JPH0541553Y2 - - Google Patents

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JPH0541553Y2
JPH0541553Y2 JP1986168191U JP16819186U JPH0541553Y2 JP H0541553 Y2 JPH0541553 Y2 JP H0541553Y2 JP 1986168191 U JP1986168191 U JP 1986168191U JP 16819186 U JP16819186 U JP 16819186U JP H0541553 Y2 JPH0541553 Y2 JP H0541553Y2
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cassette
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、半導体製造装置間で半導体ウエハお
よびこれを収納するためのウエハカセツトの搬送
を自動化するための搬送装置に関する。
考案の背景 一般に、半導体工場のウエハ製造工程で、半導
体ウエハなどが、例えば露光工程、ホトレジスト
の塗布工程、乾燥工程、現象工程、ベーキング工
程などの数多くの工程を経て製品化される。
それらの各工程間において、ウエハは、プラス
チツク製または金属製のウエハカセツトの内部に
単位枚数毎に収納され、次の工程へと運ばれてい
く。このウエハカセツトは、半導体製造装置へ複
数のウエハを搬入または搬出するために、ウエハ
の破損防止の役割を担うものであり、また製造管
理の単位にもなつている。さらに、これらの工場
では、製造工程の異なる多種類のワークとしての
半導体ウエハを大量に、しかも同時に製造過程に
置くため、それらの搬送が能率よく行われなけれ
ばならない。
またこれらの製造工程での作業空間は、半導体
ウエハの品質を確保するために、常に高い清浄度
に保たれていなければならない。しかし、半導体
製造装置の操作や、ウエハの搬送のために大勢の
作業員が処理空間を動き回るため、作業員自身か
ら出る塵埃や、床、壁などに付着した塵埃が作業
員の被服に付着し、作業員の動きとともに処理空
間内に飛散し、それによつてウエハが汚染され、
製造過程での歩留が低下する等の好ましくない結
果となつている。特に、ウエハの高密度化によ
り、パターンが微細化するにつれて、高い清浄度
が要求されるため、ウエハの搬送過程での汚染防
止が重要な課題となつている。
従来技術 従来、近いステーシヨン間では、搬送用ロボツ
トが定位置に設置して用いられているが、遠いス
テーシヨン間では、ウエハカセツトの搬送がほど
んど作業員によつて行われている。このように、
ウエハの搬送に作業員が携わる限り、それらの搬
送中に作業員が介在することになるため、ある程
度の汚染が避けられないことになる。
そこで、実用新案登録出願人は、特願昭60−
245923号でウエハの搬送に作業員が介在すること
のない自動化した搬送装置を提案している。その
発明は、各ステーシヨンの半導体製造装置の相互
間に水平方向の搬送案内装置および垂直方向の昇
降装置を設け、それらの内部で走行台車によつて
ウエハカセツトとともにウエハを搬送できるよう
にしている。しかも、上記発明では、この搬送案
内装置および昇降装置の内部で空気流が上から下
に向けて流れており、その空気流が上流側にウエ
ハカセツトが位置し、その下流側に駆動部分が位
置しているため、ウエハカセツト内のウエハは、
発塵源となりやすい駆動部の影響を受けず、汚染
しない状態で搬送される。また、この搬送装置の
内部に常に清浄空気が上から下へ流れており、し
かも上部にフイルターや整流板およびパンチング
プレートなどが搬送空間全体にわたつて設けられ
ているため、ウエハの通過領域で、その清浄空気
が、層流として通過するので、ウエハ位置よりも
空気流の上流側で塵埃が発生せず、高い清浄度が
確保できるようにしている。
ところが、上記発明の他、この種の従来装置で
は、単独の空気取り入れ口が搬送方向に対し所定
間隔で複数設けられており、また、その対向位置
にそれぞれの排気口が設けられている。このため
に、給排気専用の配管が必要となり、装置が大型
となるとともに、コスト高となる。また装置の設
置場所の制約をうけるなどの不都合も生じる。
考案の目的および問題の解決手段 ここに、本考案の目的は、給排気専用の配管を
なくして、装置を単純化して、コストを下げ、さ
らにクリーンルーム内で設置場所の制約をなくす
ことである。
そこで本考案は、クリーンルームの天井フイル
ター着目し、その機能を利用するために、搬送案
内装置のケーシングの上面を開口させてクリーン
ルームの天井フイルターの直下に吊り下げ、この
天井フイルターより下方に流れ出る清浄空気を直
接ケーシングの内部、つまりウエハの搬送空間に
取り入れるようにしている。また上記搬送案内装
置ケーシングの下面側には、仕切壁によりカセツ
トの搬送方向にトンネル状の排気道を設け、排気
道には常に負圧をかけ、さらに仕切壁に排気口を
所定間隔で形成し、各排気口ごとに排気調整板を
位置調整自在に設けることにより、上方から下方
へ流れる清浄空気の層流を搬送空間で均一な状態
でつくり出している。
考案の構成 次に、本考案の搬送装置1の実施例の構成を図
面に基づいて具体的に説明する。
第1図、第2図および第3図は、本考案の搬送
装置1の構成を示す。
本考案の搬送装置1は、走行台車2、搬送案内
装置3および昇降装置4によつて構成されてい
る。
上記走行台車2は、第1図および第2図に示す
ように、ウエハ5をウエハカセツト6とともに搬
送するものであり、ウエハカセツト6を載せるた
めの搬送台車7と、これを駆動するための駆動車
8とで構成されている。上記搬送台車7は、搬送
方向から見て門型であり、両側の車輪9によつて
走行できるようになつており、またパンチングプ
レート製の上板10の上でウエハカセツト6を位
置決め板16により位置決め状態で載せ、これと
ともに多数のウエハ5を搬送案内装置3の内部で
移動させる。また、上記駆動車8は、第1図およ
び第2図のように、搬送台車7の内部にあつて、
駆動モータ11によつて駆動される駆動輪12に
よつて自走できるようになつている。なお、その
電力および制御信号などは、搬送案内装置3の側
から、電路26に摺接する集電子15によつて取
り込まれる。そして、この駆動車8のけん引力は
駆動車8側のマグネツト13と搬送台車7側のマ
グネツト14との間の磁気的吸引力によつて非接
触の状態で伝達される。
次に、搬送案内装置3は、第1図および第2図
に示すように、上記搬送台車7を外部から遮へい
した状態で、各ステーシヨンの半導体製造装置間
で水平方向に案内するためのものであり、断面U
字状で上面部を開口したケーシング17をクリー
ンルームの天井フイルター21に取り付け具22
を介して直接吊り下げる状態で取り付け、外部か
ら遮へいされた搬送空間を形成している。そし
て、この空間の内部は、水平方向のパンチングプ
レート製の床材18によつて上下に分割され、上
方で清浄室19を形成し、また下方部分で吸引室
20を形成している。さらに、吸引室20の下方
側には、仕切壁29によつて、排気道27が並設
されており、この排気道27内の両側部は、隔壁
27aにより仕切られて、配線溝27bが形成さ
れている。上方の清浄室19は、上記天井フイル
ター21に連通し、その下方の部分でパンチング
メタルあるいはハニカム構造体などの整流板23
を備えており、その下方の部分で走行台車2の通
過領域を形成している。搬送台車7および駆動車
8は、それぞれ車輪9および駆動輪12の部分で
パンチングプレート製の床材18の上に設けられ
た軌道24,25の上に乗り、その上を走行でき
るようになつている。なお、前記集電子15は、
これらの軌道24,25の間に設けられた給電用
および送受信用の電路26に対し、摺動可能な状
態で接している。また、この搬送台車7と駆動車
8とは、パンチングプレート製の床材18の上に
取り付けられた切り妻屋根状の隔壁28によつ
て、上方から下方への気流を乱さないように仕切
られている。この隔壁28は、パンチングプレー
トで作られており、ケーシング17の長手方向に
沿つて連続的に設けられている。この隔壁28が
床材18の上に取り付けられているため、その内
部は、パンチングプレート製の床材18の多数の
孔を介し、吸引室20を経て、排気道27に通じ
ている。
また第4図に示すように、この吸引室20と排
気道27との間で、仕切壁29には所定間隔で排
気口29aが形成されており、この排気口29a
の開口面の大きさがスライド式の排気調整板30
の排気口30aにより調整されるようになつてい
る。この排気調整板30は、仕切壁29の上で、
案内枠42により位置調整可能な状態で支持され
ている。
なお、これらの搬送案内装置3は、搬送距離に
応じて、ケーシング17の開口側で、接続フラン
ジ31により連結できる。また、それぞれの軌道
24,25は、連続的に連結されているが、各ス
テーシヨンで外れるため、走行台車2は、各ステ
ーシヨンの半導体製造装置に近づけるようになつ
ている。
そして、前記昇降装置4は、高い所にある搬送
位置と低い所にある取出し位置との間、および高
さの異なる搬送案内装置3の間を連絡するための
ものであり、異なる高さの搬送案内装置3の端部
または途中に設けられており、搬送案内装置3と
同様に、ケーシング32によつて、天井フイルタ
ー21と床面45との間に取り付けられて外部か
ら遮へいされており、その内部で水平なテーブル
33を昇降可能な状態で備えている。すなわち、
このテーブル33は、その下面に取り付けられた
2本の案内ロツド34、この案内ロツド34を垂
直方向で上下動自在に支持する案内体35によつ
て支持されている。この案内体35は、床側のパ
ンチングプレート製の床材36の下面に取り付け
られている。このテーブル33の駆動源は、床材
36の下面に取り付けられた減速機付きの昇降モ
ータ37によつて行われる。すなわちこの昇降モ
ータ37の回転力は、減速されながら、ピニオン
38に伝達され、上記テーブル33の下面に取り
付けられた垂直方向のラツク39に伝達される。
なお、このケーシング32にも搬送案内装置3と
同様に整流板40が設けられている。また、ケー
シング32の間面部には、たて方向の排気道41
が設けられており、一方が上記排気道27と接続
し、他方がクリーンルームの床面45に接続され
ている。さらに上記搬送案内装置3および昇降装
置4の側面には、メンテナンスおよび清掃用の開
閉扉44が適当な間隔で取り付けられている。
実施例の作用 本考案の搬送案内装置1は、半導体製造工場の
クリーンルーム内に設置される。そして、搬送案
内装置3は、工場内の半導体製造装置の間に水平
な状態で取り付けられ、また昇降装置4は、異な
る搬送案内装置3およびウエハカセツト6の取出
し装置の部分に垂直な状態で設けられる。
搬送対象のウエハ5は、ウエハカセツト6の内
部に収納され、それとともに搬送台車7のホルダ
ー16によつて位置決め状態で載せられる。この
状態で、外部から電路26によつて、駆動モータ
11に、軌道指令や電力が供給されると、駆動車
8は、搬送案内装置3の軌道25の上を所定の速
度で移動する。このとき、駆動車8の側のマグネ
ツト13が搬送台車7のマグネツト14を吸着し
ているため、駆動車8は、搬送台車7にけん引力
を働かせ、搬送台車7を所定の速度のもとに走行
させる。このようにして、ウエハ5およびウエハ
カセツト6は、走行台車の移動によつて、一方の
半導体製造装置から次の工程の半導体製造装置へ
と自動的に運ばれていく。各ステーシヨンでは、
走行台車2は、軌道24,25から分岐し、各半
導体製造装置の近くまで移動する。もちろんその
ときの運転制御は、電路26を介し、集中制御側
で制御できるようになつている。
昇降装置4の位置では、搬送台車7および駆動
車8は、その昇降装置4のテーブル33の上で、
停止する。その後、昇降モータ37が動作し、ピ
ニオン38およびラツク39を駆動して、テーブ
ル33を下降限まで所定の速度で移動させる。
そして、テーブル31が下降限まできたとき、
次の搬送案内装置3の方向に自動的に移動する。
その後に、テーブル33は、この下降限にとどま
るか、または上昇限まで上がり、次の昇降動作に
備える。
このような動作の間に、クリーンルームの天井
フイルター21から、清浄空気43がケーシング
17,30の内部に供給され、整流板23,40
さらにパンチングプレート製の床材18,36を
経て、下方の吸引室20の排気口29に流れ出
る。このとき、上下に整流板23,40およびパ
ンチングプレート製の床材18が設けられてお
り、さらに排気調整板30により、排気口29a
に開口面の大きさを調節し、この排気口29aに
おける負圧を調節することにより、清浄空気43
の空気流は、清浄室19の内部で、均一な平行状
態の流れ、層流となつて乱流を起こさない。な
お、排気道27の内部負圧は、床面45内で吸引
空気流によつて発生している。また、ウエハ5が
常に発塵源となりやすい駆動車8や、昇降モータ
35などの上流側にあるため、それらによつて汚
染されない。しかも、上板10がパンチングプレ
ートによつて構成されており、またその下の隔壁
28が切り妻屋根状に形成されているため、清浄
空気流は、それらの存在によつても乱されず、安
定に流れることになる。
また、この昇降モータ35などがパンチングプ
レート製の床材32の下方にあつて、それらで仕
切られているため、層流の確保および高い清浄度
の維持が可能となる。
なお、排気道27に流れ出た空気流は、排気道
41を経てクリーンルームの床面47に排出され
る。
考案の変形例 上記実施例では、クリーンルームの天井フイル
ター21により直接清浄空気43を取り入れてい
るが、さらにケーシング17の上方で、内部フイ
ルターを介し清浄空気43を清浄室19内に取り
入れてもよい。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、以下の効果が得られる。
(1) 搬送案内装置のケーシングを断面U字状に形
成し、この断面U字状のケーシングをクリーン
ルームの天井フイルターの直下に吊り下げ、天
井フイルターにケーシングの開口部を対向させ
た構造としたので、天井フイルターより下方に
流れ出る清浄空気を層流状態で直接ケーシング
の内部、つまりウエハの搬送空間に取り入れる
ことができ、特別なダクトが不要となり、クリ
ーンルームに対する搬送案内装置の設置が容易
である。
(2) 搬送案内装置のケーシングの下面側には、仕
切壁によりカセツトの搬送方向にトンネル状の
排気道を設け、排気道には常に吸引空気流が導
かれており、さらに仕切壁に排気口を所定間隔
で形成し、排気口ごとに排気調整板を位置調整
自在に設けた構造としたので、排気調整によ
り、空気流の入口と出口との間で圧力バランス
がよくなり、上方から下方へ流れる清浄空気の
層流を搬送空間で均一な状態でつくり出すこと
ができる。
(3) 前記(1),(2)の効果により、専用のフイルター
や配管を不要にし、装置のシンプル化を図り、
クリーンルーム内での設置場所の制約をなくす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の搬送装置の側面から見た垂直
断面図、第2図は同装置の搬送方向から見た垂直
断面図、第3図は昇降装置の側面から見た垂直断
面図、第4図は同装置の排気調整板の平面図であ
る。 1……搬送装置、2……走行台車、3……搬送
案内装置、5……ウエハ、6……ウエハカセツ
ト、17……ケーシング、21……天井フイルタ
ー、27……排気道、29……仕切壁、29a…
…排気口、30……排気調整板、43……清浄空
気。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各ステーシヨンの半導体製造装置相互間でカセ
    ツト6を載せて移送する走行台車2と、この走行
    台車2をおおつた状態で水平方向の軌道24,2
    5により案内する搬送案内装置3とをもち、上方
    からの清浄空気流により、常に上記カセツト6の
    搬送空間を清浄状態に保つ搬送装置1において、
    クリーンルームの天井部に取り付けられている天
    井フイルター21の下面に断面U字状のケーシン
    グ17を吊り下げ状態で取り付け、このケーシン
    グ17の下部に仕切壁29により排気道27をカ
    セツト6の進行方向に沿つて設け、上記排気道2
    7には、常に吸引空気流が導かれており、さらに
    上記仕切壁29に適当な間隔で排気口29aを複
    数形成し、各排気口29aには、排気調整板30
    を位置調整自在に設けてなることを特徴とする搬
    送装置1。
JP1986168191U 1986-11-04 1986-11-04 Expired - Lifetime JPH0541553Y2 (ja)

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JPS6373936U JPS6373936U (ja) 1988-05-17
JPH0541553Y2 true JPH0541553Y2 (ja) 1993-10-20

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ID=31100840

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2973371B2 (ja) * 1990-11-16 1999-11-08 三機工業株式会社 リニアクリーンチューブ搬送装置
JP6686834B2 (ja) * 2016-10-12 2020-04-22 株式会社ダイフク 物品搬送設備

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JPS5587650A (en) * 1978-12-26 1980-07-02 Tokyo Shibaura Electric Co Conveyor

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JPS58116300U (ja) * 1982-02-02 1983-08-08 日本電気株式会社 コンベヤ装置

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