JPH0545149U - 枠組み足場用雨養生屋根枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 枠体の組み立て取り付け、シート張り、取り
払いを建築現場においてする必要がなく、枠組み足場の
頂部に取り付けたり取り外したりが容易で、かつ転用も
可能な枠組み足場用雨養生屋根枠を提供する。 【構成】 枠組み足場の頂部に設ける雨養生屋根枠であ
って、枠組み足場の頂部に取り付ける脚部２ａ、２ｂ
と、その脚部に支持されかつ下端にすべり止め５を設け
たシート類６を張り付ける屋根部４を備えた枠組み足場
用雨養生屋根枠。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、枠組み足場用の雨養生屋根枠に関するものであり、詳しくは、雨よ け用のシートを張る屋根部とこれを支持する脚部からなる雨養生屋根枠であって 、枠組み足場の頂部に設けるものである。

【０００２】

【従来の技術】

鉄筋コンクリート建築物などの建設現場においては、工事中にすでに仕上がっ た部分、例えば左官、塗装工事などで作業箇所の周辺ならびに仕上塗り面を傷つ けたり汚したりしないように保護することや、さらに雨に濡れないようにシート 類で覆って保護することを養生ないし雨養生という。 この雨養生については従来から、枠組み足場の頂部に単管などを用いて枠体を 組み立て、この枠体にシート類を張ることにより、外壁工事等の雨養生をするこ とが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の従来技術による雨養生のように、建設現場において単管などを用いて枠 体を組み立て、これにシートを張って保護することにより、外壁工事等の雨養生 をする方法では、枠体の組み立てや取り払いに時間や労力を必要とするので種々 の不便や不都合が生じていた。

【０００４】 本考案は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的はシート類を張 る枠体の組み立てや取り払いを建築現場においてすることなく、予め組み立てら れる枠体であって、枠組み足場の頂部に取り付けることが容易でありかつ転用が 可能な雨養生屋根枠を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段およびその作用】

本考案者は、上記の課題の解決について種々検討したところ、シート類を張る 屋根部と枠組み足場の頂部に取り付ける脚部からなる枠組み足場用雨養生屋根枠 に着目した。

【０００６】 即ち、本考案の要旨は、枠組み足場の頂部に設ける雨養生屋根枠であって、枠 組み足場の頂部に取り付ける脚部と、該脚部に支持されかつ下端にすべり止めを 設けたシート類を張り付ける屋根部を備えたことを特徴とする枠組み足場用雨養 生屋根枠である。

【０００７】 本考案に係る雨養生屋根枠は、枠組み足場に用いるものであり、枠組み足場の 頂部に取り付けて、シート類を張り付けて用いるものである。そしてその構造は 、シート類を張り付けるための屋根部と、この屋根部を支持しかつ前記の枠組み 足場の頂部に取り付けるための脚部からなるものであり、屋根部にはその下端に すべり止めを設けることが好ましい。また脚部は、枠組み足場の頂部においてそ の足場を構成する建わくの脚管に差し込むことにより適宣に固定するなどの構造 とすることが望ましい。

【０００８】 つぎに本考案においては、上記の脚部は棒状のものとすることもできるが、適 当な管材を用いて製作し脚管状の脚部とすることが好ましい。 また本考案においてシート類とは、雨養生のために上記の屋根枠の屋根部に張 り付けるシートまたはこれに類似する雨よけの覆いとなるものである。 さらに本考案に係る屋根枠の脚部を枠組み足場の頂部に取り付けるには、通常 の枠組み足場の組み立てに用いられる建わくの継手に、屋根枠の脚部を差込みピ ンで固定するなどの構造とすることも好ましい。

【０００９】

【実施例】

以下実施例に基いて本考案を説明する。 図１は、本考案に係る枠組み足場用雨養生屋根枠１の側面図である。この実施 例の屋根枠は、直径48.6ｍｍの管材を用いて製作したものであり、この屋根枠本 体は枠組み足場の頂部に取り付ける脚部２ａ、２ｂと、この脚部によって支持さ れる屋根部４を主体とするものである。そして屋根部４の下端にはすべり止め５ が設けられている。そして６は、屋根部４の上に張り付けた防炎シートである。 また脚部２ａ、２ｂの下端にある３は、枠組み足場の頂部に取り付ける際に用い るピン穴である。

【００１０】 つぎに図２(１)は、本考案に係る枠組み足場用雨養生屋根枠を枠組み足場の頂 部に取り付けた状態を示す側面図である。図２(１)において屋根枠は、脚部２ａ 、２ｂとこれにより支持される屋根部４からなるものであり、屋根部の下端には すべり止め５が設けられ、シート６を屋根部４に張り付けて使用する。さらに８ 、８は枠組み足場を構成する建わくであり、９、９は建わく８、８相互を水平に つなぐ布わくである。この枠組み足場の頂部おいて建わくの継ぎ手７に、前記の 屋根枠の脚部２ａ、２ｂの下端と建わく８、８の先端を差込み、ピン７ａ、７ｂ により固定して取り付けた状態を示す。なお図２(１)において１０は、当該建築 物の外壁を示すものである。

【００１１】 そして図２(２)は、枠組み足場の頂部において建わく８、８の先端と屋根枠の 脚部２ａ、２ｂの下端とをつないで固定する建わくの継手の１例を示す。継手７ は、管部７ｃ、７ｄ、７ｅとＬピン７ｆ、固定ピン７ｇからなるものであり、管 部７ｄ、７ｃに屋根枠の脚部２ａ、２ｂと建わく８、８とをそれぞれ差込み、ピ ン７ｆ、７ｇによって固定して屋根枠を取り付ける。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、雨養生のための屋根枠の組み立て、シート張りやその取り払 いを建築現場においてする必要がない。そして予め組み立てられた屋根枠であり 、枠組み足場の頂部に取り付けたり、シートを張ったり、さらにこれらを取り外 したりすることが極めて容易である。 従って、外壁作業などにおける雨養生に有効であり、かつ便利な雨養生設備と なる。さらに転用も容易であるので、実用的でかつ経済的な雨養生屋根枠を提供 することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る枠組み足場用雨養生屋根枠の１実
施例を示す側面図である。

【図２】図２(１)は、本考案に係る枠組み足場用雨養生
屋根枠を枠組み足場の頂部に取り付けた状態を示す側面
図であり、図２(２)は、枠組み足場の頂部において建わ
くの先端と屋根枠の脚部の下端とをつなぐ継手の１例を
示す側面図である。

【符号の説明】

１ 枠組み足場用雨養生屋根枠 ２ａ、２ｂ 脚部 ３ ピン穴 ４ 屋根部 ５ すべり止め ６ シート ７ 継手 ８ 建わく ９ 布わく １０ 建築物の外壁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠組み足場の頂部に設ける雨養生屋根枠
   であって、枠組み足場の頂部に取り付ける脚部と、該脚
   部に支持されかつ下端にすべり止めを設けたシート類を
   張り付ける屋根部を備えたことを特徴とする枠組み足場
   用雨養生屋根枠。
2. 【請求項２】 枠組み足場の頂部における脚部の取り付
   けを、建わくの継手を介して取り付ける構造とした請求
   項１記載の枠組み足場用雨養生屋根枠。