JPH0542363U - 配管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 管路先端に接続部を設けた給水管や排水管等
の配管部材の一管路先端を箱体の側面から突出するとと
もに、配管部材の他の管路先端を箱体の上面から突出し
て、配管部材を箱体内に配置してあるので、容易に配管
接続することができる。 【構成】 略Ｔ字状の管路先端に接続部１，１，１を設
けた給水管や排水管等の配管部材２ａ，２ｂ，２ｃの直
管部分の両管路先端を箱体３の両側面から突出するとと
もに、配管部材２ａ，２ｂ，２ｃの他の管路先端を箱体
３の上面から突出して、配管部材２ａ，２ｂ，２ｃを箱
体３内に配置した配管装置であって、洗面化粧台の天板
や洗面ボウルに設けてある給水器具５や排水具６等の接
合部７，７，７に前記配管部材２ａ，２ｂ，２ｃの他端
を接続可能に配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として洗面化粧台に設置して使用する配管装置に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来からこの種の配管装置としては、図３に示すように、洗面化粧台（イ）の 天板（ロ）の後部に湯水混合水栓（ハ）が取着され、該湯水混合水栓（ハ）の前 側の天板（ロ）の開口には洗面ボウル（ニ）が設けられ、洗面化粧台（イ）の天 板（ロ）の下方に形成されている収納部（ホ）内には、湯水混合水栓（ハ）から 垂下している給湯パイプ（リ）の下端部の接合部と床面から上方に突出した給湯 管（ヘ）とが止水栓（ト）を介して接続されるとともに、湯水混合水栓（ハ）か ら垂下している給水パイプ（ヌ）の下端部の接合部と床面から上方に突出した給 水管（チ）とが止水栓（ト）を介して接続され、洗面ボウル（ニ）から垂下した 排水パイプ（ル）の下端部の接合部と床面から上方に突出した排水管（ヲ）とが 接続されたものが汎く知られていた。

【０００３】 湯水混合水栓（ハ）を操作すると、給湯管（ヘ）から止水栓（ト）を通って給 湯パイプ（リ）から給湯された湯と、給水管（チ）から止水栓（ト）を通って給 水パイプ（ヌ）から給水された水とが、混合されて洗面ボウル（ニ）内に吐水さ れるが、湯と水の量を湯水混合水栓（ハ）で操作して任意の温度に調整すること ができるようになっている。又、洗面ボウル（ニ）内に吐水された湯は、給水パ イプ（ヌ）を通って排水管（ヲ）へ排水されるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の技術にあっては、床面から上方に突出した 給湯管（ヘ）や給水管（チ）や排水管（ヲ）等は、洗面化粧台（イ）を設置する 以前に設計図面などに従って所定の位置に所定の突出長さ寸法にして配管される が、誤って所定の配管がなされなかった場合には、洗面化粧台（イ）の湯水混合 水栓（ハ）や排水パイプ（ル）との接続が、そのままでは行えず、給湯管（ヘ） や給水管（チ）や排水管（ヲ）等の配管位置を変更したり、湯水混合水栓（ハ） や排水パイプ（ル）を配管できる他の湯水混合水栓（ハ）や排水パイプ（ル）に 取替えなければならないという問題があった。

【０００５】 本考案は、従来に係る上記の問題を解決するために考案されたものである。す なわち、その課題は、配管接続が容易な配管装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の配管装置は、上述した問題を解決するものであり、管路先端に接続部 を設けた給水管や排水管等の配管部材の一管路先端を箱体の側面から突出すると ともに、配管部材の他の管路先端を箱体の上面から突出して、配管部材を箱体内 に配置した配管装置であって、洗面化粧台の天板や洗面ボウルに設けてある給水 器具や排水具等の接合部に前記配管部材の他の管路先端を接続可能に配置して成 るものである。

【０００７】

【作用】

本考案の配管装置は、上記した構成をしており、箱体の側面から突出する配管 部材の一管路先端を洗面化粧台への配管と接続し、箱体の上面から突出する配管 部材の他の管路先端を洗面化粧台の給水器具や排水具に接続するものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００９】 図１及び図２に示す配管装置は、本考案の一実施例であり、略Ｔ字状の管路先 端に接続部１，１，１を設けた給水管や排水管等の配管部材２ａ，２ｂ，２ｃの 直管部分の両管路先端を箱体３の両側面から突出するとともに、配管部材２ａ， ２ｂ，２ｃの他の管路先端を箱体３の上面から突出して、配管部材２ａ，２ｂ， ２ｃを箱体３内に配置した配管装置であって、洗面化粧台４の天板４ａや洗面ボ ウル４ｂに設けてある給水器具５や排水具６等の接合部７，７，７に前記配管部 材２ａ，２ｂ，２ｃの他端を接続可能に配置して成るものである。

【００１０】 洗面化粧台４は、前面開口の箱状をしたものであって、前面開口には扉（図示 せず）が蝶着されるようになっている。尚、洗面化粧台４の天板４ａの後部上縁 には、湯水混合水栓である給水器具５が立設され、該給水器具５の前側の天板４ ａの開口には、洗面ボウル４ｂが埋設されている。又、洗面化粧台４の底板４ｃ には、配管部材２ａ，２ｂ，２ｃを内設した箱体３が、洗面化粧台４の台輪４ｅ の空間内に埋設されている。尚、箱体３の上面から突出した配管部材２ａ，２ｂ ，２ｃの他端は、洗面化粧台４の天板４ａの下方に形成されている収納部４ｄ内 に突出するよになっている。又、洗面化粧台４の収納部４ｄ内には、給水器具５ から垂下している給湯パイプ５ａの下端部の接合部７と、底板４ｃに埋設されて いる箱体３の上面から上方に向かって突出している給湯管である配管部材２ａの 先端に設けた接続部１とが接続できるようになっており、給水器具５から垂下し ている給水パイプ５ｂの下端部の接合部７と、底板４ｃに埋設されている箱体３ の上面から上方に向かって突出している給水管である配管部材２ｂの先端に設け た接続部１とが接続できるようになっており、洗面ボウル４ｂから垂下した排水 具６の下端部の接合部７と、底板４ｃに埋設されている箱体３の上面から上方に 向かって突出している排水管である配管部材２ｃの先端に設けた接続部１とが接 続できるようになっている。又、底板４ｃの箱体３を埋設している開口部には、 着脱自在なカバー８が取着されており、必要に応じてカバー８を取外し接続部分 の水漏れ等の点検ができるようになっている。

【００１１】 配管装置を構成している箱体３内には、略Ｔ字状の給湯管や給水管や排水管等 の配管部材２ａ，２ｂ，２ｃが前後方向に並設されており、該配管部材２ａ，２ ｂ，２ｃの直管部分の両端が箱体３の対向する左右の両側面から突出し、配管部 材２ａ，２ｂ，２ｃの直管部分の中程から上方に向かって突出する他端が箱体３ の上面から突出するようになっている。この箱体３の上面から突出している配管 部材２ａ，２ｂの上部には、止水栓２ｄ，２ｄが接続されており、その上端には 接続部１，１が設けてある。又、箱体３の上面から突出している配管部材２ｃの 上端には接続部１，１が設けてある。尚、この箱体３の上面から突出している配 管部材２ａ，２ｂ，２ｃの上端に設けてある接続部１，１，１の位置は、給水器 具５の給湯パイプ５ａの接合部７や給水器具５の給水パイプ５ｂの接合部７や排 水具６の接合部７が、それぞれ接続できるように配置されている。又、箱体３の 前面には、点検蓋３ａが蝶着されており、点検蓋３ａを開けて箱体３内の配管部 の水漏れなどの点検が容易に行えるようになっている。

【００１２】 このような配管装置を施工する場合には、予め底板４ｃの所定位置に埋設され ている箱体３の配管部材２ａの上端に設けてある袋ナットを設けた接続部１に給 水器具５から垂下している給湯パイプ５ａの下端部の接合部７を挿入して袋ナッ トの接続部１を締めつけて接続配管し、次いで、箱体３の配管部材２ｂの上端に 設けてある袋ナットを設けた接続部１に給水器具５から垂下している給水パイプ ５ｂの下端部の接合部７を挿入して袋ナットの接続部１を締めつけて接続配管し た後、箱体３の配管部材２ｃの上端に設けてある袋ナットを設けた接続部１と洗 面ボウル４ｂから垂下した排水具６の下端部の接合部７を挿入して袋ナットの接 続部１を締めつけて接続配管する。又、床面から突出した給湯配管や給水配管や 排水配管と、箱体３の対向する両側面からそれぞれ突出する配管部材２ａ，２ｂ ，２ｃの各々一方の接続部１，１，１とをそれぞれ接続し、配管部材２ａ，２ｂ ，２ｃの各々他方の接続部１，１，１には、蓋体を取着して水漏れがないように するのである。

【００１３】 尚、上記実施例においては、洗面化粧台４の底板４ｃに箱体３を埋設したので 、床面から突出した給湯配管や給水配管や排水配管等と箱体３の対向する両側面 からそれぞれ突出する配管部材２ａ，２ｂ，２ｃの接続部１，１，１との接続配 管部分が直接見えず、美観を損なうことがない。

【００１４】

【考案の効果】 本考案の配管装置は、上記したような構成をしており、管路先端に接続部を設 けた給水管や排水管等の配管部材の一管路先端を箱体の側面から突出するととも に、配管部材の他の管路先端を箱体の上面から突出して、配管部材を箱体内に配 置した配管装置であって、洗面化粧台の天板や洗面ボウルに設けてある給水器具 や排水具等の接合部に前記配管部材の他の管路先端を接続可能に配置したので、 洗面化粧台の給水器具や排水具等との接続が容易に、しかも短時間に出来るとい う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の配管装置の一実施例を示す要部斜視図
である。

【図２】本考案の配管装置の一実施例を示す全体斜視図
である。

【図３】従来例の配管装置を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 接続部 ２ａ 配管部材 ２ｂ 配管部材 ２ｃ 配管部材 ３ 箱体 ４ 洗面化粧台 ４ａ 天板 ４ｂ 洗面ボウル ５ 給水器具 ６ 排水具 ７ 接合部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 管路先端に接続部を設けた給水管や排水
   管等の配管部材の一管路先端を箱体の側面から突出する
   とともに、配管部材の他の管路先端を箱体の上面から突
   出して、配管部材を箱体内に配置した配管装置であっ
   て、洗面化粧台の天板や洗面ボウルに設けてある給水器
   具や排水具等の接合部に前記配管部材の他の管路先端を
   接続可能に配置して成る配管装置。