JPH0542195A - 散薬取り出し装置 - Google Patents

散薬取り出し装置

Info

Publication number
JPH0542195A
JPH0542195A JP28906891A JP28906891A JPH0542195A JP H0542195 A JPH0542195 A JP H0542195A JP 28906891 A JP28906891 A JP 28906891A JP 28906891 A JP28906891 A JP 28906891A JP H0542195 A JPH0542195 A JP H0542195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
powder
spraying
medicine
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28906891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0653143B2 (ja
Inventor
Shiro Omura
司郎 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Shokai Ltd
Original Assignee
Tokyo Shokai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shokai Ltd filed Critical Tokyo Shokai Ltd
Priority to JP3289068A priority Critical patent/JPH0653143B2/ja
Publication of JPH0542195A publication Critical patent/JPH0542195A/ja
Publication of JPH0653143B2 publication Critical patent/JPH0653143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、複数種類の散薬のなかから、任意
の種類の散薬を、任意の必要量だけ自動的に取り出すこ
とを目的とするものである。 【構成】そのため、この発明は、各種類の散薬を適宜排
出可能に収容した複数の散薬収容器1、1、…と、対応
した散薬収容器1から散薬を必要量だけ排出させる際、
散薬の排出量に応じて、その散薬収容器1の排出動作を
調節する制御装置2とを具え、散薬収容器1、1、…ま
たは制御装置2を移動させて、散薬収容器1、1、…の
任意のものと制御装置2とを選択的に対応させるように
構成されており、それにより、各散薬収容器1、1、…
に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く要すること
なく、散薬収容器1、1、…または制御装置2の移動に
よって、制御装置2と選択的に対応された任意の種類の
ものが、制御装置2に設定された任意の必要量だけ、自
動的に排出されて取り出され、しかも、散薬の排出量に
応じて排出動作を調節することによって、排出の速度と
精度との両立が図られるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数種類の散薬のな
かから、所望の種類の散薬を必要量だけ取り出すように
なった散薬取り出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院薬局等において取り扱われ
る散薬には、多くの種類があるが、これらの散薬は、各
種類ごとに別々に、装置瓶と呼ばれる保管容器に比較的
大量に収容されたうえ、調剤台の棚に並べて配置されて
いる。このような装置瓶に収容されている任意の種類の
散薬を、医師の処方箋に基づいて患者に投薬するため調
剤する場合、まず、処方箋に指示された必要量だけその
散薬を装置瓶から取り出さなければならない。すなわ
ち、一般には、処方箋に指示された種類の散薬を、処方
箋に指示された1処方分の分量だけ装置瓶から取り出
し、つぎに、これを1回服用分の分量ずつに分割し、つ
ぎに、1回服用分がそれぞれ1包となるように分包し
て、このような分包体を患者に投薬することが行われて
いる。このように、散薬の調剤作業は、一般に、装置瓶
からの1処方分の散薬取り出し作業、1処方分から1回
服用分への分割作業、および、1回服用分ごとの分包作
業に大別されるが、このうち、分割作業および分包作業
については、従来から、自動化の要求にしたがって、種
々の分割装置、分包装置が開発され、一部実用化されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置瓶
には、散薬を一定量だけ取り出すようになった機能はも
ともとないため、装置瓶から散薬を自動的に取り出すこ
とは不可能であり、しかも、取り出すべきたとえば1処
方分の分量にしても、処方箋によってまちまちであるた
め、かりに、装置瓶に代えて、内容物を一定量だけ取り
出す機能を具えた適宜の容器を用意して、これに散薬を
収容したとしても、その容器から散薬を任意の必要量だ
け自動的に取り出すことは不可能であり、そのため従来
は、散薬の調剤作業のうち、少なくとも、装置瓶からの
散薬取り出し作業については、薬剤師が手作業で行わな
ければならず、このことは、ただ単に薬剤師にとって大
きな負担になるというだけでなく、散薬の調剤作業の自
動化を図るうえで決定的な阻害要因であり、きわめて重
大な問題点であった。
【0004】この発明は上記従来のもののもつ問題点を
解決して、複数種類の散薬のなかから、任意の種類の散
薬を、任意の必要量だけ自動的に取り出すことのできる
散薬取り出し装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、各種類の散薬を適宜排出可能に収容した複
数の散薬収容器と、対応した散薬収容器から散薬を必要
量だけ排出させる際、散薬の排出量に応じて、その散薬
収容器の排出動作を調節する制御装置とを具え、前記散
薬収容器または前記制御装置を移動させて、前記散薬収
容器の任意のものと前記制御装置とを選択的に対応させ
るように構成したものである。
【0006】
【作用】この発明は上記手段を採用したことにより、各
散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く
要することなく、散薬収容器または制御装置の移動によ
って、制御装置と選択的に対応された任意の種類のもの
が、制御装置に設定された任意の必要量だけ、自動的に
排出されて取り出され、しかも、散薬の排出量に応じて
排出動作を調節することによって、排出の速度と精度と
の両立が図られることとなる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明による散薬取り出し装置の一
実施例をブロック図で示したものであり、この散薬取り
出し装置は、各種類の散薬を適宜排出可能に収容した複
数の散薬収容器1、1、…と、対応した散薬収容器1か
ら散薬を必要量だけ排出させる際、散薬の排出量に応じ
て、その散薬収容器の排出動作を調節する制御装置2と
を具え、散薬収容器1、1、…または制御装置2を移動
させて、散薬収容器1、1、…の任意のものと制御装置
2とを選択的に対応させるように構成されている。制御
装置2を定位置に設置し、この制御装置2に対して、散
薬収容器1、1、…を移動させることによって任意の散
薬収容器1を対応させる場合、散薬収容器1、1、…の
配置、移動の方法およびその軌跡等については、種々の
設計が可能であるため、具体的な図示を省略してある。
たとえば、一例を挙げると、散薬収容器1、1、…を円
形に配置し、これらを、適宜の移動機構20によって、
その円の中心(移動機構20に連なる一点鎖線で示す)
のまわりに回転移動させるように構成し、その回転軌跡
の一箇所に対応した位置に、制御装置2を設置すること
ができる。また、このような円形配置の散薬収容器1、
1、…を、上下に複層構造とすることもでき、その場
合、各層の散薬収容器1、1、…ごとに制御装置2をそ
れぞれ設置してもよいが、単一の制御装置2を使用する
場合は、その制御装置2を、各層の散薬収容器1、1、
…の高さに選択的に対応できるように、上下に移動可能
に構成するか、または、複層構造の散薬収容器1、1、
…を、一体的に上下移動(および回転移動)可能に構成
することによって、単一の制御装置2に対して、複層構
造の任意の散薬収容器1を対応させることができる。さ
らに、適宜に配置された散薬収容器1、1、…のすべて
をつねに移動させるのでなく、必要な一部(1個または
数個)の散薬収容器1だけを移動させることによって
も、散薬収容器1、1、…の任意のものと、制御装置2
とを選択的に対応させることが可能である。各散薬収容
器1は、任意の種類の散薬を充分大量にストックしてお
ける内容積を有するストック部3と、ストックした散薬
を少量ずつ排出させる排出部5と、排出部5から散薬を
連続的に排出させるため、ストック部3から排出部5へ
散薬を供給する供給部4とから構成されている。一方、
制御装置2は、散薬収容器1、1、…のなかから、散薬
を排出させるべき任意の散薬収容器1を選択する選択部
21と、選択部21によって選択された散薬収容器1
が、制御装置2に対応した位置にくるように、その散薬
収容器1または必要なすべての散薬収容器1、1、…を
移動させる駆動部22と、選択部21によって選択さ
れ、かつ、駆動部22によって制御装置2に対応した位
置まで移動された散薬収容器1の排出動作にともなっ
て、排出部5から排出される散薬を秤量する秤量部23
と、排出させるべき散薬の必要量を任意に設定する設定
部25と、散薬の排出量に応じて排出動作を加減するた
め、加減すべき前後の排出動作レベル(すなわち単位時
間当たり排出量)と、それを行うべき排出量(すなわち
排出動作レベルを切り換えるべきタイミング)とを指示
する調節部26と、秤量部23の秤量値と設定部25の
設定値とを比較して、秤量値すなわち散薬の排出量が、
設定値すなわち散薬の必要量に達したとき、その散薬収
容器1の排出動作を終了させる制御部24とから構成さ
れている。図2は散薬収容器1の一実施例の概略的構成
を示したものであり、ストック部3、供給部4および排
出部5は、いずれも、所要の内容積および形状を有する
空所を具え、しかも、ストック部3の空所と供給部4の
空所とは少なくとも一部で連通しており、また、供給部
4の空所と排出部5の空所とは少なくとも一部で連通し
ているが、それらの空所の内容積、形状、連通の箇所お
よび形態等については、種々の設計が可能であるため、
具体的な図示を省略してある。たとえば、一例を挙げる
と、ストック部3の下方に供給部4を配置し、供給部4
のさらに下方に排出部5を配置して、ストック部3の空
所の下端と、供給部4の空所の上端とが連通し、かつ、
供給部4の空所の下端と、排出部5の空所の上端とが連
通するように構成し、それにより、ストック部3の空所
内の散薬が、円滑に落下しさえすれば供給部4の空所内
に入り込み、そこからさらに円滑に落下しさえすれば、
供給部4の空所を通って排出部5の空所内に入り込むよ
うに設計することが可能である。排出部5の空所内に
は、適宜の排出部材6a、6bが並列に設けられ、ま
た、その空所の適宜箇所に形成した排出口には、適宜の
シャッタ7が設けられている。排出部材6a、6bは、
たとえば、支軸を中心としてその周囲に螺旋状のつばが
張り出して形成されたスクリューによって構成すること
ができ、この場合、空所は2つの分離または接合した円
筒形に形成して、この各円筒内にスクリュー状の排出部
材6a、6bをそれぞれ配置することが好ましく、ま
た、この両円筒の先端に排出口を形成して、ここに共通
のシャッタ7を配置することが好ましい。そして、排出
部材6a、6bには、排出部材6a、6bを回転させ
て、空所内の散薬を排出口に向かって移動させるように
なった適宜のモータ8a、8bをそれぞれ接続し、ま
た、シャッタ7には、シャッタ7を開閉させて、それに
ともなって空所の排出口を開閉させるようになった適宜
の作動部材9を接続しておく。そのため、モータ8a、
8bによって排出部材6a、6bを回転させるととも
に、作動部材9によってシャッタ7を開ければ、排出部
5の空所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口か
ら排出され、一方、排出部材6a、6bの回転を停止さ
せるとともに、シャッタ7を閉めれば、排出部5におけ
る散薬の移動および排出が停止するように構成されてい
る。また、排出部材6a、6bによる散薬の単位時間当
たり排出量を、互いに異なるように構成しておく。すな
わち、排出部材6aによる散薬の単位時間当たり排出量
は、排出部材6bによる散薬の単位時間当たり排出量よ
りも多く、反対に、排出部材6bによる散薬の単位時間
当たり排出量は、排出部材6aによる散薬の単位時間当
たり排出量よりも少なくしておく。このようなことは、
たとえば、排出部材6aの直径を、排出部材6bの直径
に比べて大きくするか、または、排出部材6aのスクリ
ューピッチを、排出部材6bのスクリューピッチに比べ
て長くするか、あるいは、その両者を組み合わせること
によって、排出部材6a、6bが互いに同速で回転する
場合でも達成することができ、さらに、モータ8aによ
る排出部材6aの回転速度を、モータ8bによる排出部
材6bの回転速度に比べて速くすることによっても、達
成することができる。そして、このように散薬の単位時
間当たり排出量が互いに異なる排出部材6a、6bは、
制御装置2の制御部24および調節部26と、つぎのよ
うにして組み合わされている。すなわち、たとえば、散
薬収容器1の排出動作期間の初期から終期のやや手前ま
での間、排出部材6a、6bをともに回転させて、それ
により、散薬を単位時間当たり比較的大量に排出させる
一方、排出動作期間の終期のやや手前になったら、排出
部材6bはそのまま回転させるが、排出部材6aの回転
を停止させて、それにより、散薬を単位時間当たり微量
ずつしか排出させないように、モータ8aの駆動から停
止への切り換えタイミングが調節部26によって指示さ
れ、制御部24はこの指示にしたがって、モータ8a、
8bを制御するようになっている。このようにすること
によって、たとえば、散薬収容器1の排出動作期間中ず
っと、排出部材6a、6bをともに回転させて、散薬を
単位時間当たり比較的大量に排出させ、それにより、排
出させるべき必要量の散薬が比較的短時間で排出され終
わる反面、大量排出に起因して、排出動作期間の終期に
おいて避けられない大きな分量誤差が発生する不利を回
避することができ、また、たとえば、散薬収容器1の排
出動作期間中ずっと、排出部材6bだけを回転させて、
散薬を単位時間当たり微量ずつしか排出させず、それに
より、微量排出に起因して、排出動作期間の終期におい
て実質的に分量誤差が発生しない反面、排出させるべき
必要量の散薬が排出され終わるまでにかなりの長時間を
要する不利を回避することができるように構成されてい
る。また、供給部4の空所内には、適宜の攪拌部材10
を設けることができる。攪拌部材10は、たとえば、支
軸を中心としてその周囲に複数本の腕材が突き出して形
成されたスクレーバによって構成することができ、そし
て、攪拌部材10には、攪拌部材10を回転させるよう
になった適宜のモータ11を接続しておく。そのため、
モータ11によって攪拌部材10を回転させれば、供給
部4の空所内の散薬が、攪拌されながら、排出部5の円
筒形空所内へ円滑に供給されるとともに、供給部4の空
所内へストック部3から散薬が供給されるように構成さ
れている。また、ストック部3の空所内の散薬は、排出
部5の散薬排出動作およびそれにともなう供給部4の散
薬供給動作にしたがって、供給部4の空所に向かって徐
々に移動することとなるが、この移動を円滑に行わせる
ためには、ストック部3の空所の断面積を、上流から下
流に向けて徐々に大きくするか、あるいは、少なくと
も、上流から下流まで同程度にすることが望ましい。し
かし、ストック部3の限られた外形寸法でなるべく大量
の散薬をストックする目的や、散薬収容器1の設置スペ
ースを抑制する目的等の関係で、下流に比べて上流側を
大きくすることが要求される場合には、供給部4の攪拌
部材10とは別に、ストック部3自体にも、適宜の攪拌
部材12を設けることが必要不可欠である。このような
攪拌部材12は、独立した専用のモータによって回転さ
せるようにしてもよいが、供給部4の攪拌部材10用の
モータ11を共用して、モータ11によって、攪拌部材
10とともに攪拌部材12も回転するように構成するこ
とができる。そして、このような攪拌部材12の設置
は、ストック部3の空所の断面積が、下流に比べて上流
側が大きくなっている場合に限らず、上流から下流まで
同程度である場合も、さらには、上流から下流に向けて
徐々に大きくなっている場合にも、ともに有効である。
【0008】つぎに、上記のように構成された散薬取り
出し装置の作用について説明する。まず、各散薬収容器
1、1、…のストック部3内に、それぞれ所定の種類の
散薬を、充分大量に投入してストックしておく。つぎ
に、モータ11によって、ストック部3の攪拌部材12
および供給部4の攪拌部材10を回転させて、ストック
部3内の散薬を、攪拌させながら供給部4に供給すると
ともに、供給部4内の散薬を、攪拌させながら排出部5
に供給して、排出部5に充填させる。このとき、必要が
あれば、モータ8a、8bによって排出部材6a、6b
を所望の量だけ回転させることによって、排出部5にお
ける散薬の充填を確実に行わせる。もちろん、このよう
な排出部5への散薬の充填作業は、制御装置2の指示に
よって行うことができるが、初回のみ有効なものである
から、省略しても差し支えない。一方、制御装置2の選
択部21で、散薬収容器1、1、…のなかから、排出さ
せるべき種類の散薬を収容した任意の散薬収容器1を選
択する。すると、駆動部22が、この選択された散薬収
容器1が制御装置2に対応した位置にくるように、移動
機構20を作動させて、その散薬収容器1または必要な
すべての散薬収容器1、1、…を移動させる。そして、
この散薬収容器1が制御装置2に対応した位置まで移動
されると、駆動部22が移動機構20を停止させ、制御
部24が、この散薬収容器1に排出動作を行わせること
となり、その散薬収容器1は、制御装置2の指示によ
り、モータ8a、8bをともに駆動させて排出部材6
a、6bを回転させるとともに、作動部材9を作動させ
てシャッタ7を開ける。すると、散薬の排出動作が開始
することとなって、排出部5の空所内の散薬が、排出部
材6a、6bの回転によって、排出口に向かって単位時
間当たり大量に移動して、排出口から連続的に排出され
る。このとき、排出部材6a、6bの回転によって排出
部5から排出される量にほぼ見合う量の散薬が、攪拌部
材10の回転によって供給部4から排出部5内へ円滑に
供給されるとともに、供給部4から排出部5へ供給され
る量にほぼ見合う量の散薬が、攪拌部材10および攪拌
部材12の回転によってストック部3から供給部4内へ
円滑に移動する結果、排出部5からの散薬の排出は、途
切れなく連続的に行われることとなる。そして、排出動
作期間の終期のやや手前になると、制御装置2の指示に
より、モータ8bは駆動させて排出部材6bを回転させ
たまま、モータ8aを停止させて排出部材6aの回転を
停止させ、それにより、散薬の単位時間当たり排出量は
急激に減って、わずかな量ずつ排出される。さらに、排
出部5から排出される散薬の排出量(すなわち秤量部2
3による秤量値)が、排出すべき必要量(すなわち設定
部25による設定値)に達すると、その散薬供給器1
は、制御装置2の指示により、モータ8bを停止させて
排出部材6bの回転を停止させるとともに、作動部材9
を作動させてシャッタ7を閉める。すると、散薬の排出
動作が終了することとなって、排出部5からの散薬の排
出は停止されるとともに、モータ11による攪拌部材1
0および攪拌部材12の回転も停止し、その結果、散薬
の取り出しは終了することとなる。そのため、排出させ
るべき必要量の散薬が、比較的短時間で、しかも、実質
的に分量誤差なく排出されることとなり、したがって、
散薬排出の速度と精度との両立が、無理なく、有効に実
現することとなる。そして、散薬収容器1の排出部5か
ら排出された必要量(たとえば1処方分)の散薬は、そ
の後、適宜の分割装置によって、1回服用分ずつに分割
したうえ、適宜の分包装置によって、1回服用分がそれ
ぞれ1包となるように分包することができる。
【0009】なお、上記実施例では、図1に示すよう
に、制御装置2に、秤量部23および設定部25を設け
て、散薬収容器1から排出される散薬の排出量を、秤量
によって制御するようにしたが、これに限定するもので
なく、散薬収容器1から排出される散薬の排出量は、た
とえば、排出部材6a、6bを回転させるモータ8a、
8bの回転角度ないし駆動時間に応じて制御できるか
ら、秤量によらない制御方法を採用することも可能であ
る。また、上記実施例では、散薬収容器1、1、…の任
意のものと、制御装置2とを選択的に対応させる一例と
して、散薬収容器1、1、…を円形に配置して、その円
のまわりに回転移動させる構成を例示したが、これに限
定するものでなく、散薬収容器1、1、…を移動させる
場合、その配置、移動の方法およびその軌跡等は必要に
応じて任意に設計することができるし、また、散薬収容
器1、1、…に代えて、あるいは、散薬収容器1、1、
…とともに、制御装置2を適宜に移動させることによっ
て、散薬収容器1、1、…の任意のものと、制御装置2
とを選択的に対応させることも可能である。また、上記
実施例では、排出部材6a、6bを、支軸を中心として
その周囲に螺旋状のつばが張り出して形成されたスクリ
ューによって構成したが、これに限定するものでなく、
たとえば、コイル状その他適宜の形状、構造からなる排
出部材6a、6bを使用することが可能である。また、
上記実施例では、攪拌部材10を、支軸を中心としてそ
の周囲に複数本の腕材が突き出して形成されたスクレー
バによって構成したが、これに限定するものでなく、適
宜の形状、構造からなる攪拌部材10を使用することが
可能である。また、上記実施例では、ストック部3の攪
拌部材12用のモータとして、供給部4の攪拌部材10
用のモータ11を共用して、モータ11によって、攪拌
部材10とともに攪拌部材12も回転するように構成し
たが、これに限定するものでなく、たとえば、ストック
部3の攪拌部材12用に専用のモータを独立して設ける
こともできる。また、上記実施例では、排出部5の排出
部材6a、6b用のモータ8a、8bとは別に、供給部
4の攪拌部材10用のモータ11を設けたが、これに限
定するものでなく、たとえば、モータ8a、8bだけを
設けて、このモータ8a、8bによって、排出部5の排
出部材6a、6bを回転させるし、供給部4の攪拌部材
10も回転させるし、さらにはストック部3の攪拌部材
12も回転させるように構成することができ、その場
合、排出部材6a、6bまたは攪拌部材10、12のい
ずれかを選択的に独立して回転させる必要がある場合
は、適宜のクラッチを介して、モータ8a、8bと、排
出部材6a、6bまたは攪拌部材10、12とを、分離
可能に結合するように構成すればよい。また、たとえ
ば、モータ8a、8bのいずれか一方だけを設けて、こ
のモータ8によって、適宜のクラッチを介して、排出部
材6a、6bのいずれか一方または両方を選択的に回転
させるようにすることも可能である。また、上記実施例
では、排出部5の排出口に、共通のシャッタ7を1つだ
け設けたが、これに限定するものでなく、たとえば、排
出部材6a、6bにそれぞれ対応した排出口を形成し
て、それぞれ独立したシャッタ7a、7bを配置するこ
ともでき、その場合には、独立した作動部材9a、9b
をそれぞれシャッタ7a、7bに接続しておけばよい。
また、上記実施例では、排出部材6a、6bによる散薬
の単位時間当たり排出量を、互いに異なるように構成し
たが、これに限定するものでなく、たとえば、両者を同
一に構成して、いずれか一方だけを使用するか、または
両方を同時に使用するかの区別によって、散薬の単位時
間当たり排出量を全体として変化させるようにすること
もできるし、また、排出部材の個数は、2つに限らず、
3つ以上設けて、それらを選択的に使用することもでき
る。また、たとえば、モータ8aまたは8bの駆動速度
を、散薬収容器1の排出動作期間の途中で切り換えるよ
うに構成することもでき、そのようにすれば、排出部材
6aまたは6bのいずれか一方、すなわち単一の排出部
材によっても、散薬収容器1の排出動作期間の途中で、
散薬の単位時間当たりの排出量を変更することが可能で
ある。さらに、上記実施例では、制御装置2のはたらき
によって、散薬収容器1から排出させて取り出した必要
量(たとえば1処方分)の散薬を、適宜の分割装置によ
って、1回服用分ずつに分割したうえ、適宜の分包装置
によって、1回服用分がそれぞれ1包となるように分包
するようにしたが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、設定部25に、排出させるべき散薬の必要量とし
て、1処方分の分量ではなく、1回服用分の分量を設定
しておくこともでき、そのようにすれば、排出された必
要量の散薬は、分割するまでもなく、そのまま1包とし
て分包することが可能である。そして、たとえば、排出
部材6a、6bのうち、単位時間当たり大量排出可能な
排出部材6aを、1処方分の散薬を取り出すための排出
部材とし、一方、単位時間当たり微量排出可能な排出部
材6bを、1回服用分の散薬を取り出すための排出部材
として、使い分けることもできる。したがって、調節部
26による排出動作の調節方法は、上記実施例に示した
ように、散薬収容器1の排出動作期間の途中で、排出動
作レベル(単位時間当たり排出量)を切り換えるものに
限定されず、たとえば、散薬の排出量が1処方分の場合
は、それに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせて、
単位時間当たり比較的大量の散薬を排出させる一方、散
薬の排出量が1回服用分(1包分)の場合は、それに応
じた排出動作を散薬収容器1に行わせて、単位時間当た
り比較的微量の散薬を排出させるように、処方取り出し
の場合と、1包取り出しの場合とで、散薬収容器1の排
出動作を切り換えることも可能である。
【0010】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
各散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全
く要することなく、散薬収容器または制御装置の移動に
よって、制御装置と選択的に対応された任意の種類のも
のを、制御装置に設定された任意の必要量だけ、自動的
に排出させて取り出すことができ、そのため、複数種類
の散薬のなかから、任意の種類の散薬を、任意の必要量
だけ自動的に取り出すことができ、しかも、散薬の排出
量に応じて排出動作を調節することによって、排出の速
度と精度との両立を図ることができ、したがって、散薬
の調剤作業の自動化を図るうえできわめて有益であり、
ひいては、散薬の取り出し作業から分包作業までを自動
的に行う自動散薬分包機の実現にとって、欠くことので
きない役割を果たすことができる等のすぐれた効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による散薬取り出し装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図2】図1の散薬取り出し装置の散薬収容器を示す概
略的構成図である。
【符号の説明】
1:散薬収容器 2:制御装置 3:ストック部 4:供給部 5:排出部 6a:排出部材 6b:排出部材 7:シャッタ 8a:モータ 8b:モータ 9:作動部材 10:攪拌部材 11:モータ 12:攪拌部材 20:移動機構 21:選択部 22:駆動部 23:秤量部 24:制御部 25:設定部 26:調節部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種類の散薬を適宜排出可能に収容した複
    数の散薬収容器と、対応した散薬収容器から散薬を必要
    量だけ排出させる際、散薬の排出量に応じて、その散薬
    収容器の排出動作を調節する制御装置とを具え、前記散
    薬収容器または前記制御装置を移動させて、前記散薬収
    容器の任意のものと前記制御装置とを選択的に対応させ
    るように構成したことを特徴とする散薬取り出し装置。
JP3289068A 1991-08-16 1991-08-16 散薬取り出し装置 Expired - Lifetime JPH0653143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3289068A JPH0653143B2 (ja) 1991-08-16 1991-08-16 散薬取り出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3289068A JPH0653143B2 (ja) 1991-08-16 1991-08-16 散薬取り出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0542195A true JPH0542195A (ja) 1993-02-23
JPH0653143B2 JPH0653143B2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=17738412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3289068A Expired - Lifetime JPH0653143B2 (ja) 1991-08-16 1991-08-16 散薬取り出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0653143B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926403A (ja) * 1982-08-06 1984-02-10 株式会社東京商会 全自動調剤機
JPS6234564A (ja) * 1985-08-02 1987-02-14 パトリツク ジエイ.バタラツチ 医薬分配装置
JPS62151294A (ja) * 1985-12-25 1987-07-06 Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd 溶接用フラックス収納容器取出し搬送収納装置
JPH01254502A (ja) * 1988-04-01 1989-10-11 Shoji Yuyama 薬剤の容量分割装置
JPH02255149A (ja) * 1989-03-29 1990-10-15 Takazono Sangyo Kk ブリスター包装体の取り出し装置
JPH0342409A (ja) * 1989-07-05 1991-02-22 Kubota Corp スクリューフィーダ装置
JPH03162204A (ja) * 1989-11-11 1991-07-12 Tokyo Shokai:Kk 薬剤分包機

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926403A (ja) * 1982-08-06 1984-02-10 株式会社東京商会 全自動調剤機
JPS6234564A (ja) * 1985-08-02 1987-02-14 パトリツク ジエイ.バタラツチ 医薬分配装置
JPS62151294A (ja) * 1985-12-25 1987-07-06 Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd 溶接用フラックス収納容器取出し搬送収納装置
JPH01254502A (ja) * 1988-04-01 1989-10-11 Shoji Yuyama 薬剤の容量分割装置
JPH02255149A (ja) * 1989-03-29 1990-10-15 Takazono Sangyo Kk ブリスター包装体の取り出し装置
JPH0342409A (ja) * 1989-07-05 1991-02-22 Kubota Corp スクリューフィーダ装置
JPH03162204A (ja) * 1989-11-11 1991-07-12 Tokyo Shokai:Kk 薬剤分包機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0653143B2 (ja) 1994-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2807938B2 (ja) 散薬取り出し装置
JPS5843282B2 (ja) 全自動散剤錠剤分包機
JP2816420B2 (ja) 散薬供給装置
JPH0542195A (ja) 散薬取り出し装置
JPH07323075A (ja) 散薬分包機
JP2683855B2 (ja) 散薬分包機
JP2816419B2 (ja) 散薬供給装置
JP2816418B2 (ja) 散薬取り出し装置
JP2646165B2 (ja) 散薬供給装置
JPH0549678A (ja) 散薬供給装置
JPH0532204A (ja) 散薬取り出し装置
JPH0542196A (ja) 散薬取り出し装置
JP2807939B2 (ja) 散薬取り出し装置
JPH0638836B2 (ja) 散薬分包機
JPH0549679A (ja) 散薬供給装置
JP2816417B2 (ja) 散薬取り出し装置
JPH05123382A (ja) 散薬分包機
JPH05237169A (ja) 散薬分包機
JPH07323074A (ja) 散薬分包機
JPH05115533A (ja) 散薬供給装置
JPH07313578A (ja) 散薬分包機
JPH0638838B2 (ja) 散薬分包機
JPH0549676A (ja) 散薬供給装置
JPH05123380A (ja) 散薬分包機
JPH07313577A (ja) 散薬分包機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 18

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 18