JPH0544263Y2 - - Google Patents

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JPH0544263Y2
JPH0544263Y2 JP9307988U JP9307988U JPH0544263Y2 JP H0544263 Y2 JPH0544263 Y2 JP H0544263Y2 JP 9307988 U JP9307988 U JP 9307988U JP 9307988 U JP9307988 U JP 9307988U JP H0544263 Y2 JPH0544263 Y2 JP H0544263Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、持ち運び用の取手を形成可能なら
しめた段ボール箱に関するものである。
(従来の技術) 持ち運びを容易ならしめるための従来既知の段
ボール箱としては、たとえば第3図に示すよう
に、四枚づつのインナーフラツプaおよびアウタ
ーフラツプbと、二面づつの幅面cおよび長さ面
dとを具える段ボール箱eにおいて、相互に対向
するそれぞれの幅面cの上端部分に指挿入穴fを
形成したものがあり、この段ボール箱によれば、
それぞれの指挿入穴fに、それぞれの手の指を差
込むことにより、それを被包装物とともに、比較
的容易に持ち運ぶことが可能となる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、かかる従来の段ボール箱にあつて
は、それの組立時から、幅面cに指挿入穴fが形
成されていることから、その段ボール箱、ひいて
は被包装物の貯蔵もしくは展示中に、塵埃、雨水
などが、その指挿入穴bから箱内へ侵入し易く、
この結果として、被包装物が著しく汚損されると
ともに、その被包装物の印刷面の褐色が余儀なく
されるという問題があり、またこの一方におい
て、段ボール箱の持ち運びのために両手が塞がつ
てしまうことから、それをたとえば室内へ搬入す
るに際しては、その搬入の前後において、段ボー
ル箱を床その他に載置した後に、室のドアを開放
し、そして閉止しなけばならない不便があつた。
この考案は、従来技術のこのような問題を有利
に解決するものであり、雨水、塵埃などの、箱内
への侵入を有効に防止するとともに、箱の片手に
よる運搬を可能ならしめる段ボール箱を提供する
ものである。
(課題を解決するための手段) この考案の段ボール箱は、とくに、一の長さ面
を隔てて位置する二枚のアウターフラツプのそれ
ぞれに、ともに長さ面に向いて開口するコ字状の
切起し線、たとえばミシン目からなる切起し線を
形成し、これらの各切起し線の長さ面への延在部
分を、相互に離反する方向へ向く拡開延在部とす
るとともに、各拡開延在部を、その延在方向へ膨
出して外方へ湾曲する曲線部分で終了させ、そし
て、各アウターフラツプに設けた切起し線の内側
に、これもたとえば、長さ面に向いてコ字状をな
す指穴用の押抜き線を形成したものである。
(作用) この段ボール箱では、それぞれの切起し線にて
囲まれた部分を、アウターフラツプおよび長さ面
から切起すとともに、それぞれの切起し片を、そ
れらの上端部分が相互に接近する方向へほぼく字
状に折曲させて長さ面上に位置させることにて、
二枚の切起し片からなる一の取手を構成し、そし
て、この取手の指穴用の押抜き線で囲まれたそれ
ぞれの部分を、各押抜き線位置から取手の内側へ
押し曲げること、もしくは完全に押し抜くことに
て指穴を構成することにより、その指穴に指を通
して取手の上端部分を把持することで、段ボール
箱の、片手による持ち運びを可能ならしめる。
従つて、上述した取手および指穴を、エンドユ
ーザによる、段ボール箱の最終的な搬送時に構成
することにより、箱内への塵埃、雨水などの侵入
を十分に防止することができ、また、エンドユー
ザの、段ボール箱の持ち運びに際する不便を極め
て有効に除去することができる。
しかも、この段ボール箱では、取手の長さ面へ
の連結部分を、切起し線の、長さ面上での拡開延
在部によつて、連結基部へ向けて漸次広幅とする
ことにより、取手に作用する被包装物重量を、長
さ面上に十分に分散させて、その長さ面の、引き
裂きによる破損を有効に防止することができる。
なお、このことは、長さ面上の各拡開延在部を、
その延在方向へ膨出して外方へ湾曲する曲線部分
で終了させることによつて、取手基端への応力集
中を回避した場合にとくに顕著であり、被包装物
の重量が相当大きくなつても、その取手基端から
の引き裂きの発生をほぼ確実に防止することがで
きる。
(実施例) 以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図は、この考案の一実施例を示す図であ
り、第1図aは、段ボール箱の展開状態を、第1
図bはその組立て状態をそれぞれ示す。
第1図aに示すところは、帯状段ボール1の幅
方向の両側端部に、三本の所定長さのスリツト2
をそれぞれ設けることにより、各側端部に二枚づ
つのインナーフラツプ3およびアウターフラツプ
4をそれぞれ形成するとともに、図に仮想線で区
別されるような二面づつの幅面5および長さ面6
をそれぞれ形成する。
またここでは、一の長さ面6を隔ててその両側
部に位置する二枚のアウターフラツプ4のそれぞ
れに、ともに長さ面6に向いてコ字状に開口す
る、たとえばミシン目からなる切起し線7を設
け、これらの各切起し線7の、長さ面6への延在
部分、いいかえれば、切起し線7の脚部分を、長
さ面6のそれぞれ側端部に向けて相互に離反する
方向へ延在する拡開延在部8とするとともに、こ
れらの各拡開延在部8を、長さ面幅のほぼ1/5程
度の位置で、その延在方向へ膨出して外方へ湾曲
する曲線部分で終了させる。
さらにこの例では、それぞれのアウターフラツ
プ4に設けた切起し線7の内側で、その切起し線
7から十分に離間してなお、取手先端部の確実な
る把持を可能ならしめる位置に、これもまた長さ
面6に向いてコ字状をなす、指穴用の押抜き線1
0を設ける。
ここで、この押抜き線10の形状は、所要に応
じて曲線形状、角形形状などとすることができる
他、その押抜き線10を、図示例とは逆向きに形
成することもでき、また、方形形状、楕円形状、
円形形状などの適宜のエンドレス形状とすること
もできる。
なお、以上に述べた段ボール箱において、好ま
しくは、切起し線7および押抜き線10のそれぞ
れの中央部分に、一本の指を差込むための、少な
くとも一個の指差用抜線11,12をそれぞれ設
け、これらの指差用抜線11,12にて囲まれた
部分を一本の指で押し抜きもしくは押し曲げした
後に、その押抜き部分もしくは押曲げ部分から、
取手構成部分の切り起しおよび、指穴構成部分の
押し曲げもしくは押し抜き開始することにて、取
手および指穴の構成を極めて容易ならしめる。
このように構成してなる段ボール箱では、そこ
への被包装物の包装時には、第1図bに示すそれ
の組立状態から明らかなように、塵埃、雨水など
の侵入を許容する開口が全く存在しないので、被
包装物はそれらから、常にかつ十分に保護される
ことになる。
ところで、エンドユーザが、かかる段ボール箱
にて包装された被包装物を、箱を単位として購入
した場合には、たとえば、一本の指によつて、指
差用抜線11の内側部分を箱の内側へ押し抜きも
しくは押し曲げした後、その部分から、切起し線
7の内側部分を、アウターフラツプ4および長さ
面6にわたつて切り起すとともに、第2図に示す
ように、それぞれの切起し片13を、それらの上
端部分が相互に接近する方向へほぼく字状に折曲
させることにより、二枚の切起し片13からな
り、長さ面上に位置する取手14を構成し、さら
に、かかる取手14において、指穴用の押抜き線
10で囲まれたそれぞれの部分を、これもまた、
指差用抜線12で囲まれた部分への、一方の指の
差し込みを切掛として、取手14の内側へ押し曲
げもしくは押し抜きすることにより指穴15を構
成する。
以上のようにして、取手14および指穴15を
構成した後は、好ましくは、両切起し片13の上
端部分を、粘着テープその他によつて相互に連結
した状態で、指穴15に指を通して取手14の上
端部分を把持することにより、被包装物を収納し
た段ボール箱を、片手のみにて容易に持ち運ぶこ
とができる。
ここで、段ボール箱のかかる持ち運びに際し、
取手14に作用する被包装物の重量は、取手14
の、長さ面6への連結部分を、切起し線7の拡開
延在部8によつて、長さ面6に向けて次第に広幅
とすることにより、長さ面上に広く分散されるこ
とになるので、被包装物の重量に起因する長さ面
6の引裂き破損は十分に防止されることになる。
しかもここでは、各拡開延在部8を、その延在方
向へ膨出して外方へ湾曲する曲線部分で終了させ
ることにより、取手基端への応力の集中を有効に
阻止することができるので、長さ面上の重量の分
散効果と併せて、その取手基端からの引裂きの発
生をほぼ完全に防止することができる。
以上、この考案を図示例に基づいて説明した
が、指穴用の押抜き線10および指差用抜線1
1,12にて囲まれるそれぞれの部分について
は、所要の方向へ、段ボールを単に押し曲げるだ
けとすることにより、抜き屑の発生を有利に防止
できるという利益がもたらされる。
(考案の効果) かくして、この考案によれば、塵埃、雨水など
から被包装物を十分に保護し得ることはもちろ
ん、段ボール箱の、片手での持ち運びを可能なら
しめることにより、両手を用いて段ボール箱を持
ち運ぶ場合の不便さをことごとく解消することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を展開状態およ
び組立状態で示す図、第2図は、取手および指穴
の構成状態を示す斜視図、第3図は、従来例を示
す斜視図である。 1……段ボール、2……スリツト、3……イン
ナーフラツプ、4……アウターフラツプ、5……
幅面、6……長さ面、7……切起し線、8……拡
開延在部、9……曲線部分、10……押抜き線、
13……切起し片、14……取手、15……指
穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 四枚づつのインナーフラツプおよびアウターフ
    ラツプと、二面づつの幅面および長さ面とを具え
    る段ボール箱において、 一の長さ面を隔てて位置する二枚のアウターフ
    ラツプのそれぞれに、ともに長さ面に向くコ字状
    の切起し線を形成し、これらの各切起し線の、長
    さ面への延在部分を、相互に離反する方向へ向く
    拡開延在部とするとともに、各拡開延在部を、そ
    の延在方向へ膨出して外方へ湾曲する曲線部分で
    終了させ、また、各アウターフラツプに設けた切
    起し線の内側に、指穴用の押抜き線を形成してな
    る段ボール箱。
JP9307988U 1988-07-15 1988-07-15 Expired - Lifetime JPH0544263Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9307988U JPH0544263Y2 (ja) 1988-07-15 1988-07-15

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JP9307988U JPH0544263Y2 (ja) 1988-07-15 1988-07-15

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Publication Number Publication Date
JPH0215414U JPH0215414U (ja) 1990-01-31
JPH0544263Y2 true JPH0544263Y2 (ja) 1993-11-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4578209B2 (ja) * 2004-11-10 2010-11-10 花王株式会社 収納板
JP4956308B2 (ja) * 2007-07-18 2012-06-20 大王製紙パッケージ株式会社 ダンボール箱

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JPH0215414U (ja) 1990-01-31

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