JPH0543678U - Ｃｒｔ保持機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビネットとＣＲＴとのすき間調整法の改
善。 【構成】 ＣＲＴをキャビネットに保持する機構におい
て、ＣＲＴを固定せしめるＣＲＴホルダーをキャビネッ
トに固定する際、ＣＲＴホルダーを反転しても固定可能
な構成とし、その反転前後でキャビネットとの相対位置
を変化せしめることにより、ＣＲＴの固定用ラグのばら
つきを吸収することができる。 【効果】 キャビネットのＣＲＴ開口部とＣＲＴとのす
き間を調整用ワッシャー無しで、すき間を解消できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はカラーテレビ等のＣＲＴ保持の機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来のＣＲＴ保持機構を示す斜視図であり、図４は断面図で、図におい １はキャビネット、1aはキャビネット１に一体成形された取付用ボス、1bはＣＲ Ｔ開口部、２はＣＲＴホルダー、３はＣＲＴホルダー２に差し込み固定されるＣ ＲＴ取付ボルト、４はＣＲＴホルダー２と取付用ボス1aとの固定用ネジ、５はす き間調整用ワッシャー、６はＣＲＴ、6aは固定用ラグ、７は固定用ナットである 。

【０００３】 次に機構について説明する。キャビネット１に一体成形された取付用ボス1aに ＣＲＴホルダー２を嵌合させ、固定用ネジ４で、キャビネット１にＣＲＴホルダ ー２を固定する。この時ＣＲＴホルダー２に前もって固定用ボルト３をＣＲＴホ ルダー２に差し込み固定しておく。その後固定用ボルト３にすき間調整用ワッシ ャー５を挿入してＣＲＴ開口部1bとＣＲＴ６とのすき間がなるべく生じない様に 調整し固定用ラグ6aを固定用ナット７で固定する。ＣＲＴ６とＣＲＴ開口部1bと のすき間は固定用ラグ6aのＣＲＴ６に対する固定位置の製造上のばらつきにより 発生し、それを吸収するためにすき間調整用ワッシャー５をＣＲＴホルダー２と 固定用ラグ6aとの間に挿入している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のＣＲＴ保持機構は以上のように構成されているので固定用ラグ6aのＣＲ Ｔ６に対する位置のばらつきが発生すると、ＣＲＴ６とＣＲＴ開口部1bにすき間 が発生することとなり、ＣＲＴホルダー２と固定用ラグ6aとの間にすき間調整用 ワッシャー５を挿入しなければならないという問題点があった。

【０００５】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ある特定の 固定用ラグ6aの位置のばらつきに対して、すき間調整用ワッシャー５を用いなく とも、ＣＲＴ６とＣＲＴ開口部1bとのすき間を調整できるＣＲＴ保持機構を得る ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るＣＲＴ保持機構はＣＲＴホルダーを反転取付を可能とし、ＣＲ Ｔホルダーのキャビネットに対する取り付け位置が、反転前と反転後において差 異を生じるようにしたものである。

【０００７】

【作用】

この考案におけるＣＲＴ保持機構は反転取付け可能なＣＲＴホルダーを用いて 、その取付け位置を反転前と反転後において差異を生じるようにし、その差を従 来用いるべきすき間調整用ワッシャーに設定するので、すき間調整用ワッシャー が不要となる。

【０００８】

【実施例】

実施例１． 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１において１はキャビネ ット、1aはキャビネットに一体成形された取付用ボス、1bはＣＲＴ開口部、２は ＣＲＴホルダー、３はＣＲＴホルダー２に差し込み固定されるＣＲＴ取付ボルト 、４はＣＲＴホルダー２と取付用ボス1aとの固定用ネジ、６はＣＲＴ、6aはＣＲ Ｔ６に固定されている固定用ラグ、７は固定用ナットである。ＣＲＴホルダー２ は図１においてＡ面側からでも、Ｂ面側からでも取付可能であり、ＣＲＴ取付ボ ルト３も同様に双方向からＣＲＴホルダー２に差し込み固定可能とする。

【０００９】 図１において固定用ラグ6aのＣＲＴ６に対する固定位置を標準寸法とする。こ の時図においてＣＲＴ開口部1bとＣＲＴ６との間にすき間が生じないようにＣＲ Ｔホルダー２のβ１寸法を設定する。この時のキャビネット１とＣＲＴホルダー ２のＢ面との距離、すなわちキャビネット１と固定用ラグ6aとの距離をα１とす る。図２において固定用ラグ6aのＣＲＴ６に対する固定位置が標準寸法α１より α２ばらついたと設定する。この時α２寸法は従来すき間調整ワッシャーを挿入 することにより、調整すべき寸法である。このすき間α２をＣＲＴホルダー２を 反転させて吸収させるために、ＣＲＴホルダー２の取付ボス1a嵌合部寸法β１， β２をα２＝β１−β２として、図１におけるキャビネット１と取付ラグ6aとの 距離α１に対して、ＣＲＴホルダー２を反転させることによって図２におけるキ ャビネット１と取付ラグ6aとの距離α１＋α２を従来の調整用ワッシャー無しに 実現できる。

【００１０】 実施例２． 上記の実施例ではＣＲＴ取付ボルト３はＣＲＴホルダー２に差し込み固定され ているが、ＣＲＴホルダー２のＡ側、Ｂ側両方にＣＲＴ固定に有効な長さを出し てＣＲＴホルダー２にインサート成形してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、ＣＲＴホルダーを反転させることにより、 ＣＲＴとキャビネットの距離を変化するように構成したので、すき間調整用ワッ シャー無しで、取付ラグのばらつきを吸収され得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例によるＣＲＴ保持機構の断
面図。

【図２】この考案の一実施例によるすき間吸収状態の断
面図。

【図３】従来のＣＲＴ保持機構を示す斜視図。

【図４】従来のＣＲＴ保持機構を示す断面図。

【符号の説明】

１ キャビネット 1a 取付用ボス 1b ＣＲＴ開口部 ２ ＣＲＴホルダー ３ ＣＲＴ取付ボルト ４ 固定用ネジ ６ ＣＲＴ 6a 固定用ラグ ７ 固定用ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＣＲＴ保持機構において、ＣＲＴホルダ
   ーを反転してテレビキャビネットに取り付け可能とした
   ことを特徴とするＣＲＴ保持機構。