JPH0545085A - 熱交換器用フイン及びその製造方法 - Google Patents
熱交換器用フイン及びその製造方法Info
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- JPH0545085A JPH0545085A JP22460591A JP22460591A JPH0545085A JP H0545085 A JPH0545085 A JP H0545085A JP 22460591 A JP22460591 A JP 22460591A JP 22460591 A JP22460591 A JP 22460591A JP H0545085 A JPH0545085 A JP H0545085A
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- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F1/00—Tubular elements; Assemblies of tubular elements
- F28F1/10—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
- F28F1/12—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
- F28F1/24—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely
- F28F1/32—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely the means having portions engaging further tubular elements
- F28F1/325—Fins with openings
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属板体に蓄積された加工歪みを吸収するこ
とができ且つ金属板体を高硬度化することなく金属板体
の強度を保持できる熱交換器用フィン及びその製造方法
を提供する。 【構成】 細長い方形の金属板体１０の長手方向に一定
の間隔を置いて一列に穿設された複数個の透孔１６から
成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は複数列形成
されていると共に、前記透孔１６の各々が所定高さのカ
ラー１７によって周縁が実質的に囲まれたカラー付き透
孔１２である熱交換器用フィンにおいて、該金属板体１
０の両側端近傍の各々に、金属板体の長手方向に沿っ
て、溝部２０等が間欠的に形成されている。
とができ且つ金属板体を高硬度化することなく金属板体
の強度を保持できる熱交換器用フィン及びその製造方法
を提供する。 【構成】 細長い方形の金属板体１０の長手方向に一定
の間隔を置いて一列に穿設された複数個の透孔１６から
成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は複数列形成
されていると共に、前記透孔１６の各々が所定高さのカ
ラー１７によって周縁が実質的に囲まれたカラー付き透
孔１２である熱交換器用フィンにおいて、該金属板体１
０の両側端近傍の各々に、金属板体の長手方向に沿っ
て、溝部２０等が間欠的に形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は熱交換器用フィン及びそ
の製造方法に関し、更に詳細には細長い金属板体の長手
方向に一定の間隔を置いて一列に穿設された複数個の透
孔から成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は複数
列形成されていると共に、前記透孔の各々が所定高さの
カラーによって周縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔
である熱交換器用フィン及びその製造方法に関する。
の製造方法に関し、更に詳細には細長い金属板体の長手
方向に一定の間隔を置いて一列に穿設された複数個の透
孔から成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は複数
列形成されていると共に、前記透孔の各々が所定高さの
カラーによって周縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔
である熱交換器用フィン及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用クーラー或いはルームクーラー
等の熱交換器の放熱部には、細長い方形のアルミニウム
薄板等の金属板体に複数個の所定高さのカラー付き透孔
が点設された冷却フィンが使用されている。かかる冷却
フィンから成る熱交換器の放熱部は、冷却フィンの複数
枚が各冷却フィンのカラー付き透孔の各々を合致させて
重合され、これらの透孔に亘って銅等の熱伝導度の高い
金属から成る導管が挿入されて一体化されている。この
様な熱交換器用フィンは、絞り加工方法又は特公昭４９
ー１０３８０８号公報や特開平３ー１２８１３１号公報
等において提案されているしごき加工方法によって製造
されている。
等の熱交換器の放熱部には、細長い方形のアルミニウム
薄板等の金属板体に複数個の所定高さのカラー付き透孔
が点設された冷却フィンが使用されている。かかる冷却
フィンから成る熱交換器の放熱部は、冷却フィンの複数
枚が各冷却フィンのカラー付き透孔の各々を合致させて
重合され、これらの透孔に亘って銅等の熱伝導度の高い
金属から成る導管が挿入されて一体化されている。この
様な熱交換器用フィンは、絞り加工方法又は特公昭４９
ー１０３８０８号公報や特開平３ー１２８１３１号公報
等において提案されているしごき加工方法によって製造
されている。
【０００２】絞り加工方法は、図３（Ａ）に示すよう
に、先ず、金属板体１００に形成するカラー付き透孔の
開孔径よりも大径の底面を有する円錐台又は円柱状の浅
容器部１０６を形成した後〔（イ）の工程〕、浅容器部
１０６の径を縮径しつつ徐々に高くするドローニング加
工を行う〔（ロ）（ハ）（ニ）の工程〕。 次いで、所定の高さとなった容器部１０９は、穿設加工
及びバーリング加工を施し〔（ホ）の工程〕、更にカラ
ー１０４の先端部を折り曲げて鍔１０５を形成する
〔（ヘ）の工程〕。
に、先ず、金属板体１００に形成するカラー付き透孔の
開孔径よりも大径の底面を有する円錐台又は円柱状の浅
容器部１０６を形成した後〔（イ）の工程〕、浅容器部
１０６の径を縮径しつつ徐々に高くするドローニング加
工を行う〔（ロ）（ハ）（ニ）の工程〕。 次いで、所定の高さとなった容器部１０９は、穿設加工
及びバーリング加工を施し〔（ホ）の工程〕、更にカラ
ー１０４の先端部を折り曲げて鍔１０５を形成する
〔（ヘ）の工程〕。
【０００３】また、しごき加工方法は、図３（Ｂ）に示
すように、先ず、金属板体１００に穿設加工及びバーリ
ング加工を行い、突出片１０２によって周縁が囲まれて
いる穿設孔１０１を形成し〔（ａ）の工程〕、次いで穿
設孔１０１の開孔径を拡径しつつ突出片を「しごき」な
がら延展し、所定の高さのカラー１０４とするしごき加
工を行う〔（ｂ）（ｃ）の工程〕。 その後、所定高さのカラー１０４は、その先端部が折り
曲げられて鍔１０５が形成される〔（ｄ）の工程〕。
すように、先ず、金属板体１００に穿設加工及びバーリ
ング加工を行い、突出片１０２によって周縁が囲まれて
いる穿設孔１０１を形成し〔（ａ）の工程〕、次いで穿
設孔１０１の開孔径を拡径しつつ突出片を「しごき」な
がら延展し、所定の高さのカラー１０４とするしごき加
工を行う〔（ｂ）（ｃ）の工程〕。 その後、所定高さのカラー１０４は、その先端部が折り
曲げられて鍔１０５が形成される〔（ｄ）の工程〕。
【０００４】この様な絞り加工又はしごき加工は、通
常、幅広の長尺状金属板体に施されるため、加工後の金
属板には、カラー付き透孔の複数個が長尺状金属板体の
長手方向に一定の間隔を置いて一列に配列されているカ
ラー付き透孔列が長尺状金属板体の幅方向に複数列形成
されている。このため、加工後の幅広の長尺状金属板体
は、製造する熱交換器に適合するように、カラー付き透
孔列間を切断し、カラー付き透孔列が幅方向に一列又は
複数列形成された細長い方形の金属板体に切断される。
常、幅広の長尺状金属板体に施されるため、加工後の金
属板には、カラー付き透孔の複数個が長尺状金属板体の
長手方向に一定の間隔を置いて一列に配列されているカ
ラー付き透孔列が長尺状金属板体の幅方向に複数列形成
されている。このため、加工後の幅広の長尺状金属板体
は、製造する熱交換器に適合するように、カラー付き透
孔列間を切断し、カラー付き透孔列が幅方向に一列又は
複数列形成された細長い方形の金属板体に切断される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記絞り加工方法は、
金属板体に数回のドローニング加工を施すために金属板
体に加工歪みが蓄積され易く、加工後に長尺状金属板体
を切断して細長い方形とした際に、加工歪みが発現して
細長い方形の金属板体が凹凸状に波打つ波打ち現象が発
生し易い。この様な波打ち現象が発現した金属板体から
成る熱交換器用フィンを用いた熱交換器は、平坦な金属
板体から成る熱交換器用フィンを用いた熱交換器に比較
して、その熱交換効率が低下することがある。このた
め、熱交換器の奏する熱交換効率が設計熱交換効率より
も劣ることがある。一方、しごき加工方法は、穿設した
小孔の突出片にしごき加工を施すため、金属板体に数回
のドローニング加工を施す絞り加工に比較して、金属板
体に蓄積される加工歪みを少なくすることができる。
金属板体に数回のドローニング加工を施すために金属板
体に加工歪みが蓄積され易く、加工後に長尺状金属板体
を切断して細長い方形とした際に、加工歪みが発現して
細長い方形の金属板体が凹凸状に波打つ波打ち現象が発
生し易い。この様な波打ち現象が発現した金属板体から
成る熱交換器用フィンを用いた熱交換器は、平坦な金属
板体から成る熱交換器用フィンを用いた熱交換器に比較
して、その熱交換効率が低下することがある。このた
め、熱交換器の奏する熱交換効率が設計熱交換効率より
も劣ることがある。一方、しごき加工方法は、穿設した
小孔の突出片にしごき加工を施すため、金属板体に数回
のドローニング加工を施す絞り加工に比較して、金属板
体に蓄積される加工歪みを少なくすることができる。
【０００６】しかし、近年、熱交換器の軽量化等の観点
から冷却フィンを形成する金属板体の薄板化が進行しつ
つあるため、金属板体の強度が問題になりつつある。こ
のため、金属板体の強度を補強すべく、金属板体を高硬
度化すると、絞り加工方法及びしごき加工方法において
も加工性が低下する。特に、しごき加工方法において
は、金属板体の高硬度化に伴って最大しごき量が低下す
るため、所定高さのカラーを製造すべく、最大しごき量
近傍のしごき量が得られる加工条件下でしごき加工を行
うことが必要となり、加工性が著しく低下する。更に、
最近においては、熱交換性能を向上すべく、カラー付き
透孔間の間隙にスリットやルーバー等がプレス加工によ
って形成されるようになり、しごき加工方法を採用して
も加工歪みが金属板体に蓄積されるようになってきた。
そこで、本発明の目的は、金属板体に蓄積された加工歪
みを吸収することができ且つ金属板体を高硬度化するこ
となく金属板体の強度を保持できる熱交換器用フィン及
びその製造方法を提供することにある。
から冷却フィンを形成する金属板体の薄板化が進行しつ
つあるため、金属板体の強度が問題になりつつある。こ
のため、金属板体の強度を補強すべく、金属板体を高硬
度化すると、絞り加工方法及びしごき加工方法において
も加工性が低下する。特に、しごき加工方法において
は、金属板体の高硬度化に伴って最大しごき量が低下す
るため、所定高さのカラーを製造すべく、最大しごき量
近傍のしごき量が得られる加工条件下でしごき加工を行
うことが必要となり、加工性が著しく低下する。更に、
最近においては、熱交換性能を向上すべく、カラー付き
透孔間の間隙にスリットやルーバー等がプレス加工によ
って形成されるようになり、しごき加工方法を採用して
も加工歪みが金属板体に蓄積されるようになってきた。
そこで、本発明の目的は、金属板体に蓄積された加工歪
みを吸収することができ且つ金属板体を高硬度化するこ
となく金属板体の強度を保持できる熱交換器用フィン及
びその製造方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成すべく検討を重ねた結果、長尺状金属板体のカラー
付き透孔列間を切断して得られる細長い方形の金属板体
の両側端近傍の各々に、カラー付き透孔列に沿って間欠
的に溝部が形成されるように、長尺状金属板体のカラー
付き透孔列間に前記溝部をプレス加工によって間欠的に
形成したところ、金属板体に蓄積した加工歪みを充分に
吸収できると共に、細長い方形の金属板体の強度が向上
されることを見い出し、本発明に到達した。
達成すべく検討を重ねた結果、長尺状金属板体のカラー
付き透孔列間を切断して得られる細長い方形の金属板体
の両側端近傍の各々に、カラー付き透孔列に沿って間欠
的に溝部が形成されるように、長尺状金属板体のカラー
付き透孔列間に前記溝部をプレス加工によって間欠的に
形成したところ、金属板体に蓄積した加工歪みを充分に
吸収できると共に、細長い方形の金属板体の強度が向上
されることを見い出し、本発明に到達した。
【０００８】即ち、本発明は、細長い方形の金属板体の
長手方向に一定の間隔を置いて一列に穿設された複数個
の透孔から成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は
複数列形成されていると共に、前記透孔の各々が所定高
さのカラーによって周縁が実質的に囲まれたカラー付き
透孔である熱交換器用フィンにおいて、該金属板体の両
側端近傍の各々に、金属板体の長手方向に沿って、溝部
及び／又は凸条部が間欠的に形成されていることを特徴
とする熱交換器用フィンにある。
長手方向に一定の間隔を置いて一列に穿設された複数個
の透孔から成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は
複数列形成されていると共に、前記透孔の各々が所定高
さのカラーによって周縁が実質的に囲まれたカラー付き
透孔である熱交換器用フィンにおいて、該金属板体の両
側端近傍の各々に、金属板体の長手方向に沿って、溝部
及び／又は凸条部が間欠的に形成されていることを特徴
とする熱交換器用フィンにある。
【０００９】また、本発明は、細長い金属板体の長手方
向に一定の間隔を置いて一列に穿設された複数個の透孔
から成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は複数列
形成されていると共に、前記透孔の各々が所定高さのカ
ラーによって周縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔で
ある熱交換器用フィンを絞り加工又はしごき加工によっ
て製造する際に、該カラー付き透孔の複数個が幅広の長
尺状金属板体の長手方向に所定の間隔を置いて一列に配
されて成るカラー付き透孔列を、前記長尺状金属板体の
幅方向に複数列形成し、次いで、前記長尺状金属板体の
カラー付き透孔列間を切断してカラー付き透孔列が幅方
向に一列又は複数列形成された細長の金属板体としたと
き、前記細長の金属板体の両側端近傍に、カラー付き透
孔列に沿って溝部及び／又は凸条部が間欠的に形成され
ているように、前記溝部及び／又は凸条部を長尺状金属
板体のカラー付き透孔列間にプレス加工によって形成す
ることを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法でもあ
る。尚、本発明において言う「所定高さのカラーによっ
て周縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔」とは、全周
縁がカラーによって囲まれているカラー付き透孔は勿論
のこと、周縁を囲むカラーの一部に切欠部が設けられて
いるカラー付き透孔も含まれることを意味する。
向に一定の間隔を置いて一列に穿設された複数個の透孔
から成る透孔列が前記金属体の幅方向に一列又は複数列
形成されていると共に、前記透孔の各々が所定高さのカ
ラーによって周縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔で
ある熱交換器用フィンを絞り加工又はしごき加工によっ
て製造する際に、該カラー付き透孔の複数個が幅広の長
尺状金属板体の長手方向に所定の間隔を置いて一列に配
されて成るカラー付き透孔列を、前記長尺状金属板体の
幅方向に複数列形成し、次いで、前記長尺状金属板体の
カラー付き透孔列間を切断してカラー付き透孔列が幅方
向に一列又は複数列形成された細長の金属板体としたと
き、前記細長の金属板体の両側端近傍に、カラー付き透
孔列に沿って溝部及び／又は凸条部が間欠的に形成され
ているように、前記溝部及び／又は凸条部を長尺状金属
板体のカラー付き透孔列間にプレス加工によって形成す
ることを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法でもあ
る。尚、本発明において言う「所定高さのカラーによっ
て周縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔」とは、全周
縁がカラーによって囲まれているカラー付き透孔は勿論
のこと、周縁を囲むカラーの一部に切欠部が設けられて
いるカラー付き透孔も含まれることを意味する。
【００１０】
【作用】本発明によれば、長尺状金属板体にカラー付き
透孔等の形成によって金属板体に蓄積されていた加工歪
みは、切断して幅方向に一列又は複数列のカラー付き透
孔列が形成された細長い方形の金属板体としたとき、前
記細長い金属板の両側端近傍に、カラー付き透孔列に沿
って間欠的に溝部及び／又は凸状部が形成されているよ
うに、長尺状金属板体のカラー付き透孔列間に前記溝部
及び／又は凸条部をプレス加工することによって吸収さ
れる。更に、長尺状金属板体のカラー付き透孔列間にカ
ラー付き透孔列に沿って間欠的に形成された溝部及び／
又は凸状部によって、切断して得られる細長い金属板体
の強度を補強でき、長尺状金属板体の高硬度化に因る加
工性の低下を回避するとができる。このため、加工条件
の緩和が可能となり、加工歪みの吸収と相俟って、長尺
状金属板体をカラー付き透孔列に沿って切断しても、加
工歪みが発現せず平坦な細長の金属板体を得ることがで
きるのである。
透孔等の形成によって金属板体に蓄積されていた加工歪
みは、切断して幅方向に一列又は複数列のカラー付き透
孔列が形成された細長い方形の金属板体としたとき、前
記細長い金属板の両側端近傍に、カラー付き透孔列に沿
って間欠的に溝部及び／又は凸状部が形成されているよ
うに、長尺状金属板体のカラー付き透孔列間に前記溝部
及び／又は凸条部をプレス加工することによって吸収さ
れる。更に、長尺状金属板体のカラー付き透孔列間にカ
ラー付き透孔列に沿って間欠的に形成された溝部及び／
又は凸状部によって、切断して得られる細長い金属板体
の強度を補強でき、長尺状金属板体の高硬度化に因る加
工性の低下を回避するとができる。このため、加工条件
の緩和が可能となり、加工歪みの吸収と相俟って、長尺
状金属板体をカラー付き透孔列に沿って切断しても、加
工歪みが発現せず平坦な細長の金属板体を得ることがで
きるのである。
【００１１】
【実施例】本発明を図面を用いて更に一層詳細に説明す
る。図１は、本発明の熱交換器用フィンの一実施例を示
す部分平面図である。かかる熱交換器用フィンは、細長
い金属板体１０の長手方向にカラー付き透孔１２の複数
個が一定の間隔を置いて一列に形成されているものであ
る。このカラー付き透孔１２の間には、熱交換効率を向
上すべく、図１のＡーＡ面における断面図を示す図２に
示す様に、上下方向に切上げ又は切下げられたスリット
１８、１８・・・が形成されている。また、カラー付き
透孔１２は、円形状の透孔１６の周縁を取り囲むカラー
１７が金属板体１０に対して垂直に形成され、カラー１
７の先端には鍔状のフランジ部１４が形成されている。
本実施例の熱交換器用フィンにおいては、金属板体１０
の両側端近傍に間欠的に溝部２０・・・が金属板体１０
の長手方向に形成されている。
る。図１は、本発明の熱交換器用フィンの一実施例を示
す部分平面図である。かかる熱交換器用フィンは、細長
い金属板体１０の長手方向にカラー付き透孔１２の複数
個が一定の間隔を置いて一列に形成されているものであ
る。このカラー付き透孔１２の間には、熱交換効率を向
上すべく、図１のＡーＡ面における断面図を示す図２に
示す様に、上下方向に切上げ又は切下げられたスリット
１８、１８・・・が形成されている。また、カラー付き
透孔１２は、円形状の透孔１６の周縁を取り囲むカラー
１７が金属板体１０に対して垂直に形成され、カラー１
７の先端には鍔状のフランジ部１４が形成されている。
本実施例の熱交換器用フィンにおいては、金属板体１０
の両側端近傍に間欠的に溝部２０・・・が金属板体１０
の長手方向に形成されている。
【００１２】この様な図１〜２に示す本実施例の熱交換
器用フィンは、特開平３ー１２８１３１号公報に記載さ
れたしごき加工方法によって形成したものであり、幅広
の長尺状金属板体の長手方向に所定の間隙を置いて一列
に形成した複数個のカラー付き透孔１２から成るカラー
付き透孔列が、前記長尺状金属体の幅方向に複数列形成
される。かかるしごき加工方法は、長尺状金属板体に、
形成するカラー付き透孔１２の開孔径よりも小径の小孔
を穿設した後、カラー付き透孔１２の開孔径と等しい外
径のポンチ及び透孔１２のカラー１７の外径と等しい内
径のダイスとを用い、小孔の開孔径を拡径しつつ小孔周
縁の突出片にしごき加工を施し、所定高さのカラーとす
る方法である。更に、本実施例においては、カラー付き
透孔１２の間の間隙に上下方向に切上げ又は切下げられ
たスリット１８、１８・・・を形成する。その後、長尺
状金属板体のカラー付き透孔列間を切断して細長い金属
板体１０としたとき、スリット１８、１８・・・を挟む
金属板体１０の両側端近傍に、横断面形状が凹状の溝部
２０・・・が金属板体１０の長手方向に沿って形成され
ているように、長尺状金属板体のカラー付き透孔列間に
溝部２０・・・をプレス加工によって形成する。
器用フィンは、特開平３ー１２８１３１号公報に記載さ
れたしごき加工方法によって形成したものであり、幅広
の長尺状金属板体の長手方向に所定の間隙を置いて一列
に形成した複数個のカラー付き透孔１２から成るカラー
付き透孔列が、前記長尺状金属体の幅方向に複数列形成
される。かかるしごき加工方法は、長尺状金属板体に、
形成するカラー付き透孔１２の開孔径よりも小径の小孔
を穿設した後、カラー付き透孔１２の開孔径と等しい外
径のポンチ及び透孔１２のカラー１７の外径と等しい内
径のダイスとを用い、小孔の開孔径を拡径しつつ小孔周
縁の突出片にしごき加工を施し、所定高さのカラーとす
る方法である。更に、本実施例においては、カラー付き
透孔１２の間の間隙に上下方向に切上げ又は切下げられ
たスリット１８、１８・・・を形成する。その後、長尺
状金属板体のカラー付き透孔列間を切断して細長い金属
板体１０としたとき、スリット１８、１８・・・を挟む
金属板体１０の両側端近傍に、横断面形状が凹状の溝部
２０・・・が金属板体１０の長手方向に沿って形成され
ているように、長尺状金属板体のカラー付き透孔列間に
溝部２０・・・をプレス加工によって形成する。
【００１３】かかる溝部２０・・・がカラー付き透孔列
に沿って間欠的に形成されることによって、溝部２０・
・・の周縁部が溝部２０・・・の方向に引き込まれるた
め、カラー付き透孔１２及びスリット１８、１８・・・
を形成する際に、金属板体１０に蓄積されていた加工歪
みを吸収することができるのである。また、溝部２０・
・・は、細長の金属板体１０の強度を補強することがで
きるため、金属板体１０を薄板化しても、金属板体１０
の強度補強を金属板体１０の高硬度化に因ることなく行
うことができる。
に沿って間欠的に形成されることによって、溝部２０・
・・の周縁部が溝部２０・・・の方向に引き込まれるた
め、カラー付き透孔１２及びスリット１８、１８・・・
を形成する際に、金属板体１０に蓄積されていた加工歪
みを吸収することができるのである。また、溝部２０・
・・は、細長の金属板体１０の強度を補強することがで
きるため、金属板体１０を薄板化しても、金属板体１０
の強度補強を金属板体１０の高硬度化に因ることなく行
うことができる。
【００１４】ところで、溝部がカラー付き透孔列に沿っ
て連続的に形成された連続溝部であるならば、金属板体
１０の強度補強を行うことができるものの、加工歪みを
充分に吸収することができず、長尺金属板体から細長の
金属板体１０を切断した際に、波打ち現象が発現する。
その理由は、連続溝部を形成する際に、連続溝部に対し
て直角方向に在る加工歪みを吸収することができるもの
の、連続溝部と平行する方向に在る加工歪みを吸収する
ことができないためと推察される。
て連続的に形成された連続溝部であるならば、金属板体
１０の強度補強を行うことができるものの、加工歪みを
充分に吸収することができず、長尺金属板体から細長の
金属板体１０を切断した際に、波打ち現象が発現する。
その理由は、連続溝部を形成する際に、連続溝部に対し
て直角方向に在る加工歪みを吸収することができるもの
の、連続溝部と平行する方向に在る加工歪みを吸収する
ことができないためと推察される。
【００１５】以上、述べてきた本実施例においては、カ
ラー付き透孔１２の間の間隙にスリット１８、１８・・
・が形成されているものであるが、ルーバーが形成され
ていてもよく、或いはスリットやルーバー等の熱交換性
能向上のための構造が形成されていないくてもよい。ま
た、本実施例においては、金属板体１０の側端部近傍に
溝部２０・・・を間欠的に形成したが、凸条部を間欠的
に形成してもよく、又はスリットやルーバー等の関係に
おいて、空気を効率よく流動させるべく、金属板体１０
の側端部の一方側に溝部を間欠的に形成する共に、他方
の側端部に凸条部を間欠的に形成してもよい。更に、本
実施例は、細長の金属板体１０に形成されているカラー
付き透孔列が一列であるが、金属板体１０の幅方向に複
数列のカラー付き透孔列が形成されていてもよい。この
場合、各カラー付き透孔列の両側に溝部及び／又は凸条
部を間欠的に形成してもよく、或いは細長の金属板体１
０の両側端部の各近傍にのみ溝部及び／又は凸条部を間
欠的に形成してもよい。尚、本実施例のカラー付き透孔
は、しごき加工によって形成したものであるが、図３
（Ａ）に示す絞り加工によって形成したものであっても
よい。
ラー付き透孔１２の間の間隙にスリット１８、１８・・
・が形成されているものであるが、ルーバーが形成され
ていてもよく、或いはスリットやルーバー等の熱交換性
能向上のための構造が形成されていないくてもよい。ま
た、本実施例においては、金属板体１０の側端部近傍に
溝部２０・・・を間欠的に形成したが、凸条部を間欠的
に形成してもよく、又はスリットやルーバー等の関係に
おいて、空気を効率よく流動させるべく、金属板体１０
の側端部の一方側に溝部を間欠的に形成する共に、他方
の側端部に凸条部を間欠的に形成してもよい。更に、本
実施例は、細長の金属板体１０に形成されているカラー
付き透孔列が一列であるが、金属板体１０の幅方向に複
数列のカラー付き透孔列が形成されていてもよい。この
場合、各カラー付き透孔列の両側に溝部及び／又は凸条
部を間欠的に形成してもよく、或いは細長の金属板体１
０の両側端部の各近傍にのみ溝部及び／又は凸条部を間
欠的に形成してもよい。尚、本実施例のカラー付き透孔
は、しごき加工によって形成したものであるが、図３
（Ａ）に示す絞り加工によって形成したものであっても
よい。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、金属板体を薄板化して
も平坦な熱交換用フィンを絞り加工又はしごき加工によ
って容易に製造することができる。このため、最終的に
得られるルームクーラー等の熱交換器の軽量化や設計熱
交換効率の確保等の要請に対応することが可能となっ
た。
も平坦な熱交換用フィンを絞り加工又はしごき加工によ
って容易に製造することができる。このため、最終的に
得られるルームクーラー等の熱交換器の軽量化や設計熱
交換効率の確保等の要請に対応することが可能となっ
た。
【図１】本発明の一実施例を示す部分平面図である。
【図２】図１のＡーＡ面における断面図である。
【図３】絞り加工としごき加工とを説明する説明図であ
る。
る。
１０ 金属板体 １２ カラー付き透孔 １６ 透孔 １７ カラー ２０ 溝部
Claims (2)
- 【請求項１】 細長い金属板体の長手方向に一定の間隔
を置いて一列に穿設された複数個の透孔から成る透孔列
が前記金属体の幅方向に一列又は複数列形成されている
と共に、前記透孔の各々が所定高さのカラーによって周
縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔である熱交換器用
フィンにおいて、 該金属板体の両側端近傍の各々に、金属板体の長手方向
に沿って、溝部及び／又は凸条部が間欠的に形成されて
いることを特徴とする熱交換器用フィン。 - 【請求項２】 細長い金属板体の長手方向に一定の間隔
を置いて一列に穿設された複数個の透孔から成る透孔列
が前記金属体の幅方向に一列又は複数列形成されている
と共に、前記透孔の各々が所定高さのカラーによって周
縁が実質的に囲まれたカラー付き透孔である熱交換器用
フィンを絞り加工又はしごき加工によって製造する際
に、 該カラー付き透孔の複数個が幅広の長尺状金属板体の長
手方向に所定の間隔を置いて一列に配されて成るカラー
付き透孔列を、前記長尺状金属板体の幅方向に複数列形
成した後、 前記長尺状金属板体のカラー付き透孔列間を切断してカ
ラー付き透孔列が幅方向に一列又は複数列形成された細
長の金属板体としたとき、前記細長の金属板体の両側端
近傍に、カラー付き透孔列に沿って溝部及び／又は凸条
部が間欠的に形成されているように、前記溝部及び／又
は凸条部を長尺状金属板体のカラー付き透孔列間にプレ
ス加工によって形成することを特徴とする熱交換器用フ
ィンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3224605A JPH0769116B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 熱交換器用フィン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3224605A JPH0769116B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 熱交換器用フィン及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0545085A true JPH0545085A (ja) | 1993-02-23 |
| JPH0769116B2 JPH0769116B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=16816347
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3224605A Expired - Fee Related JPH0769116B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 熱交換器用フィン及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0769116B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5752567A (en) * | 1996-12-04 | 1998-05-19 | York International Corporation | Heat exchanger fin structure |
| US7182127B2 (en) * | 2003-09-02 | 2007-02-27 | Lg Electronics Inc. | Heat exchanger |
| KR20100102821A (ko) * | 2009-03-12 | 2010-09-27 | 엘지전자 주식회사 | 열교환기용 핀 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03113294A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-05-14 | Matsushita Refrig Co Ltd | フィンチューブ型熱交換器 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP3224605A patent/JPH0769116B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03113294A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-05-14 | Matsushita Refrig Co Ltd | フィンチューブ型熱交換器 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5752567A (en) * | 1996-12-04 | 1998-05-19 | York International Corporation | Heat exchanger fin structure |
| US7182127B2 (en) * | 2003-09-02 | 2007-02-27 | Lg Electronics Inc. | Heat exchanger |
| KR20100102821A (ko) * | 2009-03-12 | 2010-09-27 | 엘지전자 주식회사 | 열교환기용 핀 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0769116B2 (ja) | 1995-07-26 |
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