JPH0545230A - 光パルス幅測定装置及びそれを用いた光パルス幅測定方法 - Google Patents

光パルス幅測定装置及びそれを用いた光パルス幅測定方法

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JPH0545230A
JPH0545230A JP3289298A JP28929891A JPH0545230A JP H0545230 A JPH0545230 A JP H0545230A JP 3289298 A JP3289298 A JP 3289298A JP 28929891 A JP28929891 A JP 28929891A JP H0545230 A JPH0545230 A JP H0545230A
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    • G01J11/00Measuring the characteristics of individual optical pulses or of optical pulse trains
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2光子吸収効果を有する媒体を利用して光パル
ス幅を高精度に測定することができる光パルス幅測定装
置及びそれを用いた光パルス幅測定方法を得ること。 【構成】 光源手段11から放射した光束を光分割器1
2で2つの光束に分割し、該2つの光束を互いに異なっ
た光路で、異なった光学的作用を付与した後該光分割器
で合成して2光子吸収効果を有する媒体17に互いに強
度が異なる2光束で入射させ、該媒体を介した2光束の
うち一方の光束を光検出器19で検出し、該光検出器で
得られる信号を用いて該光束の光パルス幅を測定したこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ等の光源手段から
放射される光のピコ秒オーダーの非常に短い光パルス幅
を光学的に高精度に測定することができる光パルス幅測
定装置及びそれを用いた光パルス幅測定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より非線形光学結晶を利用して光源
から放射される光束のピコ秒程度の非常に短い光パルス
幅を測定するようにした光学装置が種々と提案されてい
る。
【0003】図11は従来の第2高調波発生(SHG)
が発生可能な非線形光学結晶としてSHG結晶(KD
P)を用いた光パルス幅測定装置の要部概略図である。
【0004】同図では光源手段101から放射された被
測定光としての周波数ωの光束はビームスプリッター1
02によって反射光LRと透過光LTの2つの光束に分
割している。このうち透過光LTは固定のミラー104
で反射し、元の光路に戻している。又反射光LRは光軸
方向に可動のミラー103で光路長を透過光LTに比べ
て変化させて(相対的時間差τを付与して)反射し、元
の光路を戻している。そしてビームスプリッター102
で反射光と透過光を合成している。このときミラー10
3を所定量移動させることにより透過光と反射光に既知
の相対的時間差を付与するようにしている。
【0005】そして2つの光束をKDP等の第2高調波
(SHG)が発生可能な非線形光学結晶(SHG結晶)
105に入射させている。
【0006】このとき2つの光束の偏光方位とSHG結
晶の結晶軸との相対的な位置関係とをSHG発生に必要
な位相整合条件を満足するように配置し、これにより高
効率の周波数2ωの第2高調波(SHG)が発生するよ
うにしている。そしてωカットフィルター106で周波
数ωの光束をカットし、周波数2ωの光束のみを通過さ
せて光検出器107で検出している。このときSHG結
晶105からの周波数2ωのSHG光(第2高調波)の
発生効率は2光束LT,LRの時間に関する相関関数に
依存してくる。
【0007】そこで一方のミラー103を光軸方向に順
次移動させて光路長を0から1パルスに相当する値以上
に変え、このとき光検出器107でSHG光の光強度を
測定することにより被測定光の光パルスの自己相関関数
を得ている。これより演算手段により被測定光のパルス
形状を求め、被測定光の光パルス幅を求めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すSHG結
晶を利用した光パルス幅測定装置では光源手段から放射
された光束がSHG結晶に入射する際、光束が位相整合
条件を満足して入射するように各要素を設定しなければ
ならず、この為各要素を精度良く組立調整するのが大変
困難であった。
【0009】又、精度の良いSHG結晶を得るにはSH
G結晶を所望の結晶方位に高精度に切り出さなければな
らず、この為製造が大変難しいという問題点があった。
【0010】本発明は光束の高精度な位相整合を全く不
要として被測定光の光パルス幅を高精度に容易に測定す
ることができる光パルス幅測定装置及びそれを用いた光
パルス幅測定方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光パルス幅測定
装置は、 (イ)2光子吸収効果(TPA効果)を有する媒体に参
照光と計測光の2つの光束を入射させ、該媒体を介した
2つの光束のうち少なくとも該計測光を光検出器で検出
し、該光検出器からの信号を利用して、該光束の光パル
ス幅を測定したことを特徴としている。特に前記計測光
の光強度は前記参照光の光強度に比べて弱いことを特徴
としている。
【0012】(ロ)光源手段から放射した光束を光分割
器で2つの光束に分割し、該2つの光束を互いに異った
光路で、異った光学的作用を付与した後、該光分割器で
合成して2光子吸収効果を有する媒体に互いに強度が異
なる2光束で入射させ、該媒体を介した2光束のうち少
なくとも一方の光束を光検出器で検出し、該光検出器で
得られる信号を用いて該光束の光パルス幅を測定したこ
とを特徴としている。 (ハ)光源手段から放射した光束を光分割器で2つの光
束に分割し、該2つの光束を互いに異った光路を介して
2つの光束間に時間差を付与した後、該光分割器で合成
し、該2つの光束を互いに強度の異った光束で2光子吸
収効果を有する媒体に入射させ、該媒体から射出する2
光束のうち少なくとも強度の弱い方の光束を該時間差を
時間的又は空間的に変化させて光検出器で検出し、該光
検出器で得られる信号を用いて該光束の光パルス幅を測
定したことを特徴としている。
【0013】この他本発明の光パルス幅測定方法として
は、 (ニ)光源手段から放射した光束を光分割器で2つの光
束に分割し、該2つの光束を互いに異った光路に導光
し、このうち一方の光束の光路長を変えて他方の光束に
比べて時間差を付与した後、該光分割器で合成し、その
後2光子吸収効果を有する媒体に互いに強度が異なる2
光束で入射させ、該媒体を介した2光束のうち少なくと
も強度の弱い方の光束の光強度を光検出器で該時間差を
時間的に又は空間的に種々と変化させながら検出し、該
光検出器で得られた信号を用いて該光束の光パルス幅を
測定したことを特徴としている。
【0014】又更に本発明の光パルス幅測定装置は、 (ホ)光強度に応じて光透過率が変化する媒体に参照光
と計測光の2つの光束を入射させ該媒体を介した2光束
のうち少なくとも該計測光を2光束の該媒体への到達時
間差を時間的又は空間的に変化させて光検出器で検出
し、該光検出器からの信号を利用して該光束の光パルス
幅を測定した事を特徴としている。
【0015】(ヘ)光源手段から放射した光束を光分割
器で2つの光束に分割し、該2つの光束を互いに異なっ
た光路に導光し、このうちの少なくとも一方の光束の光
パルスの波頭を傾けて、その後2光子吸収効果を有する
媒体に互いに強度が異なる2光束で異なる方向から入射
させ、該媒体を透過した2光束のうち少なくとも強度の
弱い方の光束の光強度の空間分布を光検出器で検出し、
該光検出器で得られた信号を用いて該光束の光パルス幅
を測定したことを特徴としている。
【0016】この他、前記強度の弱い方の光束が前記2
光子吸収効果を有する媒体に入射する面と透過する面が
互いに非平行となっていることを特徴としている。
【0017】
【実施例】図1は本発明において光パルス幅を測定する
際の原理を示した要部概略図である。同図において1は
参照光としてのポンプ光束、2は計測光としてのプロー
ブ光束であり、双方の光束1,2は同一の光源手段から
放射され分離したものである。このうちポンプ光束1は
プローブ光束2に比べてパルスエネルギー(光強度)が
大きくなるようにしている。又、双方の光束1,2間に
は所定の時間差を付与している。
【0018】3は2光子吸収効果(TPA効果)を有す
る媒体(以下「TPA媒体」という。)であり、例えば
GaAs等の非線形光学結晶より成っている。ポンプ光
束とプローブ光束の光子エネルギーはTPA媒体3のバ
ンドギャップより小さいものを用い、TPA媒体3によ
る光吸収が顕著になるようにしている。4は光検出器で
あり、TPA媒体3を通過した2つの光束のうちプロー
ブ光束2の光強度(光透過率)を検出している。
【0019】本実施例ではポンプ光束1に対してプロー
ブ光束2に所定の時間遅れ(時間差τ)があるとプロー
ブ光束2はTPA媒体3を通過する際、時間差に応じた
量だけTPA媒体3で光吸収される。この結果TPA媒
体3を通過する際のプローブ光束2の光強度(透過率)
が時間差τに応じて変化してくる。
【0020】光検出器4はポンプ光束1に対してプロー
ブ光束2の時間差を種々と変えたときのプローブ光束2
の光量を検出している。即ちプローブ光束2の自己相関
関係を検出している。そして後述する図2に示すよう
に、このとき光検出器4で得られるプローブ光束2の光
強度(透過率)の変化と2光束間の時間差との関係より
プローブ光束(ポンプ光束)の光パルス幅を演算し求め
ている。
【0021】次に本発明における光パルス幅の測定方法
について数式を用いて説明する。プローブ光束2がTP
A媒体3中の伝搬方向(z軸方向)で受ける光吸収は次
の微分方程式で記述される。
【0022】
【数1】 ここでαは線形吸収係数、β11 12 22,は2光子
吸収係数、IはTPA媒体3の表面からの伝搬距離z、
同径距離rでの光強度で、添字1,2はそれぞれポンプ
光束とプローブ光束を示し、τはプローブ光束2に対す
るポンプ光束1の時間的遅れ(時間差)を示す。尚、上
式では2光束1,2のパルスエネルギーがあまり大きく
なく、線形吸収及び2光子吸収により生成された自由キ
ャリアによる2光束の光吸収が無視できるものとしてい
る。この場合I1 》I2 としてポンプ光束の減衰が無視
できるとしてさらにβ11=β12≡βの場合を考えると次
の解を得る。
【0023】
【数2】 ここでI10(r,o;t)、I20(r,o;t)はTP
A媒体に入射する2光束の強度、RはTPA媒体の表面
でのフレネル反射率で、TPA媒体中の多重反射を無視
して、TPA媒体の透過直後のプローブ光束2の光強度
を I2 out(r,z;t)=(1−R)I2 (r,z;t) としている。
【0024】さらに、2光子吸収による減衰が小さい場
合、(2)式は I2 out(r,z;t) ≒(1-R)220(r,o;t)e- αz { 1-β(1-R)I10(r,o;t- τ)z} ………(3) と近似できる。上式から2光子吸収による透過光強度の
変化は、2光束のパルス形状が同じで相対強度のみ異な
るとして、I20=γI10と置くと、 ΔI≡I2 out(r,z;t)−(1−R)220(r,o;t) ≡ −γβ(1−R)320(r,o;t)I20(r,o;t+τ)z となる。実際の検出値はピコ秒オーダーの光パルスの場
合、その時間積分値となるので単一光パルスについて考
えると
【0025】
【数3】 となり、入射光束パルスの自己相関関数に比例する。例
えば、入射パルス波形がガウシアン分布であるとする
と、今、便宜上、パルス幅を半値全幅(FWHM)で定
義することにして、入射光束パルスの半値全幅(FWH
M)tp と総関値の半値全幅(FWHM)Δτとの間に
は、
【0026】
【数4】 なる関係があることから、本発明に係る2光子吸収効果
を有した媒体による相関値の半値全幅Δτの測定からパ
ルス幅tp を算出することができる。このように自己相
関によるパルス幅の推定は、パルスの形がガウス分布以
外でも、特定の関数形(例えば、sech2 パルス)を
仮定することでその自己相関関数が事前にわかるために
(これは、従来のSHG法でも同じ)、上述と同様に本
発明によりパルス幅を推定できる。
【0027】図2はGaAsを用いてNd:YAGレー
ザ(波長1.06μm)の半値全幅tp =28.7ピコ
秒(ストリークカメラによる測定値)のガウシアン形状
の光パルスによる2光子吸収を、2光束間の相対時間差
τに対して光検出器4で得られる値を透過率変化として
測定した例である。
【0028】本実施例においては、2光束の強度比をポ
ンプ光束:プローブ光束=24:1としている。これは
プローブ光束の単独の2光子吸収が2光束の相関による
2光子吸収よりも十分に小さい条件であり、一パルス当
りのエネルギーは7mJ/cm2 で、自由キャリア吸収
は無視できる。図中の曲線は、光パルスがガウシアン形
状である場合の相関関数がやはりガウシアン形状となる
ことからガウシアン関数でフィッティングしたもので、
本実施例においてフィッティングの誤差は2%未満程度
であった。
【0029】この曲線のフィッティング・パラメータか
ら求めたΔτは35ピコ秒であり(4)式から、パルス
幅tp は28.8ピコ秒と推定できる。この測定例から
得られたパルス幅tp はストリークカメラによる単一光
パルスの測定値にほぼ等しいことが確認された。
【0030】尚、本発明においては2光子吸収効果(T
PA効果)を有する媒体としてGaAsを用いた場合を
示したが、TPA効果を有する他の媒体として、例えば
CdTe,InP等の半導体やBaTiO3 、KNbO
3 ,SBN等の絶縁体等を用いても前述した実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0031】図1に示した原理図ではポンプ光とプロー
ブ光をTPA媒体に非平行に入射させたが双方の光束を
TPA媒体に平行に入射させても良い。この場合、双方
の光束の偏光状態を直行させればプローブ光束のみを光
検出器で効果的に検出することが出来、S/N比が向上
するので好ましい。
【0032】次に本発明の光パルス幅測定装置及びそれ
を用いた光パルス幅測定方法の具体例について説明す
る。
【0033】図3は本発明の光パルス幅測定装置の実施
例1の要部概略図である。
【0034】同図において11は光源手段であり、例え
ばレーザ光源等を有しており、被測定光としての偏光し
ているパルス光を放射している。12は光分割器として
の偏光ビームスプリッターであり光源手段11からの光
束を反射光LRと透過光LTの互いに直交する2つの直
線偏光の光束に分割している。
【0035】このうち例えば紙面に垂直方向に偏光面を
有する反射光LR(以下「プローブ光束」とする。)は
λ/4板13を通り円偏光となり、光軸方向に移動可能
なミラー14で反射し、再度λ/4板13を通って紙面
と平行方向に偏光面を有する直線偏光となり今度は偏光
ビームスプリッター12を通過している。
【0036】一方、偏光ビームスプリッター12を通過
した紙面に平行方向に偏光面を有する透過光LT(以下
「ポンプ光束」とする。)はλ/4板15を通過し円偏
光となり、固定のミラー16で反射して再度λ/4板1
5を通って紙面と垂直方向に偏光面を有する直線偏光と
なり今度は偏光ビームスプリッター12で反射してい
る。これにより2つの光束LR、LTを偏光ビームスプ
リッター12で合成している。
【0037】このときミラー14の光軸方向の位置を変
えることによりポンプ光束LTに対してプローブ光束L
Rを所定時間遅らせて偏光ビームスプリッター12で合
成している。即ちプローブ光束LRとポンプ光束LTと
の間に相対的な時間差を付与している。
【0038】そして偏光ビームスプリッター12からの
2つの光束を2光子吸収効果を有する媒体(TPA媒
体)17に平行状態で入射させている。このときプロー
ブ光束LRとポンプ光束LTとの2光束間の光強度が互
いに異なるようにして双方の光束をTPA媒体17に入
射させている。
【0039】例えば光源手段11から放射した光束の偏
光状態(楕円偏光の形)を調整して偏光ビームスプリッ
ター12に入射させることにより、又は光路中にNDフ
ィルター等の光学的フィルター等を配置することにより
TPA媒体17に入射するプローブ光束LRとポンプ光
束LTの光強度が互いに異なるようにしている。そして
プローブ光束2がTPA媒体17を通過する際に、時間
差に応じた量だけTPA媒体17で光吸収させている。
【0040】次いでTPA媒体17を通過したポンプ光
とプローブ光の2つの光束のうち光強度の弱い方のプロ
ーブ光束LRのみを偏光板18により通過させて光検出
器19に入射させている。このとき可動のミラー14を
光軸方向に例えば光パルス幅よりも長い距離だけ移動さ
せて、双方の光束に付与する時間差を種々と変えてい
る。そしてTPA媒体17を通過したプローブ光束LR
の光強度を、即ち時間差に応じたプローブ光束LRの透
過率変化を光検出器19で検出している。
【0041】次いで光検出器19からの信号(即ち光束
時間差毎の光強度)を用いて演算手段20により光源手
段11から放射される光束の光パルス幅を前述した式を
用いて演算し求めている。
【0042】図4は本発明の光パルス幅測定装置の実施
例2の要部概略図である。同図において図3の実施例1
で示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0043】本実施例は図3の実施例1に比べて光源手
段41から放射される被測定光が直線偏光であること例
えば紙面に垂直方向に偏光面を有する直線偏光である点
が大きく異なっている。
【0044】本実施例では光源手段41から放射された
直線偏光の光束はビームスプリッター(ハーフミラー)
42で反射光LRと透過光LTの2つの光束に分割して
いる。このうち反射光(プローブ光束)LRは光軸方向
に可動のコーナーキューブ43で反射して光路を平行移
動させた状態でビームスプリッター42に再入射してい
る。
【0045】又、透過光(ポンプ光束)LTは固定のミ
ラー44で反射してビームスプリッター42に再入射し
ている。これにより2光束LR,LT間に所定の時間差
を付与してビームスプリッター42で合成している。
【0046】そして例えばポンプ光束LTのみをλ/2
板45を介して偏光面を90度回転させて紙面と平行方
向に偏光面を有する直線偏光としている。そして2光束
LR,LTを集光レンズ46により集光してTPA媒体
17に非平行の状態で入射させている。
【0047】これは、プローブ光LRとポンプ光LTと
が同一の偏光方向の場合、TPA媒体17で過渡的に生
じる屈折率格子による過渡的エネルギー結合を防ぐため
である。ただし、この効果が生じないようなTPA媒体
であれば、同一偏光でも良いことは言うまでもない。こ
のとき例えばビームスプリッター42の反射率と透過率
の比率を調整したり、又は光路中にNDフィルター等の
光学フィルターを配置したりしてプローブ光束LRとポ
ンプ光束LTとの光強度が互いに異なるようにしてTP
A媒体17に入射させている。
【0048】そしてTPA媒体17を通過した光束のう
ち光強度の弱い方のプローブ光束LRのみを光検出器1
9で検出している。
【0049】そしてコーナーキューブ43を光軸上変位
させ、2光束間に1パルス以上の時間差を付与し、この
とき光検出器19で得られる信号を用いて実施例1と同
様にして演算手段20で光源手段41から放射した光束
の光パルス幅を演算し求めている。
【0050】尚、本実施例においてλ/2板45の代わ
りにビームスプリッター42とミラー44との間にλ/
4板を配置して、これよりポンプ光束LTの偏光面を9
0度回転させるようにしても良い。
【0051】図5は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。一方の鏡の光路長を逐次変化させて各々の光路長に
対して被測定光の光パルスのSHGによるある時間遅れ
に対する自己相関の値を得ていると全体の自己相関関数
(つまり、パルス幅の推定値)を得るためには、数多く
のパルスについて測定を行なうことが必要となる。つま
り、得られたパルス幅の推定値は、数多くのパルスに対
しての平均値となっている。
【0052】ところが、このようにして求められるパル
ス幅は被測定光の光パルスを発生するレーザーが順次に
全く同一のパルスを発生する場合には正確な値となる
が、特に高エネルギーのパルスを発生するレーザーにお
いては、それぞれのパルスが同一のパルスを発生するこ
とは稀であった。
【0053】本実施例では被測定光の光パルス幅の時間
的な相関関数を空間座標の相関関数に変換して光パルス
幅を測定している点が実施例1と異なっている。
【0054】即ち、本実施例においては光源手段50か
ら放射した被測定光は一次元のコリメーターレンズ51
により紙面(z方向)に拡大された(x方向は、入射時
と同じ)「シートビーム」にしている。このとき、シー
トビームの両端でのパルスに時間遅れはない。次ぎに、
このシートビームをビームスプリッター52で二つのシ
ートビームに分けている。
【0055】さらに二つのシートビームのうち、一方の
シートビームのエネルギーは、他方のシートビームのエ
ネルギーよりも十分小さいようにしている。そしてそれ
ぞれのシートビームは、yz面内でそれぞれxy面、x
z面にθだけ傾けられた回折格子53および54により
z方向に対しては入射方向と同一方向に回折(反射)し
ている。これを実現するために、該回折格子53および
54にはブレイズト格子(blazed gratin
g)を用いて、入射方向と同一の方向に強い回折光束が
得られるようにしている。
【0056】さらに、該回折格子53および54はそれ
ぞれy軸、z軸を中心軸に、互いに逆方向に多少傾けて
おり、該回折格子53と54から反射したシートビーム
をビームスプリッター52に再入射後もx方向に(紙面
に垂直方向)上下に分離している。ここで反射されたシ
ートビームは、該回折格子53および54がそれぞれx
y面、xz面に対してθだけ傾けられているために、反
射時には図のように各々のシートビームの両端のパルス
は、z軸にたいして傾いている。
【0057】そのために、二つのシートビームは、その
中心位置で両パルスは重なっている(つまり、時間遅れ
無し)が、中心位置からy方向では、二つのシートビー
ムのパルスの相対的な時間遅れが空間の位置に変換され
た形で生じる。これら二つのシートビームは、再びビー
ムスプリッター52を介して光学素子55に入射する。
該光学素子55(例えば、プリズム)は、該回折格子5
3と54からのシートビームをx方向に平行にする役割
を果たす。
【0058】そして、このように平行にされたシートビ
ームは、x方向に集光作用を有する一次元レンズ56を
介して媒体58上でx方向に集光する様にされると共に
二つのシートビームのうちの一方のシートビームの偏光
方向を半波長板57により90度回転させて、他方のシ
ートビームの偏光方向と直交させて2光子吸収媒体(T
PA媒体)58に入射させている。
【0059】これは、同一の偏光方向の場合、該2光子
吸収媒体58で過渡的に生じる屈折率格子による過渡的
エネルギー結合を防ぐためである。該2光子吸収媒体5
8を透過する二つのシートビームのうち、エネルギーの
小さいほうのシートビームは、x方向に集光作用を有
し、y方向にレンズ作用をもたない(例えばシリンドリ
カル)レンズ系59を介してy方向に素子が配列された
ラインセンサー60上に線状結像してラインセンサーに
検出される。
【0060】このとき、検出される側のシートビームは
該2光子吸収媒体58内での非線形吸収効果により、シ
ートビームの中心部分での吸収が最大となりそこからy
方向にずれるにつれ吸収が小さくなる。このため、セン
サー60によりこの一方のシートビームのエネルギーを
検出すると、ラインセンサーの各素子毎の出力分布は図
2の実験結果と同様の形状、即ちシートビームの透過率
がシートビーム中心で最小となる被測定光の光パルスの
相関関数の形となる。
【0061】これにより被測定光の光パルスの時間的相
関関数が空間座標(図のセンサー上y軸方向位置)の関
数として、同時刻に検出でき、これを用いて前述と同様
に被測定光の光パルス幅を推定している。本実施例では
以上のようにして光パルスは幅を測定している。
【0062】図6は本発明の実施例4の要部概略図であ
る。
【0063】本実施例では、図5の実施例3に比べて回
折格子63および64は、y−z面上でそれぞれxy
面、xz面にθだけ傾けられているのは同じであるが、
それぞれy軸z軸を中心にしては傾けられてはいない点
が異なっている。そのために、該回折格子63および6
4から反射した二つのシートビームは空間的には分離さ
れていない。この場合、反射したシートビームの一方の
偏光方向を他方のシートビームの偏光方向と直交させる
ために4分の1波長板65を一方のシートビームの光路
内においている。
【0064】更に2つのシートビームのうち、一方のシ
ートビームのエネルギーは、他方のシートビームのエネ
ルギーよりも十分小さいようにしている。そして、一次
元レンズ66によりx方向に集光して2光子吸収媒体6
7に集めている。該2光子吸収媒体67を透過する二つ
のシートビームのうち、エネルギーの小さいほうのシー
トビームは、x方向のみに集光作用を有するレンズ系6
8を介して偏光素子69により選択的に透過させてy方
向に素子が配列されたラインセンサー60上に線状結像
している。
【0065】このとき、該2光子吸収媒体67内での非
線形吸収効果により、シートビームの中心部分での吸収
が最大となり、そこからy方向にずれるにつれ吸収が小
さくなる。このため、図5の実施例と同様にシートビー
ムの透過率がシートビーム中心で最小となる被測定光の
光パルスの相関関数の形となる出力がラインセンサーの
出力分布として検出される。これにより、被測定光の光
パルスの時間的相関関数が空間座標の関数として、同時
刻に検出でき、被測定光の光パルス幅を推定している。
【0066】図7は本発明において光パルス幅を測定す
る際の原理を示した要部概略図である。
【0067】同図に示す原理は図1に示した原理に比べ
て二光子吸収媒体71に対して計測光72と参照光73
を直交した角度で入射させ、このとき参照光の光パルス
の波頭が参照光の光束幅に沿って図7に示すように傾け
られている点が異なっている。
【0068】図7に示すようなパルス光の波頭の傾け方
法としては例えば図8に示すようにブレーズド格子81
により参照光束82を反射させることにより実現でき
る。以下に、このパルス光の波頭の傾けの理由を図7に
より説明する。
【0069】互いに直交して該二光子吸収媒体71に入
射した計測光72と参照光73は、該媒体中を伝搬す
る。このとき、図7のA0,B0,C0の各点において
は参照光と計測光の光パルスの重なりはそれぞれ、「参
照光が進んでいる」、「参照光と計測光の進み・遅れが
無い」、「計測光が進んでいる」というようになる。
【0070】ところが参照光束の波頭に傾きが無いと計
測光の波面の同一点(P1で示した部分)においてA0
と同一線上のA1及びA2を通過した時に交差する参照
光との時間差はA0での時間差とは異なる時間差となっ
てしまう。同様にB0とB1,B2そしてC0とC1,
C2についても同様な結果となる。
【0071】そこで、計測光束の水平方向の各点が該媒
体を伝搬中に参照光束と交差するときに各点毎に参照光
と常に同一の時間差となるようにするには、参照光束の
波頭を図7に示すように傾ける必要がある。このときの
傾きは、図7において媒体中でのA0とA1の差L1´
に対して、L1=n・L1´(ここでnは該媒体の屈折
率)となるように空気中での差がL1となるように設定
しておく。
【0072】こうすると、計測光束のうちP1の光パル
スはA1,A0,A2の各点において参照光束の光パル
スと同一の時間差(この場合、参照光が進んでいる)で
出会うことになる。同様にして、計測光束のうちP2の
光パルスはB1,B0,B2の各点において参照光束の
光パルスと同一の時間差(この場合、時間差無し)で出
会い、又計測光束のうちP3の光パルスはC1,C0,
C2の各点において参照光束の光パルスと同一の時間差
(この場合、計測光が進んでいる)で出会うことにな
る。
【0073】次にこのようにして計測光束の各点での光
パルスが参照光束のそれらとある決まった時間差で出会
うときの計測光束の光パルスの様子を説明する。
【0074】今、計測光の該媒体からの出射面z=Lで
の光強度をIP (L;t)とし、垂直方向の点xでの参
照光の光強度をIr (x;t+τ)とすると、(ここで
τは計測光束のx軸方向の位置に依存し、cを真空中の
光の速度としてτ=n(x-x0)/cであらわされ
る)、IP<<Ir のとき計測光が受ける二光子吸収効
果は近似的に以下であらわされる。 IP (L;t)=IP0(0;t)exp[−(α+βIr (x;t+τ))L] ≒IP0(0;t)[1−βIr(x;t+τ)L]exp(−αL) ‥‥(5) ここでIP0は該媒体の入射面での計測光束の光強度、α
は該媒体の線形吸収係数、βは該媒体の二光子吸収係数
であり、二光子吸収効果は小さいとした。
【0075】尚、上式の中でIr (x;t+τ)はx軸
方向に線形吸収及び自分自身の二光子吸収効果による減
衰を受ける(計測光による二光子吸収による減衰は無視
できるとする)ことから、
【0076】
【数5】 とあらわされる。ここでIr (0;t+τ)はx=0で
の参照光の光強度であり、β11は参照光自身の二光子吸
収係数で近似は線形吸収及び二光子吸収が小さいとし
た。(6)式を(5)式に代入すると、ββ11の項はβ
の項に比べ小さいので無視して、 IP(L;t)=IP0(0;t)[1−β(L+x)Iro(o;t+τ)exp(-αx)]exp(-αL) ‥‥(7) となる。上式から二光子吸収による計測光の変化は計測
光強度と参照光強度との積となることがわかる。
【0077】更に、このような計測光束は光ラインセン
サーにより光検出されるが、この光検出器の応答速度は
計測光パルス幅よりも十分遅いために検出されるのはそ
の時間積分値となる。したがって、該光ラインセンサー
により検出される計測光束の空間分布は
【0078】
【数6】 となる。ここで時間差τは該ラインセンサー上のx軸方
向に対応しておりx=x0+cτ/nであらわされる。
【0079】この結果から参照光束の該媒体での光吸収
により光ラインセンサー74面上で観測される空間分布
は被測定光パルスの自己相関関数(τの関数)と線形及
び非線形光吸収の影響の項(τの関数)の積であらわさ
れる。
【0080】通常、二光子吸収効果を有する媒体に対し
て参照光及び計測光の波長は線形吸収を受ける波長に比
べ約2倍程度の波長であるために、その波長での線形吸
収は(不純物等による吸収がなければ)非常に小さい。
その場合には(8)式の線形吸収の影響は無視できて、
【0081】
【数7】 と書ける。
【0082】この場合、自己相関関数の前のβ(L+
x)の項の影響(即ちτの依存性)は、光検出後の信号
処理により校正するか、あるいは図9(A)あるいは図
9(B)のように該媒体71の厚みLをL=L0+x0
- x=L0- cτ/n(L0>x0)とウエッジ形状に
することにより解消することができる。
【0083】尚、本発明において用いられる二光子吸収
媒体としてGaAs,CdTe,InP等の半導体や、
BaTiO3,KNbO3,SBN,KNSBN等の絶
縁体等を用いることにより、前述した効果を得ることが
できる。
【0084】次に前述した原理に基づく光パルス幅測定
装置の具体例について説明する。
【0085】図10は本発明の光パルス幅測定装置の実
施例5の要部概略図である。光源手段90から射出した
被測定光パルスは、円筒レンズ系からなるコリメーター
91により紙面に平行な面でシートビームに変換され
る。そしてビームスプリッター92により二分された一
方のビームは図8で説明したようにビームスプリッター
93及びブレーズド格子94により波頭が傾いた光束と
してビームスプリッター93を介して二光子吸収媒体9
6に参照光として入射される。
【0086】又、他方のビームはミラー95を介して該
二光子吸収媒体96に計測光として該参照光と直交して
入射される。尚、この場合、計測光の光強度は参照光の
光強度に比べて十分弱くする必要がある。
【0087】図7で説明したような該媒体96中での参
照光との相互作用後、該媒体96の射出面での該計測光
はレンズ97により光センサー98上に結像され、該計
測光と該参照光との間の自己相関関数が、該光センサー
98上での空間分布として検出される。これにより該光
源手段90からの単一の被測定光パルスのパルス幅が自
己相関関数により推定される。
【0088】例として、被測定光パルスの時間波形がガ
ウス分布であり、その半値全幅(FWHM)がtpであ
るとすると、自己相関関数のFWHMをΔτとしたとき
には前述の(4)式と同様に
【0089】
【数8】 で与えられるので、Δτから被測定光パルス幅tpを推
定することができる。
【0090】尚、図10において計測光の波頭を傾け、
その代わり参照光の波頭は傾けないようにしても良いこ
とはいうまでもない。あるいは参照光の該媒体96から
の透過光束をレンズ97および光センサー98により検
出しても良いことはいうまでもない。ただし、この場
合、上記の実施例とは逆に参照光の光強度は計測光の光
強度に比べて十分弱くする必要がある。そしてこの場
合、図9に示した該媒体71の形状の配置は90度回転
して用いる必要がある。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば以上のように2光子吸収
効果を有する媒体を用いて、該媒体を通過する被測定光
の光パルスの自己相関関数を順次得ることにより、又は
被測定光パルスの自己相関関数を一度に空間の分布に変
換して得ることにより、光束の高精度な位相整合を全く
不要とし、光パルス幅を高精度に測定することができる
光パルス幅測定装置及びそれを用いた光パルス幅測定方
法を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光パルス幅の測定方法の原理を示し
た要部概略図
【図2】 本発明に係る2光束間の時間差と2光子吸収
による透過率変化を示す説明図
【図3】 本発明の光パルス幅測定装置の実施例1の要
部概略図
【図4】 本発明の光パルス幅測定装置の実施例2の要
部概略図
【図5】 本発明の光パルス幅測定装置の実施例3の要
部概略図
【図6】 本発明の光パルス幅測定装置の実施例4の要
部概略図
【図7】 本発明の光パルス幅測定法の他の原理を示し
た要部概略図
【図8】 本発明の光パルス幅測定法に係わる光束の波
頭を傾ける方法を示した要部概略図
【図9】 本発明の光パルス幅測定法に係わる二光子吸
収媒体の形状を示した要部概略図
【図10】 本発明の光パルス幅測定装置の実施例5の
要部概略図
【図11】 従来の光パルス幅測定装置の要部概略図
【符号の説明】
1 ポンプ光(参照光) 2 プローブ光(計測光) 3,17,58,71,96 二光子吸収効果を有す
る媒体 4,19,60,74,98 光検出器 11,90 光源手段 12,83,92 光分割器 13,15 λ/4板 14 可動ミラー 16 固定ミラー 18 偏光板 20 演算手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2光子吸収効果を有する媒体に参照光と
    計測光の2つの光束を入射させ、該媒体を介した2つの
    光束のうち少なくとも該計測光を光検出器で検出し、該
    光検出器からの信号を利用して、該光束の光パルス幅を
    測定したことを特徴とする光パルス幅測定方法。
  2. 【請求項2】 前記計測光の光強度は前記参照光の光強
    度に比べて弱いことを特徴とする請求項1の光パルス幅
    測定方法。
  3. 【請求項3】 光源手段から放射した光束を光分割器で
    2つの光束に分割し、該2つの光束を互いに異った光路
    で、異った光学的作用を付与した後、該光分割器で合成
    して2光子吸収効果を有する媒体に互いに強度が異なる
    2光束で入射させ、該媒体を介した2光束のうち少なく
    とも一方の光束を光検出器で検出し、該光検出器で得ら
    れる信号を用いて該光束の光パルス幅を測定したことを
    特徴とする光パルス幅測定装置。
  4. 【請求項4】 光源手段から放射した光束を光分割器で
    2つの光束に分割し、該2つの光束を互いに異った光路
    を介して2つの光束間に時間差を付与した後、該光分割
    器で合成し、該2つの光束を互いに強度の異った光束で
    2光子吸収効果を有する媒体に入射させ、該媒体から射
    出する2光束のうち少なくとも強度の弱い方の光束を該
    時間差を時間的又は空間的に変化させて光検出器で検出
    し、該光検出器で得られる信号を用いて該光束の光パル
    ス幅を測定したことを特徴とする光パルス幅測定装置。
  5. 【請求項5】 光源手段から放射した光束を光分割器で
    2つの光束に分割し、該2つの光束を互いに異った光路
    に導光し、このうち一方の光束の光路長を変えて他方の
    光束に比べて時間差を付与した後、該光分割器で合成
    し、その後2光子吸収効果を有する媒体に互いに強度が
    異なる2光束で入射させ、該媒体を介した2光束のうち
    少なくとも強度の弱い方の光束の光強度を光検出器で該
    時間差を時間的又は空間的に種々と変化させながら検出
    し、該光検出器で得られた信号を用いて該光束の光パル
    ス幅を測定したことを特徴とする光パルス幅測定方法。
  6. 【請求項6】 光強度に応じて光透過率が変化する媒体
    に参照光と計測光の2つの光束を入射させ該媒体を介し
    た2光束のうち少なくとも該計測光を2光束の該媒体へ
    の到達時間差を時間的又は空間的に変化させて光検出器
    で検出し、該光検出器からの信号を利用して該光束の光
    パルス幅を測定した事を特徴とする光パルス幅測定装
    置。
  7. 【請求項7】 光源手段から放射した光束を光分割器で
    2つの光束に分割し、該2つの光束を互いに異なった光
    路に導光し、このうちの少なくとも一方の光束の光パル
    スの波頭を傾けて、その後2光子吸収効果を有する媒体
    に互いに強度が異なる2光束で異なる方向から入射さ
    せ、該媒体を透過した2光束のうち少なくとも強度の弱
    い方の光束の光強度の空間分布を光検出器で検出し、該
    光検出器で得られた信号を用いて該光束の光パルス幅を
    測定したことを特徴とする光パルス幅測定装置。
  8. 【請求項8】 前記強度の弱い方の光束が前記2光子吸
    収効果を有する媒体に入射する面と透過する面が互いに
    非平行となっていることを特徴とする請求項7の光パル
    ス幅測定装置。
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