JPH0544914B2 - - Google Patents

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JPH0544914B2
JPH0544914B2 JP63080495A JP8049588A JPH0544914B2 JP H0544914 B2 JPH0544914 B2 JP H0544914B2 JP 63080495 A JP63080495 A JP 63080495A JP 8049588 A JP8049588 A JP 8049588A JP H0544914 B2 JPH0544914 B2 JP H0544914B2
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JP
Japan
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belt
layer
forming
drum
auxiliary layer
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JP63080495A
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English (en)
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JPH01249429A (ja
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Katsumasa Kadowaki
Masao Takami
Yoshinobu Myanaga
Yoshihide Kojima
Hiroaki Sakuno
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US07/315,786 priority patent/US5032198A/en
Priority to DE3855332T priority patent/DE3855332T2/de
Priority to DE3850643T priority patent/DE3850643T3/de
Priority to EP92202998A priority patent/EP0524703B1/en
Priority to DE3854356T priority patent/DE3854356T2/de
Priority to DE3854357T priority patent/DE3854357T2/de
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Priority to EP92202999A priority patent/EP0524704B1/en
Priority to DE3855488T priority patent/DE3855488T2/de
Priority to EP92202996A priority patent/EP0524701B1/en
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Publication of JPH0544914B2 publication Critical patent/JPH0544914B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は拡縮径可能なベルトドラムを用いてラ
ジアルタイヤ用のベルト・トレツド組立体を成形
する方法と装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、ラジアルタイヤにはその高速耐久性能を
向上させる目的で、トレツドゴム層とラジアル方
向配列のコード層からなるタイヤカーカスとの間
にベルト層およびベルト補助層(例えばいわゆる
ナイロンバンド)が配置され、成形工程において
は、ベルトドラム上でこれらベルト層、ベルト補
助層およびトレツドゴム層を順次に巻き重ねて一
体化しベルト・トレツド組立体を予め成形するこ
とが一般に行なわれている。すなわち、従来のベ
ルト・トレツド組立体の成形方式によれば、第2
4図と第25図に示すように軸201により回転
可能に片持ち支持され両端部が一対の環状スプリ
ング202に係止された幅約40mmのスラツト20
3を複数個放射状に全周に配置して周方向形状が
環状でかつ軸方向断面形状が直線状であるベルト
成形面S1を形成している。スラツト203の半径
方向内側に環状エヤバツグ204を支持ベース2
05に固定し、エヤパイプ206を設けるととも
に、スラツト203の両側に突設したフレーム2
07にドラム外径規制リング208を着脱可能に
取付けた構成であり、エヤパイプ206を通じて
エヤーを供給してエヤーバツグ204をインフレ
ートしてドラム外径を拡張すると、ドラム外径は
外径規制リング208により所定のベルト貼付径
に規制されるようになつている。そして軸方向断
面形状が直線状である上記ベルトドラム200の
外周面S1に、円周方向に対して10゜〜40゜の低角度
のゴム被覆されたスダレ織りのスチール等の無機
繊維コードまたは芳香族ポリアミド等の有機繊維
コードからなるプライを複数枚各プライのコード
が互いに交差する向きに巻き重ねてベルト層Bを
形成(第25図)し、次いでこのベルト層Bの外
周面に周方向に対してほぼ0゜の角度のゴム被覆さ
れたスダレ織りの熱収縮の良好なナイロンコード
等の有機繊維コードからなるプライを1層ないし
2層巻き重ねてベルト補助層BR(いわゆるナイ
ロンバンド)を形成し、さらにこのベルト補助層
BRの半径方向外側にトレツドゴム層Tを巻き重
ねて一体化しベルト・トレツド組立体209を形
成する。
こうして得たベルト・トレツド組立体209を
環状の拡縮径可能な把手手段を用いてベルトドラ
ムから取り外し、タイヤ成形ドラム上のタイヤカ
ーカスの中心位置に移動させ、次いで、タイヤカ
ーカスをエアー圧によりトロイダル状に膨満させ
てその外周面をベルト・トレツド組立体のベルト
層の内周面に圧接し、さらにトレツド圧着ローラ
ーによりベルト層は全幅に亘つてタイヤカーカス
に圧着され、ベルト・トレツド組立体はタイヤカ
ーカスに一体化され生タイヤの成形が完了するの
である。
また、ラジアルタイヤの製造方法において、例
えば特開昭61−51979号公報に示されるベルト補
助層の成形方法では、円筒状の一次成形タイヤカ
ーカスを、ラジアルタイヤ成形機上でトロイダル
状に変形し、その外面に、予め無端状に積層一体
化されているベルトおよびトレツドの組立体を圧
着により取付けるようにしている。このラジアル
タイヤ成形方法においては、所定枚数のベルトを
ベルトリング上で積層した後、このベルトの外周
面にそのベルト幅の70%以上の範囲にわたり、1
本または多数本の合成繊維コードを5〜15mmの等
ピツチで周方向に連続して螺旋状に巻付け、つい
でその上にトレツドを巻付けた後、上記ベルトの
内周面のほぼ全域にタイヤカーカスの外表面が圧
着する程度に一次成形タイヤカーカスをトロイダ
ル状に変形させ、生タイヤを成形するようにして
いる。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来のベルト・トレツド組立体の成形方式
による場合は、ラジアルタイヤの高速耐久性を向
上させる目的で使用したベルト補助層の熱収縮力
が第23図に示すように中央部よりも肩部におい
て弱くなり、ベルト補助層の特性、すなわち、走
行中遠心力によるベルト層のリフテイング(浮き
上がり現象)を抑制し、ベルトコードとゴムの剥
離損傷を防止する機能が充分に生かされないとい
う問題がある。
これは金型内仕上がりタイヤのベルト層Bおよ
びベルト補助層BRはその軸方向断面形状(最終
仕上がり形状)が第5図イに示すように凸状に出
来上がつているにも拘らず、ベルト・トレツド組
立体成形工程において、ベルト層Bとベルト補助
層BRは第5図ハと第25図で示すように軸方向
断面形状が直線状を呈する円筒状のベルトドラム
(F2または203)上で巻き重ね形成されること
に起因している。すなわち、軸方向断面形状が直
線状のベルトドラム上に巻き付けられたベルト補
助層の有機繊維コードは中央部も肩部もその周長
は等しいけれども、金型内仕上がりタイヤでは加
硫時のシエーピング工程を経ることにより、中央
部周長が肩部周長よりも長くなつており、したが
つてベルト補助層の中央部は肩部よりも大きいス
トレツチがかかつており、通常2%を越えるスト
レツチ差を生じている。
このストレツチ差が第22〜23図に示すよう
に残留伸度および熱収縮力の差となつて現われる
からに他ならない。なお、前記ストレツチとは、
ベルト補助層の巻き付け径に対する仕上がり径の
百分率をいう。
また、上記ベルト補助層の成形方法では、加硫
時のシエーピング内圧による生タイヤの赤道径の
不都合な拡径を防止するには有効であつても、コ
ードの巻付けピツチが5〜15mmと広く設定してあ
るために、タイヤ走行時のベルト補強という面で
は弱い。すなわち、タイヤ走行時のリフテイング
によるベルト損傷に対する補強効果が不充分であ
る。また上記方法では走行時のベルトのストレツ
チに対する考慮はなく、軸を通る断面形状がフラ
ツトである表面を持つベルトドラムを使用してベ
ルト成形するため、成形時のコードの巻付け周長
はベルト肩部とベルト中央部で同一であるが、加
硫済タイヤのベルトの周長は加硫時のシエーピン
グ(膨脹)工程に基因してベルト肩部で短かく、
ベルト中央部で長くなる結果、ストレツチはベル
ト中央部で大きくベルト肩部で小さくなり、熱収
縮力はベルト肩部で低くなつて、いわゆるタガ効
果が低下して、走行中のリフテイングで損傷を起
すという問題がある。
この発明はこのような従来の欠点を解消するた
めになされたものであり、ベルト補助層の中央部
ストレツチと肩部ストレツチの差を2%以内に小
さくして肩部の熱収縮力の向上、ひいてはベルト
層のリフテイングを抑制する機能の向上を図り、
ラジアルタイヤの高速耐久性能の強化を実現する
ことができるベルト・トレツド組立体の成形方法
と装置を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記問題点を解消するため、第1の方法発明の
基本構成は、拡縮径可能なベルトドラムを用いて
ベルト層、ベルト補助層およびトレツドゴム層か
らなるベルト・トレツド組立体を成形する方法で
あつて、非拡径状態の前記ベルトドラムの外周面
に円周方向に対して10゜〜40゜の角度を有する無機
または有機繊維コードからなるベルトプライを複
数枚巻き重ねて円筒状のベルト層を形成する段階
と、前記ベルトドラムを拡径してその軸方向断面
形状をベルト補助層の金型内最終仕上がり形状と
同一またはそれに近い形状に変形させる段階と、
前記形状に変形させたベルトドラム上のベルト層
の半径方向外側に円周方向に対して0゜〜5゜の角度
を有しかつ巻付け張力がベルト肩部およびベルト
中央部でともに一定となるように巻付けられた有
機繊維コードからなるベルト補助層を形成する段
階と、前記ベルト補助層の半径方向外側にトレツ
ドゴム層を巻き付けて一体化してベルト・トレツ
ド組立体を得る段階とからなるものである。
第2の方法発明の基本構成は、上記第1の発明
とつぎの点のみにおいて異なる。すなわち、有機
繊維コードをその巻付け張力がベルト肩部および
ベルト中央部でともに一定となるように巻付ける
代りに、巻付け張力がベルト肩部では最大とな
り、またベルト中央部では最小になるように巻付
けてベルト補助層を形成するのである。
第3の方法発明の基本構成は、上記第1発明と
つぎの点のみにおいて異なる。すなわち、有機繊
維コードをその巻付け張力がベルト肩部とベルト
中央部でともに一定になるように巻付ける代り
に、ベルト肩部のみにベルト補助層を形成する場
合は巻付けピツチがベルト肩部において0.5〜5.0
mmになるように螺旋状に巻付けるのである。な
お、ベルト全幅にベルト補助層を形成する場合、
ベルト中央部の巻付けピツチは0.5〜15.0mm(ベ
ルト肩部は0.5〜5.0mm)とすることができる。
また第1の装置発明の基本構成は、拡縮径可能
なベルトドラムを用いてベルト・トレツド組立体
を形成する装置であつて、前記ベルトドラムは、
エラストマー材料かららなり円周方向に連続する
伸縮可能な成形環状体と、この成形環状体を拡縮
径させる拡縮径手段とからなり、非拡径状態の成
形環状体の外周面はその軸方向断面形状が直線状
を呈してベルト層の巻き付け面を形成し、また、
拡径状態の成形環状体の外周面はその軸方向断面
形状がベルト補助層の金型内最終仕上がり形状と
同一またはそれに近い形状を呈してベルト補助層
の巻き付け面を形成するとともに、ベルト層の外
周面に1本または複数本の有機繊維コードを連続
して螺旋状に巻付けてベルト補助層を形成する装
置は、巻付けるコードをベルト側へ繰出す繰出し
手段と、この繰出し手段をベルト幅方向にトラバ
ースさせるトラバース手段と、上記繰出し手段の
トラバースを制御するトラバース制御手段とを有
する。また第2の装置発明は第1の装置発明にコ
ードの巻付け張力を制御する張力制御手段を付加
した構成である。
[作 用] 上記構成では、ベルト補助層の中央部ストレツ
チと肩部ストレツチの差が2%以内となり、第8
〜9図に示すように金型内仕上がりタイヤのベル
ト補助層のコードの残留伸度および熱収縮力が中
央部と肩部においてほぼ均一化されることにな
る。
[実施例] この発明はラジアルタイヤの成形工程のうち、
拡縮径可能なベルトドラムを用いてベルト層、ベ
ルト補助層およびトレツドゴム層の一体的な組立
体を成形する工程に係り、これ以外の工程は従来
公知のラジアルタイヤの成形方式と同じである。
方法発明の基本的構成は、成形工程においてベ
ルト層とベルト補助層を共に円筒状に形成する従
来方式とは全く異なり、成形工程において、ベル
ト層は最初は従来通り円筒状に形成するが、ベル
ト補助層は最初からその金型内最終仕上がり形状
と同一またはそれに近い形状、具体的にはベルト
補助層の中央部ストレツチと肩部ストレツチの差
が2%以内となる凸形状に形成する点および有機
繊維コードを特定の巻付け張力または巻付けピツ
チで巻付けるようにする点が特徴的なポイントで
ある。
ベルト補助層の金型内最終仕上がり形状とは、
第5図イに示すようにタイヤの加硫が完了したと
き金型M内の仕上がりタイヤTのベルト補助層
BRの凸状またはO状の軸方向断面形状(輪郭)
を意味する。また、ベルト補助層のストレツチと
は、第5図イ〜ロに示すようにベルトドラムF1
上のベルト層Bの半径方向外側にベルト補助層
BRを巻き付けた時の巻き付け径(直径)(例え
ばCD1)が加硫時シエーピング内圧Pにより金型
M内ベルト補助層BRの最終仕上がり径(例えば
CD0)にまで拡大された時の巻き付け径CD1に対
する仕上がり径CD0の百分率を意味し、中央部ス
トレツチとは(CD0/CD1−1)×100(%)(例え
ば2.5%)であり、肩部ストレツチとは(SD0
SD1−1)×100(%)(例えば1.5%)である。
この発明においては第5図ロに示すようにベル
トドラムF1上に成形されたベルト・トレツド組
立体のベルト補助層BRの軸方向断面形状は両ス
トレツチの差が0%〜2%の範囲に入る凸形状に
形成される。なお、両ストレツチ差が2%以内で
ある場合は、第5図イ,ロにおいて、ベルト補助
層BRの中央部の成形時と金型内仕上がり時の半
径差をa1とし、また、肩部の成形時と金型内仕上
がり時の半径差をb1とした場合、a1=b1またはa1
≒b1、すなわち中央部半径差と肩部半径差が同一
またはほぼ同一となり、バンドはベルトの肩部に
おいても充分な「たが効果」を発揮する。
また中央部ストレツチが肩部ストレツチよりも
大となるように、ストレツチの差が2%を越える
場合は、第22図に示すような軸方向断面形状が
直線状のベルトドラム22を用いる従来方式によ
るものと同様であり、前記のごとくベルト肩部に
おいて、バンドの「たが効果」が充分発揮され
ず、好ましくない。
また逆に肩部ストレツチが中央部ストレツチよ
りも大となるように、ストレツチの差が2%を越
える場合は、バンドコードの巻付け時において、
肩部の半径が相対的に小さくなる。したがつて、
生タイヤを加硫金型に装着した際、肩部の外面と
金型の内面との間に間〓(浮き)が生じやすく、
その結果、加硫に際しての内圧付加により、ベル
トのとくに端部などが過度に伸張し、その部分の
異常変形が生じやすく、タイヤ不良が生じがちと
なる。したがつて、ストレツチの差を0〜2%の
範囲とする。
第6図イ〜ハはこの発明のベルト補助層を構成
する有機繊維コードの実施例を示し、第6図イは
ゴムコーテイング102によつて被覆されたナイ
ロン66、ナイロン6、ポリエステル、ケプラーな
どからなる有機繊維の紡績糸、モノフイラメント
糸、マルチフイラメント糸の単糸または撚糸など
の多数本から構成される1本の長尺コード101
であり、コーテイングゴムは従来のベルト補助層
(ベルト幅方向の接合部をもつナイロンバンド)
のコーテイングゴムとして用いられるもので同等
のもので、例えば天然ゴム主体または天然ゴム/
SBRのブレンド主体のゴム配合物でコード10
1との密着が良いものである。
第6図ロは上記コード101を複数本引き揃え
て纒められてゴムコーテイング102によつて一
体化され、1本の帯状体とされたものを示してい
る。この帯状体は押出機またはカレンダボールで
容易に形成できる。このように帯状のコードにす
る場合には、巻付ける時、周方向に対する角度が
0゜を余り大きく上回らない程度の本数とすること
がタイヤユニフオーミテイの点から望ましい。
第6図ハは上記コード101そのものであつて
ゴムコーテイングによつて被覆されていないもの
を示す。
なお、上記コード101の直径はリフテイング
防止上必要とされる強度により決まるが、例えば
0.5〜1.5mmであり、またゴムコーテイングの厚み
は必要な耐久性により決まるが、例えば0.05〜
0.8mmである。
また、ゴムコーテイング済みまたはゴムコーテ
イングしない1本または複数本(帯状)の有機繊
維コードは、1実施例においてはコード101相
互間のピツチlがベルト肩部で0.5〜5.0mmになる
ように、またベルト中央部で0.5〜15.0mmになる
ように、ベルトの外周面にその少なくとも70%に
わたつてタイヤ赤道に対してほぼ平行に連続して
螺旋状に巻付けられて、ベルト補助層を形成す
る。
第7図イに示すように、非拡径状態で円筒状の
ベルトドラムF1上に円筒状に形成されるベルト
層Bは、円周方向に対して10゜〜40゜の角度を有す
るスチール等の無機繊維コードまたは芳香族ポリ
アミド等の有機繊維コードからなりゴム被覆され
たスダレ織りのベルトプライを各プライのコード
が互いに交差する向きに複数枚巻き重ねたもので
ある。第7図ロに示すように、拡径状態で外周面
の軸方向断面形状がベルト補助層の金型内最終仕
上がり形状と同一またはそれに近い凸形状に構成
されたタイコ状のベルトドラムF1上のベルト層
B(このベルト層Bは勿論前記凸形状に変形され
ている)の半径方向外側にその全幅をカバーする
ように形成されるベルト補助層BRは、ナイロン
等の熱収縮の良好な有機繊維コードからなりゴム
被覆されたものであり、その形成方法は、第8図
イに示すようにゴム被覆された1本または複数本
(例えば2〜20本)の有機繊維コードを上記凸状
に変形したベルトドラムF1のベルト層Bの半径
方向外側の全幅に亘つて周方向に対して0゜〜5゜の
角度で円周方向に連続して螺旋状に巻き付けてバ
ンド状に形成されている。上記ゴム被覆された複
数本のコードは、前述の通り1本の連続する帯状
体を呈し、複数本のコードを引き揃えてゴムコー
テイングしたものである。
なお、ベルト補助層BRのコードはゴム被覆し
ないものでもよい。ベルト補助層BRは1層だ
け巻き付ける場合、2層以上巻き付ける場合、
1層巻き付けた後、両肩区域のみ2層に巻き付
ける場合、がある。
別の実施例では第8図ロに示すように、多数本
の有機繊維コードを引き揃えてゴム被覆されたス
ダレ織りの長尺シート体をベルト全幅を覆う幅に
切断し、次いで少なくともベルト1周分プラスオ
ーバーラツプジヨイント幅の長さに切断し、さら
にこれを幅方向に3分割以上複数分割して複数本
のテープ状体とし、これをベルト全幅に亘つて周
方向に対してほぼ0゜の角度で順次に巻き付けてベ
ルト補助層BRを形成するようにしてもよい。上
記2つの実施例において巻き付け張力はベルト中
央部およびベルト肩部ともに一定である。なお、
ベルト補助層のコード角が5゜を越えるといわゆる
タガ効果(ベルト層をタガのように全周でしめつ
けてベルト層の成長すなわちリフテイングを抑制
する効果)が充分に発揮されない。
上記方法発明の実施に使用する装置発明の一実
施例を示す第1図および第2図において、1はベ
ルトドラムであり、2はJIS−A硬度が70゜〜98゜
で均一厚み(例えば5mm〜30mm)のエラストマー
材料(例えばポリウレタンまたは硬質ゴム)でな
り、周方向に連続する外周面を有する伸縮可能な
成形環状体である。前記硬度が70゜未満のときは、
拡縮径手段として後述するセグメント方式を用い
た場合に拡縮径のセグメント相互間の隙間を覆う
成形環状体部分が凹状を呈し、成形環状体全体と
して好ましい真円の成形外周面が得られない。成
形環状体2はその両側部に大径部13,13を有
し、この大径部は一対のクランプリング9,10
により着脱可能に支持され、一方のクランプリン
グ10は軸14に固定され、他方のクランプリン
グ9はボルト11により一方のクランプリング1
0に固定されている。
この成形環状体2の成形外周面S2の大部分は、
第1図に示すように非拡径時はその軸方向断面形
状が直線状を呈してベルト層Bの巻付け成形面を
形成し、また、第2図に示すように拡径時はその
軸方向断面形状が金型内仕上がりタイヤのベルト
補助層の軸方向断面形状と同一方向またはそれに
近い形状、具体的にはベルト補助層の中央部スト
レツチと肩部ストレツチの差が2%以内となる凸
形状を呈して、既に巻き付けたベルト層Bを同形
状に変形させるとともにベルト補助層BRの巻付
け成形面を形成するのである。
成形環状体2の外径を拡縮させる手段の第1実
施例は本出願人が特にセグメント方式と呼ぶやり
方である。第1〜3図に示すように成形環状体2
の半径方向内側にアルミニユーム、鉄等の硬質材
料でなり所定幅と所定長さを有する複数個例えば
8〜32個のセグメント3を全周に配置し、各セグ
メント3のドラム軸方向断面形状は金型内仕上が
りタイヤのベルト補助層BRの軸方向断面形状
(最終仕上がり形状)と同一またはそれに近い形
状、具体的にはベルト補助層BRの中央部ストレ
ツチと肩部ストレツチの差が0%〜2%となる凸
形状を有しており、各セグメント3の長さSLは
セグメント3の個数により決まり、また、幅SW
はベルト層Bの幅により決まる。
各セグメント3はシリンダー4のロツドに取付
けられており、各シリンダー4はベースフレーム
12に固定され、ベースフレーム12は支柱15
に支持され、支柱15は台座5に立設され、台座
5は軸14に固定されその軸方向両端は大径部ク
ランプリング10の下方端に当接している。セグ
メント3の軸方向の両側の下面部に一対のガイド
ロツド6,6が軸心Xに向かうように立設され、
前記ベースフレーム12に設けた孔とガイド7,
7とを摺動可能に貫通し、その先端にはストツパ
ー19,19が固定されている。ベースフレーム
12の下面(ドラム軸側)にガイドロツド6,6
を囲むようにマグネツト付ドラム外径規制部材
8,8(第4図)が着脱可能に嵌着され、第2図
に示すようにシリンダー4の往動作により各セグ
メント3が放射(半径)方向に前進して成形環状
体2を拡径すると外径規制部材8,8にストツパ
ー19,19が当て止められて、拡径限が制限さ
れ所望の拡径時ドラム外径D1を得るようになつ
ている。
各セグメント3が拡径したとき、成形環状体2
の外周面S2のドラム軸方向断面形状は第2図に示
すようにセグメント3の幅方向(ドラム軸方向)
の形状と相似形を呈する。すなわち、成形環状体
2の外周面S2の軸方向断面形状はベルト補助層の
金型内最終仕上がり形状と同一またはそれに近い
形状、具体的にはベルト補助層の中央部と肩部の
ストレツチ差が0%〜2%になる凸形状に変形し
てベルト補助層BRの巻付け成形面を形成するの
である。また、各セグメント3はシリンダー4の
復動作により同期的に放射方向に後退すると成形
環状体2は非拡径状態となり、そのときの成形環
状体2の外周面S2のドラム軸方向断面形状は、第
1図に示すように直線状を呈してベルト層Bの巻
付け成形面(非拡径時のドラム外径D1)を形成
する。
セグメント3のドラム軸方向(幅方向)形状を
ベルト補助層の中央部と肩部のストレツチ差が0
%〜2%となる凸形状に設計する具体的な手法の
一例を、タイヤサイズAでストレツチ差0%の場
合について示せば次の通りである。まず、ベルト
中央部の有効ストレツチ範囲1.0%〜5.0%(望ま
しくは2.0%〜3.5%)から任意値、例えば2.5%を
選択する。次いで、第9図に示すように、タイヤ
構造設計断面図に記載された仕上がりタイヤのベ
ルト補助層BRの軸方向断面形状(最終仕上がり
形状)プロフアイル(凸状実線)を基準とし
て、その中央部C0点および端部E0点から軸線X
方向にそれぞれ2.5%だけ離れた点、すなわち中
央部ストレツチと肩部ストレツチの差がゼロの点
E1C1E1を図面上で特定し、これらの点を連結し
てプロフアイルを得る。このプロフアイルは
プロフアイルと相似形をなしている。さらに、
ベルト材料厚み分を軸線X方向に移動した点
E2C2E2を連結したプロフアイルが拡径状態の
成形環状体の表面の軸方向断面プロフアイルであ
る。上記プロフアイルより成形環状体2の設計
厚みdだけ軸線X方向に平行移動して点E3C3E3
を連結したプロフアイルを得る。尚、この成形
環状体の断面厚みdは第10図イ〜ハの成形環状
体21の断面形状から明らかなように、中央部に
おいて最大であり、両端縁に向うに従つて漸減す
る基本的断面形状を有している。
このプロフアイルがタイヤサイズA、ベルト
補助層中央部ストレツチ2.5%、中央部と肩部の
ストレツチ差が0%の場合の求めるセグメント3
の上面軸方向断面形状である。したがつて、点
C3が拡張時のセグメントの頂点に当たる。
第9図ロにおいてC0はベルト補助層仕上がり
中央位置、C10はベルト層仕上がり中央位置、C12
は成形環状体ドラムの非拡径表面中央位置、C11
は巻き付けられたベルト層の中央位置とし、点
C11は第9図イの前記プロフアイルの端部E1
りも幾分軸線X方向に移動した点に設定した点
(これにより、成形終了したベルト・トレツド組
立体が非拡径状態の成形環状体ドラムから取出し
可能となる)であり、さらに材料厚み分だけ軸線
X方向に移動した点が成形環状体ドラム非拡径表
面中央位置C12となる。さらにこの点より成形環
状体の厚みdだけ軸線X方向に移動した点C4
非拡径時のセグメントの頂点となる。
セグメント3の中央部の厚みh1および肩部の厚
みh2は必要強度や他の構成部品との位置関係から
任意に設計される。
成形環状体2の外径を拡縮させる手段の第2実
施例は本出願人が特に内圧方式と呼ぶやり方であ
つて、この方式は第10図に示すように、成形環
状体21、その両端部を把持するクランプリング
22、全体を支える支柱25、回転軸と連結する
ベース23、空気の給排口24からなり、成形環
状体とクランプ部とは空気洩れのないようシール
されている。成形環状体は内部空気圧によりイン
フレートし成形環状体の表面は軸方向に対して凸
形状となる。この凸形状は内部空気圧、成形環状
体の厚みdの配分および幅Wにより異なる。必要
な凸形状はセグメントタイプの場合と同様な考え
方で設計される。すなわちタイヤ構造図の凸形状
を基に2.5%下げた点の形状を作図し、これによ
りD2点と形状が決まる(第10図ハ)。この形状
となるよう成形環状体内圧0の時の外径D、厚み
配分d、幅W(これは通常ベルト幅より広く決め
る)、内圧P2を決める。したがつてこの成形環状
体は内圧P2で仕上がりタイヤのベルト補助層BR
の軸方向断面形状(最終仕上がり形状)と同一ま
たはそれに近い凸形状であるベルト補助層BRの
巻付け成形面を成形する。
上記セグメント方式の拡縮径手段を有する成形
環状体でなるベルトドラムの動作ををベルト・ト
レツド組立体の成形方法の一実施例とともに次に
説明する。第1図に示すように、エヤシリンダー
4が不動作状態にあり、したがつて各セグメント
3とその外側を覆つている成形環状体2が非拡径
状態にあつて、軸方向断面形状が直線状を呈する
成形環状体外周面S2(ドラム外径D1)の円周方向
に対して20゜の角度を有するスチールコードから
なるベルトプライ2枚を互いに交差する方向に巻
き重ねて円筒状のベルト層Bを形成する。
次いで、第2図に示すように各エヤシリンダー
4が往動作して、各セグメント3と成形環状体2
が放射方向に拡径し、各セグメント3のストツパ
ー19が外径規制部材8に当て止められて成形環
状体2の外周面S2の軸方向断面形状がベルト補助
層の最終仕上がり形状と同一またはそれに近い凸
形状に変形し(ドラム外径D2)、そして当然のこ
とにその上に巻き付けたベルト層Bも同様に凸状
に変形し、その変形したベルト層Bを覆うように
半径方向外側に少なくとも全幅に亘つて周方向に
対してほぼ0゜の角度で、ゴム被覆した1本のナイ
ロンコードを後述の装置を用いて円周方向に連続
して螺旋状に巻き付け、続いてその巻き付けた上
からもう一度全幅に亘つて同じように巻き付けて
2層構造のベルト補助層BRを形成する。
次いで、このベルト補助層BRの半径方向外側
に、定寸に切断した帯状のトレツドゴム層Tを巻
き付け、続いて圧着ローラー(図示せず)により
トレツドゴム層の上から押圧してベルト層B、ベ
ルト補助層BRおよびトレツドゴム層Tを充分に
圧着一体化してベルト・トレツド組立体を得る。
上記内圧方式の拡縮径手段を有する成形環状体
であるベルト・ドラムの動作は次のとおりであ
る。
第10図イにおいてエアー内圧ゼロの時、成形
環状体21は軸方向断面形状がやや凹面をなす。
したがつて第10図ロに示すように内圧P1(0.5
Kg/cm2程度)で軸方向断面形状をほぼ直線状と
し、その外周面(ドラム外径D1)に上記実施例
と同様にベルト層Bを形成し、次いで第10図ハ
に示すようにエアー内圧P2(例えば2.0Kg/cm2
度)の充填により成形環状体21を膨張拡径し、
その軸方向断面形状がベルト補助層BRの最終仕
上がり形状と同一またはそれに近い凸形状に変形
する。その上に巻き付けたベルト層Bもまた同様
に変形し、その変形したベルト層Bの半径方向外
側に後述の装置を用いて上記実施例と同様にして
ベルト補助層BRを形成する。このベルト補助層
BRの半径方向外側にトレツドゴム層を上記実施
例と同様にして巻き付けて、ベルト・トレツド組
立体を得る。
上記ベルト補助層BRは、例えば第11図に示
すように形成されている。すなわち、最初円筒状
のベルトドラム105に巻付けられ、ついで凸状
に拡径変形された2層構造のベルト層Bの外周面
に対して上記ゴムコーテイングしたコード101
がベルト層Bの両肩部BSのみに周方向に連続し
て螺旋状に巻付けられ、いわゆるエツジバンドと
してのベルト補助層BRを形成した状態を示して
いる。コード101の巻付けのピツチは、ベルト
肩部BSのリフテイングを防止するため上記の通
り0.5〜5.0mmのピツチにする必要がある。上記螺
旋巻きは必要に応じ1回以上巻付ける。
第12図は同じく凸状に拡径変形されたベルト
ドラム105上の2層構造のベルト層Bの外周面
に対してゴムコーテイングしたコード101がベ
ルト全幅に亘つて周方向に連続して螺旋状に巻付
けられ、いわゆるフルバンドとしてのベルト補助
層BRを形成した状態を示している。この実施例
ではコード101の巻付けのピツチは、ベルト肩
部のリフテイングを防止するためベルト肩部BS
では0.5〜5.0mmのピツチにする必要があり、また
ベルト中央部BCでは0.5〜15.0mmのピツチに設定
する。上記螺旋巻きは必要に応じ1回以上巻付け
る。
第13図イは第12図のフルバンドのベルト補
助層BRの両肩部BSの上に重ねて1本のゴムコー
テイングした有機繊維コード101を同様にして
0.5〜5.0mmのピツチで周方向に連続して螺旋状に
巻付けてフルバンドとエツジバンドの組合せとし
てのベルト補助層BRを形成した例を示してい
る。ベルト補助層BRは必要に応じ枚数、コード
打込み本数、コード太さ、ピツチなどを変更して
もよい。
さらに第14図は、ベルトドラム105上に巻
付けた2層構造のベルト層Bの外周面に薄いゴム
シート51を巻付け、その上にゴムコーテイング
なしの有機繊維コード101を周方向に連続して
螺旋状にベルト肩部は0.5〜5.0mmのピツチで、ま
たベルト中央部は0.5〜15.0mmのピツチで巻付け、
さらにその上に第2のゴムシート52を巻付けて
ゴムシート51と52とで螺旋巻きしたコード1
01をサンドイツチした構造である。この場合の
ゴムシート51,52の材質も、上記ゴムコーテ
イングの材質と同様にコード101と密着性のよ
いものを用いることが好ましい。なお、この実施
例の場合、第2のゴムシート52を巻付けた後、
トレツドを巻付ける前に圧着ローラでゴムシート
52とコード101とゴムシート51とを圧着し
てゴムをコード101間に圧入するようにする。
本発明の各実施例においてコード101の巻付
け張力はベルト層Bの幅方向に前述のようにベル
ト中央部とベルト肩部ともに均一に設定してもよ
いが、タイヤの加硫後の101の張力がベルト全
幅で差がなく均一になるように、あるいはコード
101の一定荷重伸び率がベルト層Bの肩部で小
さく、またベルト層Bの中央部で大きくなるよう
に、コードの巻付け張力がベルト肩部では最大と
なりまたベルト中央部では最小となるように後述
の巻付け張力制御手段を用いてコントロールして
巻付けることができる。
巻付け張力はタイヤのサイズ、構造によつて適
宜選択すればよいが、例えばコード101にナイ
ロン66の1260d/2を用いた場合、ベルト中央部
で最小20gにし、ベルト肩部に向つて漸増させ、
ベルト肩部で最大440gになるようにコード10
1を巻付ければよく、このようにすれば加硫後の
タイヤでベルト補助層のコード張力はベルト全幅
において均一に50gとなる。
なお、この発明のベルト補助層BRの形成方法
を含むラジアルタイヤの製造方法の全体を一実施
例により示せば、つぎの通りである。第21図に
おいて、前述の拡縮径可能なベルトドラム105
上にこのドラムが円筒状の非拡径状態において、
複数枚のベルト層Bを円筒状に巻付け、ついでド
ラム105を前述の通り特定の軸方向断面凸形状
になるように拡径して変形し、ついで変形したベ
ルト層B上にゴムコーテイングした1本の有機繊
維コード101をコードピツチがベルト肩部で
0.5〜5.0mmとなり、またベルト中央部で0.5〜15.0
mmとなるように、後述の装置を用いて順次連続的
に周方向に平行に螺旋状に巻付ける。この際、巻
付け張力はベルト肩部で最大となり、ベルト中央
部で最小となるように張力設定を行なう。
なお、別の実施例では、巻付け張力はベルト中
央部とベルト肩部ともに一定にし、かつ巻付けピ
ツチはいわゆるエツジバンド(ベルト肩部のみベ
ルト補助層BRを形成)の場合、0.5〜5.0mmとし、
またいわゆるフルバンド(ベルト全幅にベルト補
助層BRを形成)の場合、ベルト中央部を0.5〜
15.0mm、ベルト肩部を0.5〜5.0mmとすることがで
きる。なおまた、エツジバンドの別の実施例で
は、巻付け張力はベルト中央部では最小となりベ
ルト肩部では最大となるようにし、かつ巻付けピ
ツチは0.5〜5.0mmとすることができる。
こうして第12図に示すようなベルト補助層
BRが形成されると、さらにその上に定寸切断し
たトレツドゴム層56を巻付けてバンド状にし、
ついでステツチヤーローラ(図示せず)によりト
レツドの上から圧着力を加えてベルト層B、ベル
ト補助層BRおよびトレツドゴム層56とを一体
化してベルト・トレツド組立体を得る。タイヤ成
形ドラム55とベルトドラムとの間に待機してい
た搬送リング(図示せず)がベルトドラム上に移
動し、縮径して上記一体化した組立体の外周面を
把持し、ベルトドラムが縮径すると、上記組立体
をタイヤ成形ドラム55上に搬送する。
ついでタイヤ成形ドラム55上の円筒状のタイ
ヤカーカス50をトロイダ状に変形するととも
に、その両ビード保持部を軸方向内方に同期移動
させ、その膨脹した外周面が待機している上記組
立体のベルト内面全幅に圧接される。そして搬送
リングが待機位置へ戻ると、ステツチヤーローラ
(図示せず)がトレツドを圧着してタイヤカーカ
スに上記組立体が固着されて、生タイヤを完成す
るのである。
第15図〜第17図はベルト補助層の形成装置
を示し、巻付け装置107は巻付けるコード10
1をベルトドラム106側へ繰出す繰出し手段7
3と、繰出し手段73をベルトの幅方向にトラバ
ースさせるトラバース手段と、繰出し手段のトラ
バースを制御するトラバース制御手段とからなる
ことを基本構成とし、この基本構成にコードの巻
付け張力を制御する張力制御手段を付加すること
ができる。このトラバース手段はフレーム70に
よつて両端部が支持された一対のガイド軸72お
よび後述するモータにより回転駆動するねじ軸7
1からなり、このガイド軸72によつてねじ軸7
1に螺着された繰出し手段73のトラバースがガ
イドされる。
上記繰出し手段73の移動体73aは上記ねじ
軸71に螺着され、上記ガイド軸72により貫通
されてトラバース可能に支持され、移動枠73a
の上部には腕77が設けられ、この腕77によつ
て複数個のガイドプーリ75が回転可能に保持さ
れている。この腕77は移動枠73aに一体的に
固定してもよいが、図示のように移動枠73aの
上部に設けたガイドレール73cにベルトドラム
方向に摺動可能に支持され、しかもスプリング8
5によつて常にベルトドラム106側に付勢され
るようにし、腕77に付設した支持棒78aの先
端に回転可能に支持したガイドローラ78がフレ
ーム70の上部に設けられたならい板(ドラム軸
方向移動案内手段)79に圧接され、これによつ
て繰出し手段73がベルトドラム106の表面に
対し所望の間隔を保つてベルトの幅方向に移動案
内されるようにしてもよい。なお、上記ならい板
79はベルト補助層の金型仕上がり形状と同一ま
たはそれに近い形状に拡径変形したベルトドラム
の軸方向断面形状と同一に形成した場合には、ベ
ルトドラム表面とコード繰出し手段との間隔が常
に同一になり、不同一時のコードの相互の重なり
やコード間隔の乱れを防止できる。
トラバース制御手段は上記ねじ軸71を回転駆
動するエンコーダ付サーボモータ108とそのド
ライブユニツト93とベルトドラム106の回転
パルスカウンタ91とからなり、巻付けのスター
ト位置やエンド位置へ、また巻付けピツチや巻付
け張力の変更点への繰出し手段の移動距離を制御
し、またベルトドラムの回転速度(一定)に巻付
けピツチを同調させて、巻付けピツチを制御する
ものである。サーボモータ108はDCモータで
もよく、またドライブユニツト93は例えば安川
電機製「(Positionpack1D)デジタルサーボ位置
決め装置」である。なお、モータにACモータを
使用するときは、上記ドライブユニツト93が不
要であることはいうまでもない。
コードを所定の張力で巻付ける場合に必要とな
る張力制御手段は、上記繰出し手段73の移動枠
73aに回転可能に支持されたブレーキプーリ7
4と、スプリング86によりガイドプーリ側に付
勢された押えローラ74aと、さらに上記ブレー
キプーリ74に同軸に取付けられたパウダーブレ
ーキ74cとこのパウダーブレーキ74cに所定
の巻付張力に見合う回転抵抗を発生させ、これに
よつてコード101に所定の張力を付与する電源
ユニツト92とからなる。この電源ユニツト92
は、例えば神鋼電機製「DMP型電源箱DMP」で
ある。したがつて、このブレーキプーリ74にコ
ード101を掛け渡すことにより、所定の張力で
ガイドプーリ75を通してコード101をベルト
成形ドラム6に送り出して巻付けることができ
る。
なお、エヤブレーキなどメカニカルブレーキを
用いるときは上記電源ユニツトは不要であること
はいうまでもない。
一方、巻付けスタート位置、巻付けエンド位
置、単一または複数の巻付けピツチ設定値、単一
または複数の巻付け張力設定値、巻付けピツチ変
換位置、巻付け張力変換位置などが設定された設
定盤109にはシーケンサまたはリレーであるコ
ントロールユニツト90が接続され、上記成形ド
ラム106に設けられたエンコーダ61からカウ
ンタ91を通してコントロールユニツト90に成
形ドラム106の回転速度が入力されるようにし
ている。
さらにコントロールユニツト90には上記電源
ユニツト92が接続され、上記の通りこの電源ユ
ニツト92によつて上記ブレーキプーリ74がコ
ード101に対して所定の張力を付与するように
している。またコントロールユニツト90にはド
ライブユニツト93が接続され、上記の通りこの
ドライブユニツト93からの出力によりサーボモ
ータ108が駆動してねじ軸71を回転させ、繰
出し手段73を所定の方向と位置に、所定の速度
でトラバースさせるようにしている。
巻付け装置107のフレーム70はその下端部
がガイドレール70a上に載置され、このガイド
レール70aに沿つて装置7が摺動し、腕77の
先端部とベルトドラム106の間隔を微調節でき
るようにしている。また第15図に示すように、
コード送り出装置7aはフレーム70bの上部に
ガイドプーリ1eおよび送り出しローラ1f、押
えローラ1l、中央部に一対のプルローラ1c、
下部に駆動プーリ1mが設けられ、上記各プーリ
1f,1c,1mに掛け渡たされたベルト1kを
介して駆動モータ1hからの回転力が伝達される
ようにしている。
そしてコード101はライナー1bとともに巻
き取られた、またはゴム表面に密着防止剤を塗布
したコードをライナーなしで巻取られた巻取ロー
ル1dが回転可能にレツトオフスタンドにガ回転
可能に装架されており、プルロール1cによりラ
イナー1bを引出すとともにコード101がガイ
ドプーリ1eを通して繰出され、送り出しローラ
1fと押えローラ1lを経て巻取装置側へ引出さ
れて上記フレーム70に設けられた繰出し手段7
3のガイドプーリ75aに導かれるようにしてい
る。
張力制御手段を用いてコードに所定の巻付け張
力をかけるのでなく、コード101をガイドプー
リ75aからブレーキプーリ74を通さずにガイ
ドプーリ75a〜fのみを通してベルトドラム1
06に繰出すようにし、これによつてガイドプー
リ自体による抵抗のみの僅かな張力をコード10
1に付与する場合(いわゆるテンシヨンフリー)
は上記フレーム70とフレーム70bとの間に第
15図に示すように、上下に一対の光電管10
a,10bが配置され、送り出しローラ1fとガ
イドプーリ75aとの間のコード101をU字形
に弛ませ、この弛み量の上限および下限を上記光
電管10a,10bによつて検出し、コード10
1の送り量を調整(いわゆるフエスツーン)する
ようにすればよい。
なお、上記のような送り出し装置7aに代え
て、第20図に示すように巻付け装置107をコ
ード101のゴムコーテイング装置40と直結さ
せ、ゴムコーテイングしたコード101を巻取ロ
ーラに巻取ることなく、直接に順次巻付け装置の
繰出し手段73のガイドプーリ75aに導く方式
をとることも可能である。図中、41はコード巻
取りボビン、42は押出機、43は押出ダイ、4
4はコードのフエスツーン、45はフエスツーン
用光電管、46はベルトドラムである。この方法
はコードにゴムコーテイングしながらベルトに巻
付けるので、上記巻取ロール送り出し方式に比し
て材料の劣化と異物(密着防止剤など)の混入が
防止される。またホツトフイードのため、ベルト
とコードの密着度が大であり、さらにまた巻取り
用ライナが不要である。
第18図および第19図は成形装置の別の例を
示し、基本的構成は上記装置とほぼ同様である
が、コード101を繰出す繰出し手段が一対設け
られ、これによつて2本のコード101がベルト
の中央位置からそれぞれ肩部に向つて左右対称に
ベルトに同時に巻付けられるようにした点が主に
異なつており、ねらいは巻付けに要する時間を上
記装置の1/2に低減して生産性を2倍にしたこ
とにある。
すなわち、互いに同方向のねじ軸71a,71
bにそれぞれ螺着し、またフレーム70c上にね
じ軸71a,71bと平行に設けたレール71
e,71fに摺動可能にそれぞれ装架されて、中
央位置から互いに離れる方向(矢印方向)にトラ
バースする一対の繰出し手段73b,73cがベ
ルトドラム106の幅方向に並置され、これらは
モータ71cの回転によりギアが互いに逆方向に
回転してねじ軸71a,71bを逆方向に回転さ
せ、一対の繰出し手段73b,73cが互いに逆
方向に同一速度で移動するように構成されてい
る。またこの繰出し手段73bと73cとには、
それぞれ上方に突出する腕77a,77bを有
し、各腕77a,77bにはそれぞれ複数のガイ
ドプーリ75が取付けられている。この腕は上記
実施例と同様に単独にレール71g上をスプリン
グ85により摺動可能にドラム方向に付勢し、そ
のロール78aがならい板79に当接し、各繰出
し手段がベルトドラム表面に対し所望の間隔を保
つてベルト幅方向に移動可能にしてもよい。
なお、2本のねじ軸71a,71bは互いに逆
方向にねじを形成し、この2本を同一方向に回転
させるようにしてもよい。
またフレーム70cには張力検知装置(差動ト
ランス型)80が設けられ、ブレーキプーリ74
およびガイドプーリ75aを通つて所定の巻付け
張力をかけられたコード101がこの張力検知装
置80のガイドロール80aと検出ロール80b
を通つて張力が検知され、設定値に対するずれが
ブレーキプーリ74にフイードバツクされ、ブレ
ーキ量が調節されるようになつている。74aは
リンクを介してスプリング84によりブレーキプ
ーリ74側に付勢された押えロールである。
またガイドプーリ75aにはリンク81a,8
1bが連結され、このリンク81aに近接スイツ
チ82が対向し、スプリング83によつてガイド
プーリ75aが軸83aを支点として矢印方向に
付勢されている。そして何らかの原因でコード1
01に過度の張力が作用した場合に、リンク81
が近接スイツチ82を作動させてコード101の
送り込みを停止させるようにしている。なお、別
の実施例では上記一対の繰出し手段を唯1本の左
右逆ねじのねじ軸を用いてドラム中心から左右方
向に互いに離れるように移動させる方式を採用す
ることもできる。
上記第15図〜第17図に示す装置において、
まず設定盤9に巻付けスタート位置、巻付けエン
ド位置、巻付けピツチ、巻付け張力設定値などを
設定し、これをコントロールユニツト90に格納
しておく。上記巻付けのスタート位置31および
エンド位置32とはベルトドラムの幅方向の位置
をいい、例えばベルトドラム106の中央からの
距離を意味する。つぎにドライブユニツト93か
らの出力によりサーボモータ108を駆動させて
繰出し手段73を待機位置からトラバースさせ、
所定の巻付けスタート位置31に移動させる。そ
してコードの先端をベルトのスタート位置に作業
者が手で押付けて圧着させる。これはシリンダと
リンク機構により、機械化することは容易であ
る。
ついで自動運動ボタンを押せばベルトドラムが
回転を開始し、電源ユニツト92からの出力によ
りパウダーブレーキ74cが作動して、ブレーキ
プーリ74により所定のテンシヨンが付与された
状態でコード101が繰出されるとともに、一定
速度で回転するベルトドラムに対し、繰出し手段
を巻付けエンド位置32方向にトラバースさせ、
所定のピツチで連続的に螺旋状に巻付ける。この
際のトラバースの速度は、ベルトドラムのエンコ
ーダ61からの信号、すなわちベルトドラム10
6の回転速度に巻付けピツチが同調するように設
定する。
上記成形ドラム106へのコード101の繰出
しにより第11図、第12図あるいは第13図に
示すように、コード101をベルト104上に巻
付ける。この巻付け操作は、いわゆる一筆書きの
過程で行なうことができる。すなわち、第15図
〜第17図に示す装置により第13図イの巻付け
を行なう場合、第13図ロに示すようにコード1
01を矢印方向に軌跡がS字形を描くように巻付
ければよい。
また第18図および第19図の装置を用いて第
13図イに示す巻付けを行なう場合は、第13図
ハに示すように2本のコード101a,101b
を矢印方向に軌跡を描くように巻付ければよい。
なお、モータでねじ軸71を回転させることに
よりトラバースを行なう代りに、その他の手段例
えばシリンダなどを利用して機枠に設けたレール
上をトラバースするようにしてもよい。またコン
トロールユニツト90での演算などの機能を電源
ユニツト92およびドライブユニツト93に付加
的に備えさせれば、独立のコントロールユニツト
は不要となる。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明の方法によれ
ば、ベルトドラムを用いてベルト・トレツド組立
体を成形する際に、ベルト補助層を軸方向断面形
状においてその金型内最終仕上がり形状と同一ま
たはそれに近い形状、具体的にはベルト補助層の
中央部ストレツチと肩部ストレツチの差が2%以
内となる凸状に形成する構成であるので、金型内
仕上がりタイヤのベルト補助層のコードの残留伸
度や熱収縮力が中央部と肩部においてほぼ均一化
されることとなり、タイヤ走行中ベルト層の遠心
力によるリフテイングを抑制してラジアルタイヤ
の高速耐久性能を向上させるのである。
また1本または複数本の有機繊維コードをベル
ト層Bの外周面に巻付け張力がベルト全幅で均一
になるように、あるいは肩部で最大となるように
また巻付けピツチがベルト肩部で密になるように
周方向に平行に連続して螺旋状に巻付けて形成し
たので、加硫済タイヤのベルト肩部とベルト中央
部のストレツチの差が小さくなり、ベルト肩部の
熱収縮力が向上するのでベルトの走行時のリフテ
イングを防止する作用が強力に発揮され、したが
つて走行時のリフテイングによるベルトの剥離損
傷を一層確実に防止することができる。
また本装置の使用により、上記方法の実施を能
率よくかつ精度よく行なうことができる。
なお、この発明によれば、円筒状のベルトドラ
ムにベルト層を巻付けた後、このベルトドラムを
凸状に変形させ、その上からゴム被覆させた1本
または複数本のコードをゴム被覆して1本の帯状
体にしたものを螺旋状に巻付けてベルトドラムに
全幅にわたつて密着させた状態にするから、ベル
ト補助層の巻付け時に、ベルト層に異常な動きを
与えず、したがつてベルト層に変形やしわ、たる
みを生じさせる危険がなく、またこの発明の方法
では円筒状のベルトドラムにベルト層を巻付ける
から、巻付け時にベルト層が蛇行したりせず、セ
ンタリング良く巻付けることができ、さらにまた
この発明の方法装置においては、ベルトドラムは
周方向に連続な環状体であつて、従来のいわゆる
セグメントによつてドラム表面を形成するセグメ
ントタイプでないので、ベルト層のとくにその周
方向両側端部のなめらかな貼付けが可能となり、
従来タイプにおける波打ち状の貼付け状態となら
ず、ベルト肩部の剥離損傷が防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明装置の一実施例の非拡径状態
の部分断面図、第2図は第1図装置の拡径状態の
部分断面図、第3図は第1図のY−Y線一部断面
側面図、第4図はドラム外径規制部材の斜視図、
第5図イは金型内仕上がりタイヤの部分断面図、
第5図ロはこの発明の方法により成形されたベル
ト・トレツド組立体の部分断面図、第5図ハは従
来方法により成形されたベルト・トレツド組立体
の部分断面図、第6図イ,ロ,ハはそれぞれこの
発明の実施に適用される有機繊維コードの横断面
説明図、第7図イはこの発明の非拡径時のベルト
ドラムにベルト層を巻き付けた状態を示す説明
図、第7図ロはこの発明の拡径時のベルトドラム
にベルト補助層を巻き付けた状態を示す説明図、
第8図イはこの発明のベルトドラムに1本のコー
ドを周方向に螺旋状に連続的に巻き付けてベルト
補助層を形成する方式の説明図、第8図ロは定寸
のテープ状体多数本を順次ずらせつつ周方向に巻
き付けてベルト補助層を形成する方式の説明図、
第9図イおよびロはこの発明装置のセグメントの
設計手法の説明図、第10図イはこの発明装置の
内圧方式の一実施例の非拡径状態の部分断面図、
第10図ロはこの発明装置の内圧方式のベルト貼
り付け状態の部分断面図、第10図ハはこの発明
装置の内圧方式の拡径状態の部分断面図、第11
図、第12図、第13図イ、第14図はそれぞれ
本発明方法により形成したベルト補助層の横断面
説明図、第13図ロ、第13図ハはこの発明装置
による1本巻きの軌跡を示した説明図、第15図
は本発明方法の実施に用いる装置の全体側面説明
図、第16図は巻付け装置の正面図、第17図は
巻付け装置の左側面図、第18図はこの発明の巻
付け装置の別の実施例を示す装置の正面図、第1
9図は第18図の左側面図、第20図はコードの
送り出し装置の別の実施例を示す説明図、第21
図はこの発明のベルト補助層の形成方法を含むラ
ジアルタイヤの製造方法の説明図、第22図は実
施例タイヤと比較例タイヤのベルト補助層の各部
のコードの残留伸度の比較グラフ、第23図は実
施例タイヤと比較例タイヤのベルト補助層の各部
のコードの熱収縮力の比較グラフ、第24図は従
来の非拡径時のベルトドラムの部分断面図、第2
5図は従来の拡径時のベルトドラムの部分断面図
である。 1…ベルトドラム、2…成形環状体、3…セグ
メント、4…シリンダー、8…外径規制部材、B
…ベルト層、BR…ベルト補助層、D2…拡径時ド
ラム外径、D1…非拡径時ドラム外径。101…
有機繊維コード、102…ゴムコーテイング、1
04…ベルト、105…ベルトドラム、107…
巻付け装置、71a,71b,72…ねじ軸、7
3…繰出し手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 拡縮径可能なベルトドラムを用いてベルト
    層、ベルト補助層およびトレツドゴム層からなる
    ベルト・トレツド組立体を成形する方法であつ
    て、非拡径状態の前記ベルトドラムの外周面に円
    周方向に対して10゜〜40゜の角度を有する無機また
    は有機繊維コードからなるベルトプライを複数枚
    巻き重ねて円筒状のベルト層を形成する段階と、
    前記ベルトドラムを拡径してその軸方向断面形状
    をベルト補助層の金型内最終仕上がり形状と同一
    またはそれに近い形状に変形させる段階と、前記
    形状に変形させたベルトドラム上のベルト層の半
    径方向外側に円周方向に対して0゜〜5゜の角度を有
    しかつ巻付け張力がベルト肩部およびベルト中央
    部でともに一定となるように巻付けられた有機繊
    維コードからなるベルト補助層を形成する段階
    と、前記ベルト補助層の半径方向外側にトレツド
    ゴム層を巻き付けて一体化してベルト・トレツド
    組立体を得る段階とからなることを特徴とするベ
    ルト・トレツド組立体の成形方法。 2 拡縮径可能なベルトドラムを用いてベルト
    層、ベルト補助層およびトレツドゴム層からなる
    ベルト・トレツド組立体を成形する方法であつ
    て、非拡径状態の前記ベルトドラムの外周面に円
    周方向に対して10゜〜40゜の角度を有する無機また
    は有機繊維コードからなるベルトプライを複数枚
    巻き重ねて円筒状のベルト層を形成する段階と、
    前記ベルトドラムを拡径してその軸方向断面形状
    をベルト補助層の金型内最終仕上がり形状と同一
    またはそれに近い形状に変形させる段階と、前記
    形状に変形させたベルトドラム上のベルト層の半
    径方向外側に円周方向に対して0゜〜5゜の角度を有
    し、巻付け張力がベルト肩部では最大となり、ベ
    ルト中央部では最小となるように巻付けられた有
    機繊維コードからなるベルト補助層を形成する段
    階と、前記ベルト補助層の半径方向外側にトレツ
    ドゴム層を巻き付けて一体化してベルト・トレツ
    ド組立体を得る段階とからなることを特徴とする
    ベルト・トレツド組立体の成形方法。 3 拡縮径可能なベルトドラムを用いてベルト
    層、ベルト補助層およびトレツドゴム層からなる
    ベルト・トレツド組立体を成形する方法であつ
    て、非拡径状態の前記ベルトドラムの外周面に円
    周方向に対して10゜〜40゜の角度を有する無機また
    は有機繊維コードからなるベルトプライを複数枚
    巻き重ねて円筒状のベルト層を形成する段階と、
    前記ベルトドラムを拡径してその軸方向断面形状
    をベルト補助層の金型内最終仕上がり形状と同一
    またはそれに近い形状に変形させる段階と、前記
    形状に変形させたベルトドラム上のベルト層の半
    径方向外側に円周方向に対して0゜〜5゜の角度を有
    しかつベルトの肩部において0.5〜5.0mmのピツチ
    で螺旋状に配列された有機繊維コードからなるベ
    ルト補助層を形成する段階と、前記ベルト補助層
    の半径方向外側にトレツドゴム層を巻き付けて一
    体化してベルト・トレツド組立体を得る段階とか
    らなることを特徴とするベルト・トレツド組立体
    の成形方法。 4 拡縮径可能なベルトドラムを用いてベルト
    層、ベルト補助層およびトレツドゴム層からなる
    ベルト・トレツド組立体を成形する方法であつ
    て、非拡径状態の前記ベルトドラムの外周面に円
    周方向に対して10゜〜40゜の角度を有する無機また
    は有機繊維コードからなるベルトプライを複数枚
    巻き重ねて円筒状のベルト層を形成する段階と、
    前記ベルトドラムを拡径してその軸方向断面形状
    をベルト補助層の金型内最終仕上がり形状と同一
    またはそれに近い形状に変形させる段階と、前記
    形状に変形させたベルトドラム上のベルト層の半
    径方向外側に円周方向に対して0゜〜5゜の角度を有
    しかつベルトの肩部において0.5〜5.0mmのピツチ
    でかつベルト中央部において0.5〜15.0mmのピツ
    チで巻付けられた有機繊維コードからなるベルト
    補助層を形成する段階と、前記ベルト補助層の半
    径方向外側にトレツドゴム層を巻き付けて一体化
    してベルト・トレツド組立体を得る段階とからな
    ることを特徴とするベルト・トレツド組立体の成
    形方法。 5 拡縮径可能なベルトドラムを用いてベルト
    層、ベルト補助層およびトレツドゴム層からなる
    ベルト・トレツド組立体を成形する方法であつ
    て、非拡径状態の前記ベルトドラムの外周面に円
    周方向に対して10゜〜40゜の角度を有する無機また
    は有機繊維コードからなるベルトプライを複数枚
    巻き重ねて円筒状のベルト層を形成する段階と、
    前記ベルトドラムを拡径してその軸方向断面形状
    をベルト補助層の金型内最終仕上がり形状と同一
    またはそれに近い形状に変形させる段階と、前記
    形状に変形させたベルトドラム上のベルト層の半
    径方向外側に円周方向に対して0゜〜5゜の角度を有
    しかつベルトの肩部において0.5〜5.0mmのピツチ
    で螺旋状に配列され、巻付け張力がベルト肩部で
    は最大となり、ベルト中央部では最小となるよう
    に巻付けられた有機繊維コードからなるベルト補
    助層を形成する段階と、前記ベルト補助層の半径
    方向外側にトレツドゴム層を巻き付けて一体化し
    てベルト・トレツド組立体を得る段階とからなる
    ことを特徴とするベルト・トレツド組立体の成形
    方法。 6 上記ベルト補助層はゴム被覆された1本また
    は複数本の有機繊維コードを拡径変形したベルト
    ドラム上のベルト層の半径方向外側に円周方向に
    対してほぼ0〜5゜の角度で連続して螺旋状に巻付
    けて形成されることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載のベルト・トレツド組立体の成形
    方法。 7 上記ベルト補助層は多数本の有機繊維コード
    のスダレ織物にゴム被覆し長尺シート状体とし、
    ついでベルト全幅を覆う幅に切断し、ついで少な
    くともベルト1周分プラスオーバーラツプジヨイ
    ント幅の長さに切断し、さらにこれを幅方向に複
    数分割して得た複数本のテープ状体を拡径変形し
    たベルトドラム上のベルト層の半径方向外側にそ
    れぞれドラム周方向に対してほぼ0〜5゜の角度で
    順次巻付けて形成されることを特徴とする請求項
    1または2に記載のベルト・トレツド組立体の成
    形方法。 8 拡縮径可能なベルトドラムを用いてベルト・
    トレツド組立体を成形する装置であつて、前記ベ
    ルトドラムは、エラストマー材料からなり円周方
    向に連続する伸縮可能な成形環状体と、この成形
    環状体を拡縮径させる拡縮径手段とからなり、非
    拡径状態の成形環状体の外周面はその軸方向断面
    形状が直線状を呈してベルト層の巻き付け面を形
    成し、また、拡径状態の成形環状体の外周面はそ
    の軸方向断面形状がベルト補助層の金型内最終仕
    上がり形状と同一またはそれに近い形状を呈して
    ベルト補助層の巻き付け面を形成するととにベル
    ト層の外周面に1本または複数本の有機繊維コー
    ドを連続して螺旋状に巻付けてベルト補助層を成
    形する装置は、巻付けるコードをベルト側へ繰出
    す繰出し手段と、この繰出し手段をベルトの幅方
    向にトラバースさせるトラバース手段と、上記繰
    出し手段のトラバースを制御するトラバース制御
    手段とを有することを特徴とするベルトトレツド
    組立体の成形装置。 9 上記ベルト補助層を形成する装置は、コード
    の巻付け張力を制御する張力制御手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項8記載のベルト・トレ
    ツド組立体の成形装置。
JP63080495A 1987-06-18 1988-03-31 ベルト・トレッド組立体の成形方法およびその装置 Granted JPH01249429A (ja)

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