JPH054549U - 電子機器筐体 - Google Patents
電子機器筐体Info
- Publication number
- JPH054549U JPH054549U JP5965691U JP5965691U JPH054549U JP H054549 U JPH054549 U JP H054549U JP 5965691 U JP5965691 U JP 5965691U JP 5965691 U JP5965691 U JP 5965691U JP H054549 U JPH054549 U JP H054549U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
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- lower case
- cover
- closing
- closing shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内部機構や下部ケースに接触せずにカバー部
を開閉できる電子機器筐体の開閉構造を提供する。 【構成】 下部ケース2の後部内側には、上下方向に沿
って一対の長孔7,7が形成されている。長孔7にはカ
バー部3の開閉軸13が上下動回動自在に係合してい
る。長孔7に対する開閉軸13の上下位置は、ロックブ
ラケット15で設定する。ロック機構30で筐体の前端
を閉じたまま、ロックブラケット15を押すと、下方に
あったカバー部3の後方が板ばね31の力で持上り、開
閉軸13は図示のように長孔7の上方位置にくる。ロッ
ク機構30を外して持ち上ったカバー部3を上方に旋回
させれば、カバー部3と内部機構が干渉することなくカ
バー部を開閉できる。
を開閉できる電子機器筐体の開閉構造を提供する。 【構成】 下部ケース2の後部内側には、上下方向に沿
って一対の長孔7,7が形成されている。長孔7にはカ
バー部3の開閉軸13が上下動回動自在に係合してい
る。長孔7に対する開閉軸13の上下位置は、ロックブ
ラケット15で設定する。ロック機構30で筐体の前端
を閉じたまま、ロックブラケット15を押すと、下方に
あったカバー部3の後方が板ばね31の力で持上り、開
閉軸13は図示のように長孔7の上方位置にくる。ロッ
ク機構30を外して持ち上ったカバー部3を上方に旋回
させれば、カバー部3と内部機構が干渉することなくカ
バー部を開閉できる。
Description
【0001】
本考案は、電子機器筐体のカバー開閉構造に関するものである。
【0002】
図5は、帳票に記載された文字・記号・絵等の情報をイメージセンサによって 読み取るイメージスキャナである。 原稿台100上に載置された帳票101は、給紙手段102によって1枚づつ 筐体110内に取り込まれ、フィードローラ103によって搬送されながらイメ ージセンサ104で内容を読み取られる。そしてプリンタ105等を経てスタッ カ106に排出されるようになっている。そして、前記筐体110は下部ケース 107とカバー108に分割でき、内部の機器のメンテナンスなどを行うことが できるようになっている。
【0003】
前述したイメージスキャナをはじめとして、一般に筐体内に機器部分を収納し た電子機器においては、消費者の要求に応じた外観重視の設計のために筐体自体 の形状が単純な箱形でない場合が多く、さらに装置全体のコンパクト化によって 筐体の内部空間にはほとんど余裕がないのが普通である。
【0004】 このような理由から、内部機構の保守・点検の便宜のために、カバーと下部ケ ースを軸で連結した開閉式の筐体構造を採用しようとしても、実際には開放時に カバーと内部機構が接触してしまうのでこのような回転軸による開閉構造にはで きないという問題があった。
【0005】 本考案は、内部機構に接触せずにカバーを開閉できる電子機器筐体を提供する ことを目的としている。
【0006】
本考案の電子機器筐体は、上面が開放された下部ケースと、前記下部ケースに 互いに対向するように上下方向に沿って設けられた一対の長孔と、前記一対の長 孔に移動自在に係合する開閉軸を備え、前記長孔に沿って上下動するとともに前 記長孔の上方位置において前記開閉軸を中心に旋回して前記下部ケースの上面を 開閉するカバー部と、前記下部ケースに移動自在に設けられ、前記カバー部の開 閉軸を前記長孔の上方位置と下方位置とに選択的に設定する位置設定部材とを具 備している。
【0007】
カバー部は、位置設定部材によって開閉軸を長孔の下方位置に設定された状態 で下部ケースに閉止している。 カバー部を開放する時には、位置設定部材によって開閉軸を長孔の上方位置に 設定し、その後開閉軸を中心としてカバー部を旋回させる。
【0008】
本考案の一実施例を図1〜図4によって説明する。 本実施例の電子機器筐体1は、上面が開放された箱形の下部ケース2と、該下 部ケース2に上方から被さる箱形のカバー部3とを有している。下部ケース2の 後壁4は両側壁5,5よりも低くなっており、この部分はカバー部3に覆われる ようになっている。また、下部ケース2の後壁4と両側壁5,5の間にはスリッ ト6が形成され、上方へ旋回するカバー部3が引掛らないようになっている。そ して、図示はしないが、この電子機器筐体1の内部には各種電子機器等が収納さ れるようになっている。
【0009】 前記下部ケース2の両側壁5,5には、後端寄りの内面に長孔7がそれぞれ設 けられている。これら一対の長孔7,7(図中では一方のみを図示している。) は、下部ケース2の側壁5の内面に取付けられたブラケット8にそれぞれ形成さ れているもので、上下方向を長手方向として互いに対向した位置にある。
【0010】 前記一対の長孔7,7には、取付けブラケット9が取付けられている。取付け ブラケット9は、下部ケース2の幅よりもやや短い横材10で一対のアーム11 ,11を連結した形状の部材であり、前記下部ケース2の上面を覆うカバー12 が取付けられている。各アーム11,11には、前記長孔7の溝幅に合致した外 径の開閉軸13がそれぞれ設けられている。これらの開閉軸13は、それぞれ外 側の半部13aが前記各長孔7に移動自在に係合するとともに、内側の半部13 bが内方に突出するようになっている。
【0011】 即ち、カバー12及び取付けブラケット9からなるカバー部3は、一対の開閉 軸13,13において一対の長孔7,7に係合しているので、長孔7に沿って上 下動でき、また開閉軸13を中心に旋回することができる。そして前記開閉軸1 3が長孔7の下方位置にある時には、取付ブラケット9の横材10は下部ケース 2の後壁4の真上にあり、アーム11の一部は側壁5の内側にかくれる。また、 前記開閉軸13が長孔7の上方位置にある時には、前記横材10は下部ケース2 よりも上方にとび出た位置にくるようになっている。
【0012】 前記下部ケース2の後壁4の内側には、前記カバー部3の開閉軸13の位置を 設定する位置設定部材として、ロックブラケット15が設けられている。
【0013】 下部ケース2の後壁4の内側には、2本の案内棒16,16が突設されている 。これらの案内棒16は、前記ロックブラケット15の棒板状の基部17に設け られた2個の案内筒18,18にそれぞれ摺動自在に係合し、前記ロックブラケ ット15を前後摺動自在に支えている。
【0014】 前記ロックブラケット15の両端部19,19は、それぞれ2段に折曲されて 前記長孔7のブラケット8に係合している。即ち、先端の係止部20は長孔7の ブラケット8の前端側に係止するようになっている。また、中間の支持部21は 、長孔7が形成された同ブラケット8の表面に接しており、長孔7の上方位置に 設定された前記開閉軸13を下から支えたり、長孔7の下方位置に設定された前 記開閉軸13が浮き上らないように上から規制できるようになっている。また、 後方の片部22は、同ブラケット8の表面との間に隙間を有するようになってお り、ロックブラケット15を前進させて該片部22と長孔7の位置が一致した時 に、前記開閉軸13が長孔7に沿って上下動できるように構成されている。
【0015】 次に、前記下部ケース2の両側壁5,5の内面には、前記長孔7のブラケット 8の隣の位置に、それぞれ付勢手段としての板ばね23,23が設けられている 。両板ばね23,23は前記ロックブラケット15の両係止部20,20に接触 してロックブラケット15を後方へ付勢し、ロックブラケット15の支持部21 を前記開閉軸13と係止する位置に設定している。
【0016】 次に、前記下部ケース2の後壁4の中央には、矩形の孔4aが形成されている 。前記ロックブラケット15の中央の背面側には、操作部15aが突出して設け られている。ロックブラケット15の操作部15aは前記孔4aから覗いており 、電子機器筐体1の外部から指でロックブラケット15を押すことができる。
【0017】 前記下部ケース2の前壁24には、カバー部3を固定するためのロック機構3 0が設けられている。下部ケース内に設けられた回動自在の軸25には、カバー 部3の係止部材26,26に係合する一対の爪27,27と、操作用のレバ28 が固設されている。この軸25と下部ケース2との間にはばね29が設けられて いる。このばね29は、前記爪27が係止部材26に係止する向きに前記軸25 を付勢しており、前記レバ28を下部ケース2の切欠き部24aに当接させてい る。
【0018】 前記下部ケース2の両側壁5,5の中間上部には、一対の板ばね31,31が 設けられている。各板ばね31,31は、前記取付けブラケット9の各アーム1 1,11に当接するようになっている。カバー部3を閉めて、該カバー部3の前 端を下部ケース2の前記ロック機構30で固定すると、取付けブラケット9のア ーム11に押圧されて前記板ばね31はたわむようになっている。このように、 カバー部3と下部ケース2が閉じられて前記板ばね31がたわんでおり、かつ前 記開閉軸13が長孔7の下方位置にある時、前記ロック機構30を固定したまま で前記ロックブラケット15を外側から押すと、前記板ばね31の弾性力によっ て取付けブラケット9の開閉軸13は長孔7に沿って上昇する。即ち、カバー部 3の回転中心はワンタッチの操作で下方から上方位置に移動する。
【0019】 次に、前記電子機器筐体1の開閉手順について説明する。 図2はカバー部3が閉止された状態を示している。カバー部3の開閉軸13は 長孔7の下方位置にあり、板ばね23の付勢力によって定位置に設定されたロッ クブラケット15によって、該開閉軸13は該下方位置で回動自在となるように 固定された状態にある。そして、カバー部3は、該開閉軸13を中心に下方へ押 し下げられ、板ばね31をたわませた状態で下部ケース2のロック機構30によ って固定されている。カバー部3が閉じられた本状態において、下部ケース2に 対してカバー部3は最も近接し、本筐体1は最もコンパクトな形態となる。
【0020】 まず、図2に示す状態において、筐体1の外部からロックブラケット15の操 作部15aを押す。板ばね23の付勢力に抗してロックブラケット15を移動さ せると、ロックブラケット15の端部19にある片部22が長孔7の位置にくる 。従って片部22と長孔7の間には隙間が生じ、前記開閉軸13は障害なく長孔 7に沿って移動できるようになる。ここで、カバー部3は、たわんだ板ばね31 によって上方へ押上げる力を受けているので、板ばね31の弾性力によってカバ ー部3の前記開閉軸13は長孔7に沿って上方へ持ち上げられる。そして前記開 閉軸13は長孔7の上方位置に設定され、板ばね23によって定位置に復帰した 前記ロックブラケット15により、該開閉軸13は該上方位置で回動自在となる ように固定された状態となる。
【0021】 即ち、カバー部3の前端をロックしたまま、指でロックブラケット15の操作 部15aを押すだけの簡単な操作で、図3に示すようにカバー部3の後方を板ば ね31のばね力で持ち上げた状態にすることができる。
【0022】 次に、図4に示すように、下部ケース2の前端にあるロック機構30を解除し 、長孔7の上方位置にある前記開閉軸13を中心としてカバー部3を上方に旋回 させ、下部ケース2を開放する。開閉軸13は長孔7の上方位置にきているので 、カバー部3の後端と下部ケース2の後壁4との間には隙間が生じており、カバ ー部3を後方へ向けて旋回させてもカバー部3と下部ケース2が干渉することは ない。また、下部ケース2上の機器類とカバー部3が干渉することもない。そし て、カバー部3は、アーム11が下部ケース2の後壁4に設けられたスリット6 に入り、ほぼ垂直姿勢になるまで回動させることができる。
【0023】 開閉軸13が下方位置にある図2の状態のままでロック機構30を先に解除し 、次にカバー部3を上方に旋回させて下部ケース2を開放しようとすると、従来 の筐体において固定式の回転軸による開閉構造を採用したのと同様の状態となり 、カバー部3が下部ケース2の後壁4に当ってしまう。しかしながら本実施例で は、前述したように開閉軸13を上方位置に移動させてからカバー部3を開閉で きるので、このような不都合が生じないのである。
【0024】 カバー部3を閉める場合には、前述した開放の手順と逆の操作を行なえばよい 。 まず、図4に示す状態からカバー部3を下方に旋回させ、図3に示すようにカ バー部3の前端を下部ケース2のロック機構30により固定する。次に、ロック ブラケット15の操作部15aを指で押すとともに、カバー部3の後端を下方に 押える。カバー部3の開閉軸13は、長孔7に沿って下り、定位置に復帰した前 記ロックブラケット15によって長孔7の下方位置に固定される。これによって 本筐体1は、図2に示すようにカバー部3と下部ケース2を閉じた状態になる。
【0025】
本考案の電子機器筐体によれば、下部ケースにカバー部を開閉自在に連結して いる開閉軸が、下部ケースに対して上下に移動できるようになっている。そして 、下部ケースとカバー部を閉じた時に開閉軸が下方に設定され、開閉軸を上方に 設定した時にカバー部を開くことができるようになっている。
【0026】 従って本考案によれば、内部に機器類をコンパクトに収納した電子機器筐体に おいて、支障なくカバー部を開放することができるという効果がある。
【図1】一実施例に係る電子機器筐体の分解斜視図であ
る。
る。
【図2】同筐体のカバー部を閉止した状態を示す斜視図
である。
である。
【図3】同筐体のカバー部を開放又は閉止するための操
作の中途状態を示す斜視図である。
作の中途状態を示す斜視図である。
【図4】同筐体のカバー部を開放した状態を示す斜視図
である。
である。
【図5】従来のイメージスキャナの断面図である。
1 電子機器筐体 2 下部ケース 3 カバー部 7 長孔 13 開閉軸 15 位置設定部材としてのロックブラケット
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 上面が開放された下部ケース(2)と、 前記下部ケースに互いに対向するように上下方向に沿っ
て設けられた一対の長孔(7)と、 前記一対の長孔に移動自在に係合する開閉軸(13)を
備え、前記長孔に沿って上下動するとともに前記長孔の
上方位置において前記開閉軸を中心に旋回して前記下部
ケースの上面を開閉するカバー部(3)と、 前記下部ケースに移動自在に設けられ、前記カバー部の
開閉軸を前記長孔の上方位置と下方位置とに選択的に設
定する位置設定部材(15)とを具備する電子機器筐
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5965691U JPH054549U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 電子機器筐体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5965691U JPH054549U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 電子機器筐体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054549U true JPH054549U (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=13119467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5965691U Pending JPH054549U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 電子機器筐体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054549U (ja) |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP5965691U patent/JPH054549U/ja active Pending
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