JPH0544141Y2 - - Google Patents

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JPH0544141Y2
JPH0544141Y2 JP6835887U JP6835887U JPH0544141Y2 JP H0544141 Y2 JPH0544141 Y2 JP H0544141Y2 JP 6835887 U JP6835887 U JP 6835887U JP 6835887 U JP6835887 U JP 6835887U JP H0544141 Y2 JPH0544141 Y2 JP H0544141Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ドツトプリンターやラインプリンタ
ーで代表される印字装置、特にインパクト式印字
装置に関するものである。
従来の技術 この種インパクト式印字装置は、印字の鮮明
度、複写印字が出来る、等々の利点の為、印字の
際の騒音が激しいという欠点があるにも拘らず、
事務所内の益々身近に置かれるようになつてき
た。
この印字の際の騒音は、印字ヘツド内で発生す
るものもあるが、打撃される側のプラテンが中実
体ではなく、中空体であると、プラテン側におい
ても大きな音を発生していた。
従来のプラテンは、所要駆動トルク等が少な
く、また、安価に済むよう、アルミ等の軽合金の
中空状の引き抜き材で構成される事が多かつた。
考案が解決しようとする問題点 インパクト式の印字装置では、プラテンの打撃
音は避けられず、騒音低減の為にプラテンを中実
にするのは、印字速度の高速化、小型軽量化等を
図ることに逆行してしまう。
また、単にプラテンを中実にしても、その共振
点が下がるぐらいで、積極的な消音対策とならな
い。かと言つて、印字装置を消音ボツクスに入れ
て使うのでは、不便この上ない。
問題点を解決するための手段 本考案は、アルミの引き抜き材等の基芯体上に
ゲル充填シートを捲着し、この上には受打面硬質
体を嵌め入れてあり、該ゲル充填シートには、多
数のゲル充填セルを並設してあり、該ゲル充填セ
ルは相互に独立するように区画筋で区分されてい
るとともに、内部にはゲル状物質を、該ゲル状物
質がシート状基体の柔軟な面を膨出せしめるよう
にして充填してあることを特徴とし、プラテン側
での騒音発生を極力抑えることは勿論、ゲル状物
質の使用量は極力抑えた上で、最大の効果を上げ
ようとするものである。
作 用 本考案印字装置は、プラテンの受打面硬質体の
裏側にゲル充填シートが内設してあるから、印字
の際の打撃振動は、そこに多数並設されたゲル充
填セル内に封入されているゲル状物質の非弾性変
形及びゲル充填セル自体の変形として吸収されて
しまい、もつて、プラテン側での騒音発生は抑え
られる。また、ゲル状物質は、ゲル充填セルの相
互に独立するように区画筋で区分され、シート状
基体の柔軟な面を膨出せしめている、その空間内
に充填されており、基芯体と受打面硬質体の間の
空間のさらに限られた部分に充填されているか
ら、極めて少ない量で済む。
実施例 第1図は本考案印字装置の一実施例を一部切り
欠いて示す斜視図で、本実施例ではインパクトド
ツトプリンターとして構成されている。
1は印字ヘツド、2はインクリボンカートリツ
ジ、3はプラテンで、印字ヘツド1は、図示しな
いが、装置筐体5内底のガイド上をステツピング
モータ等で駆動されるベルトにより左右移動自在
に支持され、マトリツクス状に配置されたドツト
ワイヤー端面をインクリボンカートリツジ2から
引き出されるインクリボンを介してプラテン3に
対向させている。
また、インクリボンカートリツジ2は印字ヘツ
ド1上に固定され、該印字ヘツド1の移動ととも
に移動しながら、内部に収納したインクリボンを
循環させるよう構成されている。
プラテン3は、ステツピングモータ等(図示
略)で、印字ヘツド1による印字が各行終わる毎
に改行出来るよう組み付けられ、それ自体は、第
2図に示すごとく、基芯体上31に、ゲル充填シ
ート4の部分と受打面硬質体32の部分とを順次
積層状に重合してなる。
すなわち、プラテン3は、断面扇型の中空部3
3を3箇所放射状に配してなるアルミ等の軽合金
の引き抜き材を基芯体31とし、この上にゲル充
填シート4を捲着し、該ゲル充填シート4の上に
は、アルミ等の軽合金の円筒体を主体とする受打
面硬質体32を、直接その内周壁でゲル充填シー
ト4の外周面に接触するよう嵌め入れてある。
ゲル充填シート4は、これを一部取り出して示
す第4図に見るように、少なくとも一方の面を柔
軟な材料で作つたシート状基体41と、このシー
ト状基体41上に多数並設されたゲル充填セル4
2とを有する。
すなわち、本実施例では、シート状基体41と
して合成樹脂フイルムを表裏に用い、この合成樹
脂フイルム同士を溶融させて、一葉状の区画筋4
3とし、この区画筋43は、各々口字状を隣接密
集させた碁盤目状としてあり、このようにして相
互に独立するように区分するとともに、内部には
ゲル状物質44を、該ゲル状物質44が合成樹脂
フイルムの柔軟な面を膨出せしめるようにして充
填してなる。
そして、このゲル充填シート4は、偏平な側を
基芯体31の外周に合わせるように捲き貼り付
け、さらに、このゲル充填シート4のゲル充填セ
ル42を若干圧潰するようにして受打面硬質体3
2をこれに嵌め入れてある。
なお、このように基芯体31と受打面硬質体3
2の間にゲル充填シートを設けるにあたつて、例
えば、第3図に示すようにシリコーンゴム製や軽
合金製等の角形リング6を基芯体31の端に嵌合
させ、この角形リング6間にゲル充填シート4を
捲着し、受打面硬質体32をゲル充填シート4に
嵌め入れるとともにこの角形リング5にも嵌め入
れるようにしても良い。
また、ゲル状物質としては、シリコーンゲルが
素材としての安定性から良く適しており、JIS K
2530−1976−(50g荷重)により測定された針
入度が50〜200程度のシリコーンゲルやこの中に
微小中空球体を混入してなる複合シリコーンゲル
は緩衝、防振能力に優れているので、これらシリ
コーンゲルの使用が推奨される。
また、受打面硬質体32としては、アルミ等の
軽合金無垢のまま、或はこの表面のみ硬化処理す
る、或は、無垢の状態に硬質ゴムをコーテングす
る等適宜構成のものが選択される。ゲル充填セル
42の高さや受打面硬質体32の厚さ等は、印字
装置の印字ヘツドの形式、プラテンの駆動モータ
の余力、衝撃音の大小等の諸条件により適宜選択
する。
次ぎに、上記実施例として用いたゲル充填シー
トを製造する方法を、参考までに、一例として述
べる。
それには、まず、コンマ数mmから数mm程度の薄
板状のゲル状物質を得る必要がある。これには、
手作業で、ゲル原料の混練、脱泡作業を行い、ガ
ラス板等に流し出し、ヘラで均一層に延ばす、或
は、上下フイルムで覆つてロールで圧延し、その
後、加熱炉でゲル化させる等適宜な手段が取られ
る。なお、ゲル状物質の原料としては、例えば、
トーレシリコーン株式会社製造の商品名トーレシ
リコーンCF5027、日本フイライト株式会社製造
のフイライト(登録商標)、日本フイライト株式
会社販売のエクスパンセル(登録商標)等があ
る。
続き、得られた薄板状のゲル状物質に、合成樹
脂フイルム、例えば、熱溶着性の良い塩化ビニー
ルフイルムや、熱溶着性はこれに劣るが経年変化
の少ないウレタンフイルム等の合成樹脂フイルム
を張り合わせ、合成樹脂フイルム、ゲル状物質、
合成樹脂フイルムの三層状とする。
なお、合成樹脂フイルムの熱溶着性が弱けれ
ば、合成樹脂フイルムとして、本来のフイルムに
いわゆるホツトメルトを重ねたものであつても良
い。
その後、この層状の材料シートを型で押圧する
と同時に型の溶着面から合成樹脂フイルムに熱が
加わるようにするが、この手段には、高周波溶着
法、加熱プレス溶着法、超音波溶着法等が簡便な
方法として掲げられる。
また、この際の型は、区画溶着面と隣接凹部と
を交互に形成したもので、区画溶着面とは一つの
凹部を取り囲む溶着面を密集して隣接連続させた
ものあり、例えば、碁盤目状の溶着面、すなわ
ち、凹部たる角を丸めた四角目状の孔が全面縦横
に配列穿孔された型や、このような四角目状に限
らず、丸、三角、その他異形状を配列穿孔したも
のでも良いが、それらは均一に分散しているのが
望まれる。また、その凹部たる孔の深さは十分深
くして、ゲル充填膨出部の形成に支障のないよ
う、合成樹脂フイルムが変形する空間として確保
されているのが良い。
溶着の際に、この型を一方の合成樹脂フイルム
に当てがうようにし、反対側には平らな型を用い
れば、第4図に示すような片側にゲル充填セル4
2が膨出したものが得られ、両側に用いれば、両
側にゲル充填セルが膨出したものが得られ、前者
によれば、基芯体31との接着が確実である。
しかし、どのような型によるとも、合成樹脂フ
イルムが溶着された後の筋である区画筋は密集し
て形成され、この区画筋が形成される箇所のゲル
状物質は、型の区画溶着面が該層を分断するた
め、前後左右の隣接凹部に逃げる。隣接凹部には
元々位置しているゲル状物質があるため、前後左
右に逃げるゲル状物質は、元々位置しているゲル
状物質を押し込みつつ、元の薄板状の時よりも厚
く、一部自ら折り込まれるような形で隣接凹部内
へと逃げ込む。
一方、区画溶着面の合成樹脂フイルムは表裏重
り合い、適宜形式の加熱手段による熱をタイミン
グ良く局部的に受け、表裏溶着され、一葉状の区
画筋となる。
このとき、隣接凹部にあたる合成樹脂フイルム
は、前後左右から逃げてくるゲル状物質で引き伸
ばされつつ該ゲル状物質を内包して、その表面、
特に拘束の無い単一層側は略球面状に膨出し、結
果、ゲル状物質44を封入したゲル充填セル42
がシート一面に形成されることとなる。
このようにして、型の凹部に呼応して、多数の
ゲル充填セル42が形成される。
このため、型の孔、すなわち、隣接凹部の形成
密度が高い程、ゲル充填セルは細かく、密に形成
され、また、区画筋からのゲルの充填効果も高い
ので突出程度が大きくなる。この場合、たとえ
ば、碁盤目状の区画溶着面において、その一辺が
10数mm以上であると、区画筋からの充填効果が低
く、それだけゲル充填セルの盛り上がりが不足が
ちになり、ゲル状物質の使用量が増えるので、区
画筋の太さやゲル層の厚さにも困るが、それ以
下、5mmから2mm程度のもので行つたところ、最
適なゲル充填シートが得られた。
勿論、本考案プラテンに用いるゲル充填シート
は、このような方法に依らずとも、例えば、基芯
体に合成樹脂を前もつてコーテイングしておき、
これにゲル状物質と合成樹脂フイルムとを巻き付
け、溶着面を円周に形成した型を回転させながら
押し付けて行うような方法や、接着剤で接合させ
たり、適宜自由な方法により製造されたゲル充填
シートを材料として用いる事が出来る。
そこで、上記インパクトドツトプリンターのよ
うな、ゲル充填シート4を基芯体31と受打面硬
質体32の間に内設した印字装置を用いれば、印
字の際におけるプラテン側に発生する騒音の根源
たるプラテンの衝撃振動は、プラテンの内側にお
いて、ゲル充填セル42内に封入されたゲル状物
質44を変化させる事となる。ところが、該ゲル
状物質の変形は非弾性変形であつて反発弾性を生
じず、また、ゲル充填セル42自体も変形自由度
が高いため、振動はこの領域で減衰吸収されるこ
ととなり、音としての発生は少なくなり、プラテ
ン側での騒音発生は抑えられる。
なお、本願明細書で言う非弾性変形とはゴムや
バネのような強い弾性変形をしないと言う意味で
あつて、弾性的変形を全くしないという意味では
ない。また、同様に反発弾性がないとは、ゴムや
バネのような強い反発弾性を示さないと言う意味
であつて、反発弾性が絶対的に0であるという意
味ではない。
上記実施例ではインパクトドツトプリンターに
ついて述べたが、本考案印字装置はこれに限ら
ず、一字毎を打撃するハンマー式の印字装置は勿
論、昔からのタイプライターのような印字装置に
も施用できるし、打撃力の弱い熱転写式のような
非インパクト式の印字装置にも適用できる。ま
た、基芯体は素材中空なものとして説明したが、
騒音防止の点に関しては、中実であつても一向に
構わない。
考案の効果 以上述べたとおり、本考案印字装置は、プラテ
ンの基芯体と受打面硬質体との間にゲル状物質
を、多数並接したゲル充填セル内に封入した形で
充填してあるので、このゲル状物質及びゲル充填
セル自体が印字の際の打撃振動を分散吸収し、プ
ラテン側での騒音発生は相当解消することが出来
る。
また、ゲル状物質は基芯体と受打面硬質体との
間の、しかもゲル充填セル内という限られた部分
に充填してあるから、その使用量は極めて少なく
て済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案印字装置の一実施例の一部を切
り欠いて示す斜視図であり、第2図はプラテンの
縦断面図であり、第3図は同拡大横断面図であ
り、第4図はゲル充填シートのみを一部取り出し
て示す斜視図である。 1……印字ヘツド、2……インクリボンカート
リツジ、3……プラテン、31……基芯体、32
……受打面硬質体、4……ゲル充填シート、41
……シート状基体、42……ゲル充填セル、43
……区画筋、44……ゲル状物質。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 印字されるべき紙を担持するプラテンとインク
    リボンと印字ヘツドとを有し、前記プラテンは基
    芯体上にゲル充填シートを捲着し、さらに、該ゲ
    ル充填シート上には受打面硬質体を嵌め入れてあ
    り、該ゲル充填シートは、少なくとも一方の面を
    柔軟な材料で作つたシート状基体と、このシート
    状基体に多数並設されたゲル充填セルとを有し、
    該ゲル充填セルは相互に独立するように区画筋で
    区分されているとともに、内部にはゲル状物質
    を、該ゲル状物質がシート状基体の柔軟な面を膨
    出せしめるようにして充填してなることを特徴と
    する印字装置。
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