JPH054462Y2 - - Google Patents

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JPH054462Y2
JPH054462Y2 JP1987089309U JP8930987U JPH054462Y2 JP H054462 Y2 JPH054462 Y2 JP H054462Y2 JP 1987089309 U JP1987089309 U JP 1987089309U JP 8930987 U JP8930987 U JP 8930987U JP H054462 Y2 JPH054462 Y2 JP H054462Y2
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panel
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車体骨格部材の合流部構造、特に、
合流部におけるアウタパネル、インナパネル、レ
インフオースの接合構造に関する。
(従来の技術) 従来における車体骨格部材の合流部構造として
は、例えば実開昭58−29571号公報に記載されて
いるものが知られている。
この従来構造は、第5図に示すように、合流部
において、アウタパネル100とインナパネル1
01との間にレインフオース102が介在され、
アウタパネル100のフランジ部103と、イン
ナパネル101のフランジ部104と、前記両フ
ランジ部103,104間に挟まれたレインフオ
ース102の縁部105とが三枚合わせでスポツ
ト溶接により接合された構造となつており、これ
はレインフオース102の介在によつて剛性の向
上を図るようにしたものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、合流部は異なる方向からの骨格
部材が合流していることから、車体入力荷重が骨
格部材の合流角度を変化させるように入力される
もので、例えば、第6図に示すように、ルーフサ
イドレールRとピラーPとの合流部Xでは、客室
に加わる荷重Wや車輪からの入力Fが、合流角度
θを広げるように作用する。
従つて、合流部には、合流角度の変化を抑える
だけの強度を持たせる必要が生じるが、従来のよ
うにレインフオースを介在させて、三枚合わせで
スポツト溶接しただけの接合構造では、その接合
箇所がフランジ接合部だけの1筋となるために、
荷重を支えるだけの十分な接合強度が得られず、
合流角度の変化によつて接合部が剥離したり、亀
裂が生じてしまうという問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような従来の問題点を解決す
るために考案されたもので、そのために本考案で
は、アウタパネルとインナパネルとよりなる車体
骨格部材が合流する合流部の閉断面内にレインフ
オースが配設され、該レインフオースは、主体部
分が合流部におけるアウタパネルとインナパネル
との少なくとも一方と略平行に形成されていると
共に、縁部がアウタパネルのフランジ部とインナ
パネルのフランジ部との間に挟まれて三枚合わせ
で接合され、前記レインフオースの主体部分に
は、アウタパネルに接するまで突設されたアウタ
側凸部と、インナパネルに接するまで突設された
インナ側凸部とがフランジ部との接合部分に沿つ
て形成され、かつ、前記アウタ側凸部の先端面が
アウタパネルの内面に接合され、インナ側凸部の
先端面がインナパネルの内面に接合されている構
成とした。
(作用) 本考案では、レインフオースの主体部分が合流
部におけるアウタパネルとインナパネルとの少な
くとも一方と略平行に形成され、また、フランジ
部との接合部分に沿つて形成されたアウタ側凸部
とインナ側凸部とがそれぞれアウタパネルとイン
ナパネルとに接合されて、フランジ部と各凸部と
の2筋で接合されているために、車体骨格部材の
合流角度を変化させる方向に作用させる荷重に対
し、この荷重による変形を抑えることができる。
また、各凸部が車体骨格部材の合流部のアウタ
パネルとインナパネルとに接合されているから、
この合流部の断面形状の変形を抑えることができ
る。
以上により、フランジ部の剥離や亀裂を防止す
ることができ、合流部の結合剛性を向上させるこ
とができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
本実施例では、第6図に示すように、車体屋根
4の側縁に沿つて前後方向に延在するルーフサイ
ドレールRと、車体側壁のドア開口部5と後側ウ
インド6の間で上下方向に延在するピラーPとが
略T字状に合流する合流部Xの構造について説明
する。
該合流部Xは、アウタパネル1、インナパネル
2、レインフオース3を構成部材とした閉断面の
骨格構造となつている。
前記アウタパネル1とインナパネル2には、ル
ーフサイドレールRの上縁内縁に沿う上縁フラン
ジ部11,21と、ドア開口部5の後上部コーナ
縁に沿う前側フランジ部12,22と、後側ウイ
ンド6の前上部コーナ縁に沿う後側フランジ部1
3、23が形成されている。
レインフオース3は、合流部Xにおいて、前記
アウタパネル1とインナパネル2との間に配設さ
れるもので、合流部Xの形状に一致した略T字状
に形成され、上縁部31が前記両パネル1,2の
上縁フランジ部11,21間に挟まれ、前側コー
ナ縁部32が前側フランジ部12,22間に挟ま
れ、後側コーナ縁部33が後側フランジ部13,
23間に挟まれて接合され、また、各縁部31,
32,33の内側の部分であるレインフオース3
の主体部分は、両パネル1,2と略平行に形成さ
れている。
そして、合流部Xでは、前記両パネル1,2と
レインフオース3は、各フランジ部11,21,
12,22,13,23上において三枚合わせで
スポツト溶接により接合されている。
又、前記レインフオース3の主体部分には、前
側フランジ部12,22上の接合部に沿つて、ア
ウタパネル1に接するまで突設されたアウタ側凸
部34と、インナパネル2に接するまで突設され
たインナ側凸部35とがエンボス加工によつて1
個毎に交互に形成されている。
そして、アウタ側凸部34は、その先端面にお
いてアウタパネル1の内面にスポツト溶接により
接合され、かつインナ側凸部35は、その先端面
においてインナパネル2にアーク溶接により接合
されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
前述したように、ルーフサイドレールRとピラ
ーPとの合流部Xでは、第6図で示すように、客
室に加わる荷重Wや車輪からの入力Fが、合流角
度θを広げるように作用する。
これに対し、本実施例では、合流部Xにレイン
フオース3が介在され、このレインフオース3に
は、合流角度θを成す前側フランジ部12,22
上の接合部に沿つて、アウタ側凸部34とインナ
側凸部35が形成されて、両凸部34,35がア
ウタパネル1とインナパネル2に接合されている
ので、接合箇所が前側フランジ部12,22上の
接合部と、両凸部34,35上の接合部との2筋
になるし、しかも、レインフオース3の主体部分
がアウタパネル1とインナパネル2との両方と平
行に配置されているため、合流角度θを変化させ
る方向に作用する荷重に対して、この荷重による
変形を抑えることができる。
さらに、レインフオース3に形成した各凸部3
4,35を、アウタパネル1、インナパネル2に
接合させているため、合流部Xの断面形状の変形
を抑えることができる。
以上によつて、前側フランジ部12や後側フラ
ンジ13の剥離や亀裂を防止でき、合流部Xの結
合剛性を向上させることができる。
以上、本考案の実施例を図面により説明した
が、本考案の具体的な構成は前記した実施例に限
定されることはなく、考案の要旨を逸脱しない範
囲の設計変更等があつても本考案の技術的範囲に
含まれる。
例えば、本考案構造は、ルーフサイドレールと
ピラーとの合流部に限らず、ルーフサイドレール
とルーフリヤレールと、ピラーとの三又合流部や
二又合流部等、異なる方向に延在する車体骨格部
材の合流部には全て適用できる。
又、凸部上の接合部の接合手段としては、スポ
ツト溶接とアーク溶接の組み合わせに限らず、ア
ーク溶接と接着あるいはスポツト溶接と接着の組
み合わせ等でもよいし、又、アウタ側凸部及びイ
ンナ側凸部は1個毎に交互に設ける必要は必ずし
もなく、複数個毎に交互に設けてもよい。
又、凸部上の接合部は、補強を必要とするフラ
ンジ部上の接合部に沿つて設けるのであるが、フ
ランジ部上の接合部との距離は、該凸部上の接合
部を設けることによつて、フランジ部上の接合部
の補強効果が得られる距離内であればよく、効果
的にはフランジ部上の接合部の近傍に設けるのが
好ましい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案にあつては、合流
部において、アウタパネルとインナパネルとレイ
ンフオースとが、三枚合わせで接合されたフラン
ジ部上の接合部に加えて、レインフオースの主体
部に設けたアウタ側凸部及びインナ側凸部上でも
接合されているので、フランジ部上の接合部と凸
部上での接合部との2筋の接合箇所が形成され、
しかも、レインフオースの主体部が、合流部にお
いてアウタパネルとインナパネルとの少なくとも
一方と略平行に配置されているため、合流部の合
流角度を変化させる方向の荷重に対して、この荷
重による変形を抑えるように作用し、又、レイン
フオースの主体部分に形成した各凸部がアウタパ
ネルとインナパネルとに接合されているため、合
流部の断面形状の変形を抑えることができるもの
で、これにより、フランジ部の結合剛性を向上さ
せることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の合流部構造を示す切欠
斜視図、第2図は第1図−断面図、第3図は
レインフオースの斜視図、第4図は第3図の−
断面図、第5図は従来技術の断面図、第6図は
作用説明図である。 1……アウタパネル、2……インナパネル、3
……レインフオース、12,22……前側フラン
ジ部(フランジ部)、34……アウタ側凸部、3
5……インナ側凸部、X……合流部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 アウタパネルとインナパネルとよりなる車体骨
    格部材が合流する合流部の閉断面内にレインフオ
    ースが配設され、 該レインフオースは、主体部分が合流部におけ
    るアウタパネルとインナパネルとの少なくとも一
    方と略平行に形成されていると共に、縁部がアウ
    タパネルのフランジ部とインナパネルのフランジ
    部との間に挟まれて三枚合わせで接合され、 前記レインフオースの主体部分には、アウタパ
    ネルに接するまで突設されたアウタ側凸部と、イ
    ンナパネルに接するまで突設されたインナ側凸部
    とがフランジ部との接合部分に沿つて形成され、
    かつ、前記アウタ側凸部の先端面がアウタパネル
    の内面に接合され、インナ側凸部の先端面がイン
    ナパネルの内面に接合されていることを特徴とす
    る車体骨格部材の合流部構造。
JP1987089309U 1987-06-10 1987-06-10 Expired - Lifetime JPH054462Y2 (ja)

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JP1987089309U JPH054462Y2 (ja) 1987-06-10 1987-06-10

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JPS63196784U JPS63196784U (ja) 1988-12-19
JPH054462Y2 true JPH054462Y2 (ja) 1993-02-03

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607970U (ja) * 1983-06-25 1985-01-19 前田金属工業株式会社 ボルト締付具のボルトチツプ排出装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607970U (ja) * 1983-06-25 1985-01-19 前田金属工業株式会社 ボルト締付具のボルトチツプ排出装置

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JPS63196784U (ja) 1988-12-19

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