JPH0542274Y2 - - Google Patents

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JPH0542274Y2
JPH0542274Y2 JP2859088U JP2859088U JPH0542274Y2 JP H0542274 Y2 JPH0542274 Y2 JP H0542274Y2 JP 2859088 U JP2859088 U JP 2859088U JP 2859088 U JP2859088 U JP 2859088U JP H0542274 Y2 JPH0542274 Y2 JP H0542274Y2
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adjuster
thrust
piston
piston rod
damping force
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車の懸架装置などに施用して良好
な減衰力可変型液圧緩衝器に関する。
従来の技術 従来の減衰力可変型液圧緩衝器は、実開昭61−
1729号公報に開示されているように、シリンダに
嵌挿されたピストンの往復作動時、ピストンによ
つて画成されたシリンダの一方の液室から他方の
液室に置換流通する液体の流れをピストンに付設
された減衰力発生弁で絞ることにより減衰力を発
生させるものである。そして、一方の液室から他
方の液室に置換流通する液体の一部をピストンロ
ツドに内蔵された調整子のオリフイスを通過させ
るように構成されており、調整子を回動制御する
ことによりオリフイスの流路面積を変化させ、減
衰力発生弁を通過する液体量を変化させて減衰力
を調整するようになつている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来例にあつては、
ピストンの往復作動時、ピストンによつて画成さ
れる液室間の圧力差に帰因して調整子にスラスト
力が作用する。そのため、調整子の端部をスラス
トベアリングで支持して、調整子の円滑な回動を
確保している。ところが、スラストベアリング
は、所謂ボールベアリングとこのボールベアリン
グを上下から挟持する一対のベアリングワツシヤ
から構成されているため、構成部品点数が多く、
組付時の部品管理に多大な工数を有すると共に、
スラストベアリングが高価になるという問題点が
あつた。
そこで、本考案はこれら従来技術の問題点を解
決することを目的とする。
課題を解決するための手段 即ち本考案は、シリンダに抜差自在に嵌挿され
た中空のピストンロツドには、その先端にシリン
ダ内を上部室と下部室とに画成するピストンが固
定されると共に、上部室とピストンロツドの中空
孔とを連通する連通孔が形成されており、前記ピ
ストンロツドの中空孔には、コントロールロツド
によつて回動規制されて連通孔に選択的に連通す
るオリフイスを備えた略円筒形の調整子が嵌挿さ
れ、該調整子の先端がスラストブツシユで支持さ
れた減衰力可変型液圧緩衝器であつて、調整子ス
ラストブツシユの間に環状平板形のスラストベア
リングが介装され、このスラストベアリングの上
下面のうち少なくとも一方に内外周に連通する溝
が形成されたことを特徴としている。
作 用 調整子に摺接するスラストベアリングの溝から
摺接面に常時作動液が供給され、これによつて調
整子の円滑な回動が確保される。又、スラストベ
アリングの溝によつて、調整子、スラストベアリ
ング及びスラストブツシユの内外周の圧力差が緩
和され、これら調整子、スラストベアリング及び
スラストブツシユの縮径変形が防止される。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。
第1図は本考案に係る油圧緩衝器の要部断面図
である。この図において1は略円筒形のシリンダ
であり、このシリンダ1内には中空のピストンロ
ツド2が抜差自在に嵌挿されている。そして、こ
の中空のピストンロツド2の先端にはシリンダ1
内を上部室3と下部室4とに画成するピストン5
が固定されており、またピストンロツド2には上
部室3とピストンロツド2の中空孔6とを連通す
る複数の連通孔7が形成されている。8は略円筒
状の調整子であり、この調整子8は図外のアクチ
ユエータにより回動制御されるコントロールロツ
ド9の先端に固定され、コントロールロツド9と
ともにピストンロツド2の中空孔6に回動可能に
嵌挿されている。そして、この調整子8には、低
減衰力を得るための複数のオリフイス10a,1
0b,10cと、これらオリフイス10a,10
b,10cよりも孔径が小さく高減衰力を得るた
めのオリフイス11とが形成されており(第2図
参照)、コントロールロツド9により回動規制さ
れて、オリフイス10a,10b,10c,1
1、を連通孔7に選択的に連通してあるいは連通
孔7を閉じて減衰力を調整する。そして、調整子
8の上方の中空孔6には、調整子8の上端を回動
可能に支持する円筒状の上部スラストブツシユ1
2が圧入されている。一方、調整子8の下方の中
空孔6には、円筒状の下部スラストブツシユ13
が圧入され、この下部スラストブツシユ13と調
整子8との間に環状平板形のスラストベアリング
14が介装されている。このスラストベアリング
14は、摩擦係数の小さな金属材料又は合成樹脂
材料の単体若しくはこれら低摩擦材料を板状部材
の表面にコーテイングしたものから成り、上下面
に内外面に連通する溝15が複数形成されている
(第3図参照)。16はピストン5の上端面に配設
された圧側減衰弁であり、この圧側減衰弁16は
ピストン5の圧縮行程時に下部屋4から上部屋3
へ置換流通する作動油に流通抵抗を与えて圧縮行
程時(図中ピストン5が下方へ移動する行程)の
減衰力を発生させる。17はピストン5の下端面
に配設された伸側減衰弁であり、この伸側減衰弁
17はピストン5の伸び行程時に上部室3から下
部室4へ置換流通する作動油に流通抵抗を与えて
伸び行程時の減衰力を発生させる。18はピスト
ンロツド2の先端に螺合された締結部材であり、
この締結部材18によつてピストン5及びこのピ
ストン5の両端にそれぞれ配設された圧側減衰弁
と伸側減衰弁17とがピストンロツド2の先端に
固定されている。19は締結部材18の下端に付
設されたチエツクバルブであり、このチエツクバ
ルブ19は伸び行程時には閉弁し、圧縮行程時に
は開弁するように構成されている。そして、この
チエツクバルブ19には、伸び行程時に上部室3
から下部室4へ向かう油の流れを許容する連通路
20が穿設されるとともに、圧縮行程時に下部室
4から上部室3へ向かう油の流れを許容する連通
路21a,21bが穿設されている。
以上の実施例構造によれば、ピストン5の伸び
行程時には、上部室3の圧力が上昇し、上部室3
の油は、伸び側減衰弁17による流通抵抗を受け
つつ下部室4内に流入する一方、連通孔7を通過
し、オリフイス10a,10b,10cで絞られ
て圧力降下し、ピストンロツド2の中空孔6及び
チツクバルブ19の連通路20を通過して下部室
4へ流入する。そして、この伸び行程時には、オ
リフイス10a,10b,10cで絞られて圧力
降下した油の圧力が調整子8の内周に作用する一
方、オリフイス10a,10b,10cを通過す
る以前の高圧の油圧力が調整子8とピストンロツ
ド2の中空孔6との隙間を通じて調整子8の外周
及び上端に作用する。しかし、調整子8とスラス
トベアリング14との摺接面及びスラストベアリ
ング14と下部スラストブツシユ13との接触面
は、スラストベアリング14の溝15から供給さ
れる作動液により常時潤滑され、かつ、スラスト
ベアリング14が低摩擦材製であるため、大きな
スラスト力が調整子8に作用しても、調整子8の
回動制御が円滑に行なわれる。又、スラストベア
リング14の溝15が内外周に連通しているた
め、調整子8、スラストベアリング14及び下部
スラストブツシユ13の内外周の圧力差が緩和さ
れ、これら調整子8、スラストベアリング14及
び下部スラストブツシユ13の縮径変形が防止さ
れる。
ピストン5の圧縮行程時には、下部室4の圧力
が上部室3の圧力よりも上昇し、下部室4の油が
圧側減衰弁16を押し開き、圧縮行程時の減衰力
を発生しつつ上部室3へ流入する。又、下部室4
の油はチエツクバルブ19を押し開き、連通路2
1a,21bを通過し、ピストンロツド2の中空
孔6、調整子8のオリフイス10a,10b,1
0c及び連通孔7を通過して上部室3へ流入す
る。
尚、以上の実施例は、スラストベアリング14
の上下面に溝15を形成する態様を示したが、こ
れに限られるものではなく、上下面のいずれか一
方に溝15を形成する態様にしてもよい。又、ス
ラストベアリング14が調整子8と上部スラスト
ブツシユ12との間にも介装されれば、ピストン
5の伸び行程及び圧縮行程の両行程において、よ
り円滑に調整子8の回動制御を行なうことができ
る。
考案の効果 以上述べたように本考案は、上下面のうち少な
くとも一方に連通溝が形成された環状平板形のス
ラストベアリングが調整子とスラストブツシユの
間に介装され、この単体のスラストベアリングに
より調整子の円滑な回動を確保できるため、部品
点数を削減できると共に組立作業性を格段に向上
することができ、安価な減衰力可変型液圧緩衝器
を提供できるという実用上多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す減衰力可変型液
圧緩衝器の要部断面図、第2図は第1図の−
線に沿う断面図、第3図はスラストベアリングの
斜視図である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…上部室、4……下部室、5……ピストン、6…
…中空孔、7……連通孔、8……調整子、9……
コントロールロツド、10a,10b,10c,
11……オリフイス、12,13……スラストブ
ツシユ、14……スラストベアリング、15……
溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダに抜差自在に嵌挿された中空のピスト
    ンロツドには、その先端にシリンダ内を上部室と
    下部室とに画成するピストンが固定されると共
    に、上部室とピストンロツドの中空孔とを連通す
    る連通孔が形成されており、前記ピストンロツド
    の中空孔には、コントロールロツドによつて回動
    規制されて連通孔に選択的に連通するオリフイス
    を備えた略円筒形の調整子が嵌挿され、該調整子
    の先端がスラストブツシユで支持された減衰力可
    変型液圧緩衝器において、前記調整子とスラスト
    ブツシユの間に環状平板形のスラストベアリング
    が介装され、このスラストベアリングの上下面の
    うち少なくとも一方に内外周に連通する溝が形成
    されたことを特徴とする減衰力可変型液圧緩衝
    器。
JP2859088U 1988-03-03 1988-03-03 Expired - Lifetime JPH0542274Y2 (ja)

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JPH01133540U JPH01133540U (ja) 1989-09-12
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