JPH0545260Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は室内のコーナー部の鴨居、長押、その
他壁面に取付けられるコーナー用整理棚に関する
ものである。

（従来の技術） 従来、この種のコーナー用整理棚として、例え
ば実公昭64−3404号公報に開示される如く、室内
のコーナー部を形成する各壁面に取付けられる一
対の棚枠と、両棚枠をコーナー部側で連結する連
結部材と、両棚枠間に架設される押圧部材と、両
棚枠間に亘つて取付けられる棚板とからなり、棚
枠が両面接着テープにより壁面に接着され、押圧
部材により壁面に押圧されるようになされたもの
がある。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、かかる従来の整理棚は、棚の前
方（コーナー部と反対側）へのずれを防止した圧
着固定が未だ十分にできない問題点がある。又、
接着テープを用いることから、取外しが容易にで
きず、取外した際に壁面が接着テープにより著し
く汚損される問題点がある。

本考案はかかる従来の問題点を解消したコーナ
ー用整理棚を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本考案コーナー用整理棚は、ほぼ直角をなして
相対する一対の支持部材の対向面間に複数の連結
杆がほぼ平行にさし渡され、上記対向面間が最長
となる支持部材端部間に、２本の杆体端部が継手
に回動可能に軸着されて接続された圧着杆がさし
渡され、連結杆及び圧着杆の両端部がそれぞれ支
持部材に回動可能に軸着され、ほぼ直角な当接面
を有するコーナー固定具を端部に備えた締付杆
が、各連結杆の中央部、圧着杆の継手を貫通して
貫通端部に締付ナツトが螺合された設けられ、上
記コーナー固定具が室内のコーナー部に固着さ
れ、締付ナツトの締付けにより圧着杆が支持部材
をゴム等のすべり止め材を介して取付壁面に押圧
するようになされたものである。

（実施例） 以下、図面を参照しながら本考案について説明
する。

図面において、１は支持部材であつて、合成樹
脂、木材、金属等から作製された棒状となされて
いる。支持部材１は一対設けられ、第２図の如く
ほぼ直角をなして相対するようになされている。
支持部材１の外面、すなわち室内のコーナー部の
取付壁面１３に当接される面のほぼ全体に亘つて
ゴム等からなるテープ状等のすべり止め材９が粘
着されている。

２は連結杆であつて、合成樹脂、木材、金属等
から作製され、相対する一対の支持部材１の対向
面間にさし渡されている。連結杆２は上記対向面
間が最長となる支持部材１端部間を除く対向面間
に複数ほぼ平行にさし渡されている。連結杆２の
両端部は第３図の如く支持部材１の横長の取付孔
１０に挿入され、軸１１にほぼ水平方向に回動可
能に取付けられている。又、連結杆２は予め所定
長さとなされていてもよいし、公知の伸縮自在な
構造を有する伸縮管となされていてもよい。

３は圧着杆であつて、２本の杆体４が継手５を
有して接続されて形成されている。杆体４及び継
手５は合成樹脂、木材、金属等から作製されてい
る。継手５は第４図の如く断面Ｃ形状の短筒状と
なされ、杆体４の端部がそれぞれ継手５に挿入さ
れて軸１２によりほぼ水平方向に回動可能に取付
けられている。又、この圧着杆３は、第１図の如
く支持部材１の対向面間が最長となる支持部材１
端部間にさし渡されている。圧着杆３の両端部は
連結杆２と同様にして支持部材１に回動可能に軸
着されている。

６は締付杆であつて、金属等から作製され、各
連結杆２の中央部及び圧着杆３の継手５を貫通し
て設けられている。締付杆６の継手５を貫通した
端部には締付ナツト８が螺合され、他方端部には
コーナー固定具７が取付けられている。

コーナー固定具７は合成樹脂、木材、金属等か
ら作製され、ほぼ直角な当接面を有する略三角柱
状となされている。ほぼ直角な当接面にはゴム等
のすべり止め材が貼着されていると取付壁面１３
に固定しやすく好ましい。又、コーナー固定具７
は予め締付杆６の端部に固定されていてもよい
が、螺合によつて取付けられるようになされてい
ると棚の組立てがしやすく好ましい。

本考案整理棚は、第２図の如く室内のコーナー
部の取付壁面１３に支持部材１がすべり止め材９
を介して当接され、コーナー固定具７がコーナー
部に当接されてビス等により固定され、締付ナツ
ト８の締付けにより圧着杆３の杆体４が支持部材
１を取付壁面１３に押圧するようにして取付けら
れるものである。具体的には、締付ナツト８の締
付けにより、圧着杆３の継手５が締付杆６に沿つ
てコーナー固定具７側に押圧され、これに伴つて
２本の杆体４がそれぞれ回動しながら支持部材１
を取付壁面１３に押圧するようになされている。

（考案の効果） 以上詳述した如く、本考案コーナー用整理棚
は、コーナー固定具を端部に備えた締付杆が、各
連結杆の中央部、圧着杆の継手を貫通して貫通端
部に締付ナツトが螺合されて設けられ、コーナー
固定具が室内のコーナー部に固定され、締付ナツ
トの締付けにより圧着杆が支持部材をすべり止め
材を介して取付壁面に押圧するようになされてい
るので、従来の如き圧着による棚の前方へのずれ
を防止し、棚の圧着固定が確実にできる。しかも
取付壁面への外傷はコーナー固定具の取付部分の
みですみ、従来の接着テープに比べ少なくてす
む。又、棚の取外しも容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案整理棚の一実施例を示す斜視
図、第２図は本考案整理棚の取付状態を示す平面
図、第３図は支持部材と連結杆、圧着杆との取付
部を示す斜視図、第４図は圧着杆の中央部を示す
斜視図である。 １……支持部材、２……連結杆、３……圧着
杆、４……杆体、５……継手、６……締付杆、７
……コーナー固定具、８……締付ナツト、９……
すべり止め材、１３……取付壁面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ほぼ直角をなして相対する一対の支持部材１の
   対向面間に複数の連結杆２がほぼ平行にさし渡さ
   れ、上記対向面間が最長となる支持部材１端部間
   に、２本の杆体４端部が継手５に回動可能に軸着
   されて接続された圧着杆３がさし渡され、連結杆
   ２及び圧着杆３の両端部がそれぞれ支持部材１に
   回動可能に軸着され、ほぼ直角な当接面を有する
   コーナー固定具７を端部に備えた締付杆６が、各
   連結杆２の中央部、圧着杆３の継手５を貫通して
   貫通端部に締付ナツト８が螺合されて設けられ、
   上記コーナー固定具７が室内のコーナー部に固定
   され、締付ナツト８の締付けにより圧着杆３が支
   持部材１をゴム等のすべり止め材９を介して取付
   壁面１３に押圧するようになされたコーナー用整
   理棚。