JPH0532204A - 散薬取り出し装置 - Google Patents

散薬取り出し装置

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JPH0532204A
JPH0532204A JP26993091A JP26993091A JPH0532204A JP H0532204 A JPH0532204 A JP H0532204A JP 26993091 A JP26993091 A JP 26993091A JP 26993091 A JP26993091 A JP 26993091A JP H0532204 A JPH0532204 A JP H0532204A
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discharging
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司郎 大村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、複数種類の散薬のなかから、任意
の種類の散薬を、任意の必要量だけ自動的に取り出すこ
とを目的とするものである。 【構成】そのため、この発明は、各種類の散薬を適宜排
出可能に収容し、必要量だけ排出させる際、散薬の排出
量に応じて排出動作を調節するようになった複数の散薬
排出装置1、1、…と、散薬排出装置1、1、…の任意
のものを指定して、排出させるべき任意の必要量を指示
する制御装置3とを具えており、それにより、各散薬排
出装置1、1、…に収容された散薬は、薬剤師の手作業
を全く要することなく、制御装置3に任意に設定された
種類のものが、制御装置3に任意に設定された必要量だ
け、自動的に排出されて取り出され、しかも、散薬の排
出量に応じて排出動作を調節することによって、排出の
速度と精度との両立が図られるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数種類の散薬のな
かから、所望の種類の散薬を必要量だけ取り出すように
なった散薬取り出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院薬局等において取り扱われ
る散薬には、多くの種類があるが、これらの散薬は、各
種類ごとに別々に、装置瓶と呼ばれる保管容器に比較的
大量に収容されたうえ、調剤台の棚に並べて配置されて
いる。このような装置瓶に収容されている任意の種類の
散薬を、医師の処方箋に基づいて患者に投薬するため調
剤する場合、まず、処方箋に指示された必要量だけその
散薬を装置瓶から取り出さなければならない。すなわ
ち、一般には、処方箋に指示された種類の散薬を、処方
箋に指示された1処方分の分量だけ装置瓶から取り出
し、つぎに、これを1回服用分の分量ずつに分割し、つ
ぎに、1回服用分がそれぞれ1包となるように分包し
て、このような分包体を患者に投薬することが行われて
いる。このように、散薬の調剤作業は、一般に、装置瓶
からの1処方分の散薬取り出し作業、1処方分から1回
服用分への分割作業、および、1回服用分ごとの分包作
業に大別されるが、このうち、分割作業および分包作業
については、従来から、自動化の要求にしたがって、種
々の分割装置、分包装置が開発され、一部実用化されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置瓶
には、散薬を一定量だけ取り出すようになった機能はも
ともとないため、装置瓶から散薬を自動的に取り出すこ
とは不可能であり、しかも、取り出すべきたとえば1処
方分の分量にしても、処方箋によってまちまちであるた
め、かりに、装置瓶に代えて、内容物を一定量だけ取り
出す機能を具えた適宜の容器を用意して、これに散薬を
収容したとしても、その容器から散薬を任意の必要量だ
け自動的に取り出すことは不可能であり、そのため従来
は、散薬の調剤作業のうち、少なくとも、装置瓶からの
散薬取り出し作業については、薬剤師が手作業で行わな
ければならず、このことは、ただ単に薬剤師にとって大
きな負担になるというだけでなく、散薬の調剤作業の自
動化を図るうえで決定的な阻害要因であり、きわめて重
大な問題点であった。
【0004】この発明は上記従来のもののもつ問題点を
解決して、複数種類の散薬のなかから、任意の種類の散
薬を、任意の必要量だけ自動的に取り出すことのできる
散薬取り出し装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、各種類の散薬を適宜排出可能に収容し、必
要量だけ排出させる際、散薬の排出量に応じて排出動作
を調節するようになった複数の散薬排出装置と、前記散
薬排出装置の任意のものを指定して、排出させるべき任
意の必要量を指示する制御装置とを具えているものであ
る。
【0006】
【作用】この発明は上記手段を採用したことにより、各
散薬排出装置に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全
く要することなく、制御装置に任意に設定された種類の
ものが、制御装置に任意に設定された必要量だけ、自動
的に排出されて取り出され、しかも、散薬の排出量に応
じて排出動作を調節することによって、排出の速度と精
度との両立が図られることとなる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明による散薬取り出し装置の一
実施例をブロック図で示したものであり、この散薬取り
出し装置は、各種類の散薬を適宜排出可能に収容し、必
要量だけ排出させる際、散薬の排出量に応じて排出動作
を調節するようになった複数の散薬排出装置1、1、…
と、散薬排出装置1、1、…の任意のものを指定して、
排出させるべき任意の必要量を指示する制御装置3とを
具えている。各散薬排出装置1は、散薬を適宜排出可能
に収容した散薬収容器11と、散薬収容器11から散薬
を必要量だけ排出させる際、散薬の排出量に応じて、散
薬収容器11の排出動作を調節する制御器12とを具え
ている。制御装置3は、散薬排出装置1、1、…のなか
から、排出させるべき種類の散薬を収容した散薬排出装
置1を指定する種類指定部31と、種類指定部31で指
定した散薬排出装置1に、排出させるべき散薬の必要量
を指示する必要量指示部32と、制御器12が調節すべ
き排出動作の内容を指示する調節指示部34と、種類指
定部31で指定した散薬排出装置1から、必要量指示部
32で指示した必要量の散薬が排出され終わったとき、
そのことを確認する排出終了確認部33とを具えてい
る。すなわち、制御装置3の種類指定部31、必要量指
示部32および調節指示部34で、排出させるべき散薬
の種類を指定し、その必要量を指示し、調節すべき排出
動作の内容を指示すると、それが、指定した散薬排出装
置1の制御器12に伝えられ、一方、必要量の散薬が排
出され終わると、それが、制御装置3の排出終了確認部
33に伝えられ、制御装置3は、この排出終了を確認し
たのち、つぎの散薬の排出動作のための種類、必要量お
よび調節内容を、指定した散薬排出装置1に伝えるよう
に構成されている。図2は散薬排出装置1の一実施例を
ブロック図で示したものであり、散薬収容器11は、任
意の種類の散薬を充分大量にストックしておける内容積
を有するストック部13と、ストックした散薬を少量ず
つ排出させる排出部15と、排出部15から散薬を連続
的に排出させるため、ストック部13から排出部15へ
散薬を供給する供給部14とから構成されている。一
方、制御器12は、散薬収容器11の排出動作にともな
って、排出部15から排出される散薬を秤量する秤量部
16と、排出させるべき散薬の必要量を任意に設定する
設定部18と、散薬の排出量に応じて排出動作を加減す
るため、加減すべき前後の排出動作レベル(すなわち単
位時間当たり排出量)と、それを行うべき排出量(すな
わち排出動作レベルを切り換えるべきタイミング)とを
指示する調節部19と、秤量部16の秤量値と設定部1
8の設定値とを比較して、秤量値すなわち散薬の排出量
が、設定値すなわち散薬の必要量に達したとき、散薬収
容器11の排出動作を終了させる制御部17とから構成
され、散薬収容器11の排出動作期間中、制御部17
は、調節部19が指示する排出動作レベルにしたがっ
て、散薬収容器11の排出動作を行わせるようになって
いる。図3は散薬収容器11の一実施例の概略的構成を
示したものであり、ストック部13、供給部14および
排出部15は、いずれも、所要の内容積および形状を有
する空所を具え、しかも、ストック部13の空所と供給
部14の空所とは少なくとも一部で連通しており、ま
た、供給部14の空所と排出部15の空所とは少なくと
も一部で連通しているが、それらの空所の内容積、形
状、連通の箇所および形態等については、種々の設計が
可能であるため、具体的な図示を省略してある。たとえ
ば、一例を挙げると、ストック部13の下方に供給部1
4を配置し、供給部14のさらに下方に排出部15を配
置して、ストック部13の空所の下端と、供給部14の
空所の上端とが連通し、かつ、供給部14の空所の下端
と、排出部15の空所の上端とが連通するように構成
し、それにより、ストック部13の空所内の散薬が、円
滑に落下しさえすれば供給部14の空所内に入り込み、
そこからさらに円滑に落下しさえすれば、供給部14の
空所を通って排出部15の空所内に人り込むように設計
することが可能である。排出部15の空所内には、適宜
の排出部材21a、21bが並列に設けられ、また、そ
の空所の適宜箇所に形成した排出口には、適宜のシャッ
タ22が設けられている。排出部材21a、21bは、
たとえば、支軸を中心としてその周囲に螺旋状のつばが
張り出して形成されたスクリューによって構成すること
ができ、この場合、空所は2つの分離または接合した円
筒形に形成して、この各円筒内にスクリュー状の排出部
材21a、21bをそれぞれ配置することが好ましく、
また、この両円筒の先端に排出口を形成して、ここに共
通のシャッタ22を配置することが好ましい。そして、
排出部材21a、21bには、排出部材21a、21b
を回転させて、空所内の散薬を排出口に向かって移動さ
せるようになった適宜のモータ23a、23bをそれぞ
れ接続し、また、シャッタ22には、シャッタ22を開
閉させて、それにともなって空所の排出口を開閉させる
ようになった適宜の作動部材24を接続しておく。その
ため、モータ23a、23bによって排出部材21a、
21bを回転させるとともに、作動部材24によってシ
ャッタ22を開ければ、排出部15の空所内の散薬が排
出口に向かって移動して排出口から排出され、一方、排
出部材21a、21bの回転を停止させるとともに、シ
ャッタ22を閉めれば、排出部15における散薬の移動
および排出が停止するように構成されている。また、排
出部材21a、21bによる散薬の単位時間当たり排出
量を、互いに異なるように構成しておく。すなわち、排
出部材21aによる散薬の単位時間当たり排出量は、排
出部材21bによる散薬の単位時間当たり排出量よりも
多く、反対に、排出部材21bによる散薬の単位時間当
たり排出量は、排出部材21aによる散薬の単位時間当
たり排出量よりも少なくしておく。このようなことは、
たとえば、排出部材21aの直径を、排出部材21bの
直径に比べて大きくするか、または、排出部材21aの
スクリューピッチを、排出部材21bのスクリューピッ
チに比べて長くするか、あるいは、その両者を組み合わ
せることによって、排出部材21a、21bが互いに同
速で回転する場合でも達成することができ、さらに、モ
ータ23aによる排出部材21aの回転速度を、モータ
23bによる排出部材21bの回転速度に比べて速くす
ることによっても、達成することができる。そして、こ
のように散薬の単位時間当たり排出量が互いに異なる排
出部材21a、21bは、制御器12の制御部17およ
び調節部19と、つぎのようにして組み合わされてい
る。すなわち、たとえば、散薬収容器11の排出動作期
間の初期から終期のやや手前までの間、排出部材21
a、21bをともに回転させて、それにより、散薬を単
位時間当たり比較的大量に排出させる一方、排出動作期
間の終期のやや手前になったら、排出部材21bはその
まま回転させるが、排出部材21aの回転を停止させ
て、それにより、散薬を単位時間当たり微量ずつしか排
出させないように、モータ23aの駆動から停止への切
り換えタイミングが調節部19によって指示され、制御
部17はこの指示にしたがって、モータ23a、23b
を制御するようになっている。このようにすることによ
って、たとえば、散薬収容器11の排出動作期間中ずっ
と、排出部材21a、21bをともに回転させて、散薬
を単位時間当たり比較的大量に排出させ、それにより、
排出させるべき必要量の散薬が比較的短時間で排出され
終わる反面、大量排出に起因して、排出動作期間の終期
において避けられない大きな分量誤差が発生する不利を
回避することができ、また、たとえば、散薬収容器11
の排出動作期間中ずっと、排出部材21bだけを回転さ
せて、散薬を単位時間当たり微量ずつしか排出させず、
それにより、微量排出に起因して、排出動作期間の終期
において実質的に分量誤差が発生しない反面、排出させ
るべき必要量の散薬が排出され終わるまでにかなりの長
時間を要する不利を回避することができるように構成さ
れている。また、供給部14の空所内には、適宜の攪拌
部材25が設けられている。攪拌部材25は、たとえ
ば、支軸を中心としてその周囲に複数本の腕材が突き出
して形成されたスクレーパによって構成することがで
き、そして、攪拌部材25には、攪拌部材25を回転さ
せるようになった適宜のモータ26を接続しておく。そ
のため、モータ26によって攪拌部材25を回転させれ
ば、供給部14の空所内の散薬が、攪拌されながら、排
出部15の空所内へ円滑に供給されるとともに、供給部
14の空所内へストック部13から散薬が供給されるよ
うに構成されている。また、ストック部13の空所内の
散薬は、排出部15の散薬排出動作およびそれにともな
う供給部14の散薬供給動作にしたがって、供給部14
の空所に向かって徐々に移動することとなるが、この移
動を円滑に行わせるためには、ストック部13の空所の
断面積を、上流から下流に向けて徐々に大きくするか、
あるいは、少なくとも、上流から下流まで同程度にする
ことが望ましい。しかし、ストック部13の限られた外
形寸法でなるべく大量の散薬をストックする目的や、散
薬収容器11の設置スペースを抑制する目的等の関係
で、下流に比べて上流側を大きくすることが要求される
場合には、供給部14の攪拌部材25とは別に、ストッ
ク部13自体にも、適宜の攪拌部材27を設けることが
必要不可欠である。このような攪拌部材27は、独立し
た専用のモータによって回転させるようにしてもよい
が、供給部14の撹拌部材25用のモータ26を共用し
て、モータ26によって、攪拌部材25とともに攪拌部
材27も回転するように構成することができる。そし
て、このような攪拌部材27の設置は、ストック部13
の空所の断面積が、下流に比べて上流側が大きくなって
いる場合に限らず、上流から下流まで同程度である場合
も、さらには、上流から下流に向けて徐々に大きくなっ
ている場合にも、ともに有効である。
【0008】つぎに、上記のように構成された散薬取り
出し装置の作用について説明する。まず、散薬収容器1
1のストック部13内に、所定の種類の散薬を、充分大
量に投入してストックしておく。つぎに、モータ26に
よって、ストック部13の攪拌部材27および供給部1
4の攪拌部材25を回転させて、ストック部13内の散
薬を、攪拌させながら供給部14に供給するとともに、
供給部14内の散薬を、攪拌させながら排出部15に供
給して、排出部15に充填させる。このとき、必要があ
れば、モータ23a、23bによって排出部材21a、
21bを所望の量だけ回転させることによって、排出部
15における散薬の充填を確実に行わせる。もちろん、
このような排出部15への散薬の充填作業は、制御器1
2の指示によって行うことができるが、初回のみ有効な
ものであるから、省略しても差し支えない。一方、制御
装置3の種類指定部31で、散薬排出装置1、1、…の
なかから、排出させるべき種類の散薬を収容した散薬排
出装置1を指定するとともに、必要量指示部32で、排
出させるべき散薬の必要量を指示し、また、調節指示部
34で、調節すべき排出動作の内容を指示する。する
と、この指定された散薬排出装置1の制御器12に、排
出させるべき散薬の種類、必要量および調節内容が伝え
られ、その種類が、制御部17に動作開始を指示すると
ともに、その必要量が、設定部18に設定され、また、
その調節内容が、調節部19に設定される。これを受け
て、散薬排出装置1は、制御器12の指示により、モー
タ23a、23bをともに駆動させて排出部材21a、
21bを回転させるとともに、作動部材24を作動させ
てシャッタ22を開ける。すると、散薬の排出動作が開
始することとなって、排出部15の空所内の散薬が、排
出部材21a、21bの回転によって、排出口に向かっ
て単位時間当たり大量に移動して、排出口から連続的に
排出される。このとき、排出部材21a、21bの回転
によって排出部15から排出される量にほぼ見合う量の
散薬が、攪拌部材25の回転によって供給部14から排
出部15内へ円滑に供給されるとともに、供給部14か
ら排出部15へ供給される量にほぼ見合う量の散薬が、
攪拌部材25および攪拌部材27の回転によってストッ
ク部13から供給部14内へ円滑に移動する結果、排出
部15からの散薬の排出は、途切れなく連続的に行われ
ることとなる。そして、排出動作期間の終期のやや手前
になると、制御器12の指示により、モータ23bは駆
動させて排出部材21bを回転させたまま、モータ23
aを停止させて排出部材21aの回転を停止させ、それ
により、散薬の単位時間当たり排出量は急激に減って、
わずかな量ずつ排出される。さらに、排出部15から排
出される散薬の排出量(すなわち秤量部16による秤量
値)が、排出すべき必要量(すなわち設定部18による
設定値)に達すると、散薬排出装置1は、制御器12の
指示により、モータ23bを停止させて排出部材21b
の回転を停止させるとともに、作動部材24を作動させ
てシャッタ22を閉める。すると、散薬の排出動作が終
了することとなって、排出部15からの散薬の排出は停
止されるとともに、モータ26による攪拌部材25およ
び攪拌部材27の回転も停止し、その結果、散薬の取り
出しは終了することとなる。そのため、排出させるべき
必要量の散薬が、比較的短時間で、しかも、実質的に分
量誤差なく排出されることとなり、したがって、散薬排
出の速度と精度との両立が、無理なく、有効に実現する
こととなる。また、この終了したことが、散薬排出装置
1の制御器12から、制御装置3の排出終了確認部33
に伝えられる。そして、散薬収容器11の排出部15か
ら排出された必要量(たとえば1処方分)の散薬は、そ
の後、適宜の分割装置によって、1回服用分ずつに分割
したうえ、適宜の分包装置によって、1回服用分がそれ
ぞれ1包となるように分包することができる。
【0009】なお、上記実施例では、図2に示すよう
に、制御器12に、秤量部16および設定部18を設け
て、散薬収容器11から排出される散薬の排出量を、秤
量によって制御するようにしたが、これに限定するもの
でなく、散薬収容器11から排出される散薬の排出量
は、たとえば、排出部材21a、21bを回転させるモ
ータ23a、23bの回転角度ないし駆動時間に応じて
制御できるから、秤量によらない制御方法を採用するこ
とも可能である。また、上記実施例では、排出部材21
a、21bを、支軸を中心としてその周囲に螺旋状のつ
ばが張り出して形成されたスクリューによって構成した
が、これに限定するものでなく、たとえば、コイル状そ
の他適宜の形状、構造からなる排出部材21a、21b
を使用することが可能である。また、上記実施例では、
攪拌部材25を、支軸を中心としてその周囲に複数本の
腕材が突き出して形成されたスクレーパによって構成し
たが、これに限定するものでなく、適宜の形状、構造か
らなる攪拌部材25を使用することが可能である。ま
た、上記実施例では、ストック部13の攪拌部材27用
のモータとして、供給部14の攪拌部材25用のモータ
26を共用して、モータ26によって、攪拌部材25と
ともに攪拌部材27も回転するように構成したが、これ
に限定するものでなく、たとえば、ストック部13の攪
拌部材27用に専用のモータを独立して設けることもで
きる。また、上記実施例では、排出部15の排出部材2
1a、21b用のモータ23a、23bとは別に、供給
部14の攪拌部材25用のモータ26を設けたが、これ
に限定するものでなく、たとえば、モータ23a、23
bだけを設けて、このモータ23a、23bによって、
排出部15の排出部材21a、21bを回転させるし、
供給部14の攪拌部材25も回転させるし、さらにはス
トック部13の攪拌部材27も回転させるように構成す
ることができ、その場合、排出部材21a、21bまた
は攪拌部材25、27のいずれかを選択的に独立して回
転させる必要がある場合は、適宜のクラッチを介して、
モータ23a、23bと、排出部材21a、21bまた
は攪拌部材25、27とを、分離可能に結合するように
構成すればよい。また、たとえば、モータ23a、23
bのいずれか一方だけを設けて、このモータ23によっ
て、適宜のクラッチを介して、排出部材21a、21b
のいずれか一方または両方を選択的に回転させるように
することも可能である。また、上記実施例では、排出部
15の排出口に、共通のシャッタ22を1つだけ設けた
が、これに限定するものでなく、たとえば、排出部材2
1a、21bにそれぞれ対応した排出口を形成して、そ
れぞれ独立したシャッタ22a、22bを配置すること
もでき、その場合には、独立した作動部材24a、24
bをそれぞれシャッタ22a、22bに接続しておけば
よい。また、上記実施例では、排出部材21a、21b
による散薬の単位時間当たり排出量を、互いに異なるよ
うに構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、両者を同一に構成して、いずれか一方だけを使用す
るか、または両方を同時に使用するかの区別によって、
散薬の単位時間当たり排出量を全体として変化させるよ
うにすることもできるし、また、排出部材の個数は、2
つに限らず、3つ以上設けて、それらを選択的に使用す
ることもできる。また、たとえば、モータ23aまたは
23bの駆動速度を、散薬収容器11の排出動作期間の
途中で切り換えるように構成することもでき、そのよう
にすれば、排出部材21aまたは21bのいずれか一
方、すなわち単一の排出部材によっても、散薬収容器1
1の排出動作期間の途中で、散薬の単位時間当たりの排
出量を変更することが可能である。さらに、上記実施例
では、制御器12のはたらきによって、散薬収容器11
から排出させて取り出した必要量(たとえば1処方分)
の散薬を、適宜の分割装置によって、1回服用分ずつに
分割したうえ、適宜の分包装置によって、1回服用分が
それぞれ1包となるように分包するようにしたが、これ
に限定するものでなく、たとえば、必要量指示部32
で、排出させるべき散薬の必要量として、1処方分の分
量ではなく、1回服用分の分量を指示して、これを設定
部18に設定することもでき、そのようにすれば、排出
された必要量の散薬は、分割するまでもなく、そのまま
1包として分包することが可能である。そして、たとえ
ば、排出部材21a、21bのうち、単位時間当たり大
量排出可能な排出部材21aを、1処方分の散薬を取り
出すための排出部材とし、一方、単位時間当たり微量排
出可能な排出部材21bを、1回服用分の散薬を取り出
すための排出部材として、使い分けることもできる。し
たがって、調節部19による排出動作の調節方法は、上
記実施例に示したように、散薬収容器11の排出動作期
間の途中で、排出動作レベル(単位時間当たり排出量)
を切り換えるものに限定されず、たとえば、散薬の排出
量が1処方分の場合は、それに応じた排出動作を散薬収
容器11に行わせて、単位時間当たり比較的大量の散薬
を排出させる一方、散薬の排出量が1回服用分(1包
分)の場合は、それに応じた排出動作を散薬収容器11
に行わせて、単位時間当たり比較的徴量の散薬を排出さ
せるように、処方取り出しの場合と、1包取り出しの場
合とで、散薬収容器11の排出動作を切り換えることも
可能である。
【0010】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
各散薬排出装置に収容された散薬は、薬剤師の手作業を
全く要することなく、制御装置に任意に設定された種類
のものを、制御装置に任意に設定された必要量だけ、自
動的に排出させて取り出すことができ、そのため、複数
種類の散薬のなかから、任意の種類の散薬を、任意の必
要量だけ自動的に取り出すことができ、しかも、散薬の
排出量に応じて排出動作を調節することによって、排出
の速度と精度との両立を図ることができ、したがって、
散薬の調剤作業の自動化を図るうえできわめて有益であ
り、ひいては、散薬の取り出し作業から分包作業までを
自動的に行う自動散薬分包機の実現にとって、欠くこと
のできない役割を果たすことができる等のすぐれた効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による散薬取り出し装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図2】図1の散薬取り出し装置の散薬排出装置を示す
ブロック図である。
【図3】図2の散薬排出装置の散薬収容器を示す概略的
構成図である。
【符号の説明】
1:散薬排出装置 3:制御装置 11:散薬収容器 12:制御器 13:ストック部 14:供給部 15:排出部 16:秤量部 17:制御部 18:設定部 19:調節部 21a:排出部材 21b:排出部材 22:シャッ
タ 23a:モータ 23b:モータ 24:作動部材 25:攪拌部材 26:モータ 27:攪拌部材 31:種類指定部 32:必要量指
示部 33:排出終了確認部 34:調節指示

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】各種類の散薬を適宜排出可能に収容し、必
    要量だけ排出させる際、散薬の排出量に応じて排出動作
    を調節するようになった複数の散薬排出装置と、前記散
    薬排出装置の任意のものを指定して、排出させるべき任
    意の必要量を指示する制御装置とを具えていることを特
    徴とする散薬取り出し装置。
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