JPH0545273Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はようじ立てに関する。

（背景技術） ようじ立てでもつとも単純に形成されているも
のは、小形の瓶状の容器にようじを収納したもの
である。実際の商品には、使用時に１本ずつ容器
から取り出せるようにしたり、置物としての見栄
えを考慮して各種デザインが施されたものなどが
ある。

ところで、本考案者は天然に得られる麦わらの
用途について検討した結果、麦わらをようじ立て
として有効に利用する方法を考案し、これによつ
て従来にない新規なようじ立てを得ることができ
た。

すなわち、本考案に係るようじ立ては、麦わら
あるいは麦わらと同様な細い管状をなすようじ収
納体を利用することにより、従来のようじ立てと
は構成が基本的に異なるとともに、形態的にも面
白味のあるようじ立てを得ることができるもので
ある。

本考案は麦わらのような管状のものを利用した
ようじ立てを提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記目的を達成するため次の構成をそ
なえる。

すなわち、ようじが挿入できる管状のようじ収
納体が帯状の粘着シートの片面に多数本並列して
貼着され、該ようじ収納体が貼着された粘着シー
トを前記ようじ収納体を寄せ集めるように巻いて
なるようじ収納部と、該ようじ収納部の底部を封
止する支持体とを有することを特徴とするようじ
立て。

（作用） ようじ収納部は粘着テープに多数本のようじ収
納体を貼着し、ようじ収納体を貼着したまま巻く
ようにして形成することができ、多数本のようじ
収納体がばらけないようにして容易に種々の形態
をつくることができる。ようじ収納体は粘着テー
プに貼着されているから抜け落ちたりすることが
ない。

（実施例） 以下本考案の好適な実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。

第１図は、本考案に係るようじ立ての一実施例
を示す斜視図である。図で１０はようじ収納部、
２０はようじ収納部１０を支持する支持体部であ
る。実施例ではようじ収納部１０を構成するよう
じ収納体および支持体部２０の素材として麦わら
を用いている。

ようじ収納部１０は図のように麦わらを3.5cm
径程度の束状に寄せ集めてまとめたものである。
このように束状にまとめるには、第２図に示すよ
うな粘着シート１２を用いる方法が効率的であ
る。

すなわち、麦わら１４は第２図に示すように細
長の粘着シート１２の粘着面に、端面をそろえて
隣接させて貼着する。麦わら１４はようじを収納
した際にようじがつまみ出しやすい長さにしてお
く。実施例ではおよそ４cm程度のものを用いた。
麦わら１４を貼着した後、粘着シート１２を巻く
ことによつて、粘着シート１２とともに麦わら１
４を束状に巻き取る。それぞれの麦わら１４は粘
着シート１２に貼着されているから、束状に巻く
際、ばらけることなくきれいに巻くことができ、
束にした後も抜け落ちたりせず、形を保ことがで
きるという利点がある。

なお、麦わら１４を束状に巻く場合、束の中心
側にはいる麦わらは、その下側が外部から見えな
いから上端面の位置だけ合わせておけば、他のも
のより短くしておいてかまわない。ようじ収納部
１０は支持体部２０上に接着して固定するから、
芯側の麦わらは若干短くしておくほうが接着する
際に容易である。

束状に巻いた後は、束の上部および下部を糸１
６，１７で巻いて止めることによつて保形する。
実施例では見栄えをよくするため、束の上部を赤
糸で巻き、下部を金糸で巻いた。１８はようじ収
納部の胴部に設けた飾りである。

上記方法によつて形成したようじ収納部１０は
前記支持体部２０上に接着固定する。この支持体
部２０は同じく麦わらを平面状に並べたもので、
麦わらを細糸２２で編んで平面状に形成するとと
もに、支持体部２０とほぼ同サイズの合成樹脂シ
ート（不図示）に接着して保形する。合成樹脂シ
ートには透明シートを用い、背面側に絵、あるい
は写真などが挿入できるようにしておくと表示体
としても利用できて都合がよい。

上記支持体部２０はようじ収納部１０の底部て
なるもので、これによつてようじを抜け落とさず
にようじ収納部１０に収納することができる。

ようじを収納する際は、ようじ収納部１０の麦
わら１４内に１本ずつようじを挿入する。ふつう
の麦わらは、ようじの外径よりもやや太い程度で
ようじを挿入するのにちようど都合がよく、簡単
に挿入することができる。収納されたようじは、
つまみ部分がようじ収納部１０から突出するか
ら、つまみ部分をつまんで簡単に取り出して用い
ることができる。

上記実施例のようじ立ては、麦わらを用いて作
つているから、麦わらの素朴な味わいが得られて
置物としても面白味のあるものとなる。

実施例のようじ立てはたいまつを形どつて形成
したものであるが、ようじ立ての形状は種々形態
のもの、たとえば太鼓状、俵状等に作成でき、造
形の一部に用いることも可能である。第３図およ
び第４図は太鼓状、六角形状に形成した例を示
す。第３図の例では太鼓の下面側にシートなどを
貼着してようじを抜け防止する。また、第４図の
例では六角形状の容器に束状にした麦わらを収納
する。このように、麦わらをようじ収納体の素材
として用いた場合は、麦わらを用いたことによる
民芸風のおもむきが得られ、また、各種装飾を施
すことによつて面白味のあるみやげ品等としても
好適に利用することが可能となる。

なお、上記例においては、ようじ収納体として
天然の麦わらをそのまま用いたが、必ずしも天然
の麦わらでなくてもよく、合成樹脂などでストロ
ー状に形成したものを用いてももちろんかまわな
い。また、束状に形成する場合は、前述した粘着
シート１２を使用する方法によらず、単に束ねた
り、ようじ収納体相互間を接着したりする方法
や、合成樹脂成形で一体成形する方法等が使用で
きる。また、他の製法として、段ボールのように
シート上に波形を形成したもの（波形はようじが
挿入できるサイズとする）を形成し、この波形を
形成したシートを巻くことによつてようじ収納部
を形成することもできる。

以上、本考案について好適な実施例を挙げて
種々説明したが、本考案はこの実施例に限定され
るものではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内
で多くの改変を施し得るのはもちろんのことであ
る。

（考案の効果） 本考案に係るようじ立ては、上述したように、
ようじ収納体を粘着テープに貼着して構成するか
ら、多数本のようじ収納体を寄せ集めた形状に容
易に形成することができ、また、たいまつ状、太
鼓状等の種々の形態に容易に形成することができ
る。これによつて、従来のようじ立てとは趣の異
なるようじ立てとして提供することができる。ま
た、ようじ収納体は粘着テープに貼着されて確実
に保持されるから、抜け落ちたりせず取扱いやす
いようじ立てとして使用できる等の著効を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るようじ立ての一実施例を
示す斜視図、第２図はようじ収納部の作成方法を
示す説明図、第３図、第４図はようじ立ての他の
例を示す説明図である。 １０……ようじ収納部、１２……粘着シート、
１４……麦わら、１６，１７……糸、１８……飾
り、２０……支持体部、２２……細糸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ようじが挿入できる管状のようじ収納体が帯状
   の粘着シートの片面に多数本並列して貼着され、
   該ようじ収納体が貼着された粘着シートを前記よ
   うじ収納体を寄せ集めるように巻いてなるようじ
   収納部と、 該ようじ収納部の底部を封止する支持体とを有
   することを特徴とするようじ立て。