉弁時に上流側の排気ガス圧力を
受けて製造誤差あるいは組付け誤差等を吸収する
ような姿勢矯正がなされつつ弁座に確実に着座、
すなわち確実な閉弁作用が得られる。
また、開弁初期時には、弁体が保持アームの回
動軸線に近い側のみが弁座から離間される。この
回動軸線から近い位置というものは開弁に必要な
モーメントが小さくてすむということであり、し
たがつて保持アームに与える回転トルクが小さく
ても弁体を開弁させ得ることになる。そして、弁
体が一部弁座から離間した後は、当該弁体の上流
側と下流側との圧力差が小さくなるので、引続き
小さな回転トルクを与えるのみで弁体を全体的に
弁座から離間させることができる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基づいて
説明するが、先ず、本考案による排気制御弁(排
気カツト弁)が用いられたシケーンシヤターボ式
のエンジン全体について説明し、次いで上記排気
制御弁の具体例について説明し、最後に排気制御
弁を複数の消音器を選択的に使用するために用い
た例について説明する。
全体システム 第1図において、エンジン1の排気ガスを排出
する排気通路2は、エンジン1より互いに独立し
て伸びる2本の分岐排気通路2a,2bを有す
る。また、エンジン1の吸入空気が流通する吸気
通路3は、吸入空気量を検出するエアフロメータ
4の下流側において分岐して2本の分岐吸気通路
3a,3bを有し、両分岐吸気通路3aと3bと
はインタークーラ5の上流側において合流してい
る。インタークーラ5の下流側の吸気通路3に
は、スロツトル弁6、サージタンク7および燃料
噴射弁8が配設されている。
上記2本の分岐排気通路2a,2bのうちの一
方の分岐排気通路2aには、排気ガスによつて回
転駆動されるタービンTPが配設され、このター
ビンTPは、一方の分岐吸気通路3aに配設され
たブロワCpに回転軸LPを介して連結されている。
そして、これらタービンTP、回転軸LP、ブロワ
Cpを主要素として一次側ターボ過給機9が構成
されている。同様に、他方の分岐排気通路2bに
は、排気ガスによつて回転駆動されるタービン
TSが配設されているとともに、他方の分岐吸気
通路3bにはブロワCSが配設され、これらタービ
ンTPとブロワCSとが回転軸LSによつて連結され
て、2次側ターボ過給機10を構成している。
分岐吸気通路3a,3bのブロワCp,CSの上
流側の通路部分は、吸気通路3から分岐した分岐
部において互いに一直線状になるように対向して
形成されており、一方の分岐吸気通路3bに発生
した圧力波が他方の分岐吸気通路3a側には伝播
し易く、エアフローメータ4側には伝播し易く、
エアフローメータ4側には伝播しにくいような構
成となつている。
上記2次側の分岐排気通路2bには、タービン
TSの上流側において排気カツト弁11が配設さ
れている。この排気カツト弁11は、低回転域で
この分岐排気通路2bを閉じて2次側ターボ過給
機10のタービンTSへの排気ガスの提供を遮断
し、1次側ターボ過給機9のみを作動させるため
に設けられているものである。
2次側の分岐排気通路2bのうち上記排気カツ
ト弁11の上流側部分が、連通路12を介して、
1次側の分岐排気通路2aのタービンTP上流側
に接続されている。上記連通路12は、両タービ
ンTP,TSの下流側の排気通路2に対して、ウエ
ストゲート弁17が配設されたバイパス通路18
を介して接続されている。このバイパス通路18
のうち上記ウエストゲート弁17上流側部分が、
排気洩らし弁13が配設された洩らし通路14を
介して、分岐排気通路2bのうちタービンTS
排気カツト弁11との間に接続されている。
上記排気洩らし弁13は、ダイヤフラム式アク
チユエータ16によつて操作されるようになつて
おり、該アクチユエータ16の圧力室が、制御圧
力導管15を介して、1次側ターボ過給機9のブ
ロワCpの下流側において分岐吸気通路3aに開
口している。この洩らし弁13は、エンジン回転
数の上昇過程において、ブロワCpの下流側の過
給圧P1が所定の値(例えば500mmHg)以上とな
ると開動作され、これにより排気カツト弁11が
閉じているときに少量の排気ガスがバイパス通路
14を通じてタービンTSに供給される。したが
つて、タービンTSが排気カツト弁11の開く以
前に予め回転を開始して、排気カツト弁11が開
いたときの過給応答性向上と共に、トルクシヨツ
クを緩和するようになつている。
なお、19,20は、排気カツト弁11及びウ
エストゲート弁17をそれぞれ操作するダイヤフ
ラム式アクチユエータであるが、これらのアクチ
ユエータの動作については後述する。
一方、2次側の分岐吸気通路3bには、ブロワ
Cpの下流側において吸気カツト弁21が配設さ
れている。またブロワCSをバイパスする通路22
が設けられていて、このバイパス通路22にリリ
ーフ弁23が配設されている。上記吸気カツト弁
21は、後述するようにダイヤフラム式アクチユ
エータ24によつて操作される。また、上記リリ
ーフ弁23は、エンジン回転数の上昇過程におい
て、吸気カツト弁21および排気カツト弁1が開
く時点よりも少し前までバイパス通路22を開い
ていて、排気カツト弁11が閉じているときの排
気洩らし弁13の開動作に基づくブロワCSの回転
によつて、ブロワCSと吸気カツト弁21との間に
おける分岐吸気通路3bの圧力が上昇するのを防
止し、かつブロワCSが回転しやすいように設けら
れている。このようなリリーフ弁23は、ダイヤ
フラム式アクチユエータ25によつて操作され
る。
吸気カツト弁21を作動するアクチユエータ2
4の制御圧力導管26は、電磁ソレノイド弁より
なる三方弁27の出力ポートに接続されている。
また、排気カツト弁11を作動するアクチユエー
タ19の制御圧力導管28は、同様に電磁ソレノ
イド弁よりなる三方弁29の出力ポートに接続さ
れている。さらにリリーフ弁23を作動するアク
チユエータ25の制御圧力導管30は、上述と同
様の三方弁31の出力ポートに接続されている。
ウエストゲート弁17を作動するアクチユエータ
20の制御圧力導管32は、電磁ソレノイド弁よ
りなる三方弁33の出力ポートに接続されてい
る。これら電磁シレノイド弁よりなる三方弁2
7,29,31および33は、マイクロコンピユ
ータを利用して構成された制御回路35によつて
制御される。この制御回路35は、エンジン回転
数Ne、吸入空気量Q、スロツトル開度TVOおよ
び一次側ターボ過給機9のブロワCpの下流側の
下級圧P1等の検出値に基づいて、各電磁ソレノ
イド弁を制御する。
上記4個の電磁ソレノイド弁のうち、三方弁2
9の一方の入力ポートは大気に開放されており、
他方の入力ポートは、導管36を介して負圧タン
ク43に接続されている。この負圧タンク43に
は、スロツトル弁6の下流の吸気負圧Pnが、チ
エツク弁37を介して導入される。また、三方弁
27は、その一方の入力ポートが導管36を介し
て上記負圧タンク43に接続され、他方の入力ポ
ートは、導管38を介して差圧検出弁39の出力
ポートに接続されている。
第2図に示すように、上記差圧検出弁39は、
そのケーシング51内が2つのダイヤフラム5
2,53によつて3つの室54,55,56に画
成され、室54に入力ポート54aが、室55に
入力ポート55aが、室56に上記導管38が連
なる出力ポート57および大気開放ポート58が
開口されている。上記ポート54aは、導管41
を介して吸気カツト弁21の下流側に接続され
て、1次側ブロワCpの下流側の過給圧P1を導入
するようになつている。また、ポート55aは、
導管42を介して吸気カツト弁21の上流側に接
続されて、吸気カツト弁21が閉じているときの
吸気カツト弁21の上流側の圧力P2を導入する
ようになつている。そして、この差圧検出弁39
は、圧力P1とP2との圧力差が大きいときに、両
ダイヤフラム52,53に結合された弁体59が
ポート47を開状態として、大気を導管38に導
入するが、差圧P2−P1が所定値±ΔP以内になつ
たときに、スプリング59によつてポート57を
閉じるようになつている。したがつて、三方弁2
7が導管26を導管38に連通している状態で、
差圧P2−P1が所定値±ΔPよりも大きくなると、
アクチユエータ24に大気が導入されて、吸気カ
ツト弁21が開かれる。また、三方弁27が導管
26を導管36に連通させたときは、アクチユエ
ータ24に負圧が供給されて吸気カツト弁21が
閉じられる。
一方、三方弁29が導管28を導管36に連通
させたとき、アクチユエータ19に負圧が供給さ
れて排気カツト弁11が閉じられ、このときは1
次側ターボ過給機9のみが作動された状態とな
る。また、三方弁29が導管28を大気に解放す
ると、排気カツト弁11が開かれて、2次側ター
ボ過給機10が作動される。
第3図は、吸気カツト弁21および排気カツト
弁11の開閉状態を、排気漏らし弁13、ウエス
トゲート弁17およびリリーフ弁23の開閉状態
とともに示す制御マツプで、この制御マツプは制
御回路35内に格納されている。
ここで、三方弁31の一方の入力ポートも大気
に開放され、他方の入力ポートは負圧タンク43
に接続されており、エンジンが低回転のときは導
管30に吸気負圧Pnが導入されて、リリーフ弁
25がバイパス通路22を開いているが、エンジ
ン回転数Neの上昇過程で、第3図に示すように、
上記吸気カツト弁21および排気カツト弁11が
開く段階以前において、上記三方弁31が制御回
路35からの信号によつて大気側に切換えれ、こ
れによりリリーフ弁25がバイパス通路22を閉
じるようになつている。
さらに三方弁33の一方の入力ポートには、ア
クチユエータ16の制御圧力導管15を通じて過
給圧P1が導入されるようになつており、エンジ
ン回転数Neおよびスロツトル開度TVOが所定値
以上でかつ過給圧P1が所定値以上になつたとき、
制御回路35が二方弁33を開いてアクチユエー
タ20に過給圧P1を導入し、これによりウエス
トゲート弁17がバイパス通路18を開くように
なつている。また、三方弁33の他方の入力ポー
トは大気に解放されており、アクチユエータ20
に大気が供給されたとき、ウエストゲート弁17
が閉じられる。
フローチヤート(第4A図、第4B図) 第4A図、第4B図には、第3図のマツプに従
う制御を行うためのフローチヤートを示してある
(Sはステツプで、排気洩らし弁13、ウエスト
ゲート弁17については除く)。このフローチヤ
ートにおいて、フラグが1〜6の範囲のいずれか
によつてその処理の流れが変わるが、このフラグ
の意味するところは第3図に示す通りである。す
なわち、各弁11,21,23については、それ
ぞれ、開閉にヒシテリスを持たせてあるため、各
弁11,21,23の各々について2本の特性線
が設定されて、合計6本の特性線を有する。そし
て、この特性線を跨ぐ毎にフラグが変更され、運
転状態が第3図右側の領域(高回転、高負荷側と
なる領域)へと近づく方向に変位するときに、フ
ラグが「2」,「4」あるいは「6」のように偶数
番号で変化される。逆に、第3図左側の領域へと
運転状態が変更していくときは「5」,「3」,
「1」のように奇数番号でフラグが変化される。
勿論、運転開始時は、低回転、低負荷領域であつ
てフラグが「1」とされる(イニシヤライズ)。
以上のことを前提として、フローチヤートにつ
いて簡単に説明する。
先ず、第4A図のS1においてシステムのイニ
シヤライズが行われ、このときフラグは1とされ
る。次いで、S2において、エンジン回転数Rと
吸入空気量Qとがデータ入力された後、前述した
6本の特性線を決定づけるQ1〜Q6(吸入空気量)
とR1〜16(エンジン回転数)とがマツプから読出
される。
S3の後、S4において、吸入空気量Qの変化速
度が設定値Aよりも大きいか否かが判別される。
このS4の判別でYESのときは、S5において、上
記S3で読出されたQ1〜Q6およびR1〜R6の各々
について、所定分の減少補正(ΔQ1〜ΔQ6、
ΔR1〜ΔR6の減算)が行われ、この後S6へ移行
する。また、S4の判別でNOのときは、S5を経る
ことなく、S6へ移行する。上記S5での処理は、
加速時に、2次側ターボ過給機10の作動領域を
より低負荷、低回転側へと広げるための処理に相
当する。、 S6では、フラグFが1であるか否かが判別さ
れるが、当初はフラグFは1にイニシヤライズさ
れているのでこの判別がYESとなる。このとき
は、S7あるいはS8の判別がYESであれば、S9に
おいてフラグFが2にセツトされた後、S10にお
いてリリーフ弁23が閉じられる(アクチユエー
タ25へ負圧供給)。また、S7およびS8のいずれ
の判別もNOのときは、そのままリターンされ
る。
S6の判別でNOのときは、S11において、フラ
グFが整数mの2倍であるか否か、すなわち2,
4あるいは6のいずれかであるかが判別される。
このS11の判別でYESのときは、S12においてフ
ラグFが2であるか否かが判別される。このS12
の判別でYESのときは、S13,S14のいずれかの
判別でYESのときに、S15においてフラグFが4
にセツトされた後、S16において排気カツト弁1
1が開かれる(アクチユエータ19へ大気供給)。
また、S13,S14のいずれの判別もNOのときは、
S17,S18の判別が共にYESとなつたときに、S19
でフラグが1にセツトされた後、S20でリリーフ
弁23が開かれる(アクチユエータ25へ負圧供
給)。またS17あるいはS18のいずれかの判別が
NOのときは、それぞれリターンされる。
前記S12の判別がNOのときは、S21においてフ
ラグFが4であるか否かが判別され、S21の判別
でYESのときは、フラグFを6または3にする
か、そのままリターンされるときである。すなわ
ち、S22,S23のいずれかの判別でYESのときは、
S24においてフラグFが6にセツトされた後、
S25において吸気カツト弁21が開かれる(アク
チユエータ24を導管38に連通)。また、S22,
S23のいずれの判別もNOのときは、S26および
S27の判別が共にYESのときに、フラグFが3に
セツトされた後、S29で排気カツト弁11が閉じ
られる(アクチユエータ19へ負圧供給)。そし
て、S26,S27のいずれかの判別でNOのときは、
そのままリターンされる。
前記S21の判別でNOのときは、現在フラグF
が6のときである。このときは、フラグFを5に
セツトするかそのままリターンするときである。
すなわち、S30およびS31のいずれの判別も共に
YESのときは、S32でフラグFが5にセツトされ
た後、S33で吸気カツト弁21が閉じられる(ア
クチユエータ24へ負圧供給)。また、S30,S31
のいずれかの判別でNOのときは、そのままリタ
ーンされる。
前記S11の判別でNOのときは、第4B図のS41
へ移行する。このS41では、フラグFが3である
か否かが判別される。この判別でYESのときは、
フラグFを1あるいは4にするかそのままリター
ンされるときである。すなわち、S42,S43のい
ずれの判別もYESのときに、S44においてフラグ
Fが1にセツトされた後、S45においてリリーフ
弁23が開かれる(アクチユエータ25へ負圧供
給)。また、S42,S43の判別のいずれかがNOの
ときは、S46,S47のいずれかの判別がYESのと
きに、S48においてフラグFが4にセツトされた
後、S49において排気カツト弁11が開かれる
(アクチユエータ19へ大気供給)。そして、
S46,S47のいずれかの判別もNOのときにリター
ンされる。
前記S41の判別でNOのときは、現在のフラグ
Fは5のときである。このときは、フラグFを3
あるいは6にセツトするかそのままリターンする
ときである。すなわち、S50,S51の判別のいず
れもがYESのときに、S52でフラグFが3にセツ
トされた後、S53において排気カツト弁11が閉
じられる(アクチユエータ19へ負圧供給)。ま
た、S50,S52のいずれかの判別がNOのときは、
S54,S55の判別のいずれかがYESのときに、S56
においてフラグFが6にセツトされた後、S57に
おいて吸気カツト弁21が開かれる(アクチユエ
ータ24を導管38へ連通)。そして、S54,S55
のいずれの判別もNOのときにリターンされる。
排気カツト弁(排気制御弁)11 さて次に、第5図〜第8図を参照して、排気カ
ツト弁11の詳細について説明する。
先ず、分岐排気通路3bの途中には、弁座71
が形成されている。排気カツト弁11は、保持ア
ーム72と弁体73とを有しする。保持アーム7
2は、その基端部が、分岐吸気通路3bの通路壁
に回転自在に保持された回転ロツド74に一体回
転するように取付けられている。この回転ロツド
74は、分岐排気通路3bの方向と略直交する方
向に伸びて、弁座71よりも若干上流側でかつ通
路部分よりも横方向に偏つた位置に設けられてい
る。そして、保持アーム72は、その先端部付近
に弁体73保持用の保持孔72aを有する。
弁体73は、弁座71に離着座して分岐排気通
路3bを実質的に開閉するものである。この弁体
73は、その上流側面において前記保持孔72a
内に貫通する連結部73aが突設され、この連結
部73aの先端部には、保持孔72aよりも大径
の抜止部73bが形成されている。
上記連結部73aの長さは保持孔72aの長さ
よりも若干長く、また連結部73aの径は保持孔
72aの径よりも若干小さくされている。。これ
により、弁体73は、保持アーム72に対して、
保持孔72aの軸方向および径方向に若干動き得
るようにフローテイング支持される。勿論、抜止
部73bにより、弁体73の保持孔72aからの
抜け防止が行なわれる。
前記抜止部73bは、傾斜して形成されてい
る。より具体的には、前記回転ロツド73に近ず
くにつれて、保持孔72aの軸方向における遊び
が小さくなるように設定されている。
以上のように構成された排気カツト弁11は、
前記アクチユエータ19により、レバー75を介
して回転ロツド74を正逆回転させることにより
開閉される。
先ず、第6図に示す閉弁状態では、弁体73が
保持アーム72に対して、保持孔72aの軸方向
および径方向、すなわち排気ガスの流れ方向およ
びこれにほぼ直交する方向にフローテイング支持
されているので、製造誤差や組付け誤差等を吸収
して、弁対73は弁座71に対して所定位置に矯
正され得る。そして、弁対73はその上流側の排
気圧力を受けて弁座71に着座するように押圧さ
れ、上記所定の姿勢位置確保と合せて確実な閉弁
状態が確保される。
第6図の状態から、回転ロツド74を開弁方向
に回転させた初期時を考える。このときは、第7
図に示すように、保持孔72aの上縁と抜止部7
3bとのうち回転ロツド74に近い側の部分のみ
が先ず当接されて、弁体73は回転ロツド74に
近い側のみが弁座71から離間される。
さらに回転ロツド74が開弁方向に回転される
と、第8図に示すように、弁体73が弁座71か
ら全体的に大きく離間されることになる。
第8図の状態から回転ロツド74を閉弁方向に
回転させると、弁体73は、先ず回転ロツド74
に遠い側から弁座71に着座し、その後全体的に
弁座71に着座することになる。
排気カツト弁11の他の使用例 第9図は、排気カツト弁11の他の使用例を示
すものである。すなわち、排気通路91の下流部
分が2つの分岐排気通路91aと91bとに分岐
されて、一方の分岐排気通路91aに第1消音器
93が、また他方の分岐排気通路91bに第2消
音器94が接続されている。そして、分岐排気通
路91bには、第2消音器94の上流側に位置さ
せて(下流側に位置させてもよい)、排気カツト
弁11が配置されている。
上記両消音器は93と94とはその消音特性が
互いに異なるように設定されて、排気カツト弁1
1の開閉により、第1消音器のみによる消音作用
と、両消音器93と94とを用いた消音作用とが
切換えられる。
ここで、2次側ターボ過給機10の作動切換用
の排気カツト弁11の開弁に要する力を小さくし
てその開弁速度を早めるため、次のようにすると
よい。先ず、洩らし弁13の開度を若干大きくす
ることにより、当該排気カツト弁11の上流側と
下流側との圧力差を小さくするとよい。また、ウ
エストゲート弁17の開度を若干大きくして、排
気カツト弁11の上流側の圧力を小さくするとよ
い。さらに、第9図のような装置を排気ターボ過
給機9,10下流の排気通路に設けた場合は、第
9図の排気カツト弁を閉じて第1図の排気カツト
弁11下流の圧力を上昇させるようにしてもよ
い。勿論、上記各種手法は第1図の排気カツト弁
11を開かせる初期時に行なえば十分であり、ま
たこの各種手法を適宜組み合わせて行なつてもよ
い。
(考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
揺動に応じて開閉が行なわれる形式の排気制御弁
において、確実な閉弁作用の確保と、小さい力で
の開弁し得ることとを共に満足させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による排気制御弁の一使用例を
示す全体系統図。第2図は第1図に示す差圧検出
弁の断面図。第3図は各弁の切換特性を示す特性
図。第4A図、第4B図は第3図の特性図にした
がう制御を行うときのフローチヤート。第5図〜
第8図は本考案による排気制御弁を詳細に示すも
ので、第5図は平面図、第6図〜第8図は開閉状
態を示す側面断面図である。第9図は本考案によ
る排気制御弁の他の使用例を示す要部系統図。 3a,3b……分岐排気通路、91a,91b
……分岐排気通路、11……排気カツト弁(排気
制御弁)、71……弁座、72……保持アーム、
73……弁体、74……回転ロツド(回動軸線)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の排気系路のうちあらかじめ定めた条件に
    したがつて少なくとも1つの排気系路を開閉し、
    閉弁時に上流側の排気圧力を受けて閉弁方向に押
    圧されるエンジンの排気制御弁において、 所定の回動軸線を中心にして揺動される保持ア
    ームと、 前記保持アームに所定の遊びを有するように保
    持され、該保持アームの揺動に応じて排気系路に
    形成された弁座に離着座される弁体と、 を備え、前記所定の遊びが、閉弁状態から前記保
    持アームを開弁方向に揺動させた初期時に、前記
    弁体のうち前記回動軸線に近い側部分のみが前記
    弁座から離間されるように設定されている、 ことを特徴とするエンジンの排気制御弁。
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