JPH07323075A - 散薬分包機 - Google Patents

散薬分包機

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Publication number
JPH07323075A
JPH07323075A JP7167799A JP16779995A JPH07323075A JP H07323075 A JPH07323075 A JP H07323075A JP 7167799 A JP7167799 A JP 7167799A JP 16779995 A JP16779995 A JP 16779995A JP H07323075 A JPH07323075 A JP H07323075A
Authority
JP
Japan
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discharge
powder
medicine
powder medicine
powdered
Prior art date
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Pending
Application number
JP7167799A
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English (en)
Inventor
Shiro Omura
司郎 大村
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Tokyo Shokai Ltd
Original Assignee
Tokyo Shokai Ltd
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Publication date
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数種類の散薬のなかから、任意の種類の散
薬を自動的に取り出して分包すること。 【構成】 各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器1
0、10、…と、散薬収容器10、10、…の任意のも
のから散薬を必要量排出させる手段20との少なくとも
一部を移動可能に構成してなる散薬取り出し装置1を複
数組設け、各組の散薬取り出し装置1、1、…において
各散薬収容器10、10、…から排出された散薬を取り
出す散薬取り出し口29、29、…を、それぞれ包装装
置5の投入口50に対応して配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、散薬を包装装置によ
って1包ずつ分包するようになった散薬分包機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院薬局等において取り扱われ
る散薬には、多くの種類があるが、これらの散薬は、各
種類ごとに別々に、装置瓶と呼ばれる保管容器に比較的
大量に収容されたうえ、調剤台の棚に並べて配置されて
いる。
【0003】このような装置瓶に収容されている任意の
種類の散薬を、医師の処方箋に基づいて患者に投薬する
ため調剤する場合、まず、処方箋に指示された必要量だ
けその散薬を装置瓶から取り出さなければならない。
【0004】すなわち、一般には、処方箋に指示された
種類の散薬を、処方箋に指示された1処方分の分量だけ
装置瓶から取り出し、つぎに、これを1回服用分の分量
ずつに分割し、つぎに、1回服用分がそれぞれ1包とな
るように分包して、このような分包体を患者に投薬する
ことが行われている。
【0005】従来の散薬分包機は、このような散薬の調
剤作業のうち、1処方分から1回服用分への分割作業、
および、1回服用分ごとの分包作業を行うように構成さ
れたものが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の散薬分包機に分割作業および分包作業を行わ
せるためには、それに先立ってまず、分包すべき種類の
散薬を、装置瓶から必要量だけ取り出さなければなら
ず、しかも、このような散薬取り出し作業は、自動化さ
れていないため、薬剤師が手作業で行わなければなら
ず、そのため、従来は、散薬分包機を使用しても、散薬
の調剤作業を行うことは、薬剤師にとって大きな負担に
なるという問題点があった。
【0007】この発明は上記従来のもののもつ問題点を
解決して、複数種類の散薬のなかから、任意の種類の散
薬を自動的に取り出して分包することのできる散薬分包
機を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器
と、前記散薬収容器の任意のものから散薬を必要量排出
させる手段との少なくとも一部を移動可能に構成してな
る散薬取り出し装置を複数組設け、各組の散薬取り出し
装置において各散薬収容器から排出された散薬を取り出
す散薬取り出し口を、それぞれ包装装置の投入口に対応
して配置したものである。
【0009】
【作用】この発明は上記手段を採用したことにより、各
散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く
要することなく、任意の種類のものが自動的に各散薬取
り出し口から取り出されて、包装装置によって分包され
ることとなる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明による散薬分包機の一実施例
をブロック図で示したものであり、この散薬分包機は、
複数組の散薬取り出し装置1、1、…(図示は2組)
と、散薬取り出し装置1、1、…全体の動作を制御する
制御装置3と、包装装置5とから構成され、散薬取り出
し装置1、1、…の散薬取り出し口29、29、…が、
包装装置5の投入口50に対応して配置されている。
【0011】図2は散薬取り出し装置1の一実施例をブ
ロック図で示したものであり、この散薬取り出し装置1
は、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器10、1
0、…と、排出制御器20と、散薬取り出し口29とを
具え、散薬収容器10、10、…または排出制御器20
を移動させて、散薬収容器10、10、…の任意のもの
と、排出制御器20とを選択的に対応させ、排出制御器
20と対応した散薬収容器10の散薬を必要量だけ散薬
取り出し口29から取り出すように構成されている。
【0012】排出制御器20を定位置に設置し、この排
出制御器20に対して、散薬収容器10、10、…を移
動させることによって任意の散薬収容器10を対応させ
る場合、散薬収容器10、10、…の配置、移動の方法
およびその軌跡等については、種々の設計が可能である
ため、具体的な図示を省略してある。
【0013】たとえば、一例を挙げると、散薬収容器1
0、10、…を円形に配置し、これらを、適宜の移動機
構26によって、その円の中心(移動機構26に連なる
一点鎖線で示す)のまわりに回転移動させるように構成
し、その回転軌跡の一箇所に対応した位置に、排出制御
器20を設置することができる。
【0014】また、このような円形配置の散薬収容器1
0、10、…を、上下に複層構造とすることもでき、そ
の場合、各層の散薬収容器10、10、…ごとに排出制
御器20をそれぞれ設置してもよいが、単一の排出制御
器20を使用する場合は、その排出制御器20を、各層
の散薬収容器10、10、…の高さに選択的に対応でき
るように、上下に移動可能に構成するか、または、複層
構造の散薬収容器10、10、…を、一体的に上下移動
(および回転移動)可能に構成することによって、単一
の排出制御器20に対して、複層構造の任意の散薬収容
器10を対応させることができる。
【0015】さらに、適宜に配置された散薬収容器1
0、10、…のすべてをつねに移動させるのでなく、必
要な一部(1個または数個)の散薬収容器10だけを移
動させることによっても、散薬収容器10、10、…の
任意のものと、排出制御器20とを選択的に対応させる
ことが可能である。
【0016】各散薬収容器10は、任意の種類の散薬を
充分大量にストックしておける内容積を有するストック
部11と、ストックした散薬を少量ずつ排出させる排出
部13と、排出部13から散薬を連続的に排出させるた
め、ストック部11から排出部13へ散薬を供給する供
給部12とから構成され、その詳細は、図3に示すもの
と同様のものである。
【0017】一方、排出制御器20は、散薬収容器1
0、10、…のなかから、散薬を排出させるべき任意の
散薬収容器10を選択する選択部21と、排出させるべ
き散薬の必要量を任意に設定する設定部22と、選択部
21によって選択された散薬収容器10が、排出制御器
20に対応した位置にくるように、その散薬収容器10
または必要なすべての散薬収容器10、10、…を移動
させる駆動部27と、選択部21によって選択され、か
つ、駆動部27によって排出制御器20に対応した位置
まで移動された散薬収容器10の排出動作にともなっ
て、排出部13から排出される散薬を秤量する秤量部2
3と、秤量部23の秤量値と設定部22の設定値とを比
較して、秤量値すなわち散薬の排出量が、設定値すなわ
ち散薬の必要量に達したとき、その散薬収容器10の排
出動作を終了させる制御部24とから構成されている。
【0018】また、排出制御器20には、秤量部23で
秤量され終わった必要量の散薬を、散薬取り出し口29
に向けて給送するための適宜の給送装置25が設けら
れ、給送装置25は、たとえば、電磁フィーダ等の振動
フィーダによって構成することができるが、これに限定
するものでなく、また、秤量部23が、秤量終了にとも
なって、必要量の散薬を散薬取り出し口29に向けて送
り出すことができるような構成のものである場合は、省
略することが可能である。
【0019】そして、このような散薬取り出し装置1
は、図1に示すように、複数組が組み合わされ、それら
の排出制御器20、20、…は、制御装置3によって、
全体の動作が制御されるように構成されている。
【0020】図3は散薬収容器10の一実施例の概略的
構成を示したものであり、ストック部11、供給部12
および排出部13は、いずれも、所要の内容積および形
状を有する空所を具え、しかも、ストック部11の空所
と供給部12の空所とは少なくとも一部で連通してお
り、また、供給部12の空所と排出部13の空所とは少
なくとも一部で連通しているが、それらの空所の内容
積、形状、連通の箇所および形態等については、種々の
設計が可能であるため、具体的な図示を省略してある。
【0021】たとえば、一例を挙げると、ストック部1
1の下方に供給部12を配置し、供給部12のさらに下
方に排出部13を配置して、ストック部11の空所の下
端と、供給部12の空所の上端とが連通し、かつ、供給
部12の空所の下端と、排出部13の空所の上端とが連
通するように構成し、それにより、ストック部11の空
所内の散薬が、円滑に落下しさえすれば供給部12の空
所内に入り込み、そこからさらに円滑に落下しさえすれ
ば、供給部12の空所を通って排出部13の空所内に入
り込むように設計することが可能である。
【0022】排出部13の空所内には、適宜の排出部材
14が設けられ、また、その空所の適宜箇所に形成した
排出口には、適宜のシャッタ15が設けられている。
【0023】排出部材14は、たとえば、支軸を中心と
してその周囲に螺旋状のつばが張り出して形成されたス
クリューによって構成することができ、この場合、空所
は円筒形に形成して、この円筒内にスクリュー状の排出
部材14を配置することが好ましく、また、この円筒の
先端に排出口を形成して、ここにシャッタ15を配置す
ることが好ましい。
【0024】そして、排出部材14には、排出部材14
を回転させて、円筒形空所内の散薬を排出口に向かって
移動させるようになった適宜のモータ16を接続し、ま
た、シャッタ15には、シャッタ15を開閉させて、そ
れにともなって円筒形空所の排出口を開閉させるように
なった適宜の作動部材17を接続しておく。
【0025】そのため、モータ16によって排出部材1
4を回転させるとともに、作動部材17によってシャッ
タ15を開ければ、排出部13の円筒形空所内の散薬が
排出口に向かって移動して排出口から排出され、一方、
排出部材14の回転を停止させるとともに、シャッタ1
5を閉めれば、排出部13における散薬の移動および排
出が停止するように構成されている。
【0026】また、供給部12の空所内には、適宜の攪
拌部材18aが設けられている。
【0027】攪拌部材18aは、たとえば、支軸を中心
としてその周囲に複数本の腕材が突き出して形成された
スクレーパによって構成することができ、そして、攪拌
部材18aには、攪拌部材18aを回転させるようにな
った適宜のモータ19を接続しておく。
【0028】そのため、モータ19によって攪拌部材1
8aを回転させれば、供給部12の空所内の散薬が、攪
拌されながら、排出部13の円筒形空所内へ円滑に供給
されるとともに、供給部12の空所内へストック部11
から散薬が供給されるように構成されている。
【0029】また、ストック部11の空所内の散薬は、
排出部13の散薬排出動作およびそれにともなう供給部
12の散薬供給動作にしたがって、供給部12の空所に
向かって徐々に移動することとなるが、この移動を円滑
に行わせるためには、ストック部11の空所の断面積
を、上流から下流に向けて徐々に大きくするか、あるい
は、少なくとも、上流から下流まで同程度にすることが
望ましい。
【0030】しかし、ストック部11の限られた外形寸
法でなるべく大量の散薬をストックする目的や、散薬収
容器10の設置スペースを抑制する目的等の関係で、下
流に比べて上流側を大きくすることが要求される場合に
は、供給部12の攪拌部材18aとは別に、ストック部
11自体にも、適宜の攪拌部材18bを設けることが必
要不可欠である。
【0031】このような攪拌部材18bは、独立した専
用のモータによって回転させるようにしてもよいが、供
給部12の攪拌部材18a用のモータ19を共用して、
モータ19によって、攪拌部材18aとともに攪拌部材
18bも回転するように構成することができる。
【0032】そして、このような攪拌部材18bの設置
は、ストック部11の空所の断面積が、下流に比べて上
流側が大きくなっている場合に限らず、上流から下流ま
で同程度である場合も、さらには、上流から下流に向け
て徐々に大きくなっている場合にも、ともに有効であ
る。
【0033】つぎに、上記のように構成された散薬分包
機の作用について説明する。
【0034】まず、散薬取り出し装置1、1、…におい
て、各散薬収容器10、10、…のストック部11内
に、それぞれ所定の種類の散薬を、充分大量に投入して
ストックしておく。
【0035】つぎに、モータ19によって、ストック部
11の攪拌部材18bおよび供給部12の攪拌部材18
aを回転させて、ストック部11内の散薬を、攪拌させ
ながら供給部12に供給するとともに、供給部12内の
散薬を、攪拌させながら排出部13に供給して、排出部
13に充填させる。
【0036】このとき、必要があれば、モータ16によ
って排出部材14を所望の量だけ回転させることによっ
て、排出部13における散薬の充填を確実に行わせる。
【0037】もちろん、このような排出部13への散薬
の充填作業は、排出制御器20の指示によって行うこと
ができるが、初回のみ有効なものであるから、省略して
も差し支えない。
【0038】一方、制御装置3の制御下において、所定
の散薬取り出し装置1の排出制御器20の選択部21
で、散薬収容器10、10、…のなかから、分包すべき
種類の散薬を収容した任意の散薬収容器10を選択する
とともに、設定部22で、その散薬の排出させるべき任
意の必要量を設定する。
【0039】すると、駆動部27が、この選択された散
薬収容器10が排出制御器20に対応した位置にくるよ
うに、移動機構26を作動させて、その散薬収容器10
または必要なすぺての散薬収容器10、10、…を移動
させる。
【0040】そして、この散薬収容器10が排出制御器
20に対応した位置まで移動されると、駆動部27が移
動機構26を停止させ、制御部24が、この散薬収容器
10に排出動作を行わせることとなり、その散薬収容器
10は、排出制御器20の指示により、モータ16を駆
動させて排出部材14を回転させるとともに、作動部材
17を作動させてシャッタ15を開ける。
【0041】すると、散薬の排出動作が開始することと
なって、排出部13の円筒形空所内の散薬が、排出口に
向かって徐々に移動して、排出口から連続的に排出され
る。
【0042】このとき、排出部材14の回転によって排
出部13から排出される量にほぼ見合う量の散薬が、攪
拌部材18aの回転によって供給部12から排出部13
内へ円滑に供給されるとともに、供給部12から排出部
13へ供給される量にほぼ見合う量の散薬が、攪拌部材
18aおよび攪拌部材18bの回転によってストック部
11から供給部12内へ円滑に移動する結果、排出部1
3からの散薬の排出は、途切れなく連続的に行われるこ
ととなる。
【0043】そして、排出部13から排出される散薬の
排出量(すなわち秤量部23による秤量値)が、排出す
べき必要量(すなわち設定部22による設定値)に達す
ると、排出制御器20の指示により、モータ16を停止
させて排出部材14の回転を停止させるとともに、作動
部材17を作動させてシャッタ15を閉め、同時に、モ
ータ19による攪拌部材18aおよび攪拌部材18bの
回転も停止する。
【0044】そして、散薬収容器10の排出部13から
排出され、秤量部23で秤量され終わった必要量(たと
えば1回服用分)の散薬は、給送装置25によって、散
薬取り出し口29に向けて給送されて、散薬取り出し口
29から取り出され、包装装置5の投入口50に投入さ
れて、包装装置5によってその1回服用分が1包となる
ように分包されることとなる。
【0045】図4は散薬収容器10の他の実施例の概略
的構成を示したものであり、この散薬収容器10の場合
は、排出制御器20に、図示してないが、散薬の排出量
に応じて排出動作を加減するため、加減すべき前後の排
出動作レベル(すなわち単位時間当たり排出量)と、そ
れを行うべき排出量(すなわち排出動作レベルを切り換
えるべきタイミング)とを指示する適宜の調節部を設け
てあり、散薬収容器10の排出動作期間中、制御部24
は、調節部が指示する排出動作レベルにしたがって、散
薬収容器10の排出動作を行わせるようになっている。
【0046】排出部13の空所内には、適宜の排出部材
14a、14bが並列に設けられ、また、その空所の適
宜箇所に形成した排出口には、適宜のシャッタ15が設
けられている。
【0047】排出部材14a、14bは、たとえば、支
軸を中心としてその周囲に螺旋状のつばが張り出して形
成されたスクリューによって構成することができ、この
場合、空所は2つの分離または接合した円筒形に形成し
て、この各円筒内にスクリュー状の排出部材14a、1
4bをそれぞれ配置することが好ましく、また、この両
円筒の先端に排出口を形成して、ここに共通のシャッタ
15を配置することが好ましい。
【0048】そして、排出部材14a、14bには、排
出部材14a、14bを回転させて、空所内の散薬を排
出口に向かって移動させるようになった適宜のモータ1
6a、16bをそれぞれ接続し、また、シャッタ15に
は、シャッタ15を開閉させて、それにともなって空所
の排出口を開閉させるようになった適宜の作動部材17
を接続しておく。
【0049】そのため、モータ16a、16bによって
排出部材14a、14bを回転させるとともに、作動部
材17によってシャッタ15を開ければ、排出部13の
空所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口から排
出され、一方、排出部材14a、14bの回転を停止さ
せるとともに、シャッタ15を閉めれば、排出部13に
おける散薬の移動および排出が停止するように構成され
ている。
【0050】また、排出部材14a、14bによる散薬
の単位時間当たり排出量を、互いに異なるように構成し
ておく。
【0051】すなわち、排出部材14aによる散薬の単
位時間当たり排出量は、排出部材14bによる散薬の単
位時間当たり排出量よりも多く、反対に、排出部材14
bによる散薬の単位時間当たり排出量は、排出部材14
aによる散薬の単位時間当たり排出量よりも少なくして
おく。
【0052】このようなことは、たとえば、排出部材1
4aの直径を、排出部材14bの直径に比べて大きくす
るか、または、排出部材14aのスクリューピッチを、
排出部材14bのスクリューピッチに比べて長くする
か、あるいは、その両者を組み合わせることによって、
排出部材14a、14bが互いに同速で回転する場合で
も達成することができ、さらに、モータ16aによる排
出部材14aの回転速度を、モータ16bによる排出部
材14bの回転速度に比べて速くすることによっても、
達成することができる。
【0053】そして、このように散薬の単位時間当たり
排出量が互いに異なる排出部材14a、14bは、排出
制御器20の制御部24および図示しない調節部と、つ
ぎのようにして組み合わされている。
【0054】すなわち、たとえば、散薬収容器10の排
出動作期間の初期から終期のやや手前までの間、排出部
材14a、14bをともに回転させて、それにより、散
薬を単位時間当たり比較的大量に排出させる一方、排出
動作期間の終期のやや手前になったら、排出部材14b
はそのまま回転させるが、排出部材14aの回転を停止
させて、それにより、散薬を単位時間当たり微量ずつし
か排出させないように、モータ16aの駆動から停止へ
の切り換えタイミングが調節部によって指示され、制御
部24はこの指示にしたがって、モータ16a、16b
を制御するようになっている。
【0055】このようにすることによって、たとえば、
散薬収容器10の排出動作期間中ずっと、排出部材14
a、14bをともに回転させて、散薬を単位時間当たり
比較的大量に排出させ、それにより、排出させるべき必
要量の散薬が比較的短時間で排出され終わる反面、大量
排出に起因して、排出動作期間の終期において避けられ
ない大きな分量誤差が発生する不利を回避することがで
き、また、たとえば、散薬収容器10の排出動作期間中
ずっと、排出部材14bだけを回転させて、散薬を単位
時間当たり微量ずつしか排出させず、それにより、微量
排出に起因して、排出動作期間の終期において実質的に
分量誤差が発生しない反面、排出させるべき必要量の散
薬が排出され終わるまでにかなりの長時間を要する不利
を回避することができるように構成されている。
【0056】このような散薬収容器10を、図2の散薬
取り出し装置1に適用すれば、排出させるべき必要量の
散薬が、比較的短時間で、しかも、実質的に分量誤差な
く排出されることとなり、したがって、散薬排出の速度
と精度との両立が、無理なく、有効に実現することとな
る。
【0057】なお、上記実施例では、図2に示すよう
に、排出制御器20に秤量部23を設けて、散薬収容器
10から排出される散薬の排出量を、秤量によって制御
するようにしたが、これに限定するものでなく、散薬収
容器10から排出される散薬の排出量は、たとえば、排
出部材14を回転させるモータ16の回転角度ないし駆
動時間に応じて制御できるから、秤量によらない制御方
法を採用することも可能である。
【0058】また、上記実施例では、排出部材14を、
支軸を中心としてその周囲に螺旋状のつばが張り出して
形成されたスクリューによって構成したが、これに限定
するものでなく、たとえば、コイル状その他適宜の形
状、構造からなる排出部材14を使用することが可能で
ある。
【0059】また、上記実施例では、攪拌部材18a
を、支軸を中心としてその周囲に複数本の腕材が突き出
して形成されたスクレーパによって構成したが、これに
限定するものでなく、適宜の形状、構造からなる攪拌部
材18aを使用することが可能であり、攪拌部材18b
についても同様である。
【0060】そして、攪拌部材18aは、ただ単に、供
給部12内の散薬を攪拌させるだけでなく、散薬を排出
部13に向けて積極的に供給するのに適した構成とする
ことが好ましく、また、攪拌部材18bは、ただ単に、
ストック部11内の散薬を攪拌させるだけでなく、散薬
を供給部12に向けて積極的に供給するのに適した構成
とすることが好ましい。
【0061】また、上記実施例では、ストック部11の
攪拌部材18b用のモータとして、供給部12の攪拌部
材18a用のモータ19を共用して、モータ19によっ
て、攪拌部材18aとともに攪拌部材18bも回転する
ように構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、ストック部11の攪拌部材18b用に専用のモータ
を独立して設けることもできる。
【0062】また、上記実施例では、排出部13の排出
部材14用のモータ16とは別に、供給部12の攪拌部
材18a用のモータ19を設けたが、これに限定するも
のでなく、たとえば、モータ16だけを設けて、このモ
ータ16によって、排出部13の排出部材14を回転さ
せるし、供給部12の攪拌部材18aも回転させるし、
さらにはストック部11の攪拌部材18bも回転させる
ように構成することができ、その場合、排出部材14ま
たは攪拌部材18a、18bのいずれかを選択的に独立
して回転させる必要がある場合は、適宜のクラッチを介
して、モータ16と、排出部材14または攪拌部材18
a、18bとを、分離可能に結合するように構成すれば
よい。
【0063】また、上記実施例では、供給部12に攪拌
部材18aを設けたが、これに限定するものでなく、た
とえば、供給部12が、ストック部11と排出部13と
を連通させる単なる連通孔ないし短い連通路として形成
されている場合には、構造を単純にするため、攪拌部材
18aを省略することができる。
【0064】また、上記実施例では、ストック部11と
は別に、供給部12を設けたが、これに限定するもので
なく、たとえば、ストック部11が、任意の種類の散薬
を充分大量にストックしておく機能と、ストックしてあ
る散薬を排出部13へ供給する機能とを具えている場合
には、ストック部11と供給部12とを区別する必要は
ない。
【0065】また、上記実施例では、排出部材14a、
14bに、モータ16a、16bをそれぞれ接続した
が、これに限定するものでなく、たとえば、モータ16
a、16bのいずれか一方だけを設けて、このモータ1
6によって、適宜のクラッチを介して、排出部材14
a、14bのいずれか一方または両方を選択的に回転さ
せるようにすることも可能である。
【0066】また、上記実施例では、排出部13の排出
口に、共通のシャッタ15を1つだけ設けたが、これに
限定するものでなく、たとえば、排出部材14a、14
bにそれぞれ対応した排出口を形成して、それぞれ独立
したシャッタ15a、15bを配置することもでき、そ
の場合には、独立した作動部材17a、17bをそれぞ
れシャッタ15a、15bに接続しておけばよい。
【0067】また、上記実施例では、排出部材14a、
14bによる散薬の単位時間当たり排出量を、互いに異
なるように構成したが、これに限定するものでなく、た
とえば、両者を同一に構成して、いずれか一方だけを使
用するか、または両方を同時に使用するかの区別によっ
て、散薬の単位時間当たり排出量を全体として変化させ
るようにすることもできるし、また、排出部材の個数
は、2つに限らず、3つ以上設けて、それらを選択的に
使用することもできる。
【0068】また、たとえば、モータ16aまたは16
bの駆動速度を、散薬収容器10の排出動作期間の途中
で切り換えるように構成することもでき、そのようにす
れば、排出部材14aまたは14bのいずれか一方、す
なわち単一の排出部材によっても、散薬収容器10の排
出動作期間の途中で、散薬の単位時間当たりの排出量を
変更することが可能である。
【0069】また、上記実施例では、制御装置3の制御
下において、所定の散薬取り出し装置1の排出制御器2
0のはたらきによって、散薬収容器10から排出させた
必要量(たとえば1回服用分)の散薬を、散薬取り出し
口29から取り出し、これを投入口50から包装装置5
に投入して、その1回服用分が1包となるように分包す
るように構成したため、1処方分から1回服用分への分
割作業を行う適宜の分割装置が不要であり、そのため、
構成が簡単で制御が容易であるとともに、分割装置の設
置およびそれを使用するのに必要なスペースを、散薬収
容器10、10、…の一部を設置するスペースとして充
てることができるという利点があり、また、1処方分の
散薬を1包ずつ繰り返して分包するのでなく、1包ずつ
任意の種類の散薬を分包することができるという利点が
ある。
【0070】しかし、これに限定するものでなく、たと
えば、排出させるべき散薬の必要量として、1回服用分
の分量ではなく、1処方分の分量を指示して、これを設
定部22に設定することもでき、その場合は、排出され
た必要量(1処方分)の散薬を、適宜の分割装置によっ
て1回服用分ずつに分割したうえ、適宜の分包装置によ
って、1回服用分がそれぞれ1包となるように分包する
ことが可能である。
【0071】そして、たとえば、排出部材14a、14
bのうち、単位時間当たり大量排出可能な排出部材14
aを、1処方分の散薬を取り出すための排出部材とし、
一方、単位時間当たり微量排出可能な排出部材14b
を、1回服用分の散薬を取り出すための排出部材とし
て、使い分けることもできる。
【0072】したがって、調節部による排出動作の調節
方法は、上記実施例に示したように、散薬収容器10の
排出動作期間の途中で、排出動作レベル(単位時間当た
り排出量)を切り換えるものに限定されず、たとえば、
散薬の排出量が1処方分の場合は、それに応じた排出動
作を散薬収容器10に行わせて、単位時間当たり比較的
大量の散薬を排出させる一方、散薬の排出量が1回服用
分(1包分)の場合は、それに応じた排出動作を散薬収
容器10に行わせて、単位時間当たり比較的微量の散薬
を排出させるように、処方排出の場合と、1包排出の場
合とで、散薬収容器10の排出動作を切り換えることも
可能である。
【0073】また、各散薬収容器10にそれぞれモータ
16a、16b(およびそれと共用しない場合はモータ
19も)を設けたのでは、モータが多数必要になるだけ
でなく、排出制御器20と対応させるため各散薬収容器
10を移動させる際、各モータの電源ケーブルが複雑に
絡み合うことが避けられないことから、モータ16a、
16b(モータ19はモータ16a、16bと共用する
ことが好ましい。)は排出制御器20に対応した位置に
だけ設け、その位置にきた散薬収容器10とだけクラッ
チで結合するように構成することが好ましい。
【0074】さらに、各散薬収容器10を移動させるに
は、任意の散薬収容器10を個別に移動させてもよい
し、集団で移動させてもよく、また、平面的に移動させ
ることもできるし、上下方向に移動させることもできる
し、所定の軸線のまわりに移動させることもでき、いず
れの場合も、適宜の機構を使って各散薬収容器10の移
動メカニズムを構成することが可能である。
【0075】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
各散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全
く要することなく、任意の種類のものが自動的に各散薬
取り出し口から取り出されて、包装装置によって分包す
ることができ、そのため、複数種類の散薬のなかから、
任意の種類の散薬を自動的に取り出して分包することが
でき、しかも、2組またはそれ以上の散薬取り出し装置
を同時に使用することによって、2種類またはそれ以上
の散薬を同時に分包することができる等のすぐれた効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すブロック図
【図2】散薬取り出し装置を示すブロック図
【図3】散薬収容器を示す概略的構成図
【図4】散薬収容器の他の実施例を示す概略的構成図
【符号の説明】
1…散薬取り出し装置 3…制御装置 5…包装装置 10…散薬収容器 20…排出制御器 23…秤量部 26…移動機構 29…散薬取り出し口 50…投入口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種類の散薬を収容した複数の散薬収容
    器と、前記散薬収容器の任意のものから散薬を必要量排
    出させる手段との少なくとも一部を移動可能に構成して
    なる散薬取り出し装置を複数組設け、各組の散薬取り出
    し装置において各散薬収容器から排出された散薬を取り
    出す散薬取り出し口を、それぞれ包装装置の投入口に対
    応して配置したことを特徴とする散薬分包機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008279167A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Elquest Corp 散薬カセット及び分包機
JP2013048899A (ja) * 2011-08-03 2013-03-14 System Lsi Kk 薬剤分包装置
JP2016202909A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 株式会社湯山製作所 薬品払出装置
JP2020152408A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 三光機械株式会社 多列充填装置

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