JPH0545000A

JPH0545000A - 電気温風機

Info

Publication number: JPH0545000A
Application number: JP20690791A
Authority: JP
Inventors: Junichi Inami; 淳一稲見; Toshio Koike; 利男小池
Original assignee: Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd; Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd; Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1991-08-19
Filing date: 1991-08-19
Publication date: 1993-02-23

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単な構成で通風量の切換ができ、暖房で冷
たい送風を感じさせない電気温風機を実現することを目
的とする。【構成】ヒータの付近にダンパで開閉されるバイパス
通気路を設け、このバイパス通気路に吸気口から取り入
れた空気を並列的に通過させて清浄動作の通風量を変化
させるようにした電気温風機を構成した。また、バイパ
ス通気路の下流の規制板を利用して、吸気口から直接取
り入れた空気とヒータで暖められた空気を混合してから
多量の混合空気を吹出口から吹き出す電気温風機を構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、取入れた空気を電気的
に加熱して、加熱された温風を吹き出す電気温風機に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来の電気温風機の要部の構成説
明図である。図５において、１はケースの本体、２はパ
ネル、３は前面ケース、４は背面ケースである。５はフ
ィルタ、６は隔壁、７は通気路、８は吹出口である。ま
た、１０はモータ、１１は送風用のファン、１２はヒー
タである。スイッチを入れると、モータ１０とヒータ１
２が通電してファン１１が回転してヒータ１２も発熱す
る。ファン１１の回転で、通気路７内に矢印で示すよう
な空気流が発生する。このため、パネル２からフィルタ
５を通して吸い込まれた空気が、ヒータ１２を通過する
ときに暖められて吹出口８から温風となって吹き出され
る。このようにして、室内の空気を循環させて、寒い時
の家屋室内の暖房が行われる。また、陽気が温かくなっ
て気温の高いときはヒータ１２の通電を停止し、モータ
１０だけを駆動して室内の空気がフィルタ５を通った綺
麗な空気が吹出口８から吐出されるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の電気温風機は上
述のように、送風用のファン１１によって通気路７を流
れる空気流が、常時フィルタ５とヒータ１２を通過する
ように構成されている。したがって、冬期は勿論のこと
気温の高い季節でも、空気流がフィルタ５とヒータ１２
との流れ抵抗に基づく二重の圧力損失を受けることにな
る。このため、電気温風機を駆動して室内の空気を奇麗
にするときに、ヒータ１２の空気抵抗によって吹き出さ
れる風量が弱められることになる。したがって、圧力損
失に相当する電力が無駄に消耗されて、電力の利用効率
が悪く不経済になる。また、空気の清浄度を高めるため
には、更に送風量を増加させるようなモータ１１の速度
切換装置が必要になる等の問題点があった。本発明は、
このような従来の電気温風機の問題点を解決するために
成されたもので、簡単な構成で送風量を切り換えでき、
しかも電力の利用効率を高めて経済的な電気温風機を実
現するようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、モータで駆
動されたファンによりフィルタを備えた吸気口から取り
入れた空気を通気路に設けられたヒータで加熱し、該加
熱された空気の温風を吹出口から吹き出す電気温風機に
おいて、ヒータの付近にダンパで開閉されるバイパス通
気路を設け、このバイパス通気路に吸気口から取り入れ
た空気を並列的に通過させて清浄動作の通風量を変化さ
せるようにした電気温風機を構成したものである。ま
た、バイパス通気路の下流側に規制片を設け、この規制
片によりバイパス通気路とヒータを通過した空気を混合
させて、この混合した空気を吹出口から吹き出すように
した電気温風機を構成したものである。

【０００５】

【作用】スイッチを入れるとヒータが通電すると共に、
モータによりファンが回転して通気路内に空気流が発生
する。空気の流れで、外気がフィルタを通して吸い込ま
れてから、ヒータで暖められた温風が吹出口から吹き出
されて室内が暖房される。汚れがひどいときは切換ツマ
ミでダンパを駆動すると、バイパス通気路が開かれて多
量の空気がバイパス通気路を通過する。通過した空気は
規制板によってヒータの出口に向かって流されて、ヒー
タで暖められた空気と混合して多量の温風が吹出口から
吹出される。また、空気清浄動作のときはモータでファ
ンだけが回転して、フィルタから取り込まれた空気が奇
麗になって、バイパス通気路とヒータを通過して吹出口
から吹出される。

【０００６】

【実施例】

実施例１．図１は本発明の実施例の構成説明図、図２は
図１の一部の斜視説明図である。図１と図２において、
従来装置と同じ部分には同一符号が付されていて説明が
一部重複するが、ここでやや詳しく説明する。図１にお
いて、１はケースの本体である。本体１は、パネル２と
前面ケース３及び背面ケース４で構成されている。パネ
ル２には室内の空気を吸込むルーバが設けられ、本体１
の前面に取り外し自在に装着されている。５は着脱可能
なフィルタ、６は本体１の内部に設けられた隔壁、７は
隔壁６の内部で形成された通気路、８は吹出口である。
フィルタ５には活性炭と静電フィルタを組み合わせたも
のが用いられ、触媒脱臭作用を与えて通過した空気を清
浄化する。

【０００７】１０はモータ、１１は送風用のファン、１
２はヒータである。ヒータ１２は例えば図２に示すよう
に、ハウジング１２ａの内部に放熱フィン１２ｂと発熱
用の半導体１２ｃを配置して入出力端子１２ｄと共通端
子１２ｅを設けた構造のものが用いられている。放熱フ
ィン１２ｂは熱の交換効率を高めるために熱の伝導率の
大きい波形に形成した多数のアルミニウム薄板を狭い間
隔で層状に並べて作られ、この狭い隙間に空気が通過し
て熱を授受する熱交換の機能が果されるようになってい
る。

【０００８】１５はダンパ、１６は回転軸、１７は規制
板である。図示されていないが、本体１の側面には回転
軸１６に連結した切換えツマミが設けられている。切換
えツマミを操作すると、ダンパ１５が矢印で示すように
回転軸１６を支点に回転してバイパス通気路１８が形成
される。また、規制板１７はバイパス通気路１８の下流
側に設けられ、バイパス通気路１８を通過した空気の流
れ方向か規制されるようになっている。

【０００９】このような構成の本発明の電気温風機にお
いて、図示されていないコードリールを引き出してプラ
グを100VのＡＣ電源のコンセントに接続する。ここで、
スイッチを入れると、先ずヒータ１２の入出力端子１２
ｄと共通端子１２ｅ間に加熱用の電圧が印加される。そ
して、両側の放熱フィン１２ｂを介して、半導体１２ｃ
が発熱する。続いて、モータ１０が駆動されてファン１
１が回転して通気路７内に空気流が発生し、パネル２か
ら吸い込まれてヒータ１２で暖められた温風が吹出口８
から吹き出される。

【００１０】未だ寒さが残る春一番の埃や喫煙等で室内
の空気が汚れたときは、本体側面の切換ツマミを操作す
る。ツマミの操作で回転軸１６を介してダンパ１５が駆
動され、バイパス通気路１８が開かれる。このとき、パ
ネル２の吸気口から空気が多量に取り入れられて、抵抗
の少ないバイパス通気路１８内に流入する。バイパス通
気路１８を通過した空気は、規制板１７によってヒータ
１２の出口に向かって押し流される。このため、図１の
破線の矢印で示すようにヒータ１２で暖められた空気に
バイパス通気路１８を抜けた空気が混合して、奇麗にな
った多量の混合した温風の空気流が吹出口８から吹出さ
れる。そして、室内と本体１内の通気路７とを結ぶ空気
の循環流によって、冬期における室内の暖房と室内空気
の清浄が行われる。

【００１１】また、春秋期等の気温の高い季節には、ヒ
ータ１２の通電が停止されてモータ１０だけが駆動され
る。そして、室内の空気がフィルタ５を通して取り込ま
れて、開かれたバイパス通気路１８とヒータ１２を通過
した空気が吹出口８から吹出されるようになっている。

【００１２】実施例２．図３は本発明の実施例２の構成
説明図である。図３の実施例２においては、ダンパ１５
が通気路７におけるヒータ１２の上流側に設けられてい
る。そして、ダンパ１５の回転角度に応じて、暖房用と
清浄用の通風量が調節できるようになっている。また、
ダンパ１５をオン・オフ的に切換えることにより、暖房
用と清浄用の専用の通気路が独立的に形成させることも
できる。なお、ダンパ１５をヒータ１２の下流側に設け
ても、同様に動作する。

【００１３】実施例３．図４は本発明の実施例３の構成
説明図で、この実施例ではバイパス回路が省略されて、
ヒータ１２が切換え操作によって本体１内の通気路７を
出没するように構成されている。暖房動作ではヒータ１
２が図示の位置に在って通気路７を通る空気を暖め、清
浄動作状態ではヒータ１２が点線のように通気路７から
引っ込められる。実施例３では上記実施例２と同様に、
空気清浄の動作状態でヒータ１２が空気流に接触しない
ので加熱素子の半導体１２ｃと放熱フィン１２ｂが保護
されて寿命を長くできる利点がある。

【００１４】なお、上述の実施例では、電気温風機で室
内を暖房する場合を例示して説明したが、スニーカや長
靴或いは布団等を乾燥させることのできる電気温風機に
も本発明を適用することができる。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、モータ
で駆動されたファンによりフィルタを備えた吸気口から
取り入れた空気を通気路に設けられたヒータで加熱し、
該加熱された空気の温風を吹出口から吹き出す電気温風
機において、ヒータの付近にダンパで開閉されるバイパ
ス通気路を設け、このバイパス通気路に吸気口から取り
入れた空気を並列的に通過させて清浄動作の通風量を変
化させるようにした電気温風機を構成した。また、バイ
パス通気路の下流側に規制片を設け、この規制片により
バイパス通気路とヒータを通過した空気を混合させて、
この混合した空気を吹出口から吹き出すようにした電気
温風機を構成した。

【００１６】この結果、モータの回転速度の切換えを行
うことなく、通風量を変化させることができる。仮にモ
ータの回転速度を切り換える速度切換装置を設けた場合
は、より効果的に通風量を変化させることができる。ま
た、バイパス通気路の下流の規制板を利用して、吸気口
から直接取り入れた空気とヒータで暖められた空気を混
合してから多量の混合空気を吹出口から吹き出すように
した。このため、吹き出されてた空気の冷風感が押さえ
られて、快適に暖房が行われる。よって、本発明によれ
ば、簡単な構成で通風量の切換ができるばかりか、空気
清浄状態における電力の無駄がなく、しかも快適な暖房
ができる等の種々の特徴のある電気温風機を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成説明図である。

【図２】図１の一部の斜視説明図である。

【図３】本発明の実施例２の構成説明図である。

【図４】本発明の実施例３の構成説明図である。

【図５】従来の電気温風機の構成説明図である。

【符号の説明】

１本体２パネル５フィルタ７通気路８吹出口１０モータ１１ファン１２ヒータ１５ダンパ１７規制板（規制片）１８バイパス通気路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】モータで駆動されたファンによりフィル
タを備えた吸気口から取り入れた空気を通気路に設けら
れたヒータで加熱し、該加熱された空気の温風を吹出口
から吹き出す電気温風機において、前記ヒータの付近にダンパで開閉されるバイパス通気路
を設け、該バイパス通気路に前記吸気口から取り入れた
空気を並列的に通過させて清浄動作の通風量を変化させ
るように構成したことを特徴とする電気温風機。
【請求項２】前記バイパス通気路の下流側に規制片を
設け、該規制片により前記バイパス通気路とヒータを通
過した空気を混合させて該混合した空気を前記吹出口か
ら吹き出すように構成したことを特徴とする請求項１記
載の電気温風機。