JPH0544440U - ワークテーブル - Google Patents

ワークテーブル

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JPH0544440U
JPH0544440U JP10412191U JP10412191U JPH0544440U JP H0544440 U JPH0544440 U JP H0544440U JP 10412191 U JP10412191 U JP 10412191U JP 10412191 U JP10412191 U JP 10412191U JP H0544440 U JPH0544440 U JP H0544440U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数のワークを載置可能かつ少軸数の簡素な
ロボットにより受け渡し可能なワークテーブルとして省
スペース化を達成する。 【構成】 ワークテーブル2上面を自由に移動可能な図
示しないボールキャスタ付パレット下台と、チエン11
に等間隔に固着される連結板12に、旋回可能に貫通さ
れる垂直連結軸上端に長方形のパレット13を固着し、
連結軸下端の係合溝をテーブル上の凸形ガイド17に移
動可能に係合して、移動方向に対してパレットの長手方
向が直角を保つようにし、パレット旋回移動部に設けら
れたワーク受け渡し位置で係合溝がガイドの切れ目に来
たとき、図示しないロータリアクチュエータの出力軸上
端の二方取り部と係合し、パレットをロボットアーム2
7に対しほぼ直角に旋回し、ロボット1側のプログラム
によりワークWを一つずつ受け渡しする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はロボット付工作機械用のチエン駆動パレットロータリ式ワークテーブ ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9に示すようにロボット101付工作機械102には素材,製品スト ッカが必要であり、このストッカの形式の一つにパレットロータリ式ワークテー ブル103がある。このワークテーブル103のパレットの形状は、図4に示す ような円形のパレット104又は正方形のパレットが多く、ワークWの径がパレ ット径に対して小さい場合には、スペース上の効率が悪いため、図5のようにワ ークを多段積みにしたり、図6のようにワークWを多数個平面的に配置する方法 が採用されている。その他、図7のように長方形のパレット106にしたり、図 8のように小径のパレット107にしてパレット数を増加するL字形状のワーク テーブルにする等の方法が採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたワークを多段積みにする図5の方法は、パレット毎にワー クガイド105やリフタを要し、そのうえ軸形状ワークには向かないという問題 点を有し、パレット上にワークを平面的に多数配置する図6,図7の方法は、多 数のワークを順次ロボットに受渡すために、ロボット側にX,Y軸方向に自由に 動き得るパレタイジング機能が必要となり、ロボットのコストが上昇するという 問題点を有している。またパレット径を小さくしてパレット数を増加する図8の 方法は構造上に限度があり、L形又は多列とせざるを得ないため構造が複雑かつ 高価になるという問題点を有している。 本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、少軸数の簡素な円筒座標系ロボットにも対応可能な、小 さい専用スペースで多数のワークを収容できるワークテーブルを提供しようとす るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案におけるワークテーブルは、ロボット付工作 機械用のチエン駆動パレットロータリ式ワークテーブルにおいて、前記チエンに 等間隔に固着され垂直穴を有する連結板と、前記テーブル上に移動可能に載置さ れたボールキャスタ付下台と、該下台のほぼ中央垂直に貫通して固着されるとと もに前記垂直穴に回転可能に嵌通され下端に係合溝を有する連結軸と、該連結軸 の上端がほぼ中央に固着された長方形のパレットと、前記テーブル上の前記チエ ンの外側で前記チエンに対して平行かつワーク受け渡し位置で中断するように設 けられ移動可能に前記係合溝と係合して前記パレットの長手方向を移動方向に対 して直角に保つガイドと、前記テーブルの前記パレット旋回移動部の一方に設け られた前記ワーク受け渡し位置に割出されて前記ガイドから外れた前記案内溝と 係合して前記パレットを任意角度に旋回する手段とを含んでなるものである。
【0005】
【作用】
パレットはチエン駆動で間欠的に移動され、ワーク受け渡し位置に割出される とパレットに固着の連結軸下端の係合溝がガイドから外れ、代わってパレット旋 回手段のロータリアクチュエータ上端の二方取り部と係合して、パレットをロボ ットアームに対してほぼ直角に旋回する。こうしてパレットはロボット側のプロ グラムによるロボットアームの水平面内における旋回位置決めでワーク受け渡し 可能な状態となる。
【0006】
【実施例】
実施例について図1〜図3を参照して説明する。 ロボット1付旋盤近くの床上に、長円形のチエン駆動パレットロータリ式ワー クテーブル2が長手方向を本機主軸軸心方向(Z軸方向)にして設置されている 。ワークテーブル2の枠体3の右端寄り位置に、駆動軸4が垂直かつ回転可能に 支持されており、駆動軸4に嵌着される傘歯車5が、枠体3に固着のモータ6の 出力軸に嵌着される傘歯車7と噛合されている。更に駆動軸4の上端にスプロケ ットホイール8が嵌着されており、スプロケット8と枠体3の左端寄り位置に回 転可能に設けられている図示しない同径のスプロケットホイールとの間にチエン 11が張設されている。チエン11は後述の連結板取付用の凸部を有するリンク 11aが等間隔に用いられているアタッチメント付チエンが使用されており、こ のリンク11aの凸部に連結板12の一端が固着されている。
【0007】 連結板12の他端部には垂直穴12aが穿設されており、この垂直穴12aに 長方形のパレット13の下面中央垂直に固着の連結軸14が回転可能に嵌挿され 、連結軸14の下部は、枠体3の上板3a上にボールキャスタ16により移動可 能に載置されるパレットと同形状の下台15の中央を垂直貫通して固着されてお り、連結軸14の下端に係合溝14aがパレット13の長手方向に対して直角に 刻設されている。そして前記ボールキャスタ16は下台15の下面四隅部に取付 けられており、パレット13はテーブルの上板3a上をチエン11の移動経路の 外側を平行に移動されるようになっている。このパレット移動に際しては、連結 軸14下端の係合溝14aが上板上に凸状に設けられたガイド17に跨がるよう にして移動可能に係合されている。パレット13は常に長手方向がガイド17に 対して直角を保つようになっている。
【0008】 ワークテーブル2は両チエンホイールの軸心を通る中心線とガイド17のロボ ット側交点がワーク受け渡し位置の中心点に設定されており、ガイド17はこの ワーク受け渡し位置で中断されている。この受け渡し位置の下方に空圧ロータリ アクチュエータ19が垂直かつ上向きに固着されており、このアクチュエータ1 9は回転角調整用ストッパ18により旋回角度が90°に調整されている。アク チュエータ19の出力軸の上端同心に嵌着される割出軸21は、上板3aを貫通 してガイド17の中断部に位置し、このガイド中断部の割出軸21にはガイド1 7と同一巾の二方取り部が設けられており、この二方取り部がガイド17に対し て平行又は直角になるようアクチュエータ19の旋回端位置が設定されている。 従ってワーク受け渡し位置において、二方取り部がガイド17と平行のとき、ガ イドの中断部はこの二方取り部には連結された状態となる。更にチエン11の駆 動軸4にはドッグ22,23が嵌着されており、枠体3のドッグ対応位置に正逆 転用リミットスイッチLS1,LS2が固着されている。
【0009】 一方、旋盤に取付けられているロボット1は、本体25A,25Bが主軸軸心 方向(Z軸方向)の垂直平面内において90°旋回可能かつ本体25B上の案内 に沿って本体25Aが移動可能とされ、ロボットアーム27は本体25A,25 Bがワークテーブル2側に90°旋回された時には水平面内において、また本機 側に90°逆に旋回されたときには、X軸方向の垂直平面内において旋回可能と されており、アーム27先端のロボットハンド28は開閉可能かつ手首から90° 及び180 °旋回可能とされている。
【0010】 続いて本実施例の作用について説明する。 今ワークテーブル2上の複数の長方形のパレット13上にワークWがロボット アーム27の旋回半径Rと同一Rの円弧状に複数個並置されている。モータ6に より間欠的に送られるパレット13は、直線移動部では短辺を基準とするピッチ でそれぞれ隙間を有して密に並び、旋回移動部では扇形に開き、ロボットとの受 け渡し位置で90°方向を変える。そして受け渡し位置に割出されたパレット1 3は、連結軸14下端の係合溝14aが、ガイド17から外れて割出軸21上端 の二方取部と係合する。次いで空圧ロータリアクチュエータ19によりパレット 13が90°旋回されて、両スプロケットホイールの軸心線に対して直角となり 、ロボットハンド28の把持中心が通る軌跡上にワークWが並んだ状態となる。 そしてワークWの受け渡しはロボット側のプログラムによりロボットアーム27 の旋回位置を換えて一つずつ行う。 尚、受け渡し位置でのパレット13の旋回角度は90°と限定されるものでな く、ロボットに対するワークテーブルのレイアウトの関係により任意の角度に設 定できるのは勿論である。
【0011】
【考案の効果】 本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 チエン駆動の長方形のパレットが旋回移動部に設けられたワーク受け渡し位置 にパレットが割出されたあと、ロボットアームに対してほぼ直角になるよう任意 角度に旋回して、パレットのロボットハンドの把持中心が通る旋回軌跡上に並べ られた複数のワークを、ロボットアームの旋回割出し位置を換えて一つずつ受け 渡しするようにして、直線移動部分では長方形パレットを間隔をつめて搬送でき るようにしたので、簡素なロボットとの組合せにより省スペース化が達成できる 。 また受け渡し部のパレット旋回角度を任意の角度に設定することによりレイア ウト上の自由度が大きく、軸形状ワークに対して簡単な置き台で安定度の高い水 平置きが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のワークテーブルとロボット付旋盤の
上視図である。
【図2】ワークテーブルの側面断面図である。
【図3】図1のA−A線視図である。
【図4】従来の技術の丸型パレットを有するパレットロ
ータリ式ワークテーブルの斜視図である。
【図5】丸型パレット上にワークを多数積みしたところ
を表す斜視図である。
【図6】丸型パレット上にワークを平面的に多数配置し
たところを表す斜視図である。
【図7】従来の技術の長方形パレット上にワークを一列
に配置したところを表す斜視図である。
【図8】従来の技術のパレット径を小さくして数を増加
するようにレイアウトされたL型ロータリテーブルの斜
視図である。
【図9】従来の技術のワークテーブルとロボット付工作
機械の上視図である。
【符号の説明】
1 ロボット 2 ワー
クテーブル 3 枠体 11 チ
エン 12 連結板 13 パ
レット 14 連結軸 14a
係合溝 15 下台 16 ボ
ールキャスタ 17 ガイド 19 ロ
ータリアクチュエータ 21 割出軸 27 ロ
ボットアーム 28 ロボットハンド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット付工作機械用のチエン駆動パレ
    ットロータリ式ワークテーブルにおいて、前記チエンに
    等間隔に固着され垂直穴を有する連結板と、前記テーブ
    ル上に移動可能に載置されたボールキャスタ付下台と、
    該下台のほぼ中央垂直に貫通して固着されるとともに前
    記垂直穴に回転可能に嵌通され下端に係合溝を有する連
    結軸と、該連結軸の上端がほぼ中央に固着された長方形
    のパレットと、前記テーブル上の前記チエンの外側で前
    記チエンに対して平行かつワーク受け渡し位置で中断す
    るように設けられ移動可能に前記係合溝と係合して前記
    パレットの長手方向を移動方向に対して直角に保つガイ
    ドと、前記テーブルの前記パレット旋回移動部の一方に
    設けられた前記ワーク受け渡し位置に割出されて前記ガ
    イドから外れた前記案内溝と係合して前記パレットを任
    意角度に旋回する手段とを含んでなることを特徴とする
    ワークテーブル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08294827A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Fuji Mach Mfg Co Ltd 移送装置
WO2005092566A1 (ja) * 2004-03-29 2005-10-06 Bridgestone Corporation 台車の旋回駆動方法および装置ならびにそれを用いたタイヤ成型システム
WO2017043397A1 (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 日特エンジニアリング株式会社 パレット搬送装置
JP2017052088A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 日特エンジニアリング株式会社 パレット搬送装置
WO2018135308A1 (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 日特エンジニアリング株式会社 パレット搬送装置及びパレット搬送方法

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