JPH0543035U - 焦電素子 - Google Patents

焦電素子

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JPH0543035U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苛酷な温度環境条件下においても、筐体の異
部材間の接合部における隙間やクラックのない焦電素子
を得る。 【構成】 焦電素子21の筐体を構成するステム24及
びキャン25をいずれもFe:55%、Ni:28%、
Co:17%組成の合金(商品名コバール)を材質とし
て形成した。赤外線透過用のフィルタ27にはシリコン
又はサファイヤを使用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は焦電素子に関し、特に赤外線を検出して炎等を感知する炎感知器等に 使用される焦電素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は炎感知器などに用いられている焦電素子の一従来例を示す模式断面構成 図である。図にみられるように、焦電素子1は、内部にPZT(ジルコン酸チタ ン酸鉛)等からなる焦電体2と、この焦電体で検出した赤外線の強度を電気的信 号として取出すための電気回路(図示せず)を搭載したプリント基板3とを基台 となるステム4上に配設し、その上部周囲を覆う鋼板製等の枠体のキャン5を用 いて密封した装置構成となっている。すなわち、キャン5には天井部分に透光用 の窓孔6が設けられていて、ここを通して例えば火災等の炎から放射される図示 しない赤外線が焦電体2を照射するのであるが、窓孔6を密封するとともに、赤 外線を通過させるための赤外線透過能の優れた例えばシリコンからなるフィルタ 7が設けられている。フィルタ7の密封・封着は接着剤等による接着部8の形成 によって行われる。
【0003】 以上のように、キャン5とステム4で、焦電素子1の筐体が構成されているが 、キャン5とステム4とはステム周辺の封着部9で溶着又は接着によって互に密 着されることによって、密封形の焦電素子1が形成されている。なお、ステム4 には、図示のように、アース端子10、ソース端子11、ドレイン端子12の3 本のリード端子が取り出されて、これらのリード端子を介して図示しない主電気 回路へ上述の電気信号として出力するようになっている。この場合、アース端子 10はステム4と直結されているが、ソース端子11、ドレイン端子12の2つ の端子はいずれも絶縁体13を介して密封状態で配設され、ステム4とは端子自 体は構造上絶縁状態で取付けられている。
【0004】 従来の焦電素子は上述のような構成(材料を含む)からなっているが、その動 作例えば炎感知器としての動作原理についてはすでによく知られており、かつ本 願の考案構成とは直接関連がないので、その説明を省略する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述のような焦電素子は、例えば炎感知器として使用される場合使用状態の苛 酷な環境条件、屋内や屋外等を考慮して、周囲温度の広い範囲(−10℃〜50 ℃)において、正常かつ安定確実な動作を示すことが要求されている。この要望 に対して、上記のような構成からなる従来の焦電素子では、キャンは鉄鋼板、フ ィルタはシリコンで形成されているので、動作確認のための試験を行うと、その 熱膨脹率の違いから、窓孔近傍の接着部に隙間が生じたり、フィルタに亀裂が入 ってしまうという問題があった。
【0006】 本考案は上記のような問題点を解決するためになされたもので、温度などの苛 酷な環境変化に対しても、気密性を充分に保持し、窓の光学フイルタに損傷のな い焦電素子を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る焦電素子は、焦電体とこの焦電体によって検出される赤外線を電 気的信号として出力する電気回路を備えたプリント基板とを一つの筐体内に組込 んでなり、筐体を構成している光学フィルタ取付け用の窓を有するキャンと、リ ード線を配設しているステムとが、いずれもFe:55%、Ni:28%、Co :17%組成の合金を材質として形成されたものである。
【0008】 なお、上記のFe:55%、Ni:28%、Co17%組成の合金は通常広く コバール(Kovar)と呼ばれている特殊合金であるが、長崎誠三編:金属用 語集、日本金属学会(旧)昭和48年6月20日発行P.69によれば、“Fe 54%、Ni29%、Co17%の組成からなる合金の商品名”とされている。 以後この合金をコバールと称することにする。
【0009】
【作用】
本考案においては、焦電体と、これを作動させて赤外線検出値を電気的に出力 する回路基板とが収納される筐体を構成するキャンとステムとをいずれも同一材 料のコバールを用いて形成したものであるから、最も有利性のある特長として、 窓孔に封着するフィルタを、キャンの熱膨脹率(αと称する)に近いαのものを 選択して使用することができる。このように、αがコバールのそれと近い材質か らなるフィルタを用いてキャンの窓孔を封着すればフィルタとキャンの接合個所 において熱の変動による膨脹歪みがほぼ等しくなるから、この部分で接着部に隙 間ができたり、フィルタに亀裂が入ったりしなくなる。
【0010】 すなわち、キャンをコバール製とすれば、コバール(Fe:Ni:Co=55 :28:17)のαは4.7×10-6/℃であるから、フィルタにサファイヤ( α=5.3×10-6/℃)を用いれば、αはほぼ同じなので、接合個所における αの差による機械的トラブルは発生しなくなる。なお、フィルタにシリコン(α =2.4×10-6/℃)を使用しても同様に差支えない。このことは、図2の従 来例のキャン2が鉄鋼板(α=13.2×10-6/℃)製であった場合にシリコ ンフィルタを使用していたことと比較すると、コバールの使用による有用性は大 きくなる。また、ステムもコバール製であると、キャンとステムとの接合部では αが同一であるので、機械的歪み又は損傷のトラブルは皆無となる。つまり、こ の接合部は溶着、接着のいずれを採用しても、全く支障がなくなる。
【0011】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の構成を示す断面説明図である。図から明らかなよう に素子の機械的構造は図2の従来例と概ね同様な構成となっている。
【0012】 図1において、焦電素子21は、窓孔26にシリコン板からなるフィルタ27 を接合部28で接着固定したコバール製のキャン25と、コバールを材料として 形成したステム24とによって、その本体の筐体を構成している。ステム24に はアース端子30、ソース端子31、ドレイン端子32の3本のリード用端子が 配設されて、図示しない例えば炎感知器等の主電気回路へ接続されるようになっ ている。この場合、アース端子30は直接ステム24に固定されるが、他の2本 の端子は絶縁体33を介して端子自体はステム24と絶縁して封着固定される。 なお、本考案の場合のように、ステム24をコバール製とした場合は、上記3 本の端子もコバールで形成したものとすることにより、絶縁体33にαが同じの コバールガラスを用いて封着したものを使用することができるので好都合である 。キャン25はステム24と封着部29で接続され一体的な筐体が形成される。
【0013】 そして、筐体の内部には焦電体、電気回路などの焦電素子としての機能装置が 組込まれている。まず、ステム24の3本の端子の先端部はほぼ同一平面に形成 され、平面上に回路素子部分23aを搭載・接続した電気回路を有するプリント 基板23が固定される。なお、回路素子部分23aには、図示は省略したが、プ レアンプ用のFET(電界効果形トランジスタ)や抵抗・コンデンサ等の必要電 子部品が組込まれて回路接続され、FETのソース、ドレイン各電極はそれぞれ ソース端子31、ドレイン端子32と電気的に接続されている。また、プリント 基板23の上部には、素子基板22aを介して板状の焦電体22が、フィルタ2 7の近傍に対向して位置するように配置される。焦電体22には、PZTやタン タル酸リチウム。チタン酸鉛、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)およびそのコ ポリマが使用できる。
【0014】 ここで、上記焦電素子の動作について簡単に説明する。焦電体22はフィルタ 27を透過してきた赤外線を電気信号に変換して出力し、この信号をFETの図 示しないゲートに印加し、これがFETによって増幅され、赤外線の量に比例し た電気量として定量的に検出するようになっている。
【0015】 なお、上記の実施例において、フィルタにシリコンを用いた場合について示し たが、αが5.3×10-6/℃で、かつ赤外線透過能のあるサファイヤを用いる ことは、αがほぼコバールと近似する点に理想的に好ましいし、しかも十分実施 可能である。ただ、この点は人工物であってもサファイヤはシリコンより高価で あるから、経済性を考慮するとシリコンフィルタの使用は好ましいものであると いえる。また、フィルタ27の上下面に薄層の干渉フィルタが積層されても影響 はなく、同様の効果を得ることができる。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、筐体を構成するキャン及びステムをコバールを材 料として形成したので、αをフィルタのそれとかなり近似することができ、かつ ステムとは同一のαを持つから、それぞれの間の気密性接合部において、熱変動 によって受けるαの差による歪みがなくなる。したがって、苛酷な環境条件下に おいても、異部材間の接合部における隙間やフィルタに亀裂が入らなくなり、長 時間に渉る使用中においても素子の気密性を確保できる実用性の高い焦電素子が 得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による焦電素子の一実施例を示す断面構
成図である。
【図2】従来の焦電素子の断面構成図である。
【符号の説明】 21 焦電素子 22 焦電体 22a 素子基板 23 プリント基板 23a 回路素子部分 24 ステム 25 キャン 26 窓孔 27 フィルタ 28 接合部 29 封着部 33 絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 17/12 A 4233−5G H05K 5/02 J 6736−4E

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦電体と、該焦電体により検出される赤
    外線を電気的信号として出力する電気回路を備えた基板
    とを筐体内に組込んでなる焦電素子であって、 上記筐体を構成する光学フィルタの窓を取付けた枠体
    と、リード線を配設した基台とがいずれもFe:55
    %、Ni:28%、Co:17%組成の合金を材質とし
    て形成されたものであることを特徴とする焦電素子。
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