JPH0545434Y2 - - Google Patents

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JPH0545434Y2
JPH0545434Y2 JP436890U JP436890U JPH0545434Y2 JP H0545434 Y2 JPH0545434 Y2 JP H0545434Y2 JP 436890 U JP436890 U JP 436890U JP 436890 U JP436890 U JP 436890U JP H0545434 Y2 JPH0545434 Y2 JP H0545434Y2
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organic solvent
recovery
recovery tank
gas
tricresyl phosphate
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、有機溶剤回収装置に関し、環境衛生
の向上及び溶剤の有効利用を図るよう企図したも
のである。
<従来の技術> 半導体製品やメツキ製品などを洗浄するのに、
第2図に示すような、洗浄装置が用いられる。
この洗浄装置では、洗浄槽1内に有機溶剤2を
貯留し、この有機溶剤2をヒータ3により加熱し
て有機溶剤ガス4を発生させている。上記有機溶
剤2としては、トリクロルエチレン、トリクロル
エタン、パークロルエチレンメチレンクロライ
ド、フロンR−113等の塩素系やフツ素系の有機
溶剤を用いる。
被洗浄物は、有機溶剤2中に浸漬して、その
後、有機溶剤ガス4にさらすことにより洗浄され
る。
一方、洗浄槽1内に充満した有機溶剤ガス4
は、冷却管5に触れて凝縮し、液となつて回収樋
6を通つて回収される。
ところで、冷却管5で回収されなかつた有機溶
剤ガス4は、洗浄槽1の上面開口から外部に出て
いく。一般に、有機溶剤ガス4は有毒である。そ
こで作業者がこのガスを吸うことを防ぐためにフ
アン7及び排気ダクト8を設けている。つまり、
フアン7により、洗浄槽1外に出た有機溶剤ガス
4を吸引し排気ダクト8を通して大気中に放出し
ている。
ところで上記洗浄装置では、有毒な有機溶剤ガ
ス4を大気中に放出しているので大気汚染の原因
となる。特に近年、フロンによる大気汚染による
地球環境の悪化が問題となつており、緊急な解決
が望まれている。
また上記洗浄装置では、有機溶剤ガス4を放出
しているため、有機溶剤3の蒸散量が多く有機溶
剤3の使用効率が悪い。この結果、洗浄するのに
大量の有機溶剤3を要し経済的損失が大きかつ
た。
そこで従来では、槽外に漏出した有機溶剤ガス
を、大気に放出することなく活性炭を利用して回
収する有機溶剤回収装置が用いられていた。
ここで、活性炭を利用した従来の有機溶剤回収
装置を、第3図を参照して説明する。同図に示す
ように、吸着塔10内には、複数段の多孔板11
が備えられている。この吸着塔10内には、ブロ
ア12により下方から有機溶剤ガス13が送られ
る一方、上方から球状活性炭14が供給される。
球状活性炭14は、多孔板11に沿い上段から下
段に順次流下していき、有機溶剤ガス13中の有
機溶剤成分を吸着する。有機溶剤ガス13は、吸
着塔10内を下方から上方に向い流れ、このとき
有機溶剤成分が球状活性炭14で吸着される。し
たがつて吸着塔10の頂部からは、有機溶剤成分
を含まない浄化ガス13aが排出される。
有機溶剤成分を多量に吸着して吸着塔10の底
部にたまつた球状活性炭14は、搬出部15を通
つて脱着塔16に送られる。脱着塔16には蒸気
(1200℃)17が供給されており、球状活性炭1
4は蒸気17により加熱され、球状活性炭14か
ら有機溶剤成分が除去される。有機溶剤成分を含
んだ有機溶剤ガス18はコンデンサ19に送られ
て冷水20で冷却され、溶剤成分が液状の溶剤2
1となつて回収される。一方、脱着塔16におい
て有機溶剤成分が除去された球状活性炭14は、
搬入部22を通つて再び吸着塔10に送られる。
<考案が解決しようとする課題> ところで第3図に示す従来の有機溶剤回収装置
では次のような欠点があつた。
活性炭は有機溶剤の吸着能力が小さいので、
多量の球状活性炭14が必要となり、併せて設
備も大型化する。ちなみに、活性炭は1Kgで約
30〜40gの有機溶剤を吸着できるにすぎない。
球状活性炭14から有機溶剤成分を除去する
際に蒸気17を用いているため、有機溶剤に添
付している安定剤が、蒸気の水分に溶け込んで
抜けてしまう。したがつて回収した溶剤21を
再使用するためには、これに安定剤を追加しな
ければならない。なお安定剤とは有機溶剤を化
学的に安定させるために添加するものであり、
例えばトリエタノールアミン、1,2ブチレン
オキサイド、1,4ジオキサン、ニトロメタン
等が用いられ、これらは水によく溶ける。
球状活性炭14は長期使用すると疲労し吸着
能力が低下する。しかし吸着能力が低下したこ
とは簡単には判らず、能力低下した球状活性炭
14を用いたままで回収作業をすることがあ
り、このようなことをすると有機溶剤ガス13
がそのまま外部に出てしまう危険がある。
吸着塔10、脱着塔16、コンデンサ19な
どを要し、構造が複雑である。
本考案は、上記従来技術に鑑み、有機溶剤を確
実に回収でき、しかも構造が簡単な有機溶剤回収
装置を提供するものである。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決する本考案の構造は、リン酸ト
リクレジルを貯留した回収槽と、回収槽内に配置
されリン酸トリクレジルを上方から下方に向け噴
出するシヤワーノズルと、回収槽内でシヤワーノ
ズルよりも上方に配置されて回収槽内を上下に仕
切る目の細かい網部材と、回収槽内で網部材より
も上方に配置されており有機溶剤ガスを冷却液化
して回収する回収部と、有機溶剤洗浄装置から出
てきた有機溶剤ガスを回収槽内のうちシヤワーノ
ズルよりも下方の空間に導くガス導入部と、を有
することを特徴とする。
<実施例> 以下に本考案の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
第1図に示すように本考案の実施例に係る有機
溶剤回収装置100は、有機溶剤洗浄装置50か
ら出てくる有機溶剤ガス24を回収するものであ
る。なお有機溶剤洗浄装置50は、第2図に示す
ものと同様である。
有機溶剤回収装置100の回収槽101にはリ
ン酸トリクレジル102が貯留されている。リン
酸トリクレジル102は、水に不溶で、有機溶剤
によく溶ける。沸点は410℃(at760mmHg)で、
分子式はC21O21O4Pである。回収槽101の底
面にはヒータ103が備えられている。
シヤワーノズル104は回収槽101内に配置
されており、ポンプ105によりリン酸トリクレ
ジル102が供給されると、リン酸トリクレジル
102をシヤワー状ないし霧状にして下方に噴出
する。シヤワーノズル104の上方にはデミスタ
ー105が配置されている。デミスター105は
目の細かい網部材であり、気体が流通できる状態
で、回収槽101内を上下に仕切つている。
回収槽101の内壁で且つデミスター105よ
りも上方位置には、コイル状の冷却管106及び
回収樋107が備えられている。冷却管106内
には冷却液が流れ、冷却時には約15℃となる。更
に回収槽101の上面には蓋108が備えられ、
蓋108にはクリーンエア放出孔109が形成さ
れている。
ダクト110には送風機111が介装されてお
り、送風機111が作動すると、有機溶剤洗浄装
置50から出てきた有機溶剤ガス4は、ダクト1
10を通つて、回収槽101内のうちシヤワーノ
ズル104よりも下方の空間に導びかれる。
上述した構造となつている本実施例の有機溶剤
回収装置の動作を次に説明する。
有機溶剤洗浄装置50で洗浄を行なつていると
きには、送風機111及びポンプ105は作動さ
せるが、ヒータ103による加熱及び冷却管10
6による冷却は行わない。このようにすると、洗
浄装置50から出てきた有機溶剤ガス4はダクト
110を通つて回収槽101内に導びかれる。回
収槽101内に入つた有機溶剤ガス4には、シヤ
ワーノズル104から噴出されるリン酸トリクレ
ジル102がシヤワー状ないし霧状となつて降り
かかる。したがつて有機溶剤ガス4中の有機溶剤
成分はリン酸トリクレジル102に溶け込んでし
まう。リン酸トリクレジル102は有機溶剤をよ
く溶かす性質をもつているうえに、シヤワー状と
なつて降りかかるため、有機溶剤ガス4中の有機
溶剤成分は完全に除かれる。有機溶剤成分が完全
に除去されたクリーンなエアーは、デミスター1
05を通過した後、クリーンエア放出孔109を
介して外部に放出される。
有機溶剤洗浄装置50による洗浄作業が終了し
たら、こんどは送風機111及びポンプ105停
止させ、ヒータ103による加熱及び冷却管10
6による冷却を行う。また放出孔109を閉じ
る。
有機溶剤が溶け込んだリン酸トリクレジル10
2をヒータ103で加熱すると、有機溶剤成分の
みが蒸発して有機溶剤ガス4が生ずる。これは、
リン酸トリクレジル102の沸点が有機溶剤の沸
点よりもかなり高いからである。ちなみに、沸点
は、リン酸トリクレジル102は410℃、トリク
ロルエチレンは89℃、トリクロルエタンは74℃、
フロンは−40℃前後、である。
加熱によりリン酸トリクレジル102から蒸発
した有機溶剤ガス4は、デミスター105を通
り、冷却管106に触れる。そうすると有機溶剤
ガス4は冷却されて液化し、液化した有機溶剤は
回収樋107で回収される。回収された有機溶剤
は、回収処理されて再び洗浄装置50の洗浄槽1
に送られる。
なお、冷却管106は15℃程度であり、この冷
却管106に空気中の水分が結露することはな
い。よつて回収した有機溶剤に水分が混入するこ
ともない。したがつて有機溶剤中の安定剤が、水
に溶けて逃げてしまうこともなく、安定剤の追加
は不要である。
<考案の効果> 以上実施例とともに具体的に説明したように本
考案によれば次のような効果を奏する。
有機溶剤をきわめてよく溶かすリン酸トリク
レジルを用いているので、有機溶剤の回収が確
実にできる。
リン酸トリクレジルから有機溶剤成分を分離
するためには、加熱するだけでよいため、有機
溶剤に水分が混じることはない。このため有機
溶剤中の安定剤が減少することはなく、安定剤
の追加が不要になる。
装置構成が簡単であり、安価に作製できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す構成図、第2図
は有機溶剤洗浄装置を示す構成図、第3図は従来
装置を示す構成図である。 図面中、100は有機溶剤回収装置、101は
回収槽、102はリン酸トリクレジル、103は
ヒータ、104はシヤワーノズル、105はポン
プ、106は冷却管、107は回収樋、108は
蓋、109はクリーンエア放出孔、110はダク
ト、111は送風機である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リン酸トリクレジルを貯留した回収槽と、回収
    槽内に配置されリン酸トリクレジルを上方から下
    方に向け噴出するシヤワーノズルと、回収槽内で
    シヤワーノズルよりも上方に配置されて回収槽内
    を上下に仕切る目の細かい網部材と、回収槽内で
    網部材よりも上方に配置されており有機溶剤ガス
    を冷却液化して回収する回収部と、有機溶剤洗浄
    装置から出てきた有機溶剤ガスを回収槽内のうち
    シヤワーノズルよりも下方の空間に導くガス導入
    部と、を有することを特徴とする有機溶剤回収装
    置。
JP436890U 1990-01-23 1990-01-23 Expired - Lifetime JPH0545434Y2 (ja)

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