JPH0545502Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （本考案の目的及び従来技術の問題点） 本考案は資料作成における合理的な作表台紙に
関するものである。

伝票細片を台紙に接着して台帳を形成するテク
ニツクは一般に伝票細片の裏面に接着剤を塗布し
てあるもの、又は台紙表面に両面テープを設けた
ものなどがあるが、いづれも台紙に凹凸を生ぜし
めて安定性がなく剥落することも多く、また接着
作業などに種々の問題があつた。

すなわち従来の作表は表紙と剥離紙を合着した
タツクシールの表紙の表面に印字、又は記入し、
その部分を剥離して表紙裏面の接着剤塗布面を台
紙に貼着して作表する手段としていたものであ
る。

本考案は上述の問題を解消するため従来の作表
手段を改め新規な手段による作表台紙としたもの
である。

（本考案の構成及び実施例） 本考案の作表台紙は上記実用新案登録請求の範
囲に記載した構成を要旨とするもので、以下図面
によりその実施例を説明する。

図面において１は本考案の一実施例を示す作表
台紙で、その構成は第２図に示すように２は表
紙、３は表紙裏面に塗布した感圧接着剤、４は剥
離紙である。この表紙２と剥離紙を合着した台紙
（タツクシール）１を冊簿資料、整理用紙として
利用するもので、実施例として示す第１図は作表
台紙１の剥離紙４面に印刷した賃金台帳兼所得税
源泉徴収簿（労働者名簿）６、一人別所得税源泉
徴収簿（付表）７を上段、下段に分けて作表印刷
する。

台紙の両面について述べれば台紙の剥離紙面の
賃金台帳兼所得税源泉徴収簿の作表５は横長の台
紙に縦、横の印刷線で枠構成した、その線上に切
込溝の刻み線７と８で明細書９と最上部に表題部
１０を剥離可能に設ける。明細部９は個々の明細
枠９ａと９ｂで構成し、明細部第１枠の９ａは給
与支給台帳で、第４図で示す給与明細書１１の作
表を構成する個々の記入明細片１１ａと同一寸法
に形成され、第２枠以下の明細枠９ｂは記入明細
片１１ａより巾狭に構成される。

上記した記入明細片１１ａはノーカーボン紙よ
りなり、例えば第４図のNo.５の記入明細片１１ａ
を枠線上に刻入した切取溝１２より第５図の記入
明細片１１ａのようにハギ取つて台紙接着面に貼
着して、第６図に示す新たな台帳の資料とする。

その構成を台紙の作表について第１図と第６図
により述べれば、明細部９の第１枠の９ａは剥離
紙４を剥離し表出した接着剤３面に記入明細片１
１ａを全面接着し、第２枠以下の巾狭の明細枠９
ｂには記入明細片１１ａの下部を接着し、上部は
第１枠に接着した記入明細片１１ａの上面に重な
り合うように接着する。

すなわち第５図に示す記入明細片１１ａの上段
イは第６図に示す前枠の記入明細片１１ａ下段ロ
と重なり合い上段をめくれば明細片の全記入内容
の読み取り、照合が可能であり台紙及びデータを
効率的に利用することができる。

次に台紙の表紙２に作表した第３図の社員名簿
６、一人別所得税源泉徴収簿７との関係について
述べれば表紙２に作表した社員名簿の記入事項が
裏面に貼着したノーカーボン紙よりなる記入明細
片に逆複写されないよう構成する必要がある。

そこでノーカーボン紙（記入明細片）が重合し
ない台紙部分は逆複写されないが、ノーカーボン
紙が重なり合つた記入明細片部分は逆複写される
ので、表紙２の作表も記入部と非記入部とを印刷
及び注意書区分し、１３を逆複写される非記入部
として台紙の両面が有効に活用できるように区分
作成したものである。

１４は台紙の剥離紙面左端縁に設けた条線状の
剥離部で、台紙に不足が生じた場合剥離部を剥ぎ
取り露出した接着剤面に台紙を左端部に追加接着
して製本する。

１５は視線誘導曲線で、作成された台帳の各明
細表の読み取りを容易にするための視線の誘導線
である。

尚記入済明細片による作表は、台紙に塗着した
感圧接着剤面に貼着するので貼着ミスや曲り接着
の際の貼り替え作業と作表の際の仕上り精度を考
慮し、弱性の接着剤を塗布する。

１６はミシン線で記入明細片１１ａを長さの半
分づつ分けて貼れば貼り易くなるために設けた仕
切線である。

（本考案の効果） 本考案は叙上の様に従来タツクシールの表紙裏
面の接着剤塗布面を台紙に貼着して作表した手段
に変えて、表紙と剥離紙を感圧接着剤で合着した
台紙の剥離紙面に本案構成の様に記入明細片に応
じて作表した明細枠９ａ，９ｂを順次剥離して表
紙裏面の接着剤面を露出させ、これに記入明細片
１１ａを貼着するように構成したもので、台紙面
に貼着した記入明細片は、凹凸がなく平面状に形
成されるので記入明細片の貼着作業がやり易く、
又作表は凹面に貼着するので仕上りが綺麗にでき
る。

いわば従来と比較した場合、台紙面への逆貼り
となるような作表構成としたものである。

又台紙の表紙に作表した社員名簿等には、その
記入によつて反対面の記入明細片に逆複写されな
いよう区分印刷して台紙のコンパクト化と両面使
用による有効活用に問題が生じないよう考案され
ている。

更に作表構成としては表題部と明細部を別枠の
接着構成とし、表題部を他の表題部に変えること
もでき、又台紙の追加製本についても台紙の左端
縁に沿つて追加接着できるよう剥離線が設けられ
る等本考案における多くの利点と長所は資料作成
上の作表台紙として実用性が顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す作表台紙の剥離
紙面、第２図は第１図横断面拡大図、第３図は台
紙の表紙面作表例を示す。第４図は給与明細書の
構成を示す図面、第５図は第４図の記入明細片の
ハギ取り片を示す平面図、第６図は台紙への資料
（記入明細片）添付による作表例を示す一部図面
である。 図面中１は作表台紙、２は表紙、３は感圧接着
剤、４は剥離紙、７，８は刻み線、９は明細部、
１０は表題部、１１は給与明細書、１１ａは記入
明細片、１３は非記入部、１４は剥離部、１５は
視線誘導曲線を夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表紙と剥離紙を接着剤を介して合着した台紙の
   剥離紙面に剥ぎ取り切込枠を設け、その切込枠を
   剥離してこれに対応する記入済伝票等のシート片
   を接着する作表台紙において、前記伝票等シート
   片をノーカーボン紙で上段、下段に線引区分した
   伝票等のシート片に構成し、これに対応する作表
   台紙の剥離紙面に設ける前記シート片を接着する
   切込枠の第１枠を記入済伝票等シート片と同一枠
   とし、第２枠以下をこれより巾狭に構成し、台紙
   の剥離紙面に作表した切込枠の刻み線を剥離して
   その剥離部分に記入済伝票等シート片を順次接着
   する際、第１枠の刻み線枠には前記シート片を全
   面接着し第２枠以下は、伝票等シート片の下段を
   接着し、上段は前枠に接着した伝票等シート片の
   下段部分に折返し可能に重なり合うように作表
   し、台紙の表紙面については剥離紙面を剥離接着
   した前記記入済伝票等シート片の重合部分を表紙
   の非記入部とし、重合しない露出部分を表紙の記
   入部とするよう作表し、かつ台紙の左端縁に台紙
   巾の追加接着部を設けたことを特徴とする資料作
   成における作表台紙。