JPH0541945Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は前後方向へスライドするシート（自動
車座席）におけるスライドレールの保護カバーに
関し、詳しくは、シート底面に固設される可動レ
ールと、この可動レールを支持すると共に床部に
固設される固定レールとからなる自動車シートに
おいて、前記シート後面を覆う垂直壁と前記シー
ト底面を覆う水平壁とを有して前記シートに取付
けられ後部シート着座者の足が前記シート下に挟
まるのを防ぐ保護カバー構造に係るものである。

（従来の技術） この種、スライドレールの保護カバー構造は、
第７，８図に示す様に、保護カバー１ガシート２
の後面３から底面４を覆うべく、シート２に固設
される。

保護カバー１はシート２の後面３を覆う垂直壁
５とシート２の底面４を覆う水平壁６からなり、
垂直壁５の左右側に形成した突片７，７をシート
２に取付けられる。

そして、この保護カバー１はスライドレール８
の可動レール９が床部１０に固定した固定レール
１１′に沿つてスライドした際、後部シートの着
座者の足Ａがシート２下に挟まることを防止して
いる。

しかし、この保護カバー１は確かに、水平壁６
と垂直壁５とで、後部シートの着座者の足Ａが挟
まれるのを防止しているが、水平壁６と床部１０
間をカバーしていない。

その為、後部シートの着座者の足が保護カバー
１の水平壁６と床部１０間に隙間に挟まり、着座
者の安全性を損なう虞れがある。

そこで、本考案は係る点に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、確実にシート底
面と床部との間をカバーし、後部シートの着座者
の足を挟むことのないスライドレールの保護カバ
ー構造を提供するものである。

（課題を解決するための手段及び作用） 本考案に係るスライドレールの保護カバー構造
は、保護カバーの水平壁に、床部方向へ延出する
延出壁を設け、前記保護カバーの水平壁と前記床
部間の隙間発生を防ぐものである。

係るスライドレールの保護カバー構造によれ
ば、保護カバーによつてシート底面と床部間の隙
間が確実にカバーできる。

（実施例） 本考案に係る一実施例を第１図乃至第６図に基
づいて説明する。

同図中、１１は自動車シートで、シート１１の
底面１２と床部１３間にはシート１１を前後方向
へスライドさせるスライドレール１４が装着され
る。

このスライドレール１４はシート１１の底面１
２の左右に固定した一対の可動レール１５，１５
と床部１３に固定し前記可動レール１５，１５を
支持する一対の固定レール１６，１６からなる。

そして、この可動レール１５，１５間にはブラ
ケツト１７が横架し、ブラケツト１７の両端１
８，１８が可動レール１５に固設される。

保護カバー１９はシート１１の後面２０を覆う
垂直壁２１と、シート１１の底面１２を覆う水平
壁２２と、床部１３との隙間を覆う延出壁２３か
らなり、垂直壁２１の左右側に形成した突片２
４，２４がシート１１に、延出壁２３がブラケツ
ト１７にそれぞれ固定して取付けられる。

この保護カバー１９は垂直壁２１と水平壁２２
とでシート１１の後面２０と底面１２を覆い、延
出壁２３で水平壁２２と床部１３間の隙間を覆
い、シート１１が前後方向へスライドした際、後
部シートの着座者の足Ａがシート１１下に挟まれ
ることを防止している。

上記構成に係る保護カバー構造によれば、保護
カバー１９の垂直壁２１と水平壁２２と延出壁２
３とで、後部シートの着座者の足Ａがシート下に
挟まれることを防止しているため、足Ａをシート
下に挟まれることがなく、安全性の向上が図られ
る。

また、保護カバー１９は垂直壁２１の左右の突
片２４，２４と、延出壁２３をシート１１と可動
レール１５のブラケツト１７に取付けているた
め、保護カバー１９の取付性が向上する。

また、保護カバー１９には延出壁２３が形成さ
れているため、シート１１を後方向へスライドさ
せた際（第４図）、延出壁２３によつて後部シー
トの着座者の足Ａが押される。

従つて、着座者は足Ａを移動させるため、シー
ト１１下に着座者の足Ａが挟まることがない。

第５，６図は他の実施例を示し、前記実施例と
は保護カバーの延出壁の構成を異にしているの
で、保護カバーの延出壁について説明する。

この保護カバー２９の延出壁３０は複数の穴３
１，３１…が長手方向に形成されている。

この穴３１はシート１１下に通風用のダクト３
２を設けた際、ダクト３２からの風が後部シート
方向へ通風させるためのものである。

即ち、この保護カバー２９の穴３１は通気性を
良好にするために設けられる。

（考案の効果） この考案によれば、次の効果が生じる。

保護カバーの水平壁に延出壁を設けているた
め、シートと床部との隙間が減少し、後部シー
トの着座者の足がシート下に挟まれることがな
く、安全性の向上が図られる。

保護カバーに延出壁が形成されているので、
シートを後方向へスライドさせると、この延出
壁によつて足は押されるので、シート下から足
を後方へ移動させ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る保護カバー構造を用いた
スライドレールの斜視図、第２図は第１図におい
て保護カバー取付前のスライドレールの斜視図、
第３図は本考案の保護カバー構造を用いたシート
の側面図、第４図はシートが後方向へスライドし
た際のシートの側面図、第５図は他の実施例を示
す保護カバー構造の斜視図、第６図は第５図に示
す保護カバー構造を用いたシートの側面図、第７
図は従来の保護カバー構造を用いたシートの側面
図、第８図は第７図に示す保護カバー構造の斜視
図である。 図中、１１は自動車シート、１２はシート底
面、１３は床部、１４はスライドレール、１５は
可動レール、１６は固定レール、１９，２９は保
護カバー、２１は垂直壁、２２は水平壁、２３，
３０は延出壁である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート底面に固設される可動レールと、この可
   動レールを支持すると共に床部に固設される固定
   レールと、前記シート後面を覆う垂直壁と前記シ
   ート底面を覆う水平壁とを有して前記シートに取
   付けられ後部シート着座者の足が前記シート下に
   挟まるのを防ぐ保護カバーからなり、前記保護カ
   バーの水平壁に、前記床部方向へ延出する延出壁
   を設け、前記保護カバーの水平壁と前記床部間の
   隙間発生を防ぐことを特徴とするスライドレール
   の保護カバー構造。