JPH0542567B2 - - Google Patents

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JPH0542567B2
JPH0542567B2 JP19314784A JP19314784A JPH0542567B2 JP H0542567 B2 JPH0542567 B2 JP H0542567B2 JP 19314784 A JP19314784 A JP 19314784A JP 19314784 A JP19314784 A JP 19314784A JP H0542567 B2 JPH0542567 B2 JP H0542567B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の対称〕 本発明は接合部すべり止め具に関するものであ
る。さらに具体的には本発明は太目のルーズ孔に
ボルト等を挿通して締結するに際し、ルーズ孔内
の隙間に2個の月形偏心体を嵌挿し、接合部のす
べりを阻止するようにした接合部すべり止め具に
関するものである。
〔発明の背景〕
ボルト等で異なる接合部材を締結する接合部で
は、各接合部材に穿設されたボルト孔に心違いが
生じ接合部の障害となる。この心違いはボルト孔
穿設時の位置誤差、組立誤差により生じる不可避
の誤差であつて、特に製缶構造物等に過大な誤差
が生じる。かかる心違い誤差に対処するため、製
缶、建築、土木等の施設に用いる接合部では、心
違いが生じてもボルト接合が行なえるように、一
対のうちの一方の接合部材にはボルト径より太目
の孔を穿設し、心違いを太目の孔でカバーすると
いう方法が用いられる。しかしながら太目の孔を
用いた接合部は、ボルト径方向負荷により接合面
にすべりが生じ構造物が変形する等の難点を有し
ている。そして前記のような太目の孔を用いなが
ら接合部のすべりを阻止する手段としては溶接座
金を用いる方法がよく知られている。この方法
は、太目の孔に通したボルトに厚目の座金を嵌
め、太目の孔を塞ぐように溶接固定するもので、
接合面のすべりは阻止できるものの多大の労力を
必要とする。さらにこの溶接部は接合部材と同等
の強度、品質管理を必要とし、溶接工の伎倆、溶
接検査、後処理、塗装等、一連の作業はじつに多
大の出費を必要とする。さらにまた前記溶接座金
を用いた方法は、溶接のみならず諸検査、塗装等
の作業性を考慮した位置に設けねばならず、従つ
て接合部位置決定の自由度が拘束されるという難
点がある。
以上の点を勘案し、出願人は先に「芯ずれ調整
用座金」を発明し、これを出願(特公昭57−
38810号)した。以下単に調整座金という。前記
調整座金は、等量の偏心量を有する大小2個の偏
心輪を相対回転可能に嵌合わせたもので、外側偏
心輪を一方の接合部材に穿設された太目の孔に回
転可能に嵌合わせ、2個の偏心輪を独立に回動
し、内側偏心輪のボルト孔を前記太目の孔とは心
違いの位置にあるボルト心に一致させ、これによ
つて前記太目の孔とボルトに心違いがあるにもか
かわらず、前記太目の孔内には隙間を作らず、以
つて径方向負荷による接合部のすべりを阻止し得
るようにしたものである。
しかしながら前記調整座金は実用面からみた場
合、以下に述べるようなきわめて使用しにくい難
点を有している。
まず第1には、前記調整座金で心違いを補正す
るに際し、2個の偏心輪の回転角を探し当てるの
がきわめて難しいことがあげられる。いうまでも
なく前記調整座金は、心違いに見合つた外側偏心
輪の回転角を見つけ、それに対応した内側偏心輪
の回転角を探し当てねばならず、いずれの回転角
が違つても補正し得ないものである。このように
限られたふたつの回転角の組合わせを探すには、
前記調整座金がうまく接合部に納まるまで、目測
と勘を頼りに、2個の偏心輪をあちこちに回動し
つづけるしか方法がなく、この操作は予想外に多
くの時間を必要とする。しかもこの操作は2個の
偏心輪を同時に回転しなら行なう必要があり、当
然のことながら左右両方の手を必要とする。しか
しながら高所での接合作業等では、孔に通したボ
ルトを保持せねばならぬため、作業員は右手だけ
しか空いておらず、2個の偏心輪を相対回動する
ことはこの上なく困難である。つまり前記調整座
金は、ボルトが固定された基礎ボルト等との接合
は時間をかければ行なえるものの、2個の接合部
材を、さらに別体のボルトを通して締結するとい
う接合部では到底ひとりの作業員では使用できな
いのである。
つぎに、前記調整座金の第2の難点は、ボルト
が接合部材の太目の孔内に突出していても、心違
いの如何によつては補正できるとは限らないとい
う点にある。つまり、前記調整座金が使用し得る
のは前記太目の孔とボルトの心違いが両偏心輪の
和2H以下のときに限られ、2Hを超えてボルトが
太目の孔縁に寄つている場合は如何なる回転角の
組合わせによつても使用し得ないものである。こ
のため、前記調整座金の使用に際しては計測等の
手段によつて、事前に、接合部ごとの心違いを確
認する等のわずらわしい作業が必要となる。
〔発明の目的〕
本発明は上述の点にかんがみてなされたもので
あり、前記特公昭57−38810号に係る「芯ずれ調
整用座金」を改良し、2個の月形偏心体の回転角
を簡単に決めることができ、しかも接合部材に穿
設された太目の孔に締結ボルトが挿通可能な場合
は、例外なく使用し得るようにした実用的な接合
部すべり止め具を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明は、大なる円に沿つて形成された外周の
中心と、中なる円に沿つて形成された内周の中心
が、前記大なる円と中なる円の半径の差だけ偏心
した月形外方偏心体と、前記中なる円に沿つて形
成された外周の中心と、小なる円に沿つて形成さ
れた内周の中心が、前記中なる円と小なる円の半
径の差だけ偏心した月形内方偏心体を嵌合わせて
成り、前記大なる円と中なる円の半径の差と、前
記中なる円と小なる円の半径の差を略等しく形成
すると共に、前記外方偏心体の大なる円に沿つた
外周は接合部材に穿設された円孔に嵌挿可能に形
成し、前記2個の月形偏心体の奏する相乗作用に
よつて接合部材に穿設された円孔と締結ボルトの
心違いを補正し、前記円孔内の径方向隙間を塞
ぎ、これによつてボルト接合部のすべりを阻止す
るようにした接合部すべり止め具である。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
第1図〜第8図は本発明の第1実施例をなす接
合部すべり止め具を示す図で、第1図は本実施例
のうちの外方偏心体のみの底面図、第2図は第1
図のA−A断面図、第3図は本実施例のうちの内
方偏心体のみの底面図、第4図は第3図のB−B
断面図、第5図は使用説明の平面図(一部破断
図)、第6図は本実施例の底面図、第7図は第6
図のC−C断面図、第8図は本実施例を反転して
示した分解組立斜視図、である。
本実施例は月形外方偏心体と月形内方偏心体を
組合わせて成るものであるが、まず月形外方偏心
体のみについて説明する。
第1図、第2図において、外方偏心体1の外周
面2は大なる円2′に沿つて形成され、内周面3
は中なる円3′に沿つて形成される。前記大なる
円2′の中心2″と、前記中なる円3′の中心3″は
前記大なる円2′と前記中なる円3′の半径の差だ
け偏心している。すなわち前記大なる円2′と中
なる円3′は接点4で接している。さらに外方偏
心体1は図示ののごとくP区間には部材肉が存在
せず、欠損している。前記接点4は前記P区間内
にある。以上のように外方偏心体1は略月形を呈
する月形偏心体として形成される。さらに外方偏
心体1の前記外周面2の直径は接合部材に穿設さ
れた円孔直径と略同じに形成され、従つて前記外
方偏心体1は前記接合部材に穿設された円孔に回
動可能に嵌挿することができる。外方偏心体1の
上部には全周にわたつて外方に向けて突設した鍔
1aが一体的に設けられている。該鍔1aの内周
円は前記中なる円3′と一致している。
つぎに内方偏心体について説明する。月形内方
偏心体5の外周面6は中なる円6′に沿つて形成
され、内周面7は小なる円6′に沿つて形成され
る。前記中なる円6′に中心6″と、前記小なる円
7′の中心7″は前記中なる円6′と前記小なる円
7′の半径の差だけ偏心している。すなわち前記
中なる円6′と小なる円7′の接点8で接してい
る。さらに内方偏心体5は図示のごとくQ区間に
は部材肉が存在せず、欠損している。前記接点8
はQ区間内にある。また前記中なる円6′と小な
る円7′の半径の差は、前記大なる円2′と中なる
円3′の半径の差と略等しい。以上のように内方
偏心体5は略月形を呈する月形偏心体として形成
される。内方偏心体5の上部には全周にわたつて
外方に向けて突設した鍔5aが内方偏心体5と一
体的に設けられる。鍔5aの内周円は前記小なる
円7′と一致している。前記小なる円7′の直径は
締結ボルト11の直径と略等しく、従つて内方偏
心体5の内周面7には締結ボルトを挿通すること
ができる。また、前記中なる円6′の直径は前記
中なる円3′の直径と略等しく、従つて前記内方
偏心体5の外周面6は前記外方偏心体1の内周面
3に所定量だけ嵌合わせ可能である。この所定量
嵌挿された状態で、内方偏心体5の鍔5aの下面
が外方偏心体1の鍔1aの上面に接触し、それ以
上下方へ移動するのが禁止される。また前記所定
量嵌挿した状態では外方偏心体1の下面と、内方
偏心体5の下面は略揃つているように形成されて
いる。
本発明の第1実施例をなす接合部すべり止め具
は以上のように構成されており、作用説明と併せ
て回転角の決め方を述べれば以下の通りである。
接合部材9に穿設された円孔10と、該円孔10
内に突出させたボルト11の中心が、例えば第5
図aのように偏心している場合、まず円孔10の
なかに外方偏心体1だけを所定量、つまり鍔1a
の下面が接合部材9の上面に接触するまで嵌挿し
てその回転角を決める。このためには仮想線で示
したようにボルト11を避けて外方偏心体1を嵌
挿し、第5図bに示すように外方偏心体1の内周
面3がボルト11に接触して回らなくなるまで時
計方向に回転する。この回らなくなつた角度J−
Jが外方偏心体1の回転角である。つぎに外方偏
心体1の内周面3とボルト11の外周に囲まれた
残空間12に内方偏心体5を前記所定量嵌挿す
る。残空間12の形は内方偏心体5の形と一致し
ておりK−Kの回転角で容易に嵌挿できる。また
前記円孔10とボルト11の心が一致している場
合は、各偏心体の前記接点4,8が円孔10の直
径線反対側にあるように嵌挿すればよく、さらに
ボルト11が円孔10の線の接している場合は、
この接点に前記各偏心体の接点4,8を一致させ
るように嵌合わせればよい。以上のようにボルト
11が接合部材9の穿設された円孔10内に突出
していさえすれば、どのような心違いがあつて
も、前記要領で偏心体を1個づつ簡単に嵌挿する
ことができる。2個の偏心体を嵌挿した後は通常
の締結時と同様にナツト13が締付けられる。こ
の状態で外方偏心体1および内方偏心体5の下面
は接合部材9の下面(接合面、据付面)と略揃つ
ている。締付けにより前記鍔1a,5aが固定さ
れ、これによつて外方偏心体1と内方偏心体5が
円孔10のなかで固定される。以上のように2個
の偏心体で心違いを補正し、締結された接合部
は、接合部材の円孔10の内周と締結ボルト11
の間に径方向隙間がなく、従つて径方向負荷によ
る接合部のすべりを阻止することができる。また
前記径方向負荷に対しては、接合部材9の下面
(接合面)で裁断したボルト断面のせん断応力だ
けで対抗するという理想的な締結部となる。
つぎに、第9図は前記第1実施例の変形例を示
す図で、第9図は前記第7図と同様に締結状態を
断面図で示したものである。本変形例が前記第1
実施例と異なるところは、外方偏心体1の高さが
接合部材9の厚さより少なく、外方偏心体1が接
合部材の円孔10に所定量嵌挿された状態で、外
方偏心体1、内方偏心体5の下面が接合部材9の
下面(接合面)まで達していないということだけ
である。本変形例のごとく構成しても前記第1実
施例と同様の作用効果を奏することは明らかであ
る。そして本変形例のものは、前記第1実施例の
利点の他に、締結ボルトの径、接合部材の円孔径
が同じであれば、外方偏心体1の高さより厚し接
合部材には全て適用できるという実用上の利点を
もつ。
つぎに第10図、第11図は本発明の第2実施
例をなす接合部すべり止め具を示す図で、第10
図は締結状態を示す断面図、第11図は分解組立
斜視図である。本実施例が前記第1実施例と異な
るところは外方偏心体1および内方偏心体5が共
に鍔を有していないことだけである。外方偏心体
1および内方偏心体5の高さは接合部材9の厚さ
と略同じに形成される。なお必須条件ではない
が、本実施例は在来の座金14等を併用するのが
好適である。本発明の第2実施例をなす接合部す
べり止め具は以上のように構成されており、締結
後においては両偏心体が円孔内に隠蔽され、しか
も必要に応じて在来座金が併用できるため、意匠
的美感を要求される接合部には、例えば飾り座金
等を自由に選択使用できるという利点がある。
つぎに第12図は本発明の第3実施例をなす接
合部すべり止め具を示す図で、締結状態を示す断
面図である。本実施例は、内方偏心体5の上部に
は前記第1実施例と同様に全周にわたつて鍔5a
が設けられているが、外方偏心体1には鍔が設け
られていない。前記鍔5aの外周は、本実施例で
は特に円形に形成され、鍔5aの外周円の中心は
内方偏心体5の内周面中心(締結ボルト心)と一
致している。その他全て前記第1実施例と同じで
ある。
本発明の第3実施例をなす接合部すべり止め具
は以上のように構成されており、前記各実施例と
同様、接合部のすべりを阻止するという利点に加
えて以下のような副次的利点を有する。すなわち
本実施例は鍔が1個であり、この1個の鍔5aの
中心が、2個の偏心体の回転角の如何を問わず、
常にボルト心と一致し、締結部に在来の丸座金を
用いたのと同様に自然な美感を有する。
つぎに第13図は本発明の第4実施例をなす接
合部すべり止め具を示す図で、前記同様締結状態
を示す断面図である。本実施例は、外方偏心体1
の上部には前記第1実施例と同様に全周わたつて
外方に向けて突出した鍔1aが設けられている
が、内方偏心体5には鍔が設けられていない。こ
のように構成しても前記各実施例と同様の作用効
果を奏する。
つぎに、これまで述べてきた実施例では外方偏
心体1の外周面2および内周面3は、前記欠損部
P区間を除いて、全周が連続して形成されている
ものとして説明した。同様に、内方偏心体5の外
周面6および内周面7もまた、前記欠損部Q区間
を除いて全周が連続して形成されているものとし
て説明した。しかしながら外方偏心体1の外周面
2は、例えば第14図aに示すように、歯車(外
歯歯車)の歯先部のように周方向に不連続に形成
されていても、この不連続な外周面2が前記大な
る円2′に沿つて形成されているかぎり、外方偏
心体1を接合部材の円孔10に嵌挿することがで
き、しかも嵌挿状態では接合部材9に対する外方
偏心体1の径方向移動を禁じることができるため
同様の作用効果を奏する。つぎに外方偏心体1の
内周面3が周方向に不連続に形成されていても、
内方偏心体5の外周面6が周方向に連続して形成
されていさえすれば同様の作用効果を奏する。す
なわち、外方偏心体1の内周面3が第14図aに
示すごとく、例えば前記中なる円3′に沿つて歯
先部が形成された内歯歯車のように周方向に不連
続に形成されていても、内方偏心体5の外周面6
が、前記中なる円6′に沿つて周方向に連続して
形成されていさえすれば、外方偏心体1と内方偏
心体5を嵌合わせことができ、しかも嵌合わせた
状態で両偏心体の相対的径方向移動を禁じること
ができるため同様の作用効果を奏する。さらに第
14図bに示すように、内方偏心体5の外周面6
が前記円6′に沿つて周方向に不連続的に形成さ
れていても、外方偏心体1の内周面3が前記円
3′に沿つて連続して形成されていさえすれば、
前記各実施例と同様の作用効果を奏することは明
らかである。また第14図cに示すように、外方
偏心体1の内周面3と内方偏心体5の外周面6を
それぞれ前記円5′,6′に沿つて周方向に不連続
に形成しても、これらの不連続態様を適切にすれ
ば前記各実施例と同様の作用効果を奏させること
ができる。すなわち、互いに摺接する一対の内周
面3、外周面6が共に不連続(この不連続は内周
面、外周面の一部つまり周実在部と、周が欠如し
た部分つまり周欠如部が交互に並ぶことによつて
形成されている)に形成されていても、前記同
様、接合部材の円孔10に嵌挿した外方偏心体1
の内周面3に、外方偏心体5の外周面6を嵌挿し
て回動した場合、一方の周面の前記周実在部が、
他方の周面の前記周欠如部に嵌り込み、或いは引
つかかつて、前記相対回動を妨げることがないよ
うにしておけば前記各実施例と同様の作用効果を
奏させることができる。
なお、これまで述べてきた外方偏心体1の内周
面3および内方偏心体5の外周面6の形態は、こ
れら両周面を嵌合わせたまま、外方偏心体1と内
方偏心体5を相対的に滑動回転し得るものであつ
て、最も好適な例である。しかしながら本発明に
係る接合部すべり止め具による心違い補正は、ま
ず1個の偏心体を接合部材の円孔内で回転して回
転角を決め、残る1個の偏心体は残つた空間に嵌
合すだけで行なうことができ、2個の偏心体を嵌
合わせたまま相対回転する必要がない。こうした
理由から外方偏心体1の内周面3および内方偏心
体5の外周面6は、例えば第14図dに示すよう
に形成されていても同様の作用効果を奏するもの
である。第14図dについて説明すれば、外方偏
心体1の内周3および内方偏心体5の外周6は図
示のように鋸刃状に形成され、外方偏心体1の内
周を形成する鋸刃状部分と、内方偏心体5の外周
を形成する鋸刃状部分は相互に噛合つたように両
端偏心体が嵌挿されている。前記鋸刃状部分のピ
ツチは小さく全周にわたつて鋸刃状の形状は同じ
である。従つて内方偏心体5を外方偏心体1から
抜き出し、前記鋸刃ピツチの整数培だけ相対的に
周をずらして再び嵌挿することができる。外方偏
心体1の内周3および内方偏心体5の外周は以上
のように形成しても前記各実施例と実質的に同様
の作用効果を奏することは明らかである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る接合部すべ
り止め具は、接合部材に穿設された孔と締結ボル
トの間に生じた隙間に2個の略月形偏心体を嵌挿
するようにしたので、径方向負荷に対してもすべ
らない接合部が得られると共に、2個の月形偏心
体の回転角は1個づつ片方の手で簡単に決めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の第1実施例を示す図
で、第1図は外方偏心体のみの底面図、第2図は
第1図のA−A断面図、第3図は内方偏心体のみ
の底面図、第4図は第3図のB−B断面図、第5
図a,bは使用説明の平面図(一部破断図)、第
6図は本実施例の底面図、第7図は第6図のC−
C断面図、第8図は本実施例を反転して示した分
解組立斜視図、である。第9図は本発明の第1実
施例の変形例を示す図で、締結状態を示す断面
図、第10図、第11図は本発明の第2実施例を
示す図で、第10図は締結状態を示す断面図、第
11図は分解組立斜視図、第12図は本発明の第
3実施例を示す図で、締結状態を示す断面図、第
13図は本発明の第4実施例を示す図で、締結状
態を示す断面図、第14図aは外方偏心体の外周
面および内周面を周方向に不連続に形成した変形
例を示す部分平面図、第14図bは内方偏心体の
外周面を周方向に不連続に形成した変形例を示す
部分平面図、第14図cは外方偏心体の内周面お
よび内方偏心体の外周面を共に周方向に不連続に
形成した変形例を示す部分平面図、第14図dは
外方偏心体の内周面と内方偏心体の外周面の変形
例を示す部分平面図、である。 1……外方偏心体、2……外方偏心体の外周
面、2′……外方偏心体の外周面2が沿つている
大なる円、2″……大なる円2′の中心、3……外
方偏心体の内周面、3′……外方偏心体の内周面
3が沿つている中なる円、3″……中なる円3′中
心、4……大なる円2′と中なる円3′の接点、5
……内方偏心体、6……内方偏心体の外周面、
6′……内方偏心体の外周面6が沿つている中な
る円、6″……中なる円6′の中心、7……内方偏
心体の内周面、7′……内方偏心体の内周面7が
沿つている小なる円、7″……小なる円7′の中
心、8……中なる円6′と小なる円7′の接点、9
……接合部材、10……接合部材に穿設された
孔、11……締結ボルト、12……残空間、13
……ナツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 大なる外周と中なる内周を有し、前記大なる
    外周と中なる内周の中心が、前記大なる外周の半
    径と中なる内周の半径の差だけ偏心した外方偏心
    体と、 中なる外周と小なる内周を有し、前記中なる外
    周と小なる内周の中心が、前記中なる外周の半径
    と小なる内周の半径の差だけ偏心した内方偏心体
    と、 からなり、前記大なる外周の半径と中なる内周の
    半径の差と、前記中なる外周の半径と小なる内周
    の半径の差を略等しくすると共に、前記外方偏心
    体と内方偏心体は相互に軸方向に嵌合わせ可能に
    構成されたことを特徴とする接合部すべり止め
    具。
JP19314784A 1984-09-13 1984-09-13 接合部すべり止め具 Granted JPS6170217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19314784A JPS6170217A (ja) 1984-09-13 1984-09-13 接合部すべり止め具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19314784A JPS6170217A (ja) 1984-09-13 1984-09-13 接合部すべり止め具

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Publication Number Publication Date
JPS6170217A JPS6170217A (ja) 1986-04-11
JPH0542567B2 true JPH0542567B2 (ja) 1993-06-29

Family

ID=16303064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19314784A Granted JPS6170217A (ja) 1984-09-13 1984-09-13 接合部すべり止め具

Country Status (1)

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