JPH0545202A - スモールボリユームプルーバ - Google Patents

スモールボリユームプルーバ

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JPH0545202A
JPH0545202A JP3226554A JP22655491A JPH0545202A JP H0545202 A JPH0545202 A JP H0545202A JP 3226554 A JP3226554 A JP 3226554A JP 22655491 A JP22655491 A JP 22655491A JP H0545202 A JPH0545202 A JP H0545202A
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JP
Japan
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slide valve
hole
measuring cylinder
piston
small volume
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Application number
JP3226554A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Umeda
信義 梅田
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Oval Corp
Original Assignee
Oval Corp
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Publication date
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Publication of JPH0545202A publication Critical patent/JPH0545202A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計測シリンダを該計測シリンダに形成される
基準体積の基準値が被測定流体の圧力変化により変化す
ることなく、また、液温度の急激な変化により変化をも
たらすことなしに正確な量に保たれ、しかも形状を極め
て小形にする。 【構成】 両端近傍に流入口2と流出口3とを有する筒
状体1内に両端を開口し流入口側透孔5と流出側透孔6
とを有する計測シリンダ4を同軸に配設して環状壁8で
支切る環状流路9を形成する。計測シリンダ4の外周壁
に第1スライド弁31と底部30bを有する一体形第2
スライド弁30とを連結ロッド32で連結し、移動によ
り何れか一方の透孔が開口するように連結する。連結体
はアクチュエータ13で駆動し、上流側透孔5を開路し
たとき、ピストンは管路15から導入される液圧により
ストッパ29に当接し、下流側透孔6が開口したときピ
ストン19は流出側透孔6方向に移動し、移動位置をセ
ンサ20,21で検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、流量計を検定するスモールボリ
ュームプルーバに関し、より詳細には、計測時の流体流
れによる急激な温度変化、および、圧力の影響を受けな
い計測シリンダを有し、該計測シリンダのバイパス流路
のない小形なスモールボリュームプルーバに関する。
【0002】
【従来技術】流量計を検定するための検定装置は、新規
に製作された場合、および、使用中の流量計が、温度、
圧力等の外部要因又は可動部摩耗等の内部要因などによ
る特性の変化に対して流量計を信頼できる精度で使用す
るために、定期的に、または任意に試験して特性を求め
ること、いわゆる特性試験を行うものである。この特性
試験は、大別すると固定試験装置に被試験流量計を介装
して試験を行なうキャリブレータと、流量計を流体シス
テム内に介装して任意に試験を行なうプルーバ方式の流
量計試験装置により行われる。プルーバ方式は前記の如
く流量計の特性試験をオンラインで行なうことができ、
必要に応じて任意の特性試験を行なうことができるので
特に配管影響を受け易い推測形の流量計、例えばタービ
ンメータの試験に多く使用されている。プルーバは、断
面一定な管体内をピストンとか球体等の移動体が流体と
共に移動し、該移動体が所定区間を移動することにより
排出する流体を基準体積とする装置であり、プルーバ方
式による流量計の特性試験は、プルーバに規定された基
準体積の流体が流通するときの流量計の読み、すなわち
流量計から発信される流量パルスの数を検知することに
より単位体積当りに発信される流量パルスの数(流量係
数)いわゆるKファクタを算出するものである。また、
必要により複数の被測流量において流量計数に基づい
て、連続した流量特性曲線が求められる。
【0003】流量係数を高分解能で求めるためには基準
体積当りに発信する流量パルスの数が所定数以上である
ことが必要で、例えば基準体積の大きい大型の据置き形
プルーバの場合は20,000パルス以上の規定が与え
られる。これに対して基準体積を小さくすると、前記規
定数以上の流量パルスが発信できないが、基準体積をピ
ストン等の移動体が通過する間に発信するクロックパル
スの数(時間)と、この間の直前、直後に流量計から発
信する発信パルスの数(時間)との関係から流量計数を求
めることができる。従って、流量パルス数が少ない場合
でも小形なプルーバ(以後、スモールボリュームプルー
バと呼ぶ)が適用でき、移動も可能となる。スモールボ
リュールプルーバは、基本的には被試験流量計と直列に
接続された断面一定な計測シリンダを有し、該計測シリ
ンダ内で移動するピストンが、一定距離移動したとき、
輸液される流体の体積と流量計の読みとを比較するもの
である。流体の体積は、実際には、ピストンの移動量か
ら求められる。プルービングにおいては、通常、複数回
の試験結果を平均し、平均値に基づいて流量係数(Kフ
ァクタ)が算出される。このため、各々の観測流量につ
き計測シリンダ内でのピストンは、試験回数だけ往復移
動する。
【0004】計測シリンダ内でピストンを規定区間移動
し、計測を完了してから、ピストンを再びもとの位置に
戻す方式として、ピストンロッドを油圧又は空気圧を用
いたアクチュエータで駆動するが、この間に流体を流通
させるための流通路は、計測シリンダを利用する場合と
計測シリンダに並列な、別に設けられたバイパス流路を
利用する場合とがある。計測シリンダを流通させる場合
は、アクチュエータで戻されるピストン内に弁機能を有
し、計測時には閉弁し、戻しにおいて開弁するようにな
っている。以後、この方式を内弁方式と呼ぶ。バイパス
流路を流通させる場合は、バイパス流路内にバイパス弁
を設け、計測時には閉弁し、戻しで開弁するものであ
る。以後、この方式を外弁方式と呼ぶ。外弁方式のスモ
ールボリュームプルーバはバイパス流路を有するので、
その分大形になるが、内弁方式は小形となるのが特徴で
ある。
【0005】図7は、従来のスモールボリュームプルー
バの動作を説明するための図で、特開昭54−1530
62号公報に開示されるものである。図中、50はシリ
ンダ、51,52は端面板、51aは液シール材、52
aは接続フランジ、52bは流出口、53は流路、54
は可動部材、54aは開口、54bは弁座、55は円板
部材、55aは開口、56は支持ロッド、57はポヘッ
ト弁、57aはシール部材、58はばね、59は引戻し
装置、60は円筒導管、61はロッド、62はピスト
ン、63はフランジ、64,65はデテクタ、66,6
7は空気圧導入口である。
【0006】図示において、被試験流量計(図示せず)
は、複数の流路53に分流する以前の上流側流路に介装
される。シリンダ50は基準体積管で両端面に端面板5
1,52が固着され、内部には、複数の支持ロッド56
により平行に固着された可動部材54と円板部材55と
が液密に移動可能に嵌挿されている。前記可動部材54
(ピストン)と円板部材55との間にはポペット弁57
が同軸に移動可能に配設されている。
【0007】前記ポペット弁57は引戻し装置59によ
り移動される。ポペット弁57は前記引戻し装置59の
ロッド61の一端に固着し、該ロッド61の他端に配設
したピストン62に作用する空気圧により円筒導管60
内を移動する。空気圧は、前記円筒導管60の両端部に
開口する圧力導入口66,67の何れか一方に導入さ
れ、圧力導入口66,67の何れかが他方が大気開放さ
れる。
【0008】またポペット弁57と円板部材55との間
には同軸にばね58が張設される。また円筒導管60の
中間区間に一対のデテクタ64,65が配設され、ピス
トン62の通過を検知する。
【0009】次に叙上のスモールボリュームプルーバの
動作を説明する。被測定液体は、常時、流量計(図示せ
ず)→流路53,53→開口59a→開口54a→流出
口52bの順で矢印Q方向に流出しているが、試験開始
に当って、圧力導入口66に空気圧を導入し、圧力導入
口67を大気開放するとピストン62は流れQ方向に移
動し、張設したばね58のばね力も加わってポペット弁
57は、弁座54bに嵌挿し、シール部材57aにより
液シールするとともに開口54aを封止する。
【0010】この結果、可動部材54は、円板部材55
と共に矢印Q方向に移動する。ピストン62がデテクタ
64を通過したとき、流量計の流量パルスのゲート(図
示せず)を開き、デテクタ65を通過したときゲートを
閉じることにより、積算される流量パルスとデテクタ6
4,65間をピストン62が移動することによりシリン
ダ50の区間で定められる基準体積とを比較して流量係
数が算出される。
【0011】ポペット弁57の引き戻しは圧力導入口6
7に空気圧を導入し、圧力導入口56を大気開放するこ
とによりピストン62の力によりポペット弁57に作用
する圧力とばね58のばね力とに抗して開弁され、流れ
に抗して図示の位置に戻される。
【0012】上述のスモールボリュームプルーバは、構
造は簡単であるが、基準体積管であるシリンダ50は、
被測定液体が流通する流通路となるものであるから、該
液体の圧力の大きさにより膨張し基準体積が変化する。
更に温度が変化した場合、シリンダ内外周の温度差によ
り熱ひずみが発生し、温度差によっても基準体積が複雑
に変化する。すなわち、シリンダ50は単一構造である
ため被測液体の圧力、温度影響を受け、基準体積が変化
する。この変化を防ぐため厚肉円筒とすると重量が増
し、高価となる問題があった。また、ポペット弁57と
可動部材54とは、シール部材57aにより液シールさ
れるが、ポペット弁57の開閉回数が多いので、該ポペ
ット弁の特にシ〜ト部分の寿命が短くなる。可動部材
(ピストン)54部での液洩れが試験結果に重大な影響
を及ぼすスモールボリュームプルーバにとっては、ポペ
ット弁57の信頼性は、試験結果の信頼度につながるも
のである。
【0013】更に、内弁方式はバイパス流路を設けない
ため小形であるという長所をもっているが、可動部材5
4(ピストン)を駆動する駆動手段はシリンダ50と同
軸方向に伸びているので、長手方向の形状は小さくはな
らず、小形を特長とする内弁方式としては不充分な構造
をもっていた。
【0014】
【目的】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもの
で、内弁式のスモールボリュームプルーバの特徴を生か
し、小形であって、被測流体の温度の急激な変化を受け
ず、また、圧力の影響を受けて基準体積が変化すること
がなく、更に、単純な弁構造とすることにより液もれが
なく、信調性の高い計測を可能とするスモールボリュー
ムプルーバを提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0015】
【構成】本発明のスモールボリュームプルーバは、上記
目的を達成するために、(1)両端面近傍に流入口およ
び流出口を設けた密閉状の筒状体と、該筒状体内に同軸
に配設された円筒体で、該円筒体の流出側端面のみを閉
止し、両端部近傍の周上に透孔を有する計測シリンダ
と、該計測シリンダの上流側端面と上流側透孔との区間
において、前記筒状体と計測シリンダとで形成する環状
流路を閉止する環状壁と、前記計測シリンダの壁面を摺
動し上流側透孔を開閉する第1スライド弁と、下流側透
孔を開閉する第2スライド弁と、第1スライド弁を駆動
する第1アクチュエータと、第2スライド弁を駆動する
第2アクチュエータと、前記計測シリンダ内を液密に移
動するピストンと、該ピストンが計測シリンダに定めら
れた区間の位置通過を検知するセンサと、計測流体を計
測シリンダ内の流出側端面部に圧送するポンプ手段とか
ら構成されたこと、更には、(2)前記(1)におい
て、計測シリンダの流出側端面を開口し、該計測シリン
ダの流出側透孔を開閉する第2スライド弁を有底筒状と
したこと、更には、(3)前記(1)又は(2)の何れ
かにおいて、第1スライド弁と、第2スライド弁とを計
測シリンダの外周面に配設し、第1スライド弁が上流側
透孔を開路したとき、第2スライド弁は下流側透孔を閉
路し、第1スライド弁が上流側透孔を閉路したとき第2
スライド弁は下流透孔を開路するように第1スライド弁
と第2スライド弁とを連結し、連結した弁手段を一つの
アクチュエータで駆動すること、更には、(4)前記
(1)又は(2)において、第1スライド弁と、第2ス
ライド弁とを計測シリンダの内周面に配設し、第1スラ
イド弁が上流側透孔を開路したとき第2スライドは下流
側透孔を閉路し、第1スライド弁が上流側透孔を閉路し
たとき第2スライド弁は下流側透孔を開路するように、
第1スライド弁と第2スライド弁とを前記計測シリンダ
の軸上で連結ロッドにより連結し、該連結ロッドをガイ
ドとしてピストンを挿入し、前記第1スライド弁と第2
スライド弁とを一つのアクチュエータで駆動すること、
更には、(5)前記(1)乃至(3)の何れかにおい
て、ピストンが計測シリンダに定められた区間の位置通
過を検知するセンサを、前記計測シリンダの軸に平行し
た外壁に離間して配設した一対の第1センサと、該第1
センサと反対側の外壁面に第1センサと等しい間隔で離
間して配設された一対の第2センサとで構成し、前記定
められた区間の位置通過の検知を第1センサと、第2セ
ンサとの読み値の手段とし求めること、更には、(6)
前記(4)において、ピストンが計測シリンダに定めら
れた区間の位置通過を検知するセンサを連結ロッド内に
配設したことを特徴としたものである。以下、本発明の
実施例に基づいて説明する。
【0016】図1、図2は、本発明のスモールボリュー
ムプルーバの一実施例の動作を説明するための図で、図
1は試験待機の状態、図2は試験中の状態を示す図であ
り、図中、1は筒状体、1aは流入側端面板、1bは流
出側端面板、2は流入口、3は流出口、4は計測シリン
ダ、4aは底板、5は流入側透孔、6は流出側透孔、7
はスライド軸受、8は環状壁、9は環状流路、10は第
1スライド弁、10aは支持腕、11は第2スライド
弁、11aは支持腕、12は第1アクチュエータ、11
bはピストン、12bはロッド、12cは給圧口、13
は第2アクチュエータ、13aはピストン、13bはロ
ッド、13cは給圧口、14はポンプ、15は管路、1
6はバイパス管、17,18は弁、19はピストン、2
0,21,22,23はセンサ、24,25は発信素
子、26はシール材、27は位置センサ、28は油圧制
御装置、29はストッパである。
【0017】図示において、筒状体1は流入側端面板1
aと流出側端面板1bとにより封止される密閉容器で、
各々の端部近傍に流入口2と流出口3とが設けられてい
る。該筒状体1内には、計測シリンダ4が同軸に配設さ
れている。該計測シリンダ4は、内径が精密に一定とな
るように加工された基準体積を計量するための円筒であ
る。該円筒は、流入口2側が開口し、流出口3側は閉止
されており、各々の両端近傍には周方向に流入側透孔5
および流出側透孔6が穿孔されている。該計測シリンダ
4は、流入側の開口端部と流入側透孔5との間において
環状壁8によって筒状体1の内壁との間に固着されてお
り、該筒状体1との間に環状流路9を形成している。
【0018】計量シリンダ4内にはピストン19が移動
可能に嵌挿されている。ピストン19は、計量シリンダ
4内を被計測流体の移動により摺動し、流体の基準体積
を定めるためのもので、センサ20,21により定めら
れる区間の計測シリンダの体積が基準となる。従って、
ピストン19の移動中に摺動面での洩れは誤差要因とな
るので、レール材26を設け液洩れを防いでいる。発信
素子24は摺動面に埋設された、例えば磁石のような素
子で、ピストン19の移動によりセンサ20,21から
移動検出信号として信号パルスを出力する。
【0019】流入側透孔5は、計測シリンダ4の流入側
開口部で軸方向に移動する第1スライド弁10により開
閉される。該第1スライド弁10は、第1アクチュエー
タ12により軸方向に往復移動する。第1アクチュエー
タは、例えば給圧口12cより印加される油圧により駆
動されるピストン12aを有し、ロッド12b、支持腕
10aの伝達手段を介して第1スライド第10を駆動す
る。
【0020】流出側透孔6は、第2スライド第11によ
り開閉される流面口である。該第2スライド弁11は計
測シリンダ4の外周面において流出側端面板4a近傍を
摺動する弁体であり、第1スライド弁と同様に第2アク
チュエータ13により駆動される。すなわち、給圧口1
3cへ油圧を印加することによりピストン13aを駆動
し、ロッド13b,支持腕11aの伝達手段機構を介し
て駆動される。
【0021】ポンプ14は、被測定流体を圧送するため
の加圧器で、ピストン19の位置が所定位置に保つよう
に圧力制御装置28により制御された圧力の被測定流体
をバイパス管路16の弁18を閉止し、弁17を開弁す
ることにより計測シリンダ4内の流出側端面板4aに加
圧された被測走流体を供給する。
【0022】次に、上述の構成を有する本発明のスモー
ルブリュームプルーバの動作を図1、図2に従って説明
する。
【0023】図1は、計測待機状態を示す図で、被検流
計量計(図示せず)は、流入口2に直列接続してあるも
のとする。この状態では、第1スライド弁10は流入測
透孔5を開路し、第2スライド弁11は流出測透孔6を
閉路している。ポンプ14は作動しており、バイパス第
18は閉止され第17は開路しているので、加圧された
被測定流体は計測シリンダ4内に注入され、ピストン1
9を流入口2側に移動し、ストッパ29に係止されてい
る。ポンプ14の吐出圧力を大きくせず、計測シリンダ
4の環状流路9との圧力差による膨張をなくすため、ピ
ストン19は流入口2側の圧力とわずかな圧力差を保
ち、位置センサ27の近傍の位置に傍止するように圧力
制御装置により制御され、図示の位置を中間として位置
制御精度により定められる所定幅内に固定されている。
【0024】流入口2から流入する被測定流体は、矢印
Q方向に流れる。すなわち、流入側透孔5→環状流路9
→流出口3と流れ、待機状態では、計測シリンダ4内の
温度は常に被測定流体の温度に保たれている。また、ピ
ストン19の流入口2側には僅かに動圧は作用するが、
この値は小さい。従って、ピストン19の流出口3側と
の圧力差は殆んどは環状流路9内の圧損であるから、計
測シリンダ4の内外の圧力差は小さい。この結果、計測
シリンダ4の圧力差による体積膨張は無視される。
【0025】図2は、計測中の状態を示す図である。図
1の待機中の状態から計測指令に基づいて計測を開始す
る。動作順序を下記に示す。 (1)ポンプ14を停止し、弁18を開弁し、バイパス
管路16を流通し、計測シリンダ4内の圧力を急速に被
測流体圧力に戻し、環状流路9との圧力差をなくす。こ
のときピストン19は流出口3側に向け徐々に移動を初
める。 (2)第1アクチュエータ12および第2アクチュエー
タ13を同時駆動して第1スライド弁10を閉弁し、第
2スライド弁11を開弁する。被測定流体は矢印F方向
に計測シリンダ4内を移動する。ピストン19の移動に
伴う計測シリンダ4内の流れは流出側透孔6を流通して
流出口3に流れる。
【0026】(3)ピストン19は流れに従って流出側
透孔6の位置を越して流出側端面板4aに移動する。ピ
ストン19が流出側透孔6を通過すると、流出側端面板
4aトピストン19との間の流体は、管路15、バイパ
ス管路16を介して流出口3側に流れる。このとき管路
15内の流体抵抗のため流量は小さく、一種のダンパの
作用を受け、徐々に流出側端面板4aに接近し、計測は
完了する。 (4)第1アクチュエータ12、および第2アクチュエ
ータ13を同時駆動して第1スライド弁10を開弁し、
第2スライド弁11を閉弁する。その後、弁18を閉弁
し、バイパス管路16を閉じ、ポンプ14を駆動し、ピ
ストン19を図1の計測待機状態に戻す。以下、上記
(1),(2),(3),(4)の状態を繰り返す。
【0027】図1、図2において、ピストン19の位置
を検出するためにセンサ20と21を計測シリンダ4の
壁面に該計測シリンダ4の軸に平行して配設している
が、ピストン19が計測シリンダ4内を被計測流体の流
れと共に移動するとき、常にピストン19の端面が平行
しているとは限らない。平行でない場合は基準体積に誤
差を生ずる。この結果、基準体積にバラツキが生ずる。
本発明においては、このバラツキをなくすため、計測シ
リンダ4のセンサ20と21と反対の壁面にセンサ20
と21との間隔と等しい間隔をもって、センサ22と2
3とを配設し、センサ20と21とを同時に計測してこ
の平均値を求めることにより上記計測結果のバラツキを
除いている。
【0028】図3は、本発明の他の実施例を説明するた
めの図で、図中、4bは開口(計測シリンダ)、30は
一体形第2スライド弁、30aは筒壁面、30bは底部
であり、図1と同じ作用をする部分には等しい符号を付
している。
【0029】一体形第2スライド弁30は、コップ状の
有底円筒体で、筒壁面30aは第2スライド弁の弁シー
トとしての作用を有している。該一体形第2スライド弁
30は有底であり、該底部30bにおいて、第2アクチ
ュエータのロッド13bと接続し軸方向に往復移動す
る。この結果、計測シリンダ4は流出口3側をも開口4
bとすることができるので、図1に図示した底面を容接
等で接合することなく、この部分のひずみも少くなり、
且つ同端開口の円筒となるから内面の精密加工精度も向
上する。
【0030】図4は、本発明のスモールボリュームプル
ーバの他の実施例を説明するための側断面図で、図中、
31は第1スライド弁、32は連結ロッド、15aはフ
レキシブル管であり、図1と同じ作用をする部分には等
しい符号を付している。
【0031】図示において、第1スライド弁31は計測
シリンダ4の外周面を摺動し、上流側透孔5を開閉する
弁体で、一体形第2スライド弁30と連結ロッド32で
接合している。第1スライド弁31と一体形第2スライ
ド弁30とは、第1スライド弁31が上流側透孔5を開
路したとき、一体形第2スライド弁30が、下流側透孔
6を閉路するように連結されている。更に、第1スライ
ド弁31が上流側透孔5を開路したとき、一体形第2ス
ライド弁30が下流側透孔6を開路するように配置され
る。
【0032】従って、本実施例においては、図1に図示
した第1アクチュエータ12は不要となり、第2アクチ
ュエータ13のみにより駆動できるので、図1の場合と
比較すると、第1アクチュエータ12の長さだけ短小と
なり、また価格もその分安くなる。なお、図示のように
一体形第2スライド弁30にすると、底部30bは移動
するのでピストン19を計測待機状態に戻すための加圧
ポンプ管路15は、筒状体1の流出側端面1bと底部3
0bとの間でフレキシブル管15aとしなければならな
い。しかし、計測シリンダ4を図1の図示の如く有底に
すると、この必要はなく、固定した管路15でよい。な
お、動作原理は、図1の場合と同じであり、説明は省
く。
【0033】図5は、本発明のスモールボリュームプル
ーバの更に他の実施例を説明するための図で、図中、1
9aはシール材、33は第1スライド弁、33aは支持
腕、33bは接合部、34は第2スライド弁、34aは
支持腕、34bは接合部、35は連結ロッドであり、図
1と同じ作用をする部分には等しい符号を付している。
【0034】図示において、計測シリンダ4の流出側は
端面4aにより閉止され、第1スライド弁33および第
2スライド弁は、計測シリンダ4の内壁面で摺動して、
各々第1スライド弁33は流入側透孔5を、第2スライ
ド弁34は流出側透孔6を開閉する弁体である。該第1
スライド弁33と第2スライド弁34とは各々軸心に、
支持腕33a,34aに支持された接合部33b,34b
を有し、該接合部33b,34bにおいて連結ロッド3
5に接合される。連結ロッド35は、第2アクチュエー
タ13のロッドでもありピストン13aに連結されてい
る。従って、ピストン19は該連結ロッド35により案
内され、シール材19aにより液シールされたら計測シ
リンダ4内を往復移動する。
【0035】第1スライド弁33と第2スライド弁と
は、第1スライド弁33が上流側透孔5を開路したと
き、第2スライド弁34は下流側透孔6を閉路し、第1
スライド弁33が上流側透孔5を閉路したとき、第2ス
ライド弁34は下流側透孔6を開路するような位置と間
隔をもって接合される。図5に示したスモールボリュー
ムプルーバは図4に図示したスモールボリュームプルー
バに対し、第1,第2スライド弁33,34が連結ロッド
35に案内され、計測シリンダ4内壁面を摺動すること
ゝ、計測シリンダ4の流出側端面板4aを有し、管路1
5が固定配管でよい、という以外は原理は等しいので、
動作説明は省く。
【0036】図6は、本発明のスモールボリュームプル
ーバの更に他の実施例を説明するための図で、図中、3
6はセンサロッド、37は発信磁石、38,39はセン
サ、40は支持腕であり、図3と同じ作用をする部分に
は等しい符号を付している。
【0037】 図示においてセンサロッドは、ピストン19を案内する
ガイドロッドの役目を持つとともに、内部には所定間隔
を隔てゝ磁気センサ38,39が埋設されている。磁気
センサ38,39は、ホール素子、磁気抵抗素子又は、
コイル等からなり、信号導線(図示せず)はセンサロッ
ド36内から外部受信回路(図示せず)に導入される。
センサロッド36に挿通して移動するピストン19内に
は発信磁石19が埋設され、該発信磁石19前後はシー
ル材19aにより液シールされている。本発明の図示の
スモールボリュームプルーバは、図4のスモールボリュ
ームプルーバと発信方式が異なるのみで、他部は同一な
構造を有するので動作説明は省く。なお、上述において
は検出方法として電磁変換センサをあげたが、光学的方
法でも可能であり、検出方式を限定するものではない。
【0038】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と下記のような特徴がある。 (1)内弁方式でしかもアクチュエータは透孔を開閉す
るスライド弁の移動量だけのストロークを駆動するの
で、全体の長さも短小となり内弁方式の特徴を最大限に
生かすことができる。 (2)計測シリンダと筒状体とが2重管方式となってお
り、各々に同圧の被計測流が充構されているために、計
測シリンダ内外の圧力差はない。従って、計測シリンダ
は圧力により容積変化をもたらすことはなく、正確な基
準体積が得られる。また、圧力影響を受けないので肉厚
の小さい管体とすることができる。 (3)被計測流体は、筒状体と計測シリンダとで形成さ
れる環状流路内を常に流通しているので、計測シリンダ
は常に被計測流体の温度に保たれ、従来の如く計測時に
おいて急激に流通した場合、温度の異なる被測定流体が
流通して急激に基準体積が変化するというような不具合
がなくなる。 (4)計測の準備期間中、被測定流体は常時流入口から
計測シリンダの流入口側を経て流出側に流れているた
め、計測開始したとき、流体の慣性によりピストンの移
動に遅れを生ずることがなく、ピストンは直ちに定速に
達する。また、ピストンの位置を保持するポンプのバイ
パスを開路することにより、ピストンは徐行するので定
速効果は一層優れる。 (5)ピストンの移動量をピストンの直径上の両点で計
測できるので、これを平均化することでピストン倒れに
よる誤差をなくし、正確なピストン移動量が得られる。 (6)センサを計測シリンダ内の軸内に埋設するので、
センサが被測流体により絶縁不良となるトラブルも減
り、信頼度の高い計測ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスモールボリュームプルーバの一実
施例の動作を説明するための図である。
【図2】 本発明のスモールボリュームプルーバの一実
施例の動作を説明するための図である。
【図3】 本発明の他の実施例を説明するための図であ
る。
【図4】 本発明のスモールボリュームプルーバの他の
実施例を説明するための判断面図である。
【図5】 本発明のスモールボリュームプルーバの更に
他の実施例を説明するための図である。
【図6】 本発明のスモールボリュームプルーバの更に
他の実施例を説明するための図である。
【図7】 従来のスモールボリュームプルーバの動作を
説明するための図である。
【符号の説明】
1…筒状体、2…流入口、3…流出口、4…計測シリン
ダ、5…流入側透孔、6…流出側透孔、7…スライド軸
受、8…環状壁、9…環状流路、10…第1スライド
弁、11…第2スライド弁、12…第1アクチュエー
タ、13…第2アクチュエータ、14…ポンプ、15…
管路、16…バイパス管、17,18…弁、19…ピス
トン、20,21,22,23…センサ、24,25…
発信素子、26…シール材、27…位置センサ、28…
油圧制御装置、29…ストッパ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端面近傍に流入口および流出口を設け
    た密閉状の筒状体と、該筒状体内に同軸に配設された円
    筒体で、該円筒体の流出側端面のみを閉止し、両端部近
    傍の周上に透孔を有する計測シリンダと、該計測シリン
    ダの上流側端面と上流側透孔との区間において、前記筒
    状体と計測シリンダとで形成する環状流路を閉止する環
    状壁と、前記計測シリンダの壁面を摺動し上流側透孔を
    開閉する第1スライド弁と、下流側透孔を開閉する第2
    スライド弁と、第1スライド弁を駆動する第1アクチュ
    エータと、第2スライド弁を駆動する第2アクチュエー
    タと、前記計測シリンダ内を液密に移動するピストン
    と、該ピストンが計測シリンダに定められた区間の位置
    通過を検知するセンサと、計測流体を計測シリンダ内の
    流出側端面部に圧送するポンプ手段とから構成されたこ
    とを特徴とするスモールボリュームプルーバ。
  2. 【請求項2】 計測シリンダの流出側端面を開口し、該
    計測シリンダの流出側透孔を開閉する第2スライド弁を
    有底筒状としたことを特徴とする請求項1記載のスモー
    ルボリュームプルーバ。
  3. 【請求項3】 第1スライド弁と、第2スライド弁とを
    計測シリンダの外周面に配設し、第1スライド弁が上流
    側透孔を開路したとき、第2スライド弁は下流側透孔を
    閉路し、第1スライド弁が上流側透孔を閉路したとき第
    2スライド弁は下流透孔を開路するように第1スライド
    弁と第2スライド弁とを連結し、連結した弁手段を一つ
    のアクチュエータで駆動することを特徴とした請求項1
    又は2の何れかに記載のスモールボリュームプルーバ。
  4. 【請求項4】 第1スライド弁と、第2スライド弁とを
    計測シリンダの内周面に配設し、第1スライド弁が上流
    側透孔を開路したとき第2スライドは下流側透孔を閉路
    し、第1スライド弁が上流側透孔を閉路したとき第2ス
    ライド弁は下流側透孔を開路するように、第1スライド
    弁と第2スライド弁とを前記計測シリンダの軸上で連結
    ロッドにより連結し、該連結ロッドをガイドとしてピス
    トンを挿入し、前記第1スライド弁と第2スライド弁と
    を一つのアクチュエータで駆動することを特徴とした請
    求項1又は2の何れかに記載のスモールボリュームプル
    ーバ。
  5. 【請求項5】 ピストンが計測シリンダに定められた区
    間の位置通過を検知するセンサを、前記計測シリンダの
    軸に平行した外壁に離間して配設した一対の第1センサ
    と、該第1センサと反対側の外壁面に第1センサと等し
    い間隔で離間して配設された一対の第2センサとで構成
    し、前記定められた区間の位置通過の検知を第1センサ
    と、第2センサとの読み値の平均から求めることを特徴
    とした請求項1乃至3何れか記載のスモールボリューム
    プルーバ。
  6. 【請求項6】 ピストンが計測シリンダに定められた区
    間の位置通過を検知するセンサを連結ロッド内に配設し
    たことを特徴とした請求項4記載のスモールボリューム
    プルーバ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108981867A (zh) * 2018-07-31 2018-12-11 河北省计量监督检测研究院 高精度钟罩式气体流量标准装置任意启停的测量方法

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