JPH034681Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浴槽ユニツト、特に１つの方形の
函体内に浴槽を含む機器類並びに配管類を配設
し、この函体の一側を浴室外部に臨ませて、配管
接続並びに点検作業を容易に行い得るようにした
浴槽ユニツトに関する。

従来、浴室内に浴槽等を設置自在とした浴室を
プラスチツク等で建物とは別体に形成し、浴室用
空間内に設置して浴室を構成するようにしたいわ
ゆるユニツトバスは公知である。

かかるユニツトバスは、浴室自体を大量生産方
式で製造する点で優れたものではあるが、寸法及
び形状が大きくなり、運搬、在庫並びに据付に不
便であつた。又、浴槽を含む機器類や配管類の取
付、接続作業は実質的に従来の方式と変りがな
く、ユニツトバス接置後の作業に人手とコストを
要する問題があつた。

この考案は従来のものにみられたかかる欠点及
び問題点を除去し解決せんとするものであつて、
以下に図面を参照しつつ詳細に説明する。

図において１は浴槽ユニツトであつて、上面を
閉塞した方形の函体２、浴槽３並びに窓部材４と
からなり、函体２の上面略中央の開口に浴槽３が
落し込み式に固着されると共に窓部材４が上面の
一側部に載置固定される。窓部材４は好ましくは
建物の外部に突出する出窓構造に形成される。函
体２の上面は閉塞される共に該閉塞された上面に
混合水栓５やシヤワー装置６が配設され、前面に
は浴室７の床８と同一平面上に位置して排水孔９
が形成される。函体２の内部には給湯手段１０及
び浴槽内に泡を発生させるバブラー１１あるいは
濾過器等の機器類等が必要により適宜配設され
る。

更に、函体２内において、浴槽３や排水孔９に
接続する排水管１２、浴槽３若しくは混合水栓５
及びシヤワー装置６と給湯手段１０とを連結する
給湯・給水管１３、浴槽とバブラー１１との接続
管１４、更には外部からの水道管やガス管に連結
するための連結管１５等の各種の配管が施され
る。又、給湯手段１０や風呂釜の排気筒が配設さ
れる。

函体２の一側面すなわち給湯手段１０やバブラ
ー１１及び外部への連結管が位置する側面は点検
や管接続工事のために外方に向かつて開放され、
着脱自在な蓋板１６で閉塞される。

開閉窓１７を備える出窓構造とされた窓部材４
は函体２の上面一側にその下端を載置して一体化
されており、浴槽ユニツト１が浴室７内に配設さ
れるとき、第４図に示すように函体２と共に、浴
室の外壁１８から外方へ突出する。かくして、浴
槽３の上端と出窓の下端とは同一平面上に位置す
るため、浴槽３からの視界は従来のものに比して
きわめて大きくなり、開放感を味わうことが出来
る。

前記浴室の外壁１８から突出する函体２内に給
湯手段１０が収納されており、給湯手段１０は建
物の外部に位置する外置型であると共に、函体２
の外面に前記した蓋板１６で開閉される点検や管
接続のための開放部が形成されており、したがつ
て点検や管接続工事は浴室の外部から行い得る。
又、給湯手段１０は建物の外部に位置する外置型
であるにかかわらず、函体２内に収納され隠蔽さ
れた状態にあるため、建物の外観を損なうおそれ
がない。

浴室７の外壁１８は、函体２と窓部材４を挿入
し床に設置するに必要且充分な寸法と形状並びに
位置で開口され、浴槽ユニツト１は、該開口１９
から浴室７内に挿入設置される。設置後、配管工
事を行い、コンクリート工事及びタイル工事を行
う。浴槽３は必ずしも予め函体２に固着しておく
必要はなく、函体２を浴槽７内に設置した後、函
体２に取り付けるようにしても良い。又、窓部材
４を函体２と別体に構成して、函体２を浴室７内
に設置した後、窓部材４を函体２に固着するよう
にしても良い。

以上説明したようにこの考案の浴槽ユニツトに
よれば、一側面を浴室外部に露出するように浴室
内に配設する方形の函体２において、該函体２の
上面略中央部に浴槽３を配し、上面の残りの面を
閉塞すると共に該閉塞された上面に混合水栓５及
びシヤワー装置６を配設し、浴室の床８側となる
函体２下部に浴室７の床８と同一平面上に位置す
る排水孔９を形成し、函体２内に浴槽３や排水孔
９に接続する排水管１２、浴槽３、混合水栓５及
びシヤワー装置６に連結される給湯・給水管１３
並びに水道管と連結する連結管１５等の配管類を
配設し、函体２の浴室外部に露出する一側面に着
脱自在な蓋体１６で閉塞自在とせる開口を設けて
あるので、建物の浴室用空間内に函体２の搬入、
据付により浴室を完成することが出来、従来のユ
ニツトバスに比較して小型である為、運搬、在庫
に有利であると共に、開口を通して浴室内に設置
出来るため、据付作業が容易で簡便となる。

又、函体の一側面が浴室外部に露出し、蓋体１
６で開閉自在である為、修理、点検、配管接続作
業等が容易となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は浴槽ユニツトの斜視図、第２図は函体
の斜視図、第３図は窓部材の斜視図、第４図は設
置状態を説明する立面図、第５図は同平面図、第
６図は同斜視図である。 １……浴槽ユニツト、２……函体、３……浴
槽、４……窓部材、５……混合水栓、６……シヤ
ワー装置、７……浴室、８……床、９……排水
孔、１０……給湯手段、１１……バブラー、１２
……排水管、１３……給湯管、１４……接続管、
１５……連結管、１６……蓋板、１７……開閉
窓、１８……外壁、１９……開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一側面を浴室外部に露出するように浴室内に配
   設する方形の函体２において、該函体２の上面略
   中央部に浴槽３を配し、上面の残りの面を閉塞す
   ると共に該閉塞された上面に混合水栓５及びシヤ
   ワー装置６を配設し、浴室の床８側となる函体２
   下部に浴室７の床８と同一平面上に位置する排水
   孔９を形成し、函体２内に浴槽３や排水孔９に接
   続する排水管１２、浴槽３、混合水栓５及びシヤ
   ワー装置６に連結される給湯・給水管１３並びに
   水道管と連結する連結管１５等の配管類を配設
   し、函体２の前記浴室外部に露出する一側面に着
   脱自在な蓋体１６で閉塞自在とせる開口を設けて
   なることを特徴とする浴槽ユニツト。