JPH054542A - 自動変速機付車両の制御装置 - Google Patents

自動変速機付車両の制御装置

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JPH054542A
JPH054542A JP3060359A JP6035991A JPH054542A JP H054542 A JPH054542 A JP H054542A JP 3060359 A JP3060359 A JP 3060359A JP 6035991 A JP6035991 A JP 6035991A JP H054542 A JPH054542 A JP H054542A
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engine
lockup
output
automatic transmission
deceleration
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JP3060359A
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English (en)
Inventor
Koji Endo
孝次 遠藤
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減速時に自動変速機31のトルクコンバータ
32のロックアップを解除するロックアップ制御手段2
10と、減速時にエンジン1の出力トルクを低下させる
出力出力低下手段211とを組み合わせた車両におい
て、減速時に、ロックアップ解除及びエンジン出力トル
クの低下の相乗作用によりエンジン回転数が大きく低下
するのを防ぐ。 【構成】 減速時に、ロックアップ制御手段210によ
るトルクコンバータ32のロックアップ解除と出力出力
低下手段211によるエンジン出力トルクの低下とを時
間的にずらすように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動変速機を搭載し
た車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の一部を構成するトルクコン
バータは、エンジンで駆動されるポンプと、変速歯車機
構に連結されたタービンと、両者の間に適当な角度をも
って配置されたステータとを備えてなり、ポンプからタ
ービンに供給された作動油をステータによりポンプにそ
の回転を妨げない方向からスムーズに戻して、作動油を
その速度を落すことなく繰返し循環させることにより、
タービンの反動力を大きくしてトルクを増大させるよう
にしたものである。そして、タービンの回転速度がポン
プの回転速度より遅いときにはトルクの増大も大きく、
タービン回転速度がポンプ回転速度に近づくに伴ってト
ルクの増大が小さくなるという自動変速作用を有する。
しかし、その反面、ポンプとタービンとの間のスリップ
により動力伝達効率のある程度の低下を避けることがで
きず、燃費が悪くなるという欠点がある。
【0003】このようなスリップをなくし、動力伝達効
率の低下を解消して燃費の低減を図るために、トルクコ
ンバータの入出力軸を電磁手段(ソレノイド弁)による
作動油の制御によって操作されるロックアップクラッチ
(直結クラッチ)で断続して、エンジンから変速歯車機
構に至る動力伝達経路を切り換えるようにしたロックア
ップ機構(直結機構)を設け、タービンの回転速度がポ
ンプの回転速度に接近した運転状態では、上記ロックア
ップ機構によりポンプとタービンとを直結するようにし
てロックアップ制御を行うことが知られている。
【0004】こうしたロックアップ機構付の自動変速機
を搭載した車両においては、減速時、エンジンのスロッ
トル弁の全閉により吸入空気量が少なくなり、燃焼性が
不安定になっていわゆるカーバッキングが生じた場合、
トルクコンバータがロックアップ状態にあると、カーバ
ッキングに伴うトルク振動が車輪に伝達される。これを
防ぐために、従来、特公昭62―53740号公報に開
示されるものでは、減速時にはロックアップを解除し
て、トルクコンバータをスリップ状態にし、カーバッキ
ングによるトルク振動が車輪に伝わらないようにロック
アップ制御することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、エンジンの減速
時はその出力トルクが要求されていない状態であり、燃
費を向上する観点から、その減速時に吸入空気量を減少
させたり、或いは燃料供給を停止したりすることで、エ
ンジンの出力トルクを低下させるようにすることは知ら
れている。
【0006】このように減速時に出力トルクを低下させ
る出力低下手段を備えたエンジンを、上記従来のように
ロックアップ制御される自動変速機と組み合わせた場
合、減速時には、トルクコンバータのロックアップが解
除され、同時に、エンジンの出力トルクが低下すること
となる。しかし、上記ロックアップの解除に伴い、トル
クコンバータでエンジン側と車輪側とが直結されないの
で、エンジンが車輪によって駆動されず、その回転落ち
が顕著であり、この回転落ちが生じた状態で、出力低下
手段によりエンジン出力トルクが低下すると、両者の相
乗作用により、エンジン回転数が著しく低下し、減速シ
ョックが大きくなってエンジンが停止したりする等の不
具合が生じる。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、減速時におけるトルクコンバータのロ
ックアップ解除とエンジンの出力低下との制御形態を調
整することで、減速時にロックアップ解除及びエンジン
出力トルクの低下によりエンジン回転数が大きく低下す
るのを防ぐことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため、請求項
1の発明では、減速時にロックアップの解除とエンジン
出力トルクの低下とを時間的にずらすようにした。
【0009】具体的には、この発明では、図1に示すよ
うに、所定の運転条件で自動変速機31のトルクコンバ
ータ32をロックアップするとともに、減速時に上記ト
ルクコンバータ32のロックアップを解除するロックア
ップ制御手段210と、減速時、エンジン1の出力トル
クを低下させるエンジン出力低下手段211とを備えた
車両において、減速時、上記ロックアップ制御手段21
0のロックアップ解除作動とエンジン出力低下手段21
1の作動とを所定時間だけずらすずらし手段212を設
けたことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、減速時にエンジン出
力トルクの低下をロックアップの解除に対し所定時間だ
け遅らせるようにした。
【0011】すなわち、この発明では、ずらし手段21
2は、エンジン出力低下手段211の作動をロックアッ
プ制御手段210のロックアップ解除時から所定時間だ
け遅延させるように構成したことを特徴とする。
【0012】請求項3又は4の発明では、上記エンジン
出力低下手段211を具体化する。つまり、この請求項
3の発明では、エンジン出力低下手段211は、エンジ
ン1の減速時に吸入空気量を減少させることで、エンジ
ン1の出力トルクを低下させるように構成されているこ
とを特徴とする。
【0013】一方、請求項4の発明では、エンジン出力
低下手段211は、エンジン1の減速時に燃料供給を停
止することで、エンジン1の出力トルクを低下させるよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0014】請求項5の発明では、車両の減速時、トル
クコンバータのロックアップ解除から所定時間経過後に
吸入空気量を減量してエンジンの出力トルクを低下させ
るようにした。
【0015】すなわち、この発明では、所定の運転条件
で自動変速機31のトルクコンバータ32をロックアッ
プするとともに、減速時に上記トルクコンバータ32の
ロックアップを解除するロックアップ制御手段210
と、減速時、エンジン1の吸入空気量を減少させてエン
ジン1の出力を低下させるエンジン出力低下手段211
とを備えた車両において、減速時、上記ロックアップ制
御手段210のロックアップ解除から所定時間が経過し
た後、上記エンジン出力低下手段211による吸入空気
量の減少を開始させるずらし手段212を設けたことを
特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の発明では、車両の減速時、ずらし手
段212により、ロックアップ制御手段210のロック
アップ解除作動とエンジン出力低下手段211の作動と
が所定時間だけずらされる。このため、ロックアップ制
御手段210によりトルクコンバータ32のロックアッ
プ解除に伴うエンジン回転数の回転落ちと、エンジン1
の出力トルクの低下による回転落ちとが同時に生じず、
その一方が行われて所定時間が経過した後に他方が行わ
れることとなり、エンジン1の回転数が大幅に低下する
のが防止できる。
【0017】請求項2の発明では、減速時、先ず、ロッ
クアップ制御手段210のロックアップ解除作動が行わ
れ、その後、所定時間が経過すると、エンジン出力低下
手段211が作動する。この場合でも、トルクコンバー
タ32のロックアップ解除に伴うエンジン回転数の回転
落ちと、出力トルクの低下による回転落ちとが同時に生
じず、エンジン1の回転数の低下を防止できる。
【0018】請求項3の発明では、エンジン1の減速
時、エンジン出力低下手段211によりエンジン1の吸
入空気量が減少し、それに伴いエンジン1の出力トルク
が低下する。また、請求項4の発明では、エンジン1の
減速時、エンジン出力低下手段211によりエンジン1
の燃料供給が停止されて、エンジン1の出力トルクが低
下する。従って、この場合でも、トルクコンバータ32
のロックアップ解除に伴うエンジン回転数の回転落ち
と、出力トルクの低下による回転落ちとの同時進行によ
るエンジン1の回転数の低下を防止できる。
【0019】請求項5の発明では、車両の減速時、先
ず、ロックアップ制御手段210によりトルクコンバー
タ32のロックアップが解除され、そのロックアップの
解除から所定時間が経過した後、エンジン出力低下手段
211によりエンジン1の吸入空気量が減少し、それに
伴いエンジン1の出力トルクが低下する。従って、この
場合でも、トルクコンバータ32のロックアップ解除に
伴うエンジン回転数の回転落ちと、出力トルクの低下に
よる回転落ちとの相乗作用によるエンジン1の回転数の
低下を防止できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0021】(実施例1)図2は本発明の実施例1の全
体構成を示す。同図において、1は車両に搭載されたエ
ンジンで、シリンダ2を有するシリンダブロック3と、
その上面に組み付けられたシリンダヘッド4と、シリン
ダブロック2の下面に組み付けられたクランクケース5
と、シリンダ2内に往復動可能に嵌挿されたピストン6
とを備え、シリンダ2内にピストン6及びシリンダヘッ
ド4により囲まれる燃焼室7が形成されている。
【0022】8は上記燃焼室7に吸気(空気)を供給す
る吸気通路で、この吸気通路8の上流端はエアクリーナ
9に接続されている。吸気通路8には、吸入空気量を検
出するエアフローメータ10と、吸気通路8を絞るスロ
ットル弁11と、燃料を噴射供給するインジェクタ12
とが上流側から順に配設されている。上記スロットル弁
11上下流の吸気通路8はバイパス通路13により接続
され、このバイパス通路13にはアクチュエータ14に
より制御されるISCバルブ15(アイドルスピードコ
ントロールバルブ)が配設されており、このISCバル
ブ15の開度を制御することで、エンジン1のアイドリ
ング時の回転数を制御するようになっている。
【0023】16は上記燃焼室7内の排気ガスを排出す
る排気通路で、その途中には、排気ガス中の酸素濃度を
検出するO2 センサ17と、排気ガス中のCO、HC、
NOx 等を酸化還元させて排気ガスを浄化する排気浄化
装置18とが上流側から順に配設されている。
【0024】19は上記インジェクタ12を燃料タンク
20に接続する燃料供給管で、その途中には燃料フィー
ドポンプ21が配設されている。また、22は燃焼室7
内の吸気に点火する点火プラグで、ディストリビュータ
23を介してイグニッションコイル24に接続されてい
る。
【0025】31は上記エンジン1に駆動連結された自
動変速機である。この自動変速機31及びその油圧制御
回路を図3及び図4により説明する。図3に示すよう
に、自動変速機31は、エンジン1のクランク軸1aに
連結されたトルクコンバータ32と、該トルクコンバー
タ32の出力軸36に連結された多段歯車変速機構40
と、該トルクコンバータ32と多段歯車変速機構40と
の間に設置されたオーバードライブ用遊星歯車変速機構
60とで構成されている。上記トルクコンバータ32
は、エンジン1のクランク軸1aに結合されたポンプ3
3と、該ポンプ33に対向して配置されたタービン34
と、上記ポンプ33とタービン34との間に配置された
ステータ35とを有し、上記タービン34には上記コン
バータ出力軸36が結合されている。コンバータ出力軸
36と上記ポンプ33との間にはロックアップクラッチ
37が設けられ、該ロックアップクラッチ37はトルク
コンバータ32内を循環する作動油の圧力により常時係
合方向に押されており、外部から供給される解放用油圧
により解放状態に保持されて上記係合を解除しロックア
ップ解除状態となる。
【0026】また、上記多段歯車変速機構40は前段遊
星歯車機構41と後段遊星歯車機構42とを有し、前段
遊星歯車機構41のサンギア43と後段遊星歯車機構4
2のサンギア44とは連結軸45により連結されてい
る。多段歯車変速機構40の入力軸46は前方クラッチ
47を介して上記連結軸45に、また後方クラッチ48
を介して前段遊星歯車機構41のインターナルギア49
にそれぞれ連結されるようになっている。上記連結軸4
5すなわちサンギア43,44と変速機ケースとの間に
は前方ブレーキ50が設けられている。前段遊星歯車機
構41のプラネタリキャリア51と、後段遊星歯車機構
42のインターナルギア53とは出力軸54に連結さ
れ、また後段遊星歯車機構42のプラネタリキャリア5
5と変速機ケースとの間には後方ブレーキ56とワンウ
ェイクラッチ57とが設けられている。多段歯車変速機
構40は従来公知の形式で、前進3段及び後進1段の変
速段を有し、クラッチ47,48及びブレーキ50,5
6を作動させることで、所要の変速段を得るものであ
る。
【0027】さらに、オーバードライブ用遊星歯車変速
機構60では、プラネタリギア61を回転自在に支持す
るプラネタリキャリア62がトルクコンバータ32の出
力軸36に連結され、サンギア63が直結クラッチ64
を介してインターナルギア65に結合されるようになっ
ている。上記サンギア63と変速機ケースとの間にはオ
ーバードライブブレーキ66が設けられ、また上記イン
ターナルギア65は多段歯車変速機構40の入力軸46
に連結されている。そして、オーバードライブ用遊星歯
車変速機構60は、直結クラッチ64が係合してブレー
キ66が解除されたときに軸36,46を直結状態に結
合し、ブレーキ66が係合してクラッチ64が解放され
たときに軸36,46をオーバードライブ結合するもの
である。
【0028】上記自動変速機31の油圧制御回路は、図
4に示すように、エンジン1のクランク軸1aによって
駆動されるオイルポンプ100を有し、このオイルポン
プ100から圧力ライン101に吐出された作動油を、
調圧弁102によりその圧力を調整しセレクト弁103
に導くようにしている。このセレクト弁103は1、
2、D、N、R及びPの各シフト位置を有し、該シフト
位置が1、2及びP位置にあるとき、圧力ライン101
は弁103のポート103a,103b,103cに連
通する。上記ポート103aは上記後方クラッチ48の
作動用アクチュエータ104に接続されており、弁10
3が上述の位置にあるとき、後方クラッチ48を係合状
態に保持する。また、ポート103aは1−2シフト弁
110の図で左方端近傍にも接続されていて、そのスプ
ール110aを図で右方に押し付けている。さらに、ポ
ート103aは第1ラインL1 を介して上記1−2シフ
ト弁110の図で右方端に、また第2ラインL2 を介し
て2−3シフト弁120の図で右方端に、さらに第3ラ
インL3 を介して3−4シフト弁130の図で上方端に
それぞれ接続されている。上記第1、第2及び第3ライ
ンL1 〜L3 にはそれぞれ第1、第2及び第3ドレンラ
インD1 〜D3 が分岐して接続されており、これらのド
レンラインD1 〜D3 にはそれぞれドレンラインD1 〜
D3 の開閉を行う第1、第2及び第3ソレノイド弁SL
1 〜SL3 が接続されており、上記ソレノイド弁SL1
〜SL3 は励磁されると、圧力ライン101とポート1
03aとが連通している状態で各ドレンラインD1 〜D
3 を閉じることにより、第1〜第3ラインL1 〜L3 内
の圧力を高めるようになっている。
【0029】また、セレクト弁103のポート103b
はセカンドロック弁105にライン140を介して接続
され、このポート103bからの圧力は弁105のスプ
ール105aを図で下方に押し下げるように作用する。
そして、弁105のスプール105aが下方位置にある
とき、ライン140とライン141とが連通し、油圧が
上記前方ブレーキ50のアクチュエータ108の係合側
圧力室108aに導入されて、前方ブレーキ50を作動
方向に保持するように構成されている。
【0030】さらに、セレクト弁103のポート103
cは上記セカンドロック弁105に接続され、このポー
ト103cからの圧力はセカンドロック弁105のスプ
ール105aを図で上方に押し上げるように作用する。
また、ポート103cは圧力ライン106を介して上記
2−3シフト弁120に接続されている。このライン1
06は、上記第2ドレンラインD2 のソレノイド弁SL
2が励磁されて第2ラインL2 内の圧力が高められ、そ
の圧力により2−3シフト弁120のスプール120a
が図で左方に移動させられたとき、ライン107に連通
する。このライン107は、上記前方ブレーキ50のア
クチュエータ108の解除側圧力室108bに接続され
ており、圧力室108bに油圧が導入されたとき、アク
チュエータ108は係合側圧力室108aの圧力に抗し
てブレーキ50を解除方向に作動させる。また、ライン
107の圧力は、前方クラッチ47のアクチュエータ1
09にも導かれ、該クラッチ47を係合作動させる。
【0031】また、上記セレクト弁103は1位置にお
いて圧力ライン101に通じるポート103dを有し、
このポート103dはライン112を経て上記1−2シ
フト弁110に達し、さらにライン113を経て上記後
方ブレーキ66のアクチュエータ114に接続されてい
る。上記1−2シフト弁110及び2−3シフト弁12
0は、所定の信号によりソレノイド弁SL1 ,SL2 が
励磁されたとき、それぞれのスプール110a,120
aを移動させてラインを切り換え、これにより所定のブ
レーキ又はクラッチが作動してそれぞれ1−2速、2−
3速の変速動作が行われる。また、115は調圧弁10
2からの油圧を安定させるカットバック用弁、116は
吸気負圧の大きさに応じて調圧弁102からのライン圧
を変化させるバキュームスロットル弁、117はこのス
ロットル弁116を補助するスロットルバックアップ弁
である。
【0032】また、上記油圧制御回路にはオーバードラ
イブ用の遊星歯車変速機構60のクラッチ64及びブレ
ーキ66を作動制御するために、上記3−4シフト弁1
30により制御されるアクチュエータ132が設けられ
ている。アクチュエータ132の係合側圧力室132a
は圧力ライン101に接続されており、この圧力ライン
101の圧力によりブレーキ66を係合方向に押してい
る。また、上記3−4シフト弁130は上記1−2シフ
ト弁110及び2−3シフト弁120と同様に、上記ソ
レノイド弁SL3 が励磁されると、そのスプール130
aが図で下方に移動する。そのため、圧力ライン101
とライン122との連通が遮断され、ライン122はド
レーンされる。これによってブレーキ66のアクチュエ
ータ132の解除側圧力室132bに作用する油圧がな
くなり、ブレーキ66を係合方向に作動させるととも
に、クラッチ64のアクチュエータ134がクラッチ6
4を解除させるように作用するものである。
【0033】さらに、上記油圧制御回路にはロックアッ
プ制御弁133が設けられている。このロックアップ制
御弁133は第4ラインL4 を介して上記セレクト弁1
03のポート103aに連通されている。上記ラインL
4 には、ドレンラインD1 〜D3 と同様に、第4ソレノ
イド弁SL4が設けられた第4ドレンラインD4 が分岐
して接続されている。そして、ロックアップ制御弁13
3は、ソレノイド弁SL4 が励磁されてドレンラインD
4 が閉じられ、ラインL4 内の圧力が高まったとき、そ
のスプール133aがライン123とライン124との
連通を遮断し、さらにライン124がドレーンされるこ
とで上記ロックアップクラッチ37を接続方向に移動さ
せるようになっている。
【0034】以上の構成において、各変速段及びロック
アップの制御と各ソレノイドとの作動関係並びに各変速
段とクラッチ、ブレーキとの作動関係を下記の表1〜表
3に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】再び、図2に示すように、上記ISCバル
ブ15のアクチュエータ14、インジェクタ12及び自
動変速機31の油圧制御回路における各ソレノイド弁S
L1〜SL4 は、コントロールユニット200により制
御されるようになっている。このコントロールユニット
200には、上記エアフローメータ10の出力信号と、
スロットル弁11の開度(エンジン1の負荷)を検出す
るスロットルセンサ201の出力信号と、スロットル弁
11下流の吸気通路8の圧力を検出するブースト圧セン
サ202の出力信号と、エンジン1の冷却水温度を検出
する水温センサ203の出力信号と、エンジン1のノッ
キングを検出するノックセンサ204の出力信号と、エ
ンジン1のクランク軸1aの回転角度を検出するクラン
ク角センサ205の出力信号と、O2 センサ17の出力
信号との他、トルクコンバータ32におけるタービン3
4の回転数Tspを検出するタービン回転数センサ206
の出力信号が入力されている。
【0039】ここで、上記コントロールユニット200
においてISCバルブ15のアクチュエータ14を制御
する制御手順について図5により説明する。まず、スタ
ート後の最初のステップS1 でバイパス通路13を経由
してエンジン1に供給される吸入空気量、つまりISC
バルブ15を制御するための各種信号を読み込む。次の
ステップS2 で、スロットル弁11が全閉でかつエンジ
ン回転数が所定回転数(例えば1000rpm )以下にあ
ってエンジン1がアイドル域にあるかどうかを判定す
る。この判定がYESのときには、ステップS3 に進
み、エンジン1の冷却水温度に応じて基本制御量を設定
し、次いでステップS4 でフィードバック補正量を設定
した後、ステップS5 で、上記基本制御量とフィードバ
ック補正量とで最終制御量を演算し、それに対応した信
号をステップS6 でISCバルブ15のアクチュエータ
14に出力する。
【0040】一方、上記ステップS2 で非アイドル域の
NOと判定されると、ステップS7でエンジン1の減速
状態を判定する。この判定が非減速状態のNOのときに
は、ステップS8 でバイパス通路13を通る空気量を一
定の固定量に固定し、ステップS6 でこの固定量の信号
をISCバルブ15に出力する。また、ステップS7に
おいてエンジン1の減速状態のYESと判定されると、
ステップS9 に進み、前回に非減速状態があったかどう
かを判定する。この判定がNOのときにはそのまま、ま
たYESのときにはステップS10でタイマにより設定時
間tをセットした後、それぞれステップS11に進む。上
記タイマで設定される時間tは、具体的には、トルクコ
ンバータ32のロックアップ解除信号がソレノイド弁S
L4 に入力された後、ロックアップクラッチ37がポン
プ33とタービン34との直結を実際に解除するまでの
時間であり、例えば400〜500msecとされる。上記
ステップS11では上記タイマの設定時間tがt≠0、つ
まりタイマがタイムアップしていないかどうかを判定
し、この判定がYESのときには、ステップS12でタイ
マをディクリメントし、ステップS13でバイパス通路1
3を通る空気量のうちの減速空気量を「0」にした後、
上記ステップS6 に進む。一方、ステップS11の判定が
タイマのタイムアップによりNOになると、ステップS
14においてバイパス通路13の空気量が上記固定量より
も少なくなるように減速空気量を設定した後、ステップ
S6 に進む。
【0041】次に、コントロールユニット200におい
て上記自動変速機31に対する制御手順の一例を説明す
る。図6は変速制御の全体フローチャートを示し、この
変速制御は、ステップS21でのイニシャルライズ設定か
ら行われる。このイニシャライズ設定では、自動変速機
31の油圧制御回路の切換えを行う各制御弁のポート及
び必要なカウンタをイニシャライズして歯車変速機構4
0を1速状態に、またロックアップクラッチ37を解除
状態にそれぞれ設定する。このイニシャライズ設定の後
は、ステップS22でタイマによるカウントを行った後、
ステップS23に進み、セレクト弁103の位置すなわち
シフトレンジを読み、ステップS24において、この読ま
れたシフトレンジが1レンジであるか否かを判定する。
この判定がYESであるときには、ステップS25でロッ
クアップを解除し、次いでステップS26で第1速へシフ
トダウンした場合にエンジンがオーバーランするか否か
を演算する。この後、ステップS27で、この演算に基づ
いてオーバーランするか否かの判定を行い、この判定が
NOであるときには、ステップS28に進んで歯車変速機
構40を1速に、またYESであるときには、ステップ
S29に進んで2速にそれぞれ変速するようにシフト弁を
制御する信号を発する。しかる後、ステップS30に進
み、制御ループの移行速さを設定するために一定時間
(例えば50msec)遅延させた後、当初のステップS22
に戻る。
【0042】一方、上記ステップS24の判定がNOであ
るときには、ステップS31に進み、今度は2レンジであ
るか否かの判定を行う。この判定がYESであるときに
は、ステップS32でロックアップを解除するとともに、
ステップS33で歯車変速機構40を第2速へ変速する。
また、判定がNOであるとき、すなわちシフトレンジが
Dレンジであるときには、ステップS34に進み、シフト
アップ判定を含むシフトアップ変速制御を所定のシフト
アップ変速制御サブルーチンに基づいて行う。また、こ
のシフトアップ変速制御の実行後は、ステップS35に進
み、シフトダウン判定を含むシフトダウン変速制御を所
定のシフトダウン変速制御サブルーチンに基づいて行
う。
【0043】このようなシフトダウン変速制御の実行後
は、ステップS36に進み、ロックアップ判定を含むロッ
クアップ制御をロックアップ制御サブルーチンに基づい
て行う。このロックアップ制御サブルーチンでは、図7
に示すように、まず、ステップS37において上記変速制
御におけるロックアップ解除タイマーの状態を読み、ス
テップS38で該タイマーが“0”である、すなわちリセ
ットされているか否かを判定する。この判定がNOであ
るときには、ステップS39に進んでロックアップを解除
する制御信号を発した後、制御を終了する。
【0044】一方、上記タイマーに対するステップS38
での判定がYESであるときには、ステップS40におい
て上記スロットル開度を図8に示すロックアップマップ
の第1ロックアップ解除制御線LlF1 に照合して、スロ
ットル開度に応じたマップ上の設定タービン回転数Tsp
(map )を読み、その後、ステップS41で実際のタービ
ン回転数Tspを読み出し、ステップS42で該タービン回
転数Tspが上記設定タービン回転数Tsp(map )より小
さいか否かを判定する。この判定がYESであるときに
は、上記ステップS39に進み、ロックアップを解除した
後、制御を終了する。一方、上記判定がNOであるとき
には、ステップS43においてスロットル開度を上記ロッ
クアップマップの第2ロックアップ解除制御線LlF2 に
照合して、スロットル開度に応じたマップ上の設定ター
ビン回転数Tsp(map )を読み、その後、ステップS44
で実際のタービン回転数Tspを読み出し、ステップS45
で該タービン回転数Tspが上記設定タービン回転数Tsp
(map )より大きいか否かを判定する。この判定がYE
Sであるときには、上記ステップS39に進んでロックア
ップを解除した後、制御を終了する。また、判定がNO
であるときには、ステップS46に進み、今度はスロット
ル開度を上記ロックアップマップの第1ロックアップ作
動制御線LlN1 に照合して、該スロットル開度に応じた
マップ上の設定タービン回転数Tsp(map )を読み、そ
の後、ステップS47で実際のタービン回転数Tspを読
み、ステップS48で実際のタービン回転数Tspが上記設
定タービン回転数Tsp(map )より大きいか否かを判定
する。この判定がNOであるときには、そのまま制御を
終了する。判定がYESであるときには、ステップS49
でスロットル開度を上記ロックアップマップの第2ロッ
クアップ作動制御線LlN2に照合して、スロットル開度
に応じたマップ上の設定タービン回転数Tsp(map)を
読み、その後、ステップS50で実際のタービン回転数T
spを読み、ステップS51で実際のタービン回転数Tspが
上記設定タービン回転数Tsp(map )より小さいか否か
を判定する。この判定がNOであるときにはそのまま制
御を終了する。一方、判定がYESであるときには、ス
テップS52でロックアップを行い、しかる後、制御を終
了する。以上によってロックアップ制御を完了する。こ
のロックアップ制御の実行後は図6のフローチャートの
ステップS30で一定時間の遅延を受けた後、当初のステ
ップS22からのフローを繰り返す。
【0045】この実施例では、図7に示すフローにおけ
るステップS37〜S52により、所定の運転条件で自動変
速機31のトルクコンバータ32をロックアップすると
ともに、減速時に上記トルクコンバータ32のロックア
ップを解除するロックアップ制御手段210が構成され
ている。
【0046】また、図5に示すフローにおけるステップ
S14により、エンジン1の減速時にバイパス通路13を
経由してエンジン1に供給される吸入空気量を減少させ
ることで、エンジン1の出力トルクを低下させるエンジ
ン出力低下手段211が構成されている。
【0047】また、ステップS11〜S13により、減速
時、上記エンジン出力低下手段211の作動をロックア
ップ制御手段210のロックアップ解除時からタイマで
決まる所定時間tだけ遅延させることで、ロックアップ
制御手段210のロックアップ解除作動とエンジン出力
低下手段211の作動とを所定時間tだけずらすずらし
手段212が構成されている。
【0048】したがって、上記実施例においては、車両
が所定の条件で走行しているとき、自動変速機31のロ
ックアップクラッチ37がON状態にあり、トルクコン
バータ32がロックアップ状態となってエンジン1と車
輪とがスリップなく直結される。この状態からエンジン
1のスロットル弁11が全閉になって減速状態になる
と、まず、上記ロックアップクラッチ37がOFF作動
してトルクコンバータ32のロックアップが解除され、
このことにより、トルクコンバータ32はスリップ状態
となって、エンジン1と車輪とは非直結状態となる。同
時に、上記減速の開始時点からタイマがセットされ、こ
のタイマがタイムアップするまでの所定時間tの間は、
減速空気量は零となり、ISCバルブ15は所定の開度
に保持されて、スロットル弁11をバイパスするバイパ
ス通路13により吸入される空気量は所定値に保たれ
る。そして、上記所定時間tが経過してタイマがタイム
アップすると、減速空気量が設定され、この減速空気量
に応じて上記ISCバルブ15の開度が小さくなり、バ
イパス通路13の空気量が減少し、このことで吸気充填
量が少なくなってエンジン1の出力トルクが低下すると
ともに、燃費を向上させることができる。
【0049】この実施例の場合、図9に示すように、上
記ロックアップクラッチ37のロックアップ解除作動と
バイパス通路13を経由するエンジン1の吸入空気量の
減少制御とが所定時間tだけずれ、ロックアップ解除作
動が行われて所定時間tが経過した後にエンジン1の吸
入空気量を減少させる制御が開始されるので、ロックア
ップ解除によりトルクコンバータ32がトルク伝達状態
となって、車輪によりエンジン1が駆動されずにエンジ
ン回転数が回転落ちしても、それは、吸入空気量の減少
に伴うエンジン1の出力トルクの低下による回転落ちと
は同時に生じない。その結果、減速時にエンジン1の回
転数が大幅に低下するのを効果的に防止することができ
る。
【0050】(実施例2)図10は本発明の実施例2を
示し、ISCバルブ15に対する制御態様を変えたもの
である(尚、実施例1のものと同じ部分については同じ
符号を付してその詳細な説明は省略する)。
【0051】この実施例では、図5に示す実施例1での
コントロールユニット200のISCバルブ15に対す
る制御手順のうち、ステップS1 〜S8まではそのまま
であり、ステップS9 〜S14が実施例1とは異なる。す
なわち、図10に示す如く、ステップS2 で非アイドル
域のNOと判定されると、ステップS7 でエンジン1の
減速状態を判定し、この判定が非減速状態のNOのとき
には、ステップS8 でバイパス通路13を通る空気量を
一定の固定量に固定し、ステップS6 でこの固定量をI
SCバルブ15に出力する。また、ステップS7 におい
てエンジン1の減速状態のYESと判定されると、ステ
ップS9 ′に進み、トルクコンバータ32のロックアッ
プが解除されかつその解除から所定時間が経過したかど
うかを判定する。この判定がNOのときには、ステップ
S10′で、バイパス通路13を通る空気量のうちの減速
空気量を第2の設定量Bにした後、上記ステップS6に
進む。一方、ステップS9 ′の判定がYESになると、
ステップS11′において減速空気量を上記第2の設定量
よりも多い第1の設定量A(A>B)に設定した後、ス
テップS6 に進む。その他は上記実施例1と同様であ
る。
【0052】この実施例では、上記フローにおけるステ
ップS11′により、エンジン1の減速時にバイパス通路
13を経由してエンジン1に供給される吸入空気量を減
少させ、エンジン1の出力トルクを低下させるエンジン
出力低下手段211が構成されている。
【0053】また、ステップS9 ′,S10′により、減
速時、上記エンジン出力低下手段211の作動をロック
アップ制御手段210のロックアップ解除時から所定時
間だけ遅延させることで、ロックアップ制御手段210
のロックアップ解除作動とエンジン出力低下手段211
の作動とを所定時間だけずらすずらし手段212が構成
されている。
【0054】したがって、この実施例では、エンジン1
の減速時、ロックアップクラッチ37によるトルクコン
バータ32のロックアップの解除時点から所定時間が経
過するまでは、減速空気量は第2の設定量Bで少なく、
ISCバルブ15の開度は大に保たれ、バイパス通路1
3を通ってエンジン1に吸入される空気量は多い。そし
て、上記所定時間が経過すると、減速空気量は上記第2
の設定量Bからそれよりも多い第1の設定量Aに切り換
えられ、ISCバルブ15の開度は小に保たれ、バイパ
ス通路13を通ってエンジン1に吸入される空気量が少
なくなる。この場合でも、トルクコンバータ32のロッ
クアップ解除に伴うエンジン回転数の回転落ちと、出力
トルクの低下による回転落ちとが同時に行われず、エン
ジン1の回転数の低下を防止できる。
【0055】(実施例3)図11は本発明の実施例3を
示し、エンジン1の減速時、燃料カットを行うようにし
たものである。すなわち、図11はコントロールユニッ
ト200においてインジェクタ12に信号を出力して燃
料供給量を制御する手順を示しており、まず、最初のス
テップS101 で燃料噴射量Tを制御するための各種信号
を読み込む。次のステップS102 でエンジン1の減速状
態を判定し、この判定が非減速状態のNOのときには、
ステップS103 で燃料噴射量Tを所定の演算式により求
め、ステップS106 でこの噴射量Tに対応する信号をイ
ンジェクタ12に出力する。また、ステップS102 にお
いてエンジン1の減速状態のYESと判定されると、ス
テップS104 に進み、トルクコンバータ32のロックア
ップが解除されかつその解除から所定時間が経過したか
どうかを判定する。この判定がNOのときには、上記ス
テップS103 に進んで非減速状態と同様に燃料噴射量T
を演算する。これに対し、判定がYESになると、ステ
ップS105 に進み、燃料噴射量TをT=0とした後、上
記ステップS106 に進む。
【0056】この実施例では、上記フローのステップS
105 により、エンジン1の減速時にインジェクタ12か
らの燃料供給を停止することで、エンジン1の出力トル
クを低下させるエンジン出力低下手段211が構成され
ている。
【0057】また、ステップS104 により、減速時、上
記エンジン出力低下手段211の作動をロックアップ制
御手段210のロックアップ解除時から所定時間だけ遅
延させることで、エンジン1の減速時から所定時間が経
過した後、エンジン1の燃料供給を停止して、ロックア
ップ制御手段210のロックアップ解除作動とエンジン
出力低下手段211の作動とを所定時間だけずらすずら
し手段212が構成されている。
【0058】したがって、この実施例では、エンジン1
の減速時、まず、トルクコンバータ32のロックアップ
が解除され、このロックアップ解除から所定時間が経過
するまでは、非減速状態と同様の燃料噴射量Tがインジ
ェクタ12から噴射供給される。そして、上記ロックア
ップ解除から所定時間が経過すると、燃料噴射量TはT
=0となり、インジェクタ12からの燃料供給が停止さ
れて、燃料カットが行われる。
【0059】このとき、トルクコンバータ32のロック
アップ解除とインジェクタ12からの燃料カットとが所
定時間だけずれ、ロックアップ解除が行われて所定時間
が経過した後に燃料カット制御が開始されるので、ロッ
クアップの解除によりトルクコンバータ32がトルク伝
達状態となってエンジン回転数が低下しても、それは、
燃料カットに伴うエンジン出力トルクの低下による回転
落ちと同時に生ぜず、減速時にエンジン回転数の急激な
低下を防止できる。
【0060】尚、上記実施例では、減速時のエンジン1
の出力トルクを低下させる出力低下手段211として、
バイパス通路13を経由する吸入空気量の制御やインジ
ェクタ12からの燃料供給の制御によって行うものを用
いているが、この他、エンジン1の点火時期の制御や、
多気筒エンジンにおける一部シリンダの燃焼室への燃料
供給を停止して休止気筒とする気筒数制御等を行うもの
採用することもできる。
【0061】また、上記実施例では、減速時、吸入空気
量の減少や燃料カットによるエンジン1の出力低下をト
ルクコンバータ32のロックアップ解除から所定時間遅
延させるようにしたが、逆に、トルクコンバータ32の
ロックアップ解除をエンジン1の出力低下よりも所定時
間遅延させるようにしてもよい。この場合、遅延時間
は、車両の乗員がエンジン1の減速時の出力低下制御に
よる減速感を体感できる時間であることが必要である。
つまり、遅延時間が経過すると、乗員は減速感に慣れて
しまい、この減速感に十分慣れた後にトルクコンバータ
32のロックアップが解除されると、乗員は新たなショ
ックを受けることから、エンジン1の出力低下による体
感ショックとロックアップ解除によるショックとがスム
ーズに連続するように遅延時間を設定する必要があり、
2〜3sec が望ましい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、減速時に自動変速機のトルクコンバータのロックア
ップを解除するロックアップ制御手段と、減速時に出力
トルクを低下させる出力低下手段とを組み合わせた車両
において、減速時に、ロックアップ制御手段によるトル
クコンバータのロックアップ解除と出力低下手段による
エンジン出力トルクの低下とを時間的にずらすようにし
た。請求項2の発明では、減速時にエンジン出力トルク
の低下をロックアップの解除に対し所定時間だけ遅らせ
るようにした。請求項3の発明では、エンジンの減速時
に吸入空気量を減少させることで、エンジンの出力トル
クを低下させるように構成した。一方、請求項4の発明
では、エンジンの減速時に燃料供給を停止することで、
エンジンの出力トルクを低下させるように構成した。さ
らに、請求項5の発明では、車両の減速時、ロックアッ
プの解除から所定時間経過後に吸入空気量を減量するよ
うにした。従って、これらの発明によると、ロックアッ
プ制御手段によりトルクコンバータのロックアップ解除
に伴うエンジン回転数の回転落ちと、エンジン出力トル
クの低下による回転落ちとが同時に生じず、エンジンの
回転数が大幅に低下するのを防止して、減速ショックを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施例1に係るエンジン、その吸/
排気系及び燃料供給系の構成並びに自動変速機を示す図
である。
【図3】ロックアップ機構を組み込んだ自動変速機の半
部を示す断面図である。
【図4】自動変速機の油圧制御回路を示す油圧回路図で
ある。
【図5】ISCバルブの制御手順を示すフローチャート
図である。
【図6】自動変速機の変速制御手順の全体フローチャー
ト図である。
【図7】同ロックアップ制御手順のフローチャート図で
ある。
【図8】ロックアップマップを示す説明図である。
【図9】車両減速時におけるロックアップ制御及び吸入
空気量制御のタイミングチャート図である。
【図10】実施例2を示す図5相当図である。
【図11】実施例3において燃料噴射制御手順を示すフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
1…エンジン 12…インジェクタ 13…バイパス通路 14…アクチュエータ 15…ISCバルブ 31…自動変速機 32…トルクコンバータ 37…ロックアップクラッチ 200…コントロールユニット 210…ロックアップ制御手段 211…エンジン出力低下手段 212…ずらし手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の運転条件で自動変速機のトルクコ
    ンバータをロックアップするとともに、減速時に上記ト
    ルクコンバータのロックアップを解除するロックアップ
    制御手段と、減速時、エンジンの出力トルクを低下させ
    るエンジン出力低下手段とを備えた車両において、減速
    時、上記ロックアップ制御手段のロックアップ解除作動
    とエンジン出力低下手段の作動とを所定時間だけずらす
    ずらし手段を設けたことを特徴とする自動変速機付車両
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 ずらし手段は、エンジン出力低下手段の
    作動をロックアップ制御手段のロックアップ解除時から
    所定時間だけ遅延させるように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の自動変速機付車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジン出力低下手段は、エンジンの減
    速時に吸入空気量を減少させることで、エンジンの出力
    トルクを低下させるように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の自動変速機付車両の制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジン出力低下手段は、エンジンの減
    速時に燃料供給を停止することで、エンジンの出力トル
    クを低下させるように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の自動変速機付車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 所定の運転条件で自動変速機のトルクコ
    ンバータをロックアップするとともに、減速時に上記ト
    ルクコンバータのロックアップを解除するロックアップ
    制御手段と、減速時、エンジンの吸入空気量を減少させ
    てエンジン出力を低下させるエンジン出力低下手段とを
    備えた車両において、減速時、上記ロックアップ制御手
    段のロックアップ解除から所定時間が経過した後、上記
    エンジン出力低下手段による吸入空気量の減少を開始さ
    せるずらし手段を設けたことを特徴とする自動変速機付
    車両の制御装置。
JP3060359A 1991-03-25 1991-03-25 自動変速機付車両の制御装置 Pending JPH054542A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5865709A (en) * 1996-04-17 1999-02-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for controlling vehicle lock-up clutch, wherein engine output is reduced upon releasing action of lock-up clutch
KR100507944B1 (ko) * 1995-12-29 2005-10-25 로베르트 보쉬 게엠베하 클러치제어시스템
JP2020118095A (ja) * 2019-01-24 2020-08-06 トヨタ自動車株式会社 車載制御装置

Cited By (3)

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US5865709A (en) * 1996-04-17 1999-02-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for controlling vehicle lock-up clutch, wherein engine output is reduced upon releasing action of lock-up clutch
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