JPH0625639Y2 - 排気ターボ過給機付エンジン - Google Patents

排気ターボ過給機付エンジン

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JPH0625639Y2
JPH0625639Y2 JP1988101861U JP10186188U JPH0625639Y2 JP H0625639 Y2 JPH0625639 Y2 JP H0625639Y2 JP 1988101861 U JP1988101861 U JP 1988101861U JP 10186188 U JP10186188 U JP 10186188U JP H0625639 Y2 JPH0625639 Y2 JP H0625639Y2
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turbocharger
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誠司 田島
尚之 松本
晴男 沖本
年道 赤木
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は排気ターボ過給機付エンジンに関するものであ
る。
(従来技術) 排気ターボ過給式のエンジンにあっては、いわゆるシー
ケンシャルターボと呼ばれるように、1次側ターボ過給
機と2次側ターボ過給機とを備えて、低速時には1次側
ターボ過給機のみを作動させて過給能力の小さい第1状
態とする一方、高速時には両方のターボ過給機を作動さ
せて過給能力の大きい第2状態とすることが提案されて
いる。すなわち、常時作動される1次側ターボ過給機を
小型のものとすることにより、低速時の応答性が確保さ
れる。一方、高速時には、両方のターボ過給機を作動さ
せることにより、大きな過給能力が得られる。
上記2次側ターボ過給機の作動、非作動の切換えは、一
般に、実開昭59−146535号公報に示すように、
2次側ターボ過給機のタービン(以下2次側タービンと
称す)上流に設けた排気カット弁によって、当該2次側
タービンに対する排気ガスの供給、遮断を切換えること
により行なわれる。
一方、ターボ過給機においては、その回転軸部分の潤滑
が行なわれるが、回転軸部分に供給された潤滑油がブロ
ア(コンプレッサ)側あるいはタービン側へ漏れ出ない
ようにシールが行なわれている。このためのシール構造
としては、ブロア側においては、耐熱性の弾性材等から
なるシール部材により接触式で行なわれる関係上、常に
良好なシール性が得られる。これに対して、タービン側
においては、極めて高熱となるため、接触式のシール構
造を採用することが事実上不可能となり、このため通常
は、ラビリンスパッキンのように、非接触式のシール構
造が採用されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上述したシーケンシャルターボの場合、ターボ過給機が
2台用いられることになるが、吸気系あるいは排気系を
極力簡単化するため、あるいは両ターボ過給機への潤滑
系路や冷却系路を極力簡単化するため、両過給機をその
軸心方向において対向配置することが考えられている。
一方、シーケンシャルターボの場合、2次側ターボ過給
機が特定の運転領域でしか運転されないことになるが、
このため、2次側ターボ過給機へ供給された潤滑油がそ
のタービン側から漏れ易い、という問題を生じる。すな
わち、前述した非接触式のシール構造にあっては、ター
ボ過給機が回転していれば良好なシール性を発揮する
も、回転停止したときにはシール性を事実上ほとんど発
揮しないことになる。このようなことは、単に2次側タ
ーボ過給機の潤滑が良好に行なわれないばかりでなく、
1次側ターボ過給機への潤滑油供給にも支承をきたす原
因となる。
このような問題を解消するため、ターボ過給機のタービ
ン側が上方を向くように設置することが考えられる。し
かしながら、1次側ターボ過給機においては、常時作動
されるためタービン側からの潤滑油漏れというものが殆
ど問題とならない反面、タービン側があまり大きく上方
を向くようにすると当該タービンの潤滑が良好に行なわ
れなくなってしまうおそれすら生じることになる。
したがって、本考案の目的は、常時作動される1次側タ
ーボ過給機と特定運転領域でのみ作動される2次側ター
ボ過給機とを備えたものにおいて、1次側ターボ過給機
のブロア側およびタービン側の両方の潤滑を良好に行な
いつつ、2次側ターボ過給機のタービン側から潤滑油の
漏れというものを極力小さくし得るようにした排気ター
ボ過給機付エンジンを提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するために、本考案にあっては、次の
ような構成としてある。すなわち、 エンジンに対して、常時作動される1次側排気ターボ過
給機と特定運転領域でのみ作動される2次側排気ターボ
過給機とが設けられ、 前記両排気ターボ過給機の回転軸部分への潤滑油供給部
が、それぞれ、ブロアとタービンとの間に設けられ、 前記両排気ターボ過給機が、それぞれ、ブロアとタービ
ンとを連結する回転軸部分において、ブロア側に接触式
のシール部が構成されると共に、タービン側に非接触式
のシール部が構成されてなる排気ターボ過給機付エンジ
ンにおいて、 車両にエンジンが搭載された状態において、少なくとも
前記2次側排気ターボ過給機の回転軸が、水平面に対し
てタービン側が上方となるように傾斜設定され、 前記2次側排気ターボ過給機の回転軸のタービン側への
向きが、前記1次側排気ターボ過給機の回転軸のタービ
ン側への向きに比してより大きく上方に向くように設定
されている、 ような構成としてある。
このような構成とすることによって、常時作動される関
係上タービン側からの潤滑油の漏れというおそれの生じ
ない1次側ターボ過給機においては、当該タービン側の
上方へ向く度合がが小さくなって、ブロア側およびター
ビン側の両方に対して潤滑油を良好に供給することがで
きる。
これに対して、2次側ターボ過給機においては、水平面
に対してタービン側が上方となるように傾斜されると共
に、1次側排気ターボ過給機に比してタービン側がより
大きく上方へ向くことになる。これにより、2次側ター
ボ過給機のタービン側からの潤滑油の漏れというものを
最小限に止めることができる。
とりわけ、1次側ターボ過給機と2次側ターボ過給機と
をその軸心方向に対向するように配置する関係上、特に
その軸心方向間隔が小さいと、該両者共に上記軸線に対
して大きく傾けることがむずかしくなる場合も生じる。
しかしながら、本考案にあっては、2次側ターボ過給機
を優先して相対的に上方へ大きく傾けるようにしてある
ので、このような問題を生じることなく、必要な傾きと
いうものを余裕をもって確保することができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明す
る。
全体システム 第1図において、エンジン1の排気ガスを排出する排気
通路2は、エンジン1より互いに独立して伸びる2本の
分岐排気通路2a、2bを有する。また、エンジン1の
吸入空気が流通する吸気通路3は、吸入空気量を検出す
るエアフロメータ4の下流側において分岐して2本の分
岐吸気通路3a、3bを有し、両分岐吸気通路3aと3
bとはインタークーラ5の上流側において合流してい
る。インタークーラ5の下流側の吸気通路3には、スロ
ットル弁6、サージタンク7および燃料噴射弁8が配設
されている。
上記2本の分岐排気通路2a、2bのうちの一方の分岐
排気通路2aには、排気ガスによって回転駆動されるタ
ービTが配設され、このタービンTは、一方の分岐
吸気通路3aに配設されたブロワCpに回転軸Lを介
して連結されている。そして、これらタービンT、回
転軸L、ブロワCpを主要素として1次側ターボ過給
機9が構成されている。同様に、他方の分岐排気通路2
bには、排気ガスによって回転駆動されるタービンT
が配設されているとともに、他方の分岐吸気通路3bに
はブロワCが配設され、これらタービンTとブロワ
とが回転軸Lによって連結されて、2次側ターボ
過給機10を構成している。
分岐吸気通路3a、3bのブロワCp、Cの上流側の
通路部分は、吸気通路3から分岐した分岐部において互
いに一直線状になるように対向して形成されており、一
方の分岐吸気通路3bに発生した圧力波が他方の分岐吸
気通路3a側には伝播し易く、エアフローメータ4側に
は伝播し易く、エアフローメータ4側には伝播しにくい
ような構成となっている。
上記2次側の分岐排気通路2bには、タービンTの上
流側において排気カット弁11が配設されている。この
排気カット弁11は、低回転域でこの分岐排気通路2b
を閉じて2次側ターボ過給機10のタービンTへの排
気ガスの提供を遮断し、1次側ターボ過給機9のみを作
動させるために設けられているものである。
2次側の分岐排気通路2bのうち上記排気カット弁11
の上流側部分が、連通路12を介して、1次側の分岐排
気通路2aのタービンT上流側に接続されている。上
記連通路12は、両タービンT、Tの下流側の排気
通路2に対して、ウエストゲート弁17が配設されたバ
イパス通路18を介して接続されている。このバイパス
通路18のうち上記ウエストゲート弁17上流側部分
が、排気洩らし弁13が配設された洩らし通路14を介
して、分岐排気通路2bのうちタービンTと排気カッ
ト弁11との間に接続されている。
上記排気洩らし弁13は、ダイヤフラム式アクチュエー
タ16によって操作されるようになっており、該アクチ
ュエータ16の圧力室が、制御圧力導管15を介して、
1次側ターボ過給機9のブロワCpの下流側において分
岐吸気通路3aに開口している。この洩らし弁13は、
エンジン回転数の上昇過程において、ブロワCpの下流
側の過給圧P1が所定の値(例えば500mmHg)以上と
なると開動作され、これにより排気カット弁11が閉じ
ているときに少量の排気ガスがバイパス通路14を通じ
てタービンTに供給される。したがって、タービンT
が排気カット弁11の開く以前に予め回転を開始し
て、排気カット弁11が開いたときの過給応答性向上と
共に、トルクショックを緩和するようになっている。
なお、19、20は、排気カット弁11及びウエストゲ
ート弁17をそれぞれ操作するダイヤフラム式アクチュ
エータであるが、これらのアクチュエータの動作につい
ては後述する。
一方、2次側の分岐吸気通路3bには、ブロワCpの下
流側において吸気カット弁21が配設されている。また
ブロワCをバイパスする通路22が設けられていて、
このバイパス通路22にリリーフ弁23が配設されてい
る。上記吸気カット弁21は、後述するようにダイヤフ
ラム式アクチュエータ24によって操作される。また、
上記リリーフ弁23は、エンジン回転数の上昇過程にお
いて、吸気カット弁21および排気カット弁1が開く時
点よりも少し前までバイパス通路22を開いていて、排
気カット弁11が閉じているときの排気洩らし弁13の
開動作に基づくブロワCの回転によって、ブロワC
と吸気カット弁21との間における分岐吸気通路3bの
圧力が上昇するのを防止し、かつブロワCが回転しや
すいように設けられている。このようなリリーフ弁23
は、ダイヤフラム式アクチュエータ25によって操作さ
れる。
吸気カット弁21を作動するアクチュエータ24の制御
圧力導管26は、電磁ソレノイド弁よりなる三方弁27
の出力ポートに接続されている。また、排気カット弁1
1を作動するアクチュエータ19の制御圧力導管28
は、同様に電磁ソレノイド弁よりなる三方弁29の出力
ポートに接続されている。さらにリリーフ弁23を作動
するアクチュエータ25の制御圧力導管30は、上述と
同様の三方弁31の出力ポートに接続されている。ウエ
ストゲート弁17を作動するアクチュエータ20の制御
圧力導管32は、電磁ソレノイド弁よりなる三方弁33
の出力ポートに接続されている。これら電磁シレノイド
弁よりなる三方弁27、29、31および33は、マイ
クロコンピュータを利用して構成された制御回路35に
よって制御される。この制御回路35は、エンジン回転
数Ne、吸入空気量Q、スロットル開度TVOおよび一
次側ターボ過給機9のブロワCpの下流側の下級圧P1
等の検出値に基づいて、各電磁ソレノイド弁を制御す
る。
上記4個の電磁ソレノイド弁のうち、三方弁29の一方
の入力ポートは大気に開放されており、他方の入力ポー
トは、導管36を介して負圧タンク43に接続されてい
る。この負圧タンク43には、スロットル弁6の下流の
吸気負圧Pnが、チェック弁37を介して導入される。
また、三方弁27は、その一方の入力ポートが導管36
を介して上記負圧タンク43に接続され、他方の入力ポ
ートは、導管38を介して差圧検出弁39の出力ポート
に接続されている。
第2図に示すように、上記差圧検出弁39は、そのケー
シング51内が2つのダイヤフラム52、53によって
3つの室54、55、56に画成され、室54に入力ポ
ート54aが、室55に入力ポート55aが、室56に
上記導管38が連なる出力ポート57および大気開放ポ
ート58が開口されている。上記ポート54aは、導管
41を介して吸気カット弁21の下流側に接続されて、
1次側ブロワCpの下流側の過給圧P1を導入するよう
になっている。また、ポート55aは、導管42を介し
て吸気カット弁21の上流側に接続されて、吸気カット
弁21が閉じているときの吸気カット弁21の上流側の
圧力P2を導入するようになっている。そして、この差
圧検出弁39は、圧力P1とP2との圧力差が大きいと
きに、両ダイヤフラム52、53に結合された弁体59
がポート47を開状態として、大気を導管38に導入す
るが、差圧P2−P1が所定値±△P以内になったとき
に、スプリング59によってポート57を閉じるように
なっている。したがって、三方弁27が導管26を導管
38に連通している状態で、差圧P2−P1が所定値±
△Pよりも大きくなると、アクチュエータ24に大気が
導入されて、吸気カット弁21が開かれる。また、三方
弁27が導管26を導管36に連通させたときは、アク
チュエータ24に負圧が供給されて吸気カット弁21が
閉じられる。
一方、三方弁29が導管28を導管36に連通させたと
き、アクチュエータ19に負圧が供給されて排気カット
弁11が閉じられ、このときは1次側ターボ過給機9の
みが作動された状態となる。また、三方弁29が導管2
8を大気に解放すると、排気カット弁11が開かれて、
2次側ターボ過給機10が作動される。
第3図は、吸気カット弁21および排気カット弁11の
開閉状態を、排気漏らし弁13、ウエストゲート弁17
およびリリーフ弁23の開閉状態とともに示す制御マッ
プで、この制御マップは制御回路35内に格納されてい
る。
ここで、三方弁31の一方の入力ポートも大気に開放さ
れ、他方の入力ポートは負圧タンク43に接続されてお
り、エンジンが低回転のときは導管30に吸気負圧Pn
が導入されて、リリーフ弁25がバイパス通路22を開
いているが、エンジン回転数Neの上昇過程で、第3図
に示すように、上記吸気カット弁21および排気カット
弁11が開く段階以前において、上記三方弁31が制御
回路35からの信号によって大気側に切換えれ、これに
よりリリーフ弁25がバイパス通路22を閉じるように
なっている。
さらに三方弁33の一方の入力ポートには、アクチュエ
ータ16の制御圧力導管15を通じて過給圧P1が導入
されるようになっており、エンジン回転数Neおよびス
ロットル開度TVOが所定値以上でかつ過給圧P1が所
定値以上になったとき、制御回路35が二方弁33を開
いてアクチュエータ20に過給圧P1を導入し、これに
よりウエストゲート弁17がバイパス通路18を開くよ
うになっている。また、三方弁33の他方の入力ポート
は大気に解放されており、アクチュエータ20に大気が
供給されたとき、ウエストゲート弁17が閉じられる。
フローチャート(第4A図、第4B図) 第4A図、第4B図には、第3図のマップに従う制御を
行うためのフローチャートを示してある(Sはステップ
で、排気洩らし弁13、ウエストゲート弁17について
は除く)。このフローチャートにおいて、フラグが1〜
6の範囲のいずれかによってその処理の流れが変わる
が、このフラグの意味するところは第3図に示す通りで
ある。すなわち、各弁11、21、23については、そ
れぞれ、開閉にヒシテリスを持たせてあるため、各弁1
1、21、23の各々について2本の特性線が設定され
て、合計6本の特性線を有する。そして、この特性線を
跨ぐ毎にフラグが変更され、運転状態が第3図右側の領
域(高回転、高負荷側となる領域)へと近づく方向に変
位するときに、フラグが「2」、「4」あるいは「6」
のように偶数番号で変化される。逆に、第3図左側の領
域へと運転状態が変更していくときは「5」、「3」、
「1」のように奇数番号でフラグが変化される。勿論、
運転開始時は、低回転、低負荷領域であってフラグが
「1」とされる(イニシャライズ)。
以上のことを前提として、フローチャートについて簡単
に説明する。
先ず、第4A図のS1においてシステムのイニシャライ
ズが行われ、このときフラグは1とされる。次いで、S
2において、エンジン回転数Rと吸入空気量Qとがデー
タ入力された後、前述した6本の特性線を決定づけるQ
1〜Q6(吸入空気量)とR1〜16(エンジン回転
数)とがマップから読出される。
S3の後、S4において、吸入空気量Qの変化速度が設
定値Aよりも大きいか否かが判別される。このS4の判
別でYESのときは、S5において、上記S3で読出さ
れたQ1〜Q6およびR1〜R6の各々について、所定
分の減少補正(△Q1〜△Q6、△R1〜△R6の減
算)が行われ、この後S6へ移行する。また、S4の判
別でNOのときは、S5を経ることなく、S6へ移行す
る。上記S5での処理は、加速時に、2次側ターボ過給
機10の作動領域をより低負荷、低回転側へと広げるた
めの処理に相当する。、 S6では、フラグFが1であるか否かが判別されるが、
当初はフラグFは1にイニシャライズされているのでこ
の判別がYESとなる。このときは、S7あるいはS8
の判別がYESであれば、S9においてフラグFが2に
セットされた後、S10においてリリーフ弁23が閉じ
られる(アクチュエータ25へ負圧供給)。また、S7
およびS8のいずれの判別もNOのときは、そのままリ
ターンされる。
S6の判別でNOのときは、S11において、フラグF
が整数mの2倍であるか否か、すなわち2、4あるいは
6のいずれかであるかが判別される。このS11の判別
でYESのときは、S12においてフラブFが2である
か否かが判別される。このS12の判別でYESのとき
は、S13、S14のいずれかの判別でYESのとき
に、S15においてフラグFが4にセットされた後、S
16において排気カット弁11が開かれる(アクチュエ
ータ19へ大気供給)。また、S13、S14のいずれ
の判別もNOのときは、S17、S18の判別が共にY
ESとなったときに、S19でフラグが1にセットされ
た後、S20でリリーフ弁23が開かれる(アクチュエ
ータ25へ負圧供給)。またS17あるいはS18のい
ずれかの判別がNOのときは、それぞれリターンされ
る。
前記S12の判別がNOのときは、S21においてフラ
グFが4であるか否かが判別され、S21の判別でYE
Sのときは、フラグFを6または3にするか、そのまま
リターンされるときである。すなわち、S22、S23
のいずれかの判別でYESのときは、S24においてフ
ラグFが6にセットされた後、S25において吸気カッ
ト弁21が開かれる(アクチュエータ24を導管38に
連通)。また、S22、S23のいずれの判別もNOの
ときは、S26およびS27の判別が共にYESのとき
に、フラグFが3にセットされた後、S29で排気カッ
ト弁11が閉じられる(アクチュエータ19へ負圧供
給)。そして、S26、S27のいずれかの判別でNO
のときは、そのままリターンされる。
前記S21の判別でNOのときは、現在フラグFが6の
ときである。このときは、フラグFを5にセットするか
そのままリターンするときである。すなわち、S30お
よびS31のいずれの判別も共にYESのときは、S3
2でフラグFが5にセットされた後、S33で吸気カッ
ト弁21が閉じられる(アクチュエータ24へ負圧供
給)。また、S30、S31のいずれかの判別でNOの
ときは、そのままリターンされる。
前記S11の判別でNOのときは、第4B図のS41へ
移行する。このS41では、フラグFが3であるか否か
が判別される。この判別でYESのときは、フラグFを
1あるいは4にするかそのままリターンされるときであ
る。すなわち、S42、S43のいずれの判別もYES
のときに、S44においてフラグFが1にセットされた
後、S45においてリリーフ弁23が開かれる(アクチ
ュエータ25へ負圧供給)。また、S42、S43の判
別のいずれかがNOのときは、S46、S47のいずれ
かの判別がYESのときに、S48においてフラグFが
4にセットされた後、S49において排気カット弁11
が開かれる(アクチュエータ19へ大気供給)。そし
て、S46、S47のいずれの判別もNOのときにリタ
ーンされる。
前記S41の判別でNOのときは、現在のフラグFは5
のときである。このときは、フラグFを3あるいは6に
セットするかそのままリターンするときである。すなわ
ち、S50、S51の判別のいずれもがYESのとき
に、S52でフラグFが3にセットされた後、S53に
おいて排気カット弁11が閉じられる(アクチュエータ
19へ負圧供給)。また、S50、S51のいずれかの
判別がNOのときは、S54、S55の判別のいずれか
がYESのときに、S56においてフラグFが6にセッ
トされた後、S57において吸気カット弁21が開かれ
る(アクチュエータ24を導管38へ連通)。そして、
S54、S55のいずれの判別もNOのときにリターン
される。
ターボ過給機9、10の配置 さて次に、第5図を参照しつつ、エンジン1に対する両
ターボ過給機9と10との配置関係について説明する。
先ず、エンジン1は、実施例では2ロータ式のロータリ
ピストンエンジンとされて、第5図右方が車体前方とな
るように、かつエンジン前側が水平線Hに対して若干上
方に向くようにして車体に搭載されている。すなわち、
水平線に対するエンジン出力軸の傾きが第5図θSとし
て示されている。
2つのターボ過給機9、10は、エンジン1の右側すな
わち紙面表側に位置されて、そのタービンTとT
がその軸心方向から相対向するように近接配置されてい
る。そして、実施例では、1次側ターボ過給機9が2次
側ターボ過給機10に対して車体前方側に位置されてい
る。
1次側ターボ過給機9の軸心をPで示し、2次側ター
ボ過給機10の軸心をSで示してある。第5図から明
らかなように、両軸心PとSとはほぼ平行とされる
一方、軸心Sは、水平線Hに対して角度θSだけ傾い
て、すなわち車体前方へ向かうにつれて徐々に高くなる
ように設定されている。したがって、2次側ターボ過給
機10については、そのタービンT側が絶対的に上方
を向くことになる。また、1次側ターボ過給機9につい
ては、そのタービンT側が絶対的に下方を向くことに
なる。このようにして、2次側ターボ過給機10のター
ビンTの上方へ向く角度が、1次側ターボ過給機9の
タービンTが上方へ向く角度よりも相対的に大きくさ
れている。
ここで、ターボ過給機9、10に対する潤滑油の供給系
路は、次のようにされている。すなわち、エンジン1の
上部より伸びる共通配管71が2品の分岐管71a、7
1bに分岐されて、一方の分岐管71aからの潤滑油
が、1次側ターボ過給機9の回転軸部分を上方から下方
へ流れ、その後回収管72aを介してオイルパン73へ
と戻される。また、他方の分岐管71bからの潤滑油
が、2次側ターボ過給機10の回転軸部分を上方から下
方へと流れ、その後回収管72bを介してオイルパン7
3へと戻される。
さらに、ターボ過給機9、10に対する冷却水の供給系
路は次のようにされている。すなわち、エンジン1の上
部より伸びる共通配管74が2品の分岐管74a、74
bに分岐されて、一方の分岐管74aからの冷却水が、
1次側ターボ過給機9の回転軸部分を紙面裏側から表側
へと流れ、その後回収管75aを介してラジエタへと戻
される。また、他方の分岐管74bから冷却水が、2次
側ターボ過給機10の回転軸部分を紙面裏側から表側へ
と流れ、その後回収管75bを介してラジエタへと戻さ
れる。
第6図は、本考案の他の実施例を示すものである。本実
施例では、両ターボ過給機9、10共に、そのタービン
、T側を絶対的に上方に向くように傾けてある。
そして、上方へ向く度合を、2次側ターボ過給機10の
が1次側ターボ過給機9よりも大きくしてある(θS>
θP)。
以上実施例について説明したが、本考案はこれに限ら
ず、1次側側ターボ過給機9と2次側ターボ過給機10
とを排気の流れ方向において互いに直列に接続するよう
にしてもよい。すなわち、1次側ターボ過給機9で過給
された吸気をさらに2次側ターボ過給機10で過給する
ようにしてもよい。勿論、その場合は、2次側ターボ過
給機10が作動しない連通時には、当該2次側ターボ過
給機10をバイパスして吸気を流すためのバイパス路が
設けられる。
(考案の効果) 本考案は以上述べたこと明らかなように、常時作動され
る1次側ターボ過給機の回転軸部分への潤滑油供給を理
想的なものとしつつ、2次側ターボ過給機のタービン側
からの潤滑油の洩れというものを極力小さくすることが
できる。
特に、本考案では、各排気ターボ過給機の回転軸部分に
対する潤滑油供給位置の設定、およびこの回転軸部分に
おけるブロア側とタービン側とのシール構造を従来のも
のと同じように設定しつつ、各排気ターボ過給機の回転
軸の傾斜設定を行なうだけでよいので、すなわち別途特
別な装置を付加することが不用となるので、構造の複雑
化やコスト上昇を避けつつ容易に実施化できるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体系統図。 第2図は第1図に示す電圧検出弁の断面図。 第3図は各弁の切換特性を示す特性図。 第4A図、第4B図は第3図の特性図にしたがう制御を
行うときのフローチャート。 第5図はエンジンに対する1次側ターボ過給機と2次側
ターボ過給機との一配置列を示す側面図。 第6図は本考案の他の実施例を示す要部側面図。 1:エンジン 2:排気通路 2a、2b:分岐排気通路 3:吸気通路 3a、3b:分岐吸気通路 9:1次側ターボ過給機 10:2次側ターボ過給機 Tp:タービン(1次側) Ts:タービン(2次側) Cp:ブロア(1次側) Cs:ブロア(2次側) Lp:回転軸(1次側) Ls:回転軸(2次側) 71:共通配管(潤滑油) 71a、71b:分岐管(潤滑油) 72a、72b:回収管(潤滑油)
フロントページの続き (72)考案者 赤木 年道 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−146535(JP,U) 実公 昭60−1224(JP,Y2) 発明協会公開技報85−5724

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに対して、常時作動される1次側
    排気ターボ過給機と特定運転領域でのみ作動される2次
    側排気ターボ過給機とが設けられ、 前記両排気ターボ過給機の回転軸部分への潤滑油供給部
    が、それぞれ、ブロアとタービンとの間に設けられ、 前記両排気ターボ過給機が、それぞれ、ブロアとタービ
    ンとを連結する回転軸部分において、ブロア側に接触式
    のシール部が構成されると共に、タービン側に非接触式
    のシール部が構成されてなる排気ターボ過給機付エンジ
    ンにおいて、 車両にエンジンが搭載された状態において、少なくとも
    前記2次側排気ターボ過給機の回転軸が、水平面に対し
    てタービン側が上方となるように傾斜設定され、 前記2次側排気ターボ過給機の回転軸のタービン側への
    向きが、前記1次側排気ターボ過給機の回転軸のタービ
    ン側への向きに比してより大きく上方に向くように設定
    されている、 ことを特徴とする排気ターボ過給機付エンジン。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記1次側排気ターボ過給機の回転軸が、水平面に対し
    て、タービン側が下方となるように傾斜設定されている
    もの。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記両排気ターボ過給機が、タービン側が互いに対向す
    るように配設されているもの。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項3において、 エンジン出力軸の一端の高さと他端の高さとが相違する
    ように、エンジンが車両に搭載され、 エンジン出力軸端の高さが低い側に前記2次側排気ター
    ボ過給機が配設されると共に、エンジン出力軸端の高さ
    が高い側に前記1次側排気ターボ過給機が配設されてい
    るもの。
JP1988101861U 1988-07-30 1988-07-30 排気ターボ過給機付エンジン Expired - Lifetime JPH0625639Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59146535U (ja) * 1983-03-22 1984-09-29 日産自動車株式会社 タ−ボ過給機付内燃機関
JPS601224U (ja) * 1983-06-17 1985-01-08 ヤンマー農機株式会社 収穫機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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発明協会公開技報85−5724

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