JPH0544050U - 食器洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 簡易な構成でシルバー類用ラックの回転を可
能とし、シルバー類の効果的洗浄を達成できる食器洗浄
機を提供する。 【構成】 シルバー類用ラック１２をラック３内に設け
たシルバー類用ラック回動軸１７に回転自在に取付支持
する。ラック３を挾んでその上下には上下洗浄ノズル
５、５及び上下すすぎノズル９、９が対向配置され、一
方前記シルバー類用ラック１２の外周側面には羽根２２
が設けられる。洗浄水、すすぎ水がこの羽根２２に当る
ことでシルバー類用ラック１２は回転し、その中のシル
バー類には満遍なく洗浄水が当り、付着物を確実に取り
良好な洗浄とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は食器洗浄機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

皿や茶碗などの食器類およびナイフやスプーン等のシルバー類を簡単に洗える 食器洗浄機が、家庭や飲食料理店で使われている。これらの食器洗浄機の構造は 例えば、本出願人に基づく既出願（特願平３−１０１８５号）に記載するように 、食器類を収納するラックが洗浄室内で、上下に対向配置した洗浄用、すすぎ用 のノズルの間にセットされ、上下から噴き出るすすぎ水によりラック内の食器類 及びラック内にセットしたシルバー類用ラック内のシルバー類の洗浄、及びすす ぎが行なわれていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように単に上下からの洗浄水だけで食器類及びシルバー類を洗う装置であ ると、洗浄水がこれら被洗浄物において洗浄水が当たる個所と当たらない箇所が できてしまう。特にシルバー類では、料理物の残滓がこびり付いていて、なかな か取れないという問題があった。

【０００４】 本考案では、上記点に鑑みて成されたもので、簡易な装置でシルバー類の洗浄 を効果的に行なえる食器洗浄機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はラックに収納された食器を洗浄する食器洗浄機において、前記ラック に収納された食器を洗浄するためにラックを挾んで上下に対向配置した上下洗浄 ノズルと、該上下洗浄ノズルに洗浄液を送出するための洗浄ポンプと、シルバー 類を収納するためのシルバー類用ラックと、前記ラックに設けた前記シルバー類 用ラックを回動かつ着脱可能に軸支するためのシルバー類用ラック回動軸と、前 記シルバー類用ラックの外周面に放射状に配設され、前記上下洗浄ノズルよりの 噴射水を受けて前記シルバー類用ラックを回転させるための羽根とを備えたもの である。

【０００６】

【作用】

シルバー類用ラックは食器類収納用のラック内に回転自在でまた脱着自在に設 けられている。そしてこのシルバー類用のラックの外周側面には洗浄水等を受け る羽根が複数枚設けられている。従って、ラックの上下に配置した洗浄ノズルよ り洗浄水が噴き出ると、この羽根に当たり、その水圧によって、シルバー類用ラ ックは回転される。このように、洗浄時にもシルバー類用ラックが回転するので 、シルバー類用ラック内のシルバー類にはそのどの箇所にも洗浄水が当たり、効 果的な洗浄が行える。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。洗浄機は、洗浄機本体１と カバー２より構成される。洗浄機本体１は、多数の食器を収納するラック３を置 くためのラック台４と、前記ラック３に収納された食器を洗浄する洗浄液を噴射 するためにラック３を挾んで上下に対向配置した上下洗浄ノズル５、５と、該上 下洗浄ノズル５、５に洗浄液を送出するための洗浄ポンプ６と、該洗浄ポンプ６ により吸い上げる洗浄液及びすすぎに用いるお湯を溜めておく洗浄タンク７と、 該洗浄タンク７内の洗浄水及びお湯のオーバーフロー用のドレンパイプ８と、洗 浄後の食器をすすぐためのお湯を噴射するためにラック３を挾んで上下に対向設 置した上下すすぎノズル９、９と該上下すすぎノズル９、９にお湯を送出するた めのすすぎポンプ１０と、該すすぎポンプ１０により吸い上げるお湯を沸かして おくすすぎタンク１１と、前記ラック３内に設けられ、ナイフ、スプーン等（以 下、シルバー類とする）を収納するシルバー類用ラック１２とより構成され、そ してこのシルバー類用ラック１２の中に収納したシルバー類に洗浄液及びすすぎ 水がまんべんなく当たるようにシルバー類用ラック１２を回転させる構造として いる。

【０００８】 本考案では、このシルバー類用ラック１２を回動させるための手段として、前 記上下洗浄ノズル５、５及び上下すすぎノズル９、９より噴射する洗浄水及びす すぎ水の水圧を利用する。そのための構成を図１に加え、図２、図３、図４を参 照して説明する。

【０００９】 前記ラック３は、上面を開口した直方体にてバスケット状に形成され、底部か ら多数の食器類収納ピン２３を略等間隔に立設し、そのピン２３、２３間に皿な どの食器類ａを収納する。そして図２に示すようにシルバー類用ラック回動軸１ ７を少なくとも１つの角部に設ける。そして該シルバー類用ラック回動軸１７下 部には、前記シルバー類用ラック１２を受けるためのシルバー類用ラック受け１ ８を配している。尚、このシルバー類用ラック受け１８は着脱自在となっている 。

【００１０】 前記シルバー類用ラック回動軸１７はシルバー類用ラック１２を回動自在かつ 着脱自在に軸支する。そして前記シルバー類用ラック受け１８は回動時の前記シ ルバー類用ラック１２の回転抵抗を減少させると共に、シルバー類用ラック１２ の安定した支持を行う。

【００１１】 前記シルバー類用ラック１２は上端を開口した円筒形をしており、底部の中心 部に前記シルバー類用ラック回動軸１７を回動自在かつ着脱自在に挿入する回動 軸受け１９を設け、かつ底部には中心部を盛り上げ外方に向かうに従って低く傾 斜した凸状のシルバー類受け底２０を備えている。

【００１２】 ここで、シルバー類用ラック１２の外周側面の上部には前記上下洗浄ノズル５ 、５及び前記上下すすぎノズル９、９より噴射した洗浄水、及びすすぎ水を受け て、その水圧によりシルバー類用ラック１２を回動できるようにする羽根２２が 複数枚、放射状に突設されている。この噴射水が羽根２２に当り、シルバー類用 ラック１２を回転する推進力が得られる。

【００１３】 こうしてシルバー類用ラック１２を回転させるので、洗浄水または、すすぎ水 をムラなくシルバー類に当てることができ、洗浄効果を高められる。尚、前記ラ ック３は、図４に示すように前記シルバー類用ラック１２を用いないときや、前 記ラック３を積み重ねて置きたいときは、前記シルバー類用ラック１２を取り外 すことにより対応する。また前記シルバー類用ラック１２をシルバー類用ラック 回転軸１７から取り外すと、該シルバー類用ラック回動軸１７は前記ラック３に 収納する食器類ａの食器類収納ピン２３として機能する。

【００１４】 上記構成による食器洗浄機の動作を説明する。シルバー類用ラック１２をシル バー類用ラック回動軸１７に取付け、シルバー類をシルバー類用ラック１２に収 納し、また食器類ａは食器類収納ピン２３間に立て掛けてシルバー類および食器 類ａを収納した、収納したラック３を、洗浄機のカバー２を開き、ラック４に載 せる。ここでシルバー類用ラック１２の底部は前記シルバー類受け底２０により 凸状態となっているため、図２に示すようにシルバー類の下端が異なる高さの位 置となり、同一シルバー類の重なりを防止することができ、効果的な洗浄、すす ぎが行われるようにしている。

【００１５】 前記洗浄タンク７に溜ってある洗浄液を前記洗浄ポンプ６が吸い上げて前記上 下洗浄ノズル５、５から噴き出して前記ラック３に収納されている食器類を上下 方向から洗浄する。食器を洗浄した洗浄液は前記洗浄タンク７に入り、再び前記 洗浄ポンプ６に吸い上げられるサイクルとなる。

【００１６】 この時、上下洗浄ノズル５、５から噴き出す洗浄水がシルバー類用収納ラック １２の受け羽根２２に当り、シルバー類用収納ラック１２は回転する。するとお 互いに回転する上下洗浄ノズル５、５とシルバー類用収納ラック１２の相乗効果 によりシルバー類には隅々まで洗浄水が当って、洗浄効果は飛躍的に高まる。約 ５０秒程度の洗浄の後、前記洗浄ポンプ６を停止して洗浄を終了し、次にすすぎ を行う。

【００１７】 前記すすぎタンク１１では水を適度の温度に沸かして溜めてあり、該すすぎタ ンク１１に溜めてあるお湯を前記すすぎポンプ１０が吸い上げて前記上下すすぎ ノズル９、９から噴き出して前記ラック３に収納されている洗浄後の食器類を上 下方向からすすぐ。食器をすすいだお湯は前記洗浄タンク７に入る。前記洗浄タ ンク７は満水になると前記ドレンパイプ８より排水する。

【００１８】 このすすぎ時においても、シルバー類用ラック１２はその受け羽根２２に上下 すすぎノズル９、９から噴き出るすすぎ水が当り、シルバー類用ラック１２は回 転せしめられるので、その中のシルバー類にはその全部分に満遍なくすすぎ水が 当り、すすぎも短時間ですむ。約１５秒程度のすすぎが終了すると前記すすぎポ ンプ１０を停止する。この後、乾燥手段（図示せず）等を始動させ、食器類に付 着した水滴の除去を行う。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、食器類を収納したラック内に回転自在に支持さ れたシルバー類用ラックはそれに設けた羽根に噴き出る洗浄水あるいはすすぎ水 が当って、その水圧で回転するので、洗浄水、すすぎ水はシルバー類用ラックに 入っているシルバー類の全部分にまんべんなく当り、洗浄、すすぎを頗る効果的 に行うことができる。

【００２０】 シルバー類用ラックの回転手段として洗浄水等を利用するので経済的であると 共に、シルバー類用ラックにはこれら洗浄水などを受ける羽根だけを設けるとい う非常に簡易な構成で達成でき、構造的にも簡単とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】食器洗浄機の概略正面構成図

【図２】洗浄水、すすぎ水を受けて、その水圧により回
転できるように支持されているシルバー類用ラックの取
付部分の要部縦断側面図

【図３】回転自在に支持されているシルバー類用ラック
を上面から見た図

【図４】シルバー類用ラック取り外し時のラックの部分
縦断側面図

【符号の説明】

３ ラック １２ シルバー類用ラック １７ シルバー類用ラック回動軸 ２２ 羽根

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラックに収納された食器を洗浄する食器
   洗浄機において、前記ラックに収納された食器を洗浄す
   るためにラックを挾んで上下に対向配置した上下洗浄ノ
   ズルと、該上下洗浄ノズルに洗浄液を送出するための洗
   浄ポンプと、シルバー類を収納するためのシルバー類用
   ラックと、前記ラックに設けた前記シルバー類用ラック
   を回動かつ着脱可能に軸支するためのシルバー類用ラッ
   ク回動軸と、前記シルバー類用ラックの外周面に放射状
   に配設され、前記上下洗浄ノズルよりの噴射水を受けて
   前記シルバー類用ラックを回転させるための羽根とを備
   えることを特徴とする食器洗浄機。